- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 10:48:09.27 ID:40//55sx0
('A`) ムラムラ
川д川
('A`)(隣の席の貞子さん、か。大人しい子だな……)
('A`)(セクハラしても大丈夫かも)
('A`)「あの、貞子さん」ひそひそ
川д川「……は、はい?」
('A`)「今はいてるパンティ、貸してくれない?
えっと、その、家庭科で必要なんだけど俺忘れちゃって」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 10:51:21.61 ID:40//55sx0
川д川「え、え?」
('A`)「ほら、早く早く。それとも何かな? もしかしてはいてないのかな?」
川;д川「……」
('A`)「まさかまんこスースーしてるのかな? いやぁまさか君みたいな真面目そうな子がねぇ」
川;д川「あ、あの……そういうの、やめてください」
('A`)「そういうのってどういうのかなぁ? 具体的に説明してくれないとわかんなぁい」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 10:54:00.93 ID:40//55sx0
川;д川「今、授業中ですし……」
('A`)「じゃあ授業終わったらいいのかな?
おぱんつ貸してくれるのかな? かな?」
川;д川「か……貸すわけないじゃないですかっ……何なんですか。おかしいです」
('A`)「じゃあブラジャーでもいいよ」
川д川「は、はい?」
('A`)「だから家庭科の授業で使うんだって。生ブラジャー。
洗濯の実習があるんだけど、俺、今日ブラ忘れちゃって」
川;д川「……あ、ありえません」
('A`)「ほんとだって! な、頼むよ! かわりに俺のゾウさんの写真あげるから」
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 10:55:57.91 ID:40//55sx0
川;д川「なっ……! み、見たく、ありません」
('A`)「何でよ。可愛いよ? ほらぁ」スッ
川;д川「嫌っ……! み、見たくないです」
('A`)「ほらほら、ちゃんと見てよ〜。なかなかいい写真だと思うんだ。ほら」
川;д川「や、や……あれ? ほんものの、ゾウの写真?」
('A`)「VIP動物園の太郎。俺のお気に入りだよ」
('A`)「あれ?」
('A`)「何の写真を想像していたのかな?(笑)」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 10:58:09.80 ID:40//55sx0
川#д川「……」
('A`)「ゾウさんはゾウさんだよ。ねえねえ、何を想像してたの?
何で見たくなかったの?」
川#д川「ふん」
('A`)「あれ、シカト? シカトですかぁー」
川д川「知りません……!」
('A`)「ねえ、貞子さん」
川д川 ぷいっ
('A`)「貞子さんってフェラしたことある?」
川;д川「ぶぶっ!」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:00:34.99 ID:40//55sx0
('A`)「ねえ、フェラ。フェラで気持ちよくなったことある?」
川;д川「あ、あああああるわけあるわけなななないでしょう」
('A`)「えー、嘘だー。絶対ありそう」
川;д川「ななななな何言ってるんですか! ひ、卑猥です!」
ガタン!
/ ,' 3「これ、そこうるさいぞ! 授業中じゃ!」
川д川「あ、す、すみません……」
( ^ω^)(´・ω・`)川 ゚ -゚) ざわざわ
川д川「あ、あう……」
('A`)「ねえねえ、フェラ。したことあるんでしょ?」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:03:11.71 ID:40//55sx0
川#д川「……だ、だからした事ないって言ってるでしょう」ひそひそ
('A`)「じゃあやってみる? 今日の放課後にでもさ」
川;д川「は、はぁ? あ、ありえないですから!」
('A`)「絶対気持ちいいよ。一回は経験しといたほうがいい。ね? 親父に頼んであげるから」
川;д川「さ、ささささんぴ……!? お、おかしいです気持ち悪いです……!」
('A`)「え? どこが?」
('A`)「フェラーリでドライブするだけなのに(笑)」
川;д川「……は?」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:05:01.37 ID:40//55sx0
('A`)「俺んち、フェラーリ一台持ってるからさ」
川д川「……」
('A`)「ね? そのかわり、パンティとブラ貸して」
('A`)「後で洗って返すから!」
川д川「……」
キーンコーンカーンコーン
/ ,' 3「今日はここまでじゃ」
川д川 スッ
('A`)「あれ? どこいくの? トイレ? ねぇ、トイレ? 大きい方? それとも聖水?」
川#д川「……」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:08:53.15 ID:40//55sx0
屋上
川д川「はぁ。何なんだろあの人……気持ち悪い……」
川д川「ようやく、いじめのない平和な高校生活に入れると思ったのに……。
変な人に目つけられちゃった……はぁ」
('A`)「ふぅはぁ」
川;д川「え……? 何か、下から生暖かい息が……ぎゃっ!」
('A`)「やあ」
川;д川「な、ななな何覗いて……あ、く……!」ババッ!
('A`)「覗いてないよ」
('A`)「ちょっと地質を確かめてるだけだから。全然覗いてないから」
('A`)「おっと、こっちの地質も調査しなければ」カサカサ
川;д川「こ、こないでくださいっ!」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:10:54.56 ID:40//55sx0
('A`)「おや? こんなところに竹が!」さわさわ
川;д川「ぎゃっ! さ、ささ触らないで……!」
('A`)「これはいい竹だ! クンカクンカ! スーハー!
さ、さらに上はどうなっているのかな? ようし、上ってみよう」
さすりさすり
川;д川「ギャー!」
げしげし!
('A`)「おうふ! た、竹が反撃してきた」
川;д川「い、いやぁぁ――!」
('A`)「あ、さ、貞子さん。待って! 冗談、冗談だから!」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:14:35.83 ID:40//55sx0
川;д川「はぁ……はぁ……さ、最悪だよぉ……」
川;д川「何なのもう……! こ、こうなったら、先生に言いつけよう」
/ ,' 3 ぴーひゃらぴーひゃら たったたらたー
川д川「あ、荒巻先生」
/ ,' 3「おや? 何かな貞子君」
川д川「あの、実は相談したいことがっ……!」
/ ,' 3「フー。悪いがワシは根暗は興味な……いや時間がなくての」
川д川「え? ひ、暇そうに見えるんですけど」
/ ,' 3「ヒーちゃんとかなら何でも相談にのってやれるが、すまんのう!
えこひいきは教師の特権! 貴様にさく時間はない! 絶対にナィ!」
川;д川「そ、そんな……」
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:17:12.07 ID:40//55sx0
('A`)「あ、荒巻先生こんにちは」
/ ,' 3「おお! ドクオ君! いやいや今日も良い天気じゃのう」
('A`)「ええ。ところで、どうです? 俺の作ったイケメン写メ、うまく使えてますか?」
/ ,' 3「もちろんじゃ! ヒーちゃんのモロ好みらしくてのぅ。もうメロメロじゃ!
いやあ、やはり現代の恋愛はメル友からじゃのぅ!」
('A`)「ははは。くれぐれも使い方を間違えないようにお願いしますね」
/ ,' 3「もちろんじゃ! 絶対、エロ写メなんか要求せんからのぅ!
ほーっほっほ!」
川;д川「……」
('A`)「あ! 貞子さん!」
ダッ!
川;д川「いやぁー!!」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:19:48.94 ID:40//55sx0
(;'A`)「待って! 貞子さん。あれは誤解なんだ!」
タッタッタ
川;д川「い、いやぁ! こないで!」
(;'A`)「はぁはぁはぁ。誤解だー!」
川 ゚ -゚)「何だ? あの騒ぎは」
( ^ω^)「ヒュー! 修羅場すぎるぜ」
(´・ω・`)「二股か。若いな……」
キキッ!
川;д川「ち、違います。あ、あのあのあの、あの人が」
('A`)「待って! 貞子さん! そこで待ってて!」
川;д川「いやぁー!」
タッタッタ
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:23:11.72 ID:40//55sx0
体育館裏
川;д川「はぁーはぁーはぁー。ぜえぜえ」
(;'A`)「や、やっと追いついた」
川;д川「な、なんで」
('A`)「ん?」
川д川「なんでこうなるのよぉ……! せ、せっかく、
苦労して遠くの高校に受かったのに」
('A`)「……」
川;д川「私はいじめられっ子の星の下に生まれたんだ……ぐす。
もういい……どうせ、私なんて……ぐす」
('A`)「貞子さん……」
川;д川 うっう。ひくっ
('A`)「貞子さん!」 ギュッ! スリスリ
川;д川「いやぁー!」
ドカバキグシャ!!
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:26:42.88 ID:40//55sx0
('A`)「ぐわぁっ!」
川д川「え……?」
(;・∀・)「おい、大丈夫か!」
川;д川「え、あ、は、はい」
(;'A`)「顎が、顎がぁぁぁぁ! 何をするんだ! 善良な市民に暴力を振るうとは!」
(;・∀・)「いや、どう見ても犯罪行為してたろお前」
(;'A`)「クソ、このすけこまし野郎がぁぁぁ!」
ぶん! スカはいどぐしゃー
(;'A`)「きゅう……」
( ・∀・)「弱すぎワロタ。さ、行こう」
川;д川「え、あ、は、はい」
タッタッタ
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:30:46.18 ID:40//55sx0
( ・∀・)「ここまで来れば大丈夫だろ。怪我、ない?」
川д川「は、はい。ありがとうございました……」
( ・∀・)「礼を言われるほどのことじゃないよ。俺は自分のポリシー通りに動いただけだから」
川д川「ポリシー?」
( ・∀・)「可愛い子が困っていたら助ける。んじゃね」
タッタッタ
川д川「あっ……」
川д川「か」
川;д川「かわ、かわ……」
川;д川「可愛……」ボンッ
川д川 ドキン ドキン……!
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:33:50.46 ID:40//55sx0
自宅。
川д川「……」
もわぁん ( ・∀・)「可愛い子が困ってたら助ける。んじゃね!」
川д川「……ふふ」
川д川 はっ
川д川「私、な、何を考えて……!
いけない。そういうのはいけないから」
ぼふっ
川д川「はぁ……無駄な期待を描くのはやめよう。
あの人、かっこいいし、私を助けたのもたまたまだし気まぐれだし」
もわぁん ('A`)「覗いてないよ」
川д川「……おえ」
川д川「あの人も……なんで、私なんかに付きまとうんだろ」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:34:58.11 ID:40//55sx0
川;д川「今日は色々あって疲れた……。もう寝よう」
ぱちん
川д川「おやすみなさい」
……
…
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:37:58.04 ID:40//55sx0
「貞子さぁん! 今日の掃除よろしくねー!
どうして私だけ……。
「うわー、またあの子余ってるよプププ! きんもー☆」
「オタクグループからもはぶかれてるwwww孤立wwwww」
学校に行きたくない……けど、行かないと親に心配かけるから。
「何かこのロッカーくさいんですけど!?」
「貞子が入ってるからじゃない!? ぎゃははは!!」
耐えるしかない……。
自己主張できない私は、ただ耐えるしかないんだ。
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:41:20.77 ID:40//55sx0
別に何か嫌われるような事をした訳じゃなかった。
単にリーダー格の女子の目にとまってしまった。ただそれだけだ。
上履きは週に二回単位で消えた。
掃除は全部押し付けられた。
お弁当は捨てられた。
女子トイレに閉じ込められた。
机を外に投げられた。
耐えて、耐えて、耐えて。
ようやく救われる時がきた。
高校に入ったら、はじけよう……とは思わなかった。
別に、友達と遊んだり、とか、男の子と恋愛したり、とか
そういうのは望んでいなかった。
ただ、平穏に暮らしたかった。
なのに……
('A`)「パンティ貸して?」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:42:49.34 ID:40//55sx0
川;д川「はっ!」がばっ!
チュンチュン
川д川「……なんて最悪な目覚め」
川д川「?」
川;д川「もうこんな時間っ! 遅刻っ!」
バキィ! ダダダダダ!
川;д川(髪とかとかしてる暇ない!
着替えて鞄もってダッシュ!)
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:45:41.42 ID:40//55sx0
川;д川「はぁはぁはぁ……く、苦しい」
タッタッタ
バァン!
川;д川「ま、間に合ったかなぁ……?
上履きに履きかえてっと」
( ・∀・)「あ」
川д川「え?」
( ・∀・)「おはよう」
川д川
川д川
川д川「あ、お、おは」
( ・∀・)「意外とギリギリ登校なんだね」
川;д川「い、いや、あの、今日は、たまたまたまたま多摩……」
( ・∀・)「仲間」ぽんっ
川д川「あうっ……!」
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:46:58.23 ID:40//55sx0
( ・∀・)「じゃ、教室で」
きらりらりん
川д川「……」
川д川「頭撫でられた……」
川*д川
キーンコーンカーンコーン
川;д川「あ、い、いけない。急がなきゃ」
ダダダッ
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:49:02.31 ID:40//55sx0
/ ,' 3「ホームルームはじめるぞーい。オラァ!」
川;д川「ぜーぜーぜー」
('A`)「おはよう。今日は随分疲れてるね」
('A`)「もしかして、昨日の夜頑張っちゃったのかな?
あるよね、そういうの。俺も昨日は三回も」
川;д川「……は、話しかけないで下さい」
('A`)「排卵日か……ごめん」
川д川
げしっ!
(;'A`)「いたたたた! ふ、踏まないで。テントが設置されちゃうから!」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:52:14.55 ID:40//55sx0
川д川「一時間目は英語……」
がさごそ
川д川「あっ」
川;д川(朝、慌ててたから教科書忘れちゃった)
('A`)「どうしたのかな? 貞子さん」
川;д川「うえっ」
('A`)「あっれれ? 教科書はどうしたの? まさかボイコットするの?
へぇ〜。貞子さんって意外とワルなんだねー。あれかな? 実はもう一皮向けて」
川д川「……他クラスの人に借りてきます。あなたには、絶っっっ対に、借りません」
('A`)「えー? 遠慮しなくとも見せてあげるのに。
机くっつけてあげるのになぁ。もちろん、俺のマグナムもくっつけちゃうかもしれないけど事故だから!ね?」
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:57:17.94 ID:40//55sx0
1−B
川;д川(とは言ったものの、どうしよう……。
他クラスに知り合いなんていないし)
がやがやがや
川;д川(あう……他クラスってアウェーな感じで落ち着かない。
ど、どうしよう。ダレに借りればいいんだろ)
うろうろ
( ・∀・)「あれ? 貞子さんどうしたの」
川;д川「え? あ、あ……」
( ゚∀゚)「ダレだー彼女かー?」
川;д川「い、いえ、ち、ちが……」
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 11:58:36.74 ID:40//55sx0
( ・∀・)「バーカ。同じクラスの貞子さんだよ」
( ゚∀゚)「どもー。ジョルジュでーす」
川д川「あ、ど、どもー」
( ゚∀゚)「……ふむ。おっぱいはまぁまぁかな」
川;д川「え」
ボカ!
( ・∀・)「まず胸を見るその癖をやめろ阿呆」
(;゚∀゚)「叩くことねーじゃーん。挨拶みたいなもんだろ!
ほら、初対面特有の緊張をさぁ、和らげるさぁ!」
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:02:00.42 ID:40//55sx0
川;д川「あ、あのぅ……」
( ・∀・)「ほら、引いてるじゃねーか」
( ゚∀゚)「引かれても構わん! おっぱいは正義だ。混沌とした世の中の清涼剤だ!」
川;д川「そ、そのぉ、あのぉ」
( ・∀・)「あ、ごめんね。こいつ、こういう奴だから気にしなくていいよ」
( ゚∀゚)「出たー! そうやって俺をないがしろにして爽やかアピール!」
('A`) ニヤニヤ
川д川 はっ!
('A`) スッ……
川;д川(英語の教科書をこれみよがしに見せ付けてる……。
こ、このままじゃ、ドクオの思惑通りに……!)
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:04:23.76 ID:40//55sx0
川д川「あ、あのぉ!」
(;・∀・)「わっ」
( ゚∀゚)「お、おお? ナンスカ?」
川;д川(お、大きい声出しちゃった。ええい、もう後には引けない……!)
川д川「えい、えいえいえいえいえい……」
( ・∀・)「エイ?」
( ゚∀゚)「シーパラダイス?」
川;д川「え、えええ英語の教科書を貸してくださば!」
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:09:03.16 ID:40//55sx0
川д川(噛んだ……死のう)
( ・∀・)「……」
( ゚∀゚)「……」
川д川「……」
( ゚∀゚)「うひゃひゃひゃひゃwwwwww
な、何だよそんなことかwwwww」
川;д川「あ、あう」
( ゚∀゚)「ビビったwwwwマジびびったwwwww
訴えられるかと思ったぜwwwww」
(;・∀・)「そりゃ、お前に心当たりがあるからだろ。
ジョルジュ、お前かしてやれよ」
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:10:05.37 ID:40//55sx0
( ゚∀゚)「いいっすよ貞子サンwwwwどうせ俺つかわねーしwww」
川д川「あ、ありがと……ゴザイマス!」
( ゚∀゚)「あひゃひゃwwwなんで敬語なんだよwwwwwおもしれぇwwww
うひゃおrぉあぉrぉあぉああwwww」
( ・∀・)「ツボに入ったらしいな……」
川;д川「だ、大丈夫ですか?」
( ・∀・)「ほっときゃ治るよ。んじゃ、俺はそろそろ戻るぜ」
川д川「じゃ、じゃあ私も。あ、あのジョルジュさん。ありがとうございました」
( ゚∀゚)「いいってことよwwwwwさばwwwwwひゃひゃひゃひゃwwww
げほげほっ!!wwwwあー、いかん死ぬ。さいっこーwwww」
バタン
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:13:58.91 ID:40//55sx0
川;д川(ふぅ。焦った……。成り行きとは言え、他クラスの男子から教科書借りるなんて)
( ・∀・)「あいつ、変な奴だろ?」
川д川「え? あ、えと……は、はい。あ、いえ少し……」
( ・∀・)「あはは、遠慮しなくていいよ。
それにしても、貞子さんって結構明るいんだね」
川д川「え、え?」
( ・∀・)「いや、ほら。授業中とかも私語で注意されてたし、この前も廊下走ってたって噂が」
川;д川「あ、あれは……あ、あの変な人が」
( ・∀・)「意外とワルだったりしてw」
川д川「ないですないです! わ、私は、ま、真面目ですから!」
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:15:49.17 ID:40//55sx0
( ・∀・)「自分で真面目とか言っちゃうんだw」
川д川「あ、いえ、ちがっ……うう」
( ・∀・)「何かさー、可愛いよね。貞子さんって」
川д川「え」
キーンコーンカーンコーン
( ・∀・)「やべ、授業始まる。んじゃ後でね!」
タッタッタ
川д川「かわ……いい?」
川*д川 ボンッ!
川*д川「可愛い……は、初めて、言われた……かも」
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:17:55.31 ID:40//55sx0
「この文章の英訳は〜」
('A`)「……」
川д川「ふふふ」
('A`)「……」
「この文法の間違っているところはだなー」
ガタン!
川д川「はい先生! そこは、過去形にしなければいけません」
「……そ、そうだな。いや、別に発言しなくとも」
川д川「ふふふ」
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:21:37.07 ID:40//55sx0
('A`)「何か良い事でもあったの? ずいぶんご機嫌じゃない」
川д川「貴方に話す必要はありません」
(;'A`)「酷いなぁ。俺と貞子さんの仲じゃないか」
川д川「すみませんが」
川д川「馴れ馴れしく話しかけないで下さい」
川д川 ぷいっ
('A`)
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:26:23.29 ID:40//55sx0
( ・∀・)「メアド?」
川;д川「う、うん。その、携帯買ったばっかりでまだメールとかしたことなくて」
川;д川「よ、よかったらモララー君とメールしたい、な、なんてごめんなさいっ」
( ・∀・)「別にいいよー」
川д川「え、え? 本当に?」
(;・∀・)「いやいや、だからいいよ。メアドでそこまで疑心暗鬼されても……」
川*д川(やった、やったー!)
( ゚∀゚)「ちょちょちょ、待ったぁー! 俺も教えるぜ!」
川д川「あ、は、はい!」
(;・∀・)「何でお前が出てくんだよ」
( ゚∀゚)「だって貞子さんのメール面白そうなんだもーん。
教科書貸してあげたし、ね? いいじゃんいいじゃん!」
川д川「は、はい。私のでよければ……!」
( ・∀・)「セクハラメールおくんなよ?」
( ゚∀゚)「俺は紳士だっつーのwひゃひゃひゃw」
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:31:28.50 ID:40//55sx0
その日の夜
川д川「サッカー部なんですか。練習、大変そうですね、と」
ぽちぽち
川д川「ふふふ……wあ、ジョルジュ君からメールきた」
川;д川「まさか初メールが二人同時なんて……むむ、これは難しい」
川;д川「しかもどっちも男の子……何か二股してるみたい」
川д川(でも、まさか私が男子とメールしてるなんて、中学時代は思いもしなかっただろうなぁ)
川*д川(なんという進歩……w人生右肩あがりとはまさにこの事だね)
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:37:26.95 ID:40//55sx0
翌日。
( ・∀・)「オハヨー、貞子」
川д川「あ、おはようございます。モララー君」
( ・∀・)「昨日のメールでさぁ〜……」
――教室
川д川「ふんふふーん♪」
ぱっちん!
川;д川「きゃっ!」
('A`)「フフフ。ブラ紐がゆるゆるですなあ」
川#д川「な、何するんですか! この変態!」
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:39:44.61 ID:40//55sx0
('A`)「ゆるゆるすぎて、あちらの方もゆるゆるなのかな?」
川#д川「セクハラで訴えますよ? あーあ、気分台無しです。
早く席替えしないかなぁ」
('A`)「おやおや、口の方はゆるゆるだね。
いつからそんなになっちゃったのかな?」
川#д川「ふん」
('A`)「怒った顔もかわいいよ」さわさわ
川д川
川;д川「げ、げぇ……う、うええ……」
('A`)「泣くほど嫌か」
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:43:38.93 ID:40//55sx0
川д川「幸せをぶち壊された気分です。慰謝料請求したいです」
('A`)「まぁまぁ。俺だってやりたくてセクハラしてる訳じゃないんだよ」
川д川「は? 何を言ってるんですかあんたは。死ねばいいのに……」
('A`)「実は俺は霊能力者で貞子さんの体に纏わり付いてる霊を除霊するために
胸とか尻とか触ってもまぁ貞子さんなら怒らないかなって思ったので触ります」
さわさわ
川;д川「いやぁぁ――! 手が、手が胸にぃぃぃ!」
ドカァッ!
('A`)「ぎゃー」
川#д川「はぁはぁ。い、いつまでも私が弱いだなんて、抵抗しないだなんて
思わないでくださいね……!」
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:48:45.22 ID:40//55sx0
……
…
川д川「きょ、今日は、お、思い切ってモララー君にデートを申し込もう」
ピッピッピ
川д川「ええと、日曜日は暇ですか。よかったら私と……」
川д川「あー、だめ! 消去消去!」
川;д川「うーん、どうしよう……自然に誘うにはどうすればいいのかな」
ピピピー
川д川「あれ? メールだ」
川д川「モララー君からだ。ええと、日曜日、映画に行かない……?」
川д川「え? こ、これって」
川*д川「デートのお誘い!? え、えええ! モララー君のほうから誘ってくれるなんて
あwせdrftgyふじこlp」
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:50:37.93 ID:40//55sx0
川д川「も、もちろんおkです! と」
ピッピ。
ぼふぅ。
川;д川「はぁ〜〜……ま、まさかモララー君のほうからくるなんて」
川*д川「こんなに幸せすぎていいのかなぁ? うふふ」
川д川「もしかして、これ全部、あの銅像のご加護だったりして……w」
( ∵)
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:53:01.38 ID:40//55sx0
高校入学の前日。
川д川「はぁ……今度はいじめられないといいんだけど。
不安だなぁ……はあ」
「そこのお嬢さん。この幸運のゾウを買わないかい?
これさえあればもうね、幸せになれまくっちゃってやばいよ!」
川;д川「え? あ、い、いえ、私は……」
「今なら一万円!」
川;д川「お、お金、ないですし」
「じゃあ無料」
川д川「へ?」
「はい、ご購入ありがとうございま〜〜〜す!
部屋に飾ってあげてね! そうすれば、絶対幸せになれるから!」
川д川「はぁ……」
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:54:33.97 ID:40//55sx0
――――
――
川д川「ふふふ……w占いとか、信じたこと無かったけど、
これは良いものだなぁ」
( ∵)
川д川「銅像くん。どうか、私とモララー君のデートがうまくいきますように」
川д川 なむなむ
( ∵)
( ∵) ククク
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 12:56:50.69 ID:40//55sx0
翌日。
川д川「明日のデートの為に、服を買いにきたはいいけど……」
川д川「こ、こういうお洒落なお店は入りにくいなぁ。しかも一人だし」
がばっ!
('A`)「だーれだ」
川;д川「ぎゃー!」
もみもみ
('A`)「この胸の感触は貞子さんだ!」
川;д川「ぎゃー! ぎゃー!」
バキィ!!
(;'A`)「後ろ回し蹴りだと……ぐぅぅ」バタン
川#д川「な、なんであんたがここにいるんですか! はっ、ま、まさかストーカー!?」
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:01:36.28 ID:40//55sx0
('A`)「いえいえ、偶然ですよ。偶然見かけたのでちょっと挨拶を」
川;д川「挨拶て……胸揉むのが挨拶!? 犯罪者!?」
('A`)「いや、だってね。貞子さんってほら怒ってもあんま怖くないし。
だから、多少怒られても揉んでおいた方が論理的に得だと思ってですね」
川#д川「……ほほう。つまり、私を舐めている、と」
(;'A`)「え? ど、どこを舐めればいいんですか?
まさか貞子さんんほうから、そんな言葉をきけるなんて」
川д川 スタスタ
(;'A`)「あれ? おーい、どこいくんですかー」
川#д川「ついてこないでください。服買いに行くので」
ウィーン
('A`)「じゃあ俺がアドバイスしてあげましょう」
川#д川「だからついてくるなっ!」
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:05:47.43 ID:40//55sx0
('、`*川「いらっしゃいませー。って、あら? 貞子じゃない」
川д川「え? あ、うちのクラスのぺニサスさん。
どうしてここに?」
('、`*川「見ればわかるでしょ。バイトしてんの」
川д川「そ、そうなんですか」
('、`*川「そーいうあんたはデート?」
川д川「え?」
('A`)「ハァハァ。貞子さん、この服なんか似合うと思うんですがね。
胸元があいてますが、ノーブラできればとてもよく似合うと思うんですよ」
川д川「断じて違います。あれは幻影です」
('、`*川「そっか。じゃああの人は警備員呼んで追い出しとくね」
('A`)「あ、あれ? なんだ! おい! 客になんてことをするんだこの筋肉もりもりマッチョマンの変態ども!
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:07:54.45 ID:40//55sx0
川д川「はぁ……。ほんと死ねばいいのに」
('、`*川「概ね同意だね。んで、今日はどんな服をおさがし?」
川д川「え、あ、あの、可愛い服を」
('、`*川「可愛い服て。かなり大雑把な注文だねー。
まぁいいや。デート用?」
川д川「あ、あうあう……そ、そそそうです。あ、でもまだ付き合ったりとかは」
('、`*川「へぇー。いいじゃんいいじゃん青春じゃん。
わかった。あたしが貞子に似合う服、探してあげるよ」
川д川「あ、ありがとうございます!」
('、`*川「タメなんだから敬語いらないって」
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:10:55.89 ID:40//55sx0
試着室
川д川「うわぁ、可愛い服……。に、似合うかな?」
ストン。
川д川「ええと、脱いだ服は畳んでおいた方がいいよね……?
べ、別に誰かに見られてるわけじゃないけど、礼儀として、うん」
('A`)じぃー
川д川「……」
('A`)「白。いいですね。やはり下着は白じゃないと」
('、`*川「お客様。更衣室内で器用に登るのはおやめください」
(;'A`)「あ、ちょ、こら勝手に入るな! 客が試着中なんだぞそして俺はパンツはいてないんだぞ!
そ、そこは掴むなぁぁぁあああああーっ!!!」ぶちっ
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:13:43.34 ID:40//55sx0
シャー
('、`*川「ごめんね。あいつは警備室に連行したからもう大丈夫」
川д川「う、うん。ありがとう」
('、`*川「あ。それ似合うじゃん」
川д川「え? ほ、ほんと? 似合ってるかな」
('、`*川「うんうん。清楚な感じがしていいじゃない。
帽子とか被ったら、もっといいかも。ね、これつけてみて?」
川д川「は、はい。わぁ、白い帽子だ」
('、`*川「いいねー。似合ってるよ。ちょっと季節早いけど海辺の美人って感じ」
川*д川「そ、そんな、私なんてそれほどでも……あるかな? えへへ。
全部買いまーす」
('、`*川「お買い上げありがとうございまーす」(容易い……)
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:16:23.80 ID:40//55sx0
- ※
川д川「いやあ、いよいよ明日ですよ。デート、明日ですよ」
( ∵)
川д川「思えば色々な事があったなぁ……。生きる希望を失って、
それでも困難を乗り越えて」
( ∵)
川д川「ようやくですよ。苦節十六年。ようやく、人並みの幸せを掴みましたよ」
( ∵)
川д川「それもこれも、あなたのお陰かもね。いや、私が元々可愛いからかな? うふふ」
( ∵)
( ∵) クク
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:20:16.47 ID:40//55sx0
川д川「だってほら、初日はドクオとかいう変態のせいで散々だったけど」
( ∵)
川д川「モララー君に助けてもらえたし。……かっこよかったな、あの時のモララー君」
( ∵) へー
川д川「ジョルジュ君とも友達になれたし。メアドも交換できたし。
二人とも凄くいい人で、ほんと私、嬉しくて」
( ∵) ジョルジュ モ サダコ 二 ホレテタラ?
川*д川「え、そ、そしたらあれかな? 奪い合いになっちゃう?
ど、どうしよう。私、困るなぁー」
( ∵)
川*д川「でも、私はモララー君かな。やっぱり……ふふ」
( ∵) マァ、ガンガレ
( ∵) シアワセ アジワエヨ イマノウチニナ……ククク
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:28:42.60 ID:40//55sx0
そして――デート当日。
川д川(はぁ、ふぅ)
川д川 チラッ
川д川「二時間前にきたのは流石にやりすぎかな……?」
( ・∀・)「あれ? 貞子早くね?」
川;д川「も、モララー君!」
( ・∀・)「まだ二時間前だよー」
川;д川「だ、だって、も、もももモララー君待たせたら、悪いと思って……」
( ・∀・)「あはは。なんだ、同じ事考えてたのか」
川д川「え? じゃ、じゃあモララー君も?」
( ・∀・)「そ。貞子を待たせたら悪いなーって思って、ついw
まぁ、ワクワクしすぎて待ちきれ無かったっていうのもあるけどな」
川*д川(あう……少年みたいで可愛い)
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:31:25.11 ID:40//55sx0
( ・∀・)「とりあえず、まだ店もあんま開いてないし、ファミレスでもいく?」
川д川「う、うん!」
ガスド
「いらっしゃいませー」
( ・∀・)「ドリンクバー二つで」
「かしこまりましたー」
川д川「え、えと、あの」
川;д川(どうしよう。な、なに喋ればいいのかな……?)
( ・∀・)「似合ってるね」
川д川「え?」
( ・∀・)「その服。可愛いじゃん」
川*д川「ほ、ほんとう?」
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:34:13.04 ID:40//55sx0
( ・∀・)「お世辞だよー」
川д川「え……?」
( ・∀・)「っていうのは嘘w」
川*д川「も、もうっ!」
( ・∀・)「あはは。怒った顔も可愛いよ」なでなで
川*д川「う、うにゃ……」
もわぁん ('A`)「怒った顔も可愛いよ」
川;д川 ぶんぶんぶん!
( ・∀・)「どうしたの??」
川;д川「う、ううん。何でもないっ! あ、ありがとうモララー君。
その、モララー君も、か、かかかかっこいいよ?」
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:37:53.84 ID:40//55sx0
( ・∀・)「ありがとw」
川*д川「あ、あう……(笑顔が眩しいっ!)」
≪ラブフォーエバー≫
君のはにかんだ顔 見るだけで 心がドギマギしちゃうの
これって病気? イエスアイムシック ラブ シッカーなのよー
あぁこの気持ち表現できない 近すぎる体でも心は拳一個分あいてる
その隙間をいったりきたり まるでブーメラン 恋はブーメランウォォ〜
ウォ〜ウォウォ〜 ラブミーフォーエバー ルールルルー
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:40:05.24 ID:40//55sx0
――……
…
( ・∀・)「んあー、映画面白かったな」
川д川「うん! すごくスカっとしたかもw」
( ・∀・)「俺ちょっとトイレいってきていい?」
川д川「あ、私も……じゃあ、出口のとこで待ち合わせね」
( ・∀・)「了解」
タッタッタ
川д川「……意外といい感じだぞ。うふふ、やれば出来るじゃない、私」
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:41:23.26 ID:40//55sx0
バタン。すちゃっ!
川д川「ふう……」
('A`)
川д川「え?」
('A`)
川д川
('A`)「あ」
('A`)「何か」
('A`)「映画の後ってトイレいきたくなるよね(笑」
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:44:14.74 ID:40//55sx0
川;д川「……」
('A`)「どうぞ、おかまいなく」
('A`)「見てるだけなんで!」
川;д川「い、いやぁぁぁぁぁ!!」
しゃっ! バタン!!
ばたばたばた!
川;д川「はぁはぁはぁ。な、何なの最悪……!
気分、台無し……!」
( ・∀・)「あれ? 貞子、早いね」
川д川「も、モララー君。あの、あのね」
('A`)「ま、待って貞子さん! 俺のこのいきりたった物をどうすればいいんだい!?
途中でやめるなんてひどいじゃないか!」
キャーヘンタイダー!
ぶらぶらしてるぞー!
川;д川「ぎゃー!」
(;・∀・)「げっ! へ、変質者?」
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:46:04.54 ID:40//55sx0
('A`)「貞子さんが始めたことじゃないか! 責任とってくれよ!」
川;д川「へ、変な言い方するなぁ! うわ、き、気持ち悪っ! 小さっ!」
(;'A`)「ひ、ひどひ……!」
(;・∀・)「ひどいのはお前の頭だっ!」
チンッ!
('A`)「ぐぬわぁぁぁぁぁああああ!!」
バタン
( ・∀・)「貞子、逃げよう!」
ぎゅっ
川д川「う、うん」
タッタッタ
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:47:46.92 ID:40//55sx0
(;・∀・)「あー、酷かった。色々酷かった」
川д川「……」
( ・∀・)「貞子、怪我ないか?」
川д川「あ、う、うん」
( ・∀・)「うん? どうした。顔真っ赤だぞ」
川д川「あ、あの……手」
( ・∀・)「え? あ、ご、ごめん」
ババッ
川*д川「……」
( ・∀・)「……」
ぎゅっ
川д川「こ、このままが、いいかな……なんて」
( ・∀・)「貞子……」
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:50:20.58 ID:40//55sx0
( ・∀・)
川д川
( ・∀・)「楽しい?」
川д川「はい」
( ・∀・)「夕焼け綺麗だね」
川д川「はい」
( ・∀・)「俺と付き合って」
川д川「はい」
( ・∀・)
川д川
川;д川「は、ははははははいっ?」
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:51:50.79 ID:40//55sx0
( ・∀・)「よっしゃ! 成功成功!」
川;д川「あ、あのあのあの」
( ・∀・)「あれ? 駄目?」
川;д川「い、いえ! だめなんかじゃないです! そ、その、突然だったのであうあう」
( ・∀・)「貞子」
川д川「は、はい!」
( ・∀・)「スキデス」
川д川
川;д川「わ、わた、私も、す、好きですっ! す、すすすきゅっ!」
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:53:48.24 ID:40//55sx0
( ・∀・)「あ――、マジ安心したわ」
川д川「え、え?」
( ・∀・)「振られたらどうしよーって思ってた」
川;д川「そ、そんな、振るわけないですっ! わ、私、ずっとモララー君のこと」
( ・∀・)「うん」
川;д川「す、す……」
ぎゅっ
( ・∀・)「好き」
川д川「あ……」
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:55:49.88 ID:40//55sx0
( ・∀・)「ずっと、傍にいてくれよな」
川д川「うん……」
ドキドキしていた心臓が少しずつ治まって
かわりに暖かい気持ちが湧き上がってきた。
今まで感じた事のない気持ち。
きっと、これが幸せという感情なのだろう。
今まで、ずっと私の心の中には冷たいモノやどす黒いモノしか存在していなかった。
だけど、そんな私の心に一筋の光が、ようやく差し込んだのだ。
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:58:56.98 ID:40//55sx0
( ・∀・)「好きだよ」
モララー君の言葉の一つ一つが、とても嬉しい。
今までの不幸せも、すべて今日のこの時のための台座だったというならば
お釣りをあげてもいいくらいだと、私は思った。
川;д川「う、うう……」
( ・∀・)「何でないてるのさ」
川;д川「う、うれし涙です」
( ・∀・)「この泣き虫めw」
お し ま い
- 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 13:59:39.52 ID:40//55sx0
おしまい
まい
い
イ
イ
イ
マ
トキ
ハ
ミ
チ
タ
- 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:01:43.38 ID:40//55sx0
川д川「あれ?」
ここはどこだろう。
教室?
川д川「モララー君?」
どうして私は教室にいるんだろう。
さっきまで、確かにデパートの外、橋の上でモララー君と幸せな時を過ごしていたのに。
川д川「どう、なってるの?」
訳が分からない。
話し声が聞こえた。
隣のクラス。
私は混乱したまま、声のするほうへ向かった。
- 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:05:38.13 ID:40//55sx0
「マジでー! でさ、いつその子まわすわけ?」
( ・∀・)「次のデートの時かなー。
ほら、やっぱある程度落としとかないと後でめんどいしw」
モララー君が机の上に座って、知らない女子と話をしていた。
「うわー、悪魔w んでさ、いくらでうるのさ」
( ・∀・)「処女だから一人2万〜3万くらいかな。
てか、あれねー。恋すると乙女って可愛くなるよね。値段あがってうまいよね」
「最悪ーw でもそんだけ稼げるなんて一種の才能じゃん?」
( ・∀・)「なあに。貞子だって一瞬だけでも夢が見れて嬉しいだろ?
俺みてーなAランクの男と遊べてよ」
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:08:03.68 ID:40//55sx0
川д川「え……?」
意味が分からない。
あれは、本当にモララー君なのか?
そんなはずはない。モララー君が、あんなこというはずない。
( ・∀・)「あいつ処女マンだから泣き叫ぶぜw録音頼んどこっと」
「悪趣味だねー。悲鳴フェチだっけ?」
( ・∀・)「リョナ最高! ですから」
「あはははwww」
ありえない。
これは夢だ。そうだ、悪い夢なんだ。
夢だ夢だ夢だ夢だ……
ガタン!
( ・∀・)「あ?」
川д川「あ……」
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:10:12.28 ID:40//55sx0
- ※
また世界が反転した。
薄暗い。どこだろう、ここは。口が苦しい。ふさがれているのだろうか。
( ・∀・)「どうっすか? れっきとした処女ですよ」
「へェ……悪くねぇじゃん。うちの会員も大喜びだぜ」
誰?
知らない男がいる。刺青が腕に彫ってある、大柄な男。
( ・∀・)「つまみ食いしちゃいます?」
「おぉ。いいねぇ。俺4万払うから最初にやらせろや」
( ・∀・)「どうぞどうぞ」
- 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:12:18.25 ID:40//55sx0
川д川「あ……がっ……」
モララー君。助けて。
と、言おうとしたが声にならない。ガムテープで口が塞がれているようだった。
「おお、いいねぇ! この反応。やっぱ素人じゃねーとだめだな」
( ・∀・)「やらせは萎えますからねー。んじゃ、お楽しみを……」
「おう。終わったら呼ぶわ」
川д川「がっ……むぐっ!」
モララー君に助けを請う。
だけど、一瞬わたしのほうを見たモララー君の瞳は
( ・∀・)
何も映っていなかった。
何も。
私は映っていなかった。
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:15:02.34 ID:40//55sx0
「さあて、どんなモンかな……。楽しもうぜ。貞子ちゃんよぉ」
川;д川「んぐ、んぐぐ!」
男がよだれをたらしながら近付いてくる。
私は必死に身を捩じらせたが
「大人しくしろよ!」
パン!
頬を殴られた。
ゴスッ!
腹を殴られた。
川;д川「ぐ、むぐ!」
「あはは。泣いた泣いた。いいねぇ、そそるねぇ」
痛みと怖さで頭がどうにかなりそうだった。
私はなんでここにいるの? どうしてこんな目にあうの?
さっきまでの幸せが幻のように、心の中から記憶の中から消えていく。
- 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:18:15.95 ID:40//55sx0
私は忘れていた事を思い出した。
ああ。そうだった。
私は昔からこうだったじゃないか。
人に蔑まされ嫌われ苛められ、信じた人から裏切られ。
幸せなんて一度も掴んだ事はなかったのに。
無駄な期待に胸を躍らせて、バカみたいだ。
川;д川「あ、あう……」
「おーっし、まずは下から脱がすか!」
ずしりと、黒い塊が心の中に落ちていく。
これは、不幸だ。
幸福の反対。私がずっと抱えてきたもの。
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:20:44.63 ID:40//55sx0
その時だった。
( ゚∀゚)「オラァ!」
「ぐおっ!」
突然入ってきたジョルジュ君に、男が蹴り飛ばされた。
(;゚∀゚)「貞子サン!」
川;д川「む、むぐ……ぷはっ! じょ、ジョルジュ君」
(;゚∀゚)「もう大丈夫だ。貞子さん、君を助けに来た!」
ガムテープを外してくれたジョルジュ君に、私は思わず抱きついた。
川;д川「う、ううっ……うあああっ……!」
( ゚∀゚)「貞子サン……」
川;д川「こわ、怖かったよぉぉ……!」
- 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:22:31.23 ID:40//55sx0
( ゚∀゚)「もう大丈夫。大丈夫だ」
川;д川「う、うう……!」
( ゚∀゚)「怖かったよな。ごめんな、遅くなって」
川;д川「あ、あり、ありがとう。ありがとうジョルジュ君……!」
( ゚∀゚)「もう大丈夫だから」
( ゚∀゚)「君は、俺が食べてあげるからさ」
- 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:25:04.44 ID:40//55sx0
- 川д川「え?」
バギィ!!
川;д川「あっ!」
頬を、思い切りグーで殴られた。
( ゚∀゚)「よいしょ」
ガン!!
倒れたところに、今度は蹴り。
( ゚∀゚)「どっこらしょ」
ゴッ!!!
( ゚∀゚)「そんなさぁ」
バキッ!!
( ゚∀゚)「都合よく助けが来ると思った?」
ガンッ!!バシィッ!!
( ゚∀゚)「来るわけねーじゃん。てめぇなんかによー」
ゴッ!!!
( ゚∀゚)「身の程わきまえろや。クソアマがよぉ。クソ虫。下種。生きてる価値ねーな」
- 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:27:44.70 ID:40//55sx0
川;д川「がふっ! も、もうやめ」
ぐしゃっ!!!
川;д川「あぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
( ゚∀゚)「っせーな。手首折れたくらいで騒ぐなや」
ガッガッガ!
( ゚∀゚)「あ、いっとくけど死なせねーぞ?」
ぐりぐり
( ゚∀゚)「おめーみてぇのは醜く生きるのがお似合いだからな」
ガッガ!
川д川「……」
( ゚∀゚)「うわ、すげーブサイクな面」
( ゚∀゚)「最っ高だね。最高に不幸な顔してるよアンタ。
今までで一番うまそうだ。んじゃ、そろそろ廃人になるまえに、いただきます、と」
- 340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:30:42.73 ID:40//55sx0
ジョルジュの口が近付いてくる。
何。
何をするつもりなの。
川д川「や、やめっ……!」
( ゚∀゚)「……」
動きが止まった。
( ゚∀゚)「てめぇ、どうやってココに入った?」
('A`)「俺を舐めるな。妖怪」
そこには、
ドアに寄りかかった一人の男。
川д川「ど、ドクオ……?」
- 361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:34:06.85 ID:40//55sx0
( ゚∀゚)「へぇー。よく気付いたじゃん。あんた、そっちの方の人?」
('A`)「まあな。しかし、まさか呪いの根源が銅像とはな……。
通りで体には何も無い訳だ」
川д川「な、何……な、の?」
('A`)「貞子。悪いとは思ったが、お前の部屋にあがらせてもらった。
あの銅像はな、呪いがかけられていたんだよ」
呪い?
('A`)「幸せになる呪いがな」
( ゚∀゚)「ククク、いい呪いだろぉ?」
- 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:38:44.47 ID:40//55sx0
('A`)「そう。一見すると良い効用にみえるが、あれには重大な落とし穴がある……。
あれは、幸せになる幻想を見せる呪いだ」
( ゚∀゚)「幻想だとしても、幸せは幸せでいーじゃねえか。
こいつはよぉ、中学時代はうじ虫みてーな生活をしていた。
あの銅像のおかげで、いい夢みれたんじゃねーか。満足してたろぉ? なぁ?」
川д川「あ、う、あ」
声が出ない。私が見ていたあの世界は、幻だっていうの?
('A`)「偽りの幸せなど、本当の幸せではない。
貴様はそれを利用した。貞子を幸福から一気に不幸へと落とした。
不幸……それが貴様の目的なのだろう? ジョルジュ、いやバク!」
( ゚∀゚)「まあなー。不幸こそが俺の飯だからな。
不幸→幸福→不幸の流れで生まれた不幸が、一番うまい」
- 393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:43:15.61 ID:40//55sx0
('A`)「かつては不幸を食べる良妖怪だった貴様がここまで落ちぶれるとはな。
悪いが、除霊させてもらうぞ」
ドクオが、どこからともなく青白い刀を取り出した。
( ゚∀゚)「ひゃひゃひゃ! なら、これでどうだい?」
川д川「あ、あああっ!」
ググッ!
川゚∀川「ひゃひゃひゃ! これで斬れないだろぉ! ドクオさんよぉ!」
('A`)「乗っ取りか」
( ゚∀゚)「ひゃひゃひゃ! 貞子よぉ。
俺が除霊されれば、呪いも何も全部ぱぁだ!
それでいいのかい? 本当にいいのかい?」
川д川「……う、うう」
- 416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:48:35.69 ID:40//55sx0
( ゚∀゚)「そりゃあ確かに、俺はてめぇを不幸にするさ。
飯のためだ。仕方ねぇ。だがよ、その代わりに幸福も与えてやれる!
どうだ? 交換条件だ。この世界は俺の支配下。リセットなんていつでもきくんだ」
( ゚∀゚)「またモララーと清く正しい恋愛が出来るんだぜ?
現実でのテメェに出来ない最高の幸福がそこにまってる。
現実だったら不幸不幸不幸だが、こっちの世界なら不幸のあとに必ず幸福が訪れる!」
川д川「わ、私は……」
( ゚∀゚)「さあ、俺に力を貸せ! 部外者を追い出してやろうぜ。
なあに、簡単だ。妖刀は人を斬れねぇ。おめぇが俺の宿木になってくれれば
俺は無敵だ!」
('A`)「貞子! そいつを体から追い出すんだ!」
ドクオは刀を構え、叫んだ。
('A`)「リセットのきく世界での幸せなど、幸せではない!
不幸だけが積もり、他人に支配された人生に幸福など決して訪れない!
貞子、そいつを突っぱねるんだ! 俺が、お前を助けてやる!」
- 444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:53:52.10 ID:40//55sx0
川д川「わ、私は……」
( ゚∀゚)「幻想を選べ! お前の幸せはこちらにあるぞ」
('A`)「現実へ戻れ! 過去と他人はかえられなくても、自分を変える力は確かにお前に備わっているんだ!」
現実か虚像か。
どっちのが幸せなんだ?
「貞子さーん、掃除やっといてねー」
私はずっと、他人に支配されてきた。
「この銅像を買えば幸せになりますよ」
ずっと他人に流されてきた。
('、`*川「この服なんかどう?」
だから、私がとるべき選択は。
- 459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 14:56:45.72 ID:40//55sx0
(;'A`)「くそっ!」
( ゚∀゚)「んあ? 何をするつもりだ?」
('A`)「おおおおおおおっ!!」
川д川「私は」
私の選択は、
もみもみもみッ……!
('A`)「秘儀、魂の愛撫……ッ!」
川д川「な」
川#д川「何すんじゃぁぁぁぁぁぁ――っ!!!!!!」
- 473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:00:43.28 ID:40//55sx0
ドガァ!!
(;'A`)「うぐおぉぉぉっ!」
川#д川「気持ち悪い、気色悪い、最悪、最低、変態……!」
(;'A`)「ま、負けてたまるかぁぁぁ!!!」
さわさわ、もみっ! ぎゅっといちばんしぼり!
川#д川「ギャー! ち、乳首を……! 殺す! 絶対に殺す!」
ガガガがぬるぽガッ!!!!
(;'A`)「あああああああ!!!」
(;゚∀゚)「うおっ! な、なんだ! の、乗っ取れねぇ!
しまった、怒りで貞子の人格が全面に出てきてんのか!!」
(;'A`)「今だ!!」
チャキッ!
(#'A`)「妖刀、呪真刀。一閃突きッ!」
スパァァァァァァァン!!!
- 489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:04:14.26 ID:40//55sx0
(;゚∀゚)「ぐ、お、ば、馬鹿な……!」
('A`)「その人の素を見たいのならば」
チャキン。
('A`)「怒らせるのが、一番手っ取り早い方法さ。
貴様の戦略など読んでいたわ。故に、俺はセクハラをしていたのさ。
貴様は俺をただの変態と見くびっていたようだが、それが仇となったな」
(;゚∀゚)「ちっ……一枚、上手、だった、ってことかよ……」
ピキ
パリーン……!
('A`)「虚像の世界が崩れていく」
川#д川「最低、最低ぃぃぃぃ!!!」
ゲシィ!!
('A`)「ぐおっ! よ、ようやく長い世界に、ぐはっ!
終止符を打つときが、痛いって きたようだな」
- 501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:07:05.19 ID:40//55sx0
('A`)「貞子」
川;д川「う、うう。もうお嫁にいけない」
('A`)「確かに現実は辛い事もある。幸福よりも不幸のほうが多いかもしれない。
だがな、現実は、変えられる。自分の力で、変えることが出来るんだ」
川;д川「痛い、ひりひりする。ちくびひりひりする」
('A`)「すまん強くしすぎた。
……ここでの記憶は消え、俺達は高校の入学式の日に戻るだろう。
だがな、今言ったことだけは、心の隅に刻み付けておいてくれ」
- 506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:10:09.13 ID:40//55sx0
パリン……。パリンパリンパリン。
('A`)「虚像の世界はまもなく消える。じゃあな、貞子。
また現実で会おう」
川;д川「うっう。もう顔も見たくない」
('A`)「……似合ってるぞ。その服」
川д川「え?」
('A`)「最後だから!!」
もみもみもみもみもみ
ちゅっちゅちゅっちゅ
川;д川「ぎゃーーーーー!!!」
(;'A`)「服の上からでいいから!乳首!乳首吸わせてくれーな!
ハァハァ、ばぶーばぶー! ぼくみるくほしいでちゅ!
ちょっとだけ! ね? 一瞬でいいから記憶なくなるからっ!!」
川;д川「いやぁぁぁあぁ!!!!」
ドグシャァァァァァ……!!!
- 519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:12:19.40 ID:40//55sx0
――……
―…
川д川「はぁ……」
春。私は窓際の席でため息をついていた。
高校初日。
知り合い、ゼロ。
川д川「まぁ、いじめっ子がいないだけマシだよね」
わざわざ遠くの学校を選んだのには理由がある。
私は中学時代、いじめにあっていたからだ。
しかし……。
川;д川(敵もいないけど味方もいない。はぁ、どうしよう)
- 523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:14:33.53 ID:40//55sx0
そのうち、先生がやってきて始業式の説明を始めた。
/ ,' 3「いいかー! 先生は明るい子が大好きだぞー!」
変な先生だった。何か知らないけど腹が立った。
生理的に受け付けないなあ……。
('、`*川「ね、あの先生、何か変だよね」
川д川「え? う、うん」
後ろの子とは、気があうようです。
少しだけ雑談をした。ぺニサスっていうこの子は、初対面なのに何故か話やすかった。
なんでだろう?
- 530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:16:28.50 ID:40//55sx0
ホームルームも終わり、体育館へ移動と。
その時だった。
('A`)「すみません。遅れました」
顔中あざだらけの男子が教室にやってきた。
喧嘩でもしたのだろうか。
/ ,' 3「いいから座れカス」
('A`)「はい」
隣の席に座ったその男子は、私の事をじっと見つめた。
川д川「な、何……です、か?」
男子と話したことなんて全然ない。緊張して目があわせられなかった。
うう、ナンだろう。私、何か変かな? 悪い事したかな?
- 539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2009/08/20(木) 15:19:22.63 ID:40//55sx0
('A`)「あのですね」
川д川「は、はい?」
その男子は、すっと私に近付いて。
('A`)「今はいてるパンティ、貸してくれませんか?
始業式で必要なんだけど、俺、忘れちゃったんです」
私は悲鳴と共に、その男子の頬目掛けて拳を放った。
後に、私が伝説の女子ボクシング部になるという話は、
また、今度。暇な時にでも、語ろうと思う。
終わり
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