- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:32:22.56 ID:vmM5yNjh0
- 病院
( ;ω;)「ばあちゃん!死んじゃやだお!!」
暗い病室の中に たくさんの管をつながれた老人が一人
( ;ω;)「ばあちゃん!!ばあちゃーん!!!!!」
それを見守る少年とその家族
(´・ω・`)「落ち着けホライゾン!!」
J( 'ー`)し「…ホライゾン…」
( ;ω;)「ばあちゃああああああああああああああああああん!!!」
「残念ながら… お気の毒です。
時刻は私の時計で、5月4日、午前3時20分頃…」
( ;ω;)「おっ…おおっ…おおおおおっ…
ば、ばあちゃあああああああああああああああああああああん!!!」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:34:16.77 ID:vmM5yNjh0
- 僕は内藤ホライゾン 通称ブーンだお…。
…たった今 最愛のばあちゃんが…死んじまったお。
癌だったそうだお。
母ちゃんや父ちゃんは慰めてくれたけど…
…落ち込みから…立ち直れそうにないお…
( -ω-)「…zzz…うっ…ばあちゃん……すー…すー…」
(´・ω・`)「疲れて寝ちまった、か。」
J( 'ー`)し「今はそっとしてあげましょ…。」
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:36:26.94 ID:vmM5yNjh0
- ( -ω-)「………」
「ホライゾンや…」
( -ω-)「…んっ…」
「ホライゾン、頑張ってね」
( -ω-)「…」
「何があっても めげるんじゃないよ
さもないとばあちゃん、怒るからね!!」
( -ω-)「むにゃ…まったく…ばあちゃんは怒りっぽいお…」
「余計なお世話よ!…じゃあもう…行くからね。
ずっと見守ってるからね。
ホライゾン…ホライゾン…」
( ゜ω゜)「ハッ…」
( ^ω^)「…夢、かお。」
相当病んでるみたいだお…ばあちゃんの夢を見るなんて…
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:38:31.72 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「…母ちゃん」
J( 'ー`)し「…ホライゾン…起きたのね
もっと寝ててもいいのよ?」
( ^ω^)「ううん、大丈夫だお…でも…
ほ、本当に、ばあちゃんは?」
J( 'ー`)し「…………………」
( ;ω;)「………そんなぁ!
そんなのってあるかお!!急にいなくなっちまうなんて!!」
J( 'ー`)し「…ホライゾン、今はひたすら泣きなさい。」
( ;ω;)「…か、母ちゃん…おおおおおおおおおおおおん!」
J( 'ー`)し「…」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:40:47.81 ID:vmM5yNjh0
- ( ω )「………」
僕は悲しみを紛らわすために…
( ω )「…もっも…」
物を食い続けたお…
( ω )「…このポテチの味…婆ちゃんの料理にそっくりだお…パリポリ」
マズいとは分かってたお これで太っちまうことも
でも…今気を紛らわすには飯を食うしかなかったんだお。
( ω )「…もっも…」
ゲームをしても…気は紛れない…。漫画を読んでもダメ。
運動するにも力は入らない…
本当に人生の…どん底だったお…。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:43:06.09 ID:vmM5yNjh0
- 数日後 学校 校門前
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「なんだか行きづらい気がするお…。
忌引きとかなんとかで数日休んだからかお?」
いや、それ以外にも何か心に引っ掛かるものが…ええい!
学校 教室
( ^ω^)「おはようだお!!ガラガラガラ」
一同「…シーン…」
ヒソヒソ…あいつあんなデブだっけ?ヒソヒソ…
ヒソヒソ…あの体系引くわ…ブサイクに拍車がかかったっていうか…ヒソヒソ
( ^ω^)「…」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:45:20.65 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)(どうせ誰も…僕のことなんて…)
僕はうつろな目で前を見ながら
着席したお。
ξ*゚听)ξ「…ちょっとブーン、どうしたのよその体」
…隣の席の女子…ツンだお…
今は…話す気にもなれないお
( ^ω^)「そんなことどうでもいいお。」
ξ*゚听)ξ「…先生が言ってたわよ。あんたのおばあちゃん、亡くなったんだって?
…元気出しなさいよ。あんたらしくもな「ざけんなお…」
( ^ω^)「お前なんかに僕の苦しみが分かってたまるかお」
もう…誰も…信用できなくなっていたお…
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:47:55.19 ID:vmM5yNjh0
- 人間不信となった僕は…次第に教室にいるのが苦痛になってきたお…。
('A`)「おいブーン 大丈夫か?」
…親友のドクオは何度も話しかけてくれたお。でも…
( ^ω^)「うるせーお…」
僕はそのたびに冷たく突き放してしまったお。
('A`)「おい、待てってブーン!」
( ^ω^)「…」
そして…難しくなっていく勉強…
誰も僕を理解してくれない孤独感…
それに耐えかね、僕はついに…
( ;ω;)「母ちゃん、僕 学校行きたくないお」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:49:32.64 ID:vmM5yNjh0
- J( 'ー`)し「!?何を言い出すの、ホライゾン」
( ^ω^)「もう誰も…信じられないんだお」
J( 'ー`)し「だけど勉強にもついていけなくなるし…」
( ;ω;)「知ったこっちゃねーお!!!」
僕はそれから一日中部屋にこもって…
寝転がってはゲームをし、ゲームをしては物を食いの繰り返しだったお
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:51:11.82 ID:vmM5yNjh0
- いつしか僕はいわゆる「引きこもり」になってしまっていたお
( ^ω^)「…このポテチうめーな 母ちゃん堅揚げポテトブラックペッパー味
もっともってこいお!!」
シーン…
( ^ω^)「チッ、留守かお!使えない親だお!!」
今思えば…婆ちゃんの思いを…
踏みにじりまくっていたお…
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:54:28.89 ID:vmM5yNjh0
( ^ω^)「………ふぁー、眠いお。さっさと寝ちまうお。」
そうだ、今日…一回も外に出てないお…
( ^ω^)「フヒwww完全ニートの誕生だおwwwwwwwwwwww」
…何をバカな。
自分で自分にツッコミを入れて
今日はもう寝ることにしたお
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:55:48.99 ID:vmM5yNjh0
- そんな生活は…ずいぶん長いこと…続いたお
3か月 4か月 5か月…
時はどんどん流れて行って…
休み初めてから半年 僕は小学5年生になったお。
そう、思い出せば
小学5年生こそ 僕の人生の転機だったとも言えるお
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 12:58:02.43 ID:vmM5yNjh0
- 半年も休み続けて…そこで…体に異常を感じたお
立ち上がろうとしてもフラつき、
まっすぐ歩けない感覚が続いたお
あまりにもおかしかったから
病院へ行くと…
『起立性調節障害』だったようだお
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:00:45.44 ID:vmM5yNjh0
- 起立性調節障害
簡単に言うと立つと立ちくらみがし、
朝起きにくくなる病気のことだお
( ;ω;)「…半年も引きこもった結果…こんな病気になっちまうなんて!」
J( 'ー`)し「ホライゾン…いつでもいいのよ。
病気を治してからでいいから、学校に…」
( ;ω;)「うるせーお、行けるわけ…ないじゃないかお…ううっ」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:03:18.93 ID:vmM5yNjh0
- それから僕は病気と闘いながら引き込もり続けたお
始業式とか大きな行事があるときだけ学校に行って
そこで…クーというカウンセラーに会ったお
クー先生は僕の学校でカウンセラーをしていて
普段は相談室と呼ばれる部屋にいるお
僕は彼女を信頼して…
学校には相談室だけ行けるようになったお
川 ゚ -゚)「内藤君、調子はどうだ。」
( ^ω^)「あまりよくないですお。」
川 ゚ -゚)「そうか。無理はしないようにな。
どうだ、オセロゲームでもするか?」
( ^ω^)「えっ、いいんですかお?」
川 ゚ -゚)「問題ない すべて君のためだ」
( ^ω^)「あ、ありがとうですお…」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:04:26.56 ID:vmM5yNjh0
- それから僕は少しずつ心を開き…学校に通い続けたお
でも それから約一か月後
全てを狂わす事件が起こったお
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:06:10.84 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「母ちゃん、僕明日も学校行くお!」
J( 'ー`)し「あら!それはよかったわ!」
(´・ω・`)「クー先生にはどんなに感謝しても足りないなぁ。はっはっは」
J( 'ー`)し「…あら?」クラッ
(´・ω・`)「ん?どうした?母さん」
J( 'ー`)し「いや…ちょっとめまい………が………
…!!!!!
き、きゃああああああああああああああああああああああああ!!!」
その悲鳴で…すべてが壊れたお…
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:08:40.61 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「どうしたんだお!?母ちゃん!!」
(´・ω・`)「おい母さん、しっかりしろ!!」
J( 'ー`)し「頭…痛い…ガンガン…する…う、ううっ…」
( ^ω^)「頭痛かお!?今氷枕持ってくるお!」
(´・ω・`)「大丈夫か、母さん 救急車呼ぶか?」
J( 'ー`)し「大丈夫…ひ、ひぎぃ!!!」
(´・ω・`)「こりゃ尋常じゃないぞ…おいホライゾン!!俺の携帯もってこい!!」
(;^ω^)「え?携帯かお?ほ、ほいお」
(´・ω・`)「もしもし、はい。救急をお願いします…。
家内が突然頭痛を訴えて倒れ込んで…はい…すぐ来てください…
場所は…」
まさに地獄絵図だったお 倒れて悶える母ちゃん
焦った表情の父ちゃん
僕はオロオロするしかなかったお
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:11:26.19 ID:vmM5yNjh0
- 病院
( ;ω;)「ううっ…母ちゃん…」
母ちゃんは集中治療室に入ったきり出てこなくて…
父ちゃんは医者に呼ばれたきり帰ってこないお…
(;´・ω・`)「………」フラフラ…
( ^ω^)「あ!!父ちゃん!!ど、どうなんだお、母ちゃんは!」
(´・ω・`)「‥絶望的だそうだ」
( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「絶望的なんだよ。
くも膜下出血っていう一種の脳内出血だそうだ。
しかも症状レベルは最大5のうちの4…
意識はなく…このまま一生目を覚まさないかもしれないそうだ。」
( ω )「」
何を言ってるんだこの親父
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:14:16.10 ID:vmM5yNjh0
( ・∀・)「担当医のモララーです
応急処置が完了し、脳ドッグも取り終えましたので
病室のほうへ移動します。
今なら患者さんにお会いできますよ。」
( ;ω;)「あ、会わせて下さいお!!」
暗い病室…婆ちゃんの時を思い出すお…
その真ん中で…眠る…
一人の…女性…僕の…母ちゃん…
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:16:01.85 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「…母ちゃん…おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!」
(´・ω・`)「気をしっかり持て!!ホライゾン!!
…母さん…母さん…!くっ…ぐっ…畜生…グスッ…」
( ・∀・)「…お気の毒です。
…検査の結果手術の必要性があるようです。」
(´・ω・`)「!!!手術!!!」
ここで初めて僕は
とんでもないことが起こってることに気付いたお
手術…?
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:18:15.19 ID:vmM5yNjh0
- (´・ω・`)「に、日時は?」
( ・∀・)「2日後ですね…。
手術するのは東京のチームです。」
(´・ω・`)「…そうですか…分かりました
家内をお願いします。」
( ・∀・)「もちろんですとも。
では手術の代金などの説明がございますのでこちらに
…ボウヤ…お母さんと話をしたらどうかな。」
( ^ω^)「母ちゃん、大好きだお」
( ^ω^)「今度手術だってお。」
( ^ω^)「きっと治ってまた遊べるお!」
( ;ω;)「…遊べる…お…」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:21:47.48 ID:vmM5yNjh0
- そして二日後…運命の手術は始まったお
('A`)「ブーン!!」
(*゚ー゚)「ブーン君、お母さんは!?」
( ^ω^)「…ドクオ…ドクオのお母さん…
…母ちゃんは、今…手術中ですお。」
ξ*゚听)ξ「ブーン、来たわよ」
ζ(゚ー゚*ζ「こんにちはー。」
ξ*゚听)ξ「ちょっ母さん!気楽すぎ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「だけどこういう時は明るくふるまうのが一番なの。知ってる?」
ξ*゚听)ξ「…あのねぇ、ブーンの身にもなってみてよ。」
ここで僕は気付いたんだお
友達はいつも僕のことを想ってくれてる…
どんなに冷たく突き放しても…
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:25:11.10 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「…みんな…おおおおおおおおおおおおおおおん!」
(´・ω・`)「…」(今は…そっとしてやろう)
ξ*゚听)ξ「ちょっ、何泣いてんのよ!!」
('A`)「無理もねーよ お前こそブーンの身になってみろ」
ξ*゚听)ξ「…そうね…」
( ;ω;)「母ちゃん…お願い…生きてお…」
ξ*゚听)ξ「…ブーン、きっと大丈夫…大丈夫だから…」
('A`)「…ブーン、俺みたいなダメ人間が言えたことじゃねーけど
人間はそうかんつっ…かんてっ…浣腸…かんたっん…簡単に
つぶりぇあ…潰れやしねーよ!」
ξ*゚听)ξ「どんだけ噛みまくってんのよ」
( ^ω^)「…ツン…ドクオ…ありがとうお…」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:27:23.39 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「…手術が始まってからもう2時間たってやがる。」
ξ*゚听)ξ「大丈夫…かな…」
( ^ω^)「…」
('A`)「おいお前ら!こんな時こそ歌おうぜ!」
ξ*゚听)ξ「はぁ!?ここ病院の待合室…」
('A`)「知ったこっちゃねーよ!責任は俺がとる!」
ξ*゚听)ξ「アンタブーンの身にも「いいお」
( ^ω^)「気がまぎれるならそれでいいお。」
('A`)「おっしゃ!!
アースーがうーんーだー正義のマーグーマー」
ξ*゚听)ξ「古いわ」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:31:57.00 ID:vmM5yNjh0
('A`)「ジェット気流だ新兵器ーS!O!S!!!S!O!S!!!カシンッ!!!カシンッ!!!カシンッ!!!!!」
(;^ω^)「いつまでそれ歌ってるつもりだお」
ξ*゚听)ξ「古いって」
('A`)「今日もぉぉぉマーグーマーはーそーらーをーとーぶー」
(;・∀・)「ちょっとほかの患者さんもいるんで静かにしてくれます?」
('A`)「あっすいません」
ξ*゚听)ξ(ほれみろ)
(*゚ー゚)「ドクオ…後でジェットストリームアタックね」
('A`)「ちょwww勘弁wwwwwwwww」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:35:36.27 ID:vmM5yNjh0
- ウィーン
( ・∀・)「手術は終了しました 無事成功です」
( ^ω^)「!!!じゃあ母ちゃんは!!」
( ・∀・)「目を覚ます可能性も0ではありませんね」
('A`)「ふふーい!!やっぱアース様は偉大だぜ!!!」
ξ*゚听)ξ「いつまでマグマ大使の話してんの?」
( ^ω^)「やったおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
(´・ω・`)「良かった…本当に良かった…」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:38:33.79 ID:vmM5yNjh0
- ( ・∀・)「…ですが」
お医者さんは一瞬目をそらして、またこちらを見たお
( ・∀・)「切れている血管は一本ではありませんでした」
(´・ω・`)「え?」
( ・∀・)「おかしいとは思っていました。
患者さんは別に太ってもおりませんでしたし
一度のくも膜下出血でレベル4まで上がる物なのかと。
手術中…発見したんです もう一本切れた血管を」
( ゜ω゜)「!?」
('A`)「じゃ、じゃあ!!!」
( ・∀・)「まだまだ油断はできません
…くも膜下のほうの治療はしましたが…もう一本はどうにも…」
( ;ω;)「そ、そんな…」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:41:47.20 ID:vmM5yNjh0
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「…母ちゃん」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「手術、無事終わってよかったお…」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「僕、母ちゃんを信じてるお
だから、もう一本の血管の病気なんて…振り切って…目を覚ましてほしいお」
J( 'ー`)し「………」
( ・∀・)「…息子さんの呼びかけで…低下しつつあった血圧が戻りつつありますね」
(´・ω・`)「え?」
( ・∀・)「やはり家族の力は絶大なようです
貴方も奥様とお話しなさってください」
(´・ω・`)「…ええ。」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:43:59.60 ID:vmM5yNjh0
- (´・ω・`)「ホライゾン ちょっと向こう行ってろ」
( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「俺と母さんで話をする だから…」
( ^ω^)「…分かったお」
(´・ω・`)「…母さん
お前と会ったのはいつだっけなぁ」
(´・ω・`)「俺からプロポーズしたんだっけ?覚えてねーや」
(´・ω・`)「だけど‥また一緒に…夫婦として過ごしたいもんだよなぁ」
(´・ω・`)「だからさ、目を覚ましてくれよ。な?」
(´・ω・`)「俺、いつまでも待ってるからさ」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:46:16.79 ID:vmM5yNjh0
- それから三日後…
家に電話がかかってきたお
(´・ω・`)「はい、もしもし。…え?家内が?…!!!は、はい!すぐ行きます!!」
( ^ω^)「ん?どうかしたのかお?」
(´・ω・`)「すぐに病院に向かうぞ。」
( ^ω^)「え!?」
(´・ω・`)「本格的にマズいらしい
血圧の上昇が止まらないんだとよ 車飛ばすから覚悟しとけ
すぐ着替えろ」
( ;ω;)「そ、そんな!」
まさか、こんなに早く…
頼むお母ちゃん…生きてくれお!
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:48:12.42 ID:vmM5yNjh0
- 病室に入ると 顔を真っ赤にして眠る母ちゃんがいたお
( ・∀・)「本格的にヤバい状況です 励ましてあげてください
とりあえず血圧を下げる薬は投与しました。」
(;^ω^)「と、投与したのにこの数値かお!?」
( ・∀・)「…申し訳、ありません。
(´・ω・`)「…母さん…!」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:51:09.73 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「ちょっと父ちゃん携帯借りるお!!」
(´・ω・`)「え?お、おい!」
( ^ω^)「ドクオかお!?すぐ病院に来てくれお!!
母ちゃんがヤバいお!一緒に励ましてほしいお!ツンにも連絡をしてくれお!!」
( ^ω^)「これでいいお…母ちゃん!!」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「死なないでほしいお」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「僕だらしないから…物、すぐなくしちゃうんだお
僕のPSPの説明書、どこにあるか知らないかお?」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「もっと僕にご飯を作ってくれお。
母ちゃんの料理の味が忘れられないんだお
それに僕ドジだから まだまだ母ちゃんが必要だお」
J( 'ー`)し「………」
( ;ω;)「だから!目を覚ましてくれおー!!!」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:54:21.79 ID:vmM5yNjh0
- ξ*゚听)ξ「ブーン!!」
( ;ω;)「わあああああああああああああああああああああああああああん
ツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
早く来てえええええええええおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ξ*゚听)ξ「ちょっ!!落ち着きなさいよ!!」
('A`)「ブーン!!ついにお前キ●ガイになったか!」
ξ*゚听)ξ「洒落にならないこと言わない!!病室はここよね?」
( ;ω;)「そうだお!早く早く!!」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 13:58:57.01 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「…ブーンの母ちゃん。
貴方にはたくさんお世話になりましたね。
俺の誕生日にはプレゼントをくれましたっけ。」
ξ*゚听)ξ「私、貴女みたいな素敵な女性見たことなかったんですよ。
だから私に料理とか、教えてくださいよ。また…ねえ。」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「母ちゃん!!みんな来てくれたんだお!!」
J( 'ー`)し「…」
J( 'ー`)し「…ラ……ン」
( ゜ω゜)「!?」
ξ*゚听)ξ「い、今のって!?」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:00:32.35 ID:vmM5yNjh0
- J( 'ー`)し「………」
('A`)「き、聞き間違いじゃないよな!?」
(;^ω^)「…た、たぶん」
( ・∀・)「…一瞬意識レベルが上がりました…」
( ^ω^)「じゃあ治る見込みが!!」
( ・∀・)「大いにあります
…あ、お父さん ちょっとこちらへ」
(´・ω・`)「?」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:02:38.09 ID:vmM5yNjh0
- ( ・∀・)「血圧が上がったということはかなりマズい…
意識レベルが回復したとはいえ一瞬でした…」
(´・ω・`)「!!」
( ・∀・)「普通レベル4でさらに脳内出血がもう一か所で発生していれば
五日と持たないはずです
そして今日は五日目」
(´・ω・`)「…」
( ・∀・)「我々も全力をつきます
…ですが一応 覚悟しておいてください」
(´・ω・`)「…わかりました
でもこのことは息子には言わないつもりです」
( ・∀・)「それがいいですね。」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:05:45.37 ID:vmM5yNjh0
- (´・ω・`)「…」
( ^ω^)「あ、父ちゃん お医者さんの話、なんだったんだお?」
(´・ω・`)「大したことじゃねーよ 入院費のこととかだ」
( ^ω^)「…へー」
うすうす感づいてはいたお…
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:06:38.62 ID:vmM5yNjh0
- そしてそれからさらに5日
僕は毎日母ちゃんのところにお見舞いに行ってたお
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:10:16.33 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「………母ちゃん!今日も来たお!!」
J( 'ー`)し「………」
('A`)「俺らも一緒ですよ!!」
ξ*゚听)ξ「私も!」
ζ(゚ー゚*ζ「ブーンのお母さんー早く目を覚まして
私とお茶しましょうよー」
(*゚ー゚)「その時は私もご一緒させてもらうからね!」
J( 'ー`)し「………」
( ^ω^)「かあちゃーん!!聞こえてるかおー!?
この前僕ポケモンで色違いが出たんだおー!!!」
('A`)「おいそれ俺にくれよ!」
ξ*゚听)ξ「いや何の話題してんのよ!」
一同が笑ったお
( ^ω^)「ちょっとトイレ行ってくるお」
(´・ω・`)「あいよ」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:13:32.97 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「ブルッ…ふう…」
「ちょっとそこの方」
( ^ω^)「ん?僕ですかお?」
「そうそうあんたよ
病室からあんたの声が聞こえてうるさいのよ」
(;^ω^)「え!?で、でも…呼びかけが…」
「そんなの知ったこっちゃないわよ!
あたしのお父さんがぎっくり腰で倒れたのよ!
治療に集中できないじゃない!」
(;^ω^)「は、はぁ。」
「どうせあんたの患者、大した病気じゃないんでしょ?」
この言葉でキレたお
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:15:12.26 ID:vmM5yNjh0
- ( ゜ω゜)「ふざけんなお!!!」
「え?」
( ;ω;)「僕の母ちゃんはくも膜下出血なんだ!!ぎっくり腰とは違うんだおー!!!」
「…」
( ;ω;)「おお…おおおおおおおおおおおおおおおおん!!!」
ダッ
('A`)「おかえりブーン…ん?なんでないてんだ?」
( ;ω;)「トイレで心無いやつに心無いこと言われたんだお!
僕の母ちゃんが大したことないんだとか言ってたお!!悔しいお!悔しいお!」
ξ*゚听)ξ「何が何だかさっぱりわからないけど…」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:18:08.81 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「もーやだお!!帰るお!」
(´・ω・`)「ちょっ!お見舞いは…」
( ;ω;)「乗り気になんねーお!!」
これが僕の悪い癖だお
何か自分がしてることに障害があると…
すぐにあきらめて放棄しちゃう癖だお…
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:19:47.93 ID:vmM5yNjh0
- (´・ω・`)「待てホライゾン!!」
( ;ω;)「ううっ…」
(´・ω・`)「…ずっと母ちゃんの横にいてやれ
んで母ちゃんを回復させてあげるんだ
それがその心無い人を見返す一番の手段だと思うな
何を言われたのかは知らんけど
お前がいいと思ったことは
最後までやりぬけよ」
( ;ω;)「ううううううううううう!
ありがとうお…父ちゃん…僕…母ちゃんの横にいてやるお!!」
(´・ω・`)「それでいいんだよ、ブーン…」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:21:40.32 ID:vmM5yNjh0
- だけど…その夜…ついに…
「え?家内が?」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:23:38.26 ID:vmM5yNjh0
- (´・ω・`)「…はい…いよいよ…分かりました…すぐに向かいます」
( ゜ω゜)「!!」
覚悟はしていたけど、ついに来てしまったお…
その時が…
だけどきっとこの前みたいに…無事でいてくれるはずだお…
…きっと!
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:25:24.19 ID:vmM5yNjh0
- 病院
(´・ω・`)「先生!家内は!?」
( ・∀・)「……………。
……………。
……。」
( ^ω^)「何とか言ってくださいお!」
( ・∀・)「3分ほど前に心臓が停止しました。」
( ω )「」
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:26:58.41 ID:vmM5yNjh0
- ( ・∀・)「…電気ショックという手もありますが
してしまいますと背骨が砕ける可能性があります」
(´・ω・`)「…でしたら…しません…。このまま…安楽死を…」
( ;ω;)「母ちゃん!」
(;・∀・)「あっ!ボウヤ!まだ話が…」
病室
( ;ω;)「母ちゃん!!」
そこにはかすかに肌が緑色になった…母ちゃんがいたお…
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:28:37.41 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「…母ちゃん…ううっ…」
( ^ω^)「… 今までありがとうお」
おいしいご飯作ってくれて
僕のお世話してくれて
お風呂沸かしてくれて
掃除してくれて
病気になったときは看病してくれて
一緒に遊んでくれて
たくさんおもちゃ買ってくれて
ゲームも買ってくれて
話し相手にもなってくれて
ゲームの対戦相手もしてくれて
( ^ω^)「本当に…」
( ;ω;)「ありがとう…お…」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:31:08.15 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「迷惑かけてごめんお 本当に…本当に…
天国でも…僕を…見守ってほしいお…」
J( 'ー`)し「…ホライゾン…」
( ゜ω゜)「!?」
J( 'ー`)し「大好きだよ…ホライゾン…これからもがんばってね…」
( ゜ω゜)「母ちゃん!?」
J( 'ー`)し「母ちゃんずっと見てるから。 勉強もスポーツも…頑張って」
J( 'ー`)し「大好きよ…ホライゾン…ホライゾン…ガクッ」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:32:01.03 ID:vmM5yNjh0
- あれは幻聴だったのか…それとも本当に蘇生したのか…
今となってはもう…分からないお…
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:33:48.55 ID:vmM5yNjh0
- ( ・∀・)「時刻は午後10時56分ごろ。ご愁傷様です。」
(´・ω・`)「…母さん」
(´・ω・`)「ごめんな 何もしてやれなくて」
(´ ω `)「ふがいない親父だなあ俺って」
(´・ω・`)「だからさ…最後に…償いのために」
チュッ…
(´;ω;`)「俺に謝らせてくれ…!
ごめんな…ごめんな!!ごめんな!!!すまなかった!
ごめんなかあさああああああああああん!!!」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:36:28.34 ID:vmM5yNjh0
- 霊安室で…安らかな顔で眠る母ちゃん…
僕はそれが…
J( 'ー`)し
とても華やかに見えたお…
まるで僕たちを見守ってくれているかのように…
J( 'ー`)し
ありがとうお
J( 'ー`)し
母ちゃん
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:37:01.77 ID:vmM5yNjh0
- (´・ω・`)「ホライゾン」
( ^ω^)「お?」
(´・ω・`)「お前に絶望的なことを伝えねばならないようだ。」
(´・ω・`)「お前…30代超えたら絶対脳ドッグしろよ…」
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:38:15.40 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「母ちゃんのくも膜下出血 原因はストレスなどもあるようだが…
血管の配列などにも原因があったようだ
そしてその配列は…『遺伝する』」
( ゜ω゜)「じゃ、じゃあ!!」
(´・ω・`)「残酷なようだが…お前も母ちゃんと同じ道をたどるかもしれない」
( ω )「…」
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:41:45.05 ID:vmM5yNjh0
- そして翌日
僕と父ちゃんは…近所のファミレスに呼び出されたお
ツンとドクオからだったお
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:45:41.14 ID:vmM5yNjh0
- (*゚ー゚)「ブーン君
提案なんだけどさ…学校 行ってみない?」
( ^ω^)「無理だお」
('A`)「即答かよ…」
ζ(゚ー゚*ζ「だけどさ 学校に行ったら
天国の君のお母さんも喜んでくれると思うな」
( ゜ω゜)「!!!」
『母ちゃんずっと見てるから 勉強もスポーツも…頑張って』
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:47:37.17 ID:vmM5yNjh0
- ( ゜ω゜)「だ…だけど!みんなと付き合っていける自信がないお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなの、徐々に慣れて行けばいいことよ」
(*゚ー゚)「ドクオが言ってたよ
ブーン君がいなくてみんなさみしがってるって」
( ゜ω゜)「あ、あわわ…」
(*゚ー゚)「みんな君を待ってるんだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「お母さんのためにも…」
「「学校、行ってみない?」」
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:49:00.77 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「…お…おおおおおおおおおおおおおおおおおおん!
僕…自信がないお!みんなと同じ境遇じゃないし!それに!!」
('A`)「甘ったれてんじゃねーよ!!!」ガタッ
( ;ω;)「!!}
('A`)「俺らだってなぁ!お前を心配してんだよ!
心配してなきゃ…」
ドサッ
('A`)「こんなもんかかねーよ!!!」
ドクオが叩きつけたのは軽く40枚近くありそうな手紙…
…こ、これは!!
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:50:48.51 ID:vmM5yNjh0
- 『内藤君がいなくてみんな寂しがってます ぜひ学校に来てください』
『僕もこの前おじいさんを亡くしてしまいました
同じ境遇同士頑張りましょう』
『学校に来たらたくさんお話ししましょうね』
『俺実はお前と5年間ずっと同じクラスだったんだ
影薄かったけど お前のことは誰よりも心配してるからな!』
『幼稚園のころから内藤君のことは知っています
悩み事は一人で抱え込まずに
皆に話してみてください』
( ;ω;)「クラスの…みんな…」
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:52:44.29 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「寄せ書きしてもらったんだよ
言わせんな恥ずかしい」
ξ*゚听)ξ「ね?この通りみんな心配してんの
だから」
「「「「学校、行ってみない?」」」」
( ^ω^)「……母ちゃんのため…みんなのため…」
( ^ω^)「どこまでいけるか分からないけど…頑張ってみる…お」
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 14:55:39.25 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「…頑張れ」
ξ*゚听)ξ「頑張って」
(´・ω・`)「頑張れよ」
( ^ω^)「がんばるお!!!」
第一章 完
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:00:02.87 ID:vmM5yNjh0
- -第二章-
学校に復帰した僕…
最初は戸惑ったけれど、
そのうち慣れてきて…
そしてついに
小学6年生になったお
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:03:26.41 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「おはようございますおー」
('A`)「あ、ブーン おはよ。
ちょっと相談なんだがな…」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「俺らの担任のモナー
あいつがとんでもないこと言い出したぞ」
(;^ω^)「なんだお?」
('A`)「いや、俺らもうすぐ卒業じゃん?
だからもうすぐ謝恩会があるわけよ」
( ^ω^)「それがどうかしたのかお?」
('A`)「お前昨日学校風邪で休んでたよな
お前が休んでた間学校で学級会があって
『謝恩会で各自が書いた作文を発表する』ことになったんだ」
(;^ω^)「さっさと本題言えお」
('A`)「その作文のテーマの一つに『母親』があってな
…担任がよ…
ブーン お前にそのテーマ『母親』で作文を書いてもらうっつってたぞ」
( ゜ω゜)「ひでぶっ」
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:05:56.83 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)「は、はあ!?頭大丈夫かおモナー!!」
('A`)「俺もそう思ったさ…だけど
『ブーンが書けば感動的な作文が書けるはず』とかわけわかんねぇこと言ってたぞ」
(;^ω^)「うーん…ん?待ってくれお」
よくよく考えたら…これ、チャンスじゃないかお?
皆に僕の境遇を理解してもらうんだお
そしてみんなに親の大切さを…分かってもらえば…
( ^ω^)「書くお」
('A`)「え?」
( ^ω^)「テーマ『母親』で作文を書くお」
('A`)「そ、そうか。
作文とはいっても短い詩みたいなもんらしぞ
ほらよこれ説明文と原稿用紙」
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:06:54.15 ID:vmM5yNjh0
- さて何を書こうか?
締め切りは今日の放課後だお
考えられる時間はたかが知れてるお…
…えーいもう下手に感動狙わずに直球ストレートだお!!
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:10:25.01 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「先生、かけましたお」
( ´∀`)「早いな どれ見せてみろ」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
( ´∀`)「…」
( ;∀;)「………」
(;^ω^)「ちょっ!どうしたんですか先生!!」
( ´∀`)「感動したぁぁぁ!!!これ謝恩会で読め!!
いいか、詩を全員に書かせるのはあくまでも選考のためだ!
その書かれた詩の中で特に優秀な10個をその詩の作者に読んでもらうんだ」
( ^ω^)「え?じゃ、じゃあ」
( ´∀`)「10個入りだ!おめでとう!読み上げの練習しとけよ!」
( ^ω^)「は、はいお!」
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:11:46.17 ID:vmM5yNjh0
- そして…すべての選考が終わり
リハーサルとして選ばれた人は
体育館でみんなの前で一度読むことになったお
( ´∀`)「では次 内藤君」
(;^ω^)「は、はいお!!」
緊張してきたお…
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:14:11.75 ID:vmM5yNjh0
( ^ω^)「小さな公園 二人で歩いた
とても温かい 僕の思い出
二人ケンカをしたことも 今となれば良き思い出
今でも時々こう思う…
『過去に戻ってやり直したい』
再び母に会えるのならば
『産んでくれてありがとう』そんな風に声をかけてみたい
そして後悔していることを
全てさらけ出し謝りたい。
ありがとう お母さん 僕は今日も元気です
いつまでも…見守っていてね」
(;^ω^)(み、みんなの反応は!?)
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:15:30.61 ID:vmM5yNjh0
- (;A;)「…グスッ…」
ξ*;凵G)ξ「うっ…泣いてなんかいないんだからね…」
( ;∀;)「やべっ…また泣けてきた」
それからしばらく…大きな体育館は
暫し全員の涙声で覆われたお
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:18:14.22 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)「ど、どうすればいいんだお?オロオロ」
( ;∀;)「グスッ…気を取り直して…つ、次…ビロード君」
( ><)「はいです…ぐすん
…あー受験めんどくさい とってもとってもめんどくさい
親の都合で勝手だよ あー勉強は滅びれば良い
僕は勉強が嫌いだ だけど将来のためだからな
しぶしぶ頑張る 僕がいる…ぐすん」
(;^ω^)(こいつ…涙ブレイカーだお…)
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:20:14.53 ID:vmM5yNjh0
- シーン…
('A`)(ヒソヒソ…一気に白けたな…)
(;^ω^)(うわちゃぁ…お気の毒に…)
( ´∀`)「…では次…」
Σ(;^ω^)(何事もなかったかのように次に行ったおこの教師!)
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:21:58.89 ID:vmM5yNjh0
- そして本番がついに来たお
選ばれた10人がステージに立って…
左から詩を読み上げて行ったお
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:22:53.87 ID:vmM5yNjh0
- 「1年生 とっても楽しみ入学だ!
わくわく期待に 胸ふくらませ
るんるん校門に 飛び込む!
先生は 面白い人かな?
友達たくさんできるかな?
わくわくしていた 無邪気な私
ぴかぴかしていた 無邪気な私」
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:24:02.27 ID:vmM5yNjh0
- 「林間学校 ワクワクする
お母さんと離れて 寂しいな
だけど僕が 頑張らないと!
皆と一緒に作ったカレー
とってもとってもおいしかった!
キャンプファイヤーは熱かったけど
なんだかとってもワクワクしたよ!
みんなみんな ありがとう!!」
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:25:14.15 ID:vmM5yNjh0
- 「ばっひょー! 運動会だよー!
皆で頑張るリレーだ!!
玉入れ 玉ころがし頑張ろう!
とっても暑かったその日
僕らは心も体も
とっても熱くなりました!!」
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:29:21.23 ID:vmM5yNjh0
- 「…あー受験めんどくさい とってもとってもめんどくさい
親の都合で勝手だよ あー勉強は滅びれば良い
僕は勉強が嫌いだ だけど将来のためだからな
しぶしぶ頑張る 僕がいる」
(;^ω^)(あ、あまりの評判の悪さに教師が順番を変えたのかお)
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:30:37.75 ID:vmM5yNjh0
- 「修学旅行 登山で頑張れドッコイショ
足が疲れて倒れそうになった
乗り物に乗りたくなった
でも頂上に行かなくちゃ
…行かなくちゃ…
やっとたどり着いた頂上
眺めた景色は凄くきれいだった
ここまで来てよかった
心底そう感じた」
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:32:08.60 ID:vmM5yNjh0
- 「学芸会 劇は凄く大変で…
練習いっぱい頑張った
僕は桃太郎の亀さん
あの子は桃太郎
二人一緒に頑張ろう
当日スポットライト浴び
僕のスイッチオンになる
皆の拍手で燃えてきて
最高の劇になったんだ
みんなほんとにありがとう」
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:33:20.09 ID:vmM5yNjh0
- 「進級ヒャッヘーイ!
勉強めんどいヤッフーーーーーーウ!!!
イェーイイェーイ!
ドラッポーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:39:29.21 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)(つ、次が僕だお)
「お母さん今まで迷惑かけてごめんね
大変だったよね
うちにはお父さんがいないから
僕と二人で頑張ったんだよね
パート夜遅くまで大変だよね
全部僕のために、ごめんね
勉強一生懸命がんばって
最高のおとなになるからね
だからその時まで一緒にがんばろうね
ありがとう お母さん」
(;^ω^)(お母さんネタかぶってる上にこいつのがクオリティたけーだろ)
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:40:59.02 ID:vmM5yNjh0
そして僕の番がきたお
( ^ω^)「小さな公園 二人で歩いた
とても温かい 僕の思い出
二人ケンカをしたことも 今となれば良き思い出
今でも時々こう思う…
『過去に戻ってやり直したい』
再び母に会えるのならば
『産んでくれてありがとう』そんな風に声をかけてみたい
そして後悔していることを
全てさらけ出し謝りたい。
ありがとう お母さん 僕は今日も元気です
いつまでも…見守っていてね」
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:46:23.44 ID:vmM5yNjh0
- 「…グスンッ…」
「ううっ…」
「あの子…父子家庭なの…?」
「グスンッ…」
「ドラッポン…」
(;^ω^)(うまくいったかお…)
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:49:32.43 ID:vmM5yNjh0
「旅立つ私たち
私たちはもうすぐ卒業します
大きく強く
力いっぱい羽ばたきます
あの大空に向かって
大きな翼を思いっきり広げ
今まで体験したこと
これからあること
すべてをかみしめ、
羽ばたきます」
( ^ω^)(ラストにはピッタリな詩だお)
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:50:38.62 ID:vmM5yNjh0
- こうして謝恩会は終わって‥
数日後
僕たちは卒業することになったお
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:52:52.04 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「ブーン、お前はどの学校だっけ?」
( ^ω^)「VIP市立第五中学校だお!!」
('A`)「あそこか…あそこ結構なヤンキー校らしいぜ」
(;^ω^)「でもそれは昔の話だお
5年位前からずいぶん安定したらしいお」
('A`)「ならいいんだがな ま、気をつけな
俺とツンはVIP市立第三中学校だ
…しばらく会えないかもな」
ξ*゚听)ξ「しんみりしないでよ!こっちまで…うっ…」
( ^ω^)「とにかく!みんな!
僕たちは今この瞬間卒業したんだお!!
だからこそ叫ぶお!せーの!!」
「「「卒業おめでとう!」」」
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 15:53:59.05 ID:vmM5yNjh0
- こうして僕の小学校生活は終わったお…
だけど
中学校生活こそ
本当の地獄…だったんだお
第二章 完
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:00:08.13 ID:vmM5yNjh0
- -第三章-
VIP市立第五中学校
( ^ω^)「ここがヴィ中かお…」
( ^ω^)「生徒の印象は悪くないお」
( ^ω^)「とにかく入ってみるお」
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:03:24.84 ID:vmM5yNjh0
- ( ^Д^)「お前らの担任のプギャーだ
俺に見たいな糞教師にあたったお前らwwwwwwwwww
プギャーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
( ^Д^)「早速だが校歌を覚えてもらおうか
このCDを聞きながら歌詞カードを見ろ」
『侵略!侵略!セーラー服!
ブーンブンシャカブブンブーンwwwwwwwwwww
んでんでんでんでwwwwwwwwwwwwwwwwww』
(;^ω^)(すげえ歌詞だお…)
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:06:07.90 ID:vmM5yNjh0
- ( ^Д^)「ま、これはおいおい覚えてもらうとしようか。
んじゃ、みんな自己紹介しろ」
( ^ω^)「内藤ホライゾンですお
出身校はマジレス小学校ですお
ブーンと呼んでくださいお よろしくお願いしますお」
パチパチパチパチ
「ヒソヒソ…マジレス小学校?」
「ヒソヒソ…公立にしちゃ偏差値高いとこだよな…」
(;^ω^)(そうか この学校偏差値ヤバかったんだお
マジレス学校はこの辺の上位校だったけど…ここは…はは)
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:11:28.97 ID:vmM5yNjh0
休み時間
<ヽ`∀´>「よーう 内藤とやら
俺様はニダーだニダ
よろしくなwwwへへっwww」
(;^ω^)「え…?よ、よろしくお」
ニダーは見るからにDQNだったお…
<ヽ`∀´>「おいおいwwwテンション低いなお前wwwwwwwwwwww
仲良くしようぜ?な?」
この時はただのテンションの高いちょいDQNだと思っていたお
この時は
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:13:51.68 ID:vmM5yNjh0
- 数日後
父ちゃんは僕の境遇や過去のことを先生に伝えるために
僕のことをノートに書いてそれを提出するように僕に持たせたお
…そのノートが…すべてを変えてしまったお
( ^ω^)「先生このノート読んでくださいお」
( ^Д^)「うん?分かった。じゃあちょっとそこに置いとけ
後で読んどくわ」
( ^ω^)「お願いしますお」
僕は先生の教卓にノートをおいて席に戻ったお
それが命取りだったお
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:15:02.88 ID:vmM5yNjh0
- ふと教卓に目をやると
数人が群がって何かを読んでいたお
嫌な予感がして近づくと…
<ヽ`∀´>「wwwwwwwwwwwコイツwww父子家庭なのかwww
親しかたよれねーのかよwwwwwwwwwwwwww
よっっっえーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
ニダーが僕のノートを読んで
ケラケラ笑っていたお
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:17:23.50 ID:vmM5yNjh0
( ^ω^)「お…お前ら…何を…」
<ヽ`∀´>「…あっ!!いや、
お前も大変なんだなーって」
( ;ω;)「嘘だお!!!!!
じゃあなんで笑ってたんだお?」
<ヽ`∀´>「いや、読みながら昨日見たお笑い番組の内容思い出しちゃって…
つい笑っちまったんだ お前のことじゃねーよ」
(;;ω;)「でも…」
<ヽ`∀´>「お前の事じゃねーっつってんだニダ!!!
さっさと席に戻れボケェ!!!」
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:18:17.75 ID:vmM5yNjh0
- これが…いじめか 心底心底心底心底
そう思ったお…
だけど…母ちゃんのためにも…
僕はへこたれるわけにはいかないお
何があっても立ち上がり続けないと…
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:22:58.17 ID:vmM5yNjh0
ノパ听)「…あの」
( ^ω^)「お?」
ノパ听)「君…内藤君、いや、ブーン君だよね
マジレス小学校出身っていう」
( ^ω^)「そうだお?」
ノパ听)「私ヒート。
その…私頭悪いから
良ければ勉強教えてねw」
( ^ω^)「いやいや僕も頭は大したことないお
だけど…教えられるだけ教えてみようかおw」
ノパ听)「うれしい!じゃ、今度ね!!」
…かわいい子だったお
いつしか僕は
ヒートに惚れていたお
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:24:47.22 ID:vmM5yNjh0
- (-_-)「ようブーン」
( ^ω^)「お?」
(-_-)「俺ヒッキー…初めましてだな
よろしく…」
( ^ω^)「お、お。よろしくお」
おとなしいけど…感じのいい奴だお
こいつとなら仲良くなれそうだお
…そう思っていたお
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:26:48.28 ID:vmM5yNjh0
- ある噂が耳に入ったお
『ヒートは仲の良い女子グループと
トイレでやりたい放題(性的な意味ではなく)』
お菓子を食ったりゲームをしたり
時にはみんな帰った後カラオケをしたり
本当にやりたい放題だったそうだお
好きな人だからってそれはさすがにマズい事だと思ったお
そしてある日の帰りの会…
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:33:08.33 ID:vmM5yNjh0
- ( ゚д゚ )「先生 ヒートさんたちがトイレで何かやってるそうです」
正義感の強いクラスメートが卑猥な言い回しでそういったお
- 190 名前:猿さんどんだけあんのウヴォオオオオオ 投稿日:2011/07/27(水) 16:41:02.09 ID:vmM5yNjh0
- ざわっ…
「嘘だろ…あいつが?」
「ちょwwwテラエロスww」
「ほかのやつらに手マンでもしてもらってんのか?」
「飯食ってんじゃね?」
ノパ听)「………」
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:56:31.37 ID:vmM5yNjh0
- ノパ听)「証拠もないのにそういうこと言うなんて非常識では?」
(;^ω^)(ヒートちゃん…)
ノパ听)「私の持ち物から何か見つかったんですか?
どうなんですか?え?」
「見つかったんだよなーこれが」
( ^Д^)「さっきこっちみんなに通報されたときだ
女教師に頼んでトイレを調べてもらったんだわ」
( ^Д^)「そしたら見つかったのよ
アメの包み紙
それと…ヒート お前のシャーペン
…言い逃れできるか?」
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 16:59:34.46 ID:vmM5yNjh0
- ノパ听)「そんなの偶然ですよwwwwwwww」
( ^ω^)「偶然には見えないお…ボソッ」
ノパ听)「え?内藤君 今何か?」
(;^ω^)「!!!
なんでもないお!!!」
ヒートちゃんの目が
僕を恨む目に変わったのは
その時だったお
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:03:27.42 ID:vmM5yNjh0
- ノパ听)「……」
「あの…私たち ヒートちゃんと…お菓子 食べました」
ノパ听)「!!あんたら!!!」
( ^Д^)「間違いないか?」
「…はい」
( ^Д^)「決まりだ。ヒート
後で職員室に来い」
ノパ听)「ぐくっ…!!!」
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:06:55.05 ID:vmM5yNjh0
そして翌日 給食のとき
僕とミルナの牛乳だけ…
配られなかったお
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:10:21.82 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)「お?」
( ゚д゚ )「え?なんだこれ?」
ノパー゚)…ニヤニヤ
<ヽ`∀´>ニター…
(;^ω^)「まさかあいつら…!!」
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:12:31.68 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)「お前ら、僕の牛乳知らないかお!?」
<ヽ`∀´>「しらねーなー」
(;^ω^)「だけど今日の牛乳当番お前らじゃないかお!!
もしかして隠したんじゃ…」
ノパー゚)「何言ってんの?」ニタニタ
ノパ∀゚)「アンタの牛乳なんて知ったこっちゃないからw
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…」
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:15:12.32 ID:vmM5yNjh0
ノパ听)「…さて 私たちごはんだから
ちょっとどいてよ」
(;^ω^)「そんな!でも…」
<ヽ`∀´>「黙れよ障害者!
キリツセーチョーセツショーガイだっけ?
お前昔患ったんだろ?
お前の最愛のオトンのノートに書いてあったぜwwwwwwwwww
お前は ガ イ ジ だ。
母親のいない ガ イ ジ だ。
うひゃひゃうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
vひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃvひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ 」
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:18:52.98 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「!!!」
ノパ听)「何涙目になってんの?
ど い て よ」バキッ
( ;ω;)「…おお…おおおおおおおおおおおん!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!」
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:21:26.00 ID:vmM5yNjh0
- それから毎日…
ニダの苛めは続いたお
ヒッキーも加担して…
僕の太った体をわざとつんつん触って逃げたり
大勢の前でパンツを脱がせて…僕のチンコを見て爆笑したり…
そのせいであだ名はチンコモンジャラになったお 笑わないでほしいお
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:23:33.26 ID:vmM5yNjh0
- それでも僕は決してめげることはなかったお
いつか必ず…ニダたちを社会的にあざ笑うために!!
必死に勉強をしたお
母ちゃんもきっとそれを望んでいるから…
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:28:20.54 ID:vmM5yNjh0
そしてときは流れ…
毎日いじめられ続けた生活は…終わったお
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:29:53.33 ID:vmM5yNjh0
- 地元のまあまあ頭の良い学校に入ったお
ここで朗報だお!
ドクオとツンも僕と同じ高校だそうだお!!
うれしさに胸を弾ませながら
中学校を卒業したお!!
第三章 完
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:32:46.26 ID:vmM5yNjh0
- 挿入歌
めざせチンコモンジャラマスター
例え毛の中白濁の中森の中
苛めの中パンツの中あの子のスカートの中(キャー)
なかなかなかなかなかなかなかなか大変だけど
必ずカノンだぜ!
モンジャラ!ハイドロカノンーンーンーンーンーンーンー
俺ん家タウンに!さよならバイバイ!!
俺はこいつと、旅に出る!(モンジャーラー)
鍛えたテクで 出しまくり
ティッシュを増やして次のオカズ(待ってる)
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:47:16.88 ID:vmM5yNjh0
- -第四章-
ブンシャカ池沼高等学校
( ^ω^)「ここかお…ブンシャカ池沼高等学校 通称ブマ高」
( ^ω^)「この学校にドクオとツンもいるはずだお
とにかく教室に行かなきゃ始まらんお
僕は…2組かお」
2組
('A`)「…!!ブーンじゃねーか!!」
( ^ω^)「ドクオ!!お前も2組かお!?」
('A`)「おう、ツンもだ まだ来てないみたいだけどな」
ξ*゚听)ξ「いるわよ」
('A`)「え?いつからいたの?影薄すぎエアーウーマンかよ」
ξ#゚听)ξ「」
ドゴッ
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:49:59.69 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「ヴォヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
いてええええええええええええええええええええええええええええええええ
腹にグーパンはねーよぐべええええええええええええええええええええええ」
ξ*゚听)ξ「ふう、スッキリ」
(;^ω^)(この二人…相変わらずだお…)
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 17:53:07.94 ID:vmM5yNjh0
('A`)「あーしかしこうして集まるのも久しぶりだよなー」
ξ*゚听)ξ「卒業式以来かな」
( ^ω^)「ちょっと僕痩せたかお?」
('A`)ξ*゚听)ξ「いや全然」
( ω )「」
- 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:32:52.33 ID:vmM5yNjh0
- そして秋…この学校の地獄の行事
文化祭が始まるお
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:35:08.81 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)「はぁ?この学校劇とかすんのかお?」
('A`)「小学校かよ…」
ξ*゚听)ξ「でもするのは強制らしいから」
(;^ω^)「いやガチで小学生かお」
('A`)「…あきれるな
…えーっとこの説明文
俺たちの班は……走れ…メロス…?」
(;^ω^)「3人でどうやってやるんだお!?」
- 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:37:34.59 ID:vmM5yNjh0
- そして…配役が決まったお!!
ブーン→メロス 川魚
ツン→セリヌンティウス 山賊 メロスの妹
ドクオ→ディオニス王 メロスの妹の結婚相手
(;^ω^)「か、川魚!?」
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:39:38.05 ID:vmM5yNjh0
- そして練習は始まったお
( ^ω^)「ディオニス王!!貴様のしていることは間違いだ!!}
('A`)「クックック…貴様に私の気持ちなどわかるまい…。
私に逆らったものは皆殺しだ!フハーッハッハッハ!!」
ξ*゚听)ξ「はいカット なかなかいいじゃない」
('A`)「なんでツンが監督してんの?」
(;^ω^)「お前セリヌンティウスだろお」
ξ*゚听)ξ「まだ出番後だから
ディオニス王と妹の婿が登場しないシーンはドクオ監督やってね」
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:44:00.39 ID:vmM5yNjh0
- 川の流れのシーン
( ^ω^)「あ、ああ!!川が氾濫しているお!!これじゃ渡れないお!!」
('A`)「デケデン!!メロスハオヨイデワタルシカナイノカ!?ウンメイハ…」
( ^ω^)「え、えーい!!」
ξ*゚听)ξ「勇気を出して飛び込むメロス!決まってるわよー!
はい本番はここで水色のフィルム貼るから
体はフィルムに隠して手だけだして魚を表現してねー」
(;^ω^)(川魚ってそういうことかお)
- 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:46:17.47 ID:vmM5yNjh0
- ξ*゚听)ξ「…」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「…貴様が…メロスか…」
(;^ω^)(!?ツンの目つきが!!)「お、おう!」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「持ち物をすべておいていけ」
(;^ω^)「もはや私に持ち物などない あるのはこの命だけだ!」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「ではその命を渡すが良い」
(;^ω^)「!!貴様、さてはディオニスの回し者!!」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「…問答無用!とう!!」
('A`)(ツンすっげーノリノリだな)
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 18:49:57.07 ID:vmM5yNjh0
- ξ*<●>凵メ怐)ξ「バヒョーイヘイヘイヘイヘイヘイ!!
…ボソッ 本番ではここでアルミの剣使うから」
( ^ω^)「とう!はっ!ボソッ…分かったお」
ξ*゚听)ξ「…ふう、とりあえず戦闘シーンはこんなもんね」
(;^ω^)「汗かいたお…」
- 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:11:05.62 ID:vmM5yNjh0
- そして学園祭当日
( ^ω^)「あ、ああ!!川が氾濫しているお!!これじゃ渡れないお!!」
('A`)「デケデン!!メロスハオヨイデワタルシカナイノカ!?ウンメイハ…」
( ^ω^)「え、えーい!!」
ジャボーン
('A`)「ユウキヲモチトビコンダメロス!サア、ワタリキレルノカー!?ベンベケベン!!」
(゜ )> ビチビチ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:12:14.41 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)「くっ、渡り切れたお!」
「待て」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「…貴様が…メロスか…」
(;^ω^)「お、おう!」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「持ち物をすべておいていけ」
(;^ω^)「もはや私に持ち物などない あるのはこの命だけだ!」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「ではその命を渡すが良い」
(;^ω^)「!!貴様、さてはディオニスの回し者!!」
ξ*<●>凵メ怐)ξ「…問答無用!とう!!」
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:13:07.08 ID:vmM5yNjh0
- ξ*<●>凵メ怐)ξ「ハッ…フンッ!!」
カキーンカキーン
(;^ω^)「ぐっ…おお・・・・・・・・・・・・・!!!???」
客席に…
J( 'ー`)し
- 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:14:57.65 ID:vmM5yNjh0
- (;^ω^)(か、母ちゃん!?)
J( 'ー`)し…
J('ー` )しくるっ
(;^ω^)(待ってくれお…母ちゃん…母ちゃん…)
J( )し………
(;^ω^)(母ちゃああああああああああああああああああん!!)
ξ*<●>凵メ怐)ξ「とあーっ!!」
(;^ω^)(ハッ…)「で、でやー!!」
ドカッ!!
ξ*<●>凵メ怐)ξ「ぐわー!!こ、ここまでか!!ズズン…」
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:15:57.39 ID:vmM5yNjh0
- もしかしたら…この幻覚が…
全てを告げていたのかもしれないお…
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:16:54.10 ID:vmM5yNjh0
- 劇終了後
('A`)「お疲れ」
ξ*゚听)ξ「ブーンどうしたの?演技中じっと客席を見てたけど」
(;^ω^)「…客席に、母ちゃんがいたように見えたんだお」
('A`)「何言ってんだ ただの他人の空似だろ?」
ξ*゚听)ξ「というかいたらこわいわよ」
(;^ω^)「そ、そうかお…?」
- 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:21:18.79 ID:vmM5yNjh0
- こうして高校一年目は終わったお…
………だけど…
二年目で地獄が始まるお
- 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:25:21.89 ID:vmM5yNjh0
「転校生を君たちに紹介したい」
( ^ω^)(?…2年生になって転校生…?別に珍しくはないかお?)
「入ってこい」
<ヽ`∀´>「ちょりーっす!!ニダーっす!!」
( ^ω^)
(´^ω^`)
( ゜ω゜)「は?」
- 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:27:12.95 ID:vmM5yNjh0
- ( ゜ω゜)「ええええええええええええええええええええええええ!?」
<ヽ`∀´>「www海外のサッカーチームから来ましたーwwwwwwwwww
ニダーですwwwwwwwよろしくーっすwwwwwwwwwwwwwwwww」
(;^ω^)(サッカーチーム!?あ、そうか
こいつサッカープロ並みに上手くて…
卒業したら海外にサッカー留学するって自慢してたかお…)
- 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:41:28.30 ID:vmM5yNjh0
- キャーキャースゴーイ
サッカーヤッテミテヨー
「そうだな よしニダー君
校庭でボールを蹴ってみてくれ」
<ヽ`∀´>「ヘーイwwwwwwwwwwwwww」
ニダーの目が明らかにこちらに向いたお
後で聞いた話だけど
ニダーがこの学校に来たのはサッカーチームで問題を起こしたから
日本に戻ってきて適当な学校にコネで入学せざるを得なくなったそうだお
よりにもよってこの学校じゃなくても…
- 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:44:36.12 ID:vmM5yNjh0
- そして校庭…
<ヽ`∀´>「誰かキーパーやってくださいよwwwwwwwwwwwww」
('A`)「じゃあ俺が」
(;^ω^)(ドクオ!?そいつは!!)
('A`)(わかってるよ ちっと偵察をするだけだ)
<ヽ`∀´>「よーしwwwじゃあwwwいざキックオフニダwww
…ハッ!」
ニダーは鋭いキックでボールを前方に飛ばしたお
(゜A゜)「ゲホッ…」
ズズン ゴール!!!
(;゜ω゜)「ド、ドクオー!!!」
- 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:46:32.63 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「ゼ、ゼェゼェ 大丈夫だ」
キャーキャーカッコイー
モットヤッテー
<ヽ`∀´>「あらよっと!フン!!…ありゃりゃ?」
ボールは大きくコースを外れて…
ξ*゚听)ξ「きゃあ!!」
ツンの腹に命中した
(;^ω^)「ツン!?」
<ヽ`∀´>「ソーリーソーリー
よーしもういっちょ!とう!ドライブシュート!!」
ボールは激しく回転して…こちらに飛んできたお
( ゜ω゜)「ぬわー!!!」ズズン
<ヽ`∀´>「ありゃ…ごめんな。飛行機に長いこと乗ってたからか腕なまっちまった」
「おいおいニダー君少しは気を付けてくれよ」
<ヽ`∀´>「はい!ごめんなさい!…ニタニタ」
- 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 19:49:18.37 ID:vmM5yNjh0
- 当たり所が悪かったのか…僕らはしばらく保健室で動けずにいたお
( -ω-)「…スピー…」
('A`)「…おい…ブーン…起きてるか…?」
( ^ω-)「…んん?」
('A`)「あのチョン絶対狙ったよな…俺らの事」
ξ*゚听)ξ「故意じゃないとああはならないでしょ…いたたっ」
( ^ω^)「…昔からあいつはああいうやつだったんだお。
二人ともごめんお、僕の巻き添えで…」
('A`)「責任感じてんじゃねーよ
避けれなかった俺が悪いんだ」
ξ*゚听)ξ「キーパーは避けちゃ駄目なんだけど・・・」
- 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 20:06:14.98 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「黙れよ。
………ふぁー…もうちっと休んでるか」
(;^ω^)「二年生初日がとんだことになっちまったお」
ガラガラガラッシツレイシマース
<ヽ`∀´>「おーうブーンたち 大丈夫かー?www」
ξ*゚听)ξ「!!!」
('A`)「むぐっ…!!」
(;^ω^)(これ以上白々しいやつを僕はかつて見たことがないお)
- 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 20:07:44.28 ID:vmM5yNjh0
- <ヽ`∀´>「お見舞いに来てやったんだ!そんな顔するなよなー」
(;^ω^)「…ありがとうお」
<ヽ`∀´>(ブーン…ヒソヒソ 俺がお前を苛めたこと…
言ったらどうなるか分かってるよな?)
ニダーのいじめは暴力こそなかったものの
言葉の暴力はそれはそれはすさまじいものだったお
- 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 20:12:09.09 ID:vmM5yNjh0
- 奇蹟のカーニバル
開 幕 ニ ダ
n: /\_/\ n:
|| / \ / \ .||
|| \ ヽ ∀ ノ / ||
f「| |^ト \ / 「| |^|`|
|: :: ! ] / ̄ ̄ \ | ! : ::]
ヽ ,イ / \ ヽ イ
そう言い残してニダーは部屋を出ていったお
- 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 20:14:51.87 ID:vmM5yNjh0
- ('A`)「あいつなんなんだよ…ブーンお前なんて言われた?」
( ^ω^)「いじめの事人に話したらぶっ殺すだってお!奇跡のカーニバルだっておwwwwwwww」
('A`)「奇跡のカーニバルwwwwwwwwww」
ξ*゚听)ξ「もう手遅れじゃないwww」
( ^ω^)「フヒヒwwwwwwおwwwwwwww」
- 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 20:19:21.94 ID:vmM5yNjh0
( ^ω^)「…お?」
クラッ
ξ*゚听)ξ「ん?どうしたの?」
(;^ω^)「…あの野郎頭にボール打ったせいでちょっとフラフラするお…」
('A`)「無理すんなよ」
(;^ω^)「おーおー」
- 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/27(水) 20:21:19.85 ID:vmM5yNjh0
- 糞…目が霞むお…
((''AA``))「「おおいいどどううししたたブブーーンン??」」
(;^ω^)「う、うう。ちょっと疲れただけだお…目が疲れたみたいだお…」
('A`)「そうか?マッサージ店でも行ったらどうだ?」
(;^ω^)「…あ、治ったお そうするお」
…一瞬物が二重に見えたお
…まさか…いや、そんなこと…
- 438 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:38:19.07 ID:vmM5yNjh0
- ブーン宅
(;^ω^)…カタカタ…
(;^ω^)「あったお。…くも膜下出血のサイト…
初期症状に…
めまい…物が…二重に…見える…!!!」
(;^ω^)(誰にも言うまいお…誰にも!!)
(;^ω^)(…白い閃光が視界に走ったら…
それは脳の血管が
切れた証拠…!!
ブルブル 恐ろしいお)
- 440 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:41:06.87 ID:vmM5yNjh0
- 翌日 学校
( ^ω^)「みんなーおはようおー」
<ヽ`∀´>「……ケケッ」
('A`)「ようブーン おはよう
…顔色、悪いぞ?」
(;^ω^)「なんでもないお なんでも…」
死ぬわけにはいかないお!
…僕には…
夢があるんだお!
- 441 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:42:33.48 ID:vmM5yNjh0
- ーときはさかのぼり… ブーンのばあちゃんの病室
( ^ω^)「ばあちゃん!ぼく、おおきくなったらおいしゃさんになるお!
そして、ばあちゃんみたいにくるしんでるひとをひとりでもおおくたすけるお!」
「そうかい そりゃ頼もしいねぇ
期待してるよ、若先生さん」
( ^ω^)「たのしみにまっててくれお!!」
その思いは母ちゃんが死んでからも
決して変わることはなかったお
- 444 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:44:21.72 ID:vmM5yNjh0
- ( ^ω^)「………」
ξ*゚听)ξ「何ぼーっとしてんの?あんたらしくもない」
( ^ω^)「ハッ…いやなんでもないお
さ、朝礼の時間だお」
<ヽ`∀´>「…ケケケケケッ…」
- 448 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:45:58.25 ID:vmM5yNjh0
- <ヽ`∀´>「……」
「であるからして、近頃の若者は…」
( −ωー)「…zzzzz…」
「先生!内藤が居眠りしてるニダ!!」
( ゜ω゜)「ハッ」
「おい内藤寝るな!校長先生のお話だぞ!」
(;^ω^)「す、すみませんお」
この時は何とも思っていなかったお
- 450 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:48:54.15 ID:vmM5yNjh0
- 授業中
「今日は小テストを実施する
テスト用紙を各自に配るから配られたものから名前を書いて始めるように」
( ^ω^)サラサラ
<ヽ`∀´>「………」サラサラ
(;^ω^)(ん?なんだか視線を感じるお?
(^ω^ )?
<`∀´ノ>サッ
(;^ω^)「??????」
とにかく気にせずにテストに集中することにしたお
- 451 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:50:34.31 ID:vmM5yNjh0
- そしてテスト終了五分前
( ^ω^)(ふーやっと解きおわtt「先生!」ガタッ
<ヽ`∀´>「内藤が俺の回答をジロジロ見てくるニダ!!」
(;゜ω゜)「ホワット!?」
- 453 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:52:02.33 ID:vmM5yNjh0
- 「え?どういうことだ、内藤」
(;^ω^)「知りませんお!!!」
<ヽ`∀´>「じゃあお前の回答と俺の回答見比べてみようぜ!!
一致したら…」
(;^ω^)「そ、そんな!」
<ヽ`∀´>「やってないって言い張る気か?
でも俺お前と目が合いそうになったからよ…
間違いないんだわ これが」
こんなやつと近い席になったのが…
一生の不覚だお…
- 460 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:56:59.87 ID:vmM5yNjh0
- 結果…
完全に一致して…
僕はカンニング犯に仕立て上げられたお
- 463 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:58:26.36 ID:vmM5yNjh0
- 放課後 某公園
( ;ω;)(こんなの罠に決まってるお!
ニダーが僕のを見たんだお!)
('A`)「…ブーン…」
( ;ω;)「ドクオ…ううううっ…」
('A`)「ブーン、俺 お前の事信用してるからよ。
お前はカンニングなんてするやつじゃないよな。
なぁ、ツン」
( ;ω;)「…おおおおおお…」
ξ*゚听)ξ「もちろん。
- 467 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/27(水) 23:59:30.83 ID:vmM5yNjh0
- ( ;ω;)「ありがとうお…二人とも…」
時期は…春…
小さな公園…夕暮れ…
- 471 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:02:45.97 ID:TbgwzsXs0
今も苦しんでいる人が日本中にいる それは百も承知です
( ^ω^)「もうすぐ高2も終わりかおー…」
( ^ω^)「…春の公園…二人で歩いた…
とても温かい…僕の思い出…」
('A`)「ん?なんか言ったか?」
( ^ω^)「…いや、何もw」
- 474 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:05:22.01 ID:TbgwzsXs0
- …ドクオとツンの…説得で…
先生は…次のテストで…
ニダーの行動を厳重に監視するように言ってくれたそうだお
そして次の小テスト…
- 476 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:07:29.74 ID:TbgwzsXs0
- <ヽ`∀´>「…チラッ」
( ^ω^)「!!」
「!!」
<ヽ`∀´>「!?」
「お前今何見た?」
- 480 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:08:14.64 ID:TbgwzsXs0
- <ヽ`∀´>「え…」
「何を見たかって聞いてんだ 答えろニダーお前のことだよ」
<ヽ`∀´>「…いや、ちょっと日がまぶしかったから…」
「今日曇りだろうがアホ」
<ヽ`∀´>「………」
- 484 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:10:34.20 ID:TbgwzsXs0
- 「…おまえ…この前ブーンに
わざとカンニング疑惑ふっかけたな?」
<ヽ`∀´>「誤解ですニダ」
ワーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
キャー!ニダー君がそんなことするわけないでしょ!
無罪だったらどう責任取るんだよ内藤ぉー!!!
(;^ω^)「!?クラスのみんな!?」
(;'A`)「どういうこっちゃこれ…」
- 489 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:12:48.13 ID:TbgwzsXs0
- 「お、お前ら」
せんせぇー!ニダー君は無罪でーす!!
そうだそうだ!無罪だ無罪だー!
…無罪!無罪!無罪!無罪!
無罪!無罪!無罪!無罪
('A`)(あの野郎…初日にサッカーの腕を見せて…みんなの好感度を上げやがったな!)
ξ*゚听)ξ(ブーンどうすんのよ!?」
(;^ω^)(僕に聞かれても困るお)
<ヽ`∀´>(…計画通りニダ…)
- 492 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:14:26.89 ID:TbgwzsXs0
- 「む、むう。わかった。
ニダー、これからは疑われないように心掛けなさい」
<ヽ`∀´>「ヘイヘーイニダ!!」
(;^ω^)(そんな馬鹿な!?)
('A`)(嘘だろおい!!)
ξ*゚听)ξ(このクラスアフォしかいないの!?)
- 504 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:17:40.05 ID:TbgwzsXs0
放課後
<ヽ`∀´>「…おいブーン 後ガリガリ君 後ツインテ貧乳娘」
ξ*゚听)ξ(ツインテ貧乳?)
('A`)(ガリガリ君?)
(;^ω^)(僕以外本名覚えられてないお)
<ヽ`∀´>「さっきはよくもやってくれたなニダ…
ま、見方が助けてくれたニダけど。」
<ヽ`∀´>「その仕返しといくニダ……ヘイ!」
今周りには誰もいない…それを狙って
ニダーは僕らの腹にキックを入れたお
- 509 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:19:41.99 ID:TbgwzsXs0
- (;^ω^)「ぐぼえ!!!」
('A`)「ひぎっ!?」
ξ*゚听)ξ「きゃあ!?」
<ヽ`∀´>「ヘヘッ、どうだ痛いか…痛いのか?んー?
そりゃもうあれだもんな!俺のキック
これドライブシュートのときの構えだぜ?
お前らの腹は今ドライブシュートのごとく捻じれてんの!!」
バキャッッ………
突如妙な音が鳴り響いて
赤い鮮血があたりに飛び散ったお
- 512 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:21:28.77 ID:TbgwzsXs0
- <ヽ`∀´>「」
('A`)「…てめぇ…いい加減にしねえともう一発ぶちかますぞ…」
ドクオのパンチで…ニダーが鼻血を噴出していたようだお
<ヽ`∀´>「…何をするニダ!これは犯罪…」
(#'A`)「てめえが言えたことじゃねーだろうがオルァァァァ!!」
ドスッ
<ヽ`∀´>「ニビャー!!!」
(;^ω^)「ド、ドクオ!もうやめるお!そんなやつ殴っても…」
('A`)「てめえは黙ってろ!俺の腹の虫がおさまらねえ!!」
- 521 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:23:05.36 ID:TbgwzsXs0
- ぼこっ ずがっ
('A`)「オラー!!!」
<ヽ`∀´>「ひでぶっ」
警備員「何をしている!」
(;^ω^)「…!警備員さん!大変なんですおー!!
ドクオは一か月の停学処分…
ニダーは今までしてきたことがすべてバレ
三か月の停学処分になったそうだお
- 527 名前: ◆Ov5QOvmYuh3b 投稿日:2011/07/28(木) 00:25:07.07 ID:TbgwzsXs0
ドクオ宅
( ^ω^)「ドクオーきたおー」
('A`)「おーブーン まああがれや」
ドクオが停学になっても僕はほぼ毎日ドクオの家に行って
いろいろ話をしたりゲームをしたりしていたお
- 584 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/28(木) 00:35:47.21 ID:TbgwzsXs0
そしてそんな生活が続いて…数か月後
運命のときはついに来てしまったお
- 591 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/28(木) 00:37:51.14 ID:TbgwzsXs0
( ^ω^)「ふぁあ…今日も学校だお…ん?」
================================================================
================================================================
( ゜ω゜)「」
- 593 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/28(木) 00:38:55.00 ID:TbgwzsXs0
- ( ゜ω゜)「あ、あたまが!あたまがぁぁぁ!!」
( ω )ズンッ…
(´・ω・`)「どうした、ホライゾ…ホライゾン!?
ホライゾーン!!きゅ、救急車!」
…ついに…来る時が来てしまったお……………
- 598 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/28(木) 00:40:03.70 ID:TbgwzsXs0
救急車が来て…僕は病院に運ばれていったお…
症状レベルは大したことがない…それでも
危険は危険だお
- 601 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/28(木) 00:41:14.85 ID:TbgwzsXs0
- 第四章 完
- 11 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:27:45.48 ID:CLHLy4AR0
- 第5章
-ブーン宅 救急隊員が入ってきた後
「大丈夫ですか、聞こえますか?」
(;-ω-)「おー…おー…」
「…いびきか…これはマズいな。
すぐ搬送しろ!!」
(;-ω-)「おー…おー…」
(´・ω・`)「ホライゾン…そうだ、
病院に行く前にホライゾンのバッグを持っておくか
保険証も確かあの中に…」
「急いでください!もう時間がありません…」
- 12 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:29:08.41 ID:CLHLy4AR0
- (;´・ω・`)「時間がない!?
レベルは大したことがないのでは?」
「脳内出血によりいびきが出るのは脳に大きなダメージがある証拠です。
すぐに搬送してCTをとらなければ相当マズい状況ですね」
(´・ω・`)「そう、ですか…ホライゾン、しっかりしてくれ!」
薄れゆく意識の中…
母ちゃんの幻覚を…見た気がしたお…
- 14 名前:◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:31:29.08 ID:CLHLy4AR0
- -病院
「すぐにCTをとりましょう!」
(;-ω-)「ウ・・・オオ…」
「おい!担架もってこい!!」
(;-ω-)(ここは…どこだお…?)
「…糞っ!心拍数が下がっていってやがる
時間がない!検査をしたら緊急オペだ!
病名はくも膜下出血!
すぐ担当医を呼べ!」
- 18 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:33:31.22 ID:CLHLy4AR0
- ( ・∀・)「担当医のモララーです…!!この方は…」
(´・ω・`)「モララーさん…
お久しぶりです
今度は私の息子が…お願いします 助けてください!!」
(;・∀・)「男性の場合くも膜下のレベルはそれほど上昇しないはずですが
レベル4の遺伝ですか…
これは…レベル3クラスですかね…」
(´・ω・`)「!!!3…」
(;・∀・)「オペを開始すれば助かる可能性は0ではありません
とにかく検査終了を待ちましょう。」
- 19 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:36:01.29 ID:CLHLy4AR0
- 「現在意識レベル低下中!
…!血圧が下がって行っています!」
(;・∀・)「点滴用意!!血圧を上げろ!!」
「ハイ!」
「先生、CT写真が出ました」
(;・∀・)「…この部分 ハッキリ血栓が破裂しているな」
血栓とは
文字通り血管にできる栓のこと
これが脳にでき、さらに破裂することによって
脳内出血が発生することがある
- 21 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:39:05.93 ID:CLHLy4AR0
(;-ω-)「ウ…ウ…
オ、オエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!」
(;・∀・)「嘔吐だ!雑巾もってこい!
誰か心拍数図りなおせ!場合によっては心臓マッサージを開始しろ!」
???「…ホライゾン…」
- 24 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:41:33.17 ID:CLHLy4AR0
(;・∀・)「オペを開始する!
麻酔は?」
「安定しております」
(;・∀・)「よし!メス!!」
( -ω-)「おー…おー…」
(;・∀・)「血管内コイル塞栓術を開始する!」
血管内コイル塞栓術とは
簡単に言うと切れた血管をコイルで固定し
出血しないようにする手術です
- 26 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:42:59.39 ID:CLHLy4AR0
2時間後
僕は 夢を見たお
- 28 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:45:10.40 ID:CLHLy4AR0
- ( ^ω^)「小さな公園 二人で歩いた
とても温かい 僕の思い出
二人ケンカをしたことも 今となれば良き思い出
今でも時々こう思う…
『過去に戻ってやり直したい』
再び母に会えるのならば
『産んでくれてありがとう』そんな風に声をかけてみたい
そして後悔していることを
全てさらけ出し謝りたい。
ありがとう お母さん 僕は今日も元気です
いつまでも…見守っていてね」
- 29 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:45:54.70 ID:CLHLy4AR0
- ( -ω-)(…僕は…夢を…見ているのかお…?)
('A`)「ブーン、お前はどの学校だっけ?」
( ^ω^)「VIP市立第五中学校だお!!」
('A`)「あそこか…あそこ結構なヤンキー校らしいぜ」
(;^ω^)「でもそれは昔の話だお
5年位前からずいぶん安定したらしいお」
('A`)「ならいいんだがな ま、気をつけな
俺とツンはVIP市立第三中学校だ
…しばらく会えないかもな」
ξ*゚听)ξ「しんみりしないでよ!こっちまで…うっ…」
( ^ω^)「とにかく!みんな!
僕たちは今この瞬間卒業したんだお!!
だからこそ叫ぶお!せーの!!」
「「「卒業おめでとう!」」」
- 30 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:46:37.34 ID:CLHLy4AR0
- <ヽ`∀´>「wwwwwwwwwwwコイツwww父子家庭なのかwww
親しかたよれねーのかよwwwwwwwwwwwwww
よっっっえーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
( -ω-)(ニダーか…
ウザい奴だったお…はは…)
- 31 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:47:33.38 ID:CLHLy4AR0
- ノパ听)「…さて 私たちごはんだから
ちょっとどいてよ」
(;^ω^)「そんな!でも…」
<ヽ`∀´>「黙れよ障害者!
キリツセーチョーセツショーガイだっけ?
お前昔患ったんだろ?
お前の最愛のオトンのノートに書いてあったぜwwwwwwwwww
お前は ガ イ ジ だ。
母親のいない ガ イ ジ だ。
うひゃひゃうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
vひゃひゃひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃvひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ 」
( -ω-)(好きな人に裏切られたときは悲しかったおー)
- 32 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:48:27.92 ID:CLHLy4AR0
- 「転校生を君たちに紹介したい」
( ^ω^)(?…2年生になって転校生…?別に珍しくはないかお?)
「入ってこい」
<ヽ`∀´>「ちょりーっす!!ニダーっす!!」
( ^ω^)
(´^ω^`)
( ゜ω゜)「は?」
( -ω-)(あれは驚いたお)
- 33 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:49:34.38 ID:CLHLy4AR0
- 奇蹟のカーニバル
開 幕 ニ ダ
n: /\_/\ n:
|| / \ / \ .||
|| \ ヽ ∀ ノ / ||
f「| |^ト \ / 「| |^|`|
|: :: ! ] / ̄ ̄ \ | ! : ::]
ヽ ,イ / \ ヽ イ
( -ω-)(アイツガチで頭おかしかったお…)
- 35 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:50:31.12 ID:CLHLy4AR0
- <ヽ`∀´>「」
('A`)「…てめぇ…いい加減にしねえともう一発ぶちかますぞ…」
ドクオのパンチで…ニダーが鼻血を噴出していたようだお
<ヽ`∀´>「…何をするニダ!これは犯罪…」
(#'A`)「てめえが言えたことじゃねーだろうがオルァァァァ!!」
ドスッ
<ヽ`∀´>「ニビャー!!!」
(;^ω^)「ド、ドクオ!もうやめるお!そんなやつ殴っても…」
('A`)「てめえは黙ってろ!俺の腹の虫がおさまらねえ!!」
( -ω-)(ドクオはかっこよかったお…あれ?
なんだか意識が…)
- 36 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:51:26.76 ID:CLHLy4AR0
- ( ^ω^)「ふぁあ…今日も学校だお…ん?」
================================================================
================================================================
( ゜ω゜)「」
( -ω-)(ついさっきのことだお…ウッ!?)
突如何とも言えない感覚が体中を襲ったお
- 39 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:52:43.86 ID:CLHLy4AR0
- J( 'ー`)し「…」
( ^ω^)「か…母ちゃん!?」
J( 'ー`)し「ホライゾン
よく頑張ったね
母ちゃんずっと見てたよ」
( ;ω;)「か、母ちゃん…うわああああああああああああん!!!」
J( 'ー`)し「…泣きなさい…
気が済むまで…
………」
- 41 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:53:38.19 ID:CLHLy4AR0
- (;・∀・)「血圧が低下してる!!
くそっ…戻れ…戻れ…!!」
「心拍数低下しています!」
(;・∀・)「そんな馬鹿な!?
くそっ!
心拍数上がれ!
上がれよおおおおおおおお!!!」
- 42 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:54:12.47 ID:CLHLy4AR0
- J( 'ー`)し「だけどねホライゾン
一つだけ怒らせて」
( ;ω;)「お?」
- 44 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:55:18.98 ID:CLHLy4AR0
- 「し、心拍数がすごく減っています!
危険です!!」
(;・∀・)「…冗談じゃない…
殺してたまるか!
おい!血圧上げろ!すぐ処置をするんだ!
くそっ、このボウヤまで
あのお母さんのところに
行かせてたまるか!!」
- 46 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 00:56:07.46 ID:CLHLy4AR0
- J( 'ー`)し「どうしてここに来たのかな?」
( ^ω^)「え?」
J( 'ー`)し「アンタがここに来るのは早すぎるの。」
(;^ω^)「そ、そんな」
J( 'ー`)し「いいから帰りなさいよ
…耳を澄ませば
帰る気になるわ」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/07/31(日) 01:00:23.82 ID:CLHLy4AR0
- ('A`)『おいブーン!ポケモンしようぜー!』
ξ*゚听)ξ『ブーン!ちょっとジュース買ってきてー』
(´・ω・`)『ブーン、英和辞典買ってきたぞ』
(*゚ー゚)『ブーン君、学校に復帰してくれてすっごく嬉しいな』
ζ(゚ー゚*ζ『私も同意見ー今度またお茶しよっ☆』
( ゚д゚ )『唯一あの学校で真面目だったお前が死ぬとか…ありえないから』
( ^Д^)『ヘイ内藤!俺と勉強しようぜ!』
川 ゚ -゚)『内藤君、悩み事はないか?』
<ヽ`∀´>『その、ブーン 謝ってすむことじゃねーけど
ごめんニダ!!また一緒にその…サッカーするニダ!
当然ボールをぶつけたりはしないニダ!!』
- 49 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:01:54.73 ID:CLHLy4AR0
- ( ゜ω゜)「みんな!!」
J( 'ー`)し「みんなアンタを待ってるの
だからさ みんなのところに行きな」
(;^ω^)「で、でも!母ちゃん!」
J( 'ー`)し「もう、母ちゃんは大丈夫
ずっとアンタの事見守ってるからさ。
…心置きなく
人生を楽しんで!!」
J( 'ー`)し「それじゃ…サヨナラ、ホライゾン」
- 50 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:03:00.08 ID:CLHLy4AR0
- 「心拍数上昇中!血圧も良好です!」
(;・∀・)「…!?あのギリギリの状態からどうして…?
…!コイル固定完了
………………。
…よし!これで…
術式完了!!!」
- 51 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:03:40.89 ID:CLHLy4AR0
- それから翌日の朝まで僕は眠っていたお
僕が眠っている間に
たくさんの知り合いが駆け付けてくれて…
そして翌日
ついに僕は目を覚ましたお
- 53 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:04:39.22 ID:CLHLy4AR0
- ( -ω^)「ん…」
('A`)「ブ、ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」
ξ*゚听)ξ「よかったああああああああああああああああああああ!!!」
( ^ω^)「…いてっ…頭いてーお…
で、でも………」
『ずっとアンタの事見守ってるからさ。』
もしかしたら助かったのは
母ちゃんのおかげかもしれないお
- 55 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:06:22.75 ID:CLHLy4AR0
拝啓 母ちゃん ばあちゃん
僕、一命を取り留めたお
きっと二人のおかげだおね!
母ちゃんは僕の夢に出てきてはげましてくれたお
…そして「見守っている」といってくれたお
僕二人を信じるお!!
だから、僕の人生これから
ずっと見守っててくれお!!
内藤 ホライゾン」
- 56 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:07:05.27 ID:CLHLy4AR0
- それから僕は後遺症もなく…
数週間後見事退院したお
…そして
- 57 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:08:24.79 ID:CLHLy4AR0
- ( ・∀・)「ブーン君!だめじゃないか君!!
この書類、ハンコ逆だぞ!」
(;^ω^)「すみませんお!
モララー院長」
(;・∀・)「いつまで研修医気分でいる気だね!
まったく、
さて…そろそろオペの時間だな
病名は胃癌!ただちにオペを開始する!」
( ^ω^)「はいお!!!」
- 59 名前: ◆OewqpBE3bg3v 投稿日:2011/07/31(日) 01:10:42.92 ID:CLHLy4AR0
- スタッフ
>>1
読者の皆様
俺の友達
俺の家族
俺の先生
そして俺の人生を支えてくれたすべての人
( ^ω^)ブーンはくも膜下出血の恐怖と隣り合わせのようです
完
戻る