- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:11:41.07 ID:UzWn/N/3O
- ――――それは、ずっとまとわり憑いていたんだ――――
( ω )「うそだお?」
ξ;;)ξ「嫌ッ!! こないでぇぇぇぇ!!」
( ゚ω゚ )「――――!!」
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:13:52.16 ID:UzWn/N/3O
( ^ω^)毒々のようです
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:15:57.04 ID:UzWn/N/3O
- 神様なんていない。
僕はそう思わざるを得なかった。
('A`)「元気だせ……。お気の毒になぁ……」
カーチャンが死んだ。
( ;ω;)「ぅ……うぅ……」
('A`)「あの親父さんの元でやっていけるか? 大丈夫だよな? ブーンは強い子だもんな?」
僕はあの男の、暴力の元でこれから生きていくのか。
( うω∩)「……」
神様なんて、いない。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:17:39.56 ID:UzWn/N/3O
- 小学校の卒業を間近に控えたある日。僕の母親は、交通事故で死んだ。
信じられなかった。あの厳格な母親が信号無視なんて。
何故母がそんなことを……
真相は遺骨と供に土のなかだ。
僕は、父親であるあの暴力男と、二人で暮らすことになると思っていた。
しかし、あの男はある日忽然と姿を消したのだ。
家にあったのは通帳。
月に一回生活費が振込まれる。
これでいいと思った。
あいつと暮らす位なら。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:21:22.60 ID:UzWn/N/3O
- ( ^ω^)「に、に、ニューソク小学校から来ましたブーンですお!」
中学校に上がった僕は、過去を払拭するかのように明るく振る舞った。
そのおかげか、僕はちょっとした有名人になれた。
…それが汚名に変わるまで、そう時間はかからなかった。
( ´∀`)「デレちゃんのリコーダーをとったのは誰モナ? 先生怒らないから正直に言うモナ」
( ^ω^)「せんせー!! そんなに疑うなら荷物検査すれば良いお!!」
調子に乗り過ぎたんだ。
だから罰があたったんだ。
(;´∀`)「内藤……お前……」
<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwww犯人はお前だったニダかwww」
「キモー!!」
「ありえねー」
「死ねよ!」
その日からだ。弐田を始めとするいじめが始まったのだ。
僕に中学の思い出はほとんどない。
やっぱりいないじゃないか。
神様なんて。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:23:36.31 ID:UzWn/N/3O
- 可もなく不可もなく、ありふれた普通の高校に入学した。
もう過去は忘れよう。そう思っていたのに。
<ヽ`∀´>「wwww」
奴がいた。
毒々しい笑みを浮かべて。
幸い弐田は別のクラスだったが、僕は気が気でない毎日を送るはめになった。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 07:25:41.61 ID:UzWn/N/3O
- (,,゚Д゚)「ブーンメシ食おうぜ!!」
(´・ω・`)「今日も君はコンビニか……」
そんな毎日に、彼らは光明を与えてくれた。
本当の友達に出会えた喜びは、他に例えるものがない。
(´・ω・`)「今日はどこ行く?」
(,,゚Д゚)「ゲーセン?」
( ^ω^)「それは昨日行ったお!?」
他愛もない会話。
それが僕には嬉しかった。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 07:28:53.92 ID:UzWn/N/3O
- (,,゚Д゚)「なぁブーン! お前に紹介したい奴がいるんだ」
ξ゚听)ξ「どうも……」
(;^ω^)「初めまして」
それが愛する彼女との出会いだった。
僕の人生は正に登り調子だった。
かけがえのない友人を得、大切な恋人も出来た。
(;^ω^)「僕…初めてだお……」
ξ///)ξ 「あたしも初めてよ……ばか……」
高校二年で女性を知った。
ξ゚听)ξ「ねぇ…この傷どうしたの?」
( ^ω^)「…あぁ……僕、虐待されてたんだお…」
でも、それも彼女となら。
彼らとなら。
乗り越えていける。
そう信じていた。
あの日が来るまでは――――
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:40:36.93 ID:UzWn/N/3O
- ('A`)「ウッスwww」
この情けない顔の青年は、欝田ドクオ。僕が幼い頃から面倒を見てくれている、近所の兄ちゃんだ。
確か今年で四浪だったかな?いい加減就職したらいいんじゃないか?等と思っていると、不意にドクオ兄さんは、一枚の紙切れを突き出してきた。
汚い字だなぁ。
( ^ω^)「なになに? ドクオ兄さんと行く三泊四日サマーツアー?」
('∀`)「そう!!」
ドクオ兄さんは、黄ばんだ歯を除かせる。
正直キモいです。
('∀`)「お前彼女いるんだろ!?連れてこいよ!! 一夏の思い出にさ!!
後その女友達もwww」
なんだそれが狙いか。
ギコとショボン、その彼女達を連れていこう。
ざまぁ。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:43:57.93 ID:UzWn/N/3O
- ('∀`)「後は誰にする?」
( ^ω^)「あと何人連れていけるんだお?」
('A`)「いやいやこれから申し込むんだから」
すでに七人か。
あまり大所帯も大変だ。これくらいで……
('A`)「あーあいつらもいるから……9人か……もう充分だろ」
あいつら?
ドクオ兄さんに友達がいるのは意外だ。
そう思ったが、それよりもツンと共に過ごす夏に、僕は胸躍らせていた。
僕は後に、「あいつ」が誰か聞いておかなかった事を後悔することになる。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:45:11.40 ID:UzWn/N/3O
- ('∀`)「おっ集まってるな! 初めましてドクオです」
待ちに待ったこの日。
一夏の楽しい思い出になるはずだった。
それなのに……
(´・ω・`)「今日はよろしくお願いします」
(,,゚Д゚)「マジ楽しみだぜ!」
ξ゚∀゚)ξ「ねーねー何時ごろ着くんですか?」
それなのに……
从'ー'从「昼くらい〜?」
(;゚ー゚)「渡辺さんっ! あそこそんなに近くないよ!」
(;'∀`)「ははっ焦らなくても海は逃げないよ。日が暮れる前には着くよ」
何でお前がいるんだ!?
<ヽ`∀´>「wwww」
ニヤニヤする弐田の表情に僕は無性に腹が立った。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:47:46.05 ID:UzWn/N/3O
- 僕とツン、ギコとしぃ、ショボンと渡辺さん、そして弐田。
陰鬱な気分の僕を除き、車内は終始盛り上がりを見せていたが、宿に着いたのはどっぷり日が暮れてからだった。
まぁ僕は、ドクオ兄さんが道に迷う事くらい、想定内だったけど。
ξ゚Δ゚)ξ「これが宿?」
(,,゚Д゚)「…ボロ……」
(;゚ー゚)「失礼だよギコ君」
流石の僕にもこれは想定外だ。
それは、宿と呼ぶにはあまりにもお粗末で、言うなれば廃業したホテル。もしくは、ただの廃墟だ。
('A`)「仕方ないだろ。俺のじいさんが、遥か昔にやってたホテルなんだから……部屋は充分あるぞ?」
从'ー'从「住めば都って言うしね!」
(;゚ー゚)「それはちょっと違うような……」
期待はずれではあったが、せっかくの旅行だ。渋々ながら各自部屋に入ることにした。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:49:28.95 ID:UzWn/N/3O
- 「内藤」
(;^ω)「なんだお?」
最悪だ。
<ヽ`∀´>「あの事バラされたくなかったら後でウリの部屋にこい」
最悪だ。
翌朝、僕は信じられない光景を目にする。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:53:27.23 ID:UzWn/N/3O
「キャァァァァァァ!!」
僕を叩き起こしたのは、耳をつんざく様な悲鳴だった。
バタバタと走る音が聞こえ、向かいの部屋に入っていく。
「そんな!」
「おい! しっかりしろ!」
ただ事では無いことにようやく気付いた僕は眠い目をこすり、部屋を出た。
( つω-)「どうしたんだお?」
(;,゚Д゚)「ブーン……」
顔面蒼白のギコは、あごをしゃくる。
促されるがままに、部屋の中を見る。
(;^ω^)「う……」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:56:00.36 ID:UzWn/N/3O
- なんだ?
弐…田…?
青紫に変色した顔。
飛び出した舌。
首には幾重にも巻かれた古いロープ。
弐田は、息絶えていた。
(*;ー;)「ウッウッ」
(;,゚Д゚)「……」
('A`;)「アワワワワワワ……」
(;^ω^)「……一体何故……?」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:57:32.91 ID:UzWn/N/3O
……ははははは!
いい気味だ!
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 07:58:37.83 ID:UzWn/N/3O
不謹慎にも僕は、同級生の死を喜んでいた。
(;'A`)「で、電話……!!」
えっ?せっかくの旅行なのに?
こんな奴の為に…ツンとの思い出が……?
こんなクズの所為で……!?
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:02:10.46 ID:UzWn/N/3O
- (;^ω^)「ま、待つお!! …止めよう」
(,,゚Д゚)「何言ってんだよブーン!! まだ生きてるかもしれない!!」
(^ω^;)「ギコ……どう見たって死んでるお!!
それに、こんな事で、ゴタゴタに巻き込まれたくないお!? 警察のお世話になって進路を棒に振ることもないお!?」
('A`;)「だがブーン…」
( ^ω^)「ドクオ兄さんは、責任とらされるだろうお? 弐田の親から慰謝料請求なんてことも……」
(;'A`)「……」
(*;ー;)「ブーン君……」
( ^ω^)「しぃさん……よく考えるお? 君と弐田は赤の他人だお? そんな奴のために?」
(*;ー;)「ウゥゥ……」
( ^ω^)「せっかくの旅行だお? 弐田なんて……」
( ω )「いなかった」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:03:24.96 ID:UzWn/N/3O
- 死体は近くの沼に捨てた。
滅多に人のこない廃村だ。すぐには見つからないだろう。
('A`;)「秘密にしてくれ。これは俺たち四人の秘密だ」
(*;ー;)「…ゥッ……ゥッ…」
(゚Д゚,;)「ハァ…ハァ…」
(^ω^;)「もちろんだお……さぁ…旅行を楽しもうお!?」
なるべく平静を装い、僕らは宿に戻る事にした。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:06:23.76 ID:UzWn/N/3O
- (・ω・`;)「よかった。置いてかれたかと思ったよ」
(;^ω^)「あ、朝ごはんを買いに行こうと思って迷っちゃったんだお」
(・ω・`)「……バカか」
何とか、その場を取り繕い、不味い朝食をとることにした。
ξ゚听)ξ「何かあったの?」
ツンがひっそりと話し掛けてきた。…鋭い。
(;^ω^)「え?」
ξ゚听)ξ「しぃが目腫らせてたし、変な空気……」
(;^ω^)「……道に迷った時に口論になっただけだお」
ξ゚听)ξ「ふーん」
ショボンと、渡辺さん、それからツンは、弐田の死を知らない。知られちゃいけないんだ。
( ^ω^)「そんな事より早く準備するお!! どんな水着かなーwwwデュフフwww」
ツンと一緒に海辺を歩く。
夢に見たその瞬間。
弐田なんかに邪魔されてたまるか……。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:09:19.88 ID:UzWn/N/3O
(´・ω・`)「おーなかなかきれいな海じゃないか」
从'ー'从「イルカいるかな? イルカ」
( ^ω^)「ギコ達これなくて残念だおね…しぃさん具合悪いってどうしたんだお?」
ξ゚听)ξ「あんたはデリカシーないわね!! 女の子には色々あるの!!」
( ^ω)「……」
突然海に行くのを拒みだしたしぃさんとギコ。余計なことはするなよ。
僕はそう念じると、ツンの胸の膨らみに目をやった。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:10:52.87 ID:UzWn/N/3O
- 高校生なんてのは、ヤリたい盛りだ。僕はツンの手を引いて、人目の少ない崖の裏に向かった。
( ^ω^)「せっかくなんだから二人っきりで楽しもうお?」
ξ///)ξ 「ばか……ッ!? …ァッ」
ツンの胸の感触を楽しみつつ、ブラの紐に手を掛けたその時だった。
('A`)「こんなとこにいたのか……飯にするぞ?」
( ^ω^)「……」
ξ゚听)ξ「……」
間が悪い。
昔っから間が悪いんだ。ドクオ兄さんは。
仕方ない。この続きは、夜にでも……
僕はツンの手を優しく握って、ドクオ兄さんの後に続いた。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:13:12.08 ID:UzWn/N/3O
昼のバーベキュー、夜の花火。
午後には、ギコもしぃさんも復活して、楽しい夏の一コマを謳歌していた。
そうだ。弐田なんて最初からいなかったんだ。
ξ;゚听)ξ「ゴメン。ブーン……来ちゃった…」
(^ω^;)「え…?」
ξ;///)ξ「せ、生理が…」
ついてない……。
まったくもってついてない。
情欲を押さえきれなかった僕は、その晩は口でしてもらう事にした。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:14:00.91 ID:UzWn/N/3O
昨晩スッキリしたせいか、今日は非常に早起きする事ができた。
清々しい朝の空気を、胸いっぱいに取り込んでから、良い香のするキッチンへと向かった。
ξ゚)ξ「あら、早いじゃない?」
(*゚ー゚)「内藤君が早起きなんて雨振らなきゃいいけど」
( ^ω^)「あんまり良い匂いで目が覚めちゃったんだお!」
そう言えば昨晩、朝食は女性陣が作るって話になったんだっけ。
(^ω^ )「渡辺さんは?」
(*゚ー゚)「あの娘寝坊助だから……内藤君起こして来てくれる?」
( ^ω^)「わかったお」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:18:15.53 ID:UzWn/N/3O
- 渡辺さんは、僕と同じクラスで、ショボンの彼女だ。
そう言えば学校もよく遅刻してたっけ。
そんな事を考えながら、僕は渡辺さんの部屋の扉を叩いた。
( ^ω^)「渡辺さーん!! 朝だお!! 起きるお!?」
…?
へんじがない。たたのしかばねのようだ。
( ^ω^)「渡辺さん!? 渡辺さぁん!?」
(,,つД-)「ふわぁ…どうしたんだよブーン…」
騒ぎすぎたようで、向かいの部屋のギコが顔を出してきた。
(^ω^ )「渡辺さんを起こしに来たんだお?」
(,,゚Д゚)「ふーん……。
待てよ……!? なんか匂わないか?」
ギコが怪訝そうに言う。
( ^ω^)「……生臭い…?」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:19:41.94 ID:UzWn/N/3O
- 魚…?いや、肉?確かに血なまぐさい匂いが……。
この部屋から!?
一瞬にしてあの光景が浮かび上がった。
苦悶の表情を浮かべる弐田。
(;,゚Д゚)「…」
無言で頷くと、僕らは扉を開いた。
(;^ω^)「!?」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:23:19.70 ID:UzWn/N/3O
- グニ…妙な弾力性を足の裏に感じた僕は、ギコより一瞬遅れてその凄惨な光景を目にした。
さらに遅れて僕は、足の下の何かの正体を知ることになった。
(;,゚Д゚)「う、うあぁあぁあああああ!!」
(;^ω^)「ぅううああああ!!」
一面が真っ赤に染まったその部屋は、扉を開けた事で、血なまぐさい匂いを一気に解放した。
部屋の中央に横たえる物体は、執拗に切り刻まれており、最初それが人間とは思えなかなかった。
万に一つも生きている見込みは無いように思えたが、僕たちは近づき確かめざるを得なかった。
(;,゚Д゚)「……う゛っ……」
えずくギコを横目に僕はその物体の顔らしき箇所を覗きこむ。
(;^ω^)「う……」
ひどい。
使用した刃物がナマクラだったのか、切り刻まれた、というよりえぐりとられたようだった。
さらに、衣服も剥ぎ取られていた。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:28:02.04 ID:UzWn/N/3O
- (;,゚Д゚)「だ、誰か!!」
(^ω^;)「……!!」
遅かった。ギコの口をふさぐ前に皆が集まってきてしまった。
('A`)「どうした!?」
ξ#゚听)ξ「朝からうっさいわねぇ…」
(*゚ー゚)「もう朝ご飯できちゃうよ?」
(´・ω・`)「やあ。おはよう……ん?」
悲鳴があがるのに、そう時間はかからなかった。
(゚A`)「ウヴゥゲボォォオ…」
ξ;;)ξ「イヤァァァァァァァア!!」
(* ー )「……」
(´゚ω゚`)「うぉぉぉぉ!! 渡辺さん!! 渡辺さん!!」
阿鼻叫喚。
血の匂いと、吐冩物の匂い。
僕は、自分の下半身が熱くなるのを感じていた。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:30:43.32 ID:UzWn/N/3O
- (;^ω^)「み、みんな……とりあえず落ち着…」
(*゚∀゚)「アハハハハ!! ねぇ!! もうダメだよ渡辺さん!!
死んでるよ!? アハハハハハ!! 捨てて来よう? ばれたらヤバいよ!?
ねぇ? また棄てればいいじゃん? アハハハハハ」
(;^ω^)「しぃ…さ…」
しぃさんが壊れた。
ムリもない。
(´;ω;`#)「何言ってんだよ!? ふざけるなよ!!
警察だ!! 誰かが殺したんだろ!? おぉい!?」
ダメだ。ショボンもまともじゃない。
(゚Д゚;,)「ハァハァ…落ち着けショボン…」
(´;ω゚`)「お前もグルか? ギコ!!」
(゚Д゚;,)「何言ってんだよ!? 落ち着けショボン!!」
(´ ω `)「落ち着けるわけがない……そうか…みんなグルなんだな!?」
(^ω^ )「ショボン!! 気持ちはわかるけど…まだ殺されたとは限らないし…僕たちの中に犯人がいるとも……」
(´゚ω゚`)「じゃあ弐田はどこ行ったんだよ!? 何を隠してるんだよ!?」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:32:49.30 ID:UzWn/N/3O
- 何故?
急用で帰ったって言ったじゃないか。
(;^ω^)「とりあえずショボン。一回落ち着いて、皆で今後の事を考えるお!?」
(´;ω)「いやだ!! 僕は死にたくない!! 僕は死にたくないぃぃぃぃぃぃ!!」
ショボンは、叫ぶと同時に走りだした。
まさか……
(;,゚Д゚)「やべぇおいかけろ!!」
(^ω^;)「ツン!! しぃさんを頼むお!?」
ξう;)ξ 「ブーン……」
('A∩)「ゴホッ…ちょっ…まっ……俺も……」
ツンにしぃさんを預けて僕らは走りだした。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:34:18.44 ID:UzWn/N/3O
- (^ω^;)「ハァハァ…ショボンはどこに……」
長年放置されていたからだろうか、雑草が鬱蒼と茂っていた。
とにかく、ショボンを見つけなくては…
警察にでも行かれたら…。弐田の事がばれたら……。
(^ω^;)「…!!」
うあぁあぁあああああ!!
遠くから聞こえる悲鳴。
あれは…ギコ?
しかもそこはさっき僕が探した所だ…?
(;,゚Д゚)「ショボぉぉぉぉおン!!」
(;^ω^)「……う…」
間違いない。
ショボンだ。
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:35:48.00 ID:UzWn/N/3O
- 朽ちかけた木に、トレーナーで…首を吊ったショボンが、そこにいた……。
(;'A`)「ハァハァ……いたのか?」
泥だらけのドクオ兄さんが、不意に現れた。
何でそんな方から……また道に迷ったのか。
(;'A`)「うあぉ!? し、死んでる?」
(;, Д )「ちくしょぉ……誰が…こんな……」
降り始めた雨は、ギコの流した涙の様だった。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:37:30.66 ID:UzWn/N/3O
- ξヽ゚听)ξ「どう…だった?」
(゚Д゚,,)「死んでた……多分自殺だ」
ξヽ゚听)ξ「そう……」
やつれたツンが素っ気なく言う。人は、人の死に慣れていくものなんだなぁ。不謹慎にも僕はそんな事を思っていた。
その一方で自らの性癖を恐れていた。
何故だろう。何故ショボンの死体を見て勃起していたのだろう。渡辺さんの時も、弐田の時も興奮していた。
崩れた空模様は、まるで僕らの内情を映し出したかの様だ。
ゴロゴロと唸る雷に、打ち付ける様な雨が、静まり帰った部屋によく聞こえた。
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:39:21.89 ID:UzWn/N/3O
- (;'A`)「とにかく…離れないようにしよう。皆でいれば誰かが消えることなんてないハズだ」
(;,゚Д゚)「……本当か? 犯人はあんたかもしれないだろ?」
(^ω^;)「ギコ!!」
(;,゚Д゚)「大体あんたが……!!
いや、すんません……」
皆、疲弊しきっている。ムリもない事だ。
ギコがすっと立ち上がった。
(゚Д゚;,)「俺はしぃの傍にいる。二人ならいいだろ?」
(;^ω^)「…気を付けてお」
止めてもムダだろう。
ドクオ兄さんは複雑な表情を浮かべていた。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:42:22.68 ID:UzWn/N/3O
- 鳴り止まない雷にも耳が慣れて来た頃、僕らはツンの淹れてくれたコーヒーを飲んで一息ついていた。
ξヽ゚听)ξ「もう帰りましょうよ…」
(^ω^;)「……」
僕だって帰りたい。
今思えば、弐田が死んだ時点で、帰れば良かったんだ。
もう遅い。
犯人を捕まえるなり、追い詰めるなりして、全てそいつの所為にする以外、僕らが無事に帰る事は出来ないのだ。
( ^ω^)「ドクオ兄さん……犯人が次に狙うのはきっとギコだお?」
何故か僕はそう思った。
一応理由はある。
狂ったしぃさんが何か出来るとは思えない。ギコは独りでいるも同然だからだ。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:43:44.79 ID:UzWn/N/3O
- ( ^ω^)「ギコには悪いけど…囮になってもらうお」
稚拙な作戦だと我ながら思う。
('A`;)「どういう事だ?」
( ^ω^)「犯人を誘きだすんだお」
僕は犯人がここにいるメンバー以外の誰かだと信じて疑いない。
僕らが寝静まった頃、そいつはギコを殺しにやってくると考えたのだ。
(;'A`)「なるほど……ちょっと怖いが…それしかないな」
ξ;゚听)ξ「寝たふりすれば良いのね?」
幸い僕の作戦に意義を唱える者はなく、すんなり作戦は実行された。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:45:03.99 ID:UzWn/N/3O
- …
……
…あれ?
( うω`)「ん…んん?」
いつの間にか寝てしまったらしい。
半回転の脳で現状を確認する。
( ゚ω゚)て 「あっ!? みんな起きるお!!」
何ということだ。
ツンもドクオ兄さんも泥の様に眠っていた。
(^ω^;)「まさか……」
いやな予感がした僕は、ギコの部屋へと駆け出した。
(^ω^;)「ギコ……ハァハァ…無事で…」
静かだ。
いやに雨音だけが大きく感じた。
ギィ……
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:47:18.83 ID:UzWn/N/3O
- 立て付けの悪い扉を開くと暗闇に人影が見えた。
(゚ω゚;)「ハァハァ…」
恐る恐る人影に近づく。
(゚ω゚;)「ギコ? しぃさん?」
その瞬間、静まり返った部屋に凄まじい雷鳴と、稲光が射し込んだ。
稲光によって照らしだされたその二人は、重なるように寝そべっており、衣服も身につけていなかった。
いや…それよりも……
(゚ω゚;)「し、死んでる」
そう確信すると同時に、部屋に明かりが灯された。
(;'A`)「ブーン…」
ξ;゚听)ξ「イヤァァァァァァァア!!」
ギコとしぃさんは、交わったまま息絶えていた。
ギコの背中は無数の刺し傷でうめつくされており、しぃさんは恐ろしい物でも見た様な形相で空を見つめていた。
(゚ω゚;)「ドクオ兄さん!? 犯人を……」
(;'A`)「おおお落ち着けブーン!! その足下にあるのは何だ!?」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:48:38.70 ID:UzWn/N/3O
- (^ω^;)「足下…?」
視線を真下におとすと、赤い物体が転がっているのがわかった。
(^ω^;)「……なんだお? これ……」
ネズミか何かの死体の様に見えたそれは、近くでみるにつれ、僕の背筋を凍り付かせていった。
(゚ω゚;)「アワワワワワワワ!?」
僕は情けなくその場にしゃがみこんだ。
男性器だ。
それと……おそらく舌だ。
切り取られた男性器と舌が、無惨に投げ捨てられていたのだ。
推測するまでもないが、これはギコとしぃさんの物であろう。
(゚ω゚;)「アワワ……ハァ……ハァ」
あれ?
まただ。何故下腹部がこんなにも熱いんだ?
(;'A`)「な、なぁ…ブーン…お前……」
ξ;;)ξ「人殺し!!」
頭を殴りつけられたかの様な衝撃を感じた。
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:50:18.68 ID:UzWn/N/3O
- 僕が?
何故?
(;'A`)「やっぱりお前だったんだな……可笑しいと思ってたんだ!! 弐田が死んだ時から」
何をいってるんだ?
ドクオ兄さん?
(;'A`)「渡辺さんが死んだ時だってお前が見つけた!! ショボン君もお前だ!!
なにより今この状況は言い逃れできないだろ!?」
えっ?わからない。
わからない……。
確かに僕が最初に見つけた。
でも……。
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:54:06.18 ID:UzWn/N/3O
- ……本当か?
本当にそうか?
僕がやってないって言い切れるのか?
ξ;;)ξ「あたし知ってるわ!! 弐田君がいなくなる前の夜、あんた弐田君の部屋に行ってたでしょ!?」
そうだっけ?
そうだ……あの晩、僕は弐田に呼ばれて……
<ヽ`∀´> ホルホルwwwあの事バラされたく無かったら、お前の彼女一晩貸すニダ
( ω ) ……
あの晩僕は……
<ヽ`∀´> オラ、早く呼んで来るニダ!!
<#`∀´> その目は何ニダ!?
( ゚ω゚) ……
弐田を殺した!?
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:55:38.00 ID:UzWn/N/3O
(゚ω゚;)「僕が……!?」
(;'A`)「やめろ!! 近づくな! お前はまともじゃない!!」
僕はまともだお…
僕はまともだお……
ξつ;)ξ「お願いブーン……もうやめて……」
違うんだ…
ツン…。
(;'A`)「ヤバイっ!! こいつ目がイッてる!! ツンちゃん!! 逃げよう!」
ξ;;)ξ「ブーン!! ブーン!!」
ドクオ兄さんが、ツンの手を引いて走りだした。
待って!!
違うんだ!!きっと何かの間違いだ!!
僕は気持ち悪くなりその場にしゃがみこんだ。
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 08:58:27.12 ID:UzWn/N/3O
- ( ω )「はぁ…はぁ……」
どれくらいの時間吐いていたのだろうか。
(つω∩ )「…ぇほっ……」
気付くと雨は止んでいた。
静かだ。恐ろしい位に。
嫌だ……孤独は嫌だ……!!
( ;ω;)「……ツン」
僕はツン達を探し歩き始める事にした。
歩きながら数日の事を思い起こしてみる。
弐田をやったのは僕か?
渡辺さんは?
ショボンは?
……わからない…。
Σ(^ω^;)「!?」
ガラスの割れる音だろうか?
思わず振り返った方角からは、僅かに灯りが漏れていた。
(ω^;)「……ゴクッ」
僕は恐怖心を押さえつけ、その灯りのもとへ歩きだした。
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:01:07.01 ID:UzWn/N/3O
- Σ(^ω^;)「わっ」
足下にあったガラスの破片を踏んでしまった。何をビビってるんだ僕は。
自嘲しながら足下のガラスを拾い上げた。
それは毒々しい色使いで“塩本ワイン”とかかれた、ワインのボトルだった。
(^ω^;)「ん?」
ギシギシギシギシ……何かを一定のリズムで軋ませる音がかすかに聞こえる。
この部屋の奥から……。
あれ?
軋む音に交ざって、人の声が時折聞こえる。
「イヤァ…テ…」
(^ω^;)「…!?」
まさか…?
僕はそれを理解した瞬間、叫びながら走りだした。
(゚ω゚;)「ツン!? ツーーン!!」
軋む音がだんだんと近づく。
それにつれて、声も大きく聞こえる。
「イャァァァァァ!! やめてぇぇええ!!」
一枚の扉を隔てた向こう側。彼女はいる。
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:02:43.59 ID:UzWn/N/3O
- (゚ω゚;)「ツン!!」
「ダメっぇぇえ!! こないでぇぇえぇぇ!!」
――――僕は扉を開けてしまった……。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:06:32.09 ID:UzWn/N/3O
- なんで?
( ω )「うそ…だお?」
なんで?
ξ;;)ξ「嫌ッ!! こないでぇぇぇぇ!!」
なんで?
('∀`)
(゚ω゚ )「何でお前がああああぁあ゛ぁ!!」
汚い笑みを浮かべたそいつは、僕のツンを汚していた。
ξ;;)ξ「やめてっ……ぁぁ…ブーン…見ないで……ンンッ…」
パンパンパンパン……あいつが汚い腰を打ち付ける度に、全身に血が流れる。ドクドクドクドクと…。
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:08:32.08 ID:UzWn/N/3O
- ('∀`)
( ω )「なんで? なんでだお?」
('A`)「なんで? か…」
フヒヒと、不気味な笑みを見せるとそいつは語りだした。
('∀`)「お前、小さい頃カーチャン亡くしたよな。と、思ったら父ちゃん失踪。学校もろくに行けなかった。」
やめろ。そんな話は。
('∀`)「中学でうまくやれると思ったら、イジメ」
やめろ。
('∀`)「苦労して入った高校にはそのイジメの主犯格」
(゚ω゚ )「やめろぉぉぉ!! 何の関係があるんだぁあ!?」
('A`)「……」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:12:14.31 ID:UzWn/N/3O
「全部、俺」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:14:38.74 ID:UzWn/N/3O
- ああああああ
うそだ!!うそだろ!?ホントに!?
僕の身に起こった不幸な出来事は、全てドクオ兄さんの仕業だっていうのか!?
('∀`)「フヒヒ…
そうだよ」
あああああ。やむろ。ちがう。やめてくれぇ。
('∀`)「ちゃんと見ろよ。ブーン」
ξ;;)ξ「だめっ!! 見ないで……」
あぁぁぁぁあなんでおまえがぼくのつんとせっくすしてるんだ。
(*'∀`)「ハアハアハアハアハア……ツンたん…ぼくの毒を受け止めてね…ハアハア」
ξ;;)ξ「イャァァァァァ…止めて……それだけは……ねぇ…やだよぅ……」
(*'∀`)「ハァハァ……ウッ…」
ξ;;)ξ「ァァァア……」
('A`)「ふぅ……」
ああああああああああ……
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:19:01.33 ID:UzWn/N/3O
- …
……
………暗い。
どこだ?ここは?
('A`)「気に入らなかったんだ。お前が。幸せな家庭に生まれたお前が……」
そっか…ドクオ兄さん。あんたが……。
('A`)「全部ぶち壊してやろうと思った」
全部あんたがやったんだね。
('A`)「……」
ずっと…生まれてからずっと……。
('∀`)「しね」
ドクオ兄さんが近づいてきた。
その毒々しい笑みで。
ほら、神様なんていないじゃないか。
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:22:20.57 ID:UzWn/N/3O
- エピローグ、
( ・∀・)「隣のクラスに転校生来たのしってる?」
( ><)「知ってるんです! なんか前の学校で事件に巻き込まれたとか」
( ゚∀゚)「あ!! じゃあ帰りに話し掛けてみようぜ!!」
キーンコーンカーンコーン…
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:24:07.24 ID:UzWn/N/3O
- 「やあ。初めまして」
( ><)「僕ビロード!! よろしくなんです!!」
「転校したばっかりで色々わからないから教えてくれる?」
( ゚∀゚)「いいけど……なぁ、あんた前の学校で事件に巻き込まれたらしいけど……何があったんだ?」
(;・∀・)「長岡!! 変な事聞くなよ!!」
(´・ω・`)「事件? 違うよ。あれはゲームさ。ただのゲームだよ」
(;・∀・)「そ…それよりゲーセンでもいかない!?」
( ><)「それは昨日行ったんです!!」
( ゚∀゚)「そうだったなwwwwどっか行きたいとこあるか? 塩本?」
(´・ω・`)「海……」
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 09:26:39.51 ID:UzWn/N/3O
ふふふ。
9人目だったんだ。僕。
( ^ω^)毒々のようです おわり
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:01:26.62 ID:UzWn/N/3O
- ('A`)ドクハクのようです
神様なんていない。
俺は知っていた。生まれながらに。
片親、虐待、学習障害、ブサメン、運動音痴、おまけに貧乏だ。
俺はこの世の不幸を一身に背負ったんじゃないかと思う。
ある日隣に引っ越してきた家族。
子どもが生まれたばかりで、幸せの真っ只中。
羨ましかった。悔しい程に羨ましかった。
その日からだ。
俺は隣人に対し嫌がらせを始めた。ゴミを投げ込んだり、植木鉢を壊したり。
子どものイタズラ程度だ。
だがそれで、親父の暴力が収まる訳もなかった。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:03:23.15 ID:UzWn/N/3O
- 隣のガキが、小学校に入った頃。俺に幸運の女神が微笑んだ。
たまたまだ。恐らくただ一度の過ちだろう。
J( 'ー`)し(´∀` )
隣のババァの浮気現場。
俺はついてる!!
直ぐ様奴の夫に密告。
別れるに別れられないのか、夫は息子を虐待するようになった。
ハハッ。そりゃそうだ。あんたの息子は本当の息子じゃないって言ったんだからな。
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:04:39.17 ID:UzWn/N/3O
- あいつが中学校に上がる前。
あいつのお袋を脅して殺した。
フヒ。心の拠り所を無くしてどうだ?
だが、どうだ。
あいつめ。中学校生活を楽しんでやがる。
ダメだ!!
お前は幸せになっちゃいけないんだ。
盗んだリコーダーを、カバンに入れてやった。
簡単にイジメが起こった。
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:06:04.61 ID:UzWn/N/3O
- <ヽ`∀´>「ドクオさんあざすニダ!! 今度は巨乳系がいいっス」
いじめっ子の弐田を買収するのは簡単だった。
虐められるあいつを見て自慰をした事もあった。
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:07:25.15 ID:UzWn/N/3O
弐田とあいつが同じ高校だったのはたまたまだ。
俺はついてる。
弐田に学校の事を聞いて、塩本の存在を知った。
塩本グループは、じいちゃんのホテルの親会社だった。
(´・ω・`)「ふむ。毎日に退屈していたんだ。楽しそうだね」
塩本も簡単に買収出来た。
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:09:37.60 ID:UzWn/N/3O
- 夏。
親父が失踪した。
金が尽きたんだ。
俺はどうすればいい?
大学なんてどうせ受からない。バイトなんかした事もない。
( A )「終わらせよう」
ドクオ兄さんと行く三泊四日サマーツアー。
どうやら塩本は、あいつからも誘われていた様だ。8人になっちまったな……。
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:12:28.72 ID:UzWn/N/3O
- こんなに上手く行くとは思わなかった。
('A`)「なぁブーン。やっぱり弐田を殺したのはお前か?」
ブーンは喋る事がない。
('A`)「渡辺レイプしたのは俺だけどな。しぃのアソコも具合よかったな…フヒヒ
しかし、塩本はやりすぎたな。失踪で良かったのに自殺のふりまでするとはなwww」
('A`)「でもギコをやったのは誰だ? お前もしかしてあの時起きてたのか?」
('A`)「お前も好きだろ? 死体とか欠損とか死姦とか……」
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/10/08(木) 10:13:34.98 ID:UzWn/N/3O
- なぁブーン。
俺には人間の血は流れてないのかな。
この身体を、ドクドクドクドク流れてる汚いものは何だろう?
何色何だろう?
おいしいのかな?
みたい。みたい。みたい。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク……
俺は、首もとに深くナイフを突き立てた。
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