- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:11:24.77 ID:oZ53sWAO0
- (^p^) あうあうあー
ξ;゚听)ξ ちょっとオワタ!何してるの!
( ^ω^) おっおっwwwスプーンを投げるとは元気よすぎるおwwwww
流石は僕の子だおwwwww
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:16:21.74 ID:oZ53sWAO0
( ^ω^) ほーらオワタ。あれがぞうさんだお
(^p^) あうあうあー
ξ ゚ー゚)ξ あらあら、あんなにはしゃいじゃってw
ξ ゚ー゚)ξ ブーン!オワター!そろそろお昼にするわよー!
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) 僕の背中に乗るお!ママのところまでひとっ飛びするお!
(^p^) あうあうあー
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:22:07.58 ID:oZ53sWAO0
(#^p^) あうあうあー!
ξ;゚听)ξ なに?オワタ、どうしたの?
(#^p^) あうあうあー!
( ^ω^) おっ?ツンが尻に敷いてるのは、オワタお気に入りのオワテルマンハンカチじゃないかお?
ξ;゚听)ξ あら…もしかしたらこれの事かしら
ξ;゚听)ξ ごめんね、オワタ。お母さんが悪かったわ
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) おっおっwwwオワタは優しい子だおwwwww
ママそっくりだおwwwww
ξ*゚听)ξ もうwブーンったらw
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:28:36.01 ID:oZ53sWAO0
―数年前―
(;´_ゝ`) オワタ君は…生まれつき脳に障害を負っていたようです
ξ ゚听)ξ そんな…
( ^ω^) それでも、僕とツンの初めての子なんですお
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) だから大切に育てて生きたいと思いますお
ξ ゚听)ξ ブーン…
( ´_ゝ`) そうですか…それなら私も出来うる限り協力したいと思います
何か困ったことがあったら、いつでも相談に来てください
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:34:47.92 ID:oZ53sWAO0
(^p^) あうあうあー
J( 'ー`)し やっと孫が出来たと思ったのに…それが障害児だなんて…
(#^ω^) カーチャン!なんて言い方するんだお!
J( 'ー`)し だから私の進めた、空さんとの縁談にしておけば…
ξ ;凵G)ξ ッ…!
(#^ω^) カーチャンいい加減にしろお!もういいお!これっきりで親子の縁を切らせてもらうお!
(^p^) あうあうあー
ξ ;凵G)ξ ブーン…
(#^ω^) ツン、オワタもう行くお!こんな家さっさと出て行くお!
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:36:57.16 ID:oZ53sWAO0
ξ ゚听)ξ …
( ^ω^) ツン?どうしたんだお?
ξ ゚ー゚)ξ んーん。なんでもないわ
( ^ω^) そうかお。それじゃそろそろ帰るとするかお!
(^p^) あうあうあー!
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:39:54.77 ID:oZ53sWAO0
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) どうしたお?
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) お?パパと手を繋ぎたいのかお?
(^p^) あうあうあー!
ξ ゚听)ξ え?ママも?
(^p^) あうあうあー!
ξ ゚ー゚)ξ 仕方ないわねぇ
ξ ゚ー゚)ξ(^p^)(^ω^ )
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:43:34.45 ID:oZ53sWAO0
ξ ゚ー゚)ξ ねぇブーン
( ^ω^) ん?なんだお?
ξ ゚ー゚)ξ オワタはどんな大人になるのかしらね
( ^ω^) そりゃツンみたいに優しくて…
( ^ω^) 僕みたいなカッコイイ大人になるお!
ξ ゚ー゚)ξ あら?ブーンってそんなにかっこよかったっけ?
(^p^) あうあうあー
ξ ゚ー゚)ξ ほら、オワタも言ってるわよw
(;^ω^) ちょwwwひどいおwwwww
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:51:39.30 ID:oZ53sWAO0
('、`;川 ですから…オワタ君のような子はうちの小学校には…
(#^ω^) ようなってなんだお!うちのオワタを馬鹿にしてるのかお!
('、`;川 そういうわけでは…
(#^ω^) じゃあどういうわけだお!なんでオワタは入学できないんだお!
('、`;川 それは…だから何度も申し上げてますように…
ξ#゚听)ξ ブーン、もういいわ。こんな学校こっちから願い下げだわ
(#^ω^) オワタは普通の子だお!おかしいのはお前達だお!
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 06:58:22.36 ID:oZ53sWAO0
( ^ω^) ったく…何なんだおこの学校は!
ξ ゚听)ξ 別のまともな小学校を探しましょ!
( ^ω^) オワター、待たせてごめん…お…?
ξ;゚听)ξ あら…オワタは…?ここの椅子に座らせてたはずだけど…
『あうあうあー!』
『うわっ!なんだよお前!』
(;^ω^) あの声は…!
ξ;゚听)ξ ブーン急ぐわよ!オワタが心配だわ!
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:04:34.90 ID:oZ53sWAO0
ξ;゚听)ξ オワタっ!大丈夫!?
(^p^) あうあうあー!
(*・∀・) すげーなおまえ!なんでそんなにカミヒコーキとばすのうまいんだよ!
(*'A`) うわっ!なかにわのはしっこまでとんでったぜ!
(*´・ω・`) どうやったらそんなにとばせるんだい?
(^p^) あうあうあー!
(*・∀・) へー!そうやったらいいのか!
(*'A`) じゃあおれも…とりゃ!
(*´・ω・`) あははwぜんぜんとんでないよwww
(^p^) あうあうあーw
( ^ω^)ξ ゚听)ξ …
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:09:31.36 ID:oZ53sWAO0
( ^ω^) オワタ、そろそろ帰るおー
(^p^) あうあうあー
('A`) なんだよーもうかえるのかー
( ・∀・) せっかくじょうずなとばしかたをおしえてもらってたのにー
ξ ゚听)ξ せっかく遊んでたのにごめんね
(´・ω・`) まぁしかたないや
(^p^) あうあうあー
( ・∀・) ほら、このカミヒコーキおまえにやるよ!そのかわり、つぎあそぶときはぜったいとばしかたおしえろよ!
('A`) やくそくだぞ!
(^p^) あうあうあー!
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:11:09.45 ID:oZ53sWAO0
( ^ω^) ほら、オワタ。ちゃんとバイバイするんだお
(^p^)ノシ あうあうあー!
(・∀・)ノ('A`)ノシ(´・ω・`)ノシ またなー!
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:16:16.44 ID:oZ53sWAO0
ξ ゚ー゚)ξ よかったわねオワタ。お友達ができて
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) しかもお土産までもらったのかお。オワタは友達作りが上手だおね
(^p^) あうあうあー
(^p^) あうあうあー!
ξ ゚听)ξ オワタダメよ。こんな狭い道で紙飛行機飛ばしちゃ
( ^ω^) おっおっ。それにしてもよく飛ぶもんだおね
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:22:00.62 ID:oZ53sWAO0
(^p^) あうあうあー
( ^ω^) おぉー。向こうの道まで飛んでったお!
(^p^) あうあうあー!
ξ;゚听)ξ あっ!オワタダメよ!そんなに急いで取りに行ったら…!
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:49:27.84 ID:MihXohe+O
- >>39から
キキ―――!!
ξ;゚听)ξ「ああっ!」
(;゚ω゚)「オワタぁぁぁぁ!」
ダダダダッ!
(^p^)「あうあうあー」
ぐいっ
キキキ―――!
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 07:55:59.14 ID:MihXohe+O
- ( ゚д゚ )「ゴルァ! 餓鬼くらいテメェらで見やがれ!」
ブロロロロロ……
(;^ω^)「ハア……ハア……オワタ、怪我はないかお?」
(^p^)「あー」
ξ;゚听)ξ「あなた、身体中に擦り傷が……」
( ^ω^)「平気だお。……それよりオワタ」
(^p^)「あー?」
パシンッ!
(゚p゚)「おぎゃあ!」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 08:08:18.79 ID:MihXohe+O
- (^p^)「う……」
(;p;)「あうううう」
ξ;゚听)ξ「何もそこまでしなくても……」
( ^ω^)「いや、これでいいんだお。『守ること』と『あまやかすこと』は別なんだお」
(^p^)「あううう」
( ^ω^)「オワタは普通の子と同じように育てたいんだお。普通に友達をつくって、普通に勉強して、普通に大人になって……そして、普通の子と同じように、僕たちから離れていくんだお」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 08:33:17.46 ID:MihXohe+O
- ξ゚听)ξ「私たちから……離れる?」
( ^ω^)「そうだお。僕たちもずっと生きられる訳じゃないし、それに」
ギュ……
(^p^)「あう?」
( ^ω^)「一生親に管理されるなんて、そんなの生きているとは言えないお。僕は、オワタには一人で生きていく力を身に付けて欲しいんだお」
(^p^)「おぎゃあwwwwwwおとーやん! おとーやん! ギュッギュッ!」
ξ゚听)ξ「あなた! オワタが喋ったわ!」
(*^ω^)「おっおっ! パパから先に呼んでもらえるとは嬉しいお!」
(^p^)「おとーやん! おとーやん!」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 08:52:20.72 ID:MihXohe+O
- ('、`#川「で、す、か、らっ! ウチの学校では無理って言ってますでしょ! ウチは特殊学級もないし、教師に障害児を扱った経験がない! 責任が持てないんですよ!」
ξ#゚听)ξ「あなたねぇ……」
( ^ω^)「校長先生、この前はカッとなって失礼しましたお。今日は見てもらいたいものがあってここに来ましたお」
パサッ
('、`#川「……これは?」
( ^ω^)「オワタの診断書ですお。オワタは産まれながら軽度のダウン症を抱えています。しかし、この程度なら教育を施せば人様に迷惑をかけないレベルまでいけると先生は言ってましたお」
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 08:58:28.01 ID:MihXohe+O
- ('、`;川「……いじめられますよ、きっと」
( ^ω^)「構いませんお」
ξ;゚听)ξ「ブーン!?」
( ^ω^)「ツン、社会にでたら差別は絶対にある、それは仕方がないことなんだお。酷かもしれないけど、今から多少のいじめは慣れておく必要があるお」
ξ;゚听)ξ「そんな……」
( ^ω^)「心配するなおツン。僕はオワタと、この学校の子供たちを信じているお」
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:07:11.27 ID:MihXohe+O
- ('、`;川「しかし……」
(・∀ ・)「おや、校長先生、どうなさいました?」
('、`;川「またんき会長!?」
(・∀ ・)「PTA総会、もうすぐ始まりますよ。……っと、そちらの方は?」
( ^ω^)「本校の入学希望者ですお」
(・∀ ・)「入学希望ぅ? ここはいつから私学になったんですか校長」
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:14:59.96 ID:MihXohe+O
- ('、`;川「いや、ウチで障害児は……」
(・∀ ・)「何を言ってるんですか! 今はバリアフリーの時代、相互扶助の精神で助けあっていかないと! ぜひ入学させてあげましょうよ!」
('、`;川「しかし……」
(#・∀ ・)「しかしもへったくれもない! あなたは障害児を差別するのか! それでも教育者か!?」
('、`;川「…………」
(;、;川ブワッ
(;、;川「分かりましたよ! 入れればいいんでしょ! 入れれば!」
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:21:09.75 ID:MihXohe+O
- (・∀ ・)「ハハハハハ、結構結構。よかったですね、そこの親御さん」
ξ゚听)ξ「あ、ありがとうございます!」
( ^ω^)「…………」
(・∀ ・)「アハハハハハ! うちのモララーとも仲良くしましょう。それじゃ、僕は失礼します」
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:26:17.25 ID:MihXohe+O
- ξ゚听)ξ「はー……どうなることかと思ったわ。よかったわねあなた」
( ^ω^)「…………」
ξ゚听)ξ「またんきさんみたいな良い人がいて助かったわ。また改めてお礼をしなくちゃ」
( ^ω^)「……良い人?」
ξ゚听)ξ「あなた?」
( ^ω^)「……オワタは『良い人』の慰みものじゃないお」
ξ゚听)ξ「……?」
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:39:30.15 ID:MihXohe+O
- (*・∀・)「なぁ聞いたか? このクラスに転校生が来るらしいぜ!」
(*'A`)「うはwwwwwwどんなのが来んのかなwwwwww」
(*´・ω・`)「楽しみだね」
ガラッ
( ФωФ)「おーい席につけー今日は新しい生徒を紹介するそー」
(*・∀・)ワクワク
(*'A`)ドキドキ
(*´・ω・`)テカテカ
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:46:56.54 ID:MihXohe+O
- ||三 / ̄\
|| | |
|| \_/
||ガラッ |
|| / ̄ ̄\
||三 / \::/ \
|| / <●>::<●> \
||| (_人_) |
||ニ\ `⌒′ /
||ニ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
「初めまして! オプーナです!」
(・∀・)
('A`)
(´・ω・`)
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 09:50:52.96 ID:MihXohe+O
- ( ФωФ)「君、クラス間違えとるよ」
/ ̄\
|O° |
\_/
|
/ ̄ ̄\
/ \::/\
/ <●>::<●>\
`| ///(_人_)///|
\ `⌒′ /
/ . . \
(_ノ |ノ
| /
\ Y /
`ー" ̄
「失礼しました!」
( ФωФ)「オワタくん、入ってきなさい」
ガラッ
(^p^)「あうあうあー」
(*・∀・)(*'A`)(*´・ω・`)「お前は!」
(^p^)「ぱしへろんだすwwwwww」
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:03:26.04 ID:MihXohe+O
- (*・∀・)「なあなあ! 俺のかみひこーきスゲー飛ぶようになったぜ! お前のと勝負しようぜ!」
(*'A`)「待てよモララー! 俺が先だw」
(´・ω・`)「僕のドラグーンラグナロク号に敵うかな?」
(^p^)「おぎゃあwwwwww」
( ФωФ)(うまくやっていけそうじゃな)
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:13:58.37 ID:MihXohe+O
- ( ∵)「それから小学校を卒業するまで、オワタは友達に囲まれ楽しく学校生活を送りました」
( ∵)「校長が危惧していたようないじめや問題は一切起こらず、他の子供たちに溶けこみながら日々成長していたのです」
( ∵)「しかし、中学校に入ってから全てが変わってしまいます」
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:21:55.28 ID:MihXohe+O
- (#'A`)「おらオワタ! 早くあうあうあーって言えや!」
(^p^)「あうあうあーwwwwwwいったレスどっくんwwwwww」
( ^Д^)m9「プギャwwwwwwどwwっwwくwwんww池沼とダチかよおめーww」
(#'A`)「うるせー! こいつはただのオモチャだよ! ストレス解消のな!」
ドスンッ!
(゚p゚)「あぎゃあ!」
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:28:04.05 ID:MihXohe+O
- ζ(゚ー゚*ζ「やだーこわーい」
川 ゚ -゚)「底辺同士のいざこざ面白いのうw」
(・∀・)「ほっとけほっとけ。でさぁ、ヒートと浮気したのがバレちまって……」
(#'A`)「おらっ! おらっ!」
(゚p゚)「いぎゃあ! ぐぎゃあ!」
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:35:42.50 ID:MihXohe+O
- (;´・ω・`)「やめなよドクオ!」
( ^Д^)「おおっと池沼のお友だち登場〜」
(#'A`)「……何だよショボン、文句あんのか」
(;´・ω・`)「おかしいよモララーもドクオも! 昔はオワタとあんなに遊んでたのに、突然どうしたんだよ!」
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:43:04.12 ID:MihXohe+O
- (・∀・)ピクッ
(#'A`)「ああ!? 俺は昔からこいつにむかついてたんだよ!」
(;´・ω・`)「そんな……」
(・∀・)「……ショボン、馬鹿のドクオに代わって俺が説明しよう」
(#゚A゚)「誰が馬鹿だゴルァ!」
(・∀・)「黙れよ低脳」
(;´・ω・`)「…………」
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 11:54:27.36 ID:MihXohe+O
- (・∀・)「確かに俺たち四人組はいつも一緒だった。だが、俺たちが擦れ違ってきたのは突然なんかじゃない、必然だ」
(;´・ω・`)「なぜ」
(・∀・)「『性質』の違いだよ。お前のようなしょぼくれたヤツはしょぼくれたヤツ同士でグループをつくる。ドクオのような馬鹿は馬鹿同士で群れをつくる」
('A`)「で、テメーのようなキザ男は女とベタベタするわけだ」
(・∀・)「まぁね」
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 12:21:47.79 ID:MihXohe+O
- (・∀・)「そして、オワタはどこにも属せない。そりゃ孤立するさ」
(;´・ω・`)「だから皆で協力して……」
(-∀-)「……お前、オヤジと同じ匂いがするわ」
(;´・ω・`)「?」
('A`)「気ぃ使ってまでダチでいたくねーよ」
(・∀・)「ま、そういうことだ。俺たちも別々にエンジョイしていこうぜ」
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 12:30:57.38 ID:MihXohe+O
- ('p`)「あうー」
とぼ……とぼ……
('p`)「みんなあそんでくれないのれす……」
とぼ……とぼ……
('p`)「どっくんはかまってくれるけど、ちょっといたいれす……」
とぼ……とぼ……
('p`)「…………」
(゚p゚)パシンッ
(^p^)キリッ
ガララララッ
(^p^)「おとーやんおかーやんただいまー!」
(^p^)(おとーやんとおかーやんにしんぱいかけちゃだめれす!)
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 12:38:58.75 ID:MihXohe+O
- (・∀ ・)「府の財政がどうとかで……福祉の予算が削られて……」
( ^ω^)「…………」
(^p^)「ただいまー!」
(・∀ ・)「おや、オワタくん久しぶりだね」
(^p^)「おぎゃあwwwwwwモララーのおとーやんwwwwww」
(・∀ ・)「ハハハハハ! 元気そうで何よりだ」
( ^ω^)「……オワタ、お母さんの所にいくお。お父さんはまたんきさんと話があるお」
(^p^)「おっおっwwwwww分かったwwwwww」
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 12:47:49.17 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)「……で、府庁の前でデモを行うと」
(・∀ ・)「そうです! 障害者の福祉は健常者の身を削ってでも充実させるべきだ! ぜひ内藤さんも家族総出で参加してください!」
( ^ω^)「お断りします」
(;・∀ ・)「へ?」
( ^ω^)「僕には人並の見識があるつもりですお。ただ権利権利とゴネるだけじゃチンピラヤクザと変わらないお」
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 13:03:45.66 ID:MihXohe+O
- (;・∀ ・)「あ、あなた障害児の親でしょ!? 平等なバリアフリー社会をつくるのが悲願のはずだ!」
( ^ω^)「かってに決めつけないでくださいお」
(#・∀ ・)「キィィィィ! あなたは鬼だ! ひとでなしだ! あなたはオワタくんに幸せになってほしくないのか!?」
( ^ω^)「……ただ水を注ぐだけで、花は咲きますかお?」
(#・∀ ・)「ああ!?」
( ^ω^)「時には強い日差しに晒されないと、根が腐る。時には虫に葉を食われないと、やはり腐ってしまう」
( ^ω^)「僕は、オワタを腐らせたくないんだお」
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 13:10:25.44 ID:MihXohe+O
- (・∀ ・)「分かりました、よ〜〜〜〜く分かりました」
( ^ω^)「…………」
(#・∀ ・)「しかしこれだけは覚えておいてください。ここらでは私の紹介なしに障害者施設で働けないことをね!」
バンッ!
(#・∀ ・)「失 礼 し ま し た !」
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 13:17:53.35 ID:MihXohe+O
- ξ゚听)ξ「あなた……」
( ^ω^)「そう心配そうな顔をするなお。……オワタ、ちょっとこっちに来るお」
(^p^)「あう〜?」
ナデナデ
( ^ω^)つ(^p^)
(;^p^)「あううっ!?」
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 13:28:52.67 ID:MihXohe+O
- ξ*゚听)ξ「あははっ! オワタったら恥ずかしがっちゃって」
( ^ω^)「そりゃそうだお。オワタはもう中学生、親が煩わしくなる時期だお」
ξ゚听)ξ「……そうね」
( ^ω^)「繰り返すけど、心配するなお。オワタはしっかりしてる、小学生の時もうまくやっていけただろう? 」
ξ゚听)ξ「ええ」
( ^ω^)「僕たちはただオワタの成長を見守るだけだお」
(^p^)(せいちょう?)
(^p^)(ぼくはせいちょうより、みんなとなかよくしたいれす)
- 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 13:44:18.60 ID:MihXohe+O
- (#・∀ ・)「おいモララー、また私の金を盗んだな! 今日こそ許さんぞ!」
( ・∀・)「へっ、汚い金盗んで何が悪い。どーせ障害者組合だか教育委員会だかの金をくすねてんだろ。知ってるぜ、俺」
(#・∀ ・)「くすねてなどいない! この歪んだ社会を正してやった報酬だ!」
( ・∀・)「……『してやった』『してあげた』ってアンタの口癖か? うざいんだよ」
(#・∀ ・)「貴様ァァァァ! 親に向かってなんて口をきくんだ!」
ドスッ! ドスッ!
(; ∀ )「がっ……!」
(; ∀ )(いくらでも殴れ。殴って気を晴らして、また馬鹿をやり続けるといいさ!)
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 13:58:44.98 ID:MihXohe+O
- ( ^Д^)y━・~「プギャwwwwwwマルボロうめぇwwwwww」
('A`)(……つまんねぇ)
( ^Д^)y━・~「どしたドクオwwwwwwお前も吸えよwwwwww」
<ヽ`∀´>「癖になるニダwwwwww」
('∀`)「あ、ああ」
('A`)y━カチッ
('A`)y━・~シュボッ
('A`)y━・~(……モララーの言うとおりかもな。俺はただ、こいつらと群れているだけだ)
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 14:09:27.17 ID:MihXohe+O
- (*-_-)「でね! 表紙のルイズがぼくのことをジッと見つめてくるんだ!」
(´・ω・`)「あはははは、それただの妄想だよ〜」
( ´ー`)「ルイズ(笑) ニワカ丸だしだね。通は金糸雀を愛でるのさ」
(´・ω・`)「あはは、僕は真紅派だな。……そういえばオワタは蒼星石派だったなぁ……」
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 14:21:44.54 ID:MihXohe+O
- (;-_-)「……オワタ?」
(´・ω・`)「そうだよ〜。ちなみにモララーは水銀党でドクオは翠星石派だよ〜」
(;´ー`)「おいおい、そんなヤバい奴らの話しないでくれ」
(;´・ω・`)「え?」
(;-_-)「ぼくたちはああいうタイプとは関わりたくないんだ」
(;´・ω・`)「で、でも本当はいい奴らだよ!? 仲良くしたいとは思わないの!?」
( ´ー`)「興味ないね。趣味が合わない奴はどうでもいいよ」
(;´・ω・`)「そんな……」
(;´・ω・`)(僕はみんなと仲良くしたい! でも、それをみんなが拒む)
(;´・ω・`)(……僕がおかしいのか? 僕が子供なだけなのか? 誰か教えてくれ!)
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 14:38:44.25 ID:MihXohe+O
- ( ∵)「こうして、それぞれがそれぞれの悩みを抱きながら日々をすごしていた」
( ∵)「大人になるとは、すなわち悩むことであるのかもしれない」
( ∵)「たとえ立ち止まっているように見えても、人は常に変わり、成長していくのだ」
( ∵)「だから、オワタが学校に来なくなった時も、モララーやドクオ、そしてショボンでさえもあまり気にしなかった」
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 14:47:22.06 ID:MihXohe+O
- 十年後
ドガガガガガ! ドガガガガガ!
( ・3・)「おらーキリキリ働けー!」
(゜3゜)「ドクオーさっさと木材運べー!」
(;'A`)ゼェゼェ
(;'A`)「分かりやした。親方」
(;'A`)ゼェゼェ
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 14:54:12.32 ID:MihXohe+O
- (;'A`)ゼェゼェ
(;'A`)(くそっ! 独立するまでの辛抱だ、絶対に親方の技術をものにしてやるぜ!)
(;'A`)ゼェゼェ
( ・3・)「ドクオーお前に客だぞー!」
(゜3゜)「小学校の同級生だとよー!」
(;'A`)「へ? でも、まだ作業が残ってるし……」
( ・3・)「友達は宝だー!」
(゜3゜)「今日はもう切り上げていいぞー!」
('A`)「はぁ……」
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 15:03:00.68 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「よっ」
('A`)「モララー!」
( ・∀・)「久しぶりだな。探したぜ」
('A`)「お前、仕事はねーのか?」
( ・∀・)「いや〜天下のゴールドマンサックスが潰れちゃってね。今は無職だよ。すぐに再就職できるがね」
('A`)「ふ〜ん」
( ・∀・)「親父は横領で捕まったし、おふくろは自殺しちまったし踏んだり蹴ったりさw」
(;'A`)「えらいアッサリ言うなおい」
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 15:07:21.69 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「さて、今度はお前が近況を語る番だぜ」
('A`)「語るったって、見てのとおりだよ」
( ・∀・)「土方だな」
(#'A`)「大工見習いと言え大工見習いと。俺もいつか組を率いて立派な家を建てるんだ」
( ・∀・)「ふ〜ん」
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 15:15:16.98 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「あのヤンキーどっくんがねぇ……」
('A`)「……なぁ、早く用件を言えよ。意味もなく突然訪ねてきた訳じゃねえだろ?」
( -∀-)「……突然、か」
('A`)「あ?」
( ・∀・)「十年くらい前に同じことを言ったっけな。……これは必然だと」
('A`)「何ブツブツ言ってんだか」
( ・∀・)「今日は暇か?」
('A`)「おう、お前のおかげで今日の稼ぎがパーだ」
( ・∀・)「よし、じゃあ行くぞ」
('A`)「どこにだよ」
( ・∀・)「ショボンの所さ」
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 15:32:48.98 ID:MihXohe+O
- (*´・ω・`)「うわわっ!? 二人ともどうしたの!? すごい久しぶりだね!」
( ・∀・)「よー」
('A`)「おひさー。ってかなんだその青服は。警備員?」
(;´・ω・`)「警察だよ……勤務中だからあんまり喋るのも不味いんだよ」
( ・∀・)「警察ゥ? お前、犯人捕まえられるのか?」
(#´・ω・`)「失礼な! この前ひとり捕まえたよ!」
(*'A`)「放火犯? 強盗犯? もしかして殺人犯!?」
(´・ω・`)「……痴漢」
( ・∀・)「あ? 駅員からの引き渡しも手柄になんの?」
(´;ω;`)「現行犯だよ! 僕がされたの!」
( ・∀・)('A`)「wwwwww」
- 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 15:42:15.77 ID:MihXohe+O
- (´;ω;`)「ううううう……」
( ・∀・)「泣くなよw」
('∀`)「そんなに痴漢が嫌だったのかw」
(´;ω;`)「うう……違う……!」
(´;ω;`)「僕は……嬉しいんだ……!」
( ・∀・)「…………」
(´;ω;`)「また皆と笑いあえて……小学校の頃に戻ったみたいで……こんなこと……二度とないと思ってた……!」
('A`)「ショボン……」
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 15:52:08.52 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「……オワタのこと、覚えてるか?」
(´・ω・`)「!!!!」
(;'A`)「……忘れる訳ねーよ」
( ・∀・)「何にがにがしい顔してんだよ」
('A`)「バカ、俺はオワタのこといじめまくってたんだぜ。絶対に今でも恨んでるよ」
(´・ω・`)「……それはない、と思う」
('∀`)「いーや。絶対俺を憎んでるね」
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 16:02:49.58 ID:MihXohe+O
- (;´・ω・`)「……だって、殴る時はいつも手加減してたじゃん。オワタには傷一つなかったよ」
(;'A`)「んなっ……!」
( ・∀・)「他のいじめっ子から守ってたんだろ? 自分が率先していじめることで、酷い暴力を未然に防いでいた訳だ」
(;'A`)「じゃ、じゃあ俺も言わしてもらうがなモララー! お前、オワタに陰湿な嫌がらせをした女子にいっつも制裁くわえてたろ!」
(;´・ω・`)「ええっ! そんなことやってたの!?」
( -∀-)「フ……曲がった女は好みじゃないだけさ。それに制裁とは何だ、ただ男女の関係を止めるだけだ」
- 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 17:51:59.24 ID:MihXohe+O
- (´・ω・`)「よかった……二人とも、オワタのことが嫌いだった訳じゃないんだ」
(;'A`)「あー……嫌いじゃなかったよ? でもなー……」
( ・∀・)「やっぱりオワタとの『性質』の違いは気にしていたさ」
(´・ω・`)「……うん、僕もだ」
- 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 18:04:51.64 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「オワタと俺たちは違う。そこのところを、小学生の時には気付かなかった」
('A`)「あたりめーだ。ダウン症だもん」
(;´・ω・`)「その違いがあるから、オワタはいじめられたんだね」
( ・∀・)「中坊なんて心に余裕のないガキの時期だ、ある程度のいじめはしょうがないよ。どうしても自分との違いを意識しちまう」
- 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 18:17:02.49 ID:MihXohe+O
- ( -∀-)「オワタが学校に来なくなってから、俺だって結構悩んだんだぜ?」
('A`)「俺もすげー悩んだ。一回、事情を聞きにオワタの家にいったけど……」
('∀`)「……怖くなって、門の前で逃げたわ。俺のせいかもしれねーしよ。いやぜってーそうだ」
(´・ω・`)「僕は……」
(´;ω;`)ブワッ
(´;ω;`)「正直に言うよ。僕は『仕方がないか』と思ったんだ。僕が一番卑怯だね。僕は、常に傍観者だったんだ」
('A`)「バーカ、お前はいつもオワタに優しくしてたじゃん。きっとオワタも感謝してるぜ?」
- 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 18:29:22.74 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「ま、各々が多感な青春時代を経て大人になっていった訳だ」
('A`)「大人、か」
(´・ω・`)「三人とも働いてるしね」
('A`)「モララーは絶賛ニート生活更新中だぞ」
(#・∀・)「うるさい。俺みたいなスーパー高学歴はいつでも就職できるんだよ」
(´・ω・`)(警察>>>>>公務員の壁>>>>>無職(笑))
('A`)(肉体労働>>>>>うんこ製造業の壁>>>>>無職(笑))
(´・ω・`)('A`)(モララーに勝ってる!)
(#・∀・)「ニヤニヤすんな!」
- 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 18:39:58.55 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「……話戻すぞ。俺も大人になった。当然だが、中坊の頃とは随分と変わったよ。なんつーか、何事もゆとりを持って考えられるようになったな」
('A`)「分かる分かる。ガキの頃はわれながらくだらねーことばかり気にしてたわ」
(´・ω・`)「学校でウンコするのは恥ずかしいとかねw」
('A`)「使わなきゃ便器の意味ねえっつーのw」
- 338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 18:48:43.39 ID:MihXohe+O
- ( -∀-)「だからかな。最近、オワタの障害だとか、『性質』の違いだとか、どうでもよくなってきたんだ」
('A`)「……ああ、どうでもいい」
(´・ω・`)「もう一度、オワタに会いたい!」
( -∀-)「…………」
( ・∀・)「さあ行くぞ、オワタの所に! また、四人一緒に揃うんだ!」
- 370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:09:32.40 ID:MihXohe+O
- オワタの家に行く途中、「俺、オワタに謝ったほうがいいかな?」とドクオが言った
「馬鹿、何辛気くさいこと言ってやがる。茶でも飲みながら昔話するだけでいいんだよ。」とモララーが言った
「お茶か……そうだ、ビールでも買っていかない? 僕20本は飲めるよ」と言ったショボンの顔を、二人は口をポカンとさせながら眺めた
- 376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:16:36.57 ID:MihXohe+O
- コンビニで酒とつまみを買いこんだ三人。もうすっかり、夜通し飲む腹積もりでいるようだ
「オワタの家、場所変わってないよな?」とドクオ
「しらんがな」しれっとした表情で返事を返すモララー
「調べてないんだ」ショボンは呆れた顔で言った
- 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:24:01.27 ID:MihXohe+O
- オワタの家は、十年前と変わらずにひっそりと佇んでいた。山を切り崩した土地に建てたらしいから、ちょっと傾いて危なっかしい所だった。
でも、そこからは町が一望できた
「まだ実家に住んでんのかな?」
「もう一人で暮らしてるかもね」
「それなら親御さんに聞けばいいさ」そう言いもって、モララーがインターホンを押した
- 381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:31:33.76 ID:MihXohe+O
- 「あら」
オワタの母親が出てきた。インターホンを押した三人を見て、すっかり驚いた様子だ
「きっとオワタも喜ぶわ」
オワタの母親は快く三人を家に招いた
「奥さん、今見ても美人だったな」とドクオがニヤニヤしながら言った
「俺なら十秒でオトせるね」と自信満々のモララー
ショボンは「あいかわらずだなぁ」とまた呆れ返った
- 387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:39:00.42 ID:MihXohe+O
- 三人はオワタの部屋まで案内してもらった
オワタの部屋は、なぜか線香の匂いが漂っていた。なぜか仏壇が置いてあった。なぜかオワタの紙飛行機が供えられていた。なぜかオワタの写真が飾られていた
今までの浮ついた気分が一気に冷めた。そして三人は、はて、これはどういうことだ、と考えこんだ
答えはすぐにでた
「ああオワタ。お前、死んじまったんだな」
- 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:42:42.30 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)
('A`)
(´・ω・`)
ξ゚ー゚)ξ「あなたたちとオワタはとても仲が良かった。どうぞゆっくりしていってください。きっと、それが一番の供養になりますから」
- 407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:47:31.61 ID:MihXohe+O
- ガラッ
( ^ω^)「ただいまだおー」
ξ゚听)ξ「お疲れ様。今オワタのお友達が来てるわよ」
(*^ω^)「ほぉ! ちょっと挨拶してくるお」
- 408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:49:51.81 ID:MihXohe+O
- (*^ω^)「やあこんにちは。わざわざ来てくれてありが……」
( ・∀・)
('A`)
(´・ω・`)
(;^ω^)「おお?」
- 409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:51:39.76 ID:MihXohe+O
- (;^ω^)「えーと……」
( ・∀・)
('A`)
(´・ω・`)
( ^ω^)(ふむ……)
- 413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 20:56:00.17 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)つ∪「……一杯もらうお」
トクトクトク……
グビッグビッ
(*^ω^)「かー美味い!」
トクトクトク……
(*^ω^)つ∪「君も飲むんだお」
- 415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:00:25.64 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「……いえ、気分じゃないんで」
(*゚ω゚)「んなぁにぃ!?」
(;・∀・)「へ?」
(*゚ω゚)「この俺の酒が飲めねぇってのか! いい了見だぜぇ!?」
ガバッ!
(;・∀・)「うわわっ!?」
(*゚ω゚)「てめぇらもだ! さあ飲め飲め!」
(;'A`)「うおおっ!?」
(;´・ω・`)「む、無茶苦茶だ」
- 424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:09:42.81 ID:MihXohe+O
- ドンジャン! ドンジャン!
ξ゚听)ξ「あら、随分と賑やかね」
(*・∀・)「グヘヘヘへwwwwww不肖このモララーめが裸踊りをさせてもらいますおwwwwww」
(〃´A`)つ∪「いよっ! 変態!」
(#´・ω・`*)「だ か ら! ロボットアニメの金字塔はガンダムだって言ってるでしょ!?」
(*゚ω゚)「いーやマクロスだ! てめぇらみたいなガキはマクロス全盛期の凄さを知らねぇんだ!」
- 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:14:59.94 ID:MihXohe+O
- ドンジャン! ドンジャン!
ξ--)ξ「…………」
「「「「ワハハハハハハ!」」」」
ドンジャン! ドンジャン!
ξ゚听)ξ「ねぇオワタ。私、心からあなたが産まれてよかったと思ってるわ」
ドンジャン! ドンジャン!
「「「「ワハハハハハハ!」」」」
ξ゚ー゚)ξ「だって、これだけあなたを思ってくれる人がいるんですもの」
- 432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:20:39.97 ID:MihXohe+O
- (〃´A`)zzz「う〜……もう飲めない……」
(´-ω-`*)zzz「う〜……まだ飲みたい……」
(*^ω^)「何だ、もう寝ちゃったお」
(;・∀・)「……やっぱりシラフじゃないですか」
(*^ω^)「お? 当たり前だお。酒は飲んでも飲まれるな、だお」
- 437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:24:29.25 ID:MihXohe+O
- (*^ω^)「君も酔ってない癖にイチモツ丸だしでよくやるおwwwwwwそういう性癖かおw」
( ・∀・)「ええ、随分と気分も落ち着きましたし。……ありがとうございます」
(*^ω^)「僕が飲みたかっただけだおw」
- 441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:27:33.38 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「さて……一つ、質問してもいいですか」
(〃´A`)ピクッ
(´-ω-`*)ピクッ
( ^ω^)「どうぞ」
( ・∀・)「オワタくん……いや、オワタはどうして死んじまったんですか?」
- 444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:33:36.70 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)「交通事故だお。まあ、つまらない理由だお」
( -∀-)「そう、ですか」
( ^ω^)「オワタが小さい時に、車には十分気を付けるようにしつけたお。相手は飲酒運転で歩道に突っ込んできたんだお」
( ・∀・)「…………」
( ^ω^)「君たちも飲酒運転は止めとくんだおw」
- 447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:37:56.12 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「……内藤さん」
( ^ω^)「質問は一つじゃないのかおw」
( ・∀・)「内藤さん」
( ;∀;)ブワッ
( ;∀;)「オワタは! オワタは幸せだったでしょうか!?」
- 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:43:09.18 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)「…………」
( ;∀;)「俺、中学の時オワタのこと避けてました! きっとオワタを傷つけました! 俺が……俺がオワタを不幸にしたんじゃないんですか!? 俺、オワタの友達面してていいんでしょうか!?」
( ^ω^)つ∪「まあ、もう一杯飲むお」
トクトクトク
( ;∀;)つ∪「うっうっ」
グビッグビッ
ドンッ!
( ;∀;)「ハァ……ハァ……」
- 460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:49:24.30 ID:MihXohe+O
- (;A;)
(´;ω;`)
( ^ω^)
( ;∀;)「ちくしょう……ちくしょう……」
( ^ω^)「……僕が子供の頃、足の不自由な子をいじめたことがあったお」
( ;∀;)「……え?」
- 466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 21:56:36.69 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)「その子は頭が良くて、優しい子だったお。でもいじめた」
( ・∀・)「……なぜ?」
( ^ω^)「皆と違うから、かな? なんとなく、その子を排除しようとする空気が蔓延していたんだお。……子供の思想なんて、その場その場の空気でコロッと変わるもんだお」
( ^ω^)「だから、気にするなお。それは子供の頃の話。今の君は、大人だお」
- 471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 22:04:49.45 ID:MihXohe+O
- ( ・∀・)「内藤さん、大人になるって、子供時代を忘れることですか? オワタとの思い出も?」
(;^ω^)「ああもう、インテリはすぐに屁理屈をこねるお。いいよ、そこの狸寝入りしている二人にも教えてやるお」
(;'A`)(バレてた)
(;´・ω・`)(でもタイミング的に起きられない)
- 473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 22:08:37.95 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)つ∪「まず酒を注ぎます」
トクトクトク
( ^ω^)つ∪「飲みます」
グビッグビッ
(*^ω^)「かー美味い!」
( ^ω^)「これが大人だお」
(;・∀・)「さっぱり分かりません」
( ^ω^)「このニブチンが」
- 475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 22:15:54.86 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)「つまり、大人はアルコールなんかの毒に耐えて、それを楽しみに変えられるんだお。子供は潰れてしまう」
( ・∀・)「…………」
('A`)「…………」
(´・ω・`)「…………」
( ^ω^)「つまり、大人になるとは捨てることじゃない、許容することだお。君たちがここに来たのも、色々とふっきれたからじゃないのかお?」
(;・∀・)「まったくその通りです……」
( ^ω^)「ぐぅの音もでないかおw」
- 524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/24(月) 23:41:03.49 ID:MihXohe+O
- ( ^ω^)「…………」
( ・∀・)「……?」
ドバドバドバ!
(;・∀・)「内藤さん!?」
(;;^ω^;)「おー……なんだか急に、酒をかぶりたくなったんだお。頭皮から直に染み渡るお」
(;・∀・)「んなバカな」
(;;;ω;;)「おお? これは目にしみるお。目がしみて、自然に涙が溢れてくるお、生理現象だお」
- 531 名前: ◆k4jwKRHRx6 投稿日:2008/11/25(火) 00:00:11.43 ID:PZAtSwi7O
- (;;;ω;;)「モララーくん、ドクオくん、ショボンくん。僕から一つ、頼みたいことがあるんだお。君たちにとって迷惑かもしれないお。ひどく虫のいい話だお」
( ・∀・)「…………」
('A`)「…………」
(´・ω・`)「…………」
(;;;ω;;)「オワタのことを、ずっと忘れないでくれお。君たちが死ぬまで、ずっとだお」
- 534 名前: ◆k4jwKRHRx6 投稿日:2008/11/25(火) 00:10:27.18 ID:PZAtSwi7O
- ( ・∀・)「そんなこと……」
(#'A`)「当然だろ!」
(;;;ω;;)「おお、起きたかお」
(#´・ω・`)「オワタと一緒だった日々を、忘れる訳がない!」
(;;;ω;;)「その思い出を保つっことが案外難しいもの何だお。二つと同じものは手に入らない。思い出は、ずっと過去に止まり続けるものだお。一度劣化した思い出は、風化して忘れ去られるか、着色を加えて歪曲するしかないんだお」
- 546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 00:23:31.55 ID:PZAtSwi7O
- ( ・∀・)「それでも……」
(;;;ω;;)「…………」
( ・∀・)「それでも俺は、オワタとの思い出を抱えて生きていく。多少は色褪せたさ、傷もついた」
( ;∀;)「……だからって捨てられるかよ!」
(;A;)「そうだ! おっさんに頼まれなくたって、ずっと覚えているさ!」
(´;ω;`)「僕は覚えているぞ! 初めて会った時、紙飛行機の作り方を教えてもらった! それからは、四人でいつも遊んでたんだ!」
(;;;ω;;)
ドバドバドバ!
(;;;ω;;)「あー……酒が足りないお。でも目にしみるお。涙が出るお。悪循環だお」
- 558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 00:35:13.52 ID:PZAtSwi7O
- (;;;ω;;)つ∪
トクトクトク
グビッグビッ
(;;;ω;;)「あー……美味いお……」
(;;;ω;;)「…………」
(;;;ω;;)⊂ゴシゴシ
( ^ω^)「……いい具合に酔ってきたお。スッキリしたお」
- 567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 00:46:56.45 ID:PZAtSwi7O
- ( ^ω^)「オワタは大人になれなかったお。だから君たちは、目一杯生きてくれお」
( ^ω^)「目一杯、人生を楽しんでくれお。きっと、それがオワタの望みだお」
( ;∀;)(;A;)(´;ω;`)「……はい!」
- 574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 01:00:11.72 ID:PZAtSwi7O
- 「これをやるお」オワタの父親がモララーの手に何かをねじこんだ
「……いいんですか?」モララーが尋ねた
手の中には、仏壇に供えていた紙飛行機があった
「飛行機は大空でしか輝けないお。君がそれを飛ばしてくれお」
「おっ、丁度いいじゃん。俺も持ってきたんだ」と宝石箱のような大仰なケースから自分の紙飛行機を取り出すドクオ
「えー僕もだよ。昔作った、吟味に吟味に重ねた最高傑作をね」とショボンも自らの自信作を掲げた
「お前は?」ドクオがモララーに尋ねた
「バーカ。持ってきてるに決まってんだろ」
- 579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 01:15:14.43 ID:PZAtSwi7O
- オワタの家を出て、ずっと斜面を登って行った。アルコールのまわった体には堪えるのか、三人はぜぇぜぇと息を切らしながら歩いていた
「お前ら、肉体労働のくせに体力ねーな」と二人をちゃかすモララー
「酒がまだ残ってるんだよ。ウッ……」と口を押さえながら押し寄せる吐き気に堪えるドクオ
「僕は基本的にデスクワークだし……」と足をふらつかせるショボン
そうして数分後、格別見晴らしのいい頂上まで着いた。目の前にはどこまでも空が広がり、遮るものは何もなかった
- 583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 01:29:05.69 ID:PZAtSwi7O
- ( ・∀・)「……ここでいいだろ」
('A`)「さあオワタ! 今日こそお前に勝ってやるぜ!」
(´・ω・`)「ドラグーンラグナロク号零が君を喰らうよ。フフフフフ……」
(;・∀・)「センスのかけらも感じねー」
('A`)「まだ厨2病治ってないのかよショボンw」
(#´・ω・`)「失礼な! じゃあ君たちのマイ紙飛行機はどんな名前だい!?」
( ・∀・)「俺のやつはメイメイって名前だ。胴体は開けてある」
('A`)「俺はトムキャット・レッド・イーグルだ。かっこいいだろ?」
(;´・ω・`)「たいして変わんないじゃん……」
- 589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 01:40:01.64 ID:PZAtSwi7O
- ( ・∀・)「さて、今から5秒カウントをとる。0、の声で同時に投げるんだ。オワタのは俺がやる」
(*'A`)「く〜ドキドキしてきたぜ」
(*´・ω・`)「何だか昔を思い出すね!」
(*・∀・)「ああ。オワタが教えてくれてから、俺たちはこれにはまったんだ」
(*'A`)「一度も勝てなかったけどな」
(*´・ω・`)「悔しかったね!」
( ・∀・)「今なら勝てるさ」
( ・∀・)「俺たちも成長したんだ!」
- 593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 01:43:02.65 ID:PZAtSwi7O
- ( ・∀・)「じゃ、始めるぞ」
(*'A`)ドキドキ
(*´・ω・`)ドキドキ
( ・∀・)「5……4……3……」
(*'A`)ドキドキ
(*´・ω・`)ドキドキ
(*・∀・)「2……1……」
- 597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 01:52:33.64 ID:PZAtSwi7O
―――ビュウウウ!
(;・∀・)「うおっ!?」
パサアッ……
(;'A`)「おいモララー! オワタの紙飛行機飛んでっちまったぞ」
(;´・ω・`)「どうしよう、どうしよう!」
(;・∀・)「……ええいっ! 俺たちも後に続け! こんな先だし、きっとオワタがズルしたんだ。負けてたまるか!」
- 606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 02:07:21.24 ID:PZAtSwi7O
- オワタの紙飛行機は勢いよく空を舞った。続いて三機の紙飛行機が追ってくる
三機の紙飛行機はグラグラと翼を左右に振りながらも懸命にオワタの紙飛行機を追うが、近付けば離され、近付けが離されの繰り返しでらちがあかない
まるで、オワタがおどけて遊んでいるようだ
三機の飛行機も負けじと加速を続ける。そうしてとうとう、モララーたちには見えなくなってしまった
- 608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/25(火) 02:17:42.39 ID:PZAtSwi7O
- あのままオワタの紙飛行機がトップを守ったのかもしれない
いやモララーの紙飛行機が逆転した? いやドクオの紙飛行機が巻き返したかもしれない。いやもしかしてショボンの飛行機?
誰にも分からない。揃って墜落した可能性だってある
どうなったかは、誰にも分からない。だから、こんなことも考えられないだろうか?
あの飛行機たちはまだ、飛び続けている。四人一緒で、飛び続けている
―――ずっとずっと、飛び続けている
(^p^)「おわり」( ∵)
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