- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 21:29:20.95 ID:yJZ5CIOj0
___
i:::::::::::::::::::ヽ
l/^:::ヽ,_:;;ノ
人ノ!リ・ 3・从l フー……
/~ヽ、; i ^つ━・~
(⌒'し' / ⌒)
(_) ⌒(_)
"" "
___
i:::::::::::::::::::ヽ
l/^:::ヽ,_:;;ノ
ノ!リ・∀・从l タバコじゃないのじゃ
/~ヽ、; i ^つ━・~~~ 実は仏壇の線香なのじゃ
(⌒'し' / ⌒)
(_) ⌒(_)
"" "
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 21:35:41.99 ID:yJZ5CIOj0
( ´_ゝ`)。°「ZZZzzzz……」
( ´_ゝ`)。°「あぁ、駄目だよまいんちゃん。そんなところを丸かぶりしちゃ」
( ´_ゝ`)。°「俺の愚息がドキピクでこまピ〜ンチ!だよ……ZZZ」
| ノ⌒)
| ( /
| ||
__ノ | |
| | || _ノ")
ヽ二二 ヽ -―- 、/ / ( /
_____/ /" ̄/ /ヽヽ_ / / < ハッ
/ / _ / /___/ / -― 、
| |/ / ___/ ヽ
.\ヽ∠_____/゚ 。 _ \
.\\::::::::::::::::: \\. `ヽ \
.\\::::::::::::::::: \\ \ \
\\::::::::::::::::: \\ \
\\_:::::::::::_) ) \
ヽ-二二-―'
( ´_ゝ`)「いかんいかん、うっかり便器に頭を突っ込んだまま居眠りをしていたようだ」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 21:40:38.57 ID:yJZ5CIOj0
( ´_ゝ`)「ていうか何でうちのトイレはぼっとん便所なんだよ。
そんなに田舎なわけでもないのに、これは母者に抗議する必要性アリだろjk」
( ´_ゝ`)「いや、ホントは怖いから言えないけど」
( ´_ゝ`) )) モゴモゴ
( ´_ゝ`)「口の中が精液の味でいっぱいだ」
( ´_ゝ`)「こんなことならトイレで逆立ちオナニーの実験なんてするんじゃなかった……畜生」
ガチャガチャ
( ´_ゝ`)「とりあえず台所で口をゆすごう。口臭が腐ったイカのかほりなのは耐えられん」
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 21:46:32.52 ID:yJZ5CIOj0
( ´_ゝ`) ガラガラガラガラ
日⊂
( ´_ゝ`) オ゛〜バ〜オ゛〜バ〜
日⊂
( ´_ゝ`)、 オェェェエエ、ッペイ
日⊂
( ´_ゝ`)「うむ、やはりおはうがいの効き目はバッチリだな」
( ´_ゝ`)「しかし、何だかまだ喉の奥がねとねとしている」
( ´_ゝ`)「何か飲み物はないのか……冷蔵庫には」
( ´_ゝ`)「お、麦茶がある」
( ´_ゝ`) ズビビビ
日⊂
( ´_ゝ`)「何だ、麺つゆかよ……」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 21:51:53.95 ID:yJZ5CIOj0
( ´_ゝ`)´「おや、これは……」
_ _ _ _ _
/〜ヽ /〜ヽ/〜ヽ /〜ヽ/〜ヽ
((。・-・)。・-・)。・-・)。・-・)。・-・))) プルルン
゚し-J゚ ゚し-J゚゚し-J゚゚し-J゚ ゚し-J゚
( ´_ゝ`)「プリンか……」
( ´_ゝ`)「相変わらずおっぱいみたいにプルプルしてやがる。まぁ実際は見たことないけど」
( ´_ゝ`) (どうせ妹者辺りが姉者にせびって買ってもらったんだろうなぁ……)
( ´_ゝ`)「どうせならおっぱいプリンにすればいいのに」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 21:58:27.66 ID:yJZ5CIOj0
( ´_ゝ`)「五つしかないってのはどういうことなんだか」
( ´_ゝ`) (俺、妹者、姉者、母者には二つ……なるほどピッタリだな)
( ´_ゝ`) (父者と弟者? 宇宙の果てを知らねーようにそんなもの知らん)
( ´_ゝ`)「仕方ない、じゃあ一足先に俺が頂くとするか」
モグモグ……クチュ……ヌル、ネロ
モグチュバ……ペテロ……ノイシュヴァンシュタイン
( ´_ゝ`)‐3 ゲフ
( ´_ゝ`)「ふー、美味かったー」
ゴソッ
゚し-J゚ ゚し-J゚゚し-J゚゚し-J゚ ゚し-J゚
( ´_ゝ`)「!? 全部なくなってる……?!」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:03:00.41 ID:yJZ5CIOj0
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`) (この手と口についた過剰なカラメルの量、そして臭い……は精液か)
( ´_ゝ`) (や、やばい。無意識に五つ全部パクついてしまってたようだ)
( ´_ゝ`) (このままじゃ母者に殺されること必須……! どうしよう、ひきこもりだから外に買い物は行きたくない!)
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「そっか。また姉者に買って来て貰えば万事OKだな」
( ´_ゝ`)「というわけで今度は風呂場でブリッジオナニーの実験でもするか」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:11:20.42 ID:yJZ5CIOj0
|┃≡
|┃≡
ガラッ.|┃≡
.______|ノ!リ・∀・从l 「たっだいまーなのじゃー!」
| と l,)
______.|┃ノーJ_
( ´_ゝ`)「!!」
( ´_ゝ`)「い、妹者、もう帰ってたのか……?」
l从・∀・ノ!リ人「いま帰ってきた所なのじゃ! 手洗いうがいも済んでいるのじゃ!」
l从・∀・*!リ人「うがいはもちろん、おはうがい〜なのじゃ!」
( ´_ゝ`)「そ、そうか。さすがはおはうがい」
( ´_ゝ`) (皆さんおわかりだろうか? いま俺は顔に出してはいないけど滅茶苦茶焦っている)
( ´_ゝ`) (突然顔が全角に誤変換してしまうのもその証拠だ!)
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:19:10.20 ID:yJZ5CIOj0
l从・д・ノ!リ人「おっきい兄者、もしやプリンのことはもう知っているのじゃ?」
( ´_ゝ`)「お、おう」
l从・∀・*!リ人「そうなのじゃ! 今日は姉者のお土産プリンが楽しみでいてもたっても居られなかったのじゃ!」
(⌒-─⌒)
(・(ェ,,)・ )))
〈((リノ)))i iヽ
l从・∀・ノ∩人
⊂| . || プップップリーン♪
. !, ⊂,,,ノo プリプリプー♪
U""
(⌒─-⌒)
( ・(,,ェ)・)
/ ((リノ)))))
/ 人・∀・ノ人
/ こつつ))
((C:、. ノ オクチニ イレレバ トロットロー♪
∪"U シタノオクチモ コウズイジャー♪
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:23:47.73 ID:yJZ5CIOj0
(⌒─-⌒)
((( ・(,,ェ)・)
/ ((((ノ)))))
|∩人・∀・从
| |⊃ イチバン ヤッチャア イケナイノー♪
C、.⊃ ノ カラメル カケズニ タベオワル―♪
""U
(⌒-─⌒)
(・(ェ,,)・ )
〈((リノ)))i iヽ
l从・∀・ノ人 プップップリーン♪
((⊂⊂ソ .ヽo)) プップノプー♪
. ヽ, ,,ノ
U"∪
( ´_ゝ`) (楽しみにしていたことが痛いほど伝わってくる!!!)
l从・∀・*!リ人「早く食べたいけど、妹者はやっぱりみんな揃って食べたいのじゃ」
l从-∀-*!リ人「妹者と、姉者と! それと母者にちっさい兄者! おっきい兄者の分もちゃんとあるのじゃー」
( ´_ゝ`) (父者……)
l从・∀・*!リ人「だから今は冷蔵庫のプリンをながめるだけで待っとくのじゃー」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:26:38.02 ID:yJZ5CIOj0
ガパッ
( ´_ゝ`)そ ハッ
(; ´_ゝ`)「い、いかん! 今冷蔵庫を開けては俺のつまみ食いが――って全部口に出してるぅう!」
l从・д・ノ!リ人
(; ´_ゝ`)
l从・д・ノ!リ人「な、な、ないのじゃ。プリンがないのじゃ!」
l从・д;ノ!リ人「うぐぅ……ど、どこに?」
l从;д;ノ!リ人「おかしいのじゃぁあ〜、あ、姉者は冷蔵庫にってぇ!」
「びぇぇぇえええええん! プリンがないのじゃあああ!!!」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:27:35.28 ID:yJZ5CIOj0
l从・∀・ノ!リ人ついに妹者が反抗期を迎えたようです
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:35:59.67 ID:yJZ5CIOj0
l从;д;ノ!リ人「ひどいのじゃひどいのじゃ! おっきい兄者ひどいのじゃ!」
(; ´_ゝ`)「いやーははは、アイムソーリーイヌゾーリー」
( ´_ゝ`)「一口食べるとついつい手が止まらなくなってな」
l从;д;ノ!リ人「うぇぇぇぇぇえ! オニじゃあ! おっきい兄者は鬼なのじゃ!」
(´<_` )「なんだなんだ喧しい」
(; ´_ゝ`)「は! 弟者くぅう〜ん! 助けてよぉおお」
(´<_` )「なんだなんだ気持ち悪い。顔が半角になっているぞ兄者」
( ´_ゝ`)「あれ? 俺って普段半角じゃなかったっけ?」
(´<_` )「どんだけうろたえてるんだ」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:39:13.91 ID:yJZ5CIOj0
(´<_` )「また妹者を泣かせて……おまけに口臭がイカスメルだし」
( ´_ゝ`)「それは追って説明する」
(´<_` )「大体予想がつくからしなくてもいい」
l从;д;ノ!リ人「お、おっきい兄者が! ちっさい兄者、おっきい兄者がプリンを!」
(´<_` )「はいはい、ゆっくり話してみろ」
カクカクシカジカシカクイキューブ
(´<_` )「なるほど。それは兄者が悪い。むしろ兄者の擁護のしようがない」
(; ´_ゝ`)「目の前に美味しそうなプリンがあったら誰でもやりかねないって!」
l从;д;ノ!リ人「んなわけないのじゃあ!」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:44:39.38 ID:yJZ5CIOj0
(´<_` )「兄者、ジャンピング土下座して今すぐ代わりのプリンを買ってこい」
(; ´_ゝ`)「いやだよぉおお! 外に出たら灰になるだろ!」
(´<_` )「どこのヴラド伯爵だ」
l从;д;ノ!リ人「も、もういいのじゃあ!」
(´<_` )「妹者?」
l从;д;ノ!リ人「おっきい兄者が謝ってくれないなら、もう妹者だって愛想が尽きたのじゃ!」
l从;д;ノ!リ人「グレてやるのじゃ! 不良になっておっきい兄者に仕返ししてやるのじゃ!」
ダダダー
(´<_` )「あーあ、妹者がへそを曲げちまった」
( ´_ゝ`)「弟者君の交渉術が下手だからだよ全くう」
(´<_` )「俺もグレたいよ正直」
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:51:15.48 ID:yJZ5CIOj0
l从;д;ノ!リ人「う、うう、サイアクなのじゃ、おっきい兄者……」
l从・д・ノ!リ人「…………」
l从・д・#!リ人「許せないのじゃ! プンプンなのじゃ!」
l从`д´ノ!リ人「こうなったら凄い不良になっておっきい兄者をイジメ抜いてやるのじゃ! はんこーきなのじゃ!」
ドルルンドルルン!
l从・∀・ノ!リ人そ 「こ、このおなかの底にまで響く、エンジンのじゅうていおんは!」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:53:50.23 ID:yJZ5CIOj0
/ )
/ /
从 ゚∀从 / / <よう! 妹者ちゃんじゃねえか
/ _二ノ
// /
(_二二づ_∧
/ ( ´・ω・`)
-=≡ /⌒( ヽ/⌒ヽ/\
-=≡ ./⌒ヽ, / \ \ \\ ヽ/⌒ヽ,
-=≡ / |_/__i.ノ ,へ _ / )/ \\/ .| /ii
-=≡ ノ⌒二__ノ__ノ  ̄ | / i / .\ヽ |./ |i
-=≡ ()二二)― ||二) ./ / / / ()二 し二)- ||二)
-=≡ し| | \.|| ( ヽ_(_つ | |\ ||
-=≡ i .| ii ヽ、つ i | ii
-=≡ ゙、_ ノ ゙、 _ノ
l从・∀・ノ!リ人「は、ハインちゃんなのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「余った皮と豚野郎を許さぬと近所で有名な、不良のハインちゃんなのじゃ!」
ミ从 ゚∀从 シュタ!
从 ゚∀从「はっはっは! 説明口調乙だな妹者ちゃん」
l从・∀・*!リ人「いつ見てもハインちゃんはカッコいいのじゃー!」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 22:57:24.52 ID:yJZ5CIOj0
l从・∀・*!リ人「真っ赤な髪は毛染めでガビガビのはずなのに、ハインちゃんはいつもサラサラなのじゃ」
从 ゚∀从「そりゃおめー、俺はいつもヴィダルサスーンのシャンプーで髪を洗ってるからな」
l从・∀・*!リ人「すごいのじゃ! ヴィダルサスーンの技術力にかんぷくなのじゃ!」
从 ゚∀从「あぁ! ヴィダルサスーンはすげえ!」
l从;∀;*!リ人「ヴィダルサスーンばんざーい!!!」
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
_,,-''"
_,l从・∀・ノ!リ人 ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:00:16.53 ID:yJZ5CIOj0
从 ゚∀从「っておいおい終わっちゃダメだろー」
l从・∀・*!リ人「えへへー、ついやっちまったのじゃ」
从 ゚∀从「しかし妹者ちゃん、さっきは泣いていたみたいだけどどうしたんだい?」
l从・д・ノ!リ人「そ、それが――」
カクカクシカジカシカクイキューブマジムカツク
从#゚∀从「そいつぁひでぇ! よし妹者ちゃん、俺も協力するぜ!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ?」
从 ゚∀从「俺がハインちゃんを究極の不良にして、あのひきこもり野郎に仕返しさせてやる!」
l从・∀・*!リ人「うわぁーい、嬉しいのじゃ!」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:05:50.53 ID:yJZ5CIOj0
从 ゚∀从「しかし、それにはあの人の協力が不可欠だろうな……」
从 ゚∀从「乗りな妹者ちゃん! 俺達のアジトまで俺のマシンでひとっ飛びだ!」
(´^ω^`)「ぶひひ、よろしく幼女ちゃん」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃー、何とも面妖なバイクなのじゃ」
从 ゚∀从「こいつの名前はシャイニングボンバイエ七号。略してシャボンだ」
(´・ω・`)「え、わし本名はショボン――……」
∧_∧
_ノ⌒\_ノ (´゚ω゚`) ブヒヒィイイ!!
/ ピシッΣ(=====)
(\ 彡 ( ⌒)っ)。'。゚_・゚ 「うるせー! この豚喋んじゃねえ!」
< 从# ゚∀从 / ̄ ̄ ̄'し ̄ ̄/\
\ ⊂ )  ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
/ \ | |
し ̄ ̄ ̄\) ./ \
l从・∀・ノ!リ人「す、すごいのじゃ! どこからともなく△木馬が!」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:09:06.42 ID:yJZ5CIOj0
从 ゚∀从「究極の不良になればこんなの朝飯前だぜ!」
l从・∀・*!リ人「のじゃー! 早く不良になりたいのじゃ!」
ドルルンドルルン〜
〜数時間後〜
从 ゚∀从「着いたぜ! ここが俺達のアジト、駅前のロッテリアだ!」
l从・∀・ノ!リ人「アジトと言う割には中学生のたまり場みたいなのじゃ」
从 ゚∀从「メシが食えるし何分便利なんだよ」
从 ゚∀从「お前は外で待機。動いたら尻の穴に練りワサビだ」
(´゚ω゚`)「ぶ、ぶひ……」
从 ゚∀从「さぁ行こうぜ妹者ちゃん! あのお方が待っている!」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:15:12.94 ID:yJZ5CIOj0
- \ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ わ た し よ ー --
二 = 二
 ̄ 川д川  ̄
-‐ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
l从・∀・;!リ人「おお! 何だか無駄に神々しいのじゃ!」
川д川「良く来たわね迷える子羊。究極の不良である私に何の用かしら?」
从 ゚∀从「この貞子さんは、見た目こそネトゲにハマって人生棒に振った女子大生みたいだが、
その実、何とここら一体を縄張りとする俺ら『変汰魂(ペンタゴン)』の総番長なんだぜ――!」
川#д川「キェェェェエエエエエ!! 私にメイプル時代を思い出させるな!」
从;゚∀从「うお! すんません!」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:19:25.82 ID:yJZ5CIOj0
从 ゚∀从「実はカクカクシカジカで……」
川д川「なるほど……確かにあのシカには常々苛立ちを覚えていたのだわ」
从;゚∀从「いやちがいますよ。流石家のぐうたら兄者が妹者ちゃんをいじめたんです」
川д川
川#д川「わ、わかってるわあああ! イチャモン付けてんじゃねーぞジャリが!」
从;゚∀从「うひょ! すんません!」
川д川「なるほどしかして、状況は分かったけどあなた覚悟はいいの?」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ?」
川д川「究極の不良になるということは生半可な気持ちでは完遂できない!」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:23:41.77 ID:yJZ5CIOj0
川д川「究極の不良は孤高にして崇高! アウトローたちの頂点!」
川д川「高みに至るまでは多くのものを犠牲にしなくてはならないわ」
川;д川「私も多くを捨てたの……。レッドストーン、ラグナロク、ニダーラン、果てはモンハンまで」
从 ゚∀从 (貞子さん……)
l从・∀・ノ!リ人 (ガチの廃人なのじゃ)
川д川「あなたに全てを捨ててまで、実の兄に復讐する覚悟はあるの?!」
川д川「ないというなら、今すぐ絶品チーズバーガーをテイクアウトしてここから出ていきなさい」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ……」
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:28:19.63 ID:yJZ5CIOj0
l从・д・ノ!リ人「妹者に後退の二文字はないのじゃ!」
l从・д・ノ!リ人「必ず不良になってプリンを奪った兄者に復讐をすると誓ったのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「貞子さん! 妹者を鍛えて欲しいのじゃ! お願いしますなのじゃ!」
川д川「妹者ちゃん……」
川д川「分かったわ、なんとかしましょう。その代わりあなたにはこれから一ヶ月間山に籠って貰うわ」
川д川「大自然の恩恵を受けることによりこの世の真の悪がなんたるかを学ぶのよ」
l从・д・ノ!リ人「えええええ? さすがに山ごもりはイヤなのじゃ! もっと短くお手軽にぃ!」
川д川「なら一時間の緊急縮小版で手を打ちましょう。山は無しで」
从 ゚∀从 (最初っからそれでいけばいいのに……)
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:34:32.03 ID:yJZ5CIOj0
――ここから妹者の血の滲むような特訓(縮小版)が開始された……
――本来なら五百レスしても足りないような過酷なトレーニング風景だが、
――残念ながら一時間縮小版なのでダイジェストでお送りしよう……
川д川「お馬鹿! 電車に乗ったら網棚のジャンプをパクッて帰る!」
l从・∀・;!リ人「のじゃー! 悪なのじゃ!」
川д川「いいこと? 公園の滑り台に生肉を置いて、ママさんと子供たちの憩いの時を邪魔するのよ!」
l从`д´;!リ人「な、生臭いのじゃー!」
川д川「在りもしないコンタクトを落とした振りをして、通行人に捜索を手伝わせなさい!」
l从・д・;!リ人「み、見えないのじゃ! どこなのじゃー!(演技」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:40:45.99 ID:yJZ5CIOj0
川д川「郵便ポストには!?」
l从・∀・ノ!リ人「使用済みの湿布薬を放り込む!」
川д川「近所の魚屋には!!?」
l从・∀・ノ!リ人「猫をけしかける!」
川д川「おせちもいいけど?」
l从・∀・ノ!リ人「やっぱりカレーもね!」
从 ゚∀从 (すげーぜ妹者ちゃん! 俺にはもう何が何だか分からねーぐらいすごい!)
川д川 (こ、この子には才能を感じる……私やハイン以上の不良の素質がこの子にはある!)
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:42:40.64 ID:yJZ5CIOj0
〜一時間後〜
〃'´⌒` ヽ
〈((リノ )))i iヽ
l从・∀・ノ!リ人 「のじゃ!」
, .-‐- くJ( ゝ-rr- 、、
/Y ,r 、 `ー r'"^〃 、 つヒヽ
,ノ '^` i! =テミ i' 天ニ ミ、 ='"^ヾ } ドーン!
,/ ''=''" ノ-‐'ヾ-人,,__ノnm、''::;;,, イ
i! ,∠-―-、、 `ー'フヾ、 j
f'´ ノし `丶、 ー=ミ-JE=- /
ヾ=ニ- 彡^ 〃 ,,>、、`''ー-::,,_,,ノ
``ー--┬:, ''"~´フ ソ´`7'' ''"´
,に (`゙゙´ノ f^ヽ
,ハ ,ィ' ,;-ゝ、
/ミ`ーt!,_,ィ-‐彡''"^ヽ
/ ヾ::::::::::::::::r''" ぃ ;}
l t:::::::::::/ ノ /
l! `'T7′ / /
川д川「か、完璧よ。もはや原形をとどめないくらいに完璧よ!」
从 ゚∀从「貞子さん……妹者ちゃんはついに……!」
川д川「えぇ、不良の中の不良、マスターオブ不良にへと昇華したわ」
川;д川「もはや私ではこの子は抑えつけられない!」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:47:09.97 ID:yJZ5CIOj0
l从・∀・ノ!リ人「貞子さん、礼を言うのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「いま妹者は確実に人類を超越している……そういう確信があるのじゃ」
l从・д・ノ!リ人「この力を使えばにっくきおっきい兄者への復讐も叶うはず!」
川д川「えぇ、確かにそうね。でも忘れないで」
――大きすぎる力は、行使するのにそれ相応の責任と視覚が伴うことを…… byサダコ
从 ゚∀从ノ!リ・∀・从l (厨二……)
从 ゚∀从「まぁいい、妹者ちゃん。俺のマシンを貸してやるよ。あれで家まで帰んな」
l从;д;ノ!リ人「は、ハインちゃん……いいのじゃ? 大切な愛機に?」
从 ゚∀从「かまやしねえ! 今日ほどめでてえ日はねえんだからな!」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:52:57.33 ID:yJZ5CIOj0
川д川 (誤字った……恥ずかしい)
l从・∀・ノ!リ人「貞子さん、ハインちゃん、妹者は行くのじゃ」
川д川「え? あ、そう。気を付けてね」
从 ゚∀从「妹者ちゃん、後から俺達も必ず駆けつけるからな」
从 ゚∀从「それまで、一人で頑張ってくれ!」
从 ゚∀从bそ グッ
l从・∀・ノ!リ人「ハインちゃん、妹者は待っているのじゃ」
l从▼д▼ノ!リ人そ スチャ
つ ⊂
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:57:46.75 ID:yJZ5CIOj0
l从▼∀▼ノ!リ人「さぁ行くのじゃ! シャボン、我が家まで!」
(´・ω・`)「だからワシはショボン――……」
∧_∧
_ノ⌒\_ノ (´゚ω゚`) ブヒヒィイイ!!
/ ピシッΣ(=====)
(\ 彡 ( ⌒)っ)。'。゚_・゚ 「うるさいのじゃー!」
人ノ!リ▼∀▼从l / ̄ ̄ ̄'し ̄ ̄/\
\ ⊂ )  ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
/ \ | |
し ̄ ̄ ̄\) ./ \
ドルルッルルッルーン
从 ゚∀从 (健闘を祈るぜ……)
从 ゚∀从「貞子さん! 俺達も後を追いましょう!」
川д川「ごめん、そろそろどうぶつの森で夏祭りだからそろそろ……」
从;゚∀从「DSだから移動しながらでも出来るでしょう!」
川;д川「いやぁぁぁぁ、腰を落ち着けてやりたいのよおおおおおお!!」
从 ゚∀从 (何でこの人が総番なんだろう……)
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/06(土) 23:58:37.20 ID:yJZ5CIOj0
川д川 (そろそろって二回言っちゃった。恥ずかしい……)
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:02:40.75 ID:9z0r59Kd0
〜流石家〜
(´<_` )「妹者遅いな……」
( ´_ゝ`)ヾ ホジホジ
( ´_ゝ`)σ● ニュポン
( ´_ゝ`)σ●「見て見て弟者、耳クソ爆弾出来ちゃったよー」
(´<_` )「うん、兄者ってそれで早く爆死してくんないかな。その方がためになると思うんだ」
( ´_ゝ`)「な、何のためになるってんだよぉ!」
(´<_` )「家の平穏」
( ´_ゝ`)σ●「し、仕方ない……」
( ´_ゝ`)ヾ「戻しておこう」
(´<_` )「戻さんでもいい」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:14:50.35 ID:9z0r59Kd0
「相変わらずせいえき臭い口でよく喋るのじゃ……」
( ´_ゝ`)そ「ちょ! 誰だよいきなり俺の口臭を馬鹿にする奴は!」
(´<_` )「ホント臭い」
「妹者は復讐のためにここへ舞い戻って来たのじゃ」
「容赦はせんのじゃ。鍛え上げられたこの技を受けてほろびるがいいのじゃ!」
(; ´_ゝ`)「く、くそ! 一体誰だ! 姿を見せろぉ!」
(´<_` ) (名前言ってんじゃん)
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:16:50.79 ID:9z0r59Kd0
- 〃'´⌒` ヽ
〈((リノ )))i iヽ /\ /ヽ
l从・∀・ノ!リ人 ヽ、 lヽ' ` ´ \/l
,ノ ヽ、_,,, ヽ `' /
/´`''" '"´``Y'""``'j ヽ | _ノ ̄/ l
{ ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l .l / ̄ / |
'、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ l  ̄/ / |
ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/ ヽ. /__/ .|
`''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r' |. レ
,ノ ヾ ,, ''";l | / ̄ ̄ ̄/ l
./ ;ヽ .|.  ̄/ / ̄ l
.l ヽ,, ,/ ;;;l | / ̄  ̄/ |
| ,ヽ,, / ;;;| .|.  ̄/ / ̄ |
| ,' ;;;l l ;;'i, ;| |. \ ̄ノ_// |
li / / l `'ヽ, 、;| / □ / / // l
l jヾノ ,ノ ヽ l ,i| / □ / / ヽ
l`'''" ヽ `l: `''"`i `l / / l
.l ,. i,' } li '、 ;;' | |  ̄ ヽ
l ; j / _, -― ' ̄ ̄`ー‐-、_ | / ̄/_ /´
, .--、,,__,,-' ̄;;"`´ ;; __ __, -―- 、;; ̄`l / ̄ _ / |
;; ,__ ;;' r ' ´;;; ヽ_ゝ_;;| lヽ, / .  ̄/ / |/ |
;, Y´| l __ /`'| | | l l;| l ヽ l . /__/ /
| |.;;l_,-'l | V | |.l .| .| l i i | ;lヽ| l
|.| ''.|/ l |;;;| | | | ;| | | ;l l| i ;;;; l | l !! /ヽ │
;; i / .il /| |.| | | i | | l i '`i l /  ̄\/ ̄ ヽノ
(; ´_ゝ`)「えぇええええぇぇええ妹者ああああああああああ??」
(´<_` )「原形留めてないな」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:21:49.42 ID:9z0r59Kd0
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者……年貢の納め時なのじゃ」
(; ´_ゝ`)「ちょ! その前にお前何ちゅー体に!」
(´<_` )「お前のせいで妹者が女を捨てちまったじゃねえか! どうするんだよ兄者!」
(; ´_ゝ`)「何と申しましょうか……」
川д川「諦めた方がいいわよ。あなたにあの子は倒せない」
(´<_` )「え、どちらさま?」
从 ゚∀从「俺の知り合いだぜ。弟者」
(´<_` )「おぉ、ハインか。ならヤンキーの人なのかアレは?」
从 ゚∀从「まぁ一応そうだけど、俺も疑い始めている」
川д川「聞こえてるぞ」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:24:56.68 ID:9z0r59Kd0
ちょっと風呂入ってくるます
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:50:59.66 ID:9z0r59Kd0
川д川「今の妹者ちゃんは並大抵の不良ではないの」
川д川「電車に乗ればお年寄りに席を譲らないわ、千円札にお使いのメモを書いたまま使っちゃうわ……」
川д川「そして雨の中、捨て犬に傘を置いて去っていくという徹底っぷり!」
( ;_ゝ;)「マジかよ! それは金剛番長もびっくりだ!」
(´<_` )「最後のはいらんだろう……」
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者、妹者もまだ人の情はもっているのじゃ」
l从-∀-ノ!リ人「ジャンピング土下座をして、プリンを買い直して来てくれるというなら許してもいいのじゃ」
(; ´_ゝ`)「何でみんな俺にジャンピング土下座を強いるんだよ!」
(; ´_ゝ`)「ていうか外に出たくないの! いくら脅してもそれだけは嫌だからな!」
川д川「何という糞ひきこもり、これは間違いなく社会の底辺」
从 ゚∀从「アンタは元ネトゲ廃人じゃん」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:55:50.20 ID:9z0r59Kd0
l从・д・ノ!リ人「なら妹者も実力行使に走るしかなくなったのじゃ!」
l从`д´ノ!リ人「あのプリンには! 姉者や母者や! ちっさい兄者への思いが詰まっていたのじゃ!」
(´<_` ) (父者……)
l从・д・#!リ人「何より妹者が一番楽しみにしていたのじゃ! この恨みは海より深く山より高いのじゃ!」
(# ´_ゝ`)「だ、だってお腹すいてたんだもん! 仕方ないんだもん!」
l从`д´ノ!リ人「のじゃ〜! まだ言うかなのじゃ〜!」
∬´_ゝ`)「やれやれあんたたち、それくらいにしときなさいな」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 00:59:33.37 ID:9z0r59Kd0
l从・д・ノ!リ人そ 「姉者!」
(´<_` )「いつからそこに?」
∬´_ゝ`)「帰ってみたらあんたたちの口論を襖越しに聞いてね。
妹者が飛び出ていくより先に、あたしも外に出ていたのさ」
∬´_ゝ`)「そんでもって、母者を呼んで来たの」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「というわけで話は全部聞かせてもらったよ」
(; ´_ゝ`)「は、ははははは、ははっは母者ぁああああ??!!」
(´<_` ) (終わったな……)
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:04:02.06 ID:9z0r59Kd0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「兄者、アホなあんたに折檻するのは後回しだよ」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「その前に妹者、アンタ酷い体になっちまったねぇ。まるでゴリラじゃないか」
(´<_` ) (これ以上無いほどの「お前が言うな」だな)
l从・д・ノ!リ人「ち、血のにじむような特訓のおかげなのじゃ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「それがあんたの仕業かい? えぇ? 『変汰魂』の総番さん」
川;д川「ぐっ、あ、あなたはもしや……!」
从;゚∀从「さ、貞子さん?」
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:11:22.64 ID:9z0r59Kd0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「やっぱりわかっているんだね」
川;д川「で、伝説の初代『変汰魂』総番、闘神の母者! まさか本物を見ることになるとは……!」
从;゚∀从「しょ、初代総番がいたんですか? 俺はてっきり貞子さんが建てたチームだと」
川;д川「私はくじ引きで選ばれた第78代目総番よ。あの人の足元にも及ばないわ」
从 ゚∀从 (もしやこいつ滅茶苦茶大したことない……?)
川д川「激動の時代を拳一つでまとめあげた総番の中の総番。妹者ちゃんがその娘だったとは……」
川;д川「あの才能の開花っぷりにも頷ける!」
(´<_` ) (母者ってホントは何歳なんだよ……)
∬´_ゝ`) (聞いたら粉微塵になって殺されるわよ)
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:16:01.02 ID:9z0r59Kd0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「あの時ぁ、あたしは血に飢えた一匹の虎だったよ」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「来る日も来る日も戦いに明け暮れて。そんな時だったね、父者に出会ったのは」
∬´_ゝ`)「母者、その馴れ初めは長くなるから後に回しましょう」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「なんだい、せっかくいいところなのに」
l从・д・ノ!リ人「い、妹者には関係のないことなのじゃ! 妹者はプリンの復讐がしたいだけなのじゃ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「復讐に生きてどうなる? 娘よ」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:19:47.67 ID:9z0r59Kd0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「あんたが兄者に復讐すればよぉ、兄者もまたきっとあんたに復讐するさ」
( ´_ゝ`)「割としない方だと思うよ」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「そうなりゃ、家族の中で永遠と復讐の渦が巻いて、止まらなくなっちまう。あたしぁそれが悲しい」
(#:::)_ゝメ)「僕も悲しいけど瞼が潰れて涙が出ないです」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「妹者、プリンはいいもんさ。だけど家族っていうのはもっともっといいもんなのさ」
l从・д・ノ!リ人「家族……」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「お前だって兄者のことを心の底から憎いとは思っちゃいないんだろう?」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:24:01.74 ID:9z0r59Kd0
l从・д・ノ!リ人「う……」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「兄者はノータリンのひきこもりだが、お前の兄で、あたしの息子なんだよ。それは変わらない」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「あたしや姉者はもう兄者を許しているよ。弟者だってそうだろう。きっと許している」
(´<_` )「まぁこんなことでマジギレしてたら、兄者相手には身が持たんと言うか……」
(* ´_ゝ`)「弟者君のそういう懐の深さってス・テ・キ☆」
(´<_` )「やっぱ許してないかもしれん」
l从・д・ノ!リ人「うぅううぅうう……」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:34:56.54 ID:9z0r59Kd0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「あとはあんだ、妹者。あんたが許せば全て終わる」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「そしたらよ、家族みんなでプリンを買いに行こうじゃないか。五人でね」
∬´_ゝ`) (足りない……)
( ´_ゝ`)「許してちょんまげ! 許してちょんまげ!」
(´<_` )「マジshine」
l从`д´;!リ人「のじゃぁぁぁぁぁぁああああああああ!!」
_ _ .' , .. ∧_∧
_ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( ゚_ゝ゚) 「ぶしゃあああああ!?」
l从,-'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ ドス! | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:38:49.92 ID:9z0r59Kd0
- @@@
@#_、_@
( ノ`) 「勝機!!」
. , . .
' .∴ ' l从人ノ!リ人 「のじゃあああ?!」
「驟雨月閃光!!」 ` . ・,‘ r⌒> _/ /
, . ’ | y'⌒ ⌒i
@@@ ,,- ''フ ' | / ノ |
@#_、_@ ,,/ ,/ , ー' /´ヾ_ノ
( ノ`)/⌒) ,,/ ,/ / , ノ
(⌒__/ ノ_,/ ,/ / / /
`(__/ ,/ / / ,'
('' )' ,/´つ / /| |
| ノ / !、_// 〉
{ } / |_/
\_/
(´<_` )「は、母者! 妹者に何てことを!」
∬´_ゝ`)「安心なさい。母者は妹者を救ったのよ」
(´<_` )「???」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:43:55.82 ID:9z0r59Kd0
〃'´⌒` ヽ シュルルルルル
〈((リノ )))i iヽ
(( l从・∀・ノ!リ人 ))
⊂)丕i(つ ヽ)
(( 〈/_|j_ ゝ (( ))
. しl_ノ
l从・д・ノ!リ人「か、体が元に戻ったのじゃ」
(´<_` )「何と!」
∬´_ゝ`)「母者が秘孔を突いて、妹者の身体エネルギーの流れを正常に戻したのよ。
もちろん一切傷付けることなくね。あのままだったら、過剰すぎる筋肉量に妹者の肉体が耐えられなかったわ」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「エフッエフッ! この腕もまだまだ錆びちゃあいないねぇ」
川д川「こ、これが初代総番の力!!」
从 ゚∀从「つか俺ら空気じゃん」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:48:26.53 ID:9z0r59Kd0
l从;д;ノ!リ人「う、母者……ゴメンなのじゃ。危うく妹者は流石家の崩壊を招く所だったのじゃ」
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「崩壊するのはジェンガと日本経済で十分さ。妹者、家族の大切さがわかったかい?」
l从;д;ノ!リ人「わかったのじゃ! もう二度とつまらないことで復讐しようなんて考えないのじゃ!」
(#::)_ゝ`)「じゃあなんで最後に一発殴ったんだよ!!!」
(´<_` )「それぐらい黙認してやれ」
∬´_ゝ`)「あんたが全部悪いんだから当たり前でしょ」
( ´_ゝ`)「何この扱いの差」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:51:46.92 ID:9z0r59Kd0
@@@
@#_、_@
( ノ`) 「さぁ、じゃあ今度は皆で、プリンを買いに行こうじゃあないか!!」
一同「オオオオオオオオオオオオオオオオオ――ッ!!」
――逞しい雄叫びと共に、流石家はスーパーへと旅立った。
――真の家族の絆を手に入れた彼らの前に、障害はもうない。
――輝く未来に向かって、進め流石家! 進め妹者!
川;д;川「イイハナシダナー」
从 ゚∀从 (明日からはもうこのチームから抜けよう……)
おわり
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/07(日) 01:54:21.82 ID:9z0r59Kd0
彡⌒ミ
( ´_ゝ`) ガチャー
彡⌒ミ
(* ´_ゝ`)「おぅい、みんな。今日はお土産にプリンを買ってきたぞぉ」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「皆んで一緒に食べよう、プリン――……」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「誰も……いない、だと?」
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
_,,-''"
_,l从・∀・ノ!リ人 ,-''"; ;,
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(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
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こんどこそほんとうに
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