- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 20:59:04.40 ID:9Nwxrj3W0
-
ネットゲーム───
それは現代において、社会現象にまでなっているコンテンツである。
その中でも特に抜け出せないのが、MMORPG(えむえむおーあーるぴーじー)類。
平たく言えば、終わりのないRPGだ。
自己満足の為のレベル上げ。高価なレアアイテムを追う日々。
対人戦。俺TUEEEE。そして、かけがえのない仲間との出会い(笑)
それはさておき、何もMMORPGはそれだけではない。
これは、普通のネトゲ廃人とは一風変わったネトゲ廃人達のお話である。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:02:53.42 ID:9Nwxrj3W0
-
〜ゲーム内のとある会話〜
トシヤ:あ、あの……
みうにゃん:はい?
トシヤ:ほ、ほんとに……いいんですか?
みうにゃん:はいっ♪ 一時間1Mで承っております☆
トシヤ:ごめんなさい……こういうの、その、初めてで……
みうにゃん:誰でもみんな、はじめてですからっ
みうにゃん:はじめてに私をご指名くださって、ありがとうございます♪
トシヤ:いや、そ、そんな……
みうにゃん:ふふっ ……可愛い……
トシヤ:えっ
〜ここまで〜
おわかりいただけただろうか。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:07:11.29 ID:9Nwxrj3W0
-
そう。チャH(チャットエッチ)である。
某ネットゲームでは毎晩行われている行為だ。
プレイヤーはキャラクターになりきり、
向かい合う相手と性交渉をしたつもりになるのである。
しかしこのトシヤ。恥ずかしがりつつチャットをし、パソコンの前でおちんちんを出している。
きっと数年後、死にたくなるであろう。
それはさておき、このみうにゃん。
会話中の1Mというのは数字の略称であり、そのまま100万と解釈してもらっていい。
単位はゲーム内の通貨。
ドラクエに例えれば、一時間100万ゴールドでチャHをしてもらう、というわけだ。
冒頭で話したネトゲ廃人とは、このみうにゃんのことである。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:10:33.03 ID:9Nwxrj3W0
-
みうにゃんは数名で構成されている、通称『花屋』のメンバーだ。
もちろん、花屋は隠語であり、その辺りは察していただきたい。
みうにゃんはメンバーの中でも一番人気で、高い功績をおさめている。
設定としては、普段は大人しいけど本番は少しSっ気のある小悪魔(照)
ちなみに、
( ^ω^)「きめぇなぁ」カタカタ
中身はこのニートである。
仲間内ではブーンと呼ばれ、彼のチャH&ネカマテク(チャットエッチアンドネットオカマテクニック)
は、一目置かれている。
きめぇと言いつつも、これも仕事。
ブーンはチャHで稼いだゲーム内通貨をRMT(リアルマネートレード)し、生計を立てているのだ。
ちなみに、この後登場する人物の9割が同じ生活をしていると思ってくれていい。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:14:38.25 ID:9Nwxrj3W0
-
リアルマネートレードとは、ゲーム内通貨を現実の円、または電子マネーに交換する行為だ。
まずどのようなネトゲでも禁止されているので、絶対にしないようにしていただきたい。
こいつらはどうしようもないクズで、話も進まないからよしとする。
〜ゲーム内〜
みうにゃん:……どうしていいか、わからない?
トシヤ:は、はい
みうにゃん:じゃあ、お姉さんがリードしてあげる……ね
トシヤ:お、お願いします!
〜ここまで〜
( ^ω^)「童貞はめんどくせえなあ」カタカタ
童貞に言われたくない。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:20:59.84 ID:9Nwxrj3W0
-
その間も、チャットは淡々と進行していく。
〜〜
みうにゃん:そう……動きをイメージして……
トシヤ:は、はい……
トシヤ:(キスをしながらゆっくりと胸に触れる)
みうにゃん:ん……そう……上手……
〜〜
( ^ω^)「wwwwwwwwww」
大体のチャHは、このように進行していくのが一般的だ。
チャHのログは大概晒されているので、興味のある人は探してみてはいかがだろうか。
はたして、パソコン前の男性諸君はタイピングをしながらおちんちんをいじれるだろうか?
俺には無理である。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:26:20.24 ID:9Nwxrj3W0
ティロリン
( ^ω^)「おっとメッセが」
笑いながらブーンがチャHをしていると、メッセンジャーが光った。
('A`)「よう、ブーン」
( ^ω^)「おいすー」
相手は同じ『花屋』のメンバー、ドクオだった。
生首を出して会話しているように見えるが、チャットをしているイメージでお願いしたい。
( ^ω^)「今ちょっと相手してるから反応鈍い」
('A`)「悪いな。ホムペのパス忘れちまったんだが……」
( ^ω^)「おまー何回目だよメモっとけwwwwww」
('A`)「いやぁつい……」
毎晩こんな調子で、客相手にチャHをしているのである。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:30:43.08 ID:9Nwxrj3W0
('A`)「さんきゅー」
( ^ω^)「うぃ。ドクオもがんばれ」
ドクオは『ティア』と言う名前のキャラクターを使っている。
設定は、真性ドM。
というかドクオ自体がそうなので、設定もなにもない。
あまりにMすぎて専門の方でないと扱いきれない困り者であった。
〜〜
トシヤ:う……俺……もう……!
みうにゃん:だぁめ♪ まだ、イっちゃだめ。
トシヤ:そ、そんな……
みうにゃん:時間はまだたっぷりあるんだから……ね?
〜〜
( ^ω^)カタカタ
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:35:15.24 ID:9Nwxrj3W0
('A`)「んああああぁぁぁああ!!思いっきりお尻を犯してぇぇぇえええ!!1」
('A`)「誤爆」
( ^ω^)「やめろwwwwww」
ドクオはよく、チャHの誤爆をする。
ティロリン
(´・ω・`)「やぁ」
( ^ω^)「ショボンおいすー」
(´・ω・`)「どうも退屈でね」
( ^ω^)「慣れてくるとそうだおね」
続いて、チャットを飛ばしてきた男、HN「ショボン」
彼もまた、『花屋』のメンバーだ。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:40:44.02 ID:9Nwxrj3W0
ショボンは『めうたん』というキャラクターを使っている。
設定は幼女。ギリギリの幼女。
やはりロリは人気なのか、『花屋』では人気2位である。
〜〜
†漆黒の堕天使†:めうたん……可愛いよ……
めうたん:ゃぁ……はずかしぃ……
†漆黒の堕天使†:服、脱がすね?
めうたん:やーのっ!
〜〜
(´・ω・`)「色々な意味でリアルの顔を見てみたい客だ」
( ^ω^)「馬鹿ばっか」
一見落ち着いた感じのショボンだが、ロリ枠で人気2位に甘んじているのには、理由があった。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:46:56.47 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「ショボン、前にみたいにポカすんなお」
(´・ω・`)「あぁ、気をつけてはいるんだけど……昂ぶるとつい、ね」
( ^ω^)「揉み消しが大変なんだお……」
ショボンはチャHにおいて最もやってはいけないことを、たまにしてしまう。
それが過去のこれだ。
〜〜
☆トシヤ☆:イク……イクよ……めうたん!
めうたん:んぁっ! め、めぅも、めぅもイっちゃうのぉぉぉぉ!
めうたん:おちんぽ!!1おちんぽみるくでちゃうの!!ンアアァァァ!!
☆トシヤ☆:……え?
〜〜
(´・ω・`)「若さ故の過ちってヤツさ」
( ^ω^)「洒落にならん」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:52:27.19 ID:9Nwxrj3W0
ティロ(ry
ミ,,゚Д゚彡「こんばんはー」
( ^ω^)「フサおいすー」
そしてまたチャットを送ってきた男、HNフサギコ。
彼の操るキャラクター名は『つばさ』
設定はボーイッシュな女の子。
彼はブーンのスカウトによって数週間前に仲間入りしたばかりだ。
以上の4人で、この『花屋』は運営されていた。
そんなこんなで会議チャットに移行し、客の相手をしながら4人で会話をしだした。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 21:55:43.90 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「わかってると思うけど、ログはちゃんと保存しとけお」
(´・ω・`)「もちろんだ」
ミ,,゚Д゚彡「ぬかりなしです」
('A`)「そう!もっと縄を食い込ませて!!」
('A`)「誤爆」
('A`)「おk」
( ^ω^)「……」
ミ,,゚Д゚彡「ところで、どうしてログを保存してるんですか?」
( ^ω^)「そういえば説明してなかったおね」
ミ,,゚Д゚彡「すみません……」
( ^ω^)「おkおk。説明するお」
(´・ω・`)「フサくん」
ミ,,゚Д゚彡「はい?」
(´・ω・`)「君、可愛いね」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:01:38.95 ID:9Nwxrj3W0
(´・ω・`)「好みのタイプだ」
ミ;,,゚Д゚彡「……」
( ^ω^)「少し黙れ」
( ^ω^)「で、ログについてだけど」
ミ,,゚Д゚彡「は、はい」
( ^ω^)「ログ保存は、もしもの為の保険だお」
ミ,,゚Д゚彡「保険?」
( ^ω^)「そう。金の踏み倒しとかのね」
ミ,,゚Д゚彡「ログが抑止になるんですか?」
( ^ω^)「なるなる」
(´・ω・`)「フサくん。『花屋』の利用規約を思い出してくれ」
ミ,,゚Д゚彡「えぇーと……」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:06:18.87 ID:9Nwxrj3W0
ミ,,゚Д゚彡「レベルは85以上、とかですか?」
( ^ω^)「そう。これで捨てキャラはまず無理になる」
捨てキャラというのは、チャHの為に作られたレベルの低い新しいキャラクターのことだ。
85レベル以上となると、育成面で困難になり、メインキャラクターに絞られることになる。
ミ,,゚Д゚彡「なるほど……」
ミ,,゚Д゚彡「でもそれが、どうしてです?」
(´・ω・`)「君は本当に可愛いな」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「考えてみろお。フサがメインキャラでのチャHログ晒されたら、どうするお?」
ミ,,゚Д゚彡「は、恥ずかしいです」
( ^ω^)「2chにまで晒されて、もうそのメインキャラは使えないおね」
ミ,,゚Д゚彡「そう……ですね」
( ^ω^)「その為の、ログ保存だお」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:11:02.67 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「多分、こうしなくてもメインキャラで来る人はいると思うけどね」
ミ,,゚Д゚彡「そうなんですか?」
( ^ω^)「あいつら、自分=キャラクターだから……自己投影してるんだお」
ミ,,゚Д゚彡「なるほどー……」
( ^ω^)「自分が育てたキャラで、チャHをすることに意義がある、みたいな」
( ^ω^)「おお、痛い痛い」
('A`)「いいのおおおぉぉぉぉおお!!11痛いのイイのぉぉぉぉおおお!!」
('A`)「誤爆」
(´・ω・`)「楽しそうだね、ドクオ」
( ^ω^)「……いつものことだお」
ミ,,゚Д゚彡「って、わかりました。説明ありがとうですー」
( ^ω^)「構わんよ」
( ^ω^)(まぁ……他にも使い道はあるんだけどね)
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:17:24.19 ID:9Nwxrj3W0
そんなこんなで、4人のお仕事は毎夜行われていた。
もちろん、ブーン達にもプライベートタイムはある。
皆レベルはカンストし、装備も廃人レベルに揃えてある。
ここまでくるとすることは少ない。
レアアイテムを落とすボスの独占と、対人戦だ。
( ^ω^)「よっし、今日の仕事終わり」
(´・ω・`)「お疲れ様」
('A`)「おーつ」
ミ,,゚Д゚彡「お疲れ様でした」
( ^ω^)「顔洗ってくるお」
(´・ω・`)「いてら」
('A`)「ブーン。@32分で沸くぜ」
( ^ω^)「おk」
こうして、仕事の後はボスモンスターを倒しに行くのだ。
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:23:45.32 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「おk、はさんだ」
('A`)「攻撃開始」
(´・ω・`)「お前のケツにぶち込んでやるよ」
ミ,,゚Д゚彡「行きます」
ボス狩りは同じく、この4人でしている。
ネットゲームは、同じ世界をサーバーごとに分けてある。
ブーン達4人は、このサーバーで随一のニートだった。
いや、廃人だった。
(´・ω・`)「あれ」
('A`)「あん? 罠外れた」
強力なボスモンスターは罠にはめて倒すのが主流で、ガチでは討伐不可能だ。
その罠が、外されてしまっていた。
( ^ω^)「誰だよ……」
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:29:11.98 ID:9Nwxrj3W0
トシヤ「廃人乙wwwww残念でしたねwwwww」
( ^ω^)「対抗か……」
対抗。
ボス狩りでは稀に現れる、対抗パーティーだ。
リーダーらしき男キャラクターが、草を生やして挑発していた。
トシヤ「こんな時間に毎日ご苦労様ですwwwwwww」
大概、こういう奴は自分のことを棚に上げる。
ミ,,゚Д゚彡「あぁ?! ふざけたこといってんじゃねーよカス!」
トシヤ「暴言通報しておきますね^^^^^^^」
(´・ω・`)「やめろ。相手にするな」
ミ,,゚Д゚彡「す、すみません」
( ^ω^)(はて……トシヤ……?)
( ^ω^)ニタリ
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:33:33.55 ID:9Nwxrj3W0
ブーンが怪しげに笑う。
トシヤ。この名前に見覚えはないだろうか。
( ^ω^)「こいつ客だ」
(´・ω・`)「まじで?」
( ^ω^)「うん、今日きた」
('A`)「それは好都合だな」
パーティー会話で短く交わされた会議。
ミ,,゚Д゚彡「……?」
フサだけは、わかっていなかった。
客のログは、こういう時に使うのだ。
( ^ω^)「耳打ち飛ばしてくる」
(´・ω・`)「ご武運を」
耳打ち。
キャラクター同士の1対1のチャット機能のことだ。
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:39:09.60 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)『やぁやぁトシヤくん』
トシヤ『あ?wwwwwなんですか?wwwww』
( ^ω^)『君、今日チャHしてたよね。あの花屋で』
トシヤ『え……』
( ^ω^)『あそこの子達、皆俺の嫁だから、言えばログ回してもらえるんだけど』
トシヤ『ロ、ログ?』
( ^ω^)『そーそー。君が恥ずかしいこと言ってたログ』
トシヤ『え、いや、あの』
( ^ω^)『君もボス狩りのリーダーしてるなら、わかるよね』
( ^ω^)『そんなログ晒されたら……友達もいなくなっちゃうんじゃないの?』
トシヤ『う……』
( ^ω^)『信用もガタ落ち。一人ではボスも狩れない』
( ^ω^)『このゲームに居場所、なくなっちゃうよ?』
トシヤ『……』
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:43:06.82 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)『ま、これ以上邪魔するなら、こっちはこっちでやるからいいけど』
トシヤ『あ……』
( ^ω^)『よーく考えてくれたまえ』
トシヤ『……ご、ごめんなさい……』
一度ネトゲにはまったら、もうそこが現実世界。
その場所を失う事は、死と等しい。
トシヤ「なんかやる気がなくなった。帰ろうみんな」
トシヤは、この世界を選んだ───
(´・ω・`)「GJ!」
('A`)「GJ!」
ミ,,゚Д゚彡「GJです!」
( ^ω^)「大事ない」
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:51:32.77 ID:9Nwxrj3W0
実は、ブーン達がボスを独占できているのも、ほぼこの手口のおかげだ。
サーバーに数匹しかいないボスを狩ろうという人間は、大体がお山の大将だ。
そんな奴には大抵、相方(ネット内嫁)もいたりする。
トシヤも恐らく、その口だったのだろう。
別の女性とチャHをしたとなると、嫁に何を言われるかわからない。
想像してみてほしい。
ゲーム内で不倫して、ゲーム内で離婚である。
そしてそれを恐れ、トシヤは負けたのだ。
ネトゲ脳とは、かくも恐ろしい。
みんなはこうなるなよ!お兄さんとの約束だ!
( ^ω^)「みうで見抜きでもするか」
見抜きとは、ゲームのキャラクターを見て自慰をすることだ。
こいつも大概である。
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 22:56:19.48 ID:9Nwxrj3W0
時間は流れ、昼前。ブランチ時である。
( ^ω^)「じゃ、今夜も予約いっぱいあるからよろしくー」
(´・ω・`)「あぁ、おつかれ」
ミ,,゚Д゚彡「おやすみなさいー」
('A`)「おやすみー」
夜の仕事に備え、廃人共は寝た。
そう。
彼らにとって、『花屋』は仕事なのだ。
アホか。
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:02:38.08 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「ねむっ」
起床。
起き上がれば、パソコンが目の前にあるベストポジション。
勿論パソコンの電源など切らない。
ネトゲ廃人はパソコンを切らない。
壊れるまで───
( ^ω^)「さーてログインログイン」
そうして、みうにゃんでログインする。
指定時間5分前。
そこにはすでに、客がいた。
〜〜
トシヤ:みうにゃんこん^^
〜〜
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:08:13.72 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「トwwwwwwシwwwwwwwヤwwwwww」
『花屋』は完全予約制で、ホームページで予約をする。
勿論匿名での申し込みになるので、ログインするまで誰かはわからない。
〜〜
みうにゃん:わぁ^^ またきてくれたんですね♪
トシヤ:うん……君のこと、忘れられなくて
みうにゃん:えへへ……嬉しいなぁ……
トシヤ:それとね、聞きたいこと……あるんだけど……
みうにゃん:うん?
〜〜
( ^ω^)「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:12:36.71 ID:9Nwxrj3W0
〜〜
トシヤ:ブーンって廃人、知ってる?
みうにゃん:あー……うん
トシヤ:あいつがログをもらえるって言ってたんだけど、本当?
みうにゃん:……うん……本当
トシヤ:えー!それじゃ、約束が違うじゃn
みうにゃん:違うの
トシヤ:え?
みうにゃん:私……あの人に……脅されてるの……
トシヤ:ど、どういうこと?
みうにゃん:実は……
〜〜
( ^ω^)「うっひょーwwwwwwwww」
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:19:47.83 ID:9Nwxrj3W0
わかっていると思うが、みうにゃんはブーンである。
〜〜
(みうにゃん^ω^):あの人は……リアルの旦那なの……
トシヤ:えっ?!
(みうにゃん^ω^):チャHして……お金稼げって……
(みうにゃん^ω^):しないと、お前の写真を2chにばらまくって……
トシヤ:な、なんてやつだ……警察にいきなよ!
(みうにゃん^ω^):そんなことしたら!
(みうにゃん^ω^):そんなことしたら……私……生きていけない……
トシヤ:どういう……こと?
(みうにゃん^ω^):私は……あの人に拾われたも同然なの……
(みうにゃん^ω^):あの人がいなかったら……生きていけないし……
トシヤ:……
(みうにゃん^ω^):それに、愛してるの!こんなんでも!あの人を!
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:26:18.46 ID:9Nwxrj3W0
(みうにゃん^ω^):馬鹿……だよね……
トシヤ:……
(みうにゃん^ω^):でも……ね
(みうにゃん^ω^):こんなこと話したの……あなただけなの
トシヤ:! そ、それって……!
(みうにゃん^ω^):初めてなの……旦那以外に、こんな気持ちをもったのは……
トシヤ:みう……
(みうにゃん^ω^):私は、あの人から離れることは出来ない
(みうにゃん^ω^):でも……でも!
(みうにゃん^ω^):このゲームの中でだけなら……許されたい……!
(みうにゃん^ω^):あなたになら……身を任せられる気がするの……
トシヤ:……みう
トシヤ:俺も、お前が好きだ
〜〜
( ^ω^)「フィーッシュwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:31:37.22 ID:9Nwxrj3W0
( ^ω^)「馬鹿……馬鹿……!」
( ^ω^)「これは俺の……思うツボ……!」
( ^ω^)「メwwwwシwwwwウwwwwマwwwwww」
〜〜
みうにゃん:……嬉しい……
トシヤ:俺が君を守るよ
みうにゃん:うん……ぅん……
トシヤ:あいつにも、俺が言ってy
みうにゃん:それはやめて!
トシヤ:え……
みうにゃん:お願い……それだけはやめて……
みうにゃん:私のことが好きなら……お願い……
トシヤ:みう……
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:36:51.71 ID:9Nwxrj3W0
みうにゃん:あなたとゲームで会うだけで、私は満たされるの……
みうにゃん:それだけで……私は……幸せ……
トシヤ:みう……
トシヤ:わかったよ ごめんな
〜〜
( ^ω^)「勝った! 第トシヤ完ッ!」
〜〜
みうにゃん:あ……ご、ごめんね、変な話しちゃって……
トシヤ:いいんだ……嬉しいよ、俺
みうにゃん:私も……嬉しい……
トシヤ:みう……(力強く抱きしめる)
みうにゃん:ぁ……
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[トイレいってきます] 投稿日:2009/09/05(土) 23:42:57.57 ID:9Nwxrj3W0
みうにゃん:……あ、時間……
みうにゃん:まだちょっとあるけど……する?
トシヤ:それはいいよ このまま時間まで、一緒にいたい
みうにゃん:トシヤ……!
〜〜
( ^ω^)「よっwwwwwww色男wwwwwwwww」
そんなこんなで、トシヤを言いくるめたのであった。
ちなみに、金は完全に前払いで、受付を通らないと嬢(笑)のもとへいけない。
受付はドクオが別PCで行っていて、相手を転送するスキルで送ることになっていた。
だからこの先も、トシヤは金を払わなければみうにゃんに会えないのである。
切ないねェ……!
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[(力強く放尿してきた)] 投稿日:2009/09/05(土) 23:52:20.46 ID:9Nwxrj3W0
みうにゃん:ぁぅ……そろそろ、時間……
トシヤ:魔法が、解けちゃったね
〜〜
( ^ω^)「トシヤレラwwwwwwwwwww」
〜〜
みうにゃん:う、うん……えへへ……ありがとう
トシヤ:俺の方こそ、話してくれてありがとう
みうにゃん:うん……じゃあ、ね
トシヤ:あ、一つ、いいかな?
みうにゃん:うん?
トシヤ:携帯のアドレス、聞いてもいい?w
〜〜
( ^ω^)「出会い厨でしたーwwwwwwwwwwwwww」
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/05(土) 23:58:37.18 ID:9Nwxrj3W0
みうにゃん:携帯は……家にいる時は旦那がもってるの……
トシヤ:そ、そっか……
トシヤ:じゃ、じゃあ、メッセは?
みうにゃん:パソコン……旦那のだから……
トシヤ:そ、そっか
みうにゃん:ごめんなさい……でも、そうしてくれようと思ってくれただけで……
みうにゃん:私、凄く幸せw
トシヤ:それならよかったw
〜〜
( ^ω^)「必死すぎwwwwwwwwww」
( ^ω^)「早く帰れよこいつ……」
- 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:05:51.17 ID:RlV/9tN60
トシヤ:じゃあ、ね
( ^ω^):うん……
〜〜
そうして、トシヤの変は終わりを告げた……
( ^ω^)「疲れたのうwwwwのうwwwww」
( ^ω^)「こういうことがあるからやめられない」
事実、ブーンはこういう修羅場を幾度となく回避してきていた。
そうして今の地位があるのだから、余裕綽々である。
数時間後。
ティロリン
( ^ω^)「ん?」
今夜もメッセがやってきた。
- 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:10:09.86 ID:RlV/9tN60
(´・ω・`)「やぁ、ブーン」
( ^ω^)「おいすー」
( ^ω^)「どうしたんだお?」
(´・ω・`)「こいつを見てくれ」
メッセンジャーに、ショボンがログを貼り付けた。
〜〜
トシヤ:めうたん……!イク!イクよ……!
めうたん:らめぇええええ!!イっちゃうのぉぉぉぉぉ!
トシヤ:うぁ……めうたん……!(ドクンドクン)
めうたん:お尻ンきもぢいいいいいいいい!!1
めうたん:ごめんなさい間違えました
〜〜
( ^ω^)「トシヤwwwwwwwww間違いwwwwwわざとだろwwwwww」
- 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:15:37.89 ID:RlV/9tN60
(´・ω・`)「昨日の今日で、懲りない奴だね」
( ^ω^)「実はさっき……」
(´・ω・`)「ん?」
( ^ω^)「(力強くかくかくしかじか)」
(´・ω・`)「wwwwwwww」
( ^ω^)「良客ゲトwwwwwwww」
昨日の敵は、今日の友。
『花屋』に良客が生まれた、瞬間であった。
しかし、その逆もまた然り。
Xデーは、静かにやってきた。
- 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:21:46.59 ID:RlV/9tN60
数トシヤ後───
ティロリン
ミ,,゚Д゚彡「ブーンさん」
( ^ω^)「うん?」
ミ,,゚Д゚彡「実はその、急で申し訳ないんですけど……」
( ^ω^)「どしたん」
ミ,,゚Д゚彡「ちょっと長い間、ログインできません」
( ^ω^)「なんだと」
( ^ω^)「引っ越しかなんか?」
ミ,,゚Д゚彡「いえ、そろそろ就職しなきゃなんで……」
( ^ω^)「は?」
- 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:27:17.74 ID:RlV/9tN60
( ^ω^)「就職って? どういうことよ?」
ミ,,゚Д゚彡「いや、ですから就職するんです」
( ^ω^)「してんじゃん」
ミ,,゚Д゚彡「はい?」
( ^ω^)「いや仕事あるでしょ? 花屋の」
ミ,,゚Д゚彡「……」
( ^ω^)「なんで転職すんの?」
ミ,,゚Д゚彡「転……職……?」
( ^ω^)「転職だろ。どう考えても」
ミ,,゚Д゚彡「いや、いやいやいやいや……」
( ^ω^)「この仕事が、気に入らないのか?」
( ^ω^)「まさか……女か貴様」
ミ,,゚Д゚彡「落ち着いてください……」
- 365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:33:25.15 ID:RlV/9tN60
ミ,,゚Д゚彡「こんなこと、ずっと続けられますか?」
ミ,,゚Д゚彡「僕は大学の三年間、ネトゲで遊んでましたけど」
ミ,,゚Д゚彡「今年卒業だし、就職活動もしないといけないんです」
( ^ω^)「だーかーらー!就職してんじゃんよもう」
ミ,,゚Д゚彡「いやいやいや……」
ミ,,゚Д゚彡「確かに、結構稼ぎはいいです。今大人気のMMOですし」
ミ,,゚Д゚彡「でもRMTの物価が、このまま維持できるわけないし」
ミ,,゚Д゚彡「ゲームはいつか、終わるんですよ。必ず」
( ^ω^)「だったら別ゲーで仕事すればいいだろ」
ミ,,゚Д゚彡「えー……」
( ^ω^)「大体なんだよ。ゲームって」
( ^ω^)「仕事だ仕事」
( ^ω^)「遊びでやってんじゃねーんだよ!」
- 380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:39:45.34 ID:RlV/9tN60
ミ,,゚Д゚彡「ブーンさん……」
ミ,,゚Д゚彡「アンタ!」
ミ,,゚Д゚彡「何馬鹿みたいなこといってんだよ!!」
ミ,,゚Д゚彡「アンタもう37だろ?!」
( ゚ω゚)
ミ,,゚Д゚彡「目ぇ覚ませよ!」
ミ,,゚Д゚彡「親御さんが死んだらどーするんだよ!!」
ミ,,゚Д゚彡「今のままの収入で、家賃払えるか?!」
ミ,,゚Д゚彡「続けられるとして、一生MMOが続くと思ってるのか?!」
( ゚ω゚)「い……今生きてるから……いいんだよ」
ミ,,゚Д゚彡「今がよけりゃいいじゃ、だめなんだよ!」
ミ,,゚Д゚彡「今がよければいいなんて言っていいのは……」
ミ,,゚Д゚彡「真面目に働いてる奴だけなんだよっっ!!」
- 401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:47:19.15 ID:RlV/9tN60
( ゚ω゚)「……」
ミ,,゚Д゚彡「……すみません。言い過ぎました」
( ゚ω゚)「お、お前に……」
( ゚ω゚)「お前に何がわかる!」
( ゚ω゚)「鯖トップに上り詰めるために、仕事も辞めた!」
( ゚ω゚)「友達の誘いも、同窓会も、全て断ってきた!!」
( ゚ω゚)「俺はこれに!命かけてんだ!若造が!!!」
ミ,,゚Д゚彡「アンタ……もう……」
( ゚ω゚)「晒してやる。お前のキャラ、ログ、やってきたこと!全て!」
( ゚ω゚)「もうこのゲームに、いられなくしてやるよ!」
( ゚ω゚)「三年間積み重ねた物が、一瞬でパーだ!」
( ゚ω゚)「ざまーみろwwwwwwww」
ミ#,,゚Д゚彡「 パ ー は お 前 だ ! ! !」
- 414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:52:44.79 ID:RlV/9tN60
( ゚ω゚)
ミ,,゚Д゚彡「いいですよ、晒しても」
ミ,,゚Д゚彡「俺、今日で引退します」
( ゚ω゚)「なん……だと……」
ミ,,゚Д゚彡「今までこのゲーム楽しめたのも、ブーンさんの仲間に入れてもらったからです」
ミ,,゚Д゚彡「楽しかったです」
ミ,,゚Д゚彡「昨日までは」
ミ,,゚Д゚彡「ということで、さようならです」
そうして、フサはログアウトした。
そして二度と、フサはゲームにもメッセンジャーにも、ログインすることはなかった。
( ゚ω゚)「あいつ……」
( ゚ω゚)「晒してやる……晒してやる……!」
( ゚ω゚)「フヒヒヒヒwwwwwwwww」
- 420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 00:57:00.87 ID:RlV/9tN60
ティロリン
ティロリン
鳴り止まないメッセンジャー。
送り主は、ショボンとドクオだろう。
しかしブーンは、止まらなかった。
およそフサに関する全てを、2ch、ゲームの専門掲示板、果ては個人ブログにまで。
まとめて晒した。
フサまとめZIPなるものまで作り。
ゲーム専用のアップローダーに、そのファイルしか落とせなくなるまでアップした。
マジキチ、ここに極まれり。
- 429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:00:57.20 ID:RlV/9tN60
その姿は、何かに取り憑かれているようだった。
いや、すでに彼は、ネトゲに初めてログインした時から取り憑かれていたのだろう。
数週間後───
ティロリン
(´・ω・`)「ブーン」
( ^ω^)「……なんだお」
(´・ω・`)「落ち着いたかい?」
( ^ω^)「……少しは」
( ^ω^)「無断欠勤して、悪かったお」
(´・ω・`)「それはもう、いいんだ」
( ^ω^)「……?」
(´・ω・`)「終わったんだ。全て」
- 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:06:17.81 ID:RlV/9tN60
(´・ω・`)「ある意味僕は、こうなることを望んでいたのかもしれない」
( ^ω^)「なんだ。早く言え」
(´・ω・`)「後ろめたい生活を続けて……やっと今日を迎えた」
(´・ω・`)「実に、長かった。あまりにも、長すぎた」
( ゚ω゚)「早く言え」
(´・ω・`)「これだよ」
ショボンがメッセンジャーにあるログを貼り付けた。
それは……
- 466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:16:13.48 ID:RlV/9tN60
558 名前:フサ◆mossamosa[sage] 投稿日:2009/09/6(火) 20:02:59 ID:E9zu69+D
この度、私のことでこのゲームを楽しんでる方々に多大なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。
ある方がアップしているtxt、SS、全て事実です。
私は花屋を通じて、RMTをしていました。
RMTがどれほどネトゲにおいて悪であるかは、十二分にわかっています。
しかし、罰せられる法律がない以上は、私にできることは引退しかありません。
しかし、ただでは引退しません。
この花屋運営に深く関わっている、責任者を晒します。
その名は、ブーンです。
2chを見ている皆様なら、この名前はご存じでしょう。
証拠は全て、アップしたZIPの中にあります。
ttp://www.toshiya.zip
それでは、私はもう、ここを見ることも、ネトゲをすることもしません。
さようなら。
大規模MMO板の、ログだった。
そしてそのログは。
ブーンを打ちのめすに足る、書き込みだった。
- 488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:21:33.67 ID:RlV/9tN60
( ゚ω゚)「なん……だよ……これ……」
(´・ω・`)「終わったんだ。全て」
( ゚ω゚)「うそ……うそだよ……こんなの……」
(´・ω・`)「これだけ証拠もある。垢BANも時間の問題だろう」
(´・ω・`)「それも、永久BANだ」
BANとは、運営側にアカウントを停止されることだ。
即ちそれは、もう二度と、そのアカウントでプレイできないということ。
ブーンは……クビになったのだ───
( ゚ω゚)「うそだあああああああああああああああああああああああ!!!」
( ゚ω゚)「MMO板か!」
(´・ω・`)「……やれやれ」
(´・ω・`)「フサきゅん……君がいなくなってから……心にぽっかり穴があいてしまったよ」
(´・ω・`)「僕も行くよ。そっちの世界に……」
- 504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:26:34.93 ID:RlV/9tN60
691 名前:名も無き冒険者[。] 投稿日:2009/08/12(水) 01:27:41 ID:LXDcxwEM
おいおいこりゃー祭るしかねーな
692 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 07:17:16 ID:Y2VmPJR0
今こそ我々の正義の鉄槌をくだすべきだ
693 名前:トシヤ[] 投稿日:2009/08/12(水) 08:53:16 ID:toshiyakun0
みうにゃんを返せ!
694 名前:名も無き冒険者[sage] 投稿日:2009/08/12(水) 10:22:33 ID:Y2VmPJR0
チャHログで抜いた
板はもう、祭り状態になっていた。
最早、落ち着かせる事は、不可能。
ブーンのミジンコ脳でも、それは理解できたようだ。
- 521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:31:34.00 ID:RlV/9tN60
( ω )「うそ……だ……」
( ω )「俺は……ヒーローなんだ……」
( ω )「ネトゲの中で……一番なんだ……」
( ゚ω゚)「俺が!!宇宙一なんだあああああああああああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!11」
叫んだ。
親の実家で、叫んだ。
37才が、ネトゲのことで叫んだ。
そして静かに。
涙を、流した。
- 530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:36:39.51 ID:RlV/9tN60
この後のブーンは、時の流れに身を委ねるしかなかった。
アカウントは即日BANされ、金を移す暇もなかった。
ショボンもあれからメッセンジャーにログインせず、
ドクオも「じゃあな」と一言だけ残し、ログアウトしていた。
何もせず、部屋に引きこもる。
食事も喉を通らない。
( ω )
静かに、腕を伸ばした。
パソコンの電源を、切ったのだ。
壊れたのは……
パソコンよりも、ブーンが先だった───
- 536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/09/06(日) 01:40:09.78 ID:RlV/9tN60
そして、時は流れ。
( ^ω^)「ブーン系小説おもすれーwwwwwwwwww」
こっちきやがった。
完。
戻る