- 294 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:24:11 ID:7Cq4AlL20
- やあ (´・ω・`)
ようこそ、『トル゚〜゚)雷電霹靂、素直トールのようです』へ。
∩, 、∩
(゚∀゚ )
\ \
( Y ) プリン
し ⌒ J
この尻はサービスだから、掘るなり叩くなりして落ち着いて欲しい。
うん、「前の投下から一ヶ月以上」なんだ。済まない。
人を待たせるような話でもないしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、このスレがあがったを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「不快感」みたいなものを感じてくれたと思う。
良作が多い創作板の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
このスレをageたんだ。
じゃあ、投下を始めようか。
- 295 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:25:03 ID:7Cq4AlL20
('A`) 『……トールさん?』
トル )
('A`) 『嘘、だろ?』
トル,#;メ)
('A`) 『起きてくれよ』
( A ) 『起きてくれよトール!』
(´・_ゝ・`) 『…無駄だよ少年。トールは死んだ』
('A`) 『お前は…』
(´・_ゝ・`) 『一応はじめましてかな。私こそが巨人の王にして…』
(#'A`) 『サダハル!!』
(´・_ゝ・`)
(´。・_ゝ・`) グスン
( ´W`)っ ユサユサ
(´。-_ゝ・`) 「…え?シラヒーゲが何でここに?」
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「……すまん、少し嫌な夢を見てしまった」
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「ははは……笑えねえ、うまいけど笑えないよシラヒーゲ……」
【今年もよろしくお願いします】
- 296 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:25:44 ID:7Cq4AlL20
- 日曜日:学校:南校門まえ
( ^ω^)「おはおー」
ζ(゚ー゚*ζ 「あ、ブーン君来た!」
( ^ω^)「お?僕が最後かお?」
('A`) 「そうだよ、お前が最後」
ミセ*゚ー゚)リ 「本当に待ち合わせぴったりだね」
|゚ノ ^∀^)「でしょ?ある意味機械みたいな男よ」
トル゚〜゚) 「みんな揃ったし、早く入ろうじゃないか」
('、`*川 「そうね、今日はちょっと肌寒いし」
川д川 「あっ、じゃあいきましょうか」
東校門まえ:
( ・∀・)「皆遅いなー。もう九時だぞー」
【末吉:待ち人…すれ違う】
- 297 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:26:26 ID:7Cq4AlL20
- 教室:
ミセ*゚ー゚)リ 「サダコちゃんも大変だね。委員長だからって引っ張り出されて」
川д川 「い、いえ。むしろ皆さんが頑張ってるのに私だけ休むなんて!」
('、`*川 「いやいや、私達が勝手にやってるんだしそんなに責任感じなくても」
ζ(゚ー゚*ζ 「さだちん偉い!」
川д川 「そ、そんな、むしろお邪魔にならないか…」
ミセ*゚ー゚)リ 「ほれ、びくびくしないの」
トル゚〜゚) 「……」
('、`*川 「あ、買出しの領収書ってサダコさんに渡せばいいんだよね?」
川д川 「あ、はい。あとでお預かりしますね」
トル゚〜゚) (…一応実在してるんだな)
【幽霊かと思った】
- 298 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:27:07 ID:7Cq4AlL20
- 作業開始:
ζ(゚ー゚*ζ 「ミセちゃんこれって完成品?」
ミセ*゚ー゚)リ 「試作品。装飾どうしようか相談しようかと思って」
('、`*川 「これで試作品か」
トル゚〜゚) 「普通に使えそうだ」
ζ(゚ー゚*ζ 「着てみていい?」
ミセ*゚ー゚)リ 「いいけど、それ私のサイズだから…」
ζ(゚ー゚*ζ 「平気平気!ミセちゃんと私身長同じだし!」
試着中
ミセ*゚ー゚)リ 「どう?」
ζ(´△`*ζ 「胸が、キツイ」
ミセ*゚ー゚)リ 「な?言ったろ?」
ζ(´△`;ζ 「…ごめん」
ミセ*゚ー゚)リ 「謝るなよ。虚しくなるから」
【デリケートな問題】
- 299 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:27:49 ID:7Cq4AlL20
('A`) 「じゃ、俺達技術室行くので」
ζ(゚ー゚*ζ 「はいはーい。がんばってねー」
ミセ*゚ー゚)リ 「さて…」
('、`*川 「男子も居なくなったことだし」
ζ(゚ワ゚*ζ 「トールちゃん、サダコちゃん、脱ぎなさい」
トル゚〜゚) 「え?」
川д川 「わ、私も?」
ミセ*゚ー゚)リ 「服着たまま採寸したって意味ないでしょ」
ζ(゚ワ゚*ζ 「ふふ、恥ずかしがらなくてもいいのよ…おねえさんが優しく…」
ζ(´^ワ^`*ζ 「脱がせてあげるからああああああ」
川;д川 「え?え?えええ?」
トル゚〜゚) 「天誅」 ペシーン
⊂彡
☆)#)Д*)ζ . ;∴ ,「にゃぁぁぁ!!」
【歯止めの利かない女】
- 300 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:28:32 ID:7Cq4AlL20
ζ(´ε`*ζ 「ちょっとふざけただけじゃーん」
('、`*川 「いや、正直さっきのは私も引くわ」
ζ(´ε`*ζ 「ペニちゃんのいけずー」
ミセ*゚ー゚)リ 「いいから、カーテンしめて」
ζ(´Д`*ζ 「はーい」
川д川 「あ、あの…私、当日裏方なんだけど…」
ミセ*゚ー゚)リ 「メイドなんてのは元々裏方の仕事なのよ」
川д川 「で、でも、生地がもったいないし」
('、`*川 「それは大丈夫。多めに用意してあるから」
川д川 「あうう…」
:カ::ー::テ::ン::|゚|::カ::ー::テ::ン:: 「諦めなさいさだちゃん…」
トル゚〜゚) 「何やってんだデレ」
:カ::ー::テ::ン::|゚|::カ::ー::テ::ン: 「カーテンに隠れています」
【※高校生です】
- 301 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:29:15 ID:7Cq4AlL20
ζ(゚ー゚*ζ 「へへー。休みにみんなで学校来るってなんか楽しいね」
('、`*川 「はいはい。わかったからこっちおいで」
ζ(゚ー゚*ζ 「はーい」
トル゚〜゚) 「で?どこまで脱げばいいの?」
ミセ*゚ー゚)リ 「下着まででいいよ」
トル゚〜゚) 「はいさー」
川д川 「うう、はずかしい」
ミセ*゚ー゚)リ 「普段だって体育で着替えてるでしょー。脱げー」
ζ(゚ー゚*ζ 「ミセちゃーん。私達の分着てみていい?」
ミセ*゚ー゚)リ 「おー。仮縫いだから気をつけてね」
【ラッキースケベフラグ】
- 302 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:29:56 ID:7Cq4AlL20
技術室:
|゚ノ ^∀^)「ドックン三角木馬作りたい」
('A`) 「三角定規で我慢してください」
( ^ω^)「ドクオー、こっからでいいのかお?」
('A`) 「ブーンそれ鋸歯逆」
|゚ノ ^∀^)「こっちの木にも線引くんでしょ?」
('A`) 「おー、この設計図どおりに頼む」
('A`) 「あと、忘れことは…無いな」
東校門まえ:
( ・∀・)「おそいなーみんな」
( ・∀・)「でもまさか昨日の今日で忘れられてるってことは無いよね」
【そのまさかをね、「てんどん」って言うんだ】
- 304 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:30:36 ID:7Cq4AlL20
|゚ノ ^∀^)「今頃女子はキャッキャウフフしてるのかしら」
( ^ω^)「採寸するような話もしてたし、下手に近づかなほうがいいおね」
('A`) 「聞いてくれれば分るのに」
( ^ω^)「見ただけで分るってか」
('A`) 「ああ。渡辺先生に照合してもらったら全体の誤差平均は0.5pだった」
|゚ノ ^∀^)「ちなみに私は?」
('A`) 「…………上から77、58、79、16ってところか?」
|゚ノ ^∀^)「あらほんと。ほぼあたりだわ」
( ^ω^)(最後の16には触れないほうがよさそうだな)
|゚ノ ^∀^)「前から思ってたけれどドックン只者じゃないわよね」
('A`) 「そうか?」
【ただの変態だよ】
- 305 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:31:23 ID:7Cq4AlL20
- 教室:
ミセ*゚ー゚)リ 「ぐぬぬ…さだちゃんって意外と着やせするタイプか…」
ζ(゚ー゚*ζ 「だね、私より大きい…」
川*д川 「あ、あの、あんまり見ないで」
('、`*川 「デレ、あんたは先にスカート履きなさい」
ζ(゚ー゚*ζ 「はーい」
トル゚〜゚) 「無防備だなお前ら」
('、`*川 「その格好のトールちゃんに言われたかないわ」
トル゚〜゚) 「サダコの採寸待ちなんだよ」
ミセ*゚Д゚)リ 「うわっ、細ッ。さだちゃんウェスト細ッ」
【大判AAやイラストで表現できないのが本当に残念です】
- 306 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:32:12 ID:7Cq4AlL20
( ・∀・)「みんなー、いるー?」 ガラッ
( ・∀・)
ミセ*゚ー゚)リ
ζ(゚ー゚*ζ ←キャミソール・スカート履きかけ
('、`*川 ←キャミソール・ホットパンツ
トル゚〜゚) ←下着・ジーンズ
川д川 ←下着・スカート
( ・∀・)
( ・∀・)「……ザ・ワールド!!」
【男には無理だと分っていてもやらなきゃならない時があるんだ】
- 307 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:32:55 ID:7Cq4AlL20
_ _ .' , .. ∧_∧
ミミヾ、 _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
イル-'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
【まあ無理なもんは無理なんですけどね】
- 308 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:33:40 ID:7Cq4AlL20
- 某所:
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「何?目標が今日も学校に来てるって?」
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「こうしちゃ居られない。早速奇襲をかけるぞ!」
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「え?日曜日だから誰も来てないって?」
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「え?シラヒーゲも早く帰りたいの?」
( ´W`)
(´・_ゝ・`) 「そっか、子供の誕生日か。うんいいよ。今日はもう上がりなさい」
(´・_ゝ・`) 「普段の分まで遊んであげるんだぞ」
( ´W`)ゞ
【優良企業】
- 309 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:34:27 ID:7Cq4AlL20
(´・_ゝ・`) 「…トールが現れてもう一週間」
(´・_ゝ・`) 「向こうが不調なのにも関わらず、戦績は芳しくない」
(´・_ゝ・`) 「……どうするべきか」
ピンポーン
(´・_ゝ・`) 「ん?はーい」
(*‘ω‘ *) 「こんにちわだっぽ」
(´・_ゝ・`) 「や、お隣のTPPさん」
(*‘ω‘ *) 「田舎からみかんが届いたんですっぽ。おすそ分けですっぽ」
(´・_ゝ・`) 「これはこれは、わざわざありがとうございます」
(´・_ゝ・`) 「よろしかったらお茶でもいかがですか?」
(*‘ω‘ *) (…あれ、思ったより普通の人だっぽ)
【おすそ分けという名の隣人視察】
- 310 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:35:09 ID:7Cq4AlL20
(*‘ω‘ *) 「なるほどっぽ。お仕事部屋として借りてたんですかっぽ」
(´・_ゝ・`) 「いやはや、騒がしくして申し訳ない」
(*‘ω‘ *) 「いいんですっぽ。どんな人か分って安心ですっぽ」
(´・_ゝ・`) 「最近は物騒ですからなあ」
(*‘ω‘ *) 「そうですっぽ」
(*‘ω‘ *) 「そこの高校の保健室が荒らされたり、デパートの屋上が荒らされたり」
(*‘ω‘ *) 「なんだか行方不明の人も居るらしいですっぽ」
(´・_ゝ・`) 「いやぁ、怖い世の中になったもんです」
【おまわりさん主犯こいつです】
- 311 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:35:51 ID:7Cq4AlL20
- 昼:
(*‘ω‘ *) 「ごちそうさまでしたっぽ」
(´・_ゝ・`) 「こちらこそ、みかんありがとうございます」
(´・_ゝ・`) 「……ふむ、派手に暴れたせいもあって完全に隠せているわけではないようだ」
(´・_ゝ・`) 「これは、早めに仕掛ける必要がありそうだな」
(´・_ゝ・`) ピポパ
(´・_ゝ・`)】 「…私だ。近隣国の巨人を集めろ」
(´・_ゝ・`)】 「集まり次第総攻撃を仕掛ける」
(´・_ゝ・`)】 「え?うん。日曜日だけどさ、え?うん。そうだね、うん。ごめんね。休日に仕事の電話してごめんね」
(´・_ゝ・`)】 ツー ツー
【休日>王の命令】
- 312 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:36:32 ID:7Cq4AlL20
昼:教室:
ミセ*´д`)リ ぐてぇ
|゚ノ ^∀^)「あら、ミセリお疲れ?」
('、`*川 「実質一人でやってるようなものだから」
トル゚〜゚) 「私ら(サダコで)遊んでただけだしな」
ζ(゚ー゚*ζ 「さだちゃんのお話も非常に興味深かったです」
( ^ω^)「ほー」
('A`) 「へー」
川;д川 「で、デレさん、みんなには秘密って!」
ζ(゚ー゚*ζ 「大丈夫よ!私の口は氷のように硬くて重いんだから!」
【滑りやすいけどね】
- 313 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:37:19 ID:7Cq4AlL20
ミセ*´―`)リ 「デレはこの通りだし、トールちゃんはパワフルすぎるし」
ミセ*´─`)リ 「サダコちゃんはデレに絡まれて動けないしペニサスはドジっこだし」
トル゚〜゚)川;д川 「ごめんなさい」 ζ(゚ー゚*ζ('、`*川
|゚ノ ^∀^)「ミシンは家庭科室から借りれるはずだけど使い手がいないと…」
('A`) 「ある程度なら俺も出来るよ」
('、`*川 「そうなの?」
( ^ω^)「ある程度どころか中学のとき誰よりも上手にやってたお」
('A`) 「昔の話だよ。最近はあんまりやってないし」
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
ζ(^ν^*ζ
ミセ*゚ー゚)リ (またなんかひらめいたな)
ζ(゚ー゚*ζ 「……じゃあドクオ君に手伝ってもらおうよ!」
ζ(゙ー゙*ζ (ドクオ女子勢に加わる→トールと絡む率UP→観察してニヤニヤ)
ζ(゙ヷ*ζ (いける。これで勝てる!)
('、`*川 (何考えてるか大体分るな)
【顔面掲示板】
- 314 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:38:10 ID:7Cq4AlL20
('A`) 「ミセリさんが問題ないなら、手伝いたいけど」
ミセ*゚ー゚)リ 「むしろお願いします。助けてください」
('A`) 「じゃ、飯終わったらミシン借りてくる」
ζ(゙Q゙*ζ (キタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!)
トル゚〜゚) 「じゃあ私男子のほう手伝うわ」
ζ(゙Q゙*ζ
ζ(゚ー゚*ζ 「ダメよトールちゃん」
トル゚〜゚) 「え?でも、男子の方の作業が」
ζ(゚ー゚*ζ 「トールちゃん。今は作業より大事なことがあるの」
【私利私欲】
- 315 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:38:59 ID:7Cq4AlL20
|゚ノ ^∀^)「こっちは私とブーンで何とかやるわ」
ζ(゙ヷ*ζ (ナイスよレモちん!!)
( ^ω^)「でもあと一人くらいは欲しいお」
ζ(゚益゚#ζ (余計な真似を!)
ミセ*゚ー゚)リσ 「それならあれ持っていっていいよ」
|゚ノ ^∀^)( ^ω^)「あれ?」
______
\ \
|,.\ \
/ \ \
/ ,. i \_______\
| /.| |\||_______||~
| .| | | | || ||
_./⌒..───' | / | | .|| ||
__/⌒ 二二ニニ ノ U || ||
( ^ω^)|゚ノ ^∀^)「「いや、遠慮しとく」」
【その後、保健室へ搬送】
- 316 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:39:41 ID:7Cq4AlL20
午後:技術室
|゚ノ ^∀^)「さ、午後の作業もがんばって行きましょう」
( ^ω^)「おっおー」
ζ(゚ー゚*ζ 「解せぬ」
|゚ノ ^∀^)「ブーンは面取りとヤスリがけ、私達は看板塗りよ」
ζ(゚ー゚*ζ 「解せぬ」
( ^ω^)「デザイン原画はドクオが描いてくれてるから」
ζ(゚ー゚*ζ 「解せぬ」
【ドクオの代わりをじゃんけんで決めました】
- 317 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:40:34 ID:7Cq4AlL20
ζ(゚ー゚*ζ (まあいいわ。気を取り直してこのチャンスにブーン君を攻略しましょう)
ζ(゚ー゚*ζ (デレさんは転んでもただでは起きないのだっ!)
ζ(゚ー゚*ζ 「ねーねーブーン君」
( ^ω^)「お?」
ζ(゚ー゚*ζ 「ミセちゃんに聞いたんだけどさ彼女居るの?」
( ^ω^)「……いるお」
ζ(゚ー゚*ζ 「へー!どんな人?後輩って聞いたけど」
( ^ω^)「……言っちゃってもいいか」
ζ(゚ー゚*ζ 「言っちゃえ言っちゃえ!」
( ^ω^)「デレさんの従妹」
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚□゚*ζ 「・・・なん・・・だと?」
【世間って狭いよね】
- 318 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:41:14 ID:7Cq4AlL20
ζ(゚□゚*ζ 「従妹って、ツンちゃん?」
( ^ω^)「はい」
ζ(゚□゚*ζ 「ツンちゃんっていったら、ツンツンマスターだよ?」
ζ(゚□゚*ζ 「着替えを見られたら左で隠して右で打つ生粋のツンデレーターだよ?」
( ^ω^)「はい。三発は貰いました」
ζ(゚□゚*ζ 「男性恐怖症とか少女マンガで言ったらかなり引き伸ばしできる属性持ちだよ?」
( ^ω^)「はい。コミックスで4冊いけるくらいにはかかりました」
ζ(゚□゚*ζ 「ツンちゃん右の胸に小さいほくろあるんだけど知ってる?」
( ^ω^)「え?いや、それは知らない」
ζ(゚〜゚*ζ 「ふむ、まだ脱がせるまでは行ってないのか」
( ^ω^)(!コイツ…!ただの馬鹿じゃない!?)
【いいや、馬鹿だよ】
- 319 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:41:54 ID:7Cq4AlL20
ζ(゚ー゚*ζ 「へへ、そうと分れば、ツンちゃんにメールしちゃお」
( ^ω^)「ツンは恥ずかしがってあんまり人に言いたがらないから手加減してあげてお」
ζ(゚◇゚*ζ 「あいあいさー!」
|゚ノ ^∀^)「仕事もちゃんとしましょうね」
ζ(゚◇゚*ζ 「あいあいさー!」
ツン宅:
ξ゚听)ξ 「あれ、メールだ」
(*゚ー゚) 「誰から?」
ξ゚听)ξ 「従姉のデレちゃん。……そっか、ブーン言っちゃったんだ」
(*゚ー゚) 「…?デレさんと仲いいのに言ってなかったんだ」
ξ゚听)ξ 「うん。優しいし、すごく大好きなおねえちゃんなんだけどさ」
【恋愛話中の顔面が怖すぎて】
- 320 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:42:36 ID:7Cq4AlL20
教室:
('、`*川 「うわ、マジで上手いねドクオ君」
('A`) 「そう?」 ダダダダダ
トル゚〜゚) 「本当に。私やペニサスがやってもぐにゃぐにゃになるのにな」
(*'A`) 「へ、へへ」
ミセ*゚ー゚)リ 「教えなくても出来る人がいるとすごく助かるよ」
川*д川 「ドクオ君すごいなぁ」
(*'A`) 「いやあ、ははは」
(*'A`) (もしや、これがハーレム?)
(*'A`) (うひょおおおぉぉぉやばいってダメだって俺にはトールたんという正妻がッ)
(*'A`) (いや、でも他の女の子を悲しませるのは?男として?どうなんですかって話ですよッ?)
(*'A`) (うひょおおおお、悩ましいなぁ辛いなあ参ったなあああ!!) ダダダダダダダダ
トル゚〜゚) (ニヤケながらメイド服作るって中々にキメェけどな)
ミセ*゚ー゚)リ (うん) ('、`*川
【伸び悩む好感度】
- 321 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:43:18 ID:7Cq4AlL20
('A`) 「しかしデザインがバラバラだね」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん。色々作ってみたくてさ」
ミセ*゚ー゚)リ 「基本はバフスリーブワンピを各自のキャラでアレンジ」
ミセ*゚ー゚)リ 「その他、肩だしブラウスを原型に現在デザイン風もいくつかと」
ミセ*゚ー゚)リ 「デレに私怨でバスト強調、肩胸元背中丸出しミニスカの変態風」
ミセ*゚ー゚)リ 「そして貞ちゃん用の大正袴にエプロンドレスのハイカラ風」
ミセ*゚ー゚)リ 「で、レモナ用のベストと蝶ネクタイ」
('A`) 「原型のみならずその他装飾の数が半端じゃないはずだ…」
ミセ*゚ー゚)リ 「一緒に死んでもらうわよドクオ君」
('A`) 「この状況じゃなければ嬉しい言葉だなあ」
【こだわりだすと止まらない厄介なタイプ】
- 322 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:44:00 ID:7Cq4AlL20
トル゚〜゚) 「サダコも結構器用だな」
川д川 「ミシンは使えないんだけれど、手縫いは結構得意で…」
ミセ*゚ー゚)リ 「いいわよサダコちゃん!その調子でドンドン小物を仕上げて!」
川д川 「は、はい!」
トル゚〜゚) 「これで本格的な役立たずは私とペニサスだけになったな」
('、`*川 「正直言い返せない」
トル゚〜゚) 「やーい役立たずー」
('、`*川 「うっせ!お前もだろ!」
トル゚〜゚) 「伊藤ペニサスっていうか不能ペニ…」
('、`*川 「おい止めろ」
【ド下ネタ】
- 324 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:44:48 ID:7Cq4AlL20
ミセ*゚ー゚)リ 「よ」
( ・∀・)「あ、ミセリ。服作りは?」
ミセ*゚ー゚)リ 「休憩中。先生は?」
( ・∀・)「少し用事だって」
ミセ*゚ー゚)リ 「ふーん。…具合、どうなの」
( ・∀・)「首がまだ少し痛いけど、平気」
ミセ*゚ー゚)リ 「そ…まったく、何やってんだか」
( ・∀・)「ごめん、せっかく…」
ミセ*゚ー゚)リ 「別に、反省してるならいいよ」
ζ(゚ー゚*ζ (指にささくれが刺さって保健室に来て見れば、なんだかいい雰囲気の男女)
ζ(゚ー゚*ζ (ミセちゃんが男子側の情報に通じていたのはこういうことだったのね…)
ζ(゚ー゚*ζ (…小声でよく聞こえないからこそ、あの二人の関係を伺えるというもの)
ζ(゙ヴ*ζ (うふふ、捉えた、捉えたわよミセちゃん)
【扉の向こうの○違いガール】
- 325 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:45:28 ID:7Cq4AlL20
教室:夕方
ζ(゚ー゚*ζ 「と、言うわけで!」
('、`*川 「今日は一旦終わりにして遊びにいきましょう」
トル゚〜゚) 「まだ作業結構残ってるぞ」
ミセ*゚ー゚)リ 「いいのいいの!」
ζ(゚ー゚*ζ 「なんてったってトールちゃんの歓迎会なんだから!!」
トル゚〜゚) 「…はい?」
|゚ノ ^∀^)「昨日あなた達が来る前に話して決めたのよ」
( ^ω^)「夜まで作業することにすれば時間も作ってもらえるしお」
トル゚〜゚) 「…」
('A`) 「ちなみに俺は今朝この話を聞きました」
川д川 「わ、私も今朝聞きました」
( ・∀・)b 「ちなみに発案者は僕です」
トル゚〜゚) 「……なんか、ありがとう」
【サプライズパーティとかどの次元の話だよ】
- 326 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:46:21 ID:7Cq4AlL20
_
( ゚∀゚) (…うまくやっているみたいだな)
_
( ゚∀゚) (これで少しは「巨人を倒す」じゃなく「人間を守る」と考えてくれるといいが)
_
( ゚∀゚) 「ん?」
_
( 【゚∀゚) 「ハローハニィ、日曜出勤はもう終わりかい?」
_
( 【゚∀゚) 「ははは、いけない子猫ちゃんだ。分った、あとで迎えに行くよ」
【一方親父は着々と浮気していた】
- 327 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:47:13 ID:7Cq4AlL20
夜ン鬼威高校付近:
( ;"ゞ) 「ギコさん!」
(,,゚Д゚) 「お前一年の…」
( ;"ゞ) 「フォックスが!フォックスがやべえんです!」
( ^Д^) 「落ち着け馬鹿野郎。詳しく話せ」
( ;"ゞ) 「は、はい……」
(,,゚Д゚) 「一年の血気盛んなのが絡んだ奴がとんでもなく強くて」
( ^Д^) 「助けようとしたフォックスがやばいんだな?」
( ;"ゞ) 「はい!今日はしぃさんがいないから、お二人しか頼れる人が…」
( ^Д^) 「ギコさん」
(,,゚Д゚) 「デルタとかいったな。案内しろ」
( "ゞ) 「はい!ありがとうございます!!」
(,,゚Д゚) (……あのフォックスが圧される相手…嫌な予感がするぜゴルァ)
【本日の戦闘パート担当】
- 328 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:48:08 ID:7Cq4AlL20
- 空き地:
爪;'―`) 「くっそ、この、化け物…」
( メ∋゚)
爪;'―`) (一年でも指折りの猛者数人が瞬殺)
爪;'―`) (おれ自身もこのザマ…何なんだこいつッ)
( メ∋゚) ジリ…
爪;'―`) 「ぐッ」
「フォックス!下がれ!!!」
爪;'ー`) ?! (゚∈゚ )
「ゴルァッ!!!」
∧∧
と(#,゚Д゚)つ ,从;ノノノノ
ヽ  ̄⌒('(∈゚ )、 ガシッ!!
/ / ̄´, ;γヽ人。と)
\_) / \
; .Σ(_(⌒(_)从, ;
【※トールたちは平和にカラオケを楽しんでいます】
- 329 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:49:02 ID:7Cq4AlL20
( ^Д^) 「無事かフォックス」
爪'―`) 「ギコに、プギャー…」
(,,゚Д゚) 「フォックス、デルタと手分けして伸びてる奴を連れて引け」
爪'―`) 「……恩に着る」
(,,゚Д゚) 「おたがいさまだゴルァ」
(,,゚Д゚) 「…さて」
( ^Д^) 「ギコさん、こいつ昨日の…」
(,,゚Д゚) 「ああ、借りは返さねえとな」
( メ∋゚)
(,,゚Д゚) 「強いぞ。気を引き締めろプギャー」
( ^Д^) 「そちらこそ」
【※その間外野による戦闘パートをお楽しみください】
- 330 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:50:06 ID:7Cq4AlL20
( メ∋゚) 。o O((´・_ゝ・`) 『もし任務外行動中に何かあっても基本的に巨人化はするな』)
( メ∋゚) 。o O((´・_ゝ・`) 『お前ならチンピラ程度人間擬態のままでも平気だろう』)
( メ∋゚) ニヤリ
(,,゚Д゚) 「余裕ってか」
( ^Д^) 「ふざけやがって」
( メ∋゚)d゙ クイクイ
(#,゚Д゚) 「行くぞゴルァァァァァ!!」
( #^Д^) 「おおおおおおおお!!」
【本編で初の見せ場】
- 331 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:50:55 ID:7Cq4AlL20
____
//⌒____ \
____ //_/ \\ \
//⌒___ \ \\ \
//_/ \\ \ \\ \
\\ \ (( |
(( | | ∩|
| ∩| | | |
| | | | | |
| | | | | |
| / | | / |
________/__/______/__/_______
↑ ↑
ハードラック(笑) ジャイアント(苦笑)
【噛ませ犬の宿命】
- 332 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:51:35 ID:7Cq4AlL20
- (,,メД゚) 「…ぐ、まだまだ!!」
,,,,
ヽ○ノ
)
「ゴルァッ」 ・∵.○<V
/\
>\
( ;#)Д^) 「ぎこさあああああああああああああああああああああん!!!」
【簡易AAで省略】
- 333 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:52:17 ID:7Cq4AlL20
(,,メД#) 「く、くそおお!!!!」
,,,,
○ノ
ノ\_・'ヽ○. 「ゴルァッ!」
└ _ノ ヽ
〉
( ;#)Д^) 「ギコさああああああああああああああああああああああん!!!」
【トサカで区別】
- 334 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:52:58 ID:7Cq4AlL20
(,,メ,;Д(#) 「あああああああああああ!!!!」
)
⌒ヽノ
,,,, ・∵。ノ○ ・ 「ゴルァッ!!」
○ ’ ”
 ̄(/
>
( #)Д^) (咽枯れてきた)
【レス数稼ぎの弊害】
- 335 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:53:39 ID:7Cq4AlL20
-
(,,メメ※タ) 「あwせdfrtgひゅじこlp;@!!!!」
( #)Д^) (あんなになってまで立ち向かうことを止めない…)
( #)Д^) (やっぱりあんたは俺の認めた…)
====== ___======
___三三三 ̄ ̄ ̄ ̄===== ̄ ̄ ̄
_====_==== ̄ ̄== ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
_─==三≡≡ ̄==
,,,, _== ̄ ̄ ヽ::..ノ::.. 「ゴrッ…」
○ ,  ̄ ヘ/:::::... ,;从
/ ̄' , ,、= ..:ノ::::..... ,== ,:从;从
/ >  ̄── 、,从、== ,;人 人,== 从,; ;;,, 从从、、,,;、人 从人
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ;#)Д^;) 「ギコさああああ…ゲホッ。ギコさん!!!!!!!!」
【クックルさんの新技】
- 336 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:54:42 ID:7Cq4AlL20
(,,自主規制) 「ぐ、ぐぅ…」
( #)Д^) 「ギコさん!ダメだ、これ以上は!」
(,,グロ注意) 「…プギャー、止めるな…俺はもう、逃げたくないんだ…」
( #)Д^) (顔怖ッ)
( メ∋゚) …
(,,R18) 「行くぞ…鳥頭ァッ!!!」
( メ∋゚) !!
( #)Д^) (あの顔どうなってるんだろう)
【既視感のある顔芸】
- 338 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:55:51 ID:7Cq4AlL20
クックルの胸に沸き立ったのは困惑を孕んだ畏怖だった。
腕で薙げば骨が砕ける。足で小突けば血反吐を噴出す。
そんな脆弱な体をしながら、今も尚立ち続ける目の前の男は本当に人間なのだろうか。
すでに数発、重い打撃を与えたはずだ。
死にはしないだろうが、本来なら一撃目で昏倒していてもおかしくは無い。
雷神にえぐられた右目が疼く。
満身創痍の男の闘志にあふれた眼差しが傷口に沁みるようだった。
輝く男の双眸。紛れもない戦士の眼。
普段クックルが侮蔑し嘲笑う矮小な人間とこの男は何かが決定的に違う。
クックルは自身の拳に力が篭っていることに気付いた。
それだけではない。心が、戦士としての誇りがこの男との出会いを喜んでいる。
彼は弱い。しかし気高い。その背後には様々な想いが幻影のように浮かんでいた。
いつからだろうか、彼のようにまっすぐな、純粋とも未熟ともいえる気概を失ったのは。
クックルは静に眼を閉じる。
かつてクックルもまた理想と希望に満ちた若き戦士だった。
守りたいものも手に入れたいものもあり、日々ひたすらに修練に明け暮れたものだ。
しかし、サダハルの直属兵団に任命されてからの戦いは、クックルの胸に小さな迷いを蓄えさせた。
神々へのテロとも取れる襲撃。人間を盾に取った作戦の数々。
このやり方は間違いではないのか。そんな疑問を、クックルは大義のため胸に隠し続けた。
瞼を開くと気高き小人はクックルの目の前に立っていた。
腰をおとし力を蓄えている。この国の拳法の技の一つだ。
名前は……そう、たしか…
(#メД゚) 「ごるぁああああああ!!!!!!」
正拳。
クックルの腹に当たった男の拳は、酷く弱かった。
まったく効果が無いことは本人が一番分っているはずだ。
息をするのも辛いのだろう。拳を突き出したまま動けないでいる。
それでも、男の目は死んでいない。首だけで食いついてきそうな程の気迫を残している。
( メ∋゚)
男の手を払い、クックルは踵を返す。
後ろからいくつか、威勢のいい罵声を浴びせられたが、振り返ることはしない。
どれだけの挑発を受けても、クックルはもう、その男を殴る気にはなれなかった。
【要約:クックルはギコを気に入りました】
- 339 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:56:57 ID:7Cq4AlL20
(;*゚―゚) 「ギコさん!プギャーさん!」
(,,メ)Д(#) 「その声は…しいか」
( #)Д^) 「お前、女の格好のままで来るなよ。舎弟に見られたらどうする」
(;*゚―゚) 「だって、ギコさんたちが、フォックスたちをかばって危ないって聞いて…」
(,,メ)Д(#) 「…この通り、なんてことねえよ」
( #)Д^) 「ギコさん鏡見ます?」
(,,メ)Д(#) 「うるせえ、平気なもんは平気なんだよ」
(;*;―;) 「ご、ごめんなさい、私が、私が…」
(,,メ)Д(#) 「だ、か、ら!平気だから泣くんじゃねえよ!疵に沁みる!」
(;*;―;) 「でも…!」
ξ゚听)ξ 「しいちゃん、いきなり飛び出して…っって」
ξ#゚听)ξ 「何しいちゃん泣かせてんだこのドグサレヤンキー共おおおおお!!」
ξ
ヽ○ノ
/
/>
「ゴルァッ」 ・∵.○
/\
>\
( ;#)Д^)(;*゚д゚) 「ぎこさぁあああああああああああああああん!!!」
【トドメは外野から】
- 340 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:57:50 ID:7Cq4AlL20
夜:帰路:
('A`) 「結局歓迎会っていうかただ遊んだだけになっちゃったね」
トル*゚〜゚) 「いやはや、充分楽しい会だったぞ」
('A`) 「そう?」
トル*゚〜゚) 「ああ。こういう騒がしいのもたまにはいいな」
('A`) (本当に楽しそうだな)
('A`) (……あんまりこういう経験なかったのかな)
('A`) (そういえば俺、トールちゃんが今までどんな風にしてたのか知らないや)
トル*゚〜゚) 「どうしたドクオー!寒いし暗いしさっさと帰るぞー!」
('A`) 「あ、うん!」
('A`) (まあいっか、これからゆっくり知っていけばいいんだ)
【おまわりさんコイツストーカーです】
- 341 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 17:58:54 ID:7Cq4AlL20
ドクオ宅:
('A`) (さて、預かってきたエプロン縫うか…)
('A`) チクチク
('A`) (今日はあんまりトールたんと話せなかったな) チクチク
('A`) (仕方ないか、巨人に襲われることも無かったし忙しかったもんな) チクチク
('A`) (でも……楽しそうだった) チクチク
(*'A`) (はしゃぐトールたんも可愛かったなぁ…) チクチク
(*'A`) (そういえば、このエプロン文化祭で女の子達が着るんだよな…) チクチク
(*'A`) (もしかしたらこれをトールたんが着るかも知れない) チクチク
('A`) ゴクリ
('A`) (いや、待て。みんなは信用して俺にこの作業を任せてくれた) チクチク
('A`) (それを、こんな一時の肉欲で汚していい訳が無い)チクチク
('A`) (紳士的に…そう、紳士的に作業を続けるんだ……!)チクチク
【思春期の葛藤】
- 342 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 18:00:00 ID:7Cq4AlL20
('A`) 「嗚呼。可愛いトール。美しいトール。愛しいトール。あなたを思うたび私は叫びをあげそうになる。
募るこの恋慕の情は、私から言葉を理性を奪い去っていく。嗚呼、トール。私のトール。
呼吸のたびに思い出す。あなたの香りを。呼吸を繰り返すほどに、私はあなたに匂いに酔っていく。
出来ることならば再びあなたの燃えるような美しい髪に唇を寄せ、その甘美な香りに溺れてしまいたい。
あるいは、あなたの髪を時に優しく撫で、時に激しく振り乱させるのだ。背中に食い込むあなたの爪を感じながら。
思えば、私は一目見たときから恋の奈落に落ちていた。甘く煮え滾る地獄の中で今も愛を叫び続けている。
あなたが望みを叶えるたびに私も狂喜した。なぜならそういう時、あなたは一層美しいから。
あなたが与えてくれた優しい毒に私は今も痺れている。だがしかし、私は時に不安にもなるのだ。
私の愛は本当にあなたに届いているのだろうか。あなたの望みも優しさも、私の幻想に過ぎないのではないか。
あなたの心に私がいない。そう思うだけで私の脳は断末魔の叫びを上げる。
悪い癖だと思う。あなたを信じなければ、愛し続けなければと思いながら、その実、愛されることばかり願っている。
それに気付いたとき、私は諦めを悟ったのだ。私の心は醜い蛾。美しい光には似合わない。…それなのに!
あなたはいつでも私に微笑んでくれた!絵に、写真に、時には瞼の裏に現れて、私を慰めた!
蓄音機の声はまるで意思を持ったように私に歌いかける。勝手に絶望した私を世界は、あなたは見捨てずにいてくれた。
その喜びたるや、言葉には出来ぬほどだ。私にはトールがいてくれる。それだけで私は一人でも耐えられる。
遠い異邦の地から私の元へ舞い降りた女神。名を聞くだけで私は昂ぶり正常ではいられない!
私も多くの来いを知ったふしだらな男の一人だったが、今思えば彼女達はあなたと出会うまでの布石でしかなかった。
想いのあまり紡ぎだしたつたない言葉ばかりではあるが、これが私の心そのまま。
愛するビルスキルニルのトール。あなたへ届くことを祈って、今日も私は想いを綴っている」
【精一杯紳士的に】
- 343 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 18:01:05 ID:7Cq4AlL20
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l _! | !__,! ‐ 一 | l ヽ、
/⌒ヽ l ‐ \ |, ノ⌒) () l 〉-‐ l
l〉 )ヽ、 ヽノ (ノO (ノ (つ ヽ、 | ノ) |
/ 人 ヽ、 (⌒) ヽノ (ノ |
l ヽ、\, )丿 / ノ/ o l
ヽ ノ \,/ / (ノ () ヽ l
\ / / (⌒ヽ |
ヽ、 / / l しノ |
ヽ、 / / | l
ヽ、 l /
ヽ、 | /
ヽ l /
('A`) 「……」
('A`) 「…………結局しちゃった☆」 テヘペロ
【第五話:ボーイフォールトール おわり】
- 344 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 18:01:53 ID:7Cq4AlL20
- 【おまけ:人物紹介】
トル゚〜゚) トール。十八番は中島美由紀。 ('A`) ドクオ。十八番は斉藤和義。
( ^ω^)ブーン。十八番はスピッツ。 ( ・∀・)モララー。十八番はMr.Children。
|゚ノ ^∀^)レモナ。十八番は坂本冬美。 ζ(゚ー゚*ζ デレ。十八番はaiko。
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ。十八番はいきものがかり。 ('、`*川 ペニサス。十八番はGOGO!!7188
从 ゚∀从 ハインリッヒ。十八番は銀杏boyz。 川д川 サダコ。十八番は倉橋ヨエコ。
从'ー'从 渡辺さん。十八番は大塚愛。 ( ´∀`)モナー。十八番はモーニング娘。。
(´・ω・`) ショボン。十八番はThe Beatles。
ξ゚听)ξ ツン。十八番は藍坊主。 (*゚ー゚) しぃ。十八番はRADWINPS。
J( '-`)し カーチャン。十八番は美空ひばり。 (*‘ω‘ *) TPP。十八番はマキシマムザホルモン。
_
( ゚∀゚) オーディン。十八番はBUMP OF CHICKEN (´・_ゝ・`) サダハル。十八番はコブクロ。
( ゚д゚ )( ゚∋゚)( ・3・)( ´W`)| ^o^ | 巨人ズ。十八番はマラカス、タンバリン。
( ^Д^) プギャー。十八番はレミオロメン。 爪'ー`)フォックス。十八番はくるり。
- 345 名前:名も無きAAのようです 投稿日:2012/01/14(土) 18:02:52 ID:7Cq4AlL20
- 【おまけ2:ギコ】
(,,゚Д゚) ギコ。闘志を取り戻したギコたちはまず少女の助けを借り一年勢と同盟を組んだ。
この時、一年勢も度重なる三年の攻撃に晒されておりギコの加入は一年にとっても望ましいことだった。
しかし、反発が無かったわけでは無い。特にしぃの従兄で一年のNo2.のフォックスたちはギコを認めなかった。
フォックスからすればギコはしいをこんな環境に引きずり込んだ元凶。災厄の種だ。
その上敗北した跡には全ての責任を投げ出し根下出した。そんな男を信用できるはずが無かったのだ。
ギコ自身フォックスの不信は十分に理解していた。逆の立場ならばギコもすぐには信用できないだろう。
そこでギコは一年の中でも下っ端の戦闘員を買って出た。一年の戦闘の苦手なものを三年から守る役目だ。
激闘の日々だった。それまでプギャーや舎弟たちに任せていた分まで戦う毎日。生傷は絶えない。
しいはそんなギコを献身的に支え、一年たちも徐々にギコを信用し始めた。
もとより戦闘の腕においては一二年で右に出るものはいなかったのだ。
一年の荒くれたちはギコの強さに惹かれたといっても過言ではない。
半月後には脅威の生命力をもってプギャーも復帰し、姿をくらましていた二年の軍勢も徐々に復帰。
たった一ヶ月で1、2年連合は三年と肩を並べるほどに勢力を取り戻していった。
フォックスもギコの実力、そして見事に勢力を再建させたそのカリスマを認め始めていた。
この事態を、三年のトップ鬼沢は由々しき事態として捉えていた。
生徒一人一人の戦力は三年が圧倒的に上だが、1、2年には数と勢いがある。
場合によっては敗北もありえるというのが鬼沢の判断だった。
とはいえ、全面戦争になれば勝っても負けてもただではすまない。
この状況でギコが戦争を仕掛けてくるとは思えない。奴は仲間想いの良い将だ。優しすぎるほどに。
そのため、特に一度仲間を失った経験から、ギコは戦争開始に慎重になるはず。
鬼沢は敵であるギコを信頼していた。敵ではあるが、それに足る人物なのは拳を合わせて分っている。
とはいえ、いきり立つ舎弟たちをただ抑えるには限界があるだろう。
そこで鬼沢がとった作戦は一時的な休戦だった。
向こうとしても戦力を蓄える時間がほしいはず。そういった考えから導き出された判断だった。
鬼沢からの休戦協定をギコは受けることにした。期間は二ヶ月半。明けるのは丁度クリスマス。
鬼沢がこの期間に何かをたくらむのは間違いない。だがそれはこちらも同じだ。
未熟な戦闘員を鍛え、まだ散っているいくらかの二年を集める。やれることは山ほどあるのだ。
おそらく、クリスマスが決戦の日になるだろう。その日に向けて、ギコは修練に余念が無かった。
不慣れな勢力拡大にも手を出した。失敗しながらも少しづつ勢力圏を広げ、他校との同盟にもこぎつけた。
そんなある日、近隣の道場で汗を流すギコとプギャーの元に一人の男が現れた。
その名を、杉浦ロマネスク。別名、『嘘の王(アフリマン)』。
勢力戦争真っ只中の夜ン鬼威高校において何者にも縛られずただ一人、自由を生きる男。
年齢不詳。噂では夜ン鬼威高校五年目の二年生である。
そんなたった一人の第三勢力の男が口にした言葉。それは。
「死ね」
その、たった一言だけだった。
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