( ´_ゝ`)全体的にキモいようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/20(水) 19:36:29.01 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「どうだ弟者、この髪型似合うか?」

(´<_` )「え?」

(´<_` )「えーと、似合うんじゃない? 兄……いや姉……いややっぱり兄者?」

ξ ´_ゝ`ξ「姉者と見まがうほど似合うか。そうかそうか」

(´<_` )「皮肉にくらい気づこうぜ兄者」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/20(水) 19:41:38.97 ID:wH168OE7O
(´<_` )「なんで突然アイパーとかかけてんの?馬鹿なの?死ぬの?」

ξ ´_ゝ`ξ「まぁまず待て弟者。これには一応の理由があるんだ」

(´<_` )「納得できるような理由があったらヘソ噛んで死んでやるよ」

ξ ´_ゝ`ξ「妹者いるだろ、妹者。あのちっこくてふわふわしてて愛らしい……」

(´<_` )「実の妹にいるだろはないだろ」

ξ ´_ゝ`ξ「その妹者がな……」

l从・∀・ノ!リ人『兄者は可愛いから、女装とかしたらきっと似合うのじゃー!』

ξ ´_ゝ`ξ「……って言うんだよ」

(´<_` )「それでまんまと口車に乗せられた訳か」

ξ ´_ゝ`ξ「うん」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 19:46:14.67 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「で、どうよ。客観的に見て」

(´<_` )「判断するから、あと一分待ってくれ」

ξ ´_ゝ`ξ「おう」

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )「結論が出たぞ兄者」

ξ ´_ゝ`ξ「ほう、して結果は?」

(´<_` )「キモい」

ξ ´_ゝ`ξ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 19:53:15.03 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「今なんか結構ショックなこと言われた気がしたが」

(´<_` )「キモい」

ξ ´_ゝ`ξ「いや、うん……え?キモい?」

(´<_` )「もし僅かでもイケると思ってたなら、兄者の美的センスは常人から1光年ほどかけ離れているぞ」

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「でもさ、ちょっと角度変えてみたら意外に……」

(´<_` )「キモい」

ξ ´_ゝ`ξ「目をギュッと瞑った後によくよく見返せば……」

(´<_` )「その言動も含めキモい」

ξ ´_ゝ`ξ「でも……」

(´<_` )「いや間違いなくキモい」

ξ ´_ゝ`ξ「でm」

(´<_` )「キ・モ・い」

ξ ´_ゝ`ξ

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:01:06.64 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「まぁ、冗談はさておきだ……」

(´<_` )「さておかないで、どこからが冗談だったのか教えてくれないか」

ξ ´_ゝ`ξ「うっせんだよカス! 妹者のセンスにケチつけやがってクソが!!」

(´<_` )「無表情でキレるの止めてくれないか。あと、やっぱり似合うと思ってたんだな」

ξ ´_ゝ`ξ「多少な」

(´<_` )「多少ってレベルのキレ方じゃなかったな」

ξ ´_ゝ`ξ「小一時間かけてセットした髪をキモいと言われたらそりゃキレるよ」

(´<_` )「……なぁ、兄者。ものは相談なんだが」

ξ ´_ゝ`ξ「なんだ、言ってみろ」

(´<_` )「頼むから流石家から籍を外してくれないか?出来れば近日中に」

ξ ´_ゝ`ξ「なんか切実な感じで弟者からお願いされた」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:09:48.41 ID:wH168OE7O
(´<_` )「頼む兄者、一生のお願いだ。流石家から出ていって二度と目の前に姿を現さないでくれ」

ξ ´_ゝ`ξ「子供の時でさえ一生のお願いを使わなかった弟者が初めて……」

(´<_` )「だってぶっちゃけ、今の兄者と家族だと思われたくないもん」

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「でもさでもさ、髪型って結局似合う似合わないの問題じゃなくね?」

(´<_` )「話題のすり替えが下手くそ過ぎるぞ兄者」

ξ ´_ゝ`ξ「えー、じゃあアイパー代お前が払えよー」

(´<_` )「なんでそうなる」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:18:38.32 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「だってぇ〜、俺ぇ〜、ぶっちゃけ妹者に可愛いって言われたかったから女装しただけだしぃ〜?」

ξ ´_ゝ`ξ「それがなかったら俺だってこんな髪型してねーよみたいな〜?」

(´<_` )「だからといって俺に金を出させようとするな。あと今後その口調で喋ったらぶち殺すぞ」

ξ ´_ゝ`ξ「弟者がわりと本気の殺気を放ち始めたので普通に喋ろう」

(´<_` )「あ、でも妹者なら今の兄者も可愛いって言うかもな」

ξ ´_ゝ`ξ「なんだと」

(´<_` )「だって言い出しっぺだし。妹者もどっか感性ずれてるとこあるしな」

ξ ´_ゝ`ξ「そうか。ならば妹者が帰宅するまでにパーフェクトな女装を完成させておく必要があるな」

(´<_` )「完成させるのか、それを」

ξ ´_ゝ`ξ「そう。あ、ちなみに今のは感性と完成をかけた駄洒落……」

(´<_` )「黙れ鼻へし折るぞ」

ξ ´_ゝ`ξ「神様、弟がどんどん狂暴になっていきます」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:26:53.84 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「とりあえず髪型だけじゃ不十分だな」

ξ ´_ゝ`ξ「よし、スネークよ。姉者の部屋へスニーキングして服をかっぱらうぞ」

(´<_` )「いってら」

ξ ´_ゝ`ξ「乗れよ」

(´<_` )「乗れるかよ」

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「同行しないとお前のベッドの下の『巨乳OL白書』が白日の元に晒されるぞ」

(´<_` )「どちらかというと『ロリッ子にゃんにゃん倶楽部』が白日の元に晒される方が危うい気がするがな」

ξ  _ゝ ξ「なん…だと…!?貴様、いつの間にそれを発見した……!?」

(´<_` )「兄弟兼用のPCに『講義用』なんて怪しいショートカット作るからだ」

ξ ´_ゝ`ξ「チッ……いいよ、じゃあ今回は一人で行ってやるよ」

(´<_` )「そのまま二度と帰ってこないでくれ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:35:40.91 ID:wH168OE7O
十分後……

ξ ´_ゝ`ξ「見よ、弟者。これが戦利品だ、ジャジャジャーン!!」

(´<_` )「その擬音はどうにかならなかったのか」

ξ ´_ゝ`ξ「とりあえず、花柄ワンピと黒レースの下着上下セットを持ってきた」

(´<_` )「待て」

ξ ´_ゝ`ξ「どうした」

(´<_` )「百歩譲ってワンピースは許そう。しかし下着は流石に不味いのでは」

ξ ´_ゝ`ξ「すっげ!向こうが透けて見える、超スケスケだぜ弟者!!」

(´<_` )「あ、駄目だこいつ端から聞いちゃいねぇ」

ξ ´_ゝ`ξ「……なぁ、似合うかなこれ」

(´<_` )「さぁ、着てみれば分かるんじゃないか?」

ξ ´_ゝ`ξ「おk、把握。論より証拠って訳だな」

(´<_` )「下手に慣用句を使うとアホさが際立ついい例だな」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:41:35.57 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「……なんか言えよ、弟者」

(´<_` )「ブラの着け方が分からないならちゃんとそう言いやがれ」

ξ ;_ゝ;ξ「悪かったな!どうせ俺はお前と違って童貞だよ!」

(´<_` )「いや、例え非童貞でも着け方は普通知らんからな」

ξ ;_ゝ;ξ「外し方知ってれば着け方も分かるだろうが!このリア充めが死ね!!」

(´<_` )「まぁそうだが」

ξ ´_ゝ`ξ「因みに携帯から『りあみつる』って打つとリア充が一発で変換できるぞ」

(´<_` )「急に素に戻るなよ……ビックリした」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:48:54.15 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「っしゃらあ!着替え終わったぜえぇぇ!!」

(´<_` )「無闇にテンション上げると馬鹿に見えるぞ。すでに取り返しつかないが」

ξ ´_ゝ`ξ「それもこれも全て、腐れリア充の弟者の協力があったからだよ」

(´<_` )「仲間扱いしないでくれ。深夜に思い出してへこむから」

ξ ´_ゝ`ξ「で?」

(´<_` )「で、とは?」

ξ ´_ゝ`ξ「この美貌の兄者を見た感想を言えってんだよコンチクショウ」

(´<_` )「あぁ、そういうこと。じゃあ忌憚のない意見を言わせてもらうが」

ξ ´_ゝ`ξ「おっと、言っておくがキモい及びそれに類する言葉には耐性がついたからな」

ξ ´_ゝ`ξ「罵倒するならもっと斬新な言葉でかかってこい」

(´<_` )「……じゃあ」

(´<_` )「おぞましい、かな」

ξ ´_ゝ`ξ

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 20:55:14.88 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ「……化粧か」

(´<_` )「は?」

ξ ´_ゝ`ξ「化粧が足りないんだな、そうだろう」

(´<_` )「そんなにおぞましいって言われたのがショックだったか」

ξ ´_ゝ`ξ「だっておぞましいってアレじゃん?ベルセルクの蝕ん時に出てくる怪物とかに使うべき言葉じゃん?」

(´<_` )「アレも確かにおぞましいな」

ξ ´_ゝ`ξ「俺、あんなレベル?」

(´<_` )「うん。人間性を保ちながらあの域にいけるのはスゴいぜ」

ξ ´_ゝ`ξ「じゃあやっぱり化粧だよ。化粧さえあれば俺シールケ並の美少女に早変わりするし」

(´<_` )「傷を深くするだけだと思うが、もう止めまいよ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 21:04:13.31 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「よし、そうと決まればもう一度姉者の部屋へ潜入して化粧品を漁るぞ」

(´<_` )「兄者。残念ながらそれは無駄だ」

ξ ´_ゝ`ξ「Why!?」

(´<_` )「なんで急に英語なのかは理解しかねるが……」

(´<_` )「姉者は化粧品類は出かける際にポーチにぶっ込んで持ってっちまうから、ろくなの残ってないはずだぞ」

ξ ´_ゝ`ξ「あ、そうなの。え、てか俺今までそんなこと微塵も知らなかったんだけど」

(´<_` )「兄者に話すようなことでもないしな」

ξ ´_ゝ`ξ「え?もしかして俺ハブられてね?」

(´<_` )「兄者にプライベートな部分を話したくなかっただけだろう」

ξ ´_ゝ`ξ「それはそれで傷つくな。お前には話してるのに」

(´<_` )「まぁ、あまり気にするな兄者」

ξ ´_ゝ`ξ「今日初めて心が折れそうになった」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 21:10:28.56 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「しかし、そうなると最後の砦が消え去ったことに……」

(´<_` )「まだ希望はあるぞ、兄者」

ξ ´_ゝ`ξ「どこにだよ。姉者の化粧品はないし妹者はまだ化粧なんてしないし」

ξ ´_ゝ`ξ「残る我が家の女性陣といえば……ハッ!?」

(´<_` )「気づいたようだな、兄者」

ξ  _ゝ ξ「お前……まさか、まさか俺に漁れというのか……?」

ξ  _ゝ ξ「  母  者  の  部  屋  を  」

(´<_` )「現実的に考えてそれしかないだろう」

ξ ´_ゝ`ξ「要するに遠回しに俺に死ねと?」

(´<_` )「バレない、バレない。バレなきゃ死なない」

ξ ´_ゝ`ξ「お前俺の死亡フラグ立てようとしてね?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 21:17:52.19 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「しかし、母者って化粧ほとんどしないよな」

(´<_` )「探せばファンデくらい見つかるだろ。たまーに薄化粧してる時あるし」

ξ ´_ゝ`ξ「あぁ……なぁ、弟者。お前気づいてたか?」

(´<_` )「何にだ、兄者」

ξ ´_ゝ`ξ「母者が化粧してる時って、父者に対する『今夜OK』の合図みたいだぞ」

(´<_` )「マジでか」

ξ ´_ゝ`ξ「あぁ、化粧してる日に限って妹者を姉者の部屋にやるから勘づいた」

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ ´_ゝ`ξ

(´<_` )「両親の性的な話題になると、なんでこうもテンションが駄々下がるのかね」

ξ ´_ゝ`ξ「あーハイハイ俺が悪うございましたよすみませんねぇ」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 21:26:30.92 ID:wH168OE7O
ξ ´_ゝ`ξ「とりあえずファンデとルージュ持ってきた」

(´<_` )「やったな兄者。これで母者ルートは兄者のものだ」

ξ ´_ゝ`ξ「正直、もう自分は死んだものとして決死の覚悟で潜入したぞ」

(´<_` )「女装なんかに命賭けないでくれ兄者」

ξ ´_ゝ`ξ「……で、だ。弟者くん」

(´<_` )「どうせ化粧の仕方が分からないとか言うんだろ?」

ξ ´_ゝ`ξ「……Yes」

(´<_` )「それについては俺も分からんから、自由課題ってことで」

ξ ´_ゝ`ξ「いいんだな?本当に好き勝手していいんだな?」

(´<_` )「あぁ。兄者の美的センスとやらを存分に見せつけるがいいさ」

ξ ´_ゝ`ξ「おk、ならばしばし待て」

(´<_` )「把握」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/20(水) 21:34:30.97 ID:wH168OE7O
数十分後……


ξ o“_ゝ”ξ

(´<_` )

ξ o“_ゝ”ξ

(´<_` )

ξ o“_ゝ”ξ「……なぁ、俺今どうなってる?」

(´<_` )「さぁな」

ξ o“_ゝ”ξ「頼む、今の俺を一言で表してみてくれ」

(´<_` )「色々浮かんだが、とりあえず二つ」

ξ o“_ゝ”ξ「うん」

(´<_` )「『これは酷い』、もしくは『誰だよ』、かな」

ξ o“_ゝ”ξ

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 21:40:28.47 ID:wH168OE7O
(´<_` )「いかに初心者かつ男といえど、もうちょいなんとかなると思っていたがな」

ξ o“_ゝ”ξ「……正直な、途中で自分でも変だなって」

(´<_` )「思ったのか」

ξ o“_ゝ”ξ「うん……でも既に軌道修正効かなくて……どんどん泥沼に……」

(´<_` )「はまったのか」

ξ o“_ゝ”ξ「……うん」

(´<_` )「そもそもファンデとルージュしか持ってきてないのに、目がマスカラ着けたみたくなってるのはなんでだ」

ξ o“_ゝ”ξ「……妹者のおもちゃのお化粧セット見つけてさ……」

(´<_` )「その中の一つか」

ξ o“_ゝ”ξ「はい……」

(´<_` )「すっかり意気消沈だな、実につまらん」

ξ o“_ゝ”ξ「ねぇ、今つまらんって言ったよね?つまらんって確実に言ったよね?」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/20(水) 21:51:05.70 ID:wH168OE7O
ξ o“_ゝ”ξ「なんだよチクショウ!人のこと弄びやがって!チクショウ!!」

(´<_` )「AA的に顔はあれだけど今の兄者は泣いてますんで。って註釈入れないと分からんくらい厚塗りだな」

ξ o“_ゝ”ξ「もういいよ、女装なんかやめだやめだ!」

(´<_` )「なんだ、もう止めるのか」

ξ o“_ゝ”ξ「最初お前も止めてたじゃん!」

(´<_` )「いや、途中から兄者がどこまでやるか気になって……」

ξ o“_ゝ”ξ「行くとこまで行ったらこの様だよ!!」

(´<_` )「まぁ、あれだ。いかに自分で駄目だと思っていようと、妹者がどう思うかはまだ分からんぞ」

ξ o“_ゝ”ξ「こんな化け物、どこに出しても恥ずかしい化け物だろ!?」

(´<_` )「否定はすまい。まぁひとまず化粧を落としてきたらどうだ?」

ξ o“_ゝ”ξ「……そうだな。そうする」

(´<_` )「やっと落ち着いたか」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/20(水) 21:59:38.61 ID:wH168OE7O
ξ o´_ゝ`ξ「ふぅ……すまんな弟者。どうやら俺は取り乱していたようだ」

(´<_` )「化粧落ちきってないぞ、兄者」

ξ o´_ゝ`ξ「マジで? まぁいいや」

ξ o´_ゝ`ξ「ひとまずはここらで妥協して、妹者の判断を仰いでみることにする」

(´<_` )「まだ懲りてないのか」

ξ o´_ゝ`ξ「だって、化粧こそ失敗したものの俺ってやっぱ可愛くね?」

(´<_` )

ξ o´_ゝ`ξ

(´<_` )

ξ o´_ゝ`ξ

(´<_` )「いや可愛くねーから」

ξ o´_ゝ`ξ「ハハッワロス」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 22:07:46.61 ID:wH168OE7O
(´<_` )「何か勘違いしてそうだから言っとくが」

(´<_` )「最初の辺りで兄者を貶めしていたのは、あれネタじゃなくマジでだからな?」

ξ o´_ゝ`ξ「マジレスきめぇ」

(´<_` )「妹者にその格好見せるなよ。精神的ブラクラにも程がある」

ξ o´_ゝ`ξ「お断りします」

(´<_` )「あ、駄目だこいつ。思考停止モードに入りやがった」


<たっだいまなのじゃー!!


ξ o´_ゝ`ξそ「あっ、妹者が帰ってきた!俺の晴れ姿見せてやんなきゃ!!」

ξ o´_ゝ`ξ「いーもじゃ〜。おっかえりぃ〜!」

(´<_` )「あ……しまった、取り逃がした」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 22:18:59.98 ID:wH168OE7O
l从・∀・ノ!リ人「んっふ〜ふ〜ん〜ふんふふ〜ん♪」

ξ o´_ゝ`ξ「お帰り妹者ぁ!」

l从・∀・;ノ!リ人「のじゃ!?おっきい兄者、その格好どうしたのじゃ!?」

ξ o´_ゝ`ξ「これかい?これはね〜、妹者に見せたくて頑張ったんだよ〜!」

l从・∀・;ノ!リ人「のじゃ……」

ξ o´_ゝ`ξ「前に妹者、俺が女装したら似合うって言っただろ?」

l从・∀・;ノ!リ人「そ、そんなこと言ったかのぅ……」

ξ o´_ゝ`ξ「言った言った!なぁこれ似合う?どうよ妹者」

ξ o´_ゝ`ξ「せっかく頑張ったんだから少しくらい誉めてくれ……」

∬´_ゝ`)

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)

ξ o´_ゝ`ξ

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 22:23:41.10 ID:wH168OE7O
ξ o´_ゝ`ξ

∬´_ゝ`)

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)

ξ o´_ゝ`ξ「……あの、お二方。いつからそこに?」

∬´_ゝ`)「下校途中の妹者と会ったから、一緒に帰宅」

ξ o´_ゝ`ξ「……お母様は?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「パートが早く上がったんだよ」

ξ o´_ゝ`ξ「……あ、そうすか」

ξ o´_ゝ`ξ「じゃあ俺はこの辺で……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「待ちな」

―――ガシッ

ξ o´_ゝ`ξそ

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 22:30:45.09 ID:wH168OE7O
ξ;o´_ゝ`ξ「ああああのこれはですね、決して性的に倒錯してる訳ではなく学術的な論点からあわわわ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「クン、クン……臭うねぇ、ゲロ以下の臭いがぷんぷんしやがる」

ξ;o´_ゝ`ξ「あ、そう? そういえば風呂に二、三日入ってなかったような。なんちゃってハハハ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「この匂いは、私が父ちゃんを落とすために化粧品に混ぜてるジャコウの匂い……」

ξ;o´_ゝ`ξ「えぇぇぇぇそんなの分かんの!?」

∬´_ゝ`)「母ちゃんの鼻を舐めたらダメよ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「あんた……人の物勝手に使って、あまつさえそんな格好で出てきて覚悟はできてんだろうねぇ……」

―――ゆらぁ

ξ;o´_ゝ`ξ「ひいィィィィッッッ!!?」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 22:37:20.80 ID:wH168OE7O
ξ;o´_ゝ`ξ「いやあァァァァ!折檻部屋行きはいやあァァァァ!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「おらっ、さっさと歩け兄者!!」

∬´_ゝ`)「妹者は私とあっち行ってましょうか」

l从・∀・ノ!リ人「はいなのじゃー!あ、でもその前にちょっと待って欲しいのじゃ!」

―――トコトコ

l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者!」

ξ;o´_ゝ`ξ「お、おぉ。助けてくれるのかい、愛しのマイリトルシスターよ」

l从・∀・ノ!リ人「ううん、おっきい兄者のその格好、すっごくキモいのじゃ!」

ξ o´_ゝ`ξ「えっ」

l从・∀・ノ!リ人「それが言いたかっただけなのじゃ!それじゃ、折檻頑張るのじゃー!」

ξ o _ゝ ξ

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/20(水) 22:39:46.29 ID:wH168OE7O
(´<_` )「おしまい」

(´<_` )

(´<_` )

(´<_` )「後半影薄かったな俺……」


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