- 548 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:11:37 ID:2HSl7Go60
- 【西部 荒野】
（ ΘжΘ彡^・∋ ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ
（ ΘжΘ彡^・∋「な～んか変な感じがするな……」
ζ ｀д´彡^・∋ ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ
ζ ｀д´彡^・∋「何だよ、その変な感じってのは」
（ ΘжΘ彡^・∋「ヒシヒシと感じねぇか？ こう……なんて言うか……」
ζ ｀д´彡^・∋「アレか。胸騒ぎ的な何かだろ」
（ ΘжΘ彡^・∋「そうそう。胸騒ぎ的な何か」
ζ ｀д´彡^・∋「実は俺も随分前から感じててよぉ」
（ ΘжΘ彡^・∋「お前もか、ロル」
ζ ｀д´彡^・∋「クックルさんはどうっすか？」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ) ｼｭﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ…!
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「…………………。…………。」
- 549 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:13:04 ID:2HSl7Go60
- ζ ｀д´彡^・∋「……で、何だって？」
（ ΘжΘ彡^・∋「『この西部を渦巻いている気の様な物は感じる。だが、それが何だかは分からん』」
ζ ｀д´彡^・∋「ほーん、要するにちょっと変な感じはするよ！ って事か」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「…………。」
（ ΘжΘ彡^・∋「『その通りだ』。だとよ」
ζ ｀д´彡^・∋「でも、良いんですかい？」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「……？」
ζ ｀д´彡^・∋「俺ら、全部で１０人も居ませんよ。どっかで雇ってった方が……」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「……………………………。」
（ ΘжΘ彡^・∋「『１０人でも十分すぎる』そうだ」
ζ ｀д´彡^・∋「けどよぉ……」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「……………………………………………………。」
（ ΘжΘ彡^・∋「『己の目的の為に死ぬ人間が多く居て良いものではない』。ってよ」
ζ ｀д´彡^・∋「そんな寂しい事言わないで下さいよぉ……」
- 551 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:14:05 ID:2HSl7Go60
- （ ΘжΘ彡^・∋「そうっすよ。クックルさんに着いて行きたくて着いて行ってるんですから……」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ) ｼｭﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ……!
ΞΞΞ(((( -∋-)「……。」
（ ΘжΘ彡^・∋「……謝んないで下さい」
ζ ｀д´彡^・∋「そうそう。バシッと構えてれば良いんすよ！」
ΞΞΞ(((( -∋-)、「……………………。……。」
（ ΘжΘ彡^・∋
（ うжΘ彡^・∋「クックルさぁん」ｵﾖﾖ…
ζ ｀д´彡^・∋「……何て言ってるの？」
（ うжΘ彡^・∋「『己はお前達に支えられている様なものだな。ありがとう』……」
ζ ｀д´彡^・∋
ζ うд´彡^・∋「クックルさぁん……」ｵﾖﾖ…
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ) ｼｭﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀ……!
- 553 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:14:55 ID:2HSl7Go60
- （ うжΘ彡^・∋「……で、どうするんすか？ この先」
ζ うд´彡^・∋「こうなったら意地でもザ・ヒートぶち殺さねぇと……」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「………………。」
（ うжΘ彡^・∋
（ ΘжΘ彡^・∋「……やっぱりですか」
ζ うд´彡^・∋「何だって？」
（ ΘжΘ彡^・∋「『このままリトル・ヘブンズへ向かう』だそうだ」
ζ ｀д´彡^・∋「リトル・ヘブンズってーと……。ヒートの生まれ故郷って言われる？」
（ ΘжΘ彡^・∋「おう。そのリトル・ヘブンズだわな」
ζ ｀д´彡^・∋「此処からどの位なんだ？」
（ ΘжΘ彡^・∋「さあ……。このペースだと一日はかかるかもなぁ」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「…………。」
（；ΘжΘ彡^・∋「いやいやいや！ 『ペースを上げる』じゃないっすよ！ アンタは自分の足なんだから！」
- 554 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:16:16 ID:2HSl7Go60
- ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ)「……。………、…………………………………………。」
ζ ｀д´彡^・∋ ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ
ζ ｀д´彡^・∋「言ってる事当ててやろうか？」
（；ΘжΘ彡^・∋「どうぞ」
ζ ｀д´彡^・∋「『案ずるな。これも鍛錬の内、全ての中に己を鍛え上げる術を見つけねばならない』」
（ ΘжΘ彡^・∋「すげぇ、一字一句あってる」
ζ ｀д´彡^・∋「どれだけクックルさんと一緒にいると思ってるんだっての！」
ΞΞΞ(((( ﾟ∋ﾟ) 「……。」
∑そΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ ﾟ∋ﾟ) ﾄﾞｺﾞｫ!!
（；ΘжΘ彡^・∋「うーわ。相変わらず人間離れしてやがるぜ……！」
ζ；｀д´彡^・∋「ほら、急がないと距離開いちまう」
（；ΘжΘ彡^・∋「よぉし！ お前らぁ！！ クックルさんに意地でも着いてけ！！」
（ ΘжΘ彡^・∋「そら行けぇ！」ﾊﾟｼｨ!!
ΞΞΞΞΞ（ ΘжΘ彡^・∋ ﾊﾟｶﾗﾊﾟｶﾗｯ
ΞΞΞΞΞζ ｀д´彡^・∋「しっかりやれよ、馬公！」 ﾊﾟｶﾗﾊﾟｶﾗｯ
- 555 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:17:11 ID:2HSl7Go60
￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨＼＿＿＿＿＿∧/￣￣￣＾Ｖ￣＼/∨＼＿＿＿∧/￣￣￣＾Ｖ￣＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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... V .. V
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───────ｗｗ─────────────────ｗｗｖ─√ﾚ─ｗｗ──────ｗｗｗ─────
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∨
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- 556 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:18:16 ID:2HSl7Go60
Chapter26.
.
- 557 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:19:21 ID:2HSl7Go60
- 【西部 荒野】
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
('A`)「なぁ、ロシナンテ……」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
('A`)「そろそろさ……。馬らしく人間乗っけてくれよ……」
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
(#'A`) ｲﾗｯ
(#'A`)「クソッ！！ ムカツク鳴き声だなっ！ しかも何だよこの唇は！ 気持ち悪すぎるぜ！」
彡＾ ´゜З
彡＾ ´゜З ﾌﾞﾘﾌﾞﾘｨｨ…
(；'A`)「ふぉ！ 急にウンコするんじゃねぇ！！ 足にかかったらどうすんだよ！」
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
(；-A-)「もう嫌、この馬」
- 558 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:20:40 ID:2HSl7Go60
- (；-A-)「元はと言えば……」
(；-A-)
(；ﾟAﾟ) ｶｯ
(；ﾟAﾟ)「全てアイツが悪い！ アイツの所為だ！！」
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
(#ﾟAﾟ)「うるせぇ！！ 少しは黙ってろ！」
彡＾ ´゜З
彡＾ ´゜З ﾌﾞﾘﾌﾞﾘｨｨ…
(；'A`)「ぎゃああああああああ！ ウンコ足にかかった！！」
彡＾ ´゜З ＝３ ﾌｼｭﾙﾙ…
(；-A-)「どうするんだよ……これ。近くに川とかねぇぞ……」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
(；'A`)「お、おい……。待てって。何処行くんだよ……。おーい……」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
(；-A-)「……何で俺がこの糞馬に着いていかなきゃならんのだ」ﾄﾎﾎ…
……
- 559 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:21:33 ID:2HSl7Go60
- 【ドクオの回想 王都 保安所にて】
（保安；θθ）「ドクオさ～ん、いい加減機嫌直してくださいよ……」
('A`)「うるせぇ……。誰の所為で西部なんかに行くハメに……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
（保安；θθ）「それはドクオさんの所為じゃないですか……」
('A`)「ケッ」ｶﾞｻｺﾞｿ
('A`) ｶﾞｻｺﾞｿ
('A`)「……よし、準備はこんなもんで良いだろ」
（保安；θθ）「あれ、もう行っちゃうんですか？」
('A`)「さっさとブーンとやらを捕まえて帰りたいからな」
（保安；θθ）「まさか、徒歩で行くつもりじゃ……」
('A`)
('A`)「そうだけど？」
（保安；θθ）「うーん。馬くらい買いましょうよ」
- 560 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:22:44 ID:2HSl7Go60
- ('A`)「つっても金がなぁ……」
（保安；θθ）「……紹介しますよ、知り合いの馬屋」
('A`)「本当か！」
（保安；θθ）「もしかしたら馬をタダで譲ってくれるかも知れませんし……」
('A`)
(*'A`)「いやぁ……。助かるな。良い後輩だよ、お前」
（保安；θθ）「……じゃあ、案内します。ちょっと待ってて下さい」
(*'A`)「おう！ 待ってる！」
………
- 561 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:23:40 ID:2HSl7Go60
- 【ドクオの回想 王都 馬屋】
彡^・∋
('A`)「ほぉ……。本当に馬しか売ってないんだな」
（保安θθ）「そりゃ馬屋ですからね」
('A`)「もっとあらゆる種類の家畜が売ってるもんかと……」
＋
彡^ ｀・∋＋ ｷﾗｷﾗｰﾝ
(ﾟA`)「ほあ！！」
（保安；θθ）「何ですか急に……」
(；ﾟA`)「何だぁ、このイカした馬は！！」
（保安θθ）「……本当ですね。凄いしなやかな筋肉だ」
('A`)「俺、この馬が良い」
（保安；θθ）「いやぁ……、この馬は高いですよ。少なくともタダは無理です」
- 562 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:24:57 ID:2HSl7Go60
- (；'A`)「お前の知り合いの馬屋なんだから……、少し交渉してくれよ……」
（保安；θθ）「交渉したって絶対無理だと思います！」
（-∪- 馬）「……やぁ、馬を買いに来てくれたのかい？」ｽﾀｽﾀ
（保安θθ）「あ、ワイズさん」
（-∪- 馬）「おお！ 君はロイハンさんの息子の……」
（保安θθ）「リジーです」
（-∪- 馬）「そうそう。リジー君。いやぁ、懐かしいなぁ」
（保安θθ）「あの、僕達馬を買いに来たんですけど……」
('A`)σ「おい、この馬をタダでくれ」
＋
彡^ ｀・∋＋ ｷﾗｷﾗｰﾝ
（-∪- 馬）「うん。無理だね」
(；'A`)「えぇ……」
- 563 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:25:53 ID:2HSl7Go60
- (；'A`)［おい！ 知り合いなんだろ！ 何とかしろよ！］ﾋｿﾋｿ
（保安；θθ）［無茶言わないで下さいよ！ どう考えてもあの馬をタダは無理ですって！］ﾋｿﾋｿ
（-∪- 馬）「この馬をタダは無理だけど……」
(；'A`)「お？ タダで貰える馬があるのか？」
（-∪- 馬）「一頭だけね」
(；'∀`) ﾆｶｯ
(；'∀`)「お前の知り合い、滅茶苦茶良いヤツじゃねぇか！」
（保安；θθ）「良いんですか、ワイズさん」
（-∪- 馬）「良いよ良いよ。どうせ処分しようとしてた馬なんだ」
（保安；θθ）「そうなんですか……」
('∀`)「さ、その馬を見せてくれ！ 早く俺の相棒をこの目で見たいね！」
（-∪- 馬）「ん。良いだろう。少し待っててくれないか？」
('∀`)「んなもんお安い御用だぜ」
（保安；θθ）（本当、ゲンキンな人だな……）
……
- 564 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:26:47 ID:2HSl7Go60
- （-∪- 馬）「はい。お待たせ。これが君の馬……
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
（-∪- 馬）「ロシナンテだ」
('A`)
（保安θθ）
（-∪- 馬）「ロシナンテだ」
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
('A`)「唇、でけぇな」
（-∪- 馬）「そうだね」
('A`)「顔も極端にデカくて、体が前のめりになってるぞ」
（-∪- 馬）「そうだね」
- 565 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:27:47 ID:2HSl7Go60
- ('A`)「良い馬なのか？」
（-∪- 馬）
（-∪- 馬）「さあ、彼が君の飼い主になるドクオさんだよ」
彡＾ ´゜З ＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
('A`)「おい。無視されると凄く不安になるからやめろ」
（-∪- 馬）「君にこの子の癖を少し教えよう」
('A`)「あ？」
（-∪- 馬）「この子は人を乗せるのが世界で一番大嫌いなんだ」
('A`)「それ、馬としてどうなの？」
（-∪- 馬）「そして、あんまり文句を言うと……」
彡＾ ´゜З ﾌﾞﾘﾌﾞﾘｨ!
（-∪- 馬）「ウンコを漏らす」
('A`)「最悪じゃねぇか」
- 566 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:28:30 ID:2HSl7Go60
- （-∪- 馬）「さあ、連れて行ってくれ。君の愛馬だ」
('A`)「……愛馬ねぇ」
彡＾ ´゜З＜ ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
（-∪- 馬）「どうやらロシナンテは君が気に入ったみたいだ」
('A`)「これって気に入られてるのか？」
（保安；θθ）「よ、良かったじゃないですかドクオさん！」
('A`)「……ま、タダなだけマシか。連れて行くぜ、この馬」
（-∪- 馬）「うん。とても助かる」
('A`)「おう。行くぞ、ロシナンテ。さっさと捕まえて帰ろうぜ」
彡＾ ´゜З
('A`)
('A`)「そこで鳴き声は無いんだな」
……
- 567 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:29:38 ID:2HSl7Go60
- 【西部 荒野】
(；-A-)「……ええい、後悔するのは止めだ。面倒くせぇ」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ
(；'A`)「おい。ロシナンテ。飯だ飯。腹が減った」
彡＾ ´゜З ﾋﾟﾀｯ
(；'A`)「……飯っつった止まってくれるよな、お前」
彡＾ ´゜З＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
('A`)「まあ良いわ。……お前の分なんか無いからな」ｶﾞｻｺﾞｿ
('A`)つ(ζ ﾊﾟｯﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ
('A`)つ(ζ「タ～コ～ス～！」
彡＾ ´゜З
('A`)つ(ζ「……やらんぞ」
彡＾ ´゜З ｼﾞｰ
- 568 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:30:20 ID:2HSl7Go60
- (；'A`)つ(ζ「だからやらんって」
彡＾ ´゜З ｼﾞｰ
(；-A-)つ(ζ
(；-A-)
ζ)⊂(-A-；)「……ほら、一口だけな」
彡＾ ´゜З＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ
ζ)⊂('A`；)「何だ？ 喜んでるのか？ 可愛くねぇな」
彡＾ ´^ Зζ) ﾊﾞｸﾊﾞｸｶﾞﾂｶﾞﾂ!!
(ﾟA`；)「うおおおおおおおいいいいいい！！ 一口だけっつったろ！！」
彡＾ ´^ З
彡＾ ´^ З ＝３ ｹﾞﾌｯ
(ﾟA`；)
(-A-；)「……お前なぁ」
- 569 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:31:16 ID:2HSl7Go60
- 彡＾ ´゜З＜ﾌﾞﾋｮﾋｮｫｫﾝ!!
(；'A`)「もう挫けそうだよ、俺」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
(；'A`)「……お～い、どこ行くんだ～」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
(；'A`)「そっちはステマじゃねぇぞ～」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
(；'A`)
(；-A-)「もう嫌」
彡＾ ´゜З ﾊﾟｶﾊﾟｶ…
(；'A`)「チッ。おらっ、待ておらっ」 ﾀｯﾀｯﾀ
……
- 571 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:32:08 ID:2HSl7Go60
- 【西部 ステマ 酒場】
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡 ｹﾁｮﾝｹﾁｮﾝ
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「……マズったな。一日経っても腫れが引かねぇ」
（ψﾟё(;;#）ｹﾁｮﾝｹﾁｮﾝ
（ψﾟё(;;#）「フン……。いつまで此処に居るつもりだ」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「さ～な。気の済むまでって所か？」
（ψﾟё(;;#）「……下らないな。宿屋で休めば良いだろう」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「あぁ？」
（ψﾟё(;;#）「金が無いとでも言うつもりか？」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「ガハハハハハハ！！ 半分はあってるぜ。俺は貧乏人でよ！」
（ψﾟё(;;#）「……その貧相な格好にも納得が行くな」
ミ(;;#)-Д(;;)彡「全部酒に消えちまうのさ」
（ψﾟё(;;#）「なるほどな……。屑に相応しい」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「ありがとよ！ ガハハハハハ！！」
- 572 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:33:25 ID:2HSl7Go60
- （ψﾟё(;;#）「……カレル・フサ」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「ん？」
（ψﾟё(;;#）「何故ステマに舞い戻ってきた」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「ま、臭いがするからだな」
（ψﾟё(;;#）「臭い？」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「あぁ。ぷんっぷんと屑の臭いがステマに漂ってやがる」
（ψﾟё(;;#）「……ほう」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「お前にゃ分からんだろうな！」
（ψﾟё(;;#）「分かったところで面白くも何とも無い」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「ガハハハハハハハ！！ その憎まれ口も気持ち良いもんさ！」
（ψﾟё(;;#）「……その笑い声が頭に響く。止めろ」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「すまねぇすまねぇ」
（ψﾟё(;;#）「フン……」
- 573 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:34:28 ID:2HSl7Go60
- ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「……だけどよ」
（ψﾟё(;;#）「……ん？」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「屑の臭いを感じたにしろ、感じてないにしろ……、ステマには足を向けてただろうな」
（ψﾟё(;;#）「バカ笑いが治まったと思えば今度は自分語りか？」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「ガハハハハハハハ！！ うるせぇ野郎だな、お前はよ！」
（ψﾟё(;;#）「……寡黙で通っているつもりだ」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「まっ。別にステマが特別な訳じゃねぇんだ……」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「……何っつぅか、この酒場が特別なんだよ」
（ψﾟё(;;#）「……それがさっき言ってた半分の理由か」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「おう……。で、聞きたいんだけどよ」
（ψﾟё(;;#）「何だ」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「アレ、どうした」
（ψﾟё(;;#）「アレ？」
- 574 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:35:27 ID:2HSl7Go60
- ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「ピアノだよ、ピアノ。あの汚ぇピアノ」
（ψﾟё(;;#）「ピアノ……？ 俺が来た時にはそんなモノは無かったが」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡σ「んなこたぁねぇだろ。その端っこに置いてあったヤツだよ」
（ψﾟё(;;#）「知らん。オーナーに聞いてくれ」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「……処分したんだろうな。汚かったから」
（ψﾟё(;;#）「だから、知らん。もしかしたら倉庫に……」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「いや、良いんだ。それで良い」
（ψﾟё(;;#）「……？」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「あっけなく消えちまった方がしっくり来るぜ」
（ψﾟё(;;#）「訳の分からんヤツだな」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「まあな。……ガハハハハハハ！」
- 575 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:36:22 ID:2HSl7Go60
- ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「さて、と……」
（ψﾟё(;;#）「行くのか」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「ま、準備もあるしな。また夜来るぜ」
（ψﾟё(;;#）「今度は殴り殺してやる」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「そいつぁ、俺のセリフだ」
（ψﾟё(;;#）
（ψﾟё(;;#）「……ちなみに、ガンショップは真裏にあるぞ」
ミ(;;#)ﾟД(;;)彡「ん？ ああ……。まあ弾薬を揃えても良いが……」
（ψﾟё(;;#）「ほう。魔法が使える身か」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「ガハハハハハハ！ こう見えても得意分野なんだよ」
（ψﾟё(;;#）「フン。中々面白い」
ミ(;;#)^Д(;;)彡「だろ？ まぁ、覚えといてくれってな」
- 576 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:37:25 ID:2HSl7Go60
- 【西部 ステマ 街中】
│’) ｿﾛｰ…
│’e’) ｿﾛｰ…
ミ(’e’) ﾋｮｺｯ
(’e’)「……良し。ザ・ヒートは居ない様だぜ」
（；▼ -▼）（昨日の今日でステマ入りしてる訳ねぇだろ……）
(’e’)「来い！ アル！ こっちは大丈夫だ！」
（；▼ -▼）「へいへい……」ｽﾀｽﾀ…
(’e’；)「バ、バカ野郎！！ もっと屈め！ ヒートに見付かったらどうすんだよ！」
（；▼ -▼）「だから……、ヒートはまだステマに入って無いですよ」
(’e’；)「んな事ぁ、分かんねぇだろうが！」
（；▼ -▼）「大丈夫ですって。ヒートみたいな大物が来れば街中大騒ぎになりますから」
(’e’；)「あ？」
（；▼ -▼）「だから！ こんなに静かなのにヒートが居るわけ無いって言ってるんすよ！」
- 577 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:38:26 ID:2HSl7Go60
- (’e’；)「……おい、アル」
（；▼ -▼）「へい……」
(’e’；)「また口答えか……？」
（；▼ -▼）「いや、口答えって言うかなんて言うか……」
(’e’)「チッ。……お前が殺されかけたって助けてやんねぇからな」
（ ▼ -▼）（期待してねぇっす）
(’e’)「良いか。お前によーく教えてやるぜ」
（ ▼ -▼）「？」
(‐e‐)「ザ・ヒートってのはな、凄ぇヤツなんだよ」
（ ▼ -▼）
(‐e‐)
(’e’)「だから気をつけな！ 油断するんじゃねぇ！」ﾊﾞﾊﾞｰﾝ
（；▼ -▼）そ（えっ、それだけ？！）ﾄﾞﾄﾞｰﾝ!
- 578 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:39:30 ID:2HSl7Go60
- (’e’)「……さ、行くぞ。とっととヒートのヤツをぶっ殺すぜ」
（；▼ -▼）「……アテがあるんですかい？」
(’e’)
（；▼ -▼）
(’e’)
（；▼ -▼）（無ぇのかよ……）
(’e’)「おい。聞いて来い」
（；▼ -▼）「は？」
(’e’)「ヒートが何処にいるか聞いて来い」
（；▼ -▼）「……誰に」
(’e’；)「だ、誰にって……。まぁ、その辺にいる人間に決まってんだろ」
（；▼ -▼）（バカじゃないの。今に分かった事じゃないけど）
- 579 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:40:10 ID:2HSl7Go60
- (’e’；)「……チッ。使えねぇな」
（；▼ -▼）「すんません」
(’e’；)「俺が聞いてやる……。此処で待ってな」
（；▼ -▼）「へい……」
(’e’；) ｽﾀｽﾀ
(’e’；) ｽﾀｽﾀ
(’e’；)「おい。オッサン」
（モブ‐＄‐）「おん……？」
(’e’；)「……ステマにヒートが居るって噂知ってるか？」
（モブ‐＄‐）「はあ？」
(’e’；)
（モブ‐＄‐）「バカかお前？」
(’e’；)「へ？」
- 580 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:41:20 ID:2HSl7Go60
- （モブ‐＄‐）「ガキ共が勝手に噂してる事だろうが」
(’e’；)「あ……。そうなの……」
（モブ‐＄‐）「まさか本気にしてるヤツがいるなんてなぁ……」
(’e’；)「……ほ、ほ、本気にしてるって？」
（モブ‐＄‐）「本気にしてたじゃねぇか」
(’e’；)「違ぇよ！ そんなガキの噂なんか本気してるわけがねぇだろうがよ！！」
（モブ‐＄‐）「そんな事で見栄張ってどうすんだい。小せぇ男だな」
(’e’；)「なな、な、何だと……？！」
（；▼ -▼）（あ、これアニキと喋っちゃ駄目なタイプだ）
(’e’；)「お、お前、俺を誰だと思ってやがる！」
（モブ‐＄‐）「はあ？」
(’e’；)「俺はなぁ！」
（；▼ -▼）「アニキ！」
(’e’；)「あ？！」
- 581 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:42:07 ID:2HSl7Go60
- （；▼ -▼）「行きましょう！ とりあえず戻りましょうや！」
(’e’；)「……んだと」
（モブ‐＄‐）「お仲間がお呼びだぜ。行ってやんな」
(’e’)「ケッ。命拾いしたぜ、お前」
（モブ‐＄‐）「ああ。今ある命に感謝するよ」
(’e’) ｽﾀｽﾀ
（；▼ -▼）「アニキ……」
(’e’)「どこの誰だ！ ヒートが来るなんて行ったヤツは！」
（；▼ -▼）「いやいや。俺じゃねぇっす」
(’e’)「……ま、ヒートが来ない事なんて最初から知ってたけどな」
（；▼ -▼）「へいへい……」
(’e’；)「お、お前！ 今俺の事バカにしただろ？！」
（；▼ -▼）「……いや、誤解です。誤解」
(’e’；)「……チッ。……どいつもこいつもよぉ」
- 582 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:43:01 ID:2HSl7Go60
- 【西部 ？？？】
ﾉﾊ-⊿-)
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……頃合いだな」
( ＾Дメ)「……ヒート？」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「準備をしろ、プギャー」
( ＾Дメ)「……襲撃か？ 数はどうする」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「６で良い」
( ＾Дメ)「６？ 少なすぎねぇか」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「ああ。ロマネスクにも言っておけ」
( ＾Дメ)「ロマネスクを連れて行くのか、ヒート」
ﾉﾊﾟーﾟ)「面白くなるぞ」ﾆｯ…
( ＾Дメ)「……いまいち話が飲み込めないな。何処に行く気だ？」
ﾉﾊﾟーﾟ)「ステマだよ」
- 583 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:43:59 ID:2HSl7Go60
- ( ＾Дメ)「……ほう。それはまた、どうして」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「アウトローが街を襲うのに理由がいるか？」
( ＾Дメ)「……なるほどな。お前らしい答えだ」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「それと」
( ＾Дメ)「ん？」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……感じるだろう？」
( ＾Дメ)「感じる？」
ﾉﾊ*ﾟーﾟ)「ステマに熱が集まってるのを」
( ＾Дメ)「……さあな。俺はお前ほど屑じゃねぇから感じねぇ」
ﾉﾊ*^ー^)「ははは……。そうかい……」
( ＾Дメ)「要するにお遊びって訳か。ヒート」
ﾉﾊ*ﾟーﾟ)「ご名答」
- 584 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:45:03 ID:2HSl7Go60
- ( ＾Дメ)「お前の遊びに付き合わされるとはな……」
ﾉﾊ*ﾟーﾟ)「王都ぶりだろう？」
( ＾Дメ)「ああ」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「これは勘なんだが……」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)
ﾉﾊ*^ー^)「ククッ……。いや、何でもない」
( ＾Дメ)「ん？」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「……精々死ぬなよ」
( ＾Дメ)「？ ああ、気をつける」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「期待してるぜ。マンスフィールドの血にな」
( ＾Дメ) ﾄｸﾝ…
( ＾Дメ)「……随分と楽しそうだな、ヒート」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「……ああ。楽しいさ。最高だよ」
( ‐Дメ)「フッ……。何となく、身を引き締めなくちゃいけない理由が分かった」
- 585 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:45:55 ID:2HSl7Go60
- ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「物分りが良くて助かるぜ」
( ＾Дメ)「……さて。俺は準備に移る。何か特別に用意する物はあるか？」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「ねぇな。必要なのは銃と命だけだ」
( ＾Дメ)「シンプルで良い。……じゃ、失礼するぜ」
( ＾Дメ) ｽﾀｽﾀ…
( ‐Дメ)（マンスフィールドの血、か）
( ‐Д∩) ﾊﾟｼｯ
( ‐Д∩)
（ ФωФ）「……傷が痛むのか」
( ＾Дメ)「ん？ ロマネスク……」
（ ФωФ）「どうやら、ステマに出るらしいな」
- 586 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:46:50 ID:2HSl7Go60
- ( ＾Дメ)「ああ、今夜には出るぞ。適当に準備しておいてくれ」
（ ФωФ）「分かった」
( ＾Дメ)
( ＾Дメ)「……ロマネスク？」
（ ФωФ）「？」
( ＾Дメ)「いや……、少し手が震えている様な気がしてな」
（ ФωФ）つ ｽｯ
（ ФωФ）つ「この手が？」
( ＾Дメ)「……いや、どうやら気のせいだったらしい」
（ ФωФ）「そうか。なら良いんだ」
（ ФωФ）ｶﾂｶﾂ…
( ＾Дメ)
( ‐Дメ)（……血如きに何を動揺してるんだ、俺は）
……
- 587 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:47:53 ID:2HSl7Go60
- Alive
_、_
（ ・∀・） (’e’) （ ▼ -▼） ( ,_ﾉ` )y━･~
Morara THE Shooting Star St.Jones Aru Thurston Southern Hawk Sivusawa
Outlaw（9000＄） Outlaw（800＄） Outlaw Outlaw（6400＄）
( ﾟ∋ﾟ) （ ΘжΘ） ζ｀д´ ζ ( ﾟд- ) 爪'ー`)ｙ- ミ,,ﾟДﾟ彡
Cockle-doo-doo-doo Mouth Davis Roll Mare Millna Thunderbird Fox Karel Husa
Outlaw（4000＄） Outlaw（1900＄） Outlaw stranger jackal Sheriff
('A`) （ ＾ω＾） ξﾟ⊿ﾟ)ξ ( ＾Дメ) （ ФωФ）
Dokuo Bronson Boon Tun Dere Pugya Mansfield Romanesque
Sheriff OFF-Worlder（2000＄） stranger （1000＄） Outlaw（4700＄） . . Gunman
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)
THE HEAT
King of the Outlaw
. （12000＄）
.
- 588 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:48:36 ID:2HSl7Go60
- Dead
( ζ;;@'',ζ;;;∞∞;; <ヽζ;;@ζ∀ >
Sairaneyo Annell Nida Carius
Outlaw（5000＄） Outlaw
.
- 589 名前：名も無きAAのようです 投稿日：2012/04/02(月) 23:49:36 ID:2HSl7Go60
今日の話で分かった事
・クックルは馬に乗らない
・ドクオの愛馬はロシナンテ
・ロシナンテは異様に唇がデカイ！
・ステマの酒場、フサにとって特別な場所
・フサは魔法が得意？
・アウトローが街を襲うのに理由は要らない！
・ヒート一味、ステマへ
そして次の話で分かる事……、
それは始まらぬ内にはわからない。
スクォーク７７！
全てはスクォーク７７から始まる！！
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