- 544 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:37:48 ID:vnirmGvw0
- 【中央部 王都ヴィップ 城の前の広場】
( ´ω`)
( ´ω`)「ようやく諦めて帰ったお」
ξ--)ξ「本っ当、しつこかったわね……」
( ´ω`)「じゃ、行きましょうかお。お城に」
ξ゚听)ξ「そうね。そこでデュカス・サザーランドの事が分かればいいんだけど……」
( ^ω^)「うんお。……ツン、ちなみになんだけど」
ξ゚听)ξ「何よ」
( ^ω^)「城に、この世界に関する過去の文献とかってあったりするかお?」
ξ゚听)ξ「どうかしら……。あるとは思うけど……」
ξ゚听)ξ「って、過去の文献なんて見てどうするのよ」
- 545 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:38:28 ID:vnirmGvw0
- ( ^ω^)「いや、デュカス・サザーランドの事と同じくらい気になる事があって……」
ξ゚听)ξ「? そうなの?」
( ^ω^)「そうだお」
ξ゚听)ξ「で、何よ。その気になる事って」
( ^ω^)「この世界の事だお」
ξ゚听)ξ「この世界の事? ……そんな事調べてどうするのよ」
( ^ω^)「いや、僕の世界と余りにも共通点が多いから……、何か関係があるんじゃないかと」
ξ゚听)ξ
ξ゚听)ξ「へぇ……」
( ´ω`)「興味なさそうだおね」
ξ゚听)ξ「うん。興味無い」
( ´ω`)「ですおね」
- 546 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:39:18 ID:vnirmGvw0
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 ̄ .フ ./ / / ̄/ / ___/ ̄/ ____ / / ̄/ / | | . | | .
__/ (___'ー' _/ / /___  ̄//____/ 'ー' _/ /. .. X ... . X ...
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... V .. V
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- 547 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:40:03 ID:vnirmGvw0
Chapter13.
.
- 548 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:41:06 ID:vnirmGvw0
- 【中央部 王都ヴィップ 城門】
( ^ω^)「すみませんお……」
|門番━◎┥「……ん? 何だ、貴様らは……」
( ^ω^)つ□ スッ
( ^ω^)つ□「これを……」
|門番━◎┥つ□「……何だこれは」
( ^ω^)「読んで頂きたいですお」
|門番━◎┥ ヨミヨミヨミヨミ
|門番━◎┥ ヨミヨミヨミヨミ
|門番━◎┥「……何?!」
(;^ω^)そ
|門番━◎┥「し、信じられん……」
ξ゚听)ξ[何の事かしら] ヒソヒソ
(;^ω^)[多分、僕が異世界から来た事だと思うお……] ヒソヒソ
- 549 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:41:47 ID:vnirmGvw0
- |門番━◎┥
|門番━◎┥「し、しかし……、これはチチジャさんからの……」
|門番━◎┥「あのお方が冗談を言うとは思えないし……」
(;^ω^)
|門番━◎┥「うーむ」
(;^ω^)「ど、どうですかお? 入れて貰えると嬉しいんですけど……」
|門番━◎┥「それが……、私の様な下っ端では判断出来んのだ」
( ´ω`)「……そうですかお」
|門番━◎┥「だから、ちょっと待っていてくれ。確認を取ってくる」
( ^ω^)「おお! お願いしますお!」
|門番━◎┥「おい! 新入り、来い!」
(新入 十)ガションガション!
(新入 十)「は、はい。先輩。何でしょうか……」ヨロヨロ
- 550 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:42:35 ID:vnirmGvw0
- |門番━◎┥「私は城に入り、この者達を入れても良いか確認してくる」
|門番━◎┥「それまで、此処で見張っておけ」
(新入 十)「は、はい!」ヨロヨロ
|門番━◎┥「では頼んだぞ」
|門番━◎┥ガションガション!
( ^ω^)
ξ゚听)ξ
(新入 十)ヨロヨロ
( ^ω^)
ξ゚听)ξ
(新入 十)ヨロヨロ
( ^ω^)
( ^ω^)(この人、大丈夫かお?)
- 551 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:43:22 ID:vnirmGvw0
- 【数十分後】
|門番━◎┥ガションガション!
( ´ω`)(あ、ようやく来たお……)
(´・ω・`) スタスタ
( ´ω`)(誰か連れて来たみたい)
|門番━◎┥「ご苦労であった」
(新入 十)「あ、は、はい……」ヨロヨロ
|門番━◎┥「どうした、下がって良いぞ」
(新入 十)「で、では。失礼します……」ヨロヨロ
(新入 十)ガションガション!
|門番━◎┥「何だ、アイツ……。あんなふら付いて。風邪でも引いてるのか?」
(#´・ω・)「それに、あの子。ちょっと臭かったわよ。お風呂入りなさいって言っといて!」
|門番━◎┥「はっ!」
- 552 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:44:32 ID:vnirmGvw0
- (´・ω・`)「あ、あらやだ。あたしったら! 初めての人の前なのに、怒っちゃって!」ハッ
(;^ω^)
ξ゚听)ξ[この大男、オカマなのかしら?] ヒソヒソ
(;^ω^)[た、多分そうだお] ヒソヒソ
(´・ω・`)「あなた達? この紹介状に書いてあるブーンとツン・デレって子は?」
(;^ω^)「そ、そうですお……」
(´^ω^`) ニコッ!
(´^ω^`)「んま〜! 緊張しちゃって可愛いのね〜!」
(; ゚ω゚)ゾクッ!
(´^ω^`)「緊張しないで? ね?」
(; ゚ω゚)「き、緊張なんてしてませんお……」
(´^ω^`)「んもう! こんな体ガチガチにして何言ってるのよ!」
(; ゚ω゚)
(´^ω^`)「そうねえ、じゃあ……。緊張をほぐす為に、私の自己紹介をしましょう! やだ、私ったら素敵なアイディア!」
- 553 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:45:27 ID:vnirmGvw0
- (´^ω^`)「あたしの名前は、ショボン・フランクリン。見ての通り、侍女よ」
【(´^ω^`)】
Name:ショボン・フランクリン【Shobohn Franklin】
Age:27
Occupation:侍女長
(;^ω^)(どう見ても侍女には見えないお……)
(´^ω^`)「なあに? じろじろ見て……」
(; ゚ω゚)(別に見てねええええええええええええええ!!)
ξ;゚听)ξ「あ、ごめんなさい」
(; ゚ω゚)(お前かああああああああああああああああああ)ドドドドーン!!
(´^ω^`)「こんな体、見ちゃ嫌よ恥ずかしい……。でも、こう見えて私、脱ぐと凄いのよ?」
( ´ω`)(脱ぐ必要も無く逞しい体つきだと思うお……)
- 554 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:46:10 ID:vnirmGvw0
- (´・ω・`)「さ、入りなさいな。お通しするわ」
(;^ω^)「ありがとうございますお……」
(´^ω^`)「あらま〜……。お礼が言えるなんて、可愛いわ〜」
(;^ω^)「さ、さあ! 行きましょうお!」
(´^ω^`)「そうねそうね。行きましょう……」
(;^ω^)[今思ったんだけど……] ヒソヒソ
ξ゚听)ξ[どうしたの?] ヒソヒソ
(;^ω^)[さっきのルンペンといい、この人といい、ヴィップって癖のある人が多いのかお?] ヒソヒソ
ξ;゚听)ξ[いやー、そんな事は無いと思うけど……] ヒソヒソ
(;^ω^)[僕もたまたまである事を望むお……] ヒソヒソ
- 555 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:47:00 ID:vnirmGvw0
- 【中央部 王都ヴィップ 城内 廊下】
( ^ω^)カツカツ…
( ^ω^)「おぉ……」
(*^ω^)カツカツ…
(*^ω^)「おお……!」
ξ゚听)ξ カツカツ…
ξ゚听)ξ「凄いわね……。さすが城って感じ……」
(*^ω^)「見ろお……。照明、柱、置物……廊下にある全てに装飾物が……」
(*^ω^)「しかもどれも精巧だお……」
(*´ω`) ウットリ
(´^ω^`)「気に入ってくれたみたいね。良かったわ〜」
(*´ω`)「とっても凄いですお」
- 556 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:48:02 ID:vnirmGvw0
- (*^ω^)「あ、一つ聞いても良いですかお?」
(´^ω^`)「なあに? 歳とスリーサイズは答えられないわよ」
(;^ω^)「い、いや。この城はどの位の歴史があるのかを……」
(´・ω・`)「この城の歴史……、どうだったかしら……」
(´・ω・`)「確か……400年はあるはずよ」
( ^ω^)「おお! 400年ですかお……」
(´・ω・`)「長い歴史よね〜……」
(`・ω・´) ガションガションガションガション
( ^ω^)「あ……」
(´・ω・`)「あら、兄さん」
( ^ω^)(お兄さんかお……。そっくりだお……)
(`・ω・´)「やあ、ショボン。……おや? 後ろの方は……」
(´^ω^`)「ああ、そうそう。そうなのよ。彼らね。凄いの」
- 557 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:49:10 ID:vnirmGvw0
- (´^ω^`)「なんと……、異世界から飛ばされて来ちゃったみたいなのよ!」
(´^ω^`)「あ、男の子の方だけね」
(`・ω・´)「また……。センスの無い冗談だな」
(´・ω・`)「違うのよ! 冗談じゃないわ! その証拠に……」
(´・ω・`) ガサゴソガサゴソ
(´・ω・`)つ□「ほら、見て? チチジャさんからの手紙」スッ
(`・ω・´)つ□「うん?」
(`・ω・´) ヨミヨミヨミヨミ
(`・ω・´)「ふむ……。嘘の様だが……、チチジャさんが嘘を吐くとも思えない」
(`・ω・´)「と、すると本当に……」
(´^ω^`)「だから本当よ! 凄いんだったら!」
(`・ω・´)「エマージェンシーの弊害か……」
- 558 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:50:07 ID:vnirmGvw0
- (`・ω・´)「それで……、君かな、飛ばされてきてしまったブーン君と言うのは」
( ^ω^)「そうですお」
(`・ω・´)「大変だったな。苦労を察するよ」
( ^ω^)「いやいや、そんな。この世界に協力してくれる人が一杯いるお陰で、そんな苦労はしてないですお」
( ^ω^)(ようやく王都でまともな人に出会えたお)
(`・ω・´)「そうか……。君は出来た人間だ……」
(`・ω・´)「お、そうだ。まだ自己紹介をしていなかったな」
(`・ω・´)「私の名前はシャキン・フランクリン。聞いての通りショボンの兄で、この城を護衛しているんだ。よろしく頼む」
【(`・ω・´)】
Name:シャキン・フランクリン【Shakin Franklin】
Age:31
Occupation:護衛隊長
- 559 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:50:59 ID:vnirmGvw0
- ( ^ω^)「よろしくお願いしますお!」
ξ゚听)ξ「……それにしても滅茶苦茶似てるのね、二人は」
(`^ω^´)「はははっ、良く言われるよ」
(´^ω^`)「そうね。顔も似てるし、姿形も似てるし……。違う点は私が女で、兄さんが男って事だけよ」
(;^ω^)(いや、アナタは女では無い)
(`^ω^´)「ふん。何を言ってるんだ全く」
(´・ω・`)「あら、可笑しな事言ったかしら」
(`^ω^´)「弟はこう言う性格だから、面倒臭かっただろう?」
(;^ω^)「あ、いや、そんな……」
(´^ω^`)「そんな単刀直入に聞いちゃ答え辛いわよ」
(`^ω^´)「それもそうだな」
- 560 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:51:43 ID:vnirmGvw0
- (`・ω・´)「で、これから何処に行くんだ?」
(´・ω・`)「大臣にね、連れて来るようにって言われてるの」
(`・ω・´)「大臣か……。確かに、あの人は珍しい物好きだからな」
(;^ω^)「あ、あの」
(`・ω・´)「ん?」
(;^ω^)「ぼ、僕達……、大臣にお会いする事になるんですかお?」
(´^ω^`)「あら、そんな畏まらなくて大丈夫よ。タダの禿げたおっさんだから」
(`・ω・´)「おいおい。そんな事言うと独房行きだぞ」
(´^ω^`)「分かりやすく教えただけよ。勘弁して頂戴」
(;^ω^)[わー。……大臣だってお]ヒソヒソ
ξ;゚听)ξ[ちょっと大事になって来たわね……]ヒソヒソ
(;^ω^)[……無茶苦茶緊張するお]ヒソヒソ
- 561 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:52:54 ID:vnirmGvw0
- (´・ω・`)「じゃあ、そろそろ行くわね」
(`・ω・´)「ああ。すまなかったな、話し込んでしまって」
(´・ω・`)「いいのよ。兄さんもお仕事がんばって!」
(`・ω・´)「うむ。ショボンも頑張れよ」
(`・ω・´) ガションガションガションガション
(´・ω・`)
(*´・ω・)「あ〜……、相変わらず兄さんはカッコイイわね〜……」ウットリ
(*´・ω・)「去って行く立ち姿も凛々しいわ……」ウットリウットリ
(;^ω^)(……この人、僕が思ってる以上に危険な人だお)
(*´・ω・)「さ、行きましょうか。……あ〜、兄さんカッコイイ」
(;´ω`)(……あー、さっきはシャキンさん居たから良かったけど、居ないとめっちゃ疲れるお)
- 562 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:53:44 ID:vnirmGvw0
- 【城内 大臣の部屋】
<コンコン
( <●><●>)「来ましたか。どうぞ」
<ガチャッ
(´・ω・`)「失礼します。大臣、連れて来ましたわ」
( <●><●>)「おお、その者達ですか。ほら、早く部屋にお入りなさい」
(;^ω^)「あ、はい。失礼しますお」
ξ;゚听)ξ「……失礼します」
( <●><●>)「さあ、そこに座って」
(;^ω^)「では、お言葉に甘えて」
(;^ω^) チョコン
ξ;゚听)ξ チョコン
( <●><●>)「ショボン、あなたも楽にして宜しい」
(´・ω・`)「分かりましたわ。では失礼して……」
(´・ω・`) チョコン
- 563 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:54:29 ID:vnirmGvw0
- ( <●><●>)「私はこの城の大臣。マルクネス・ワカッテマス。異世界の者よ、ようこそヴィップへ」
【( <●><●>)】
Name:マルクネス・ワカッテマス【Malukuness Wakattemass】
Age:68
Occupation:ヴィップ城大臣
(;^ω^)「異世界の者なんて……、ちょっと大層ですお」
( <●><●>)「ん? 君は異世界の者では無い、と?」
(;^ω^)「いえ、異世界から来ましたけども……」
( <●><●>)「ならばそれで良いではありませんか」
(;^ω^)「そ、そうですおね。すみませんお」
( <●><●>)「謝る必要などありませんよ」
(;^ω^)「……は、はあ」
- 564 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:55:12 ID:vnirmGvw0
- ( <●><●>)「で、少し太り気味の君がブーン君」
( ^ω^)「そうですお」
( <●><●>)「君が、彼の付き人であるツン・デレさんですね?」
ξ゚听)ξ「ええ。そうです」
( <●><●>)「ふむふむ……。異世界人か……」ジロジロジロジロ
(;^ω^)
(;^ω^)(めっちゃ見られとる……)
( <●><●>)「意外と私たちと変わらないのですね……」ジロジロジロジロ
( <●><●>)「……どう思います? スカルチノフ様」
/ ,' 3
/ ,' 3「ふがふがふがふが」ヨボヨボ
(;^ω^)(うおっ! いつの間に……)
ξ;゚听)ξ(全く気が付かなかったわ……)
- 565 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:55:54 ID:vnirmGvw0
- ( <●><●>)「ふむふむ……」
/ ,' 3「ふがふがふがふが」ヨボヨボ
( <●><●>)「なるほど……」
/ ,' 3「ふがふがふがふが」ヨボヨボ
(;^ω^)(何言ってるか全く分からないのに聞き分けてるお……。凄い……)
( <●><●>)「……スカルチノフ様もアナタの事を異世界の者で間違い無い、と申しておられます」
(;^ω^)「……スカルチノフ様、ですかお?」
( <●><●>)「ああ、紹介がまだでしたね……」
( <●><●>)「こちらのお方は大賢者ジミニー・スカルチノフ。権威あるお方ですから、粗相の無い様に」
/ ,' 3 ヨボヨボ
【 / ,' 3 】
Name:ジミニー・スカルチノフ 【Jiminy scaltinov】
Age:94
Occupation:大賢者
- 566 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:57:03 ID:vnirmGvw0
- (;^ω^)(だ、大賢者……。なんて大そうな……)
(;^ω^)「は、はい。気を付けますお」
( <●><●>)「それで、どうですかね。この世界は」
( ^ω^)「僕の世界と比べて、ですかお?」
( <●><●>)「ええ。やはり文化は違うのか、と」
( ^ω^)「基本は同じですけど、色々違いますお。特に違う点は、僕の世界に比べて凄く文化が遅れている事ですかお」
( <●><●>)「ほうほう。では、君達の世界はもっと進んでいる、と」
( ^ω^)「簡単に言えば、そうですお。あと、僕の世界には魔法がありませんお」
( <●><●>)「……魔法が無い。と言う事は、コード使いも……?」
( ^ω^)「勿論ですお。……とりあえず、もっと詳しくお話しますお」
( <●><●>)「非常に興味深い。是非お願いします」
……
- 567 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:58:09 ID:vnirmGvw0
- 【数十分後】
( ^ω^)「そうですお。それを僕達の世界ではウォシュレット、と呼んでますお」
( <●><●>)「ほお……。厠まで文化の違いが現れるとは……。どう思いますか、スカルチノフ様」
/ ,' 3「ふがふがふがふが」ヨボヨボ
( <●><●>)「ええ、ええ……。そうですよね」
( <●><●>)「……スカルチノフ様も大変驚いておられます。非常に面白い、と」
(;^ω^)「よ、喜んで貰えて良かったですお」
(´・ω・`)「あたしも驚いちゃった! 凄いわね〜……、脳みそに電気走っちゃったわ〜……」
( <●><●>)「ふむ。私も非常に面白い話が聞けたと思います。ありがとう」
( ^ω^)「いえいえ、ですお! ……あ、あの、ちょっとだけ聞いて良いですかお?」
( <●><●>)「ん? 宜しいですよ。何ですか?」
( ^ω^)「その、三番目のコード使い。デュカス・サザーランドについて、知ってる事を教えていただければ、と」
- 568 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/05(木) 23:59:16 ID:vnirmGvw0
- ( <●><●>)「あのエマージェンシーを起こした、と言われる……。デュカス・サザーランドと言うのですか……」
( ^ω^)(……王都で位の高いはずの大臣がデュカス・サザーランドを知らない?)
( ^ω^)「はいお。彼を捕まえて僕を戻して貰えればと思いまして。浅はかかも知れないですけどお」
( <●><●>)「残念ながら、私には分かりかねますね……。彼の名前も知らなかった位ですから」
( ^ω^)(……なるほど、反王政派何てモノが立ち上がる訳だお)
( ^ω^)(少なからず世界に衝撃を与えたはずのエマージェンシー。それを起こした男の事を全く知らない……)
( ^ω^)(知ろうと思えばいくらでも知れるはずだお。僕でさえ、名前ぐらいは掴んでいるのだから)
( ^ω^)(きっと、この世界の事も知ろうとしていないの、かも……)
( ^ω^)「いえ、ならいいですお。ありがとうございますお」
( <●><●>)「力になれず、申し訳ありません」
(;^ω^)「ああ、いや、そんな……」
- 569 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:00:02 ID:BNFfR7S60
- ( <●><●>)「では、他に何か知りたい事などはありますか? この機会です。何かお力になれれば……」
( ^ω^)「えーっと……」
ξ゚听)ξ[ブーン]ヒソヒソ
( ^ω^)[お? 何だお?]ヒソヒソ
ξ゚听)ξ[あんた、宝玉の事はいいの?]ヒソヒソ
(;^ω^)[ツン、宝玉を集めるなんて事言ったらぶっ殺されちゃわないかお?]ヒソヒソ
ξ゚听)ξ[え? なんで?]ヒソヒソ
(;^ω^)[忘れたのかお? だって、大臣の独断で世界に散らばらせてるんだから、これを回収しようなんて言ったら……]ヒソヒソ
ξ゚听)ξ[あ、そっか]ヒソヒソ
( <●><●>)「? どうしました、ヒソヒソと」
(;^ω^)「いや、何でも無いですお! 気にしないでくださいお!」
( <●><●>)「そうですか? なら良いのですが……」
- 570 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:01:17 ID:BNFfR7S60
- ( <●><●>)「では、別に質問が無いのなら今から少し会って貰いたい人がいるのですが……。宜しいですか?」
( ^ω^)「お? 別に構いませんお」
( <●><●>)「では、早速行きましょう。謁見の間に」
( ^ω^)
( ^ω^)「謁見の間」
( <●><●>)「ええ、謁見の間です」
(;^ω^)「ま、まさか……」
( <●><●>)「王様に会って頂きたいな、と思いまして」
(; ゚ω゚)(やっぱりぃぃいいいいいい!!)ドドドドドドーン!!
( <●><●>)「どうしました?」
(; ゚ω゚)「い、いえ。何でもありませんお……」
(; ゚ω゚)
(; ゚ω゚)(話、ぶっ飛びすぎてないかお? ちょっと、心の準備が追いつかないお……)
- 571 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:02:02 ID:BNFfR7S60
- ( <●><●>)「ツン・デレさん。アナタはショボンと一緒にお待ちいただければ、と」
(; ゚ω゚)
(; ゚ω゚)(え、ツン着いて来ないの?)
ξ;゚听)ξ「は、はあ……」
( <●><●>)「では、王様をお呼びして参ります。謁見の間まで共に参りましょう、ブーン君」
(; ゚ω゚)「ツ、ツン……」
ξ;゚听)ξ「気の毒だけど……」
ξ;゚听)ξb「頑張って!」ビシッ!
(; ゚ω゚)(あああああああああああああああああああああああああ!!)
(; ゚ω゚)(うーわ、滅茶苦茶緊張するお!! 何か粗相したら、一瞬で首が飛ばされるんじゃないかお?!)
(; ´ω`)(もう、嫌……)シュン
- 572 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:02:54 ID:BNFfR7S60
【謁見の間で待たされる事数十分後】
.
- 573 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:03:41 ID:BNFfR7S60
- 【城内 謁見の間】
( <●><●>)
(;‐ω‐)ドキドキドキドキドキ
( ><)
( <●><●>)「王様、この者が異世界からの来訪者。ブーンでございます」
(;‐ω‐)ドキドキドキドキドキ
( ><)
( ><)「顔を上げてください」
(;‐ω‐)
(;^ω^)スッ…
( ><)
(;^ω^)(……子供?)
(;^ω^)
(;^ω^)(あっ……、そうか……。確かラウンジで王は9才だって聞いたお……)
(;^ω^)(緊張ですっかり忘れてたお……)
- 574 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:04:29 ID:BNFfR7S60
- ( <●><●>)「ブーン君。此方にお座りの方が、世界の王。ビロード・エルドラド・ワカンナイデスで在らせられます」
( ><)「……どうです、不思議な名前でしょう?」
【( ><)】
Name:ビロード・エルドラド・ワカンナイデス 【Veludo El Dorado Wakuannaidess】
Age:9
Occupation:世界王
(;^ω^)
(;^ω^)(エルドラド……。何故、王の名前にスペイン語が……?)
(;^ω^)(理由は分からないけど、この世界にエルドラドって言う単語が存在するのは知ってるお……。ラウンジの図書館で確認済みだし…)
(;^ω^)(でも、その単語が王の名前に入ってる。それは、どういう意味かお……?)
(;^ω^)(……分からないお)
(;^ω^)「……不思議だなんて。立派なお名前だと思いますお」
- 575 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:05:38 ID:BNFfR7S60
- ( <●><●>)「左様」
( <●><●>)「エルドラド、……この名に秘めるのは黄金。庶民には触れる事の出来ない高き地位である事を示しています」
(;^ω^)「なるほどですお……」
(;^ω^)(黄金を司る名前……。やっぱり僕の認識してるエルドラドで間違い無いみたいだお……)
( ><)「そう、畏まらないで下さい。エルドラドが黄金を表しているなんて、ありえない事なんですから」
(;^ω^)
( ><)
(;^ω^)
(;^ω^)「え?」
(;<●><●>)「な、何を仰いますか王様! それは自分の存在を否定されるのと同じなんですよ!」
( ><)「だってそうでしょう? エルドラドと言うのは元は黄金郷の意味です」
( ><)「そんな物、存在するわけが無いんです。黄金に身を包んだ都なんて……」
(;<●><●>)「あ、あなたは王なのですよ?! その様な発言、許される訳がありません!」
( ><)「……そもそも、この様なありもしない事に縋り付いてるから世界が変わらないんです」
( ><)「違いますか?」
( ^ω^)(……何事? すっげぇ、帰りたい)
- 576 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:06:33 ID:BNFfR7S60
- (;<●><●>)「……ッ! 王様、異世界人の前なのですよ? お言葉を選ばれたらどうでしょうか!」
( ><)「僕は真実の話をしているのです」
(;<●><●>)
( ><)「何とか言ったらどうです、大臣」
(;<●><●>)「……この話はやめましょう、王様」
( ><)
(;<●><●>)
( ><)
(;<●><●>)「王様」
( ><)「すみません、異世界の人。私はアナタに興味がありません」
(;^ω^)
(;^ω^)「……へ?」
( ><)「私はアナタに興味が無いと言っているのです」
(;^ω^)「……はい」
(;^ω^)(えーっと、僕はどうしたらいいお)
- 577 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:07:14 ID:BNFfR7S60
- ( ><)「大臣」
(;<●><●>)「……はい」
( ><)「私は部屋に戻ります。後はどうか……」
(;<●><●>)「……わかりました」
( ><)カツカツ……
(;^ω^)
(;<●><●>)
<バタンッ
(;^ω^)
(;<●><●>)
(;^ω^)
(;<●><●>)
(;^ω^)
(;^ω^)「えーっと……」
- 578 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:08:13 ID:BNFfR7S60
- (;^ω^)
(;^ω^)「あのー……」
(;<●><●>)「……たしか、紹介状に書いてありましたが、アナタは旅を続けているそうで」
(;^ω^)「え、ええ。そうですお」
(;<●><●>)「ちなみに、今日の宿はお決まりですか?」
(;^ω^)「……まだ決まってませんお」
(;<●><●>)「ならば、此処に泊まって行くと良いでしょう」
(;^ω^)
(;^ω^)「え? 良いんですかお?」
(;<●><●>)「構いません。私から、城の者に一部屋用意しておく様、伝えておきます」
(;´ω`)「ありがとうございますお」シュン
(;´ω`)(ああ、早くこの城から出たい……)
- 579 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:08:58 ID:BNFfR7S60
- 【城内 客間】
<ガチャッ
(;´ω`)
ξ゚听)ξ「あ、帰ってきた」
(´^ω^`)「おかえりなさい。随分と早かったわね〜」
(;´ω`)「精神的に疲れたお」フラフラ
(;´ω`)バタッ!
ξ;゚听)ξ「え、あ、ちょっと!」
(;´・ω・)「あらやだ! どうしちゃったのよ!」
(;´ω`)「う〜ん」
(;´・ω・)「こ、こう言う時は人工呼吸!」
( ^ω^)スクッ
( ^ω^)「元気なのでお構いなく」
- 580 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:10:07 ID:BNFfR7S60
- ξ゚听)ξ「で、どうしたのよ。何かあったの?」
(;^ω^)「もう、ありまくりだお」
(´^ω^`)「あら、何があったの? あたしで良ければ話して?」
(;^ω^)「実は、かくかくしかじか……な訳ですお」
ξ;゚听)ξ
ξ;゚听)ξ「うっわ〜……、想像するだけで手汗が出てくる」
(;´ω`)「もう死ぬかと思ったお……。こんなに時間が長く感じたの、初めてだお」
(´・ω・`)「ゴメンなさいね〜……」
(;^ω^)「いや、謝らないで下さいお……」
(´・ω・`)「難しい年頃なのよね〜……」
(;^ω^)「難しい年頃って……、まだ子供じゃないですかお……」
(´・ω・`)「あたしなんか、あの歳の頃はグレたもんよ〜」
(;^ω^)「僕は外で元気に遊ぶ健康的で素直な活発児でしたお……」
- 581 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:13:08 ID:BNFfR7S60
- (´・ω・`)「まあ、あの子も小さい内から王様なんて大変だもの」
( ^ω^)「確か、先代の王が暗殺されて……」
(´・ω・`)「そうよ。五年前ね〜……。だとすると、即位されたのは4歳の頃だったかしら……」
ξ;゚听)ξ「冷静になって考えてみると壮絶ね」
(´・ω・`)「壮絶も良い所よ。可愛そうに……。運命のイタズラね」
( ^ω^)「そりゃ9歳でもストレス感じちゃうお……」
(´・ω・`)「大臣も大変よね〜、王様の機嫌取りばっかりで」
( ^ω^)「機嫌取りかお?」
(´・ω・`)「そうよ〜、あの子が大臣の思う様に動かないと大臣は困るんじゃないかしら」
(´・ω・`)「大臣は王様を操り人形にしたいものね……」
( ^ω^)「おー……、9歳じゃしっかりとした判断は出来ないと思うから、操り人形なのはしょうがないような……」
(´・ω・`)「そうね。でも、このまま成長して、自分でしっかり考えれる歳になっても大臣の操り人形のままよ」
- 582 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:14:04 ID:BNFfR7S60
- ( ^ω^)「それは言えてるかも……」
(´・ω・`)「それって、凄くヤバイ事じゃない?」
( ^ω^)「うん……。僕もそう思いますお」
( ^ω^)「でも、……大臣もその危険性は分かってるんじゃ無いかお?」
(´・ω・`)「いいえ。きっと大臣は自分の思う通りに王様を動かしていきたいと思ってるわ」
( ^ω^)「そうなのかお?」
(´・ω・`)「そしてね、此処だけの話……」
(´・ω・`)
( ^ω^)「なんですお?」
(´・ω・`)「アナタ達、ちょっと耳貸しなさい」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「?」
- 583 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:14:46 ID:BNFfR7S60
- (´・ω・`)「良い? 驚かないでね?」
( ^ω^)「はいお」
(´・ω・`)[此処だけの話、……先代の王を殺したのは大臣だと思ってるのよ]ヒソヒソ
ξ;゚听)ξ「ええ?」
(;^ω^)「それって本当だったら凄くヤバいんじゃないかお?」
(´・ω・`)「そうよ。凄くヤバいのよ〜……」
(;^ω^)「でも、もしそうだったら、何でこうまでして……」
(´・ω・`)「そこまでは分からないわよ〜……。悪魔であたしの勘だしね」
(;´ω`)「何だ……、勘ですかお……」
(´・ω・`)「何よ、そんな落胆する事ないじゃない」
(;´ω`)「だって、証拠とかあるのかと……」
(´・ω・`)「女の勘って言うのは証拠よりも信用出来るの!」
(´・ω・`)「ね? ツンちゃん」
ξ;゚听)ξ「私に振られても困るわ」
- 584 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:16:48 ID:BNFfR7S60
- (´・ω・`)「私がこんな事言ったの、ナイショよ?」
( ^ω^)「分かってますお」
(´・ω・`)「知られたら殺されちゃうものね」
( ^ω^)「……それにしても、城の内情も中々に大変だと言う事が分かりましたお」
ξ゚听)ξ「そうね……。世界も腐りきってるけど、雲の上も腐りきってるとはね」
( ^ω^)「雲の上?」
ξ゚听)ξ「そう、この城の事よ」
( ^ω^)「おー、うまく例えたおね」
ξ゚听)ξ「雲の上が腐って、その腐った空気が雲に蓄えられて、そこから腐った雨が降って、腐った世界に降り注ぐ」
ξ゚ー゚)ξ「面白くない?」ニヤリ
( ^ω^)「なーにが面白いもんかお。っつーか、結構詩人なんだおね、ツン」
ξ゚ー゚)ξ「それって、褒め言葉?」
( ^ω^)「一応褒め言葉と言う事でお願いしますお」
( ^ω^)(雲に蓄えられるのは地上の水分だと言う事はナイショにしておこう)
- 585 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:18:05 ID:BNFfR7S60
- ξ゚听)ξ「で、どうするの? そろそろ日が暮れて来たわよ?」
( ^ω^)「ああ、言うの忘れてたけど今日は此処に止まって良いって大臣に言われてしまったお」
ξ;゚听)ξ「えっ」
( ^ω^)「うん、言うの遅れてゴメンお」
ξ;゚听)ξ「……えー、…なんか恐れ多いわね」
(;^ω^)「本当に」
(´^ω^`)「あら! アナタ達泊まるの? 賑やかで良いわ〜。お部屋にお邪魔しちゃおうかしら!」
(;´ω`)「やめてくださいお……」
(´^ω^`)「遠慮なんてする事無いのに……」
(;´ω`)「これは遠慮じゃないですお」
(´^ω^`)「うふふ。冗談よ」
(;´ω`)「笑えない冗談ですお」
(´^ω^`)「さて、そうと決まればお風呂を用意しなくちゃね?」
( ^ω^)「……あ、その前にちょっとだけいいですかお?」
- 586 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:19:36 ID:BNFfR7S60
- (´・ω・`)「? 何か御用?」
( ^ω^)「この城に過去の文献とかありませんかお?」
(´・ω・`)「過去の文献?」
( ^ω^)「ちょっと気になる事がありまして……」
( ^ω^)(……王の名前を聞いて、確信したお。この世界は必ず僕の世界と何かしら関係があるはずだお)
( ^ω^)(……エルドラドの名前に関しては王が受け継いできた物だと思うし、必ずこの城に資料は残ってるはず)
( ^ω^)(そして、エルドラドの件に関わらず、この世界の事を少しでも紐解ければ……)
(´・ω・`)「過去の文献ね〜……」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「あっ」
( ^ω^)「ありますかお?」
- 587 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:20:51 ID:BNFfR7S60
- (´・ω・`)「それがね、図書室に意味の分からない本を保管してる倉庫があるのよ」
( ^ω^)「意味の分からない本?」
(´・ω・`)「変な文字で書いてあってね……。過去の文献とは関係ないかも知れないけど……見る?」
( ^ω^)「変な文字……、是非お願いしますお」
(´・ω・`)「普通の資料は図書室にあると思うわ。過去の物かは知らないけど、色々知る事は出来るはずよ」
( ^ω^)「ありがたいですお」
(´・ω・`)「でも、なあに? 気になる事って」
( ^ω^)「うーん、僕の気のせいかも知れないし……。ナイショという事で」
(´^ω^`)「やだ〜! ナイショなんて! もうっ!」
(;^ω^)「す、すみませんお……」
(´^ω^`)「……じゃ、行きましょうか」
( ^ω^)「ツンは此処で待ってるかお?」
ξ゚听)ξ「ええ、早く戻って来なさいよね」
( ^ω^)「はいはいお」
- 588 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:22:15 ID:BNFfR7S60
- 【城内 図書室 倉庫の古びた棚】
(´・ω・`)「これこれ、これよ。意味の分からない本達」
( ^ω^)「うわ〜……。埃だらけじゃないですかお……」
(´・ω・`)「だーれも読まないからね、こんな物は」
( ^ω^)「おーん……、見せて貰ってよろしいですかお?」
(´^ω^`)「どうぞどうぞ」
( ^ω^)つ□ スッ
(;^ω^)つ□「ゲホッゲホッ! 凄い埃!」
(´・ω・`)「ごめんなさいね〜……」
(;^ω^)つ□「……だ、大丈夫ですお」
(;^ω^)つ□ パラパラ
( ^ω^)つ□ パラパラ
( ^ω^)つ□
(´・ω・`)「どうしたの?」
( ^ω^)つ□
( ^ω^)つ□「……ラテン語」
- 589 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:23:25 ID:BNFfR7S60
- ( ^ω^)つ□(……馬鹿な。ありえんお)
( ^ω^)つ□(なんでこの世界にラテン語が? 英語だけじゃない?)
( ^ω^)(……そうだ。他の本は……)
( ^ω^)つ□ スッ
(;´・ω・)「げほっ……、本当に凄い埃ね〜……」
( ^ω^)つ□ パラパラ
( ^ω^)つ□ パラパラ
( ^ω^)つ□
( ^ω^)つ□「これは……、スペイン語? 分からないけど、読みにスペイン語っぽさがあるお」
( ^ω^)「何故……?」
( ^ω^)「何故だお……?」
(;´・ω・)「あら、何か分かったの? もしかして、アナタ。この本読める?」
( ^ω^)「いや、読めはしませんお……、でも……」
- 590 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:24:05 ID:BNFfR7S60
- ( ^ω^)「どれも知ってる言葉、ですお」
(;´・ω・)「げほっ……、へ〜……、不思議な事もあるのね」
( ^ω^)つ□ スッ
( ^ω^)つ□(……この本、手書きかお? 表紙は……やっぱりラテン語)
( ^ω^)つ□(辛うじて読めないかお? 何とかこう、勘で……)
( ^ω^)つ□
( ^ω^)つ□「ふぃ……れっと? さざあ……んど? でぃあれい?」
(;´・ω・)「何? 読めたの?」
( ^ω^)つ□
( ^ω^)つ□「フィレンクト・サザーランドによる日記……」
(;´・ω・)「誰、それ」
( ^ω^)(……サザーランド。デュカス・サザーランドとの関係性は……?)
( ^ω^)(いや、関係無い訳が無いお。……それは良いとして、何故ラテン語で書かれているのかお?)
( ^ω^)(奇妙……過ぎるおね……)
- 591 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:25:28 ID:BNFfR7S60
- ( ^ω^)(でも、中身までは読めないお……。ラテン語も勉強しておけば……)
( ^ω^)つ□(……一応、他の本も) スッ
( ^ω^)つ□
( ^ω^)つ□「これは……」
(;´・ω・)「なあに、それ。辞書みたいな大きさね」
( ^ω^)つ□「はいお。辞書ですお。間違いなく」
(;´・ω・)「何の辞書なの?」
( ^ω^)つ□「ラテン語と英語を繋ぐ……、ラ英辞典とでも名付けますかお?」
( ^ω^)つ□(この辞書が日記の横にあったのは、恐らくこれを見て書いたから)
( ^ω^)つ□(……ラッキーだお。これでこの日記が読めるお)
( ^ω^)つ□「この日記と辞書、一晩貸して貰ってよろしいですかお?」
(;´・ω・)「ええ。構わないわよ。誰も読まないものね」
( ^ω^)「感謝しますお」
- 592 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:26:39 ID:BNFfR7S60
- 【城内 一室】
ξ-听)ξ「ふぅ……」
ξ-听)ξ「アンタもお湯浴びてきたら?」
( ^ω^)ヨミヨミ
ξ゚听)ξ「……? さっきから何読んでるの? 二つの本を読み比べたりなんかして」
( ^ω^)「……ツン」
ξ゚听)ξ「何よ」
( ^ω^)「まだ、最初の一ページしか翻訳出来てないけど……。重大な事実が判明したお」
ξ゚听)ξ「……話が見えないわね。翻訳って何よ」
( ^ω^)「翻訳って言うのは別の言葉を別の言葉に置き換える事。そしてこの本は……」
( ^ω^)
( ^ω^)「フィレンクト・サザーランドと言うポルトガル人の日記だお」
ξ゚听)ξ「ポルトガル?」
( ^ω^)「ポルトガルって言うのは、僕の世界にある国の名前だお」
- 593 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:27:54 ID:BNFfR7S60
- ( ^ω^)「そしてこの日記は1869年に書かれた物」
( ^ω^)「ちなみに1869年って言うのは僕の世界の紀元で、俗にキリスト紀元って言われてるんだお」
ξ゚听)ξ
ξ゚听)ξ「良く分からないわ」
( ^ω^)「うん、別に良いお。この事はさして重要では無いお。重要なのは……」
( ^ω^)「即ち、この日記が僕の世界で書かれていた物だと言う事」
ξ゚听)ξ「へ? これ、アンタの世界の本なの?」
( ^ω^)「そうだお」
( ^ω^)「で、何故ラテン語で書かれているかと言うと……」
( ^ω^)「残念ながら、まだ分からないお」
ξ゚听)ξ「? アンタの話は難しくて分からないわ」
- 595 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:28:48 ID:BNFfR7S60
- ( ^ω^)「とにかく、今日はこれを全部翻訳するまで寝れないお」
ξ゚听)ξ「変な性格ね〜」
(;^ω^)「変なヤツでゴメンお。ツンは先に寝てて良いお」
ξ゚听)ξ「言われなくてもそうするわ。でも、寝ないと体持たないから早めに寝なさいね」
( ^ω^)「ありがとうお」
( ^ω^)ヨミヨミ
ξ゚听)ξ「まー……」
ξ゚听)ξ「こーんなに夢中になっちゃって」
ξ゚听)ξ「変なの……」
ξ゚听)ξ
ξ゚听)ξ「さ、私は寝ましょうかね〜……」
- 596 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:30:25 ID:BNFfR7S60
- 【そして数時間後 朝を迎える】
( ^ω^)
( ^ω^)「……ふぅ。これでお終いかお」
( ^ω^)「流石に疲れてしまったお……」
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)「……ああ。どうやら僕はとんでもない世界に飛ばされてしまったみたいだお」
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)「……スクォーク77」
.
- 597 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/06(金) 00:31:06 ID:BNFfR7S60
- 今日の話で分かった事
・ショボンはオカマ! 気持ち悪い!
・王様は気難しい年頃?
・王の名前にはエルドラドの文字が入る
・大臣は王の機嫌取りにお熱
・先代王は大臣に殺されたらしい。女の勘だけど
・城内も腐りきってるみたい
・図書室には元の世界の言葉の本が……
そして次の話で分かる事……、
それは始まらぬ内にはわからない。
スクォーク77!
全てはスクォーク77から始まる!!
(つづく)
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