スクォーク77

163 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 22:56:22 ID:7QRlu3yU0







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164 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 22:57:29 ID:7QRlu3yU0













Chapter5.














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165 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 22:58:58 ID:7QRlu3yU0
【南部 あれから一週間 荒野を走り続け、ついにニューソクを目視する】

( ^ω^彡^・∋「あっ……街が見えてきたお!」パカラッパカラッ

ξ゚听)彡^・∋「ようやくね。あれがニューソクよ」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「おお! やっとかお……」パカラッパカラッ

( ´^_ゝ^彡^・∋「お疲れ様。馴れない旅の中、良く頑張ったよ」パカラッパカラッ

ξ゚听)彡^・∋「いやあ、長い道のりだったわね」

(;^ω^彡^・∋「本当だお……。何回野盗に襲われたか覚えて無いお」

ξ゚听)彡^・∋「でもそのお陰で銃に馴れたでしょ?」

( ´ω`彡^・∋「ええ、それはもう」

ξ^竸)彡^・∋「良かったじゃない。これでこの世界で生きていられる確立も上がるってもんよ」

( ´ω`彡^・∋「う〜ん」

ξ゚听)彡^・∋「何よ」

( ´ω`彡^・∋「ちょっと複雑だお」

167 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:00:26 ID:7QRlu3yU0
( ^ω^彡^・∋「ちなみにニューソクってどんな街なんだお?」パカラッパカラッ

ξ゚听)彡^・∋「知らないわ。私も初めてだもの」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「え? そうなのかお?」パカラッパカラッ

ξ゚听)彡^・∋「電車の通ってる大きな街しかいった事無いし。第一、私は世界を見て回りたくて旅を始めたのよ?」

(;^ω^彡^・∋「ああ、そうだったおね」

ξ゚听)彡^・∋「で? どういう所なの、デミタスさん?」

( ´・_ゝ・彡^・∋「そうだね……、良い街だよ」

ξ゚听)彡^・∋「それだけ?」

( ´^_ゝ^彡^・∋「漠然とどんな街かって聞かれてると私だって中々答えられないよ」

(;^ω^彡^・∋「おっしゃる通りですお」

ξ゚听)彡^・∋「じゃあ、ギコの言ってたサスガファミリーっていうのを詳しく教えてくれない?」

( ´・_ゝ・彡^・∋「ラウンジで説明したとおりだよ。ニューソクのギャングで王家と繋がりを持ってる」

( ^ω^彡^・∋「繋がり、かお」

168 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:01:48 ID:7QRlu3yU0
( ´・_ゝ・彡^・∋「うん。元々ニューソクには大きな大学があったんだ。おそらくこの世界で一番のね」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「じゃあ学園都市みたいなもんなんですかお」パカラッパカラッ

( ´・_ゝ・彡^・∋「昔はね」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「昔は?」パカラッパカラッ

( ´・_ゝ・彡^・∋「そう。ラウンジで反王政派がニューソクに対して攻撃を仕掛けているって話したの覚えてるかい?」

( ^ω^彡^・∋「覚えていますお。王家と繋がっているサスガファミリーを恨んでいるんですおね?」

ξ゚听)彡^・∋(覚えてなかった……)

( ´・_ゝ・彡^・∋「良く覚えているね。その紛争は今に始まった事じゃないんだ」

( ^ω^彡^・∋「なるほど。じゃあ過去の紛争でその大学は……」

( ´・_ゝ・彡^・∋「一度大きな攻撃があってね。大学だけじゃない、ニューソクの街全体が焼け野原になったんだ」

( ^ω^彡^・∋「そうなんですかお……」

( ´・_ゝ・彡^・∋「話から分かってると思うけど、昔の方が攻撃は大きかった。その理由が大学だ。何故だか分かるかい?」

( ^ω^彡^・∋「……王家が通っていた、ですかお?」

( ´^_ゝ^彡^・∋「ご名答」ニコッ

169 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:03:23 ID:7QRlu3yU0
( ^ω^彡^・∋「なるほど、じゃあニューソクっていうのは昔から王家と係わってる街だったわけなんですお」パカラッパカラッ

( ´・_ゝ・彡^・∋「その通り。でもその紛争が起きた時点ではサスガファミリーは現れていないんだ」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「?? どういうことですかお?」パカラッパカラッ

( ´・_ゝ・彡^・∋「現れていない、ってより頭角を現していない、だね。サスガファミリー自体は街が滅ぶ前からあったよ」

ξ゚听)彡^・∋「じゃあサスガファミリーが表立ったのはその後、ってことね」

( ´・_ゝ・彡^・∋「うん。王家の子息が大学に通っていた、って言ったよね?」

( ^ω^彡^・∋「はいお」

( ´・_ゝ・彡^・∋「その子息を攻撃の真っ只中から逃がしたのは、現サスガファミリーのボス、チチジャ・サスガだ」

( ^ω^彡^・∋「ということは……」

( ´・_ゝ・彡^・∋「うん。考えてる事は当たってると思うよ。この功績を称えられ、一ギャングであるサスガファミリーは王家から援助を受ける事になる」

( ^ω^彡^・∋「でも、王家から援助を受けるって……。悪魔でギャング、だおね? 王家がこんなのに手を貸していいのかお?」

( ´^_ゝ^彡^・∋「そこだ。よく気がついたね」

ξ゚听)彡^・∋(何の疑問にも思わなかった……)

170 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:05:03 ID:7QRlu3yU0
( ´・_ゝ・彡^・∋「確かに、ギャングにホイホイと援助するほど王家は馬鹿じゃない。だけども、援助しなくてはならない理由があったんだ」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「理由ですかお?」パカラッパカラッ

( ´・_ゝ・彡^・∋「復興だよ」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「……………あー。なるほどお」パカラッパカラッ

ξ゚听)彡^・∋「? 何がなるほどなの? そんなの王が軍を派遣してやればいいじゃない」

(;^ω^彡^・∋「う〜ん、ツン。良く考えてみてくれお」

ξ゚听)彡^・∋「何よ」

(;^ω^彡^・∋「ニューソクは反王政派が根付く危険な場所。つまりは王家が一番近寄りたく無い場所だお。わざわざ迎え出る馬鹿はいないお」

( ´^_ゝ^彡^・∋「そうだね。わざわざ危険が残る場所に出向くくらいなら、サスガファミリーという盾を使って復興したほうがいい」

ξ゚听)彡^・∋「あ〜……」

( ´・_ゝ・彡^・∋「それにサスガファミリーという駒をつかえば王家は傷を負わずに反王政派を駆逐する事が出来る」

( ^ω^彡^・∋「おーん、それほどまでに王家はサスガファミリーを信頼していたってことだおね」

( ´^_ゝ^彡^・∋「どうもその子息とチチジャは仲が良かったらしい。まさに親友と呼べるほどのね。まあ、王家はファミリーを利用したんだけど」

ξ゚听)彡^・∋「へー」

171 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:06:26 ID:7QRlu3yU0
´・_ゝ・彡^・∋「というわけで、ニューソクは王家と深い繋がりのある国なんだ」パカラッパカラッ

( ^ω^彡^・∋「よく分かりましたお」パカラッパカラッ

( ´^_ゝ^彡^・∋「いや、疎かな説明で申し訳ない」パカラッパカラッ

(;^ω^彡^・∋「あわわ、ご謙遜なさらないでくださいお……」

( ´・_ゝ・彡^・∋「まあ、今も紛争が耐えない危険な街であることは違いないんだけどね」

( ^ω^彡^・∋「大変な街だお」

ξ゚听)彡^・∋「アンタ達。悠々と難しい話をしてるうちにもうニューソクに入るわよ」

(;^ω^彡^・∋「おお、ついにニューソク……、あれ?」

( ´・_ゝ・彡^・∋ パカラッパカラッ

(;^ω^彡^・∋「なんか建物がちょいちょい崩落してないかお……?」パカラッパカラッ

( ´・_ゝ・彡^・∋「どうやら移動してる間に大きな攻撃があったみたいだね」

(;^ω^彡^・∋「じゃあそこに住んでる人は……?」

( ´・_ゝ・彡^・∋「この程度の崩落なら、大丈夫だと思うけど……」

(;^ω^彡^・∋ パカラッパカラッ

172 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:08:17 ID:7QRlu3yU0
【南部 ニューソク 三人は半壊した街、ニューソクに踏み入れる】

(;^ω^彡^・∋ ザッ…ザッ……

(;^ω^彡^・∋ 「外からじゃ分からなかったけど、大分破壊されてるお……」ザッ…ザッ……

( ´・_ゝ・彡^・∋ ザッ…ザッ……

( ´・_ゝ・彡^・∋「ふむ……、こんな状況になっているとは、ね」ザッ…ザッ……

ξ゚听)彡^・∋ ザッ…ザッ……

ξ゚听)彡^・∋「人っ子一人見当たらないわ。本当に大丈夫なの?」

( ´・_ゝ・彡^・∋「うーん、全滅って事は無いかと思うが……、恐らくどこかに隠れて……」

<ドゴォ!!

(; ゚ω゚彡^・∋ 「ふぉ!!」

( ´・_ゝ・彡^・∋「爆音だね。少し行った先で戦闘でもあるのかな?」

(;´ω`彡^・∋ 「この街、思った以上に危険だお」

( ´・_ゝ・彡^・∋「とりあえず、この辺に馬を繋げて置こう。住民が隠れているみたいだから反王政派がこの街をうろつき回ってる可能性もある」

(;^ω^彡^・∋ 「な、なるほどお」

173 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:09:37 ID:7QRlu3yU0
〜〜〜〜

ξ゚听)ξ「あら、馬繋ぐの上手になったのね」

( ^ω^)「まあこれだけ馬と移動してれば」

(´・_ゝ・`)「無駄話はお仕舞いだ。行こう」

(;^ω^)「行くってどこへ……」

ξ゚听)ξ「馬鹿ね、チチジャの所に決まってるじゃない」

(;^ω^)「……馬鹿はツンだお」

ξ;゚听)ξ「え?」

(´^_ゝ^`)、「こんな状況じゃ合ってくれないよ」クスッ

ξ;゚听)ξ「そ、それもそうね」

( ^ω^)「デミタスさん、何か当てがあるんですかお?」

(´・_ゝ・`)「いや、無いんだけど……」

(´・_ゝ・`)σ「あれを見て」

( ^ω^)「あれは……、壊れた家具とかが折り重なって……、壁を作ってるんですかお?」

(´・_ゝ・`)「そう。バリケードだ。その奥に入れる小屋なんかがあって、戦いに備えているんだ」

174 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:12:04 ID:7QRlu3yU0
( ^ω^)「へー……。なんだかいたるところにバリケードがあるお」

(´・_ゝ・`)「うん。中にはダミーのバリケードがあるかもしれないけど、何もやらないよりはマシだ。コンタクトを取っていこう」

( ^ω^)「手当たり次第、って事ですかお?」

(´・_ゝ・`)「ちょっとしんどいけどね」

( ^ω^)「でも、罠が張ってあったりして……」

(´^_ゝ^`)「その時はその時だ」

(;´ω`)「出たお、デミタスさんの全く安心できない笑顔」

(´^_ゝ^`)「まあ、なに。私の勘を信じて」

(;´ω`)「……はいお」

(´・_ゝ・`)「では、、う〜ん」

(´・_ゝ・`)σ「あのバリケードなんて、人が入ってそうだね」

ξ゚听)ξ「他のと区別つかないけど」

(´^_ゝ^`)、「そうかい? とにかく行ってみようよ」

(;´ω`)「う〜ん、結局運次第かお」

175 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:13:24 ID:7QRlu3yU0
〜〜〜〜〜

(´・_ゝ・`)「さあ、勘が当たってますように」

(;´ω`)「不安だお」

(´‐_ゝ‐`) スゥー…

(´・_ゝ・`)「おおい! 中に誰かいないか! 私はラウンジから来た、デミタス・テイラー! 君たちの味方だ!」

ξ゚听)ξ

(;^ω^)

(´・_ゝ・`)

シーン………

(;^ω^)「反応ナシだお」

ξ゚听)ξ「勘が外れたってやつ?」

(´・_ゝ・`)「う〜ん」

デミタス…、デミタスさんなのか……?>

(´^_ゝ^`)「おっ、反応アリみたいだよ」

ξ゚听)ξ「あら?」

(; ゚ω゚)「すげえ、一発」

176 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:15:10 ID:7QRlu3yU0
その崩れたコンクリートを剥せば入り口だ。そこから入ってくれ……>

(´・_ゝ・`)「わかった。かたじけない」

( ^ω^)「知り合いですかお?」

(´・_ゝ・`)「どうだろう……、ヒソヒソ声だからなんとも言えないなあ」

ξ;゚听)ξ「大丈夫なの?」

(´・_ゝ・`)「ニューソクで知り合いと言ったらサスガファミリーの一員くらいしかいないしね」

( ^ω^)「へぇ。でも、こんなバリケードの中にニューソクを牛耳ってる奴らがいるんですかお?」

(´・_ゝ・`)「いないだろうね」

(;^ω^)「えっ」

ξ;゚听)ξ「不安だらけなんだけど」

(´^_ゝ^`)「何もしないよりはマシさ」

(;^ω^)「ちょ、ちょっと……」

(´^_ゝ^`)つ「お叱りは後で受けます」ガコココッ

177 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:16:20 ID:7QRlu3yU0
【バリケード内】

(モブ^#^)ギロリ

(市民`ж´)ギロリ

モブ бб)ギロリ

(;^ω^)「こ、こんにちわ」

(市民`ж´)ギロリ

ξ;゚听)ξ(随分殺伐としてるわね)ヒソヒソ

(;^ω^)(そりゃいつ攻撃されるか分からないからしょうがないお。戦闘準備ってのはこんなもんだお多分)

(´・_ゝ・`)「私の名はデミタス・テイラー。ラウンジから来た。先の声の主と話がしたいのだが……」

( ´_ゝ`)「デミタスさん」カツカツ…

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「アニジャ君?」

( ´_ゝ`)「ああ。……随分と久しぶりだな。大分白髪増えた?」

(´^_ゝ^`)、「ギコと一緒に居ると苦労が絶えないのでね」クスッ

178 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:17:29 ID:7QRlu3yU0
( ´_ゝ`)「おっ? この二人は新しいギコさんの部下かい?」

(´・_ゝ・`)「いや……。話せば長くなるのだが。彼らが私がニューソクに来た理由と言うか……」

( ´_ゝ`)「んん? そうなのか?」

(´・_ゝ・`)「とりあえず、紹介をしよう。彼がブーン君」

( ^ω^)「こんにちわですお」

( ´_ゝ`)「ああ、どうも」

(´・_ゝ・`)「で、こちらがツンさん」

ξ゚听)ξ「よろしく」

( ´_ゝ`)「よろしく」

(´・_ゝ・`)「ブーン君の方は訳アリってやつかな。詳しくは後で話すよ」

( ´_ゝ`)「ふーん」チラチラ

(;^ω^)「おっ……?」

( ´_ゝ`)「まあ、二人ともよろしく頼むわ。で、俺の紹介はしてくれないのかい?」

(´^_ゝ^`)「君は自分でやってくれ」

179 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:18:20 ID:7QRlu3yU0
( ´_ゝ`)「へいへい。俺の名前はアニジャ・サスガ。これでもサスガファミリーの長男坊だ」 


【( ´_ゝ`)】

Name:アニジャ・サスガ(Anija Sasuga)

Age:28

Occupation:ギャング


(;^ω^)「サスガファミリー……」

ξ゚听)ξ「あら、いきなりビッグ登場?」

( ´_ゝ`)「そう恐縮しなさんな。普通に接してくれれば良いぜ」

(;^ω^)「でも何故ニューソクを占めてる一員がこんな所で戦闘準備を……?」

( ´_ゝ`)「うーん、今回の攻撃は割りと激しくてね……。一箇所に固まるとチチジャが危ないというか……」

( ´_ゝ`)「……まあ、訳アリってやつかな。詳しく聞きたけりゃ俺に聞いてくれ」

(;^ω^)「はいお」

( ´_ゝ`)「で、デミタスさん。さっき言ってたココに来た訳ってのは……」

(´・_ゝ・`)「ふむ」

モブ бб)

(モブ^#^)

(´・_ゝ・`)「場所を変えよう。どこか二人になれる場所がいい」

( ´_ゝ`)「わかった。そこの家具をどかせば地下室に繋がってる。そこで話そう」

180 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:19:03 ID:7QRlu3yU0
(´・_ゝ・`)「という訳だ、君たち」

(;^ω^)「お?」

(´・_ゝ・`)「私はブーン君の事情とか諸々を話してくるからココで待っていてくれ」

(;^ω^)「へ?」

(モブ^#^)ギロリ

(市民`ж´)ギロリ

モブ бб)ギロリ

(;^ω^)「わ、わかりましたお」オドオド

ξ゚听)ξ「しゃんとしなさい」

(;´ω`)「はいお」

モブ бб)ギロリ

(市民`ж´)ギロリ

(;´ω`)(ひぃぃ……)

181 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:20:26 ID:7QRlu3yU0
【バリケード内 地下室】

(´・_ゝ・`)「……ほぉ。即席とは思えないしっかりとした地下室だね」

( ´_ゝ`)「いや、これは攻撃に備えて幾分か前に作られた地下室だ」

(´・_ゝ・`)「そうなんだ」

( ´_ゝ`)「さあ、立ち話もなんだ。座ってくれ。お茶は無いけど、我慢願うよ」

(´^_ゝ^`)「ははっ、そういうことが言える歳になったんだなあ」

( ´_ゝ`)「伊達に歳はとってないさ」

(´^_ゝ^`)「では失礼して。よっこらしょ」

( ´_ゝ`)「デミタスさんも、よっこらしょなんて言ってしまうほどでもなかったろう」

(´^_ゝ^`)、「いや、歳を取るのは嫌だね。君のお父さんもそんな歳だろう?」

( ´_ゝ`)「最近めっきり背中が小さくなってな」

(´^_ゝ^`)「そりゃ切ない」

( ´_ゝ`)「ああ」

182 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:22:09 ID:7QRlu3yU0
(´^_ゝ^`)「して、チチジャとハハジャはお元気かな?」

( ´_ゝ`)「チチジャは元気だ。ハハジャはこないだの攻撃で死んだ」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「軽率な発言だった。許してくれ」

( ´_ゝ`)「いいんだ。気にしないでくれ」

(´‐_ゝ‐`)「……いや、祈らせて欲しい。でも、ハハジャほどの人がどうして……」

( ´_ゝ`)「ハハジャはオトジャを庇って撃たれた」

(´・_ゝ・`)「そうか……。厳しい戦いだったんだな」

( ´_ゝ`)「ああ。俺が経験した中で一番厳しい攻撃だった」

(´・_ゝ・`)「それで、オトジャ君は……」

( ´_ゝ`)「あれからグレちまったよ」

(´・_ゝ・`)「あの大人しかったオトジャ君が?」

( ´_ゝ`)「ああ」

184 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:23:25 ID:7QRlu3yU0
( ´_ゝ`)「この数日、あいつ単身で反王政派に攻めようとしている」

(´・_ゝ・`)「危険だな」

( ´_ゝ`)「そのたびにアネジャや俺に止められているんだがね」

(´・_ゝ・`)「そうか……」

( ´_ゝ`)「まだまだ子供なのさ」

(´・_ゝ・`)「チチジャは何て……?」

( ´_ゝ`)「ハハジャが死んだことに関しては何も言って無いよ」

(´・_ゝ・`)「しかしチチジャは……」

( ´_ゝ`)「分かってる。チチジャはハハジャを世界一愛していたさ」

(´・_ゝ・`)

( ´_ゝ`)「そして、世界一辛いのさ。でも、隠さなきゃいけないんだ。俺らの為に」

(´・_ゝ・`)「君も、辛いな」

( ´_ゝ`)、「ははっ……。辛くない、とは言えないな」

185 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:24:34 ID:7QRlu3yU0
( ´_ゝ`)「それで、デミタスさん。わざわざニューソクまで来た訳ってのは……」

(´・_ゝ・`)「ん? ああ。さっき紹介したブーン君のことでチチジャに会いたくてね」

( ´_ゝ`)「あいつはそんなに凄いヤツなのか?」

(´・_ゝ・`)「ココだけの話、……異世界人なんだ」

(;´_ゝ`)「へ?」

(´^_ゝ^`)、「信じがたいだろう?」クスッ

(;´_ゝ`)「いや、まあ。うん」

(´^_ゝ^`)「無理も無い」

(;´_ゝ`)「異世界人……って事は、エマージェンシーの……」

(´・_ゝ・`)「そう、エマージェンシーの弊害だ。次元の割れ目から飛ばされてきたようだよ」

(;´_ゝ`)「ほ〜……」

(´・_ゝ・`)「で、彼は元の世界に帰る手段を探している」

(;´_ゝ`)「そんな事、出来るのか?」

186 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:25:33 ID:7QRlu3yU0
(´・_ゝ・`)「元に戻る方法でざっと思いつくのは、三番目を捕まえる事」

( ´_ゝ`)「あのエマージェンシーを起こしたと言われる……」

(´・_ゝ・`)「ああ。そしてもう一つ……宝玉を集める事だ」

(;´_ゝ`)「ほ、宝玉を……?!」

(´^_ゝ^`)「正しい反応だ」

(;´_ゝ`)「だからニューソクに来たって訳か……」

(´^_ゝ^`)「ギコに言われちゃったからさ。連れてってやれって」

(;´_ゝ`)「偉く協力的だな、ギコさん」

(´^_ゝ^`)「好きそうだろ? こういう話」

(;´_ゝ`)「確かに」

187 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:26:58 ID:7QRlu3yU0
(´・_ゝ・`)「だからチチジャにブーン君を合わせてみようと思ってね」

( ´_ゝ`)「宝玉うんぬんもそうだが、チチジャはコード使いについて詳しいしな……。だが……」

(´・_ゝ・`)「わかっている。今は非常事態だからね……」

( ´_ゝ`)「それに、今はチチジャのいる屋敷には近寄れなくなっている」

(´・_ゝ・`)「ん?」

( ´_ゝ`)「アネジャが結界を張っているんだ」

(´・_ゝ・`)「ああ、そういえばアネジャさんはかなり血の馴染む体質だったね。高等な魔法だ」

( ´_ゝ`)「それで俺とイモジャは市街地で戦ってるってわけだ」

(´・_ゝ・`)「なるほど、そこまで危機迫った状況だという事なんだね……。ちなみにオトジャ君は?」

( ´_ゝ`)「アネジャの所にいるよ。……今のアイツは戦いに出せない」

(´・_ゝ・`)「……そうだね」

188 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:28:02 ID:7QRlu3yU0
( ´_ゝ`)

( ´_ゝ`)「ハハジャが死んでからだ」

(´・_ゝ・`)

( ´_ゝ`)「反王政派の指揮が上がったんだよ。ハハジャの死で」

(´・_ゝ・`)「そうか……」

( ´_ゝ`)

( ´_ゝ`)「あの時だって俺がもっとしっかりしていれば、オトジャが狙われずに済んだ。ハハジャが庇わずに済んだ」

(´・_ゝ・`)

( ´_ゝ`)「俺はアネジャみたいに血が馴染む体質でもないし、イモジャやオトジャみたいな身体能力も無い……」

( ´_ゝ`)「だからあいつ等以上にしっかりしてなきゃいけないのに……、俺は……」

(´・_ゝ・`)

(´^_ゝ^`)、「そう言わないでおくれ。これでも私は君を高く評価しているつもりだ」ニコッ

(´^_ゝ^`)「何があったかは知らないけれど……。そんな情けない姿、らしくないよ」

( ´_ゝ`)

( ´_ゝ`)、「すまねえ」

(´^_ゝ^`)「ううん…」

189 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:29:37 ID:7QRlu3yU0
<ガタッ、ガタガタッ

(´・_ゝ・`)「ん?」

(市民;`ж´)「アニジャさん!」

( ´_ゝ`)「どうした、エル。攻撃か?」

(市民;`ж´)「はい……」

( ´_ゝ`)「今行く」ガタッ

(´・_ゝ・`)「私も手伝おう。的くらいにはなれるつもりだ」

( ´_ゝ`)「すまないな、デミタスさん」

(市民;`ж´)「ア、アニジャさん」

( ´_ゝ`)「……? どうした、まだ何かあるのか?」

(市民;`ж´)「Dです……ッ! アニジャさん、Dですよッ!」

( ´_ゝ`)「Dか…。……わかった。気合を入れろ。オトジャには知らせるなよ」

(´・_ゝ・`)「D? コードネームみたいなものかい?」

( ´_ゝ`)「ああ。反王政派の戦闘員だ……。そして、ハハジャを殺した張本人さ」

190 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:31:33 ID:7QRlu3yU0
(´・_ゝ・`)「ふむ……」

( ´_ゝ`)

(´・_ゝ・`)「アニジャ君……」

( ´_ゝ`)、「わかってるよ、デミタスさん。冷静に、だ。我を忘れちゃいけない」

(´^_ゝ^`)「ははっ、余計なお世話だったかな」

( ´_ゝ`)「気にかけてもらって、悪いな。いつまで経っても良いおっさんだよ、本当」

(´^_ゝ^`)「照れるよ」

( ´_ゝ`)「さて、行こう。エル、お前も持ち場に戻れ」

(市民;`ж´)「はい!」

( ´_ゝ`)「では、頼んます。デミタスさん」

(´^_ゝ^`)「邪魔にはならない様にします」

191 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:33:14 ID:7QRlu3yU0
【バリケード内】

( ´_ゝ`)「状況は?」

モブ бб)「アニジャさん!」

(#´_ゝ`)「状況!」

モブ ;бб)「敵は十前後。恐らく本格的につぶしに掛かるつもりではないかと。こちらの被害はバリケードが少々崩壊してる程度です」

( ´_ゝ`)「相手の武器は?」

モブ ;бб)「さあ……。銃は全員所持してると思いますが、爆薬等はわかりません」

( ´_ゝ`)「そうか……」

(´・_ゝ・`)「ブーン君、ツンさん。大丈夫かい?」

ξ;゚听)ξ「大丈夫な訳無いでしょ! こんなバリケード、ザルと一緒よ!」

(;^ω^)「ガンガン貫通してるお! 怖すぎだお!」

(´・_ゝ・`)「バリケードなんてそんなもんさ。……さて」カツカツ…

ξ;゚听)ξ「ちょっと、外は危ないわよ!」

(´^_ゝ^`)つ「大丈夫だよ。少し覗くだけだから」ガコココッ

192 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:34:15 ID:7QRlu3yU0
(´・_ゝ・`)「どれどれ」チラッ

反 ゚皿゚)つy===そ ドゴオッ!!

|反 ━◎┥つy===そ ドゴオッ!! ドゴオッ!!

(´・_ゝ・`)「ふむ……。甲冑までいるね」

(;^ω^)「ええっ、反王政派ってそんなに装備整ってるのかお?!」

(´・_ゝ・`)「少々厄介だ」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「で、指揮を取ってる女性。あれが……」

(#゚;;-゚)

(´・_ゝ・`)「Dと呼ばれる戦闘員か。薄汚れたマントに軽めの甲冑。……武器までは把握出来ないか」

ξ゚听)ξ「顔が傷だらけね……。整った顔が台無し」

(#゚;;-゚)


【(#゚;;-゚)】

Name:ディ・バイ・ディ(Day by Day)

Age:21

Occupation:反王政派 戦闘員

193 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:35:52 ID:7QRlu3yU0
( ´_ゝ`)「よし、準備は出来たか?」

モブ бб)つy===「射撃口に全員配置つきました!」

( ´_ゝ`)「放てッ!!」

モブ бб)つy===そ ドゴオッ!!

(モブ^#^)つy===そ ドゴオッ!!

(市民`ж´)つy===そ ドゴオッ!!

(市民゜・゜)つy===そ ドゴオッ!!

( ´_ゝ`)「今回はバリケード内だ。貫通しまくってるとは言え、相手の攻撃は少しは間引けるし俺らに分がある。落ち着いてやれよ!」

(;^ω^)「すごい硝煙だお……」

(´・_ゝ・`)つr=━━ そ ターン! ターン!

(´・_ゝ・`)つr=━━ 「ほら、君たちも構えて」

(;^ω^)「えぇ?! 僕達もやるのかお?」

(´・_ゝ・`)つr=━━ 「郷に入っては郷に従え。さあ、早く」

ξ-听)ξつη≠==‐そ「しょうがないわね……」 ターン!! 

(;^ω^)つy=そ「う〜……」パンパン!!

194 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:37:50 ID:7QRlu3yU0
反 ゚皿ξ∵ ボュッ!!

(#゚;;-゚)「……。反撃してきたか」

反`´)つy===そ ドゴオッ!!

反`´)つy===「へっ!! こちとら甲冑もいるんだ! 多少の反撃なんて気にするまでもねえ!」

|反 ━◎┥「ったくよぉ! 雑魚の癖して生意気だぜ!! こんなバリケードなど、この俺様が!!」

|反 ※',.ζp━◎┥ カェン!!

反`´)「え?」

|反 ※',.ζp━◎┥ ボトボトッ

反;`´)「ば、馬鹿な! 甲冑を引き裂く弾が存在するのか?!」

(#゚;;-゚)「……、一本、高性能なライフル。他の戦闘員も手馴れているな。くだらんバリケードだけかと思って甘く見たか」

(反甲冑O||O)「いかが致しますか? 今のところの被害は12人中9人が被弾しております」

(#゚;;-゚)「中にアニジャ・サスガがいることは間違いない。それに、ここで背を向けるのは私の名が穢れる」

(反甲冑O||O)「では……」

(#゚;;-゚)「爆薬を使う」

195 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:38:48 ID:7QRlu3yU0
反;`´)「ば、爆薬ですか! これで王の犬どもは木っ端微塵ですね!!」

反;`ζ'';{)゙) バチュッ

(#゚;;-゚)「これで私とお前二人か」ヒュンヒュン

(反甲冑O||O)「ええ、そのようですね」ヒュンヒュン

(#゚;;-゚)「後は私に任せろ」ヒュンヒュン

(反甲冑O||O) ヒュンヒュン

(#゚;;-゚)「その意味が分かるな?」ヒュンヒュン

(反甲冑O||O)

(反甲冑O||O)「はっ。ディ様の為に散るのみ!」

(#゚;;-゚)つ「では爆薬を預ける。頼むぞ」スッ

(反甲冑O||O)つ「確かに受け取りました!」

(#゚;;-゚)「行け」

買ャΞΞΞΞΞ(反甲冑O||O) ダッ!!

196 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:40:01 ID:7QRlu3yU0
モブ бб)つy===そ ドゴオッ!!

モブ бб)つy===「甲冑がこちらに向かってきます!!」

( ´_ゝ`)「取りつかれる前に撃て!」

モブ бб)つy===「駄目です! 我々のライフルでは効きません!」

(´・_ゝ・`)つr=━━ 「では私が……」スチャッ

(´・_ゝ・`)つr=━━

(;´‐_ゝ・)つr=━━ 「……いや、まずいな」

( ´_ゝ`)「デミタスさん?」

(#´・_ゝ・)「全員伏せろッ!! 爆薬を持って突っ込んでくるぞ!!」

(;´_ゝ`)「なっ!」

(;^ω^)「ふぉぉおお?!」


            `   ヾ   、    '   ,   '   `   .
        `  ヾ   、    '   ,   '   `   、 ′ 。   `   '  、
   、  `  ヾ  、 ` ヾ 、  ' , ' ` 、′。 `  ' 、 . 、 ′ 。 . ,   '
 '  ' ヾ 、 ヾ、 `、 . '`、′。.・`; '、.・. '`、′。.、′。.・`; '、. `  ' 、
。 . ` ;   ' 、 '、′' . '、′' ・. '、ヾ 、` ;人. /;′。.・"; '、.・" 、 ′。 ` '、.
' 、 ′'、′'  、`' . 'ヾ `、ヾ 、`、,,  ',. '`、′。.・`; '、.`; '、.・" 、 ′" 。 . `
. '`、′。.・`; '、.、ヾ 、` ヾ・、 ', :  :  :,' , ', ,' '`、′。.・`; '、.・。 ` '、.
 '、′' . '、′' ・. ' 、,,  ',`  :   ::  :   :  ::  : /;′。.・"; '、.・" ` '、.
'、′'  、`' . 'ヾ `、ヾ 、` :  :   :      :   :   :, : /. '`、′。.・`; '、.・
、′' ・.'、ヾ 、` .\  、 `                    ," ´, ′( /:′。.・"; '
. '・.. '・、`ヽ `、  、                       ,  ,' ', _,. - '. '`、′。.
   `ヾ\'i,  ` 、                           ,  ', ,i '/,′",//
  \.`ヾ\ ,,)`   、                        , ' , ',  ´( / 〃´,. '
    `ヾ\'i,  `                          ,  ', ,i ’/,′",//
     \、ヾ \                            /, 〃, 〃/
     `ヾ\'i,                              ´/,. ',〃/
       \、ヾ                           ,/〃´,. '
        、`ヾ、                         ,〃´/,. '

198 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:44:24 ID:7QRlu3yU0
( ´ω`)「うっ……」

(;´・_ゝ・)「無事か二人とも!」

ξ--)ξ「げほっ……」

( ´ω`)「ぶ、無事ですお」

(;´・_ゝ・)「……無茶な事をする」

(市民;`ж´)つ「オルス! おい! オルス!!」ユサユサ

モブ б'ξ;`~ ユサユサ

(市民;`ж´)つ「おい! おいい!!」ユサユサ

(市民;`ж´)

(市民;`ж´)

(市民゜;゙`;;

(市民;`ж´)「お、おまえもか、ニールセン……。おい、返事をしてくれ!」

(;´・_ゝ・)

(;´・_ゝ・)「被害は大きいな」

(;´_ゝ`)「がはっ……」 ヨロヨロ

(;´・_ゝ・)「大丈夫か、アニジャ君!」

199 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:47:25 ID:7QRlu3yU0
(;´_ゝ`)「あいつは……?」

(;´・_ゝ・)「……Dの事か」

(;´_ゝ`)「ああ……」

(;´・_ゝ・)「これだけ粉塵が凄いと目視出来ないよ……」

<アニジャ・サスガ。私はここにいるぞ。

(   ;´)「後ろ……?!」

(;´_ゝ`)彡 クルッ

(#゚;;-゚)「久しいな、アニジャ・サスガ」

(;´_ゝ`)「……ッ! D……、いや、ディ・バィ・ディッ!!」

(#゚;;-゚)「あの女を殺した時に一目見て、ずっとお前の事を殺したいと思っていたんだ。その願い、私の手で叶えに来た」

(;^ω^)(なんだお、こいつ……、気味悪いお……)ゾクッ

(;´_ゝ`)「貴様ッ!」

(´・_ゝ・`)「アニジャ君……」

(;´_ゝ`)「わかってる! 冷静にだ」

(´・_ゝ・`)「……OK」

200 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:48:44 ID:7QRlu3yU0
(#゚;;-゚)「さあ、行くぞ。サスガ・アニジャ」

(;´_ゝ`)(……来るか)

((((#゚;;-゚) ユラッ…

(#゚;;-゚))))) ユラッ…

(´・_ゝ・`)「不気味な揺れ方だ」

(;´_ゝ`)「これだ……」

(´・_ゝ・`)

(;´_ゝ`)「この揺れが狂わせるんだ……。感覚が、間合いが、自分の攻撃態勢さえも……」

(´・_ゝ・`)「催眠の一種か……」

((((#゚;;-゚) ユラッ…

(#゚;;-゚))))) ユラッ…

買ャΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ(#゚;;-゚)つ+-- バオッ!!

(;´_ゝ`)つ+--(早いッ!!)チャキッ!

201 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:50:38 ID:7QRlu3yU0
(;´_ゝ`)つ+--              --+⊂(゚-;;゚#)ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞそ

(;´_ゝ`)つ+----+⊂(゚-;;゚#) ΞΞΞΞΞΞΞΞΞそ ガキィッ!!

(;´_ゝ`)つ+----+⊂(゚-;;゚#) ギリギリ

(チィ……。何て力だ!)(;´_ゝ`)つ+----+⊂(゚-;;゚#)「良く止めたな、サスガ・アニジャ」 ギリギリ

「へっ、伊達に親父の子じゃないんでね」(;´_ゝ`)つ+----+⊂(゚-;;゚#)「ふふ……。そうだな。嬉しく思うぞ」 ギリギリ

(;^ω^)「あんな小さなナイフで鍔迫り合いなんて……。正気じゃないお……」

ξ;゚听)ξ ゴクリ

(;^ω^)「ツン?」

ξ;゚听)ξつy=(い、今撃たなきゃ……)スチャッ

(;´_ゝ`)つ+----+⊂(゚-;;゚#)「しかし、お前とは一対一で殺し合いたいな」

ヨロッ「おわっ」((((; ゚_ゝ゚)つ+-- 狽サΞΞΞΞΞ--+⊂(゚-;;゚#) 「この戦いに邪魔者はいらない。そうだろう?」バッ!

ξ;゚听)ξつy=そ パン!!

((((#゚;;-゚) ヒョイッ!

ξ;゚听)ξつy=「うっそ、避けた?!」

買ャΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ(#゚;;-゚)つ+-- バオッ!!

ξ;゚听)ξ「やばっ! 私?!」

202 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:51:54 ID:7QRlu3yU0
ξ;゚听)ξ        --+⊂(゚-;;゚#)ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞそ

ξ;゚听)ξ「わわわっ」

ξ;゚凵i;´_ゝ`)「どけぇ!!」

ξ;゚凵i;´_ゝ`)  --+⊂(゚-;;゚#)ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞそ

ξ;゚凵i; ゚_ゝ゚)-+⊂(゚-;;゚#)ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞそ ドスッ!!

ξ;゚凵i; ゚_ゝ゚)狽サΞΞΞΞΞ--+⊂(゚-;;゚#)バッ!

(;´・_ゝ・)「アニジャ君!」

(;^ω^)「!!」

(; ゚_ゝ゚)「んぐっ……」

ξ;゚听)ξ「ちょ、ちょっと……。アンタ……」

(; ゚_ゝ゚)「だ、大丈夫。太ももだから……」

(#゚;;-゚)「小娘の為に体を張るとは……。ますます面白いぞアニジャ・サスガ」

買ャΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ(#゚;;-゚)つ+-- バオッ!!

(;^ω^)「ま、また来るお!!」

(;´・_ゝ・)つy=そ ドン!!

(#゚;;-゚)つ狽サ キィン!!

203 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:54:31 ID:7QRlu3yU0
(;´_ゝ`)(う、うまい……。ナイフだけを弾いた! それに、銃を抜いたのだって分からなかった……。流石に避けきれなかった様だな)ドクドク…

(#゚;;-゚)つ「……慈悲でも見せたつもりか」

(;´・_ゝ・)「いや早撃ちには自信があるのだが……。君の体に狙いを定めるとそれでも避けられてしまいそうなのでね」

(#゚;;-゚)「ふふふ……。今日は面白いな、最高の日だ」

⊂(#゚;;-゚)つ バッ!!

(;´・_ゝ・)(魔法!!)

キィィィーーーーーン………

(;^ω^)「おっ……、耳鳴り?」

ξ;゚听)ξ「違う……、だんだん音が大きくなっていく。魔法だわ」

キィィィーーーーーーーーーーン………

(∩;゚ω゚)「おおぉぉ!! 音が大きすぎるお!! な、何も聞こえない!!」

ξ∩;--)ξ「あ、頭が割れる……」

(;´‐_ゝ・)「くっ……。神経系の魔法かッ!」

204 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:55:49 ID:7QRlu3yU0
(#゚;;-゚)「ふふ……。苦しいだろう? 動く気が起きないだろう?」

(#゚;;-゚)「今楽にしてやる」

(#゚;;-゚)つy= ジャキ!

(∩;゚ω゚)「ぼ、僕かお?!」

(;´‐_ゝ・)「チィッ!!」

⊂(;´‐_ゝ・)つ バッ!!

(#゚;;-゚)つy=「魔法など、もう遅い!」

(#゚;;-゚)つy= ガキッ!

(#゚;;-゚)つy=「何? 弾詰まり?」

(;´‐_ゝ・)つy=そ ドン!!

(#゚;;-゚) ドスッ

(;#゚;;-゚),;:,':∴ ガハッ!!

(;#゚;;-゚)「し、しまった……」

(;#゚;;-゚)ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞそ バッ!!

205 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:57:05 ID:7QRlu3yU0
ξ∩;-听)ξ「に、逃げるつもりよ……」

(;´‐_ゝ・)「良い……。逃がすんだ。ヤツが消えない限り、この神経系の魔法は消えない」

(;#゚;;-゚)「チィ……、傷が深い……。アニジャ・サスガ。私は一旦引く。だが、必ずお前を……」ドクドク…

(;#゚;;-゚) ドクドク…

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ(;#゚;;-゚) スタタタタッ

(;´_ゝ`)「行ったか……」ハァハァ

(∩´ω`)「だんだん音もマシになっていくお……」ハァハァ

ξ;゚听)ξ「ふぅ……。アンタ、大丈夫なの?」ハァハァ

(;´_ゝ`)「俺か? まあ大丈夫だ……」ズルズル

ξ;゚听)ξ「でも、足引きずって……」

(;´_ゝ`)「包帯巻いとけば治る」

(;´‐_ゝ‐)「……、退けたか。恐ろしいな、反王政派は」ハァハァ

(;´ω`)「相手が運良く弾詰まり起こしてくれて助かったお」

(;´_ゝ`)「いや、違う。運良くなんかじゃない。あれはデミタスさんの魔法だ」

(;´ω`)「えっ?」

206 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:58:41 ID:7QRlu3yU0
(;´‐_ゝ‐)「いや、大した魔法じゃないよ……。私の魔法は必ずしも役に立つものじゃないからね……」ハァハァ

(;´ω`)「どういう事ですお?」

(;´‐_ゝ‐)「私の魔法はほんのちょっとだけ……。そうだな、一ミリから三ミリだけ物を大きくする事が出来る」

(;´ω`)「……な、何かさっきのに比べると地味ですお」

(;´‐_ゝ^)「でも、弾詰まりを起こさせるのは十分だろ?」ニコッ

(;´ω`)「なるほどお」

(;´_ゝ`)「結局、デミタスさんに助けられちまったな。デミタスさんがいなかったら俺は今頃ハハジャの所だ」

(;´‐_ゝ^)「いや、そんな」

ξ;゚听)ξ「でも、アニジャは怪我したし、他の皆は……」

(;´_ゝ`)

(;´_ゝ`)「エル。生きてるのはお前だけか……」

(市民`ж´)「はい……。オルスもニールセンも……」

(;´_ゝ`)「そう、か……」

207 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/02(金) 23:59:54 ID:7QRlu3yU0
【バリケード内 地下室】

(;´_ゝ`)「痛てえ! 痛い痛い!!」

( ^ω^)「我慢してくださいお。ちゃんと消毒しないと破傷風になっちゃいますお」バシャバシャ

(;´_ゝ`)「わかった、わかったから! もうちょっと優しくしてくれ! 足が千切れちまう!」

( ^ω^)「十分優しくしてますお」バシャバシャ

ξ゚听)ξ「ごめんなさいね、アニジャ」

(;´_ゝ`)「本当だよ」

ξ;--)ξ「うっ」

( ^ω^)バシャバシャ

( ^ω^)「いつもこんな感じで反王政派は襲ってくるのかお?」

(;´_ゝ`)「ああ。今日はひどかったけどな」

( ^ω^)「そうかお……」バシャバシャ

(;´_ゝ`)「痛いッ! 痛いッ!!」

208 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/03(土) 00:01:10 ID:jlh/hPLU0
( ^ω^)バシャバシャ

( ^ω^)「ちなみに、この街の人たちは……?」

(;´_ゝ`)「あ? 俺たちと一緒に戦ったり、他の街に逃げたり、だな」

(;´_ゝ`)σ「例えば、あいつ」

( ^ω^)「お?」バシャバシャ

(市民`ж´)

(;´_ゝ`)「エルはこの街の靴屋の息子だ。ちなみに父ちゃんは死んだ」

( ^ω^)バシャバシャ

(;´_ゝ`)「今日死んだニールセンは魚屋。オルスは運搬業の倉庫で働いてた」

( ^ω^)バシャバシャ

(;´_ゝ`)「どうした?」

( ^ω^)「なんだか、言葉に出来ないお」

(;´_ゝ`)「? 変なヤツ」

209 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/03(土) 00:01:53 ID:jlh/hPLU0
( ^ω^)バシャバシャ

(;´_ゝ`)「痛ッ……。お前、違う世界から来たんだって?」

(;^ω^)「は、はいお」バシャバシャ

(;´_ゝ`)「お前の世界では、こういうのって珍しいのか?」

(;^ω^)「うーん……、少なくとも僕は経験してないお」バシャバシャ

(;´_ゝ`)「へぇ……。平和なんだな」

( ^ω^)「平和だお」

(;´_ゝ`)

( ^ω^)バシャバシャ

(;´_ゝ`)「俺らサスガファミリーがいなかったら、この街も平和なのかね?」

( ^ω^)「え?」

(;´_ゝ`)「いや、素朴な疑問だよ」

210 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/03(土) 00:03:35 ID:jlh/hPLU0
(;´_ゝ`)「ニューソクの市民をこんな戦いに巻き込んでよ。市民は何とも思ってないのかね?」

( ^ω^)バシャバシャ

( ^ω^)「僕は答えかねますお」

(;´_ゝ`)

(;´_ゝ`)「……思ってねえ訳ねーよな」

( ^ω^)バシャバシャ

( ^ω^)「でも、少なくともここにいた人たちは命を張ってまでアニジャさんと戦ってたお」

(;´_ゝ`)「まーな」

( ^ω^)「それが全てじゃないかお?」バシャバシャ

(;´_ゝ`)

( ^ω^)

(;´_ゝ`)「んー……」

ξ゚听)ξつ「あんた何いっちょ前の事言ってるのよ!」ポカッ

(;^ω^)「いてっ」

211 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/03(土) 00:04:21 ID:jlh/hPLU0
【南部 ニューソク とあるバリケード】

*(‘‘)*「すごいよ! ラウンジから来た人たちとアニジャさんたちでDを追い返したんだって!」

从'ー'从

*(‘‘)*「すごいね!」

从'ー'从

*(‘‘)*「ナベちゃん?」

从'ー'从「もう疲れたよ。また争いの種が増えるの?」

*(;‘‘)*「ど、どうしたのナベちゃん」

从;ー;从「だって、サスガファミリーとかがいるから私たちがこんな思いしなくちゃいけないんだよ!」ポロポロ

*(;‘‘)*「そ、それは……」

从;ー;从「きっとサスガファミリーは私たちの気持ちなんてわかっちゃいないよ……」ポロポロ

*(;‘‘)*「そんな事無いよ。だって一緒に戦ってくれてるじゃん!」

从;ー;从「もうサスガファミリーもニューソクも潰れちゃえばいいんだ!」ポロポロ

*(;‘‘)*「ナベちゃん……」

从;ー;从「わああああああああああああん……」





.

212 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/03(土) 00:05:05 ID:jlh/hPLU0
今日の話で分かった事


・ニューソクは王家と係わり合いの深い街!
・王家の子息を救ったのはチチジャ・サスガ
・ニューソクは先の攻撃で半壊!
・ハハジャは先の攻撃でオトジャを被って死んだ
・オトジャは青二才?
・ディはこわーい、きみわるーい
・ディの魔法は聴覚に異常を与える能力!
・デミタスの魔法は対象をほんの少し大きくする能力!地味!!



そして次の話で分かる事……、

それは始まらぬ内にはわからない。

スクォーク77!

全てはスクォーク77から始まる!!


(つづく)


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