川 ゚ -゚)は武者のようです

4 名前:◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 17:57:59.64 ID:AbndwXfv0
川 ゚ -゚)は武者のようです



第一話 ようこそ


街へと続く道上に、一軒の団子屋があった。
至って普通の、特に変わったところのない団子屋である。

団子屋の前では、一人の若い男が歌を口ずさみながら、竹箒で掃いていた。

(,,  ゚)「大事な一寸法師 無くしたりしたら大変よ♪」

その後ろ姿に、声が掛かった。

「もし、団子を一つ頂けないだろうか」

男は振り向いた。

(,,゚Д゚)「お、いらっしゃいませー」


〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「団子を一つ、くれないか」


一人の落ち武者が、そこに立っていた。

7 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 17:59:24.73 ID:AbndwXfv0
(;゚Д゚)「……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

(;゚Д゚)「て、店長ゥー!! 店長ゥー!!」

( ´∀`)「何だモナ」

(;゚Д゚)「お、落ち武者ですよ落ち武者!! 」

( ´∀`)「落ち武者?」

 〆⌒ヽ
 川 ゚ -゚)「お、落ち武者じゃないよ」
 /つと ノ 
 しー-J

( ´∀`)「……」

(;゚Д゚)「……」

( ´∀`)「落ち武者じゃないって」

(;゚Д゚)「えぇっ!? 」

8 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:00:34.61 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「それによく見るモナよ。こんな人が落ち武者って信じる方が無駄モナよ」


            〆⌒ヽ
            川 ゚ -゚) キャ
              iヽ)(/
             |  |
             し`J 

( ´∀`)「ね?」

(;゚Д゚)「いや『ね?』じゃなくって」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「団子を貰えないだろうか」

( ´∀`)「ほらギコ、注文されたモナ」

(;゚Д゚)「いや作るのはあんただろ」

( ´∀`)「もう団子は出来てるモナ。持ってくるのはギコの仕事モナー」

(,,゚Д゚)「ちっ、分かったよ」

- = ≡三(,,゚Д゚)ピューン

11 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:01:45.82 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「……うちのギコが、失礼しましたモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「慣れてるから大丈夫だ」

( ´∀`)「……今日は良い天気ですモナ。こんな天気の日は、きっと良い日になるモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……ここの団子は、美味しいと予てより聞いていた」

( ´∀`)「ありがとうございますモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「一度で良いから、食べてみたかった」

( ´∀`)「……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

12 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:03:04.71 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

( ´∀`)「……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

( ´∀`)「……」          「ホウ酸団子お待ち遠様だゴルァ!!」(゚Д゚,,)三≡= -

( ´∀`)       「ホウ酸団子お待ち遠様だゴルァ!!」(゚Д゚,,)三≡= -

( ´∀`)様だゴルァ!!」(゚Д゚,,)三≡= -

( ´∀`)!」(゚Д゚,,)三≡= -



   ̄ ̄ ̄ ̄-----_______ \ | / /
---------------------   。 ← ギコ
_------------ ̄ ̄ ̄
       ∧ ∧    / / |  \     ン
      (モナ )  /   /  |    \   ウ
     /     \ /   /  .|     ┌┴┐
   / /   /\ \  ./    |       /
   | L/   /  \ \_,、  │  l l /
 ⊂[m/   |二二 ̄l  ( ̄ ̄ )  /
    ( (.  |     ̄^^^ ̄ ̄ ─┐
    ヽ, |  |   /      | ─┘
第一話 完

15 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:04:01.47 ID:AbndwXfv0

第二話 さようならギコ。ようこそ尺八


( ´∀`)「お前もうクビだモナ」

(,,゚Д゚)「何でだよ」

( ´∀`)「お客さんにホウ酸団子食わせる奴はいらないモナ」

(,,゚Д゚)「俺の代わりはいるのかゴルァ」

( ´∀`)「いるモナよ」

(,,゚Д゚)「どこだよ」

( ´∀`)「あそこモナ」


     ___
     |iiii::: : |  パピー
     |iii≡iii|    プペポー
    つAと ノ
  ♪〜 Θノ |
     u−u 


(;゚Д゚)(きょ、虚無僧ゥゥゥゥゥゥゥゥ!? )

17 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:05:07.81 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「という事でギコはクビ」



            シュッ
          | | | | | | |    チャラッチャラッチャーン♪ミヨヨヨーン…
       ________.
       \  ∧∧ ゴルア!? |\
         \(;゚Д゚)      |  \




〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)(……地面が割れた)


( ´∀`)(……地面が割れた)
___
|iiii::: : | コフォー
|iiiiii≡|  コフォー

18 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:06:11.65 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「旦那、何もそこまでする事無かったんじゃ」

( ´∀`)「いえ、私も地面が割れるなんて思ってもいなくて……」
___
|iiii::: : | コフォー
|iiiiii≡|  コフォー

( ´∀`)「まぁギコならなんとかなるかと」


      〆~
       ノ  ヒラリ 
  □ 〜´      ヒラリ


( ´∀`)「紙……?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「え?」

( ´∀`)「いやその髪じゃないですから」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「そうか……」

19 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:06:53.40 ID:AbndwXfv0
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
       |                    |
       |                    |
       /    ̄ ̄ ̄ ̄      /
       /              /
     /     ボスケテ      / 
     /       by  (,,゚Д゚)/ 
    /   ____     / 
   /             /
 /             /  
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

( ´∀`)「ボス」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「ケテ」
___
|iiii::: : | コフォー
|iiiiii≡|  コフォー


〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「どうするんだ、旦那」

( ´∀`)「ギコならなんとかなるかと」

第二話 完

22 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:10:04.11 ID:AbndwXfv0

第三話 キャラが定まらない


( ´∀`)「団子は美味しいですかモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「はい」

( ´∀`)「お茶はどうですかモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「お願いします」
___
|iiii::: : | コフォー
|iiiiii≡|  コフォー
    つ旦

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)つ旦「ありがとう」

25 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:14:50.65 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「……この後は、どちらに行かれるんですかモナ?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)つ旦「……」

ことん。と湯飲みを置くと、落ち武者は穏やかな顔をした店主へと、顔を向けた。

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……私は、何処に行くのでしょうか」

( ´∀`)「……この先の街?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「ちがうよ」

( ´∀`)「じゃあ分かりませんモナ」
___
|iiii::: : | コフォー
|iiiiii≡|  コフォー

( ´∀`)「……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

29 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:18:32.39 ID:AbndwXfv0

第四話 ベリーベリースピーク。饒舌な奴


___
|iiii::: : |
|iiiiii≡|「最初は堅いイメージだったじゃん?いや、口数が少なかったから勝手に
     思ってただけだけどさ、素直クールが武者だぜ?落ち武者だけど。やっぱ
     堅いイメージがつくじゃん。なのにお前超カワイイだとかリスペクトだとか
     裏切られた気分だよ。いや禿げ頭の時点で裏切られた気分だったけどさ。
     それにお前らあのままgdgdに続け〆⌒ヽだったの?ツッコミなしで?
     そりゃぁお前バカだよ。超バカ。あ、川 ゚ -゚)超ってつけちゃった。でもいいや。
     自由だし。フリーダム。( ´∀`)うはwwww英語も使っちゃったwwwww
     いや、でもまじツッコミ訳とかいないわけ?自分?自分無理ッスwwwww
     お前らをつっこめる技術持ってないっすwwwサーセンwwwwww」

( ´∀`)(ツッコミ……)

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)(それらしいのは……)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
            シュッ
          | | | | | | |    チャラッチャラッチャーン♪ミヨヨヨーン…
       ________.
       \  ∧∧ ゴルア!? |\
         \(;゚Д゚)      |  \
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
     。 0      0 。
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)(地面の中……)(´∀` )

31 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:19:51.46 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「とりあえず人と話すときくらい顔を見せなさい」


      ___ 
〆⌒ヽ  |iiii::: : | 
川 ゚ -゚)つ|iiiiii≡| ミ  スポン
            γ⌒ヽ
            ξ゚听)ξ あ





γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

( ´∀`)(すっげぇ。残りの髪がカールしてる)



γ⌒ヽ
ξ////)ξ「は、恥ずかひぃ……」

33 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:21:55.33 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ
ξ////)ξ「恥ずかひくて何も言えなひ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」
      ___
〆⌒ヽ  |iiii::: : |  スッ
川 ゚ -゚)つ|iiiiii≡|
      ξ゚听)ξ

     ___
     |iiii::: : | 
ドギャ--|iii≡iii|--ーン
    ⊂   ⊃
     i   i
     u−u 

___
|iiii::: : |
|iiiiii≡|「ちょwwwwいきなり外すとか恥ずかしすぐるwwwwwやめれwwww
     ていうか許可をしっかりと得てからやれよ。バカなの?アホなの?
     もしも私が見るのも悲惨な程の傷を顔に負ってたらどうするの?
     気まずくない?黙ってまた被せるの?それも気まずくない?
     友達と遊んでたのに友達の友達がたくさん来た時くらい気まずいわよ。
     どういう顔すればいいのかわからないわよ。徐々に距離を置いていくしか
     方法はな      ___ 
          〆⌒ヽ  |iiii::: : | 
          川 ゚ -゚)つ|iiiiii≡| ミ  スポン
                    γ⌒ヽ
                    ξ゚听)ξ あ

36 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:26:30.04 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ
ξ////)ξ「は、恥ずかひぃ……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

( ´∀`)「まぁ……とりあえず団子でも食べるモナ?」

      γ⌒ヽ
- = ≡三ξ////)ξ「お茶は入れます……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「団子を食べる用意は出来ている!! 」

- = ≡三( ´∀`)「すぐに団子作るモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……あ、お茶まだ飲んでないのあった」(※第三話参照)


  〆⌒ヽ
  川 ゚ -゚)   頂きます
  ( つ旦O
  と_)_)

  〆⌒ヽ
  川 ゚ ◎゚)   ズズ…
  ( ゛ノ ヾ
  と_)_)

38 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:29:22.49 ID:AbndwXfv0
  〆⌒ヽ
  川 ゚ -゚)   …………
  ( つ旦O
  と_)_)


  〆⌒ヽ て
  川゚'Д'゚ ) (   ……っ!!!
  ( つ旦O
  と_)_)


  〆⌒ヽ
  川゚'Д'゚ )  ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゜*・:.。


      _ _  ξ  
    (´   `ヽ、     __   「団子持ってきたモナー」(´∀` )三≡= -
  ⊂,_と(    )⊃  (__()、;.o:。
                  ゜*・:.。


      _ _  ξ  
    (´   `ヽ、     __     (´Д` )「え?」
  ⊂,_と(    )⊃  (__()、;.o:。
                  ゜*・:.。

40 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:32:08.37 ID:AbndwXfv0
(;´Д`)「ど、どうしたモナ?」

γ⌒ヽ
ξ////)ξつ旦「と、とりあえずお茶でも飲んで落ち着きましょう」

(;´Д`)「そ、そうモナね」

(;´◎`)  ズズ…

γ⌒ヽ
ξ////)ξ「わ、私も飲もうっと」

γ⌒⌒ヽ
ξ//◎//)ξ  ズズ……


      て
(;´Д`) (  はうっ




               ぅぉぇっぷ
           〃⌒ ヽフ
          /   rノ
         Ο Ο_)***

42 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:33:08.74 ID:AbndwXfv0
(;´Д`)(超絶に( ゚Д゚)マズーだモナ)

(;´Д`)(尺八は大丈夫モナか?)


  



         ◤◥◣
  ▂  ◢◤▀〓▲▂▐         ▂ ▪ ▂▄▅▆▇■▀▀〓◣▬ ▪ ■ … .
 ▍ ▼     ◥◣▼        .▂▅■▀ ▪ ■ ▂¨ ∵▃ ▪ ・
  ▀▍ ◢◤     ▅ ▐◣   ◢◤ ◢▇█▀ ¨▂▄▅▆▇██■■〓◥◣▄▂
    ▍  ▅ ◢■     ▍ ■ ▂▅██▅▆▇██■〓▀▀ ◥◣ ∴ ▪ .
  ▐   ▂   ▐◣ ▐▅▇███████▀ ▪ ∴ ….▅ ■  ◥◣
   ▀◣▂  ▀◥▅▆▇████████▆▃▂  ▪ ■▂▄▃▄▂
     ◥◣▄▂▄▅▀   ■  ¨ ▀▀▀■▀▀▀ ▪ ■ ∴‥     ※尺八です




(;´Д`)(ダメだったモナ)

第四話 完

43 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:33:52.54 ID:AbndwXfv0

第五話 天国か地獄か


目を覚ますと、そこは真っ白な世界だった。
距離感が分からなくなる程の白さではない。
自身の影もある。感覚が狂うような事は無かった。

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「ここは……」

呟くと、目の前にある床が突然開いた。
何だかデジャヴ。




           ウイーン
       ________.
       \    ∧∧    |\
         \  (,,゚Д゚)    |  \



〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

44 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:34:28.54 ID:AbndwXfv0


                    ウイーン
       ____∩∧∧__._
       \     ヽ(,,゚Д゚)     |\
         \     \⊂\   |  \




                ガショーーーーン
                 ∩∧∧
                 ヽ(,,゚Д゚)
                   \⊂\
                    O-、 )〜
                      ∪
                 ──────


〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」


            ∧∧
           (゚Д゚,,)  ……
〆⌒ヽ       ⊂  ⊃
川 ゚ -゚)「……」    |  | 
            |  |〜 
            し`J

45 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:35:44.22 ID:AbndwXfv0
            ∧∧
           (゚Д゚,,)  ……
〆⌒ヽ       ⊂  ⊃
川 ゚ -゚)「……」    |  | 
            |  |〜 
            し`J





          バ    サ   ァ

   / ̄ ̄ ̄\    ⊂⊃    / ̄ ̄ ̄\
  ///// ̄\  ∧ ∧  / ̄\\\\\
 ( ( //// ̄\\(゚Д゚,,) // ̄\ \\) )
     (/(/// ̄(⊃ と ̄\\\)\)
        (/(//|   |\)\)
         (/ ( /.|   | \)
               し`J


⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「俺様はギコエル。スーパー神様だ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

49 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:37:08.03 ID:AbndwXfv0
⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「……信じてないだろ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「まぁ別にいいけど」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「ここは……」

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「おっ。ようやく喋ったな。ここ?ここは天国と地獄の間だ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「ここで俺が生前の行いを見て天国行きか地獄行きかケテーイするわけだけど」

50 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:40:26.48 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……私は」

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「ところでこの羽めっちゃかっこよくない?最新モデルなんだけど、これさえあれば女神に
    もてまくりんぐだって言うから買ったんだけどこれがモテないのよ。自分で言うのもアレだけ
    ど結構格好いい顔じゃん?俺。なのにモテないんだよ、いい加減親に孫を見せてあげたいん
    だけどさー。なかなかそうはいかないんだよね。それにお見合いって手段もあるけどあんまし
    やりたくないじゃん?初対面じゃん?親も「ま、ま、ここは若い二人にでも」って言うけど
    俺一億歳超えてる訳よ。若くねーwwwって感じじゃん。相手も下手すりゃ2億歳だったり?
    6千万歳だったりしたら、神様の世界じゃもうロリコン扱いだからね、ちなみに。
    お前らの世界じゃよぼよぼどころか骨だよ骨。だけど


 ガシッ
      ⊂⊃
〆⌒ヽ  ∧ ∧  
川 ゚ -゚)つ(,,゚Д゚)

51 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:40:56.07 ID:AbndwXfv0
      ⊂⊃
〆⌒ヽ  ∧ ∧  
川 ゚ -゚)つ(,,゚Д゚)




      ⊂⊃
〆⌒ヽ  ∧ ∧  
川 ゚ -゚)つ(゚Д゚,,)




      ⊂⊃
〆⌒ヽ  ∧ ∧  
川 ゚ -゚)つ(゚Д゚,,) ごめん






                  まじごめん…
                     _
                     0
                     εl|ヽ0
                     ノ) |`
                         ノ)

54 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:41:37.68 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……私は、地獄行きだろうか」

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「知るかバーカ!!」



       ソイヤッ
   ○ノ  
   / ̄   ミ
  ノ)            |
             へ|  ノ
               ヽ○
                ノ   ゴメンナサイッッッッッ!!!



⊂⊃
∧Ω∧  
(,,゚Д゚)「掻い摘んで話すと、ワイはお前を生き返らせにワイルドワイバーン」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

55 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:42:18.28 ID:AbndwXfv0
⊂⊃
∧Ω∧  
(,,゚Д゚)「お前の死ぬ予定は未だだ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「私は……いつ死ぬのですか」

⊂⊃
∧Ω∧  
(,,゚Д゚)「さぁ?それはお前が生き返ってすぐかもしれないし、まだまだ先かも知れない」

   ⊂⊃
   ∧ ∧  「とにかくお前は、あの時に死ぬ予定では無かったんだ。
 ヘ (,,゚Д゚)ヘ     まぁこういう事は良くあるから気にしないで」
     |∧ 
    /   荒ぶる鷹のポーズ!

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「あ、今から話す事は俺の気まぐれ。ちょっと久々に人と話したら
    喋りたくなって来た。まぁ聞かなくてもいい話なんだけどさ、
    まぁ聞いてくれよ。え?どっちだよって?知るかバカ!! 」

57 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:44:40.43 ID:AbndwXfv0
人ってのは酷く脆いもんだ。
どんなに素晴らしい才能を持ってたとしても、
その時代の時の人だとしても、


                 ●
                 |    +
              + γ ⌒ヽ
                ( ・∀・/') 鳴かぬなら
              と/   ノ
              (´ _  〈         鳴かせてみせよう
               し' ヽ,_,)
                                       ホーホケキョ
 
時代を動かした人間でさえ、同じ人間に殺されたりするだろ。
時にはよくあるような病気であったり、ちょっとした怪我だったりな。


                  ●
                   |      )
               と(。 。 )O⌒`⊃



人間は食物連鎖のトップだとしても、その寿命は驚くほど低かったりすると思う。
その短い命を、人は頑張って満足のいく物にしていくんだ。と、思う。

60 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:46:55.31 ID:AbndwXfv0
   ゴオォォォォォォォ
    ,从ヘ人::ヘ
   ゝ::⊂⊃::ヘ
  ゝ:::∧ ∧:::ゝ
  ゝ:::(,,゚Д゚)::ヘ 「自分だけの人生、自分だけの命」
 ゞ::::/v::::::ヘ
 ゝ:/>::::::::ゝ

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」


行き着く先はみんな同じ「死」だけれど、みんな同じじゃない。自分だけの「死」を作り上げていくんだ。
一億歳生きてる俺からすれば、逆に凄いよそれは。考えられないよ。

如何に満足に死ねるか、そうやって生きているんだもの。


  殆ど俺の考えで、どーでもいい話だけどよ、
  まぁ要はお前の人生、これから何をするかどうかで、変わってくんじゃね?って事だ


   / ̄ ̄ ̄\     *'``・* 。    / ̄ ̄ ̄\
  ///// ̄\   |⊂⊃  `*。 / ̄\\\\\
 ( ( //// ̄\\,。∩∧ ∧  * // ̄\ \\) )
     (/(/// ̄+ (゚Д゚,,) *。+゚ ̄\\\)\)
        (/(//`*。 ヽ、  つ *゚*\)\)
           (/ ( /`・+。*・' ゚⊃ +゚
               ☆   ∪~ 。*゚
                `・+。*・ ゚

61 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:47:37.90 ID:AbndwXfv0
⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「あ、一応今回の記憶は消しておくんでヨロッ!! 」

〆⌒ヽ
川;゚ -゚)「あ、おい」

瞬間、目映い光が落ち武者を包み込んだ。
長い長い時間、目を瞑ったような気がした。
次に目を覚ますと、目の前には困惑した表情の店主がいた。

63 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:48:32.66 ID:AbndwXfv0
(;´Д`)「だ、大丈夫かモナ?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「む……大丈夫だ」

( ´∀`)「ほっ……良かったモナー」

心の底から安心したのだろう、大きく息を吐き出すと、店主はいつものように
朗らかな顔をした。

どうやら店の中に運ばれていたらしく、落ち武者は布団の中に包まれていた。
側には水が置いてある。

立ち上がり、去ろうとする店主に向かい、落ち武者は声を掛けた。

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……私は、素直クールというものです。この度は何と言ったらいいのか。
     本当に有り難う」

( ´∀`)「……モナはオマエモナーというモナ。
      どういたしましてだモナ」




( ´∀`)「あ、ちなみに色々大変だったから、しめて100両モナ」

第五話 完

65 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:49:53.97 ID:AbndwXfv0

第六話 未知との遭遇


団子屋の前に一人、虚しく倒れている者があった。
動く気配が感じられない。

それを見つめるのは、この店の主人であった。


( ´∀`)(三人目だモナ)





              __,,,,,,
         ,.-'''"-─ `ー,--─'''''''''''i-、,,
      ,.-,/        /::::::::::::::::::::::!,,  \
     (  ,'          i:::::::::::::::::::::;ノ ヽ-、,,/''ー'''"7
      `''|          |:::::::::::::::::::::}     ``ー''"
        !       '、:::::::::::::::::::i
        '、 `-=''''フ'ー''ヽ、::::::::::/ヽ、-─-、,,-'''ヽ
         \_/     ヽ--く   _,,,..--┴-、 ヽ
                     ``"      \>

67 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:50:59.49 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚トソン「いや、ホンット助かりました」

( ´∀`)「困ったときはお互い様だモナ」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「それにしても……」

( ´∀`)「?」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「いえ、なんといいますか……多い、ですよね」

( ´∀`)「……?」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「所謂、落ち武者というものが」

( ´∀`)「あぁ!! 」



〆⌒ヽ       γ⌒ヽ      /⌒ヽ
川 ゚ -゚)  1   ξ゚听)ξ 2   (゚、゚トソン  3


( ´∀`)「まぁ、まだ三人ですし」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「まだ!? 」

69 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:55:58.67 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「でも1の人は落ち武者じゃ無いっていってましたモナ(※第一話参照)」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「ごめんなさい嘘つきました落ち武者です」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「やーいやーい嘘つきはいけないんだー。ドロボウの始まりだよー」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「毟り取るぞ」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ ごめん



       ○
     /ヾ|>
_| ̄|○ .<

許してくださいッッッッッ!!!


〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「私は、後悔しないようにしたいんだ。
     だから、出来るだけ嘘はつかないようにしたい」

71 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:56:37.23 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「そういえば残りの髪の毛がカールしてる落ち武者さんが恥ずかしがってないモナ」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「フワモテカールなめんなし。
      何か、あんな吐血シーン見られたら羞恥の念が吹っ飛んでいったわよ」


( ´∀`)「それは良かったモナー」


                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;地面の中:::;:;;:::;;:::;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;:;:;:;:;::.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:;:;:;.::.::.::..::.::.::.::..::.::.::.::..::.::.::.::..::.::.::.::..:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:;:;:.::.: : : : (,,゚Д゚)ヒサビサノ: : : : : ::.::.:::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:;:;:. : : : : ノ( ヘヘ トウジョウ : : : ::.::.:::;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


(,,゚Д゚)「……上は賑やかだなぁ」

73 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:57:31.19 ID:AbndwXfv0
(,,゚Д゚)「みんな俺の事忘れてるのかなぁ」

(,,゚Д゚)「……何だか眠くなってきた」


                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・





――――――――――力が、欲しいか?







(,,゚Д゚)「え?」

74 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:58:01.03 ID:AbndwXfv0
                  ・

                  ・

       ♪
          そ れ か ら ど ん ど こ し ょ 〜
                              ♪

          ((*゚ー゚))   ((*゚ー゚))  ((*゚ー゚))
          ヽ|〃     ヽ|〃     ヽ|〃

                  ・

                  ・
/⌒ヽ
(゚、゚トソン「えーっと、井戸から水を汲んで来いって言われたんだけど……」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「……井戸どこだろ」


           ウイーン
       ________.
       \    ∧∧    |\
         \  (,,゚Д゚)    |  \


/⌒ヽ
(゚、゚トソン「井戸どこかなー」
 大

76 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 18:58:58.02 ID:AbndwXfv0
              ガッ
           ∧∧  て
           (,,゚Д゚)  (
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「井戸どこかなー」
 大


           ∧∧
           (゚Д゚,,)
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

/⌒ヽ
トソン ゚)「井戸どこk
  大



                誰だ貴様
           ∧∧
           (゚Д゚,,)
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

/⌒ヽ
トソン ゚) お前が誰だ
  大

第六話 完

77 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:01:32.77 ID:AbndwXfv0

第七話 落ち武者2




前回までのあらすじ

豆。




〜〜ここから本編〜〜

/⌒ヽ
(゚、゚トソン(なんだろうあれは。豆?豆かな?豆なのかな?女の子のお豆は何かな?
     どうすれば良いんだろう。育てる?そうか育てるのか。それにはまず何の植物
     か把握しなくちゃいけない。見る限りこけもも種だが、こけももはまず芽が生える
     のだけれどアレには無いからきっと別の種類だ。まぁ何にせよ植物だ。植物に間違いない。
     育てるには何が必要?水?栄養?そうだ、栄養だ。つまり肥料。肥料と言えば)

(,,゚Д゚)「……」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「そうだね、うんこだね」

(;゚Д゚)「は!?」

78 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:02:08.13 ID:AbndwXfv0

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「あの落ち武者、遅いわね」←汲んでこいと言った人

γ⌒ヽ                               〆⌒ヽ
ξ゚听)ξ「あの丸ダヌキ( ´∀`)は団子作ってるし、クー川 ゚ -゚)は怖いし」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「……私が見に行かないで誰が行く!! 」
 G  グッ

79 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:03:06.81 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「確かこっちの方だったわよね」



                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・




へぇ、地面が割れたんだ。大変だったね。
でもさ、地面の中で死ねば土葬要らずで良かったんじゃない?

\______ __________/
          |/
        /⌒ヽ
        (゚、゚トソン
(;゚Д゚)ヒドイナ (∩∩ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

              γ⌒ヽ
              (゚   ξ ξ ナニシテルノ アノコ

80 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:05:06.88 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ(いや、それにしても……)



             落ち武者2ビジョン


                ■■■■ イキテテタノシイ?
           ∧∧  ■■■■
       ウン  (,,゚Д゚)   (∩∩ )
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


        か っ こ い い わ ぁ
  

ξ ξ ξ
γ⌒ヽ
ξ////)ξ カーッ

第七話 完

81 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:06:04.22 ID:AbndwXfv0

第八話 ホラー




今更だけど耳があったりなかったりどうなってるの?
あるの?ないの?どっちなの?
\______ __________/
  ∧        |/
 ∵ ボシュッ /⌒ヽ      γ⌒\  キエエエエエエエエエエエエエエエ
∧ ・     (゚、゚トソン      ξ(゚听ξ三≡= -
(;゚Д゚)アルヨ  (∩∩ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



            
 /⌒ヽ   ギャー         γ⌒\ スチャッ
ヾ(゚、゚トソン三≡= - ∧∧    ((ξ(゚听ξ))グラグラ
            (;゚Д゚)ナンダコレ(∩∩ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


∧∧
(,,゚Д゚)「な、何だお前はゴルァ」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「何だっていいでしょ。それよりもアンタがなんなのよ」

82 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:06:58.49 ID:AbndwXfv0
∧∧
(,,゚Д゚)「俺はギコ。あそこの団子屋で働いてたんだゴルァ」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「そう、私はツンデレ」

∧∧
(,,゚Д゚)(何故だろう……初めて見た気がしない)

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ(なんだろう……初めて見た気がしない)

∧∧
(,,゚Д゚)(前にどこかで……?)

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ(これって運命……?)



∧∧
(#゚Д゚)(なんか……腹が立ってきたぞ。落ち武者だからか?)

γ⌒ヽ
ξ////)ξ(や、やだ……ドキドキしちゃうよぅ)

※二人は覚えてませんが、第一話で一瞬だけ会ってます

85 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:10:39.66 ID:AbndwXfv0
∧∧
(,,゚Д゚)「……ところで、あの店にいる虚無僧の事を知ってるかゴルァ」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「虚無僧?虚無僧ならわt



γ⌒ヽ
ξlli )ξ(お、思い出したァァァァァァァァァァァァァ!!!! )



∧∧
(,,゚Д゚)「わt……え?何?」

γ⌒ヽ                  /⌒ヽ
ξ゚听)ξ「私が吹き飛ばしたアイツ→(゚、゚トソンがその虚無僧、尺八野郎です」

86 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:13:06.39 ID:AbndwXfv0
∧∧
(,, Д )「そうか……アイツか……」

γ⌒ヽ
ξ;゚听)ξ ゴクリ

∧∧
(,,゚Д゚)「あ、とりあえず引っこ抜いてくれませんか?」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「おk」




           ソイヤッサッ
       γ⌒ヽ
       ξ゚凵ネ∧
        つ(,゚Д゚,) プラーン
        |  |人 ミ
        |  |       ポンポコッ
        し`J     M
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

88 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:16:23.62 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「……」

∧∧
(,,゚Д゚)「……」





 γ⌒ヽ       γ⌒ヽ       γ⌒ヽ
('ξ;゚听)')     ('ξ;゚听)ξ      /)゚听)')
` ,ヘ ,ノ       ヽ  つ   ヽノ  ノ´
 (/ )〜       と_ノ〜   と__ ヽ
    U        (/         ヽ)



   なんじゃこりゃァァァァァァァァァァ!!!!!




γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「……なんじゃ、こりゃ……」

∧∧
(,,゚Д゚)「どういうことだ……」

90 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:17:16.42 ID:AbndwXfv0
「ククク……どうだ、その男のヤマイモの体は。痒いだろう!! 」

γ⌒ヽ
ξ;゚听)ξ「ギイエエエエエエエエエエエエ!!! 痒い痒い痒い!!! 」

(,,゚Д゚)「だ、誰だゴルァ!! 」

「俺か?俺はな……!! 」




   呪いの虚無僧だ!!!
     ___
     |iiii::: : |  パピー
     |iii≡iii|    プペポー
    つAと ノ
  ♪〜 Θノ |
     u−u 




(;゚Д゚)「な、なにぃぃぃぃ!? 何気にこっちみるな」

γ⌒ヽ
ξ;゚听)ξ「ギイエエエエエエエエエエエエ!!! 」

第八話 完

91 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:17:49.26 ID:AbndwXfv0

第九話 夢オチ



あ、あれは私の虚無僧笠。ここまで来る途中にあったお地蔵さんの所から
譲り受けた物だ。そんな事は関係ないがあの中は一体だれなの!?ギコ
の体をヤマイモにするγ⌒ヽというか痒い痒すぎる!!可能性として多分
クー辺りだと思うけどξ;゚听)ξ本当にそんな事が出来るか私には分から
無い。でも店主やましてやあの新人→/⌒ヽに出来るわけが無い!!何
故ならそんな事をする理由が、あ、知(゚、゚トソンら無いところで私ったら恨み




( ´∀`)「騒がしいモナー。どうしたモナ?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「変態でも出たのか?」
 Ω
/⌒ヽ
(゚、゚トソン「いたた……何も吹き飛ばす事無いじゃん……」

93 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:20:00.47 ID:AbndwXfv0
  ___
  |iiii::: : |  お前マジ殺す!!
⊂|#ii≡|
 /   ノ∪
 し―-J     ツンデレ
           ↓
 ギコ→ 0       ごめんなさいィィィィィィィ!!!!!
      ノ)   ○/|_
  


    〆⌒ヽ      /⌒ヽ
    川   ゚)(   `)(゚  トソン


  \| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |/
  三                   三
  三  あれは何の光景だろう…… 三
  三                  三
  /| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |\

97 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:22:45.35 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)(……というか中の人は誰モナ?)


  ソー   ___
∀`)つ  |iiii::: : |  大体お前はツンデレって言う割に
     ⊂|#ii≡|  というかツンデレって何なのか知らねーんだよ!!
     /   ノ∪  教えてください!!!
     し―-J


  サッ ___
∀`)つ|iiii::: : | 
     |iiiiii≡| ミ
       ⊂/   ノ∪ 
        し―-J

     ___
∀`)つ|iiii::: : | 
     |≡iiiiii| 
          ⊂/   ノ∪ 
           し―-J

     ___
∀`)つ|iiii::: : | 
     |≡iiiiii| いやん

             /つと ノ 
             しー-J

98 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:23:44.69 ID:AbndwXfv0
                       ・

                       ・

                       ・

                  〜〜天上界〜〜
⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)つ○「むむ、あれは呪いの虚無僧笠。
       地蔵の笠であったのを取られて悪霊化したか!! 」


               γ⌒ヽ
     悪いのはアイツξ゚听)ξだが、ここは仕方ない。
     今回だけ、手を貸してやるかゴルァ



               ピーリカピリララ
                   ポポリナペーペルト!!!

   / ̄ ̄ ̄\     *'``・* 。    / ̄ ̄ ̄\
  ///// ̄\   |⊂⊃  `*。 / ̄\\\\\
 ( ( //// ̄\\,。∩∧ ∧  * // ̄\ \\) )
     (/(/// ̄+ (゚Д゚,,) *。+゚ ̄\\\)\)
        (/(//`*。 ヽ、  つ *゚*\)\)
           (/ ( /`・+。*・' ゚⊃ +゚
               ☆   ∪~ 。*゚
                `・+。*・ ゚

99 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:24:31.23 ID:AbndwXfv0
         ウネウネ
   〜ヽ〜ヽヘ
     < , , ,
 


(;゚Д゚)「あ、あれはよく見れば俺の体!! 」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「うわ気持ち悪い!! 」

___
|iiii::: : |
|iiiiii≡|「クハハハハ。今やあれは俺の体。俺を求めて動いているのだ!!
     さぁこい俺の体よ!!こっちだ!! 」


( ´∀`)「……」




          ___
         |iiii::: : |  ウワーッッッッッッ
         |iiiiii≡|   ヘイセイタヌキガッセンンンンンンンンンン!!!!!
        〃
     ハ_ハ  
    ∩ ´∀`)') ソイヤッサッ
    〉  / 
   .(_/ 丿

101 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:25:08.53 ID:AbndwXfv0
                ___
    ポンポコオオオオ    |iiii::: : |
        アアアアアアア  |≡iiiiii|
                   ヽヽ
                        〆⌒ヽ
                       ('(゚- ゚川∩私もソイヤッサッ
                        ヽ  〈 
                         ヽヽ_) 



γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「次は私の番ね!! 」


                                        〃
                                     ___
                        ヤメタッテヤアア     |iiii::: : |
       γ⌒ヽ                  アアアアアアアア |≡iiiiii|
      ヘξ゚)ノ  イクワヨッ
    ≡≡ (┐ノ
    :。;  /  





⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「今だ!! 空間移転魔法発動!!! 」

105 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:27:55.28 ID:AbndwXfv0
次に、ツンデレが笠を蹴ろうとした瞬間であった。
目映いばかりの光が、突如として襲ってきたのだ。

素直クールはどこか懐かしさのある光だな、
と思ったが、その光景を見て言葉を失った。


三⌒ヽ   ア、アレ
三;゚听)ξ   ヒッパラレル

三ヽ   ヤバイヤバイ
三听)ξ   タブンシヌ


三ヽ タ、タスケ
三ξ


何もない空間に、ツンデレと笠が吸い込まれているのだ。
呆然とする三人を尻目に、ツンデレは呆気なくその存在を失った。




⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「……どうしよう。とりあえず記憶でも消そう」

107 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:28:44.39 ID:AbndwXfv0
             一人でもマジカル
                     ステージ

   / ̄ ̄ ̄\     *'``・* 。    / ̄ ̄ ̄\
  ///// ̄\   |⊂⊃  `*。 / ̄\\\\\
 ( ( //// ̄\\,。∩∧ ∧  * // ̄\ \\) )
     (/(/// ̄+ (゚Д゚,,) *。+゚ ̄\\\)\)
        (/(//`*。 ヽ、  つ *゚*\)\)
           (/ ( /`・+。*・' ゚⊃ +゚
               ☆   ∪~ 。*゚
                `・+。*・ ゚




( ´∀`)「はっ。今まで何を」
 
(,,゚Д゚)「そうだ、水を汲まないと」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「大事な事を忘れた気がする」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「なんだ夢か」



⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)b「これでおkだぜ!!!」

110 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:31:06.54 ID:AbndwXfv0

第百十一話 目覚めよ、戦天使


いままでのあらすじ


天界へと連れてこられたツンデレは、天使と悪魔の戦いに巻き込まれる事になった。
不思議な力――トリップ――を扱い、能力者――コテハン――となり、ツンデレは
この争いを終わらせる為に立ち上がった。

第一の敵を倒し、第二、第三と次々に倒していくツンデレ。


その途中、偶然にも自分をここへ送ったギコエルに会うも、彼は既に悪魔に殺されていた。

その悪魔に重傷を負わされるも、天使の血が混ざった――confusion angel――
として覚醒したツンデレはなんとかその場を退ける事が出来た。

しかし、思いの外傷が深く、ツンデレは意識を失ってしまう。
次に目を覚ますと、そこは小汚い部屋であった。

そこで、ツンデレはある人物との再会を果たすのであった。

___
|iiii::: : |
|iiiiii≡|「気がついたか?」

γ⌒ヽ
ξ;゚听)ξ「あ、あなたは!! 」

112 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:32:57.97 ID:AbndwXfv0
次回、ツンデレは頭頂部の煌めきを武器に戦うようです 


___
|iiii::: : |
|iiiiii≡|「ツンデレ!! 後はこれしか方法はないぞ!! 」

γ⌒ヽ
ξ;゚听)ξ「仕方ないわね!! 」

___
|iiii::: : |
|iiiiii≡|「準備はいいか!? 」

γ⌒ヽ
ξ゚ー゚)ξ「OK!! し○ぶ!! 」
___
|iiii::: : |
|i#i≡|「やぁってやるぜ!! 」



第百十二話 これが俺とお前の合体奥義!! やぁってやるぜ!!

                              お楽しみに。

113 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:33:41.56 ID:AbndwXfv0

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「はっ」

118 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:35:45.92 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「何だか長い夢を見ていた気がするわ」





              ここは
                 一体……
          γ⌒ヽ
          ξ゚听)ξ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






            え?
  
          γ⌒ヽ  
          ξ゚△゚ξ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

第九話 完

120 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:37:01.37 ID:AbndwXfv0

第十話 特徴


話は少し前に遡る。      /⌒ヽ
行き倒れていた落ち武者3→(゚、゚トソンを、モナーが助けたあたりのことである。
更に詳しく言うと、地面の中にいるギコが、何やら怪しい動きをしているときの事である。


/⌒ヽ
(゚、゚トソン(気になる……)



    γ⌒ヽ
    ξ゚听)ξ  超ダルい
      〉  `--、
     / / ̄フ/ 
   ,ノ/   レ'
   レ' 
 


/⌒ヽ        γ⌒ヽ
(゚、゚;トソン(あの人→ξ゚听)ξのあの部分→γ⌒ヽのあの部分→γはなんなの?頭皮?)

121 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 19:38:11.08 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「き、聞いても良いのかな」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「……」




┏  γ⌒ヽ  ┓Target
    ξ゚┼゚)ξ   Lock on
┗ ノ(  )ヽ ┛
     < >




/⌒ヽ
(゚、゚トソン「聞こう」

135 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:01:01.46 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚;トソン「あ、あの」

γ⌒ヽ
ξ゚听)ξ「なに?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「どうした」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン(あァァァァ関係ない上に怖い人まで来ちゃっ……ああああああああああ!! )



/⌒ヽ
(゚、゚;トソン(これ→〆めっちゃ気になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!! )

138 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:05:35.09 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚;トソン(ええいままよ!! )


/⌒ヽ
(゚、゚トソン「つかぬ事をお聞きしますが」



γ⌒ヽ +
ξ゚听)ξ「なによ」

〆⌒ヽ +
川 ゚ -゚)「何でも聞いてくれ。答えるぞ」




/⌒ヽ  +
(゚、`とヽ うおっ何時に無くまぶしっ
(つ ./                私もまぶしっ

139 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:06:21.45 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「お二人の頭の特徴は何なんですか?」

γ⌒ヽ +                        〆⌒ヽ +
ξ゚听)ξ「……そこに目をつけるなんてなかなk川 ゚ -゚)「これか?これはな」

γ⌒ヽ +
ξ#゚听)ξ

〆⌒ヽ +
川 ゚ -゚)「見ての通り、傷だ」

/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「傷……ですか」

〆⌒ヽ +
川 ゚ -゚)「うむ。これは、私自身の戒めだ」

/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「戒め……ですか」


/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「そちらの方は?」

γ⌒ヽ +
ξ゚听)ξ「……」

141 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:06:51.70 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「?」

γ⌒ヽ +
ξ;゚听)ξ(只の癖毛の巻き毛だとは言えねぇぇぇぇぇぇ!! )「巻き毛よ」

/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「……巻き毛、ですか」

γ⌒ヽ +
ξ゚听)ξ あ

〆⌒ヽ +
川 ゚ -゚)「どこのメーカー?」

γ⌒ヽ +
ξ#゚听)ξ「うっさい!! 」

γ⌒ヽ +           /⌒ヽ
ξ#゚听)ξ「そういうあんた(゚、゚トソンはどうなのよ!! 」

/⌒ヽ +
(゚、゚トソン「普通のハゲです」

142 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:07:59.29 ID:AbndwXfv0










           そう……普通ね……




                      はい……普通です……









                                          第十話 完

145 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:09:42.33 ID:AbndwXfv0

第十一話 ワケありのギコ


前回までのあら筋


/⌒ヽ
(゚、゚トソン は普通



( ´∀`)「そしてなんだかんだでツンデレさんは地面から這い上がり、ギコは体を取り戻したモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「どうしたんですか急に」

( ´∀`)「前回出番無かったから……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「私も結構空気ですよ」


〜〜↓以下本編↓〜〜

147 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:13:11.02 ID:AbndwXfv0
現在、団子屋の中は険しい空気が流れていた。
団子屋内にはギコ、店主、クー、ツンデレ、もう一人の落ち武者がいる。

その内のギコが、団子屋でくつろいでいるように見えるクーに食って掛かったのだ。
 
(#゚Д゚)「とっとと帰れよ!! 」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「好きなところにいて何が悪いというのだ」

クーに対し怒鳴るが、その矛先はツンデレ、もう一人の落ち武者にも向けられているのが分かった。
その二人の間に、店主が割って入った。

( ´∀`)「とりあえず、二人とも落ち着くモナ。特にギコ」
 
(#゚Д゚)「は!? 」

( ´∀`)「こちらの方達はお客さんだモナ」

(#゚Д゚)「……済みませんでした」

149 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:15:46.74 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「ギコが、またしても失礼を致しましたモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「いえ、私の方こそ熱くなってしまい、申し訳ないです」

その言葉に、店主は安堵の表情を浮かべた。

( ´∀`)「それでは、お詫びと言ってはなんですが団子でも如何でしょうかモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「いえ、むしろ私たちが何か手伝いの一つでもさせてください」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「な?」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「はい」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「勿論よ」



(#゚Д゚)「……」

152 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:18:33.40 ID:AbndwXfv0
(#゚Д゚)「……水でも汲んでくるぞゴルァ」

( ´∀`)「水ならもうあるモナよ?」

(#゚Д゚)「行ってくる」

店主の言葉を聞かず、ギコは団子屋を後にした。
落ち武者なんかと一緒に居たくはない。という態度が目に見えて明らかであった。

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「……随分と嫌われてるみたいね」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「仕方ないさ。落ち武者なんか快く受け入れる存在じゃないんだ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「その割に、店主さんは嫌って無いわよね」

( ´∀`)「……」


( ´∀`)「……僕が、そんな態度を取ったら、それこそあの子は泥沼に填ってしまいますモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……」

177 名前:何度もさるってごめんね。速度落とします ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:43:33.43 ID:AbndwXfv0

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


(#゚Д゚)「ったく、彼奴ら本当に居座る気じゃねぇだろうなゴルァ」

思い出すのは、幼き日のあの事。
思い出したくもないあの日の事。忘れてはいけないあの日の事。

井戸のある場所を通り過ぎ、ギコはひたすら歩いた。
目的は、あの場からとにかく離れたい事だったので、とりあえずこの先の街でも見てみるか。
という気であった。

186 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:48:13.79 ID:AbndwXfv0
その道中、深い森がある。
昼間でも、うっすらと暗い場所であった。

その森の中から、女性の叫び声がギコの耳に飛び込んできた。

∧ ∧  
(;゚Д゚)「ヒヤアアアアアアアアア!? 幽霊!? 幽霊!? 」

腰を抜かし、顔を真っ青に染めるギコであったが、叫び声がどうも人間らしい。
人間らしいというのも変な話であるが、とにかく段々と幽霊のような恐怖さが感じられなくなってきた。
むしろ、その叫び声の主が助けを求めているように思えたのだ。

しかしまだ恐怖の念が残っているギコ。
恐る恐るその声のする方へ向かった。
それにつれて、声の数が増えた事に気がついた。

声の数は3つ。
一つは叫んだ本人であろう女の物。
もう二つは男の物であった。

190 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:53:35.37 ID:AbndwXfv0
 彡⌒ミ
<#`∀´>「大人しくするニダ!! 」

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「お、おい。もう良いだろ?」

(*;Д;)「や、やだ!! 離してよ!!!! 」

エラの張った男。
糸目の男。

二人共が、落ち武者であった。

そして、襲われている女の人は年端もいかない女の子であった。


∧ ∧  
(#゚Д゚)「何やってんだゴルァ!!! 」

瞬間、ギコは飛び出していた。

194 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 20:58:24.83 ID:AbndwXfv0
 彡⌒ミ
<#`∀´>「何だニダ!? 」

突如として飛びかかってきたギコ。
エラの張った男は、ぎょっとした顔をしてギコに押し倒された。

何度も顔を殴りつけるギコであるが、もう一人の糸目の男に背中を思い切り蹴り上げられる。
呆気なく吹き飛ばされるギコ。

太い木の幹に頭をぶつけ、頭を抱える。

その正面には、エラの張った男が立っていた。

 彡⌒ミ
<#`∀´>「邪魔しやがってニダ」

何度も蹴りつける男。
しかし、それはまだ良い方であった。

落ち武者というのは、言うまでもなく武者であった者だ。
その腰元にあるのは武士の命と言われる物。
エラの張った男も例外でなく、しっかりとそれが納められていた。

蹴られている内はまだ良いのだ。死ぬ事はそうそう無い。
しかし、腰元のそれが抜かれたとき、ギコに待っているのは確実な死であった。

199 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:04:02.58 ID:AbndwXfv0

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……彼、遅いですね」

( ´∀`)「ですねモナ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……ちょっと、見てきます」

そう言ってすぐに駆け出すクー。
それを、ツンデレは眉を寄せて見送り、

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ(クーとギコで会う→何だかんだで結婚)



γ⌒ヽ 
ξ#゚听)ξ「させるかァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!! 」

ダッシュで追いかけた。

203 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:09:28.14 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚トソン ウズウズ

(;´∀`)「別に行ってきても良いモナよ?」

/⌒ヽ
(゚、゚*トソン「行ってきまあああああああああああす!!!! 」



/⌒ヽ
(゚、゚トソン(ギコ君の落ち武者嫌いの理由ってなんだろ……・)

206 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:11:56.31 ID:AbndwXfv0
 彡⌒ミ
<#`∀´>「けっ、ざまァないニダ」

唾を吐き捨て、大きくギコを蹴り上げる。
既に対抗する気力も無いのか、ギコは体を護る事もなく、蹴りを受け入れた。

∧ ∧  
(; Д )

否、ギコの体を支配するのは蹴られ続けた事による疲労では無かった。

恐怖である。

蹴られ続ける事によって、幼き日の思いが込み上げ、恐怖が体を包み込んだのである。
抵抗などという考え自体、既にギコの中からは消えていたのだ。

 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「邪魔する奴はいなくなったし、そろそろ 」

(*;Д;)「やだあああ!! やだよ、離して!!! 」

∧ ∧  
(; Д )(クソッ!! ちくしょう!!! )

悔しいのだが、怖い。
助けたいのに、怖い。

圧倒的なまでの恐怖が、ギコを押さえつける。

209 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:15:41.22 ID:AbndwXfv0
 彡⌒ミ
(*´_ゝ`)「さてと、ぬるぬるぽっきんぼっきんしちゃった僕のここ」

 彡⌒ミ
<*`∀´>「ぬるぬるぽろりんしちゃうニダ」

二人が下半身を露わにする。


その時であった。



〆⌒ヽ
川#゚ -゚)「殿中でござる!! 殿中でござる!! 」

γ⌒ヽ 
ξ#゚听)ξ「捻り千切るぞ!! 」



   〆⌒ヽ                   γ⌒ヽ
   川#゚ -゚)    | | ガッ          ξ#゚听)ξ   | | ガッ
  と    )    | |            と    )    | |
    Y /ノ    人              Y /ノ    人
     / )    <  >⌒ミ∩          / )    <  >⌒ミ∩
   _/し' //. V`Д´)/         _/し' //. V´_ゝ`)/
  (_フ彡        /          (_フ彡        /

214 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:20:12.12 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚トソン「大丈夫ですか?」

(*;Д;)「こ、怖かったよぉ」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「この先の村の子ですね?送っていきます」


∧ ∧  
(; Д )「やめ……とけ……」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「え?」

∧ ∧  
(; Д )「落ち武者が……行ったら……騒ぎになる……ぞ。
     例え、その子が弁明したって……聞きやしないぞ」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「……分かった。でもこの森を出るところまで送ってくるよ」



/⌒ヽ
(゚、゚トソン「さ、行きましょう」

(*;Д;)「うん」

220 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:24:38.98 ID:AbndwXfv0
∧ ∧  
(; Д )「それにしても……お前ら……その腰の物は使わないのかよ
     石っておま……原始人か」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「落ち武者というのはな、食いっぱぐれないように刀を売るのが大半なんだ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「背に腹は変えられないのよ。私もほら、竹光よ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「私もだ」

∧ ∧  
(;゚Д゚)「じゃ、じゃあ此奴らも……」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「竹光だろうな」

∧ ∧  
(;゚Д゚)「な、なんだ……」

226 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:27:35.24 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「もしかして怖かったのかしら?」

∧ ∧  
(;゚Д゚)「そ、そんな事あるかゴルァ」




/⌒ヽ
(゚、゚トソン「あ、これ本物の刀だ」






    ゚

      ゚     ゚
∧ ∧       γ⌒ヽ   ゚    〆⌒ヽ        ゚
(; Д )     ξ )ξ     川 - )    ゚

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/03/06(金) 21:31:42.35 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「まぁ運が良かったという事で」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「そ、そうだな」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「じゃあ、そろそろ帰るわよ」


                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


235 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:37:43.83 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「おや、随分仲良さそうに」







                                 /\
                                 \ |
  ∩∩ ぼ く ら の 春 は こ れ か ら だ !  V∩
  (7ヌ)                              (/ /
 / /                〆⌒ヽ              ||
/ / γ⌒ヽ      ∧∧  __川 ゚ -゚)      /⌒ヽ   ||
\ \ξ゚听)ξ―-- (,゚Д゚,) ̄        ⌒ヽ  (゚、゚トソン //
  \       /⌒   ⌒ ̄ヽ、空気 /~⌒    ⌒ /
   |      |ー、      / ̄|    //`i 普通  /
    | カス | |ニート / (ミ   ミ)   |    |
   |    | |     | /      \ |    |
   |    |  )    /   /\   \|       ヽ
   /   ノ | /  ヽ ヽ、_/)  (\    ) ゝ  |
   |  |  | /   /|   / レ   \`ー ' |  |  /




241 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:42:18.31 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「仲直りしたのかモナ?」

(;゚Д゚)「し、してねーよ!! 」

γ⌒ヽ                   /⌒ヽ
ξ゚听)ξ「あら?でもさっきこの子→(゚、゚トソンの事を気遣ったじゃないの」

(;゚Д゚)「あ、あれは違うぞゴルァ!! だ、誰が落ち武者なんかを!! 」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……どうしてそこまで落ち武者を嫌うんだ?」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン(核心ktkr!! )

(,,゚Д゚)「……」

( ´∀`)「……ギコは」

(,,゚Д゚)「自分の事だ、自分で話すぞゴルァ。……助けて貰ったしな」



(,,゚Д゚)「俺は、したらば村ってとこに住んでたんだ」

245 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:45:07.94 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚トソン「したらば村って」

(,,゚Д゚)「そうだ、今から10年くらい前、落ち武者の集団が襲ってきて無くなった村だ」


                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


その頃、俺は12歳だった。
いつものように、水を汲みに行って、遊び仲間と魚釣りに出かけたんだ。


 ハ,,ハ
(,,゚Д゚)「おぉ、まだ一匹釣れたぞ!! 」

 ハnハ
(,,・o・)「コゾウ!! なかなかやるじゃねーか、でも俺はこれで10匹だ!! 」

 ハ,,ハ
ミ,,゚Д゚ミ「俺、まだ一匹も釣れてねーよ……」

リーダー格のレコ、大人しいフサ。
いつも楽しく遊んでた。

251 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:51:09.33 ID:AbndwXfv0
 ハ,,ハ
(,,゚Д゚)「そういえばフサ」

 ハ,,ハ
ミ,,゚Д゚ミ「なんだよ」

 ハ,,ハ
(,,゚Д゚)「つーちゃんとはどうなったんだよ」

 ハ,,ハ
ミ;゚Д゚ミ「ば、バカ!! 」

ツー族のつーと特に仲が良かったフサ。
ツー族っていうのは、基本的に性別を他の種族には教えない種なんだがよ、


       アーッヒャッヒャッヒャッヒャ
          ∧∧
          (゚∀゚*)
           (_,,)〜


つーちゃんは村の外に捨てられてたんだ。
それで、村長さんが育てたんだけど、そりゃ村中が騒いだよ。
何せツー族だ。どこかでツー族に知られたら何かされるんじゃないかと思ったんだ。

でも、村長さんが「この子は普通の子だ!! 私の子で、村の一員だ!! 」っつって、
性別も公開したんだ。あぁ、女の子だったよ。

最初はぎこちない関係だったけど、徐々に村に馴染み始めた頃に、フサが惚れたワケさ。

254 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:55:38.12 ID:AbndwXfv0
 ハnハ
(,,・o・)「当たって木っ端微塵になれよ、コゾウ」

 ハ,,ハ
ミ;゚Д゚ミ「え、縁起でも無い事言わないでよ……」

 ハ,,ハ
(,,゚Д゚)「お前、ナヨナヨしてっと、つーちゃんに見限られちまうぞ」

つーちゃんも、フサが惚れたときと同時期に、フサに惚れたらしい。
相思相愛だった。

でも、お互い恥ずかしいのか、素直じゃ無かったんだよ。

256 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 21:58:07.29 ID:AbndwXfv0
 ハnハ
(,,・o・)「俺は早く大人になって、村をでっかくするんだ」

レコはよく、そんな事を言っていた。
村長になるのは、村長さんの子供じゃないといけなくて、レコは悔しがっていたのを覚えてる。
だから、レコは村長さんの補佐役でも良いから、とにかく村に献上したかったらしい。

実際、レコの両親も村を豊かにする為に頑張っていた。

 ハnハ
(,,・o・)「お前も、かーちゃんを楽にさせてやれよ!! 」

 ハ,,ハ
(,,゚Д゚)「当たり前だゴルァ」

俺には、かーちゃんしかいなかった。
女手一つ育ててくれた事には、本当に感謝している。

 ハ,,ハ
ミ,,゚Д゚ミ「……あれ、なんか臭くね?」

 ハnハ
(,,・o・)「……ごめん。芋食ったから……」

 ハ,,ハ
ミ;゚Д゚ミ「いや、おならじゃなくて……焦げ臭い?」

258 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:00:36.64 ID:AbndwXfv0
 ハ,,ハ
(,,゚Д゚)「今日は祭でも何でも無いぞゴルァ」

 ハnハ
(,,・o・)「……!! 」

その瞬間、レコは釣り竿をほっぽり出して駆け出していた。
思い返せば、レコは村の事が本当に大好きだったから、一番に察知出来たんだと思う。

慌てて付いていく俺とフサ。
村に近づくに連れて、焦げ臭い匂いが強くなった。黒い煙が凄かった。
フサの顔が、青ざめていったのをよく覚えている。俺の顔も、青ざめていったのが分かった。

 ハ,,ハ
ミ;゚Д゚ミ「なんだよ……これ」

村は潰れていた。燃えていた。壊されていた。
何人もの人が、殺されていた。

 ハ,,ハ
ミ;゚Д゚ミ「か、かーちゃん!! 」

村のすぐ入り口に、フサのかーちゃんが死んでいた。
洗濯の帰りだったのだろう。衣類が散乱していた。
死んでいるのがすぐにわかったのだろうな。血の水溜まりが出来てたから。
フサはとーちゃんを探しに駆け出していった。

……衣類に埋もれていた顔を、フサは取らなくて良かったと思う。
目玉が飛び出し、下ベラが抜かれてたんだ。
大方、落ち武者が遊んだんだろう。

262 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:04:37.75 ID:AbndwXfv0
呆然としている俺も、すぐにかーちゃんを探したよ。
村の奥に進むにつれて、落ち武者がたくさん出てきた。

幸い、体の小さかった俺は目立たなかったようで、見つからずに家に着く事が出来た。
家は閉まっていた。俺は安心したよ。かーちゃんがまだ中にいて、生きてるって事だから。

叫び声が、家の中から響き渡るまではね。

扉を開けようにも、つっかえ棒があるようで子供の力じゃどうする事も出来なかったよ。
何度も何度も叩いて、かーちゃんの叫び声が聞こえて、また何度も扉を叩いたよ。
叫び声が聞きたくなくて叩いてたのか、開けたくて叩いてたのか、分からなくなってた。

最後に「ぎゃっ」って声がしたとき、扉が開いたよ。
目の前に落ち武者が居た。その奥には半分になった裸のかーちゃんがいた。

 ハ,,ハ
(,,;Д;)「かーちゃん!! 」

 ハnハ
(;・o・)「危ねぇコゾウ!! 」

レコに突き飛ばされると、丁度落ち武者が刀を振り下ろしていた。
それでも俺は、かーちゃんの下へ行こうと駆け寄ろうとした。
その俺を、レコが止めた。

264 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:07:04.39 ID:AbndwXfv0
呆然としている俺も、すぐにかーちゃんを探したよ。
村の奥に進むにつれて、落ち武者がたくさん出てきた。

幸い、体の小さかった俺は目立たなかったようで、見つからずに家に着く事が出来た。
家は閉まっていた。俺は安心したよ。かーちゃんがまだ中にいて、生きてるって事だから。

叫び声が、家の中から響き渡るまではね。

扉を開けようにも、つっかえ棒があるようで子供の力じゃどうする事も出来なかったよ。
何度も何度も叩いて、かーちゃんの叫び声が聞こえて、また何度も扉を叩いたよ。
叫び声が聞きたくなくて叩いてたのか、開けたくて叩いてたのか、分からなくなってた。

最後に「ぎゃっ」って声がしたとき、扉が開いたよ。
目の前に落ち武者が居た。その奥には半分になった裸のかーちゃんがいた。

 ハ,,ハ
(,,;Д;)「かーちゃん!! 」

 ハnハ
(;・o・)「危ねぇコゾウ!! 」

レコに突き飛ばされると、丁度落ち武者が刀を振り下ろしていた。
それでも俺は、かーちゃんの下へ行こうと駆け寄ろうとした。
その俺を、レコが止めた。

266 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:08:12.61 ID:AbndwXfv0
 ハnハ
(;・o・)「やめろ、コゾウ!! 」

後ろから俺を突き飛ばすレコ。
振り向くと、丁度レコが刺されてるところだった。

レコは死んだよ。

でも、俺はそれでもかーちゃんの下へいったよ。
落ち武者は気づかなかったのか分からないけど、どっかに行ったっけ。

何度も何度もかーちゃんの腕を揺すった。
そこしか揺すれるところが無かった。

何の反応も示してくれなかった。
いつもみたいに頭を撫でてくれなかった。
半開きになった目が、俺を見てくれなかった。

その先にあるのはレコだった。

その時、初めて俺はかーちゃんも、友達も、失った事に気がついたよ。

271 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:13:20.62 ID:AbndwXfv0
 ハ,,ハ
(,,;Д;)「あァぁあああアアアああぁァァァァあああアアアァァああぁあアあァあああああああ!!! 」

駆け出した。
ここに居たくなかった。
その一心で俺は走った。

よく落ち武者に追いかけられなかったと思う。
もしかしたら元々相手にされなかったのかも知れない。だとしたら、どうしてレコが。

 ハ,,ハ
(,,;Д;)(俺の所為だ)

だとしたら、他でもない俺の所為でレコは殺されたのだ。
俺があの時、レコと一緒に素直に逃げてれば、助かったのかもしれない。

 ハ,,ハ
(,,;Д;)「ふ、フサは……」

もしかしたら生きているかも知れない。
そう思い、フサの家までもう一度駆け出した。

フサの家は燃えていた。
フサが逃げた事を願って、俺は村から逃げようと思った。
でも、ふと足を止めた。

273 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:13:51.90 ID:AbndwXfv0
 ハ,,ハ
(,,;Д;)「つーちゃん」

その時、俺は何故かつーちゃんの事を想いだした。
そして、フサもそこにいるような気がした。

村長さんの家まで駆け出した。

村長さんの家の前では、村長さんの首が置かれていた。
家の中から、フサの声が聞こえた。

 ハ,,ハ
ミ,,;Д;ミ「おい!! やめろよ!! 嫌がってるだろ!!! 」

落ち武者に捕まったフサが叫んでいた。
目の前で、つーちゃんが犯されていた。

ツー族の女なんて滅多に犯れねーぞ。と、落ち武者が言っていた。

無我夢中で、俺は逃げた。
怖かった。見たくなかった。聞きたくなかった。居たくなかった。
臭いを感じたくなかった。息を吸いたくなかった。
とにかく俺は逃げた。友達を見捨てて。

そして、この団子屋の近くで、俺は倒れた。



276 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:16:39.93 ID:AbndwXfv0
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「と、いうワケだ」



〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……済まなかった」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「いや、お前が謝る事じゃねーさ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「大変……だったわね」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「大変だったとか、言わねーでくれるか?」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「……ごめん」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「……そうだな、私も、私の事を教えよう」

第十一話 完

279 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:20:29.91 ID:AbndwXfv0

第十二話 素直クールの場合


私は、シベリア村という辺境の地で生まれ育った。
そこで私は、男として父に育てられた。
大変だったよ。他の子供達には苛められ、重い刀を持たされ、鍛えられた。

私の体が悲鳴を上げたのは、そう遅い事では無かった。
しかし父はそんな私を医者に診せる事はなかった。
冷たい目だった。物としか見てない目だった。

その時、私は決めたよ。物として生きよう、と。

心を無くそう。
何も思うな。
何も感じるな。
表情を作るな、
言う事だけを聞け。

すぐに私はそうなった。

282 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:24:20.13 ID:AbndwXfv0
私が元服を迎えた頃、丁度村が戦争に巻き込まれた。

父は喜んで私を編隊へと入れたよ。
数合わせの為の、招集だった。

女だという事もバレる事が無かった。

初めて人を斬ったとき、やはり私は何も思わなかった。
次々に来る敵を、私は斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬った。

そんな私にも、初めて友人という物が出来た。


  _
( ゚∀゚)「お前、強いな」

285 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:26:11.21 ID:AbndwXfv0
ジョルジュ長岡、と彼は名乗った。
初め、私は彼を無視した。
しかし、彼は何度も私に話しかけてきた。
  _
( ゚∀゚)「何でそんなに強ぇの?」
  _
( ゚∀゚)「あいつこの前すっげー臭い屁しやがってさー」
  _
( ゚∀゚)「早く戦争おわんねーかなー」
  _
( ゚∀゚)「俺さ、頑張ったら大名になれるかな」

何度も何度も、彼は私に話しかけてくれた。
物ではなく、私を一人の人間としてみてくれる。

当たり前の行動だったのかも知れないし、たまたま私がいつも近くにいて話すだけだった
のかもしれない。だけど、私はそれが凄く嬉しかった。



川 ゚ -゚)「大名は、難しいんじゃないか?」

289 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:30:18.16 ID:AbndwXfv0
  _
( ゚∀゚)「……」

川 ゚ -゚)「……」
  _
( ゚∀゚)「やっぱ町奉行かなー?」

川 ゚ -゚)「それも難しいんじゃ?」
  _
( ゚∀゚)「なんだよ、結局俺は平凡でいろってかー?」

受け入れてくれた。
初めて私が居る事の出来る居場所。

その後、私たちは良く行動を共にした。
私は掛け替えのない物を手に入れたのだ。
同時に、死への恐怖というのも手に入れた。

297 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:38:29.28 ID:AbndwXfv0
今までは只黙々と斬っていた。
しかし、思ってしまった。もしも私が斬られれば、当然死ぬ。死ねば、長岡と一緒にいられない。
一緒にいられないのなら、居場所が無くなる。

川 ゚ -゚)「……それは、嫌だ」

私は長岡と一緒にいたい。
ここにいれば、死ぬかもしれない。
死ぬのは嫌だ。

ならば、どうするか。


川 ゚ -゚)「長岡、一緒に逃げよう」

何処か遠い場所へ、二人で逃げる。
それが私の出した答えだった。


  _
( ゚∀゚)「……あぁ」

300 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:41:24.13 ID:AbndwXfv0
長岡が同意してくれたとき、私は心の底から喜んだ。
生憎、それを表情にする術を私は持っていなかったのだが。

川 ゚ -゚)「さぁ、すぐに行こう」

夜中、私が長岡の下へ行くと、既に長岡は準備が完了していた。
刀を構えた、長岡が。

川 ゚ -゚)「長岡……?」
  _
(  ∀ )「俺さ、お前に何度か助けて貰った事あったよ」

川 ゚ -゚)「あぁ、あったな。でも今はそれどころじゃないだろう。さぁ、逃げよう」
  _
(  ∀ )「その事は本当に、本当に感謝してるんだ」

構えを変える長岡。

304 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:45:28.73 ID:AbndwXfv0
  _
(  ∀ )「し、知ってるか?」

その目は
  _
( ゚∀゚)「だ、脱走兵を捕まえた奴はご、ごご50両。
    更に編隊からハ、は外されて普通ウウウうのせせ、せ生活に戻れるんだ」

血走っていた。
  _
( ゚∀゚)「だ、だからさぁ。きょ、協力……してくれれれるよよななな?」

川 ゚ -゚)「……私は、お前と一緒にいたいだけだ」
  _
( ゚∀゚)「お、お前を殺してお、オオ俺ハふ、ふつ普通のセイ活をするんだああああああ!!! 」

斬りかかる長岡。
上からの太刀を躱し、私は刀を抜いた。

307 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:48:37.50 ID:AbndwXfv0

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・


体が勝手に動いてしまった。
自分の父親が、染みこませた動き。

血に濡れた刀を握りしめ、私は大声で泣いたよ。
その直後、敵側が大群で押し寄せ私のいる編隊は壊滅した。

しかし、私はしぶとく生きていた。

川 ゚ -゚)「友よ、私はお前を決して忘れない。
     ありがとう。そして、済まなかった」

308 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:49:25.47 ID:AbndwXfv0
〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「その時につけた傷が、これだ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「思い返せば、長岡も怖かったんだな。いつ死ぬか分からない状況に。
     私は自身を物と思っていたから、その恐怖に気づくのが遅れたのだ。
     その事だけは、父に感謝しているよ」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「……村は」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「滅んでたよ。私が帰ると、大分前に滅んだらしい」
 
(,,゚Д゚)「……死のう、とは考えなかったか?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「思ったさ。でも、長岡が欲しがっていた生だ。
     しぶとく生きると、決めた」
 
(,,゚Д゚)「……そうか」



/⌒ヽ
(゚、゚トソン「……次は、私が話しても良いですか?」

返事はなかったが、大きく息を吸い込むと、落ち武者3はゆっくりと口を動かした。

第十二話 完

312 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:54:42.49 ID:AbndwXfv0

第十三話 都村トソンの場合


/⌒ヽ
(゚、゚トソン「まず、私の名前をお教えします。都村トソン。VIPという城下町の生まれです」

( ´∀`)「VIPの都村と言えば……」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「はい。薬屋として成功を収めた事で、多少は知られました」

( ´∀`)「多少どころか、凄い有名ですよモナ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「私も知ってるわ。ただ……」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「はい。成功を収めてから、薬をあり得ないほどに値上げしました」

313 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:55:19.69 ID:AbndwXfv0
元々は、細々とやっていた薬屋だったのです。
父も母も祖父も、優しい人でした。

殆どが無償で薬を売るような程の、人達でした。
それだから、当然生活は苦しかったです。

ですが、それでも私は幸せでした。

お客さんは皆笑顔で感謝の言葉を言ってくれました。
その笑顔の為に頑張れると、父、母、祖父は常々言っておりました。

しかし、それは突然の事でした。
母が殺されました。

316 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 22:58:01.19 ID:AbndwXfv0
犯人は捕まりました。隣に住んでいる家族の、父親でした。
理由は、「お前達の作った薬の所為で娘が死んだ」との事でした。

勿論そんなはずはありません。
事実、処方した薬は毒でも何でもありませんでした。

こういうのもあれですが、娘さんは既に手遅れの状態だったのです。

しかし、この事件を機に父は狂いました。

321 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:06:50.46 ID:AbndwXfv0
(゚、゚トソン「お父ちゃん。山で薬草取りに行こうよ」

あの日以来落ち込んでいる父を、私は励まそうと外へ連れ出しました。
いつもの場所へ行くと、段々霧が立ちこめていくのが分かりました。

こういう日は危ない、と母が言っていたので私は父に帰ろう、と持ちかけました。

(゚、゚トソン「お父ちゃん、危ないから帰った方が良いってカーチャンが良く言ってたよ」

( ^Д^)「……」

(゚、゚トソン「お父ちゃん?」

( ^Д^)「……」

その時、私は父に押し倒されました。

322 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:08:52.85 ID:AbndwXfv0
最初、訳が分からず戸惑った私でした。

(゚、゚トソン「お、お父ちゃん?重いよ……」

押し返そうとしましたが、ピクリとも動きません。
何度声を掛けても、父は反応を示してくれませんでした。

(゚、゚トソン「お父ちゃん」

何十回声を掛けた事でしょうか。
次第に、父が何かブツブツと言っているのが聞こえてきました。

(  Д )「かーちゃんかーちゃんかーちゃんかーちゃんかーちゃんかーちゃんかーちゃん」

(゚、゚トソン「お父ちゃん大丈夫?」

段々と震える父を、私は抱きしめました。
その時です。私の口を、父が自信の口で塞いだのです。

そのまま、私は父に犯されました。
私は抵抗しませんでした。それが私に出来る事だと、思ったからです。

それから父と関係を持ち、数ヶ月が経った頃です。
祖父が、私を呼び出しました。

324 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:09:59.74 ID:AbndwXfv0
( ・∀・)「トソン」

(゚、゚トソン「何?」

( ・∀・)「ごめな。じーちゃん、気づいてやれなくてごめんな」

突然の謝罪でした。
しかし、私は不思議と涙が止まりませんでした。

祖父の胸の中で、わんわんと泣きました。
その間、祖父は私の頭をずっと撫でてくれました。

326 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:10:52.68 ID:AbndwXfv0
( ・∀・)「さ、もうお行き」

ようやく落ち着いた頃、祖父は私にそう言いました。
私の手に袋を持たせると、祖父はもう一度頭を撫でてくれました。

( ・∀・)「これも、持って行きなさい」

それは、あの時の私には大きく感じられた小刀でした。

( ・∀・)「どう使うかは、お前次第だよ」


( ・∀・)「ごめんな、本当にごめん。この家は、もうダメだから。ごめんな」

またひたすら謝る祖父に、私は黙って家を出ました。
それからしばらく経った頃、あの家が大成功をしたと聞きました。
それと同時に、祖父が殺された事を聞きました。

何があったんだ、と様々な人が口々にしていました。
私は涙を流しながら、その場を後にしました。

それから、私は追われる身となっていました。
父が大名のお抱え薬師となり、大名に探すよう頼んだらしいのです。

なので、私は身分を隠し、時には性を偽りもしました。

328 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:11:33.80 ID:AbndwXfv0

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「そして、その成れの果てが今というワケ。です。
     長ったらしい話に付き合ってくれて、ありがと」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「……この後、どこに行くんだゴルァ」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「どこに行くんだろう。でも、行き着く先はみんな同じだから……」

笑顔で語る都村に、クーは応えた。

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「違う。これから、これから何をするかで、先は、結果は違ってくる」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「そう、だね」





γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ(やべぇコイツの事だから普通の事だと思ったのに違う。
       全然違う。重い。かなり重い。正直ごめんなさい)

第十二話 完

333 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:15:17.37 ID:AbndwXfv0

第十三話 ツンデレの場合


( ´∀`)「……もしよろしければ、ツンデレさんの話を聞かせてくださいモナ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ(このクソダヌキ。私は此奴らと違って普通よ!!
      あァ、今まで普通=トソンだったってのにここで私か!?私か!! )

( ´∀`)「ツンデレさん……?」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ(……こうなったら手っ取り早く言って終わるしかねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! )


γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「良いけど、私のは普通よ?だから手っ取り早く言うわね」

335 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:19:33.40 ID:AbndwXfv0
私が生まれたのは、海の上だったわ。
上と言っても、船の上なんだけれどね。

そこで、私は生活してたの。
所謂海賊ってやつよ。

とは言っても、略奪はしてないわよ。
主に自給自足、離島を見つけたらそこで果物や野菜を手に入れる。
宝も手に入れたり、物々交換で物資の調達もしてた。

豪快な人達ばかりで、楽しかった。
そんな生活だったわ。


けど、そんな生活もすぐに終わった。

巨大なイカが船を沈めてしまったの。
そこから私はなんとか生き残り、一人で生活したわ。

339 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:21:51.22 ID:AbndwXfv0
時には山で巨大な熊と戦ったわ。
勿論負けたけど、熊と仲良くなれたわ。




  , -────.- 、
  ( ____/Y_)
  ,iソ  ●   ● |  これが勝利の美酒というものだ
  〔9    (,,,●,,)必|
 /、   |∪|  、`\
/ __ _ヽノ /´>  )  _
(___)__/ (_/〃 彡ミヽ
 |\ セルゲイ /     | | レ"`ヽ.| 
 |   >─< ´\    |(| | ・(ェ)・|
 | /    )  )    (○ソーマ○
 ∪    (  \    人  Y
       \_)   し'(_)




               とξ。 。 ξO⌒`⊃

342 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:25:28.39 ID:AbndwXfv0
そこでしばらく熊と生活したの。
とても幸せとは言い切れないけど、まずまず楽しかったわ。

熊はよく「釣りは気をつけろ」と、言っていたわ。

なんの事か分からなかったけれど、その意味を知ったとき、この生活は終わりを告げたわ。








                     , -────.- 、
                     ( ____/Y_)

                  〃 〃 〃

         \   ∩─ー、    ====
           \/ ● 、_ `ヽ   ======
           / \( ●  ● |つ
           |   X_入__ノ   ミ        アンドレエエエエエエエエエエエエイイイイ!!!!
            、 (_/   ノ /⌒l
            /\___ノ゙_/  /  =====
            〈         __ノ  ====
            \ \_    \
             \___)     \   ======   (´⌒
                \   ___ \__  (´⌒;;(´⌒;;
                  \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ

345 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:26:09.70 ID:AbndwXfv0
親熊は毛を刈られ、ソー○はどこかへ逃げてしまったわ。
宇宙にでもいったのかしらっていうか宇宙って何かしら。
あ、ちなみにソー○っていうのは一緒にいた熊の事よ。

そしてその親熊を殺ったのが、本来の子供である熊、小熊だったの。


私は怒りに燃えたわ。





ゴウウウウウウウウウウウウウウウウン

       /(  人
    )ヽ |::::::ゝノ:::::),v、
   く::::::(ノ:::::::::::::( ノ :::ゝ
    )::::::ξ゚听)ξ::::::::( 
    (:::: ∩  つ::::::::::::ノ 
   `ヽ::::::: |  | ::::::/ 
     ゝ:(.ノ ヽ) :::/ 

352 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:32:18.56 ID:AbndwXfv0
そして私は静かな怒りで手に入れた力で小熊をやっつけたわ。
その後、私の中はあの楽しかった日々を過ごしたかったという失意の念に包まれたわ。

でも、こうしてはいられない。

私は生きる為、熊の分も、船の仲間達の分も生きるの。

私の足取りは軽かった。
まるで仲間達が応援してくれるかのように。

途中、地蔵の笠を手に入れ、私は兵士募集の公告を見つけ、入った。
そして、落ち武者になったの。

355 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:34:02.56 ID:AbndwXfv0
γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「それが、今までの私よ」

/⌒ヽ
(゚、゚;トソン(応援というか、確かに一杯憑いてそう……)

∧ ∧  
(;゚Д゚)(正直関わりたくない部類の人だ)



〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「ていうか正直嘘もあるだろ」

( ´∀`)「あったとしてもモナは信じるモナ」


/⌒ヽ
(゚、゚;トソン(二人とも清々しい程に素直だなぁ)

第十三話 完

356 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:36:32.47 ID:AbndwXfv0

第十四話 一本道


〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「さて、と」

( ´∀`)「もう行くモナ?」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「はい。お世話になりました」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「釣りはいらないわ」

( ´∀`)「ぴったりだモナ」

/⌒ヽ
(゚、゚トソン「お団子美味しかったです」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「だろ!? 」

( ´∀`)「お前は運んだだけだモナ」

359 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:38:35.80 ID:AbndwXfv0
/⌒ヽ
(゚、゚トソン「じゃ、私はこっちへ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「私はあっちね」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「そっちへ、行ってみるか」



/⌒ヽ
(゚、゚トソン「じゃ」

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「じゃ」

〆⌒ヽ
川 ゚ -゚)「じゃ」

361 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:39:48.44 ID:AbndwXfv0








                        さようなら







364 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:42:15.77 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「……」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「行っちまったなゴルァ」

( ´∀`)「寂しいモナか?」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「清々したぞゴルァ」

( ´∀`)「素直じゃないモナ。さーてと、準備するモナー」

∧ ∧  
(,,゚Д゚)「おう、運ぶのは任せろ!! 」

( ´∀`)「駄目だモナ」

∧ ∧  
(;゚Д゚)「何でだよ!?」

( ´∀`)「そろそろ団子の作り方でも教えるモナー」

∧ ∧  
(*゚Д゚)「……マジかゴルァ」

366 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:43:40.73 ID:AbndwXfv0
( ´∀`)「……そういえばあの三本道」

∧ ∧  
(*゚Д゚)「?」

( ´∀`)「長いけど、最終的には一本道になってるモナ」

∧ ∧  
(;゚Д゚)「なんだ、じゃあ結局は同じ道かゴルァ」

( ´∀`)「さぁ?どうだかモナ」

∧ ∧  
(;゚Д゚)「『さぁ?』って」

( ´∀`)「じゃ、準備するモナ」

∧ ∧  
(*゚Д゚)「お、おう!! 」

第十四話 完

368 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:44:47.77 ID:AbndwXfv0








第十四話 完 (´∀` )「……」

370 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:45:28.27 ID:AbndwXfv0








四話 完⊂(´∀` ) ) )

372 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:46:29.49 ID:AbndwXfv0








⊂(´∀` ) ) )

382 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/06(金) 23:58:39.18 ID:AbndwXfv0








⊂( ´∀`) ) )

385 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:00:02.44 ID:F75MP8mG0








まだまだ続く⊂( ´∀`) ) )

387 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:01:05.14 ID:F75MP8mG0








彼等の旅はまだまだ続く⊂( ´∀`) ) )

389 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:01:48.29 ID:F75MP8mG0








彼等の旅はまだまだ続く (´∀` )

392 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:02:57.43 ID:F75MP8mG0








彼等の旅はまだまだ続く ( ´∀` )

394 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:04:21.52 ID:F75MP8mG0

第おまけ話

γ⌒ヽ 
ξ゚听)ξ「あら、この笠……」


___  ポツネン……
|iiii::: : |
|iiiiii≡|



〜〜天界〜〜

⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「あの笠も、可哀想だからな。地蔵の頭にでも被せてやれよゴルァ」

396 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:07:23.67 ID:F75MP8mG0
⊂⊃
∧ ∧  
(,,゚Д゚)「さってと、映画でも見るか」

リモコンを手にし、テレビの電源を入れる。
丁度、映画が始まる前によくある予告が流れていた。


                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

                       ・

398 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:08:32.33 ID:F75MP8mG0

むかし むかし。
せかいには かみさまと ひとが すんでいました。


かみさまは ひとを あいしていました。
ひとも かみさまを あいしていました。


ひとも かみさまも とても へいわに すごしていました。


ところが あるひ とつぜん わるいかみさまが あらわれました。
ほかのかみさまは そのかみさまを たおすため たたかいました。


ひとも かみさまと きょうりょくして たたかいました。


しかし わるいかみさまは ひとのなかにある わるいこころを あやつりました。
おおくの ひとが わるいかみさまの みかたになりました。

401 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:09:36.54 ID:F75MP8mG0
                       ・

                       ・

                       ・

∧ ∧
(,,´∀`)『仕方ありません。。。削除人を」
( ひ )

  夜勤
ヾ(;´Д`)ノ『で、ですが』


大陸、2ちゃんねるで起こった連続事件

∧_∧ 
(-@∀@)『その力、買わせてもらうよ』

∧∧
(;゚ω゚)『ぃょ!? 』

能力、それはトリップと呼ばれ

∧ ∧
(,,^Д^)『コテハンが人類の進化系? 笑えない冗談ですね』


能力者はコテハンと呼ばれる

403 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:11:45.41 ID:F75MP8mG0

円_円
¥・∀・¥『僕がね、この世界を買うんだよ』


世界を支配しようとする者


./V\
( ・−・) 『(好きにはさせねぇってばよ!! 螺旋丸wwwwww螺旋丸wwwwwwオウフwwwww)』


平和を願う者

  _
( ゚∀゚)『おっぱいを愛するパウワーが!! 俺の能力へと直結する!!! 』


愛する物の為に戦う者


 A_A  
( ・∀・)『やぁ、久しぶりだね。偽善者君』


時代を超え、現れた敵

405 名前: ◆a/xqzpDeGo 投稿日:2009/03/07(土) 00:13:15.80 ID:F75MP8mG0
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡『よせよせ、お前じゃ絶対俺には勝てねーよ』

∧_∧
( ・∀・)『やってみなくちゃ、わからないよ』


勝利するのは


(メ._,)『私は……一体』

∧_∧
( ´∀`)『これは……爆乳……?』


全ての信実が、全て揃うとき、
この戦いの行く末が、決まる。



ツンデレは頭頂部の煌めきを武器に戦うようです(仮)

来年3月公開予定。


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