- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 15:43:41.73 ID:q6XuIg3o0
- 第二話「歌は地球を揺らす」
( >ω<)<;:''、;:';「ヴェックショアアアアアラアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
悶々とした気分を解放するかのようなクシャミ。発したのはブーンだ。
_
( ゚∀゚)「るっせ。何で技術局の帰りに中央通りのど真ん中で寝るんだ?いやぁ、おまえ常識なかったんだな……ひくわ……」
つい先ほど部屋にやってきたジョルジュは、彼の顔ほどの大きさのバウムクーヘンを食べながら何とも言えない表情でブーンを見ている。
( ^ω^)「いや違うお。僕が倒れていたのはもっとさみしいとこだお!なんか知らない女にぶん殴られたんだお!」
_
( ゚∀゚)「そうか、それは大変だな!いや妄想ってわかってるが。ああ……」
( ^ω^)「勘弁してくれお。僕をドクオみたいなやつと一緒にしないでくれお」
_
( ゚∀゚)「ドクオは生きた人間に陶酔してるからギリッギリで救いがあるんだ。だがなあブーン、てめえは駄目だ」
ブーンを半目で見るジョルジュは突然親友を一人亡くしてしまった少年の見せる、独特な虚無感に包まれた顔を見せる。
( ^ω^)「わかったお。これを見るお!」
ブーンは服をたくし上げた。ジョルジュはなお悲しそうな顔をするところだったが、ブーンの腹にはっきり付いた小さな拳の跡を発見し、真剣な顔になる。
_
( ゚∀゚)「なんだ?それだけの痣、教官レベルなんじゃねえか?」
( ^ω^)「相手は明らかに知識持ちだったけど、教官の突きの威力は並の中等部の生徒じゃ三、四年生でも届くやつはなかなかいないお。
高等部はこの時期居ないしなんなんだお」
_
( ゚∀゚)「でも見たことない顔なんだろ?それレベルならそこそこ顔も知れるはずだ――あ、まさかあれか?」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 15:46:52.28 ID:q6XuIg3o0
- ジョルジュがはっとした顔をする。
( ^ω^)「なんだお?」
_
( ゚∀゚)「ちょまって、人呼ぶわ」
携帯を取り出す。
_
( ゚∀゚)「……あー俺ジョルジュ。わかるか?お、わかるか!お前いい奴だな!
でさ、昨日俺の部屋教えたろ?その4っつ隣の部屋来てくんね?うん、まあお前の部屋から5つだな。そ。んじゃよろしく」
接続を切った。ジョルジュ部屋の隣――というかこの階一番端の部屋はこの前卒業生が出てから空いていたはずだ。それにまだ新入生の来る時期でもない。
_
( ゚∀゚)「来るってよ。あー、あのな、あそこには昨日から交換留学生が来てんだよ。
おまえがホームレスごっこしてた時に丁度な。ラウンジからだと。結構ノリいい奴だったからID教えてもらったんだ」
( ^ω^)「まさか僕を殴ったのって――」
と、ノックの音。ジョルジュがいーぞ、と声をかけるとパッとドアが開く。
「ども、俺ラウンジの交換留学で来たモララー。よろしく」
なにやらやたら爽やかでさっぱりした優男風の少年が登場した。彼はそのまま接近してきて手を差し出した。どうやら握手を求めているようだ。
( ^ω^)「ブーンだお。よろしくだお」
( ・∀・)「よろしくどうぞ」
( ^ω^)「いきなりで悪いけど聞きたいことがあるんだお、いいかお?」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 15:50:11.58 ID:q6XuIg3o0
- ( ・∀・)「んーいいよ。俺にわかる話なら」
ブーンは昨日殴ってきた女の身体的特徴と、有していたであろう能力の考察をした。時折モララーは目を見開いたり、ため息をついたりしている。
見当がついたのだろう。話し終えると同時に、鞭打ちになりそうな勢いでモララーは頭を下げた。
(;・∀・)「すまん!そいつは俺の班のミセリってやつだ!間違いねえ!あのバカこっちでも問題起こそうってのか!
あいつラウンジでもいろいろあって!俺はこっちに来る時散々注意したんだが、まさかさっそくこうなってしまうとは!本当にすまん!」
彼は聞いてるこっちが申し訳なくなるほど悲壮な声でひたすら捲し立てた。
事情を聞かなくても決して彼はなにも悪くないのだが、少々の情報は理解できたので質問をする手間が省けたのはいいことだ。
( ^ω^)「いやモララーは悪くないお。というか別に仕返しとかもするつもりはないからいいお」
( ・∀・)「とりあえずミセリ呼んで謝らせる。すまん」
モララーはすぐさま通信をする。
(#・∀・)「おいミセリ、いまから男子寮来い!あ?今クーとゲームだ?知るか!いいから来い!昨日お前が殴った人といるんだ、謝りに来い!」
『……はっ!!!ほんと!!??ちょっ!!!ごめんなさい!!!すぐ行く!!!場所わかんないからクーも来て!!!』
バタバタした音と大きな声が聞こえる。雰囲気は違うがブーンを襲った昨日の少女の声であるのは間違いないだろう。
(# ・∀・)「早くしろよ!……ったく。あいつ実はドМなんじゃねえか……?」
呟き苛立つモララーに、部屋が妙な空気になってしまった。変に真剣になられても若干困ってしまう二人。
_
( ゚∀゚)「んー、まあこれから二人来るんだろ?部屋じゃちょい狭いし、ロビーで待とうぜ。あ、今のクーって子も同じ班だよな?」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 15:53:24.23 ID:q6XuIg3o0
- ( ・∀・)「ああ。そうだよ。あの子は関係ないだろうけど、ミセリと仲いいんだ」
_
( ゚∀゚)「じゃあ俺らもツン呼ぶか。班同士で顔合わせしよーぜ!」
前向きな提案に少しばかり場の空気が変わりそうであった。
場所も移しての顔合わせとは悪くない判断だろう。ブーンは頷き、ツンに連絡した。
ミセ;゚ー゚)リ(;・∀・)「「本っ当にすいませんでした!!!!」」
到着するなり、ブーンを殴った少女とモララーは揃って頭を下げる。
昨日のおっかない女とは大分違った表情だ。
髪の逆立ちも今はちょっと激しいハネっぷり程度にしか見えない。
もう一人の女の子も事情を知っているのか、静かに頭を下げている。
ちなみにこちらは長身のねーちゃん。肩甲骨ほどまですらりと伸びた、枝毛など微塵もない黒髪ストレート。
ミセ;゚Д゚)リ「ごめんなさい!昨日はホントに悪気なくて!新しいとこだしなんか浮かれちゃって!こっちではうまくいくかなって!
でもね!ニュー速の技術力高いってきいてたから試したくなって!ほんとにごめん!なんでもするから許してください!」
( ^ω^)「いや別に怒ってはいないお。結構強いみたいだから知りたくなって。だから頭上げるお」
彼の言葉は事実である。
殴られていちいち切れていたら今頃はクックル教官あたりに殺されて灰になっているだろうからだ。
むっつりのブーンはむしろ、可愛らしい女の子と知り合えて万々歳ってくらいである。
だが、ミセリはさっき以上に凄まじい剣幕で謝り続けている。
ξ;゚听)ξ「え、なに?修羅場!?ジョルジュ何したの!?最低!!」
遅れてロビーにツンがやって来ると、彼女は状況を見るなり、驚いたまま何故かジョルジュに辛辣なセリフを吐いた。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 15:55:58.75 ID:q6XuIg3o0
- そのままジョルジュに捕まり説明を受けることになったツン。
ミセリはモララーに軽いチョップを喰らい、クーは少し離れ無言でその場全体を眺めている。
そしてそれぞれがようやっと一段落したのを確認したブーンは、声をあげた。
(* ^ω^)「こりゃもうせっかくだしみんな友達になるお!春休みは六人で遊ぶお!」
「「「へ?」」」
とミセリ、ツン、モララー。
少し発言が能天気過ぎたのか三人が呆けた顔。
ジョルジュはニヤニヤ、クーは無表情でブーンを見る。
_
( ゚∀゚)「ミセリは『なんでもする』って言ったしな!俺は大賛成だ!」
ジョルジュが名乗りを上げた。
さすがブーンと付き合いが長いだけあるのだろう、このような展開に対しても、迷いは微塵もない顔である。
川 ゚ -゚) 「私も賛成。ミセリ、朝から様子変だったし、自分の行動に後悔したんでしょ?
そうやって謝るのもわかるけど、この人たちはきっとそういうのじゃないんだよ。
ミセリだって友達、欲しいでしょ?私、なんだかわからないけどこの人たちならやっていけそうだよ」
さっきから黙っていたクーが一気に捲し立てるように言った。
以外にも積極的な意見でブーンを後押しする。
そんな彼女を見て、
( ・∀・)「そりゃあこっちにとっちゃありがたい提案だ、ブーン!これから仲良くしようぜ!!」
モララーも乗りブーンと肩を組む。
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 15:59:16.42 ID:q6XuIg3o0
- ブーンはとにかく彼女らと後腐れが無いようにしたいのだ。強いであろうミセリと手合わせもしてみたい。
モララーは絡みやすい人間であるようだし、なにより交換留学生の三人だ、面白い部分のほうが明らかに多いだろう。
ξ゚听)ξ「いいわね。私ものった!私ブーン以外にこの学年でまともな友達いなかったし!」
ツンも笑って応えた。
ツンは初等部三年間を一年で飛び級してきたため、周り全員が年上で一線を引いた関係しかないとブーンに言っていた。
これがきっかけになればツンにとってプラスになるだろう。
その発言を聞いたジョルジュは、俺はぁ〜?、と呟くが、まるで当然のように誰も聞いていない。
残ったのはミセリだ。彼女は未だ自体を飲み込めていないのか茫然としている、と言うよりブーンを見つめて動かなくなっている。
そこにクーとモララーが近寄り、小声で話しかける。
川 ゚ -゚) 「ミセリ、だいじょぶ。ほんとにブーン君は怒ってないよ」
( ・∀・)「そうだよ。あっちにいた奴らみたいな人達じゃない。というか、なかなかいないぞこんな人たち……おまえなら目を見ればわかるんじゃないか?」
ミセ゚―゚)リ「わかる。わかってる。でも……私馬鹿だから、頭で動けない人間だから、さ。この人たちに今回みたいな迷惑かけちゃうかも知れないよ……」
ミセリは震えていた。彼女は過去、似たようなことがあっても一度として許してもらった試しがない。
もちろん彼女自身にも問題があって起こったものは彼女の責任である。
が、彼女に明らかに非が無く、本来被害者だと言い切れるであろう場合でも責められたことがある。それも一度だけではないのだ。
そんなことが積み重なっていけば、本来脆い少女の心が荒んでしまうのも当然と言えるだろう。
だから彼女は慣れてしまっていた。罵られること、嫌われることに。
しかし彼らは、そんなそぶりすら見せないのだ。
ミセ ― )リ「何でそんな簡単に許しちゃうの……?全然わかんない……」
ミセリの声は大きく、徐々に涙声になる。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:04:45.98 ID:q6XuIg3o0
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(*゚∀゚)「っしゃあ!!それじゃ親睦会ってことでこれからカラオケな!
おれおとといヒトカラ行ってルーム料金2時間無料、さらにフリードリンク付き券持ちじゃ!いっくぞおオラア!!」
(* ^ω^)「おまえこの前居ないと思ったらヒトカラ行ってたのかお!なんで僕誘わなかったんだお!」
_
( ゚∀゚)「トレーニングだよ、トレーニング!!悪いけど俺、マジ上手くなりました!」
ξ゚听)ξ「うわジョルジュきも」
_
( ゚∀゚)「えっ」
( ^ω^)「確かにきもいお。反省するお」
突然三人が笑顔で騒ぎだした。
わざとらしさが前面に出ているが、あのままでは距離を置かれるのでは、と不安であったモララーはこの予期しない行動にすかさず絡んでゆく。
(* ・∀・)「よっしゃ行こうぜ!!俺様の声に酔うがいいさ!!!」
(* ^ω^)「ほら、二人とも行くお!!一緒にジョルジュを馬鹿にするお!」
クーはしっかりと頷き、混乱するミセリの手を掴むとはしゃぐ4人の輪の中に連れてゆく。
_
(*゚∀゚)「全員いるか?っしゃー行こうぜ!!」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:02:36.58 ID:q6XuIg3o0
- カラオケではやはりジョルジュが一曲目を歌いだす。
彼の地声は普段わりかしいいほうなのだが、悲しいかな歌となると聞くに堪えない雑音に変わってしまうのだ。
そのうえ激しい曲調だったので、さらに聴く者の体力を減らしてしまう。
モララーは笑って、ぐったりしているミセリにオレンジジュースを渡した。ミセリの様子は先ほどより大丈夫そうだ。
_
( ゚∀゚)「いやー気持ちよかった!なあ、上達したろ?」
アホの自慢げな顔。見事なアホ面である。
( ^ω^)「声でかくなっただけだお。要するにうるせえから歌うなお」
_
( ゚∀゚)「酷いな」
( ・∀・)「まあまあ。歌には個性が出るからな」
川 ゚ -゚) 「次、私だな」
そしてマイクを取るクー。巨乳な彼女の歌はいかがなものか。ブーン班の注目が集まり、そして曲が始まる。
川 ゚ -゚) 「♪〜」
ブーンはカルピスを吹いた。
ジョルジュはクーを凝視した。
ツンは口が開いていた。
電波ソングである。
おちんぽみるく、そんなみるくにブーンとツンは固まり、なにを思ったか突然ジョルジュは床でくねくねした。
ツンはブーンのカルピスをジョルジュにかけた。性的な意味ではない。
川 ゚ -゚) 「ふう……すまんな。狙った。言い訳してもいいならしておく。これは今後無意識で奇行に走ってしまった時の保険だ」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:07:51.21 ID:q6XuIg3o0
- 一番で曲を止め、ジョルジュを蹴った。
(;^ω^)「結構なお手前で……」ξ;゚听)ξ「ええ……」
と。次のイントロである。これは誰でも知っている世界的に有名なアーティストの曲だ。歌詞がこちらの言語ではないのであまり歌う人はいないが。
(*・∀・)「おっと、俺じゃないか。よく聞いておけ、俺の秘密がちょっとわかるぞ☆」
とモララー。モニターに歌詞が並びだす。
―――よし、歌おう。これはこれからの彼女の為に。
そして、曲が終わる。
ブーン班三人は唸りつつ涙を流していた。
( ;ω;)「……ぉぉ」
_
( ;∀;)「あぁ……」
ξ;凵G)ξ「……」
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:11:18.91 ID:q6XuIg3o0
- 一体何なのだろうか。歌が始まった途端、全員の耳が音に捕まってしまった。
彼の歌声は、カラオケの糞音質を吹き飛ばし、その声を、追従するメロディラインを、脳に直接ぶつけてきた。
そこには歌詞の言語の壁であるとか、歌っている人間の印象だとか、他人への不信感や不安感、親友への信頼感、安心感とか、そんなものは存在し得なかった。
一方的に彼が持っているものを全身の受動的な器官全てにぶつけられたような感覚。
その場にいた者達は皆同じことを感じただろう。
そこで、人間は等しく同じ存在であるのだと実感させるようであった。
歌が終わってしまうと、脳が本来の機能を思い出し、ただそれが去ってしまったことへの悲しみから、涙を流してしまう。
見れば、モララー以外全員が泣いている。
皆、顔のパーツは違えど、浮かべた表情は同じであった。
川 ; -;) 「いつ聞いても素晴らしいな……」
ミセ*;ー;)リ「そうだね……」
泣きながら笑顔で座る5人は微妙にシュールである。
♪〜
_
( ゚∀゚)「お、このイントロ、次ブーンだな!」
ミセ*;ー;)リ「グスッ……あ、これわたしわかる」
(* ^ω^)「お!一緒に歌うお!」
ミセ*゚ー゚)リ「あ……うん!」
( ・∀・)b「……」
なんかモララーは親指を立てていた。
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:14:23.75 ID:q6XuIg3o0
- その後もカラオケは盛り上がり、結局延長して4時間いることとなった。
_
( ゚∀゚)「いやー楽しかったな!でもやっぱモララー半端じゃねーな!」
( ・∀・)「まーねー。言っちゃうと、あれが俺の能力。これ、別に言ってもいいだろ?」
と女性二人に確認。
( ・∀・)「声で相手の精神、ってか脳に負荷を与える。『ディーヴァ』って呼んでくれ、男だが。
かっこいいからな!ちなみに耳栓効かねー音出せるから、嫌いな奴の安眠妨害をしたかったら言ってくれ!」
モララーは笑う。三人も笑う。彼の実力がこの名前に負けていないのは身をもって知ったので、もう噴き出すしかなかったのだ。
しかし彼をこれからディーヴァと呼ぼうと思った者は一人もいなかった。
無論、恥ずかしいからである。
_
( ゚∀゚)「これから二次会――といきたいけど、今日はこんくらいでいいか!まあ男女で解散なー」
と、互いの寮へ別れてゆく。
_
(*゚∀゚)o彡゜「いやー疲れたなー。すっげー楽しかったけど」
まだテンションが下がりきっていないジョルジュ。この鬱陶しい手は彼のトレードマークだ。
(* ^ω^)「僕もだお。やっぱ大勢は楽しいお!」
( ・∀・)「俺達三人では、今までじゃこういう機会になかなか恵まれなかったな。最高に楽しかった、ありがとう」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:17:49.93 ID:q6XuIg3o0
- _
( ゚∀゚)「おう!これから一年間覚悟しておけよ!まだ面白い奴らがたくさんいるんだぜ!」
( ^ω^)「それにしても地味に気になるお、あっちでなんかあったのかお?」
( ・∀・)「ま、いろいろな。おまえらなら……そのうち話す機会もあるだろ。今日はこれから荷物整理するわ。んじゃ明日〜」
モララーと三階で別れた。そのままジョルジュはブーンの部屋へ流れていく。
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( ゚∀゚)「おいブーンよー」
( ^ω^)「ん、なんだお?」
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( ゚∀゚)「あんま踏み込んだこと聞くなよ?」
( ^ω^)「ああ、僕も今モララーに言った時ちょっと思ったお」
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( ゚∀゚)「まーおまえならわかってるだろうから、とりあえず言葉にしておくだけだ。意外と違うもんだからな、こういうのは」
( ^ω^)「だお。……またジョルジュにメンタル指導されちまったお」
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( ゚∀゚)「いや……悪い。……なかなか鬱陶しいだろ!」
( ^ω^)「助けられたし、今も助けられてるお。まぁ、成績は僕がサポートしてるからおあいこっすねwwwwwドゥフwwwwwwwwww」
_
(*゚∀゚)「おうおう言うじゃねえの!今日は気分いいからスルーしてやんよ!」
( ^ω^)「おっお〜」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/03(土) 16:20:53.14 ID:q6XuIg3o0
- そのころ
ξ*゚听)ξ「ちょwwwやめてwww」
ミセ*゚ー゚)リ「いーからいいなさいよwwwブーン君?ジョルジュ君?www」
川 ゚ -゚) 「さっさと言わないと大変なことになるぞ?」
ツンを年上二人が羽交い締めにしている。ミセリがうりうり、と脇腹を責める。クーは持ち前の胸でツンの顔を挟みにかかっていた。
ξ*゚听)ξ「くーさんなにしてwwwwwwひゃんっwww」
ミセ*゚ー゚)リ「クーやばいってwwwぬーぐーなーwwwwww」
ξ*゚听)ξ「ミセリもだめwwやwwwwwwいうからwwwwwwやwんっwwww」
いろんな意味で限界を悟ったのか、ツンが降参の意を示す。
それが叫ばれたのは、顔真っ赤なツンを見て楽しくなったのかミセリの責めがあらぬ位置まで来ているところであった。クーはたわわな胸を抱えながら無言で舌打ちをする。
彼女たちが過ごす部屋のテーブルには、誰が飲んだか多くの缶チューハイが散乱していた。
ミセ*゚ー゚)リ「ほら、はやくいいなよwwwwww」
ξ*゚听)ξ「うそwwwwwwwいわなwwwwwwwwwwいwwwwwwwwwwそういうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwのじゃwwwwwwwwないしwww」
川 ゚ ー゚) 「ククク……ツン、君には教育が必要なようだな……」
今日初顔合わせのはずの彼女たちとツンの夜は、まだ終わりそうにない。
第二話「歌は地球を揺らす」・おわり
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