スクォーク77

373 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:38:46 ID:lxhuru/M0
【南部 ニューソク 屋敷 別室】

ξ゚听)ξ「さて、デミタスさんの所に行くわよ」

( ^ω^)「ツン、結局血は打たないのかお?」

ξ-听)ξ「やめとくわ」

( ^ω^)「何故に?」

ξ;゚听)ξ「え、ちょっと心の準備的な意味で」

(;^ω^)「針を刺すのが怖いと」

ξ;゚听)ξ「すっごく痛いのよ! 気絶する人だっているんだから」

(;^ω^)「それは怖い」

ξ;゚听)ξ「だからもうちょっとだけ覚悟が……」

<パリンッ!

(;^ω^)「……ん?」

ξ゚听)ξ「……隣の部屋ね、窓が割れたんだわ」

(;^ω^)「誰か来たって事かお?」

ξ゚听)ξ「……恐らくはね」

(;^ω^)

374 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:39:52 ID:lxhuru/M0
(;^ω^)「い、一体誰が……」

ξ゚听)ξ「そんなの決まってるじゃない」

(;^ω^)「……反王政派しかないおね」

ξ゚听)ξ「すっごく近くまで来てたんですもの……。むしろ遅いくらいよ」

(;^ω^)「どうするのかお?」

ξ゚听)ξ「どうするって……」

ξ゚听)ξつy= チャキッ!

ξ゚听)ξつy=「もちろん、戦うわよ」

(;^ω^)「お、おー」

ξ゚听)ξつy=「おー、じゃないわよ。アンタも覚悟決めなさい」

(;^ω^)つy= チャキッ!

(;^ω^)つy=「……分かってるお」

375 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:40:47 ID:lxhuru/M0
【南部 ニューソク 屋敷 廊下】

ξ゚听)ξ「……この部屋ね」

(;^ω^)「早くしないと出て来てしまうお!」

ξ゚听)ξ「……分かってるわよ。1、2、3で扉を蹴る、それで良い?」

(;^ω^)「OKだお」

ξ゚听)ξ「行くわ。1、2……」

ξ#゚听)ξ「3ッ!!」ドガッ!

ξ#゚听)ξつy= チャキッ!

(;^ω^)つy= チャキッ!

(,,゚Д゚)

ξ;゚听)ξつy=「手を上げ……ってあれ?」

(;^ω^)つy=「ギコさん……かお?」

(,,゚Д゚)∩「よお。お久し」

ξ;--)ξつy=「あんたねぇ……」

(,,^Д^)「すまんすまん! テンション上がっちゃって窓から進入してビビらせてやろうかと……」

ξ#゚听)ξつy= キッ!

376 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:41:58 ID:lxhuru/M0
ξ#゚听)ξつy=そ パァン!

(,,^Д^) ヒュン!

(メ,^Д^) タラー

(メ;゚Д゚)「お、へ?」

(; ゚ω゚)「ツン、何て事を……」

ξ#゚听)ξ「もう知らない!」

(メ;゚Д゚)「お、おい! そんなに怒る事ねーだろ!」

ξ#゚听)ξ プリプリ

(;^ω^)「こ、怖いお……」

(メ;゚Д゚)「そんな怒る事か?」

(;^ω^)「謝った方が宜しいかと」

(メ;゚Д゚)「……ツン、すまん」

ξ#゚听)ξ プリプリ

377 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:42:47 ID:lxhuru/M0





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        ̄ .フ ./ / / ̄/ /   ___/ ̄/  ____ / / ̄/ /        | |  .    | |   . 
        __/  (___'ー' _/ /   /___     ̄//____/ 'ー' _/ /.    ..     X ...  .   X  ...  
      /___,.ノゝ_/  /___.ノ  /_ノ,___/ ̄          /___.ノ         | |  .    | |   . 
                                             ...    V     .. V  


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378 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:43:38 ID:lxhuru/M0













Chapter9.














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379 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:44:22 ID:lxhuru/M0
【南部 ニューソク 屋敷】

(メ,゚Д゚)「よっすお前ら」

(´・_ゝ・`)「随分とゆっくりとした到着だったね」

(メ,゚Д゚)「これでも全速力で遊びに来たんだ」

(´・_ゝ・`)「で、その傷は?」

(メ,゚Д゚)「ツンにやられた」

(´・_ゝ・`)「? ツンさんに……?」

(メ,゚Д゚)「詳しくはブーンに聞いてくれや」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ギコ。何故わざわざこんな戦場に……」

(メ,^Д^)「だーから遊びに来たって言ってんだろ」

ξ゚听)ξ(うっさいのが増えたわね……)

( ^ω^)(この人一人で屋敷の空気がガラッと変わってしまったお……)

380 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:46:12 ID:lxhuru/M0
(´・_ゝ・`)「で、街の方はどうだったんだい? 少し話を聞かせておくれ」

(メ,゚Д゚)「街……? 反王政派の勢いって事?」

(´・_ゝ・`)「うん……当然通ってきた訳だろう? その辺も踏まえて教えてくれると助かるかな」

(メ,゚Д゚)「そうだな……。結構市民の攻撃が激しいみたいで、なかなか此処まで攻め込めずに居るみたいだったぜ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「市民が……」

(メ,゚Д゚)「俺の方はバーッと此処までぶっ飛ばして来たからよ……。後の詳しい事は分からねえがな」

(´・_ゝ・`)、「……いや、これだけ聞ければ満足だよ」

( ^ω^)「あ、あの」

(メ,゚Д゚)「あ?」

( ^ω^)「ビコーズさんは来てないんですかお?」

(´・_ゝ・`)「あ……、そういえば姿を見ないね」

(メ,゚Д゚)「アイツは入り口付近で見張ってるとか言ってたぜ。心配性だからなビコーズは」

(´^_ゝ^`)、「なるほど、彼らしいね……。一方、君は窓から入って来た、と」

(メ,゚Д゚)「ドッキリのつもりで。お陰で怪我した」

(´・_ゝ・`)「ん? ツンさんに傷付けられたんじゃ?」

(メ,゚Д゚)「詳しくはブーンからな」

381 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:47:45 ID:lxhuru/M0
(´・_ゝ・`)「じゃあ私はビコーズの所に行って来ようかな。もし押し寄せてきたら、彼一人でどうにかなる物でもなさそうだ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「いや、その必要は無い」

(メ,゚Д゚)「あ?」

(´・_ゝ・`)「……君が死んで終わりにするから、か?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そうだ。無闇に反王政派に死人を出すのも、な」

(´・_ゝ・`)「……ふむ」

( ^ω^)(やっぱり……、考えは変わらないみたいだおね……)

(メ,゚Д゚)「何? お前死ぬ気なの?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ああ。目標である私が死ねば、ニューソクは争いの中心地では無くなるからな……。その方が良い」

(メ,゚Д゚)「ほお〜……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)

(メ,゚Д゚)「ばっかじゃねーの」

( ^ω^)

(  ゚ω゚)そ(言っちゃった!)ドドドドーン!!

382 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:49:36 ID:lxhuru/M0
 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「ば、ばか……」ポッカーン

(メ,^Д^)「ギコハハハハハハハ! そうだよ、大馬鹿。お前が死のうが生きようがニューソクは大して変わらんよ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「……そうか?」

(メ,^Д^)「ったりめーよ! お前が死んで反王政派が王都に進もうとも、こんだけ破壊されてんだ」

(メ,^Д^)「あいつらの根城になれば多少は変わるかも知れんが、この状態ではまずありえねえ」

(メ,^Д^)「って事で拠点としての機能は果たさねーし、潜伏して事実上拠点になったとしても今までと全く変わらねえ」

(メ,^Д^)「ニューソクが墜ちれば、王都が痺れを切らして出てくるだろうし、此処が戦場になるのも変わらねえ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)

(メ,^Д^)「要するにお前が死んでも無駄死にに過ぎないって訳だ。そう思わねーか、デミタス」

(´^_ゝ^`)、「そう単刀直入に言える君が羨ましいよ、ギコ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「と言う事は、お前もそう思っていたと?」

(´^_ゝ^`)「私はそう言った情勢面よりも、残された人たちの情を優先する性質だから……」

(メ,゚Д゚)「つーか、長年ニューソク牛耳ってるのにそんな事も分かんねーのか」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「……盲点だった」

383 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:51:02 ID:lxhuru/M0
(メ,゚Д゚)「ったく、お前は昔から何処か抜けてると言うか……」

(´^_ゝ^`)「そう言うなよギコ。思い悩んでる時こそ、冷静に周りを見辛くなるんだ」

(´^_ゝ^`)「誰もが君みたいにノウノウと生きてる訳じゃない」

(メ;゚Д゚)「まるで俺が悩み事とは無縁な人間みたいな言い方だな」

(´^_ゝ^`)「だってそうだろう?」

(メ;-Д-)「……けっ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「……だとすれば、私が死ぬ必要性は」

(メ,゚Д゚)「だから、ねーよ。馬鹿」

(  ゚ω゚)そ(言い切っちゃった!)ドドドドーン!!

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「ふむ……」

(メ,゚Д゚)「んな事はこいつでも分かるぜ。な、ブーン」

(;^ω^)「ぼ、僕かお?」

ξ゚听)ξ「え、マジで? あんた分かってたの?」

384 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:53:26 ID:lxhuru/M0
(;^ω^)「まあ……」

ξ;゚听)ξ「言いなさいよ」

(;^ω^)「それは余りにも恐れ多いお……。それにあんな強い思いを否定出来る勇気持ち合わせてませんお……」

(メ,゚Д゚)「つーわけだ。自分に酔ってないでまともな判断しろってんだ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)

(´^_ゝ^`)、「ギコ、それは言い過ぎだ」

(メ,゚Д゚)「こいつにゃこの位言わなきゃ分かんねーのよ」

(;^ω^)[チチジャさんってそう言う事言われちゃう系キャラだったのかお?] ヒソヒソ

ξ゚听)ξ[馬鹿ね。ギコさんの前では皆がそうなるわよ、多分] ヒソヒソ

(;^ω^)[なるほどお。恐るべきはギコさんかお] ヒソヒソ

ξ゚听)ξ[ただ空気読めて無いだけかと思うけど] ヒソヒソ

(メ;-Д゚)(聞こえてんだよ、この野郎ども)

385 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:54:38 ID:lxhuru/M0
(´^_ゝ^`)「……どうだい? 死ぬ気は失せたかい?」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「なんだか、アホらしくなって来たな……」

(メ,゚Д゚)「アホらしいっつーか、お前はアホだったんだよ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「ぬ……」

(´・_ゝ・`)「じゃあ私はビコーズの元に行くよ? いいかい、チチジャ」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「……ああ。頼む。お前の腕なら反王政派であろうとも、そう簡単に進入は出来ないだろう」

(´^_ゝ^`)、「ふふ。がんばるよ。君が死にたくても死ねない様にね」クスッ

(メ,゚Д゚)「なんでえ。本当に死ぬ気失せちまってるじゃねーか」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「失せた訳ではない。……出来る限りの事をやる方向にシフトしただけだよ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「もちろん、ミルナやシラヒーゲなどの猛者に対しては相打ちをする覚悟で戦わせて貰う」

(メ,^Д^)「ギコハハハハハハハ! そうそう、そうでなきゃあな!」

386 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:56:18 ID:lxhuru/M0
(´・_ゝ・`)「じゃあ行くね」

(メ,゚Д゚)「分かったって。さっさと行けゴルァ」

(´^_ゝ^`)「はいはい」カツカツ…

(メ,゚Д゚)「でよ、チチジャ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ん?」

(メ,゚Д゚)「もし此処に凄いのが来たらよ、どっちかしか戦えないよな?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ふむ。……そう言う事になるな」

( ^ω^)(……どっちかしか戦えない? チチジャさんとギコさんが共闘出来ない、って事かお?)

(メ,゚Д゚)「そんときゃどうする? お前、やるか?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「お前は遊びに来たんじゃ? いいのかい? 私が戦ってしまっても」

(メ,^Д^)「しんどい奴ぶっ飛ばすのは疲れるから。そうゆーのは見てるだけで良いわ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……お前らしいな。では私がお相手しよう」

387 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:57:18 ID:lxhuru/M0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……ちなみに、逃げるか? ギコ」

(;^ω^)そ

(;^ω^)(ギコさんに逃げる事を勧めるなんて……。怒られそうで、肝が冷えるお)

(メ,゚Д゚)「いや、見ててえ。俺に構わずやってくれ」

(;^ω^)(……あれ、怒らない)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「君が良いなら良いんだが……」

(メ,゚Д゚)「ちなみにお前ら、血は打ってるの?」

ξ゚听)ξ「私もブーンも打ってないわ」

(メ,゚Д゚)「じゃ、大丈夫だな」

(;^ω^)(?? 全くわからんお)

(;^ω^)[ツン、話の流れ掴めてるかお?] ヒソヒソ

ξ゚听)ξ「は? 何が?」

(;´ω`)(ダメだこりゃ)

388 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:58:24 ID:lxhuru/M0
【ニューソク 屋敷付近】

( ∵)

( ∵)

( ∵)

<ビコーズ……。

( ∵)

( ∵)「ん?」

(´・_ゝ・`)「やあ、久しぶり」

( ∵)

( ∵)「デミタスか」

(´^_ゝ^`)「どう? 異常はあったかい?」

( ∵)

( ∵)「今の所は問題ない。だが戦いの臭いは近づいて来ている。注意はすべきだな」

389 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 00:59:29 ID:lxhuru/M0
(´・_ゝ・`)「なるほど……」

( ∵)

( ∵)「さらに言えば、この近くに潜伏していた様な臭いも感じ取れる」

( ∵)「もう準備を終えて突入の機会を伺っているんだろう」

(´・_ゝ・`)「じゃあおちおち君と話をしている暇は無い、と」

( ∵)

( ∵)「いや、そう言う訳では無さそうだ。臭いに強い迷いと覚悟を感じる」

(´・_ゝ・`)「……迷いと覚悟? 矛盾している様に感じるが」

( ∵)

( ∵)「矛盾とも取れるその心理が躊躇している原因だと思う。それも、その臭いを立ち込めているのは強い魔力を持つ者」

(´・_ゝ・`)「だとすれば、シラヒーゲかミルナ……。いや、シラヒーゲは後方に回っている可能性は高い」

(´・_ゝ・`)「……ミルナだとしか考えられない、か。しかし何故反王政派の指導者であるミルナが迷いを?」

390 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:00:12 ID:lxhuru/M0
( ∵)

( ∵)「迷いは誰にでもある。自分はそこには特に疑問点は無い」

(´・_ゝ・`)「じゃあ君が疑問に思っているのは、彼の覚悟かい?」

( ∵)

( ∵)「そうだ。反王政派、と言うくらいだから世の中を変えようとする志が必ず入るはず。違うか?」

(´・_ゝ・`)「いや、君の言う通りだと思うよ。志が無ければ命を張る様な事は出来ない」

( ∵)

( ∵)「だが彼の覚悟は違う。もっと別の何かだ」

(´・_ゝ・`)「別の何か?」

( ∵)

( ∵)「ああ。後悔による覚悟……。いや、もっと複雑……。自分の目的……。いや、そうじゃない」

(´・_ゝ・`)「複雑すぎて読み取れない、と」

( ∵)

( ∵)「すまない」

391 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:01:03 ID:lxhuru/M0
(´^_ゝ^`)「謝らないでよ。君は何も悪くないじゃないか」

( ∵)

( ∵)「だが、もう少しで心の内を嗅ぐ事が出来るのだが……。どうも黒いカーテンの様な物が邪魔をする」

(´・_ゝ・`)「……君、前にも言ってたね。邪魔が入る時は……」

( ∵)

( ∵)「大きなトラウマを抱えている人物」

(´^_ゝ^`)「そうそう。それだ」

( ∵)

( ∵)「しかし彼の場合は少し違う。トラウマと言う枠に入れていいのか……」

(´・_ゝ・`)「ん?」

( ∵)

( ∵)「とにかく。彼はその黒いカーテンから逃げていない。しっかりと目を合わせている」

( ∵)「並大抵の精神力では到底出来んな」

392 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:02:11 ID:lxhuru/M0
(´・_ゝ・`)「ほう……。此処からは僕の自論なんだけどね」

(´・_ゝ・`)「精神力が強い人って言うのは、人間性が豊富なんだ。なぜなら、何からも逃げないから」

(´・_ゝ・`)「逃げなければ、全てを吸収する。自分の糧にする。ゆえに、出来た人間になる」

(´・_ゝ・`)「が、弱い人は逃げ回り、もしくは玉砕され……、出来ていない人間になる。即ち成長を自分で止めてしまう」

(´・_ゝ・`)「そして、出来ている人間は強い。一つ一つの行動に魅力を感じる」

(´・_ゝ・`)「攻撃する、守る、逃げる、跳ぶ、撃つ。全ての攻撃に意味を感じる。それ故強い」

( ∵)

( ∵)「フッ。面白い考えだ」

(´^_ゝ^`)「そうかい? ギコには相手にされなかったけど」

( ∵)

( ∵)「ギコとは一緒にして貰いたく無いな」

(´^_ゝ^`)「ゴメンゴメン」

393 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:03:10 ID:lxhuru/M0
( ∵)

( ∵)「さて、お喋りは終わりだ。彼の迷いが薄れた。来るぞ」

(´・_ゝ・`)「ああ」

<ドドドドドドドドド……

(´・_ゝ・`)「……、どうも数が多い様だね」

( ∵)

( ∵)「二人では不安か?」

<ドドドドドドドドド!

(´^_ゝ^`)「うーん……。どうだろう」

( ∵)

( ∵)「自分は不安だ」

<ドドドドドドドドドドドドドドド!

(´^_ゝ^`)「君は何処か心配性な面があるからね」

( ∵)

( ∵)「フッ……。人の心ばかり嗅いでいるからな。軟弱な臭いがうつったのかもしれん」

394 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:04:19 ID:lxhuru/M0
( `ー´)「……むっ」

( `ー´)「全体、止まれぇい!」ザッ!

(´・_ゝ・`)「おや……。そのまま来てくれても構わなかったのに」

( `ー´)「……見張りか」

(´^_ゝ^`)「まあ、そんな所かな」

( ゚д゚ )「……退け。私はチチジャ・サスガに用がある」ヌッ

(;´・_ゝ・)そ

(;´・_ゝ・)(……強いな。こいつがミルナ・サンダーバードか……?)

(;´・_ゝ・)(装備は顔部以外甲冑……。それも上等そうだ。銀色に輝いている)

(;´・_ゝ・)(そして異様に長い髪……。緑色の目も相まって気味が悪い……)

(;´・_ゝ・)「……ミルナ・サンダーバード。生憎だが、君の相手は私だ」

( ゚д゚ )「……貴様には用は無い」

(;´・_ゝ・)

(;´・_ゝ・)(殺気を向けても貰えないか……ッ)

395 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:05:22 ID:lxhuru/M0
(;´・_ゝ・)つy= チャキッ

( ゚д゚ )「ほう。私に銃を向けるか」

(;´・_ゝ・)つy=「……だが無理矢理にでも相手をして貰うぞ」

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )「ネーノ」

( `ー´)「ハッ」

( ゚д゚ )「この二人は強い」

(;´・_ゝ・)つy=

( ∵)

( ゚д゚ )「ネーノ含め此処にいる者で掛かっても勝てるかどうかの保証は無い」

( `ー´)

( ゚д゚ )「やってくれるか?」

( `ー´)「ハッ!」

(;´・_ゝ・)つy=「なっ……」

396 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:06:22 ID:lxhuru/M0
( `ー´)「死力を尽くして戦う次第であります!」

( ゚д゚ )「そうか。後は頼む」

(;´・_ゝ・)つy=「……ッ! 此処から先は……ッ」

( ゚д゚ )「此処から先は? 行かせない、と?」

(;´・_ゝ・)つy=

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )「その目。そう簡単には通してくれそうも無い」

( ゚д゚ )「……ネーノ。突破口を」

( `ー´)「ハッ!」

⊂( `ー´)つ バッ!

( ∵)

( ∵)「気を付けろデミタス。来るぞ。火炎の具現だ」

( `ー´)つ从 ゴゥ!

(;´・_ゝ・)つy=「……、ああ。厄介だ」

397 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:07:48 ID:lxhuru/M0
( `ー´)つ从从从从从从从从从「……ハァッ!」 ゴォォオオオ!!

(;´・_ゝ‐)「ぐっ……ッ 割りと火力が強いぞ……ッ」

                        !            ゴオオオオッ!!
                          jしイ
                          ノ: :.:廴.ィ    /{
                          / : : : : : : :そ   }/
                    ノ'⌒ヾ: : : : : 丶
                          }: : : : : : :.:ヽ }\
                          jし': : : : : : : : :.}ハ:.:.{
                    |  ノ´:⌒ヽー-ミ: : :ノし: :.し イ
                       jし' : : : j -ミ: : : : :.、:.:}: : : : : ノ
            !        ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: : :./      !
         jしイ      '⌒`) /: : : : : : : : :Y´: : : /{        jしイ
         ノ: :.:廴.ィ     /{_//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.:{/        ノ: :.:廴.ィ    /{
       / : : : : : : :そ    ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: : :し イ   / : : : : : : :そ   }/
      ノ'⌒ヾ: : : : : 丶  }: {: : : :j: : : : : : :/: :ノ}: `ヽ: :.:/   ノ'⌒ヾ: : : : : 丶
          }: : : : : : :.:ヽ/:ハ: : :ノ: : : : :/ : : /: : : :}: :′ イ      }: : : : : : :.:ヽ }\
        jし': : : : : :ノし': : : : /: : : : :.!/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしイし': : : : : : : : :.}ハ:.:.{
     |  ノ´:⌒ヽー-ミ: : :ノし: :.jし' : : : :j -ミ: : : : :.、:.:}: : : : : :ノ|  ノ´:⌒ヽー-ミ: : :ノし: :.し イ
     jし' : : : j -ミ: : : : :.、:.:}: :ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: : :./ jし' : : : j -ミ: : : : :.、:.:}: : : : : ノ
    ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: '⌒`) /: : : : : : : : :Y´: : : /  ノ': : : : :ノ: : : :`丶: : :ソ: : :./
   '⌒`) /: : : : : : : : :Y´: : : /_//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.:{  '⌒`) /: : : : : : : : :Y´: : : /
     _//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: : :し イ _//': : : :ノ : : : : :ノし{: :.:{
    ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: :}: {: : : :j: : : : : :./: :ノ}: `ヽ: :.:/ノ /: : :/⌒ヽ : : ハ: :ノ: : :し イ
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   /:ハ: : :ノ: : : :./ : : :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしイ : : :./ : : /: : : :}: :′ イ
ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしイ: : : : }: :ノし': : : : /: : : : :/: :/: : { : : : /: :し':八 .ノしイ


(;´・_ゝ‐)「チィ! 案の定、一瞬で火の海か……ッ」

398 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:09:29 ID:lxhuru/M0
(;´・_ゝ・)「……ッ! ミルナは! ミルナ・サンダーバードはッ?!」

(;´・_ゝ・)

(;´・_ゝ・)「……突破されたか!」

( `ー´)「ミルナ様は突破された様子! 全体、速やかに二名を排除せよ!」

<ワアアアアアアアアアアアアア!!

                             ワアアアアアアアアアアアアア!!>

(;´・_ゝ・)「ビコーズ!」

( ∵)

( ∵)「ああ。分かっている。先ずは目の前の敵を何とかしなくてはな」

(;´・_ゝ・)「それも早い内に、だ。このまま火が広がれば屋敷が燃えてしまう」

( `ー´)「……屋敷の心配をするより自分の心配をしたらどうかな?」

(;´^_ゝ^)「ははっ。御もっともな意見、ありがとう」

( `ー´)つ从 ゴゥ!

( `ー´)つ从「行くぞ……ッ! 我らの誇りは止まる事を知らない!」

(;´^_ゝ^)(これは気を引き締める必要がある様だ……ッ)

399 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:10:11 ID:lxhuru/M0
【南部 ニューソク 屋敷】

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……どうやら始まった様だな」

(メ,゚Д゚)「おー」

( ^ω^)「デミタスさん達大丈夫かお……?」

(メ,゚Д゚)「だと良いな」

(;^ω^)「だと良いなって……」

(メ,^Д^)「だって大丈夫かどうかなんて分からねーよ! 神でもあるまいし」

(;^ω^)(まあ、そうだけど……)

ξ゚听)ξ「あんた、助けに行かなくていいの?」

(メ,゚Д゚)「俺?」

ξ゚听)ξ「そうよ」

(メ,゚Д゚)「行かねえよ」

(;^ω^)「何故ですかお?」

400 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:10:56 ID:lxhuru/M0
(メ,゚Д゚)「そりゃよお、お前……」

(;^ω^)

(メ,^Д^)「戦って勝った方の顔を見たほうが楽しいだろうが。ギコハハハハ!」

( ´ω`)「最高に不真面目だお」

ξ゚听)ξ「その辺はアンタも見習いなさい」

( ´ω`)「幼少から鍛えなおさないと無理だお」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「私も出て行って戦った方が良いかも知れ……」

(メ,゚Д゚)「いや、その必要は無いみたいだぜ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……その様だ」

( ゚д゚ )

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ようこそ、反王政派指導者ミルナ・サンダーバード」

( ゚д゚ )

401 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:13:55 ID:lxhuru/M0
(;^ω^)(い、いつの間に……?! 全く気が付か無かったお!)

( ゚д゚ )

(;^ω^)(さっきチチジャさん、コイツの事ミルナ・サンダーバードって言ってたお。サンダーバード……。まるでインディアンの名前だお)

(;^ω^)(それに長い髪、褐色の肌……。この世界が銃社会で英語が公用語である事が関係している?)

(;^ω^)(……いや、関係無い訳がないお)

ξ;゚听)ξつy= チャキッ!

(メ,゚Д゚)つ スッ……

ξ;゚听)ξつy=「ちょっと……、どきなさいよ」

(メ,゚Д゚)つ「やめとけ、ツン。殺気はお前に向いて無いぜ」

ξ;゚听)ξつy=

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ギコの言う通りだ。どうやら私にしか興味が無いらしい」

( ゚д゚ )

402 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:14:46 ID:lxhuru/M0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ミルナ。一つ聞いて良いか?」

( ゚д゚ )

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「君が此処に居ると言う事は、二人はもう片付けた、と……?」

(;^ω^)「えっ、まさか……、デミタスさんが……?」

ξ;゚听)ξ(あの人に限ってそんな事……)

(メ,゚Д゚)

( ゚д゚ )「安心しろ。彼らはまだ戦っている。私の敵は彼らでは無い」

(;´ω`) ホッ…

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そうか、安心した」

( ゚д゚ )「私の目的はチチジャ・サスガ。貴様だけだ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「私だけ、か」

( ゚д゚ )「……正確に言えば、違うがな」

(;^ω^)(……?)

403 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:17:13 ID:lxhuru/M0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ほう。どう、違うのかね?」

( ゚д゚ )「そうだな。折角だから教えてやろう……」

( ゚д゚ )「私が貴様を倒そうと、この場から逃げようと、もう反王政派とは関係を絶つつもりだからな」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……それは興味深い」

( ゚д゚ )「……良く聞け。私が殺そうとしているのは貴様だけでは無い」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)

( ゚д゚ )「西部、ザ・ヒート。北部、アンダーテイカー」

( ゚д゚ )「そして南部……、チチジャ・サスガ。お前だ」

(メ,゚Д゚)

(メ,゚Д゚)「おい、チチジャ。まさか、コイツ……」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「分かっている」

(;^ω^)(……話が見えないお)

404 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:18:52 ID:lxhuru/M0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「なるほどな。お前の言いたい事は分かった。つまり、その為に反王政派を率いていた、と言う事か?」

( ゚д゚ )「そうだ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「その目的の為に、王政を敵とする事で部下を騙し、ニューソクの街を破壊して来たのか?」

( ゚д゚ )「ああ。貴様は一番殺近づき難い。だから長きに渡る準備が必要だった」

( ゚д゚ )「おかげで、ザ・ヒートもアンダーテイカーも、一切手付かずだ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……いつからだ。いつから、お前は……」

( ゚д゚ )「私が前代の指導者を殺し、自分が指導者になった時から……」

( ゚д゚ )「いや、その前から全ては始まっているんだ。……違うな」

( ゚д゚ )「今、この場から全てが始まる」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そうか……。貴様は、貴様だけは許せん……」

405 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:20:12 ID:lxhuru/M0
( ゚д゚ )

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「私は貴様の事を、大きな志を持ち何も変える事が出来ない王都を正す為に戦っているのかと思っていた」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「それはお前の部下も同じだ。……いや、今もお前の事を信じているだろう」

( ゚д゚ )「奴らは元々、私の目的を達成させる為の駒でしか過ぎない。何を感情移入している」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そうか。殺された私の妻も、お前の駒にしか過ぎないと言う事だな」

( ゚д゚ )「そうだ。ハハジャ・サスガの死は、私の迷いを消した」

( ゚д゚ )「故に、ハハジャ・サスガは特別な駒と言える。それを遂行したディも同等だ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「……なるほど、な。だからこのタイミングでの総攻撃か」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「部下の事を全く考えていないお前だからこそ、出来る業だな」

( ゚д゚ )

406 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:22:08 ID:lxhuru/M0
( ^ω^)(何となく、分かったお)

( ^ω^)(このミルナって男は自分だけしか関係しない別の目的に、反王政派を駒として使ってた、って訳かお)

( ^ω^)(……でもって、チチジャさんの奥さんが死んだ直後を狙って総攻撃を……)

( ^ω^)(多分、この言い方じゃ家族の関係がグチャグチャになる事も想像していたんだお)

( ^ω^)(……要するに、全てコイツの掌の上の出来事だったって訳かお)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ギコ」

(メ,゚Д゚)「ああ?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「前言撤回だ。コイツの為に死ぬのは余りにも馬鹿げている。たとえ、相打ちであろうとな」

(メ,゚Д゚)「……ケッ。いいから早くぶっ飛ばしな」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ああ。早く済ませる」

( ^ω^)(……しかし、何故今言ったお?)

( ^ω^)(今言う必要が無いお。ギコさんが居なかったら、チチジャさんは共倒れの予定だったお)

( ^ω^)(自ら死にに行く様な人を相手にするのは、多分虫を殺すよりも簡単なはずだお……)

407 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:23:36 ID:lxhuru/M0
( ^ω^)(此処まで掌で転がしておいて……。何故今言うお?)

( ^ω^)(こいつ、意味分からんお……)

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「来い、ミルナ・サンダーバード。妻の仇だ。生きては返さん」

( ゚д゚ )「ふん。……妻の為の戦いか」

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )「私もだ」ニヤリッ

( ^ω^)(ミルナも、妻の為……?)

(メ,゚Д゚)「やるのか、チチジャ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ああ。早速行くぞ。どんな魔法を使われるか分から無いからな」

(メ,-Д-)「あいよ。覚悟は出来てるぜ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「すまんな、死んでくれるなよ。ギコ」

  彡⌒ミ
⊂( ´_ゝ`)つ バッ!!

  彡⌒ミ
⊂(#´_ゝ`)つ「コードッ!! 【グローリア】ッ!!」

408 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:24:44 ID:lxhuru/M0























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409 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:25:44 ID:lxhuru/M0






in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. 
excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. 
celsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. 
sis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in exc   .  ,、.   excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in   
Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis     ,l |    lsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excel
o. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis       ,! L.-ヾ  Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis
                                  _,.-'´  _, - '_
                                  |_,.- '´| L-'´_|
                                   ,.-'´  ,.-'"
                                   |,.- '´| |    />
                                      |,i   / r´  __
                                          く/Ll  //
o. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo.           レ'!_l    __  sis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis
Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excels       //   sis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excels
sis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excel     レ'!_l    elsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo.in exce
celsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. 
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in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. in excelsis Deo. 







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410 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:27:02 ID:lxhuru/M0
  彡⌒ミ
⊂(#´_ゝ`)つ ゴゴゴゴゴゴゴゴ


(;^ω^)「おっ! か、体中が痺れるお!」ビリビリ

ξ;゚听)ξ「す、凄い魔力……ッ! 立ってるのがやっとよ……」


ボコッ! ボコッ!!


(;^ω^)「な、何……? 何かが隆起してくる……?」

ξ;゚听)ξ「それだけじゃないわ。部屋一面が……、赤に染まって行く」ビリビリ

(;^ω^)「それに昇って来るのは……、赤い月かお?」


  彡⌒ミ
⊂(#´_ゝ`)つ ゴゴゴゴゴゴゴゴ


( ゚д゚ )

(メ,-Д-)「……相変わらず大げさなコードだぜ」


ボコッ! ボコッ!!

411 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:28:11 ID:lxhuru/M0
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、, - ー 、, _ 、, - ー- :'::' " '''.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :',:'':',:''`. ,- 、   .,- 、
                  ,"'`',:'':'`:::'':';:;..,"'`'::',:'':';:;..," :'  ヽ、 ヽ、 / /
                 ;"':: ::',:'':';:;..,"    :;..,"'`',:'':'`::  `ヽ、`' ./   "^ヽ,
/  _     _||_      ,,";、;..,"'`',:'':'`::             / ,、`ヽ、
..//|;:;.:'`:: .. ̄|| ̄  ::',:'':';:;..,"   :'':';:;..,"'`'::',:'':';:;..," ;:;..,"'    / /  ヽ、ヽ、
,|:::::| |  _;:;.  ||-、            ;:;..,"    :'':';:;..,"'`'::.  / /    ヽ /
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412 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:29:29 ID:lxhuru/M0
 彡⌒ミ
(  ゚_ゝ゚)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

(; ゚ω゚)「い、一体どういう事だお? 部屋の中だったのに……。あたり一面が十字架で……」

(; ゚ω゚)「……え? 十字架? この世界にキリスト教が……? あ、あり得ないお。宗教の話なんて聞いた事無いお」

(; ゚ω゚)「なんだお……、意味が分からないお……」

(メ;゚Д゚)「んぐっ!」

(メ; Д ),;:,':∴「カハッ!」

(;^ω^)「ギ、ギコさん!」

(メ; Д )「……心配するな。コイツのコードが発動すりゃ、魔力の高い奴からこうなる」

(;^ω^)「魔力の高い……?」

(メ; Д )「ああ。だから血を打ってないお前やツンは無事なんだ」

(;^ω^)

ξ;゚听)ξ

(;-д゚ )「ぐ、がぁ……」

(メ; Д )「へっ。アイツも効いてるみたいだぜ。相当な魔力を帯びてたからなぁ」

413 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:30:36 ID:lxhuru/M0
(;-д゚ )「うあッ!!」

(;-д゚ ),;:,':∴「グハッ!」

(メ; Д )「アイツ、終わったぜ。このモニュメントの前じゃ、だーれも魔法は使えねえ」

(メ; Д )「使おうとすれば蝕まれていくんだ。体の内側からな」

(;^ω^)「モ、モニュメント……?」

(;^ω^)(十字架の事かお……?)

(;^ω^)

(; ゚ω゚)そ ハッ!

(; ゚ω゚)「ま、魔女は……十字架に弱い……」

ξ;゚听)ξ「は?」

(; ゚ω゚)「僕の世界の話だお。魔女なんか居ないけど……、伝説では魔女は十字架を見ると溶けるって言われてるお」

ξ;゚听)ξ「??」

(; ゚ω゚)(でも、そんなの架空の話だお……。一体この世界は……っ?!)

414 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2011/12/31(土) 01:31:17 ID:lxhuru/M0
今日の話で分かった事


・ギコさん屋敷に到着
・ギコは空気読めない?
・ネーヨは炎の具現化魔法!
・反王政派は捨て駒だった?
・チチジャのコードは【グローリア】 効果は……?
・魔法の中では十字架が存在する……?
・やっぱりツンは怒りんぼ



そして次の話で分かる事……、

それは始まらぬ内にはわからない。

スクォーク77!

全てはスクォーク77から始まる!!


(つづく)


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