- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:12:55.34 ID:L5txX9FOO
- 26歳、流れにのるまま結婚し離婚。バツイチ。
初体験は大学三年の秋。バイト先の50代のおばさんに押されるがままに
平均的な大学を出て、平凡なサラリーマンであるドクオ。
現在、その平凡な若者は未開のジャングルにいた
(;'A`)「うっうっひゃぺぺぺっぱ」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:17:29.46 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「何ゆえ私はこんな目にあってしまったい!!」
(;'A`)「ととにかく。どこか人間を探さなくては」
振り返れば、今から3時間前
ドクオは飛行機の中にいたのだ。
それがなぜ、こんな深々と草木が生い茂り、ジワジワと蒸し暑いジャングルにいるかというと
やはり、それは三時間前の飛行機の中の話になる
('A`)「はーい」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:22:07.45 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「はーい。スチュワーデスさーん」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
(;'A`)「おぅ!えー・・・モウフ?モウフプリーズ!モウフイェ?」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、はい。大丈夫ですよ」
(;'A`)「おぅいぇ。サンキュー。サンキュー」
ζ(゚ー゚*ζ「うふふ。日本語お上手ですね」
(;'A`)「え・・・日本人です」
ζ(゚ー゚*ζ「うふふ。ナイス!」
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:26:33.45 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「え〜・・・あのあの、じゃトイレのあのー」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
(;'`)「え?通じてない?」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
(;'A`)「トイレェ〜ドコデースカー?」
ζ(゚ー゚*ζ「あぁ、こちらですよ」
(;'A`)「・・・おーぃぇ」
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:30:03.72 ID:L5txX9FOO
- ジョョョョ
('∀`)「あぁ・・・」
('∀`)「こんな雲の上でこんなことできるなんて気持ちいい」
('∀`)「いっそ、地上にむけて放水したい」
('∀`)「なんってw罰あた」
ゴゴゴッ
(((;'A`))「わわわわぁぁぁ揺れゆゆ揺れちょる!!」
ゴゴゴッ
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:33:16.44 ID:L5txX9FOO
- (((;'A`))「ひぃぃぃぃいっ」
(((;'A`))「どうしたらい・・・あっ!」
(((;'A`))「きんきんゅうだっしゅつようぼたん・・・」
((((;'A`))「緊急脱出用ボタン!!」
((((;'A`)))「こここ・・・これだっ!」
ポチッ
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:37:03.92 ID:L5txX9FOO
- 「緊急脱出まで3秒前」
(((;'A`))「ふっふふ・・・ふるえるっっ」
「2」
(((;'A`))「はぁわわわわわっ・・・」
「1」
(;'A`)「?」
(;'A`)「揺れがとまった」
「グッドラック」
ガッゴン!!ジュボッ!!
(;゚A゚)「!!」
(;゚A゚)「びょょょょょひょひょひょー!!」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:41:45.92 ID:L5txX9FOO
- 揺れが止まったと同時に、便座ごとドクオの体は飛行機から物凄い勢いで放出された。
雲を突き抜け、落下する便座に座った男の存在に気がつく事はなく
飛行機は快適な空の旅を続ける
(´・ω・`)「ママー」
(*゚ー゚)「なーに?」
(´・ω・`)「トイレに座ったおじちゃんが飛んでたよ」
(*゚ー゚)「あら、あなたには天使さんが見えるのねぇ」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:48:09.96 ID:L5txX9FOO
- (;゚A゚)「かーちゃぁぁあん!!ぎゃぁぁぁぁぁあ!!!神様ぁぁぁぁぶぁぁぁぁぁあるるっ」
「このままでは地上に叩きつけられる。」そう考える余裕はドクオにはなかったが
事実、このままでは数秒で若者は人生を終える事になる。
(;゚A゚)「びょょょょょ!!」
すると、お尻にはりついたようにピッタリだった便座からパラシュートが飛び出す
若者は、一気に飛び上がり人生を後悔する事を許された。
(;゚A゚)「・・・おしっこまみ・・・れ」
下はどこまでも緑。ようこそジャングルへ
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:52:37.71 ID:L5txX9FOO
- そして現在へと話は戻る。
ジャングルを歩き続けるスーツ姿の若者の体力は限界に近づいていた
(;'A`)「あぁ〜・・・あっつい〜あぁ・・・」
(;'A`)「あぁ〜」
歩いても歩いても
目に映る景色は変わらず、若者が現在欲している物など何もく
若者は希望すらなく、ただ歩きさ迷うしかなかった
(;'A`)「あぁ〜あぁー」
(;'A`)「あー・・・あ?」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 03:55:27.25 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・」
(;゚A゚)「家だ!!家があるっ!!」
(;゚A゚)「だっ・・・だれかぁー!!」
(;゚A゚)「誰かー!助けてください!!」
(;'A`)「誰もいない・・・」
(;'A`)「・・・水だ」
(;'A`)「水を飲むならいまのうち・・・」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:01:47.44 ID:L5txX9FOO
- それは我々のような文明人が、家と呼べるようなしろものではなく
はるか太古にタイムスリップしたのかと疑ってしまうような景色がそこにはあった
密林のジャングルからすれば、不気味な姿をしている若者は
渇いた喉を潤すために、無我夢中で誰かが暮らしているだろう家にあがり
かまの中の水に顔を沈めた
(;'∀`)「ああーいけるね〜。この水いけるよっ」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:04:10.18 ID:L5txX9FOO
- ('∀`)「あぁーうまい。こりゃー凄くうまい」
('A`)「・・・」
('∀`)「もうちょっといただこっ」
('A`)「〜♪」
( ^ω^)
('A`)「うめwww」
( ^ω^)
( ^ω^)「お」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:07:11.36 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「あーすっきり」
('A`)「あ、なんか腹へってきちゃったな・・・」
( ^ω^)
('A`)「疲れたし、ちょっとだけ休んでいこう。ちょっとだけ」
( ^ω^)
(;゚A゚)「うぉっっ!!びっくりしたぁぁ!」
( ^ω^)
(;゚A゚)「あんた誰よー!!」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:11:04.92 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)
(;゚A゚)「・・・」
(;゚A゚)「あっ。この家の人?」
(;'A`)「そりゃなんか失礼しました。へへへ、喉がちょっとね・・・」
( ^ω^)
(;'A`)「いや、まぁ。水は飲みましたけどねぇぇ」
( ^ω^)
(;'A`)「あっ、言葉?言葉わかんない?イェーイ、アナタダレデスカァ?」
( ^ω^)「おっおっおっ!!!」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:13:55.93 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおっおっ!!!」
(;'A`)「えっ?えっ?なになんなの?怒った?」
( ^ω^)「おっー!!」
ゾロゾロゾロゾロ
( ^ω^)「おっ?」
( ^ω^)「おっおっ?」
( ^ω^)「おっおっ!」
(;'A`)「ひぃぃぃぃ!!同じ顔がいっぱいっっ」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:17:16.01 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおー!!おっー!」
( ^ω^)「おっお?」
( ^ω^)「おおおっおっっおっおっ」
( ^ω^)「お!」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「え?」
(;'A`)「えっ?ちょ・・・やめてぇぇ!えっ?」
(;'A`)「どこにつれてくのー!!え、えー!」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:22:09.43 ID:L5txX9FOO
- 同じ体格、同じ顔の彼らに捕まったドクオは
きっと、この民族全員であろう前に縛られた状態で晒された
( ^ω^)「おっおっ」
(;'A`)「・・・」
( ^ω^)「おっおっお」
( ^ω^)「お」
(;'A`)「なに?なんなの?」
( ^ω^)「ブーン」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:26:01.05 ID:L5txX9FOO
- 「おっおっお!!!!!!!!!」
この雄々しい雄叫びは
ジャングル全体に鳴り響いたのではないかと考えられるほど、力強く
そして、その叫びがただならぬものだという事を表していた
( ^ω^)「お」
('A`)「ひぃ」
彼らのうちの二人がドクオを抱え、どこかへと走った
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:30:23.58 ID:L5txX9FOO
- 日本に生まれ、それなりの不自由を経験し、平凡に過ごしてきた若者にとって
今日という日は
若者の人生すべて、この日のための休憩であったと思わせるほど
平凡な若者には、あまりにも刺激が強すぎたかもしれない
気がつくとあたりは真っ暗であった
('A`)「・・・ここは」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:33:04.75 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・」
(;'A`)「そうだそうだそうだ・・・俺はジャングルに」
(;'A`)「それでここは」
ドクオを包む真っ暗な景色が
そこはさっきまでいたジャングルとはまた違う場所であることを理解させた
(;'A`)「ひぃぃぃなんなの!!なんなの!!」
「おいっ」
(;'A`)「!」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:35:24.31 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・」
「おいっ」
(;'A`)「・・・はい」
「おぉっ!!やはり、あんた日本人か!」
(;'A`)「!」
(;'A`)「あなたも!?」
「あぁ、そうだそうだ。まさか、こんな場所で日本語を聞けるなんて」
(;'A`)「こ・・・ここは、なんなんです?」
「あぁ、ここは貯蔵庫だ」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:37:30.69 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「へ?よよ・・・よくわからなくて、すいません、あの・・・ととにかく」
「あぁ、わかってる。とにかく、落ち着け」
「詳しく話してやる。俺も、こんな場所で同じ日本人に会えてうれしい」
(;'A`)「・・・」
「おいおい?わかったのか?真っ暗なんだから返事がないと困るぜ?」
(;'A`)「はいっ!」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:41:09.52 ID:L5txX9FOO
- 「いいか」
「要はここは、やつらの食料を保管しておく場所だ」
「やつらは人を食う。この深いジャングルの奥地で、人を食って生活してる少数民族だ」
(;'A`)「えー!!!!食われんのーっ!!!」
「落ち着け。」
「やつらの食生活は、我々とはちが」
(;'A`)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!食われるとかいやだぁぁぁぁ!!」
「おいおいおいっ・・・落ち着いてくれよ」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:44:40.52 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「うぅぅ・・・」
「とにかく・・・まぁ、聞け」
「やつらの食生活は我々とは違うんだ」
「やつらは3日に一度しか食事をとらない。なぜかは知らないがそれ以上は食べない」
「だから、食事をとるときには大がかりな風習みたいなのをやりやがる。祭りみたいな」
(;'A`)「うぅぅ」
「前からまだ二日目だ。今日食われる事はない」
(;'A`)「ひぃぃぃぃ」
「落ち着け。食われるってもお前が食われるとは限らん」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:50:30.91 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「そんなっ!!あんたか俺かじゃないのよー!!」
「だから、落ち着け」
「お前は、俺としか喋ってないから勘違いしている」
「日本人に会えるとはって言ったが、他に誰も人がいなかったとは言ってない」
(;'A`)「え」
「ここには今、お前をいれて6人いる」
「ほら、何か話してやれ」
「コニチハー」
(;'A`)「うぉ!!人がいるっ」
「ハロー」
「とにかく、暗すぎてお互い顔は確認できやしないが」
「ここには6人いるだ。明日、誰が食われるかはまだわからないさ」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 04:56:13.25 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「えーそれなんかすげぇ複雑な」
「俺たちはもう慣れてしまってる。もう1ヶ月ほどここにいるからな」
(;'A`)「な・・・なんで?」
(;'A`)「なんでここに?ど・・・どこか近くに人がいるの?普通の?」
「あぁ・・・ジャングルを抜けたところにな」
「俺たちはそこで医者をやってた。」
(;'A`)「あぁ・・・」
「こいつらは人を食うからな。前々から、あそこではこいつらの話しはでていたんだが・・・」
(;'A`)「拉致されてここへ?」
「そうだ。定期的にここへ餌が連れてこられるわけだ(笑)」
「お前はなぜ?」
(;'A`)「ちょっとおしっこしてたら・・・」
「?」
「オシコー」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:01:12.58 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「はっ!!」
(;'A`)「おしっこしてたんだ!!」
「どうした?」
(;'A`)「僕は、飛行機が激しく揺れて、それどトイレにいたから、それでそれで・・・脱出ボタンで逃げたんですっ!!」
(;'A`)「きっと飛行機もあのあと近くに落ちたはず。だから誰か助けにくるんじゃないでしょうか?」
「・・・まったくそんな雰囲気を感じなかったな。」
「近くに飛行機が落ちたならもっと・・・」
(;'A`)「絶対大丈夫ですよ!!」
「というか、本当に飛行機全体が揺れたのか?」
「トイレだけ、なんらかの理由で揺れたんじゃないのか?」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「えっ〜!!」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:06:55.18 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「えっ〜!!」
「うるさいやつだな・・・」
「とにかく、もう寝たほうがいい。やつらが人間しか食わないという事は」
「俺たちが食事にありつく機会はほとんどないって事だ」
(;'A`)「俺たちのご飯はっ!!」
「やつらの気分だな。たまに果物をくれる」
「ま、この穴にぶん投げてくるだけだからな。蓋を閉められる前にキャッチできなきゃ、暗くてもうダメだ」
(;'A`)「ひぃぃぃここ穴なのぉお」
「そうそう。掘られた穴だ。上・・・といっても見えないだろうが、あそこに蓋がしてある」
「とにかくもう寝ろ。」
(;'A`)「ひぃぃぃなんでそんな落ちついてられるんですかっ!!」
「希望がないからだよ。おやすみ」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:09:54.35 ID:L5txX9FOO
- 「・・・」
「・・・」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「あぁ・・・」
(;'A`)「あぁぁぁぁ・・・」
(;'A`)「電気は!?明かりはないんですかっ!!!」
「どうした?起きたのか?」
(;'A`)「ひぃぃぃ目が覚めても真っ暗っっっ!!」
「落ちつけ・・・目を閉じてろ。目をあけるからあせ」
(;'A`)「うひゃひゃひゃひゃひゃ死ぬ死ぬっっ♪」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:13:55.42 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「死ぬぅぅぅぅ!!!あぁぁぁぁ怖い怖い怖いっっ!」
「・・・」
「ウゥー」
「オシズカニ-」
「ブツブツ・・・」
「おい、周りに迷惑だ!!みんな疲れているんだぞ」
(;'A`)「あひゃひゃ・・・うう・・・うっうっカーチャン・・・」
「・・・今が朝なら、もう3日目だ。そのうち蓋があくから、外の様子を確認するんだな・・・」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:17:05.99 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「なんとかして、逃げだせないんでしょうか」
「・・・」
(;'A`)「このまま食われんのまつんですか?」
「・・・」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「もしもし?」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:20:36.95 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「え・・・」
(;'A`)「寝ちゃった?」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「あぁぁぁぁ・・・怖い怖い・・・」
「ハロー♪」
(;'A`)「あっあっ、ハローっ」
「ハロー♪」
「オチツテクダサーイ」
(;'A`)「あぁ・・・どうもありがとう皆さん。ドウモアリガトーミナサーン」
「ピュー♪」
「コチラモアリガトーゴザマース」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:23:59.86 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「へへ・・・それであの・・・ミナサンコワクナイデスカァー?」
「ハロー♪」
「ミナサン、ダイジブコワイデスヨネー」
(;'A`)「あぁ・・・ハローさんとカタコトさんがかまってくれて本当に助かります」
(;'A`)「サンキューハローさん!アリガトーカタコトさん!」
「サンキュー♪」
「アリガトーデース」
(;'A`)「ハローさんの声が可愛い・・・」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:28:19.61 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「そそ・・・それで、皆さんは逃げようとしたりかんが」
ドガッ!!ズズズッ
(;'A`)「!?」
「!」
「!?」
「・・・!」
「!」
突き刺すような光が6人を照らした
彼らにとっては、目が痛くなるようなその光がどれほど嬉しかったか
そして、その光がこの闇を取り除くという意味が
どれほどの恐怖か
( ^ω^)「お」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:31:37.96 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおっ」
( ^ω^)「おっ」
「きたか・・・あいつら、今、悩んでやがるな」
(;'A`)「はぁぁぁぁぁぁカーチャンカーチャン・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「おい、あまり声を出すな。目立つだけだぞ」
( ^ω^)「おっおっ」
( ^ω^)「お」
ドサッ!!
(;'A`)「ひぃ」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:38:04.11 ID:L5txX9FOO
- ドサッと穴の中に降りた彼ら食人族の姿は
ドクオの目には、何時間ぶりかに見た景色として
とても奇妙で不気味な化け物に映った
微笑んでいるような表情と、その白い肌は神々しくも感じるかもしれない
一歩、一歩、その化け物は六人のそばに近づく
(;'A`)
ドクオの目には、同じ状況にたたされる5人の顔が明かりに照らされ映っていた
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:44:22.02 ID:L5txX9FOO
- 「ノー!!!」
(;'A`)
「ノーノー!!!」
( ^ω^)「お」
ドンッ!!ダダッ!!
体格のいい中年の男を抱き上げたと思えば
その男を抱えたまま、高さ5メートルはあるだろう穴を軽く飛び出していったその化け物の前で
残った5人はピクリとも動こうとしない姿は、ただひたすら蓋がしまるのをまっているようにも見える
( ^ω^)「お」
(;'A`)
蓋がしめられて残ったのは
安心感
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:51:00.03 ID:L5txX9FOO
- こういう状況を。この感じを彼らは一体何回ほど経験したのか
暗闇に若者の声が響いた
(;'A`)「皆さん、大丈夫ですか?」
「イエス」
「オーケ-ハロー」
「ワタシダイジョウブヨ」
「あぁ。良かったな君も・・・」
さっき連れてかれた人が、ハローさんやカタコトさん。それに、同じ日本人の彼じゃなかった事が本当に嬉しかったが
なぜだか、連れてかれた人を可哀想とは思えなかった。
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 05:55:12.76 ID:L5txX9FOO
- 「おっおっおーー!!!!」
(;'A`)「・・・」
「始まったな・・・」
「ハァ・・・ノーッ」
「アレハ、ニンゲンスルコトチガウデス」
「ブツブツ・・・ブツブツ」
「化け物だやつらは」
「アァァァァァァァァァァァァァアァァアァ!!!!!」
「おっおっおー!!!」
(;'A`)「あわわわ・・・」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:00:34.00 ID:L5txX9FOO
- 「アァァァァァァァァァァァ!!!アァァァァ!!グゥゥアッッ!!ギィアッー!!!」
「おっおっおっおっおっ!!」
(;'A`)「うう・・・うわわ・・・あんな声」
「モンスターヨ、ブーンハ」
(;'A`)「ブーン?」
「やつらはブーン族という民族だ。」
「そして、俺たちは見た」
「ここへ来た日。やつらが火を燃やし、叫びながら人を食うところを・・・」
(;'A`)「・・・」
「ガアァァァァァァァアノォォオォオェォェェェ!!」
「やつらは生きたままにしゃぶりつく」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:04:19.53 ID:L5txX9FOO
- 「おーーーーーーーーっ!!!!」
「おっおっおっおっおっ!!!!!!!」
「おーーーーーーーーっ!!!!」
(;'A`)「・・・悲鳴が・・・」
「アァァァァ!!!」
「落ちつけ!アリシア!」
「ブツブツ・・・ブツブツ」
(;'A`)「・・・」
「・・・あんな化け物に食われるのは辛いが」
「今、食われたあいつはもう限界だったんだ。この暗闇の中で過ごすのは・・・」
「ある意味、良かったのかもしれん」
(;'A`)「・・・」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:08:05.33 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「逃げましょう」
(;'A`)「もう逃げましょう!!!」
「・・・無理だ」
(;'A`)「いえ、逃げれるはずです。何か・・・何か考えれば」
「ノーノー、ムリデスヨ。ブーンノチカラサッキカラミタヨネ?」
(;'A`)「・・・あれは」
「やつらは化け物だ。何の武器もなく、こんな真っ暗な中で何日もろくな物も食べずに過ごした我々に勝ち目など・・・」
(;'A`)「・・・」
(;'A`)「チャンスはあるはずです」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:13:01.64 ID:L5txX9FOO
- 「・・・チャンスなんてあってもだな・・・」
(;'A`)「僕は元気ですよ!!まだっ」
(;'A`)
(;'A`)「何か言ってください!!」
「・・・」
「・・・わかった。正直に言おう」
(;'A`)「え?」
「私たちが医者として仕事をしていた場所には、頻発にブーンどもはきていた。餌を得るために」
「あの場所の住人が消えようと誰も動きはしないが」
「私たちのような身分の医者が突如数人消えたら?しかも私のような、チームを指揮していた者も消えたら」
「きっと誰かが動いてくれると期待していた」
「でもダメだった。もう1ヶ月はすぎた」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:16:39.37 ID:L5txX9FOO
- 「誰もきやしない!!誰も助けにきたりしないっっ!!」
「ウゥゥ・・・グスッ」
(;'A`)「・・・」
「見捨てられたんだ俺たちは・・・」
(;'A`)「・・・そんなぁ」
「だが希望なんてないといいながら、希望は捨てなかった!」
「だからこうやって必死に生きてきた!」
「・・・だがもう無駄だ。おれやつらに食われるつもりはない」
(;'A`)「・・・そんなぁ」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:22:03.22 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・そんなぁ・・・」
(;'A`)「そんなぁ・・・」
「次の食事の日までに助けがこなかった場合」
「私は死ぬ。」
(;'A`)「・・・」
「ノー!!!!」
「ダメデス!カタギリサン!」
「ブツブツ・・・」
「いや、死ぬ。やつらが生きた人間だけじゃなく死体でも食うのは知ってる。ドゥーディがそうだった」
(;'A`)「し・・・死ぬくらいなら立ち向かって・・・」
「立ち向かって全員で死ぬのか?それもいいだろう」
「だがうまくいかなかったら?捕まってそのまま生きたまま食われたら?」
(;'A`)「・・・うう」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:24:46.07 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・どうしたらいいんだ」
「考えるな。わかるだろ?」
「すべてその通り、真っ暗なんだよ」
「ウゥ・・・ウゥ・・・」
「オーアリシア・・・」
「ブツブツ・・・ブツブツ」
「おやすみ」
(;'A`)「・・・カーチャン」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:30:51.15 ID:L5txX9FOO
- 母の味噌汁が好きだった。
嫁に愛想をつかされた日
なぜか僕はカーチャンと一緒にいた。
なぜ、実家に僕はいたのかとか
そんな事はあまり覚えてはいないけど
カーチャンの味噌汁飲んでたのは覚えてる
('A`)「カーチャン」
J( 'ー`)し「なんだい?」
('A`)「カーチャンは、その・・・なんも聞かないの?」
J( 'ー`)し「悲しいのかい?」
(;'A`)「いや、そうじゃねーんだけどね。ただ、さ・・・うん」
J( 'ー`)し「なら、私はなーにも聞かないよ」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:34:00.90 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「ははっ・・・ろくでもない息子で申し訳ないよ」
J( 'ー`)し「カーチャンはなーんにも心配してないよ」
('A`)「え?」
J( 'ー`)し「立派な息子だからね」
味噌汁また飲みたいなぁ
カーチャンの味噌汁、おかわりしたいなぁ
('A`)「・・・」
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:37:29.82 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「・・・真っ暗だ」
夢から覚めて、そこには何もない無の空間だとしたら
夢を見続けていたほうが幸せなのだろうか
どちらが、夢か現実か
どちらを夢にしたいか現実にしたいか迷うようになった頃
希望は消えていったのだろうなと若者は思った。
「ハァ・・・ハァ・・・」
('A`)「?」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:40:54.24 ID:L5txX9FOO
- 「ブツブツ・・・ハァ・・・ブツブツ・・・ハァ・・・」
('A`)「・・・起きてますか?」
「ブツブツ・・・ブツブツ・・・」
('A`)「・・・もしもし」
「ハロー」
('A`)「あ、ハローさ・・・あ・・・えーアリシアさん」
「グッド」
('A`)「あ、ははっ。おはようございます・・・グッモーニン」
「・・・ハロー♪」
('A`)「あっ・・・あーなんかすいませんです」
「よく寝たか?」
('A`)「えぇ。おはようございます」
「そうか」
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:46:41.06 ID:L5txX9FOO
- 「ブツブツ・・・ハァ・・・ブツブツ・・・ハァ・・・」
('A`)「・・・あの」
「うん?なんだ?」
「ハロー♪」
('A`)「あの、あー・・・あのブツブツ言ってる方は・・・」
「スチュワート」
('A`)「スチュワートさん・・・」
「ずっとあの調子だ・・・仕方ないだろうな」
「この異常な状況下で気が狂わない方がおかしい。我々だってそうだ」
('A`)「え・・・?」
「俺や他のみんなと会話をしてみて不自然に感じた事はないか?」
('A`)「・・・」
「冷静でなんていられるはずないんだよ」
('A`)「・・・あの」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:52:31.83 ID:L5txX9FOO
- 「なんだ?」
('A`)「・・・考えたんです」
「またか?よしてくれ」
('A`)「カタギリさん・・・カタギリさん死ぬっていいましたよね?」
「あぁ、そうだ。なんだ?」
('A`)「なら、僕も死にます」
「ノー!」
「何を言ってるんだ!私は食われるんだったら自分で命をたつと言ってるんだ!そんな話であきらめたりはしないぞ!」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:53:54.73 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「いぇ・・・一緒に死にましょう」
「・・・」
('A`)「立ち向かって死にましょう」
「失敗して捕まったら・・・二人とも食われるぞ」
('A`)「なにもしなくても、どうせいつか食われますよね・・・」
('A`)「じゃ、一緒に死にましょう」
「・・・バカな」
('A`)「もし、カタギリさんが捕まりそうになったら」
('A`)「僕がカタギリさんを殺します」
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 06:58:58.99 ID:L5txX9FOO
- 「・・・はぁ・・・」
「勘弁してくれ、何ができるという?」
('A`)「みんなで食われるんです」
「ノオォォオォッ!!!」
「なにを・・・まさか君も気が・・・」
「オォ・・・ナンテソンナ・・・」
('A`)「食われたいふりをするんです」
('A`)「ブーンが穴に降りてきて、食事を決める時に」
('A`)「アピールするんです、全員で」
「ありえない。無謀すぎる・・・全員をつれていくとも限らない」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:03:29.55 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「いや、ですが頻繁に人をつれさらいに行ってるわけですよね?」
「あぁ」
('A`)「この穴の全員を食べてしまったら、食料がまったくなくなるという考えはやつらにはないんじゃないですか?」
「・・・」
「アナタノカンガエニスギナイデ-ス」
「・・・確かに、単純で野獣のようなやつらだ」
「なんらかのアクションを起こせばそうならないわけでも・・・」
('A`)「ですから・・・怒らせましょう!やつらを」
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:07:19.18 ID:L5txX9FOO
- 「アァ」
「アリシア・・・」
「・・・我慢してくれ、アリシア。それで・・・どうやって怒らせる?」
('A`)「起こしましょう・・・できる限りの暴動を」
「・・・ただ死ぬよりは・・・」
('A`)「やりましょう」
ガッゴン!!!ドガッ!!ズルズルッ
(;'A`)「!?」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:12:24.39 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「お」
( ^ω^)「おっお」
(;'A`)(果物だっ!)
ポイッ
(;'A`)(よしっっ!!掴んだ!)
ガッゴン!!!ズルズルッ!
「ふぅ・・・恵みだ。掴んだか?みんな?」
('A`)「はい」
「・・・イエス♪」
「バナナデス」
「ブツブツ・・・」
「スチュは・・・仕方ないか・・・」
「スチュ!お前の方に食い物を転がしたからなっ」
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:17:14.05 ID:L5txX9FOO
- (;A;)「うまいなぁー・・・」
暗闇の中にガツガツと音だけが響いた
食事中、声を出すものは誰もいなかった
今まで意識しなかったが、地面を手で進むとバナナの皮のようなものや何か種のようなものが落ちているのがわかる
きっと、キャッチできなくて転がっている物もあるはずだ
('A`)「・・・」
('A`)「この穴って・・・」
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:21:18.68 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「カタギリさん!この穴って、蓋は上にしかないんですかね?」
「え?どういう事だ?わからないが・・・」
('A`)「この穴の中、すべてを手探りで確認したりしましたか?」
「いやいや・・・なにも見えないし、たまに蓋があいて明かりが射し込む時にあたりを確認した事はあるが・・・」
('A`)「・・・探してみませんか?」
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:25:33.83 ID:L5txX9FOO
- 「あいつらが出入りする蓋以外にも蓋があると?」
「カノウセイハアリマスネー」
('A`)「とにかく探してみましょう。動ける人だけでいいのでゆっくり・・・」
暗闇の中、進む手
期待と恐怖を背負った手は前へ前へと進んだ
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:30:05.95 ID:L5txX9FOO
- 時々、手の上を何かが這いずる感覚はあるが
この闇の世界に身をおいてから、彼らにとってそれは普通の事であり、驚くような事はなく
自らが排出した糞尿に体が触れようとも、何も感じる事はなかった
何もない真っ暗な場所から、彼らはただ抜け出したい一心で
前へ前へと手を出した
「うん?」
('A`)「どうしました?」
「カタギリサン?」
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:33:46.52 ID:L5txX9FOO
- 「手を切った・・・だがこれは・・・」
「これは・・・そうだ。そうだ!!はっは!」
('A`)「な・・・なんです?」
「ドウデシタノデス?」
「ハロー」
「きっとナイフだ!いや、間違いない、ナイフだ。やったぞ、武器だっ」
('∀`)「あぁ、あぁ!!やった!やった!」
「オーモトアルカモシレマセーンネー」
「あぁ!探そう!」
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:38:09.50 ID:L5txX9FOO
- すべてを覆った深い夜は、もうすぐ明ける
そう思うには十分だった
「結果、ナイフとライターだけか」
('A`)「だが火が手に入った!僕たちに明かりがっ!」
「イエス!イエス!!」
「ヘイ!ハヤクハヤクモヤシマショ!」
シュボッ
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:41:14.29 ID:L5txX9FOO
- シュボッ!シュボッ!
シュボッ!
「・・・」
「・・・」
「ブツブツ・・・ブツブツ」
「・・・」
('A`)「ちょっと光るだけでもよかったのに・・・」
('A`)「そんな・・・」
「・・・結果的に、蓋もみつけられなかった。ナイフだけか・・・」
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:43:37.72 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「あぁ・・・あぁ・・・」
「・・・」
「・・・」
「だが、ナイフは見つかった。これは計画にはとても重要だ」
('A`)「あぁ・・・そんなっ・・・はぁぁ」
「とにかく落ちつこう。みんな疲れたはずだ」
「ひとまず、何も考えずに体を休めよう」
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:46:23.62 ID:L5txX9FOO
- ふー・・・ふー・・・
はぁ・・・はぁ・・・
「・・・」
「・・・」
「・・・」
(;'A`)「あぁ・・・」
(;'A`)「あぁ・・・あぁ」
(;゚A゚)「うわぁぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁぁ!!!」
(;゚A゚)「うっひぃひぃうっひゅはっはっはぁぁあ♪」
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:49:15.32 ID:L5txX9FOO
- (;゚A゚)「あぁぁぁぁぁあ!!やばいっっやばいっっ!!」
(;゚A゚)「苦しいっっ!!苦しいぃぃぃぁぃああぃ!あぁぁぁぁぁあ」
「おい!なんだどうした!!」
「ノー!!」
(;゚A゚)「アッアアアアア♪」
「落ちつけ、落ちつくんだ!」
「オゥ・・・」
「ノー!!」
「・・・」
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:53:00.85 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「あっあっあひゃひゃひゃひゃひょひょ♪」
「なんて事に・・・とうとう彼まで・・・」
「ノォ-・・・」
「アァ・・・オワリデス」
「いや・・・計画は実行する。彼が提案した通り」
「必ず実行する。みんなもその時までしっかりと自分を保つんだぞ」
「なんにせよ」
「その時にすべてが終わる」
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:55:51.31 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「うへ・・・うふふふ・・・うへへ・・・」
「ブツブツ・・・ブツブツ・・・」
「・・・」
「・・・」
「三人でなんとかするんだ・・・いいな?」
「ハロー♪」
「・・・」
「・・・なんとしてでも実行しなければ・・・」
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 07:58:26.85 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「うへへ・・・ひひ・・・」
(;゚A゚)「うー!!うわぁぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁぁ!!!!」
「すまないな。君になにもしてあげられない・・・」
(;゚A゚)「あぁぁぁぁぁあ!!うっわぁぁぁぁあ!えっへっへー♪」
「ただ、君が提案した計画だけは実行してみせる」
('A`)「うっうっうへへ」
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:02:24.74 ID:L5txX9FOO
- ドガッ!!ガガッ!!ズズズッ
( ^ω^)「お」
( ^ω^)「おっお」
「!!」
「きた!!」
「ア・・・ヤリマショ-」
「アァ・・・」
( ^ω^)「おっおっ」
ドサッ
( ^ω^)
「うぉぉぉっ!!」
( ^ω^)「お」
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:07:21.29 ID:L5txX9FOO
- カタギリは右手に持ったナイフでおもいっきりブーンの顔を切り裂いた
( ^ω^)「お」
ブーン動こうとはしない
「ハァハァ・・・」
「うぉぉおぉお!!」
スパッ
カタギリのナイフはブーンの首を切り裂くが、ブーンは微動だにせず
( ^ω^)「お」
その笑っているような顔で、ジーッとカタギリを見つめる
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:12:22.36 ID:L5txX9FOO
- ナイフを持つカタギリの全身は震えていた。
そもそも、これは当初の計画とは違う
「ふっーふっー」
「あぁ・・・うぉぉぉ!!」
( ^ω^)「おっ」
スパッ!!
ブーンの首にまた傷ができるが、ブーンは微動だにせず
ブーンとカタギリのその様子を照らしているかのように光が射し込み
その様子に恐怖し動けないアリシアは、もはや計画の事など頭にはない
( ^ω^)「おっお?」
「うぉぉぉ!!」
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:16:31.48 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「お」
カタギリのナイフは確かにブーンの顔を切り裂いた
しかしブーンはその表情を変えることなく、一点を見つめる
光の射さない暗闇でうずくまる女
「アリシア-ニゲテー」
( ^ω^)「おっおっお」
「うぉぉぉ!!」
( ^ω^)「お」
「がぁっうっ!!」
アリシアに向かって走り出したブーンに、カタギリは突撃するが
あえなく、一撃のもとに吹っ飛ばされる
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:21:15.54 ID:L5txX9FOO
- 「アァ・・・アリシアニハチカヅカセマセ」
( ^ω^)「お」
( ^ω^)「おっおっお」
ドゴッ!!
「キャァァァァア!!」
アリシアの前に立ったルークは、アリシアに向かって走るブーンに弾き飛ばされ
恐怖にふるえるアリシアは、ブーンに抱えあげられる
「キャァァァァア!!!」
( ^ω^)「お」
ブーンが高く飛び跳ねようとした殺那
('A`)「うわぁぁぁぁ!!ひょひょひょー!!」
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:27:38.39 ID:L5txX9FOO
- この状況に耐えられなくなった若者には冷静さなどはなく
(;゚A゚)「ぎやぁぁぁあ!!うっひょひょー♪」
( ^ω^)「おっ」
ブーンに飛びついた若者はブーンの首に噛みついた
( ^ω^)「おっおっお!!」
飛びはねようとした瞬間
飛びつかれたために体制を崩したブーン
抱えられたアリシアはブーンから転倒
ドクオが放り投げられるその時
「うぉぉぉ!!」
カタギリのナイフがブーンの左目をつらぬいた
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:31:42.12 ID:L5txX9FOO
- ( メω゚)「おっおっー!!!!おっー!!」
荒々しい叫びが穴の中を突き破り、外の世界に広がるのがカタギリにはわかった
もちろん
穴の入り口で中の様子を見ているもう一人のブーンの動きも見逃さなかった
「仲間がくる!!」
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:35:17.40 ID:L5txX9FOO
- 「仲間がくる!!」
そう叫んだカタギリの後ろに
ドサッ!!
( ^ω^)「お」
( メω゚)「おー!!おっおっー!!」
カタギリの前後にブーンが一人ずつ
「ふぅっふぅっ」
右手に持ったナイフを掲げると
「うぉぉぉ!!」
前方に突撃した
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:39:31.06 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「ブーン」
バンッッッ!!
背後からの一撃でカタギリは崩れ落ちる
( ^ω^)「おっおっ」
カタギリを抱えあげると、勢いよくブーンは穴を抜けだした
( メω゚)「おー!!おっ!!おーっ!おー!」
「キャァァァァア!!!」
恐怖から地面に倒れた状態で起き上がれなかったアリシアを掴もうとするブーン
バァンッ!!!
一発の銃声が鳴った
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:42:55.07 ID:L5txX9FOO
- ( メω゚)
頭を撃ち抜かれたブーンはその場に崩れ落ちる
銃弾は、穴のすみ
光が射さない奥の方から飛び出した
そこにいたのは
「こんな事になるとは・・・」
スチュワート
「急いでカタギリさんを追わないと」
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:46:40.15 ID:L5txX9FOO
- 「アァァ・・・アァァ!!」
取り乱したアリシアはスチュに抱きつくが、スチュは直ぐ様それを離すと
倒れているルークをたたせ、気絶しているドクオを背負った
「今の銃声を聞いて、必ずブーンが何人かここへくる。その時が俺たちの最後のチャンスだ」
「イエス!」
「オーケーネ」
「皆殺しにされるか。食われるか」
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:50:53.45 ID:L5txX9FOO
- スチュが言いきるかきらないか
ドサッ!!ドサッ!!ドサッ!!
穴の中に三人のブーン
「いいか!ルークは右。アリシアは左だ!」
「イエス!」
「オーケー」
( ^ω^)「お」
( ^ω^)「お」
( ^ω^)「おっ?」
ブーンの一人が頭から血を流す仲間を見つける
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:53:56.63 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおっお!!」
( ^ω^)「お」
( ^ω^)「おっおっーーーーー!!!」
( ゚ω゚)「おっおっーーーーー!!!」
その叫びに怯んだ三人に、突進するブーンたち
あっという間にアリシアが抱えられ、一人のブーンは穴から飛び出した
「ウワァァァァ!!!」
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 08:58:29.41 ID:L5txX9FOO
- ルークがそう絶叫した
その時
スチュは背負ったドクオごと、ブーンに抱えられた所であった
「ノォオォオォォォ!!ノォーアッッアアァァ!!!」
ブーンに抱えられたスチュの目に映る、絶叫するルーク
「アァィァァァァァァア!!アァアァギァア!!!」
( ^ω^)むしゃむしゃ
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:01:34.77 ID:L5txX9FOO
- 「ルーク!!!」
「ギャアッアッアァィァァァ!!」
( ^ω^)「おーおーっ!!」
スチュがアリシアとカタギリのもとに連れてこられた時
叫び声は聞こえなくなっていた
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:05:42.26 ID:L5txX9FOO
- カタギリ「スチュ!?おまえ」
スチュ「えぇ、すいません。ずっと・・・機会を・・・探していました」
スチュ「それまで・・・その。チャンスを作るためにと思って」
カタギリ「あぁ、まったくだ。助かった」
カタギリ「とにかく、穴からは脱出できた。後は、この・・・ブーン族の包囲をなんとかしないとな」
そこには、四人を囲むように立ち並んだブーンたちがいた
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:10:12.56 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおー!!!おっおー!」
全裸のブーン族の中で、一人だけ民族衣装のような格好をしたブーンが声をあげた
( ^ω^)「おっおー!!!!」
カタギリ「あいつが族長だろうな。・・・きっと食す掛け声かなんかだろう」
アリシア「ノー!」
スチュ「とにかく何かアクションを起こさないと」
カタギリ「そうだな。食事となると、こいつら・・・いっせいに飛びついてくるぞ」
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:13:13.10 ID:L5txX9FOO
- 族長が声を張り上げる
( ^ω^)「おっおっおーー!!」
続けて、30人にはいるだろうブーンたちが叫ぶ
「おっおっおーー!!!!!!!」
「おっーーーーー!!!」
族長が両手を天にかかげ
( ^ω^)「お・・・」
バァンッ!!!
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:18:09.26 ID:L5txX9FOO
- 「おっおっおーー!!!!!おおおっおっ!!」
銃声と同時にブーンたちの荒々しい叫び声が上がり
ジャングルが揺れるのをスチュは感じた
ブーンたちは全身をくねくねと揺らしながら、その笑っているような表情のまま
頭を上下に激しくふりまわしている
スチュ「今のうちだ!さっ!撃ち殺したやつの隙間から!」
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:22:38.97 ID:L5txX9FOO
- アリシアがコクッと首を縦にふり、全速力で走りだし
続いてカタギリもアリシアの後を追った
「おっおっおーー!!!!!おおおっおっ!!!!!おっおー!!」
ブーンたちが激しく揺れはじめ、叫ぶ声をあげる
スチュはドクオを背負いながらカタギリたちの後に続こうと走る
( ^ω^)「おっおっおーー!!!」
ブーンたちが猛スピードでジャングルに散らばった
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:26:08.41 ID:L5txX9FOO
- ドガッッッ!!!
スチュ「がぁぁぁっっ!!」
( ^ω^)「ブーン」
一人のブーンがスチュワートに突撃
反動で転がるスチュに、ドクオ
転がるスチュにもう一人のブーン
( ^ω^)「ブーン」
ガッッッ!!
スチュ「ぐぅあぁぁあ!」
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[おさるさんでした] 投稿日:2009/08/09(日) 09:53:02.14 ID:L5txX9FOO
- 転がるスチュに蹴りをいれたブーン
悶絶するスチュにゆっくりゆっくりとゆらゆら近寄る
スチュ「うぅぅ・・・」
その数
一人・・・三人・・・五人・・・
( ^ω^)「ブーンだお」
( ^ω^)「ブーンだお」
( ^ω^)「ブーンだお」
( ^ω^)「ブーンだお」
( ^ω^)「ブーンだお」
( ^ω^)「ブーンだお」
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 09:56:10.63 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおっお」
ドガッ!!バギッ!!
スチュ「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
( ^ω^)「おっー」
ドガッ!!ボキッ!
スチュ「ぐぅっっぁあっ!!」
ぞくぞくとスチュに群がってくるブーンたち
( ^ω^)「お」
ボキッ!!ドガッ!
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:00:19.26 ID:L5txX9FOO
- 一方、同じ時
先駆けてジャングルへと飛び出したアリシアとカタギリ
もともと、自分たちがいた場所
そう遠くないそこを目指して一心不乱に足を動かしていた
アリシア「ハァハァ!」
カタギリ「ものすごいスピードだっ!!」
カタギリ「まて!ここに隠れよう!」
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:03:11.62 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「お」
( ^ω^)「お?」( ^ω^)「お?」 ( ^ω^)「おっお?」
アリシア「はぁ・・・はぁ・・・」
カタギリ「あの数・・・これは無事に逃げるのは難しいな」
アリシア「はぁはぁ・・・」
カタギリ「・・・」
カタギリ「俺には家族がいる。愛する妻に、幼い息子」
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:06:35.86 ID:L5txX9FOO
- アリシア「・・・?」
カタギリ「いいか、アリシア。君は若い」
カタギリ「だが、こういう状況では・・・誰かが。つまり、誰かが英雄にならなきゃならない」
( ^ω^)「お」
( ^ω^)「お?」( ^ω^)「お?」 ( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
アリシア「ハァハァ・・・」
カタギリ「俺には家族がいる。つまり、守らなくてはならないものがある!」
アリシア「!?」
カタギリ「俺は英雄にはなれない」
グサッ
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:10:57.23 ID:L5txX9FOO
- アリシア「キャァァァァア!!!アァアッ!!」
カタギリ「すまないな、アリシア」
カタギリ「犠牲になってくれ。それじゃ、さようなら」
そう言い残すと、カタギリは全速力で走り出した
腹を刺されたアリシアは痛みに苦しみながらその場に倒れ
立ち上がる事ができない
アリシア「ウゥウゥ・・・」
( ^ω^)( ^ω^) ( ^ω^)( ^ω^)
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
( ^ω^)「お」
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:16:03.00 ID:L5txX9FOO
- 「キャァァァァア!!!」
ジャングルに断末魔が響いた時
また違う場所でも苦しい叫びがあがっていた
スチュ「がぁぁぁっっ!!」
ボギッボギッ
スチュ「うぅぅうっ・・・殺せぇ!!殺せぇ!」
( ^ω^)「お」
指の骨から始まり、腕、足・・・
じわじわとスチュワートをなぶるブーンたち
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
「おっおっおっ」
スチュ「!?よ・・・よせっ!やめっ!!」
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:21:26.30 ID:L5txX9FOO
- スチュ「っっう!?嘘だろ!嘘だろっ!?」
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
「おっおっおっ」
スチュ「!?よ・・・よせっ!やめっ!!」
スチュ「あぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!」
ブヂブヂブヂィィッッ
プランプランになったスチュワートの両足、両腕を掴んだブーンたちは
それぞれ全力をだしてひっぱった
スチュ「あぁあぁああっ・・・あぁあぁはぁぁあっ」
引き裂かれた右腕
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)むしゃむしゃ
かぶりつくブーン
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:23:37.15 ID:L5txX9FOO
- スチュ「あぁぁあぁぁ・・・あぁ・・・神様」
再び左腕と両足を掴んだブーンたち
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
「おっおっおっ!」
ブーンが引き裂こうとする
その時
バァンッバァンッ!!バァンッ!!!
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:28:31.97 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「うっうっ・・・うわぁぁぁぁあ!!!」
バァンッ!!バァンッ!!!
転がった拍子に落ちた拳銃を拾い
スチュワートの体を引き裂こうとするブーンたちに向けて発砲するドクオ
( ^ω^)「おっおっ」
倒れる数人のブーンを他所に、数人の直立したまま動かないブーンたち
(;'A`)「くそ・・・くそ・・・あたれぇ!!」
バァンッ!!
ガチッ!ガチッ!
(;'A`)「・・・」
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:32:48.35 ID:L5txX9FOO
- 見つめあうブーンとドクオ
(;'A`)
( ^ω^)
あのまま気が狂ったままだったらこんな状況にならなかったのでは・・・
ドクオは自分の咄嗟の行動に一瞬、後悔したが
自分を見捨てないで、ここまで背負ってくれた男を
(;'A`)
ドクオは見捨てられるはずがなく。なんとしてでも助けねば
それがドクオのすべてになった
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:37:22.13 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「お」
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
(;'A`)「・・・」
最初から死ぬつもりの計画
元はといえば、自分が気が狂ったせいで計画にズレがでた
本来ならもっとスムーズにいけたのかもしれない
(;'A`)「・・・」
見捨てなかった恩人を前に、ドクオの覚悟は決まった
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
(;'A`)「うらぁぁぁあ!!」
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:40:04.26 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)
( ^ω^)「ブーンだお」
ドガッッッ!!
(;'A`)「がぁっっ!!うっうぅうぅ!!」
( ^ω^)「おっおっお!」
ドガッッッ!!ボギ!
(;'A`)「あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:45:04.78 ID:L5txX9FOO
- ( ^ω^)「おっおっおーー!!!おー!」
(;'A`)「あ・・・」
ドクオの両足、両腕を持ったブーン
( ^ω^)「お」( ^ω^)「お」( ^ω^)「お」( ^ω^)「お」
(;'A`)「カーチャン・・・」
最近まで平凡な人生を過ごしてきた若者が、今、地獄のような時を過ごす
若者の頭には自分を愛してくれた。理解してくれた母の姿が浮かんでいた
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:51:20.25 ID:L5txX9FOO
- バァンッ!!
( ゚ω゚)「お!」
銃声とともに、ブーンの一人が倒れた
その瞬間
ドォルルルルルルルッ!!バババッ!!バァンッ!!バァンッ!!
ジャングルに長々と銃声が鳴り響いた
(,,゚Д゚)「よし!止めろー!!」
(,,゚Д゚)「前方のブーン族の様子は!?」
兵士「はっ!!ここからでは生死は確認しかねますが、立っている者はいません!!」
(,,゚Д゚)「よーしっ。このまま警戒して近づくぞ」
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 10:55:45.93 ID:L5txX9FOO
- 突然の出来事
何が起きたかはドクオにはわかったが
何がどうなっているかは考える余裕がまだなかった
(;'A`)「助かった・・・」
無惨な姿で倒れているブーン族の脇
そこに、自分が食われなくてすんだ
助けてくれた英雄が
(;'A`)「・・・」
息耐えていた
(;'A`)「ありがとう・・・」
スチュワートの体はボロボロだった
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:00:56.38 ID:L5txX9FOO
- (,,゚Д゚)「警戒して進めー!!行方不明の医者たちかもしれん!」
(;'A`)「!?」
その声は、ドクオに届いた
(;'A`)「カタギリさんが言ってた捜索隊!!」
無我夢中だった。
この地獄のような日々から確実に解放される!
また昔のような平凡な人生を送れる
(;'∀`)「おーい!おっーい!」
若者は、希望にみちあふれていた
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:05:41.68 ID:L5txX9FOO
- 兵士「!」
兵士「隊長!!何か音が聞こえます!」
(,,゚Д゚)「全員止まれ!!なんだっ?」
兵士「・・・おーっ。おーっと聞こえてきます」
兵士「あそこです!さきほどブーン族がいたところからです!」
(,,゚Д゚)「なぁにぃ!?ブーン族はおっおっ喋ると聞いた事がある」
(,,゚Д゚)「ブーン族は皆殺しでいいと許可はもらっている!」
(,,゚Д゚)「うてぇぇ!!」
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:08:04.26 ID:L5txX9FOO
- (;'∀`)「はぁ・・・はぁっ」
(;'∀`)「またカーチャンの味噌汁飲める!!味噌汁!」
(;'∀`)「おーぃ!おーぃ!」
(;'∀`)「はぁ・・・帰れる!帰れる!」
(;'∀`)「おー」
バァンッ
('∀`)
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:09:49.14 ID:L5txX9FOO
('A`)が( ^ω^)族に出会ったようです
お☆し☆ま☆い♪
- 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:37:09.88 ID:L5txX9FOO
- >>207から
突然の出来事
何が起きたかはドクオにはわかったが
何がどうなっているかは考える余裕がまだなかった
(;'A`)「助かった・・・」
無惨な姿で倒れているブーン族の脇
そこに、自分が食われなくてすんだ
助けてくれた英雄が
(;'A`)「・・・」
微かな息で、必死に生きていた
(;'A`)「ありがとう・・・うぅ・・・ありがとう」
スチュワートの体はボロボロだった
(;'A`)「君を助ける!」
- 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:38:51.97 ID:L5txX9FOO
- (,,゚Д゚)「警戒して進めー!!行方不明の医者たちかもしれん!」
(;'A`)「!?」
その声は、ドクオに届いた
(;'A`)「カタギリさんが言ってた捜索隊!!」
無我夢中だった。
この地獄のような日々から確実に解放される!
また昔のような平凡な人生を送れる
(;'∀`)「おーい!おっーい!」
若者は、希望にみちあふれていた
- 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:42:07.30 ID:L5txX9FOO
- (;'∀`)「おーい!おっーい!こっちだぁぁあ!!」
(;'∀`)「おーい!おっーい!」
兵士「むむっ!?」
兵士「隊長!!生存者を確認!」
(,,゚Д゚)「何?」
兵士「言葉や格好からブーン族ではありません。なぜかスーツを着ているみたいですが」
(,,゚Д゚)「スーツ!?どこぞのスパイかっ!!」
(,,゚Д゚)「スパイを生かしておくわけにもいかない!」
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:45:38.20 ID:L5txX9FOO
- 兵士「た・・・隊長!!まだスパイとはわかりません!」
兵士「あの様子を見ると、ブーン族に拉致された者ではないでしょうか?ここはまず保護するべきかと」
(,,゚Д゚)「それもそうだな。よし」
(,,゚Д゚)「奴を保護しろ!」
(;'∀`)「こっちだぁぁあ!!あぁ!!」
(;'∀`)「助けがきてくれましたよ!頑張ってくださいっ!」
スチュ「あ・・・り・・・が・・・と・・・」
- 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:50:06.16 ID:L5txX9FOO
- 兵士「大丈夫ですか?」
(;'∀`)「えぇ、僕は。それよりこの人を!」
兵士「なっ!これはひどい・・・ブーン族に?」
(;'∀`)「はい。助かりました!ありがとうございます!」
兵士「すべきことをしただけです。」
兵士「すぐに迎えがきます。安心してください」
(;'∀`)「はい!」
(;'∀`)「よかったですね。」
スチュ「・・・あぁ。ありがとう」
(,,゚Д゚)「よーし!!ブーン族の生き残りを処理する!」
兵士「おぉ!!」
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:53:48.02 ID:L5txX9FOO
- ブロロロロロッ
兵士「この車に乗ってください!」
('A`)「はい」
兵士「重症の方はヘリで運びましたので安心を」
('A`)「はい。ありがとうございます」
兵士「では。グッドラック」
ブロロロロロッ
('A`)「グッドラック・・・かっ」
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 11:55:55.04 ID:L5txX9FOO
- 「はぁはぁはぁ・・・」
カタギリ「はぁ・・・はぁ」
カタギリ「おかしい・・・なぜだ。なぜ村につかないっ」
カタギリ「糞・・・どういう事だ・・・迷ったか!?」
カタギリ「はぁ・・・はぁ」
カタギリ「どうしたら・・・」
- 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:00:24.30 ID:L5txX9FOO
- グッ!
カタギリ「!?」
カタギリ「うわぁぁぁぁぁ!!?」
ザッァ!!
生い茂った雑草に隠れてあった罠が足に絡まってしまったカタギリ
カタギリ「くっそ・・・!?なんだ?ブーン族の仕掛けた罠か?」
ガチャガチャッ!!
カタギリ「くそっくそっ!!」
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:02:30.43 ID:L5txX9FOO
- 「おっーおっー」
カタギリ「!?」
カタギリ「くぅぅ!くっそっ!!くっそっぉぉ!」
ガチャガチャ!!
カタギリ「くっそっぉぉ!!!はずれねぇ!」
ザザッ!!
カタギリ「ひぃっ!?」
- 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:05:18.06 ID:L5txX9FOO
- カタギリ「・・・」
<ヽ`∀´>「・・・」
カタギリ「なんだ・・・誰だおまえら」
<ヽ`∀´>「・・・」
<ヽ`∀´><ヽ`∀´><ヽ`∀´>
<ヽ`∀´>「パンニハムハサムニダ」
カタギリ「はっ?」
カタギリ「あっ!!ちょっ!?まて!!どこに連れて行く気だ?おいっ!おい!」
<ヽ`∀´>「ニダニダ」
- 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:07:37.25 ID:L5txX9FOO
- カタギリ「うわぁぁぁぁぁ!!はなせぇぇ!」
ブロロロロロッ
('A`)
('A`)「これ、どこに向かってるんですか?」
兵士「近くの都市の病院です。大丈夫、もうすぐつきますよ」
兵士「あ、なんか食べます?」
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:11:04.23 ID:L5txX9FOO
- ('A`)「あ、食べます食べます!」
兵士「お腹すいてるでしょうね〜。あとでたらふく食べれますよ!」
兵士「ま、ここにはピスタチオくらいしかないんすけどね」
('A`)「いやいや、最高です!」
( ´∀`)「あ、ついでに僕、モナーって言います。よろしく」
('A`)「僕はドクオ。よろしく」
ブロロロロロッ
- 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:14:15.69 ID:L5txX9FOO
- ( ´∀`)「〜♪」
( ´∀`)「あ、ほら着きましたよー」
('∀`)「おぉ、久しぶりに見る市街地。綺麗だなぁ」
( ´∀`)「ははっ、そんなに感動するほどですか?」
('∀`)「うん。もうこんな景色みれないかと・・・」
('A`)「みんな大丈夫かなぁ。カタギリさん・・・アリシアさん」
- 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:19:52.50 ID:L5txX9FOO
- 高層ビルなどはないが、近くにジャングルがあると考えれば
目に映る限り多少、近代化が進んでいる場所であり
そういう場所であるだろうに、なぜか街には人の姿がない
ブロロロロロッ ガチャ
車は市内の病院の駐車場に止まった
( ´∀`)「ちょっとまってて。病院見てくるから」
('A`)「なんか、全然人の気配ないですね」
( ´∀`)「そうだね〜。こんなの普通ありえなんだけど」
- 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:22:26.35 ID:L5txX9FOO
- 昼下がりなのに
定食屋やファーストフードの店にも人の気配を感じない・・・
('A`)「・・・」
('A`)「そういえば・・・ジャングルに落ちる前もグッドラックって言われたんだよなぁ」
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:27:32.04 ID:L5txX9FOO
- 車の後部席に座りながらモナーが戻るのを待つ
('A`)「遅いなぁ」
あれだけ待ち望んだ景色も、人がまったくいないのであれば
不完全でモヤモヤがたまる
「うわぁぁぁ」
('A`)「!?」
('A`)「人だ!」
ブティックから勢いよく飛びだした女は、こちらに気がついたのか
駆け足でこっちにむかってくる
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:30:44.23 ID:L5txX9FOO
- 「助けてぇぇぇ」
女はそう叫びながら、駆け寄ってくる
(;'A`)「ななな・・・なんだ?」
ドクオが車から降りようと動いた
その時
バッシュン!!
突然、まぶしい光が視界を防いだ
- 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:34:15.02 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「・・・なんだ」
目の前にはさっきまでいた女がいない
運転席のドアが勢いよく開いた
( ´∀`)「やばいやばいやばい!!」
(;'A`)「いっ・・・一体、なにが!?」
( ´∀`)「病院内はやばいことになってる!なんで町中に人がいないかわかった!」
(;'A`)「どういう・・・」
( ´∀`)「言うなれば、いちゃいちゃパラダイスだ!」
- 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:44:09.74 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「いちゃいちゃ?」
( ´∀`)「なぜだれも街にいないか!」
ブロロロロロッ
(;'A`)「な・・・なぜ?」
( ´∀`)「みんな家でやってるんだよ!」
- 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:48:18.28 ID:L5txX9FOO
- (;'A`)「やってるって・・・セセセックス!!」
( ´∀`)「うんうん!病院の中凄かった!ナースと患者のじいちゃんが」
(;'A`)「あわわ・・・一体なぜ」
( ´∀`)「わかんないけど、女の子が昨日の夜から突然エロくなっちゃったんだって」
( ´∀`)「ピカッと光ったと思ったら突然」
(;'A`)「あ・・・」
( ´∀`)「だから僕たちも楽しもう!」
(;'A`)「えぇー・・・原因が気になるんだけど・・・」
( ´∀`)「目指すは!」
( ´∀`)「女子高!おぅいぇー」
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/09(日) 12:51:29.16 ID:L5txX9FOO
「ふふふっ・・・」
「愚かな人間どもめ」
「セックスばかりして、エロエロになって何も考えらんなくなって滅びればよいのだ」
( <●><●>)「そして」
( <●><●>)「俺たちわかってます星人がこの地球をいただくのだー」
はいはい、おわりー
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