- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:11:08.63 ID:UBSrUokL0
- 第十六話「 」
で、それからなんやかんやあって夏は終わり、以降のミセリのフィルム使用数も並ではなくなった。
ちなみに夏休み残り10日程の頃、モララーやシャキンが失踪していたのだが、新学期明け前に元気に帰ってきた。
まずはその失踪の理由から切り出すことに。
(`・ω・´)「超大変だったよ」
( ・∀・)「どんだけ全力だよって感じでした」
('(゚∀゚∩「でもこれで学園祭は僕らの勝利だよ!」
男子寮ロビー端のテーブルに置かれた物体。
ていうかどう見てもヘッドホンである。
( ^ω^)「なんぞこれ」
(*`・ω・)「ふふふふっ夫婦、学園祭用の兵器さ。すごいよこれ、すごいよ」
(,,゚Д゚)「頭が平気か?もったいぶってないで説明しろ」
( ・∀・)「電波ジャック」
( ^ω^)「お?」
('(゚∀゚∩「僕らが電波系統を支配してモララーの声を流すんだよ!」
ここでシャキンがヘッドホンを装着する。
彼にはちょっと大きく、なんか似合ってない。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:14:48.19 ID:UBSrUokL0
- (,,゚Д゚)「あ?あれか、ヘッドホンで耳塞ぐのか」
( ・∀・)「くくく、俺の声は耳塞いだところでどうにもならないぜ」
( ^ω^)「そうかお。説明続けろや」
シャキン(●`・ω・)「こいつでモララーの音波を中和する」
(,,゚Д゚)「んなことできんのかよ」
('(゚∀゚∩「僕はニュー速の技術局志望だよ!機材と時間があればできるよ!」
( -∀-)「ちょっと前までのど飴を舐め続ける毎日だったぜ……」
( ^ω^)「それはいいけどモノが五つしかねーお。どうすんだお」
('(゚∀゚∩「もうデータはとってあるから数はすぐできるよ!」
(,,゚Д゚)「で、俺らを呼んだ理由は?」
(`・ω・´)つ●スチャ「当日の学園放送室のジャックと各所の無線スピーカーの設置を頼みたい。ジョルジュは?」
( ^ω^)「ちょっと出てるお」
(`・ω・´)「そうか。有志を集めたいんだけど」
( ^ω^)「成績に余裕あるドクオ班ならやってくれるお」
(,,゚Д゚)「しぃもそういうのなら手伝ってくれそうだな」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:18:17.61 ID:UBSrUokL0
- ( ・∀・)「ハイン達はダメなのか?」
( ^ω^)「当日一年は屋内競技場で缶詰だお」
( ・∀・)「マジかよ」
(,,゚Д゚)「流石兄弟にも頼むか。あいつら戦闘狂だから微妙だけど」
(`・ω・´)「いや、この前兄者と話したけどなかなか機械に強いみたいだ」
('(゚∀゚∩「兄者のパソコン知識は良いよ!僕居なくても最適な出力調整教えておけばやってくれそうだよ!」
(,,゚Д゚)「意外だな。じゃあ弟者のほうがただの戦闘狂か」
( ^ω^)「弟者の方が常識あるお。この前遊んだ時、兄者はツンに声掛けてドクオに殺されかけてたお」
(`・ω・´)「ミセリはどうだ?あいつはスタンダードに稼ぎにいくのか?」
( ^ω^)「さぁ、聞いてないお」
(;`・ω・)「聞けよぅっ!」
( ^ω^)「きめえな」
(,,゚Д゚)「一旦切るか。しぃに適当に説明してくるぜ」ガタッ
(`・ω・´)「悪いがブーンも頼む」
( ^ω^)「チッ、わかったお。ギコ待ってくれおー」ブーン
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:21:55.26 ID:UBSrUokL0
- ギコとブーンがロビーから出ていき、三人はその場に残る。
シャキンは端末ディスプレイから学園祭二日目の『実戦風腕章ぶんどり合戦』の指定区画地図を開いた。
(`・ω・´)「うーん、今回は繁華街まで取ってるんだよね」
('(゚∀゚∩「そこは黙殺してもよさそうだよ。新しい場所で新しい戦略で来る奴なんて少ないよ」
( ・∀・)「そう?だからこそ待ち伏せしてるヤツもいるんじゃないの?」
('(゚∀゚∩「僕らがサポートするのは三年で上位に入る面子だよ。問題ないよ」
( -∀-)「はぁ、ほんっとおまえらは信頼しあってるっつーか……」
(`・ω・´)「僕は成績よりも楽しみたいだけだし、不測の事態が起きても当の目標が達成されればいいや」
そんな折、大きな玄関がゆっくり開かれた。
そこにいた男は小汚い格好でふらふら歩く。
( ・∀・)「お!ジョルジュ!久しぶりじゃん!」
呼ばれた彼は猫背をゆっくりと持ち上げ、声のする方に首を向ける。
その表情はまるでテレビ番組で取り上げられた際のわざとらしい浮浪者のような顔だ。
_
(ヽ゚∀゚)「おまえら……生きてたのか……」
( ・∀・)「そりゃな」
_
(ヽ゚∀゚)「そっか……疲れたからちょっち寝るわ……なんかあったら起こせ……」
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:25:28.84 ID:UBSrUokL0
- ( ^ω^)「みんみんみせみせ、みっせりんりん♪」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ガチャ
川#゚ -゚)つ「やかましいわ、このっ」
つ<^ω^ )イテテ「ミセリは居るかお?」
川 ゚ -゚)「いないぞ」
ベイーン(((^ω^ ) ……
川 ゚ -゚)「おい」
(^ω^ )「どこ行ったんだお?」
川 ゚ -゚)「ツンと第二運動場だ」
(^ω^ )ジー
川 ゚ -゚)「おい」
( ^ω^)「ちょっと行って来るお」
川 ゚ -゚)「そうか」
Ξ⊂( ^ω^)⊃「ったくめんどくせえお」ブーン
川 - )「……おまえも私をおいていくか…………s――」ブツブツブツブツブツ
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:29:18.46 ID:UBSrUokL0
- (*゚ー゚)「つー!ダメだよ!」
(*゚∀゚)「なんでー?」スカカカカカカ
ζ(゚ー゚;ζ「すいません、そういう子なんです」
三人はカレーパーティを始めるところだ。
そこで役割分担に、包丁大好き乙女のつーが食材ぶった切り係りに命じられた。
(*゚∀゚)「じゃがいもおもしれー!」スカカカカカカカカ
(;゚ー゚)「まって!待ってってばぁ!」
きっとそれは本能なのだろう。
つーはしぃから包丁を渡された途端まな板に飛びついた。
ぶつ切りだっつってんのにつーはジャガイモを微塵にきざむ。
言うこと聞かないこういうやつは大体次回からハブかれるものである。
(,,゚Д゚)「しぃー」
(゚∀゚*)彡バッ「ん?」
ここにやって来てしまったギコは不運だ。
少し、ほんの少し、入室の声が大きかったために、
(,,;::);",≡「じょぃっ」ベッチャ
包丁を振り下ろした直後に反転したつーにより、爆撃を受けることになったのだ。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:33:02.26 ID:UBSrUokL0
- (*゚∀゚)「すいませんしてぃぶ!」
(*゚ー゚)つДフキフキ「微妙じゃないよ。結構酷いよ」
フキフキДД゚) 「シャキンなら殺してたが、しぃに免じて許してやる」
タオル↑↑くち
ζ(゚ー゚*ζ「うちのつーがご迷惑を……」
(,,゚Д゚)「お前の方が迷惑だったがな」
ζ(゚ー゚;ζ「すいません……(野郎まだ根に持ってんのかよ)」
(*゚ー゚)「それで何しに来たの?」
(,,゚Д゚)「学園祭の話なんだけどな……」
(*゚∀゚)「しぃ先輩!次はこいつかー!」
流しに戻り、ニンジンを持ったつー。
彼女はこちらも惨殺しようというところらしい。
(*゚ー゚)「まって!あたしが切るから!ごめんギコ君、あとでね!」
(,,゚Д゚)「おいおい、無駄足かよ」
ζ(゚ー゚*ζ「学園祭も何かしでかすんですか?」
(,,゚Д゚)「ま、そんなとこだ。ほら、お前も手伝って来いよ」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:37:01.09 ID:UBSrUokL0
- ξ゚听)ξ「あっぶない!」
二本の鎖を振り回すツン。
時折彼女自身の頭付近をぶんぶん飛び交い、その度声をあげている。
从 ゚∀从「当たんねーぞー」
対するハインはぐりぐりと避け、鎖の分銅がついた部分を蹴ったりしてる。
鎖の軌道は、なんてことはない、投げたら真っ直ぐ飛んでくるそれはもう単純なものであるからだ。
ミセ*゚ー゚)リ「なんか下手になってなーい!?」
離れた位置で二人を見ていたミセリは、腕を組んだまま声を張る。
組んだ腕に胸が気持ち乗っかっていて、やってきたブーンは話しかけることもなく、黙ってそこを見つめていた。
ミセ*゚ー゚)リ「で、なんすか」
(* ゚ω゚)「ちょっと増えたお」
間。
ミセ#゚Д゚)リ「――おらぁっ!」
( Ж)「ぐもっ」
微妙にタイミングが外れたまま繰り出されたその一撃で、ブーンの愚かしい視界は黒に染まった。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:40:37.28 ID:UBSrUokL0
- ξ゚听)ξ「あ、わかってきた!」
先程より少し距離を詰め、鎖を短く持って振り回す。
そして彼女が両手を振り上げると、鎖が数度、鞭のようにしなった。
从;゚∀从「うおっ、どうなってんだ」
手で弾きながら一歩下がる。
鎖はさらに飛んだり跳ねたりをツンの前面で繰り返し、これではとても近づけないだろう。
ξ*゚听)ξ「おもしろーい!!」
笑顔で鎖を操る姿は無邪気そのものだ。
それでも彼女の両手と指先はせわしなく動いてるが。
从 ゚∀从「すごいなこれ」
( ^ω^)「これなら使いどころもありそうだお」
ミセ*゚ー゚)リ「復帰早いねエロ魔人」
ξ*゚听)ξ「すごくない?すごくない?」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
( ^ω^)「僕の案はなかなかうまくいってるようで安心したおー!」
ミセ*゚ー゚)リ「使いこなせないとか言ってたじゃん」
从 ゚∀从「やっぱ頭良いんですかね」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:44:02.54 ID:UBSrUokL0
- ( ^ω^)「頭の回転が速いのは間違いないお」
ミセ*゚∀゚)リ「さすがツンさんっすねぇ! うっひひひひひぃっ!」
ξ*゚听)ξ「わーいわーい!」ビュンビュンビュンビュンビュンビュン
从;゚∀从「あぶねえっ!」
( ^ω^)「先っぽもっと増やせるかお? っとあぶないお」
ξ*゚听)ξ「むり―!指足りないー!」ブワワワワワワワワ
ミセ*゚ー゚)リ「とりあえず止めてよ……あぶなっ」
――それから15分。テンション右肩上がりなうなぎの彼女はようやく止まった。
(;^ω^)「ものっそい疲れたお」
ミセ*゚ー゚)リ「これが若さというエネルギー……!」
从 メ∀从「くぅ、いたい……」
ξ゚听)ξ「しのびねぇな」
ツンが大小様々な金属のびっしりついた穴だらけのゴム手袋のようなものを脱ぐ。
それを芝生に投げると、重量感のある音が地にほんのり響いた。
从 メ∀从「怒るよ?」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:47:37.26 ID:UBSrUokL0
- (,,;Д;)「うう……」
そのまましぃの部屋に居座ったギコ。彼は玉ねぎを切って涙を流しているわけではない。
この野郎は万事に至るほどの不器用人間なので、仮にやる気があっても手伝わせてはもらえないのだ。
ζ(゚ー゚*ζ「これおもしろいですよねー」
こちらはサボっている女。
とはいっても現在はしぃとつーが灰汁を取っているだけなので、特にやることが無いようだ。
そんな彼女が手に持っているのは少女漫画。
(,,;Д;)「報われねぇなぁ……」
ギコはそれと同じものを両手に乗せ、呟く。
少女漫画とは無縁そうな容姿とのこのギャップに、デレは腹で踏ん張りながら笑いを堪えていた。
ζ( ー *ζ「ほんと、おもしろいっ……ひっ」
(*゚ー゚)「どぅっはwwwwwwwギコ君wwwww似合わないよwwwwwwwwww」
その均衡を破ったのはしぃ。
この二人の親しき仲には礼儀など存在しなかった。
ζ(゚∀゚*ζ「ふっはっはっはっはっはっwwwwwwwwwすいまっせっはっwwwwwwwwwww」
(,,;Д;)「うう………っ」
もはやどちらで泣いているのか、それは彼にしか分からない。
あるいは彼にもわかっていないのかもしれない。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:49:44.10 ID:UBSrUokL0
- (*゚∀゚)「ルー入れていい!?」ドポンドポンドポン
(*゚ー゚)「答える前に入れるのは常識的にダメー」
(*゚∀゚)「知ってる!」
(*-ー-)「やれやれこの子ときたらぁ……」
(,,;Д;)「ブルー入っていい!?」グスングスングスン
ζ(゚ー゚;ζ「ほんとすいません」
(,,;Д;)「もういいよぉ………」
ζ(>ー<*ζ「あ、そうですか」ヘケッ
(,,゚Д゚)「っのやろ……」
四人はそれからカレーを食べることになりました。
頭カラッポのデレがご飯を炊き忘れていたので、レンジでチンする米で食うことになりました。彼女はビッチなのです。
(*゚∀゚)o彡゜「うまいっ!」ベッシーン
(,,゚Д-)「おいいてえよジョル、ジュ……?」
(*゚ー゚)「はて?」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:54:10.04 ID:UBSrUokL0
- (`・ω・´)「あいつら……帰ってこいよ」
('(゚∀゚∩「んー、僕演算ソフト借りてくるよ。少しでもスピーカーの適した位置を見たいよ」
ディスプレイと向き合っていたなおるよは立ち上がり、モララーを跨いで行ってしまった。
(`・ω・´)「暇だな、起きろモラ野郎」
( )「寝てないんだからな」
(`・ω・´)「そうか。じゃあドクオ呼んで来い」
( ・∀・)「だるいな」
(`・ω・´)「作戦にはドクオは不可欠だ、削った喉の苦労を思うといい」
( ・∀・)「へいへい」
モララーもドクオの部屋に向かうため、階段へ歩き出す。
(`-ω-´)「――くうぅぅぅぅっぅうぅぅっぅぅぅぅぅっぅうっぅうぅぅん」
ここで一旦気持ちに区切りをつけ、腰を回しながら体を伸ばす。
シャキンは最近少々気を張りすぎていたのだ。
疲れた体をゆっくりソファに倒す、
_
( ゚∀゚)「復活こんちわ俺参上っ!」
と、こんな時に限って、間の悪いアホが降りてきてしまう。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:56:53.50 ID:UBSrUokL0
- (`・ω・´)「結局今日は何しに行ってたんだ?」
_
( ゚∀゚)「一年共と戯れてた。あいつら強くて強くて」
(`・ω・´)「ちんぽっぽ達か。確かにあの子、っていうかあの班成績良いみたいだな」
_
( ゚∀゚)「ワカッテマスに負けたからな、ギコさん」
(`・ω・´)「だらしないね。神種のくせに」
_
( ゚∀゚)「そういや今回の学祭実行委員に居たっけ?」
(`・ω・´)「いたよ。副委員長のダイオード先輩だ」
_
( ゚∀゚)「そうそうそうだったな。絶対見つかりたくねー」
(`・ω・´)「どうなんだろうね。去年の四年生は思いっきり下級生を搾取しにきてたけど、今回の人はどう動くんだろ」
_
( -∀-)「去年はお前の二十倍くらい性能いい人間レーダーがいたもんなぁ……」
(`・ω・´)「そこまで違わないよ……でもあの人達のせいで僕ら二年の八割はもってかれたよね、確か」
_
( ゚∀゚)「あ、人間レーダーで思い出した。ビコーズが都市警備のレーダーになるらしいぜ。今週から、だったかな?」
(`・ω・´)「確かにあれの索敵範囲はものすごいみたいだし、その点だけは尊敬するよ」
_
( ゚∀゚)「ただの棘筋肉のゼアフォーはやっぱり切られたみたいだけどな! カスめ!」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 22:58:33.00 ID:UBSrUokL0
- (`・ω・´)「妥当といえば妥当だね。ブーンとドクオにやられる程度で、さらに人格破綻者じゃ」
_
( ゚∀゚)「えーっと、あとなんか話すことあったような……」
≡( ・∀・)ノ「ドクオさん入りましたー!」
('A`)「ども、ドクオっす」ペコリ
(`・ω・´)「よろしくお願いします」
_
( ゚∀゚)「どうも。ジョルジュ長岡です」
('A`)「よろしくお願いします長岡さん。共演は初めてですね」
(`・ω・´)「二人とも、僕とは何度も共演してますよね」
_
( ゚∀゚)「シャキンさんとはプライベートでも仲良くさせてもらってますw」
('A`)「へぇ、今度ご一緒しても?w」
(`・ω・´)「いいですね。行きましょうよw」
(`-ω-´) ……
(`・ω・´)「クランクインかよ」
( ・∀・)「頼むから低いテンションでノリツッコミしないでくれ」
('A`)「フレンドリーな現場っていいなぁ……あるかなぁ……」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:02:05.14 ID:UBSrUokL0
- _
( ゚∀゚)「あ、そうだ思い出した。夏休みの間結構失踪する生徒がいたんだとよ。一年生中心に」
(;`・ω・´)「行方不明者多数! なんてこった……!」
('A`)「そんな話してるやついなかったぞ」
_
( ゚∀゚)「一日二日で帰ってくるみたいだからな」
( ・∀・)「それ失踪じゃなくね?遊んでただけじゃね?」
_
( ゚∀゚)「なるほど………神隠しってことか?」
('A`)「お前モララーの話聞いてねえだろ」
_
( ゚∀゚)+「でも突然いなくなるんだぜ?俺は何かあると睨む!」
(`・ω・´)「あんまり興味が湧かないな」
_
( ゚∀゚)「それ12話と同じフラグだからやめとけ。誰かが失踪しちまう」
('A`)「おやおや、なんの話ですかね?」
いわゆるメタ的発言の後、ロビーの玄関が勢いよく開いた。
(;^ω^)「みんないるかお!」
( ・∀・)「ジョルジュは預言者だなぁ。よし………どうしたんだブーン!そんなに血相変えて!」
Σ(^ω^ )ポイッΞ⊂ミセ;゚ー゚)リ「あのね!クーが居なくなっちゃったの!」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:05:46.26 ID:UBSrUokL0
- 全員で一旦深呼吸をする。
皆少しだらけ過ぎてしまった為、少し反応に遅れてしまった。
( -∀-)「すまん、何だって?」
(;^ω^)「ク――ミセ*゚Д゚)リ「クーが居なくなっちゃったぁ!」
( ^ω^) ……
( ^ω^ )
( ^ω^)⊃,θ"ブブブ ……
( ´ω`)=З
_
(;゚∀゚)「な、なんだってー! 俺の愛しのクーたんがぁ!?」
(`・ω・´)「……さっきのフラグの話だけどさ、きっかけはジョルジュだよね」
('A`)「フラグってワードを日常会話で使うなよ。気持ち悪ぃ」
( ・∀・)「なんかみんな今日はアクティブだなぁ。発情期かな」
ミセ*゚д゚)リ「そうよ!!じょる君のだいすきなクーが居ないの!!」
_
( ゚∀゚)「くっそぅ!一体誰が俺のクーたんを!」
( ^ω^)「………(ミセリ発情期なんだ……)」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:09:20.85 ID:UBSrUokL0
- ('A`)「ツンちゃんは大丈夫か!!」
( ^ω^)「ハインの怪我治しにもらいに行ってるお」
('A`)「安心したぜ……」
(;`・ω・´)「おま……クーの心配しろよ……」
('A`)「黒髪ストレートロングの美人はそれくらいのイベントでは死なない。あれだな、これは俺達の早とちりの話だ」
(`・ω・´)「……イベントってワードを日常会話で使うな。気持ち悪い」
('A`)「ふん、キモオタの特権だ」
( ・∀・)「確かにクーならそんなに心配しなくても大丈夫だとは思うけどな」
ミセ#゚ー゚)リ「なんでそんなドッシリ構えてられるのさ!?連絡つかないんだよ!?」
_
( ゚∀゚)「落ち着け。ニュー速はそんなに治安悪くねーから」
( ^ω^)「だお。ミセリに一晩放置されても財布抜かれてなかったお」
( ・∀・)「俺も似たような経験があるなぁ。つーかブーンとドクオ、謝罪は?」
のんべんだらりな男達。
Ξミセ#゚―゚)リ「じゃあわたし一人で行く!」スッタカスッタカ
_
(;゚∀゚)「あ、前期の終わりごろからちょっと悪くなってたっけ……やっぱ待てミセリ!」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:13:01.65 ID:UBSrUokL0
- お人好しとアホと毒音波は癖毛と一緒に出ていってしまう。
夕食前のこの時間、わざわざ出ていくなんてもう普通に外食する感じにしか見えない。
(,,゚Д゚)「お腹パンパンマンだぜ」
(`・ω・´)「遅かったな」
(,,゚Д゚)「眉毛……?」
(`・ω・´)「なんで不思議そうな顔を……」
(;゚Д゚)「おう、忘れてたぜ……」
(*`・ω・)=З「おっ、お前は使えないなぁ! うん!」
(,,-Д-)「まさかてめえに言われるとは……すまんね」
('A`)「なあ飯食おうぜ」ハラヘッタ
(`・ω・´)「行くか。なおるよもそろそろ来るだろ」
(,,゚Д゚)「重ねてすまんな。俺は食ってきた」
(`;ω;´)「お前なんかね……」
(#'A`)「鬱だ死ねッ! 生きたまま火葬されろッ!」
ギコはその後もボロクソに言われ、ふてくされて部屋に戻った。
さらに二人は彼のような人種に対しての恨みや妬みをぶちまける。
途中からシャキンは妄想を語り、ドクオはツンのどこに萌えるかについて話した。つまるところその辺から会話してない。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:14:52.08 ID:UBSrUokL0
- ( ^ω^)「おっ、さーなぁーいー」
_
( ゚∀゚)「あのーこぉーろー」
( ・∀・)「ぼくがーみぃてたのはーぁっ」
ミセ*゚ー゚)リ「っふぅーろぉーばー」
奇声を上げる四人が居るのは洋食レストラン。よくある全国チェーンの店だ。
_
( ゚∀゚)「クーは何怒ってんだろうなぁ」
ミセ*゚ー゚)リ「さぁ……?」
先程男子寮を出た後四人がひっきりなしに端末へのメッセージと通信を10分ほど送り続けた結果、
モララーの端末に対して音声ファイルが添付されていて、一言のメッセージが入っていたのだ。
『きさまら、今度は絨毯爆撃か? まとめて消えろ』
一字一句たがわずにこの台詞。
彼女は放置プレイの後のこの扱いについにキレたのだ。
ミセ*゚ー゚)リ「あとでベロチューしてあげなきゃ!」
_
( ゚∀゚)「俺がするぜ!」
( ・∀・)「なんかジョルジュストレートになったよな。とりあえず殺されるからやめとけ」
( ^ω^)「………(やっぱミセリ発情期なんだ……)」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:19:54.88 ID:UBSrUokL0
- _
( ゚∀゚)「ストレートになったっつーかな、解ったんだよ」
( ・∀・)「なにが」
_
( ゚∀゚)「俺にはあいつが必要なんだ」
( ^ω^)
ミセ*゚ー゚)リ
( ・∀・)
_
( ゚∀゚) ?
( ・∀・)「うっわ」
( ^ω^)「うっわ」
ミセ;゚ー゚)リ「うっわぁ……」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:20:36.42 ID:UBSrUokL0
- _
( ゚∀゚)「ああ、『そういう』意味じゃねえんだけど、そういうことなのかもな」
( ^ω^)「……?」
( ・∀・)「ブーンといい勝負で引いたぜぇ」
ミセ*゚ー゚)リ「クーには言わないでおくね。寒過ぎて死ぬかと思った」
_
( ゚∀゚)「別に言ってもいいぜ。ハラが決まったら理由話してやるよ。別に大したことじゃない」
( ^ω^)「そうかお。引いたお」
実はブーンはジョルジュと何年かの間すれ違い続けていたのだが、ブーンはこの時に気付くことは無かった。
ジョルジュはなかなか嘘が上手い。その内容は捉え方によっては方便とは言えないが。
_
( ゚∀゚)「ほら飯来たぞ」
セ*゚ー゚)リつミ「あ、髪の毛入ってる!当たりが出たからもう一品だね!」
( ・∀・)「店員にそんな髪の奴いるのか?」
( ^ω^)「この街にもそんなにいねーお」
ブチッ
( ゚∀゚)⊃_「俺も当たりだ!!」ドンッ!!
( ・∀・)「毟るな、それに当たりじゃない」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:21:19.38 ID:UBSrUokL0
- ( ^ω^)「オムライスまずくなってるお」
( ゚∀゚)「味音痴に何が分かる!」
( ^ω^)「もうとっくに庶民の舌のくせに……」
ミセ*゚ー゚)リ⊃=◎「食わせなっ!」
( ^ω^)「そのでっかいスプーン持参かお?」
ミセ*゚ー゚)リ「小皿だよ!」
( ´ω`)「あっれ、おっかしいなぁ……」
( ・∀・)「 」
( ^ω^)「ん?モララー今何か言ったかお?」
( ゚〜゚)「モララーうるせえ」モシャモシャ
ミセ*゚〜゚)リ「その音すっごい不快なんだけど」モシャモシャ
(∩´ω`)「え…………聞こえないお。もう耳がおっさんのようだお」
ミセ*゚ー゚)リ「ふぅ」
( ^ω^)「……で、僕の飯が無いと。そうかお、おまえら死ねお」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:22:34.39 ID:UBSrUokL0
- ミセ*゚ー゚)リ「まぁまぁ、わたしのスパゲッティあげるよ」
( ^ω^)「毛だらけじゃねえか」
ミセ*>∀<)リ「店員に髪入ってるって言っても無視されたから増量したの!」キャピキャピ
( ^ω^)「おまえ馬鹿だろ、キャピキャピじゃねえよクソが」
( ゚∀゚)「落ち着けよブーン。これ食え」
_
( ^ω^)「餓死したほうがマシだ」
( ・∀・)「注文の多い奴だな」
( ^ω^)「お前らに文句言われても何も感じないわ」
アワワ ミセ;゚д゚)リ アワワ 「どうしたんだろ……なんか嫌なことあったのかな……」
( ゚∀゚)「ミセリが素で言ってるのならそれも追加だな」
( ・∀・)「ブーンいじるの飽きた!」
( ^ω^)「よしなに」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:23:25.96 ID:UBSrUokL0
- きったねえスパゲティは放置してレストランを出ることにした四人。
ミセリが前をぷらぷら騒ぎながら歩く姿を三人でボーっと見ていた。
そんなところ、無機物的な街並みに絹を裂くような悲鳴が駆け回る。
( ^ω^)「なんだお?」
(;・∀・)「絹を裂くよな乙女の悲鳴!」
_
( ゚∀゚)「なんだっけそれ」
ブーン達と同じく、周りの通行人もその声に一旦停止した。
が、それもいつものことだ、といったようにすぐに元通りに歩き出す。
中にはまだ不思議そうな顔をする者もいた。背格好から見るに学園生だろう。
ミセ*゚ー゚)リ「あっちだよ!ほら走る!」
ブーンら三人の正面方向に走り出すミセリ。
( ・∀・)「そっちじゃねえよ」
モララーの指した方向は右に折れた道の先だ。
建物が妙に入り組んで、人も少なくはないこの繁華街。
突然聞こえる悲鳴の方向を判断するのは簡単なことではないのだ。
ミッセリーッ!!! Ξミセ*゚ー゚)リ「急ごう!!」
( ^ω^)「なんかすごく違和感があるお……」
_
( ゚∀゚)「ぶっちゃけるとなんで追っかけるのかわかんねーよ」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:24:12.81 ID:UBSrUokL0
- 突っ走っていくミセリを無視する理由も無い三人。
食後の軽いランニング程の速度で追いかけることに。
≡ミセ*゚ー゚)リ「あれ浮いてる……?」
先頭を走るミセリはとりあえず悲鳴を発した女子を発見。
ハソ;゚−゚リ「あ、あなたは! 助けて!」
≡ミセ;゚ー゚)リ「うわ、ダメな四年だ……」
彼女は何かに担がれているようで、さながら光の巨人のような体勢で手を伸ばす。
その手は走るミセリとの距離を一定に保ったままなのだが。
ハつ;゚д゚リつ 「誘拐されるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!」
そして叫ぶ。
彼女は奇妙な体勢のまま速度を上げ、狭い路地に吸い込まれていった。
ミセ#゚ー゚)リ「うおお待てーっ!」
ミセリも負けじと追いかける。
彼女は目の前で誘拐を目撃した以上黙っていられないのだ。なんという正義感の塊であろう。
川д川「あらあらまあまあ」
ミセ;゚д゚)リ「おおうっ!」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:25:06.23 ID:UBSrUokL0
- 目の前に人が現れてしまった以上急停止するしかなかった。
しかし吹っ飛んでいくなちを追いかけて来た先は袋小路。
ビルに囲まれているこの場所で、今更ミセリが焦る必要も無い。
ミセ*゚ー゚)リ「いまここに人が来ましたよね?」
川д川「あの子のこと?」
やたらもっさりした髪の女は、コンクリの壁を背に倒れる少女を指す。
この辺は人の手もそれほど入らない場所なので排気やチリでえらい汚い。
そこに寝そべってしまっているなちに、ミセリは内心合掌した。
ミセ*゚ー゚)リ「これはあなたが?」
川д川「あらあら怖い顔……どうかしらねぇ? あの子に聞いてみる?」
繋がれていない風船のような声で目の前の女性は問う。
ミセ*゚ー゚)リ「起こしてみます。逃げないでくださいよ?」
川д川「だいじょうぶよぉ」
ミセリは気の入っていない女性に促された。
なちの体を観察する。目に見えるような外傷は無いように見える。
後ろの女性の様子から、仮に彼女が何かをしていたとしても目に見えるような証拠は残していないのだろう。
とりあえず、軽く揺すってみることにする
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:26:02.44 ID:UBSrUokL0
- ミセ*゚ー゚)リ「起きて」
ハソ − リ「……」
ぐったりとしたようではあるが、彼女はすぐに目を覚ました。
ハソ ゚−゚リ「……」
ミセ*゚ー゚)リ「少しだけあなたから目を離してしまったんだけど、その間に何かされなかった?」
ハソ ゚−゚リ「何も」
ミセ*゚ー゚)リ「そう? じゃあ、あの人は知り合い?」
指を背後の女性に指す。
遠目から見たその女性は、髪の多さから何か妙な煙を放っていそうな印象を受ける。
ハソ ゚−゚リ「サダコ」
川д川「そうよぉ」
ミセ*゚ー゚)リ「知り合いだったの?」
川д川「そうなの。ちょっと遊んでただけよぉ」
ミセ*゚ー゚)リ「あなたには聞いてません。ねえ、どうなの?」
ハソ ゚−゚リ「……」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:26:52.45 ID:UBSrUokL0
- なちは口を開こうとしない。
サダコと呼ばれた女はいつの間にかミセリの横に立ち、なちの腕に軽く触れながら髪の奥でニヤニヤ笑っていた。
ミセ*゚ー゚)リ「なんですか」
川д川「ふふふ、別にぃ」
_
( ゚∀゚)「おーいミセリー」
( ^ω^)「道間違わなくて良かったお」
( ・∀・)「走るのもだるい。すべてがだるい」
ミセリの判断がつかないうちに男連中が追いついてくる。
ミセ*゚ー゚)リ「ああ、みんなやっと来たね」
_
( ゚∀゚)「あれ? この前の先輩じゃないですか」
ハソ ゚−゚リ「……」
ジョルジュが声を掛けるも、彼女は焦点の合っていない目で壁を見つめている。
ミセリは野郎三人をひっ捕まえ、頭を寄せ小声で話し始めた。
ミセ*゚ー゚)リ「……なんか怪しくない? あっちの女」
( ^ω^)「あっち、ってどこだお」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:27:45.41 ID:UBSrUokL0
- ミセリはサダコの居た方向に指を向けたはずなのだが、汚れたコンクリートの壁しかそこにはない。
ミセ;゚ー゚)リ「あれ……?」
( ・∀・)「なんだ?」
ミセ*゚ー゚)リ「いない……」
( ^ω^)「女がかお?」
ミセ*゚ー゚)リ「うん……」
_
( ゚∀゚)「なんだ悪戯か?」
ミセ*゚ー゚)リ「ねえ、さっきの女は?」
ハソ ゚−゚リ「何のこと?」
ミセ*゚ー゚)リ「さっきの髪多い女! 知り合いじゃないの?」
ハソ ゚−゚リ「知らない。私は帰る」
抑揚のない声で彼女は言い、早めの足取りで路地裏を抜けていく。
それは確かにしっかりとはしていたのだが、ミセリは何故か生気が感じられないような気がした。
ミセ;゚ー゚)リ「これってどういうこと……?」
_
( ゚∀゚)「どういうこと、って言われてもなぁ」
( ・∀・)「だるいからもう帰ろうぜー」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:28:36.16 ID:UBSrUokL0
- 薄暗い帰り道、ミセリはうんうん唸っていた。
ブーン達は状況をほぼ知らないので口を出すことはしない。
そのうえモララーがすごくだるそうで、合わせて歩く足取りが重い。
( -∀-)「なんか溜まった疲れが急に来てるみたいだ」
( ^ω^)「当日はデータ通りの音出せなかったらまずいんじゃないかお?」
( ・∀・)「だから今日から体力をセーブしてるよ」
ミセ*゚ー゚)リ「当日?」
_
( ゚∀゚)「何の話よ?」
( ^ω^)「あれ?ジョルジュもまだ知らなかったのかお」
( ・∀・)「そうか、そういや話してないな」
_
( >∀<)「詳細キボンヌ☆」
( ^ω^)「誰よアンタ」
二人は二人に学園祭の説明を適当にしながら寮への帰路へとつく。
あと二週間で始まる祭。
ニュー速学園最大のイベントまで、もうそれほど時間はない。
川っ゚ -゚)っ「さみしいさみしい……」ペタペタ
戸⊂从;゚∀从オ、オネエサマ・・・ ξ;゚听)ξ「私の部屋が変な色のケーキに占領されてる……!」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/23(金) 23:29:32.43 ID:UBSrUokL0
- ――ニュー速圏北東、都市警備隊一般隊員詰所――
(=゚ω゚)ノ「結局今日は一人かよぅ? なら800とちょっとかよぅ」
川д川「そうよぉ。私一番がんばってるのよぉ」
(#゚;;-゚)「そうだね。偉いよ貞子」
( "ゞ)「今回ばかりは貞子がキーパーソンだからな」
▼・ェ・▼「訂正を所望」
( "ゞ)「ああ、悪かったよ。お前喋り方何とかすればかわいいのにな」
(=゚ω゚)ノ「そいつに構ってたら疲れるよぅ。ほっとけよぅ」
(#゚;;-゚)「あ……また定時連絡……」
川д川「でぃちゃんも大変だよねぇ」
(=゚ω゚)ノ「そうかよぅ? でぃはわりかし楽な仕事だよぅ」
( "ゞ)「俺ら実動隊は暴れるだけだろう。特にお前なんて」
( ゚д゚ )「そろそろ無駄話は切りあげろ………次のは少し面倒だぞ」
第十六話「空白は甘え」・終わり
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