私のこころは夏もようです

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/03(水) 23:13:24.26 ID:sOsg+11nO
雨が降りしきる土曜日の午後、俺はだらだらとしていた。

まあ、雨の日にわざわざ外で遊ぼうって奴もそうそういないから、
ゲームでもするかと思ってソフトを選びにかかる。
  _
( ゚∀゚)「どうせなら途中で止まってた奴でも再開するか」

こいつにしよう、と取り出したのはストーリーはそれなりだったが、
システムが理解出来ずに挫折してしまったRPGだった。
  _
( ゚∀゚)「そういや説明書ちゃんと読んでなかったっけ」

幸い説明書はケースに入れっぱなしにしていたのですぐに見つかる。
  _
( ゚∀゚)「今度こそクリアしてやんよ」

誰に対する宣言なのかわからないが、
とりあえずそんな風に気合いを入れて「続きから」を選ぶ。
不思議なもので、あれほどチュートリアルを見ても訳のわからなかったシステムが
きっちりと説明書を読んだら容易く扱えるようになっていた。
時間をおいて頭を冷やしたせいでもあるのかもしれない。
  _
( ゚∀゚)「へへ……こいつは案外するっとエンディングまで行けそうだ」

熱中し出して静かになった部屋には、雨音とゲームのBGMだけが響いていた。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/03(水) 23:16:31.22 ID:sOsg+11nO
ξ゚听)ξ「つまんないわ」

そんな静かな空気をぶち壊しにする声が部屋の入り口から聞こえた。
びっくりしてそっちを向くとクラスメートのツンがいた。
  _
(;゚∀゚)「人の家に勝手にあがりこんでおいてなにをいきなり……」

ξ゚听)ξ「雨が降ってて外で遊べないし一人だと退屈だからあんたの家に来たのに」

ξ゚听)ξ「なんでおとなしく本読んだりゲームしてたりしてんのよ」

そんなことを言われても雨の日にそれ以外どうやって遊べというのか。
そんな反論をしたら、

ξ゚听)ξ「あんたなら家の中でも跳ね回ったり、
雨の中に上半身裸で出るような奴だと思ってたから意外だわ」

俺はこいつに普段どんな狂人だと思われていたのだろうか。
確かに学校ではお調子者で通ってはいるが……
  _
( ゚∀゚)「いいかツン、教えてやる。それは変質者っていうんだ」

ξ゚听)ξ「え?あんた変質者じゃなかったの?」

真顔でそんなことを言い放つツンに俺は観念してゲームのコントローラーを手放す事に決めた。
真面目にかまってやらなきゃ何を触れ回るかわかったもんじゃない。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:20:04.06 ID:sOsg+11nO
  _
( ゚∀゚)「何をしに俺の家まで来たんだ?」

とりあえずこういうのは本人に確認するのが一番早いだろう。
そう思い聞いてみたが、

ξ*゚听)ξ「ふっふーん。何がしたいのか当ててごらんなさい?
女の子の気持ちをくみとる練習よ」

ああ、そうだった。そういやこの女こういうめんどくさい女だった。
素直に「○○がしたいの」みたいな感じで甘えてくれば大抵の男は落ちる容姿だっていうのに。
とは言え当ててみろと言われたら当ててみたくなるのも人情。
こいつの性格と言ってたことを考慮して、
  _
( ゚∀゚)「普通に暇つぶしだろ?」

ξ゚听)ξ「ぶー、ハズレ。大ハズレよ」
  _
( ゚∀゚)「あれ?お前退屈だからきたって言ってたじゃないか」
ξ゚听)ξ「きっかけは暇だったからだけど、それとしたいことっていうのは違うの。
それくらいわかりなさい?」
  _
( ゚∀゚)「う、うぜえ」

おっと、つい本音が口から出てしまった。
ツンに殴られるな、と思ったがどうも様子がおかしい。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:23:41.26 ID:sOsg+11nO
ξ )ξ「……何よ」

ツンはうつむいて黙りこんでしまった。
やばい、泣いてんじゃないかこれ?
顔を覗き込もうとして額に衝撃を受けた。
ツンの立った人差し指を見てデコピンされた事に気づく。

ξ*゚ー゚)ξ「あははははは!バーカ!私がその程度で泣くような弱い女だと思った?」

うん、確かにこいつがそんな乙女だとか考えた俺が馬鹿だった。
っていってもうぜえなんて言って傷つけちまったのは確かだし素直に謝ろう。
  _
(;゚∀゚)「えと、なんだ、その、悪かったよ。うぜえなんて言ってごめん」

頭を上げてみるとツンの顔が鳩が豆鉄砲くらったみたいになっていた。
  _
(;゚∀゚)「おい、どうしたんだよ」

ξ;゚听)ξ「あんたが素直に謝罪するだなんて……驚愕よ」
  _
( #゚∀゚)「お前なー!さっきからちょいちょい失礼なんだよ!」

さすがにその言葉には俺もカチンときたので、大声で叫んでしまった。
あんまり騒ぐと家族に怒られちまうな、なんて思ったとき、ツンが
ξ゚听)ξ「ねえ、外に出ない?」

とか言い出した。おいおい、外は雨だぞ。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:27:52.79 ID:sOsg+11nO
夜明け前から降りだしたらしい雨は、未だに勢いを弱めることなく降り続いていた。

ξ゚听)ξ「明日も一日中降るらしいよ。うんざりするね」

ふーん。まあ、梅雨だしな。

ξ゚听)ξ「リアクション薄いわねー」
  _
( ゚∀゚)「雨は別に嫌いじゃないからな」

ツンは意外だと言いたげな顔をして、

ξ゚听)ξ「『雨が降ったらプールで女の子のおっぱい見れないじゃねーか』とか言いそうなのに」
  _
( *゚∀゚)「俺は雨に濡れて服がはりついてるおっぱいも好きなんだよ」

ξ;゚听)ξ「やっぱり変質者じゃない……」

まだ言うか。と、そういや家に来た理由聞いてなかったな。
暇つぶしじゃないんだろ?
そう聞くとツンはうつ向いて、何事かをつぶやく。

ξ )ξ「……あんたに会いたかったの」
  _
( ゚∀゚)「え?悪い、紫陽花見てて聞いてなかった。もう一度頼む」

ξ#゚听)ξ「……っ!この馬鹿やろー!」

勿論聞こえてた、だけど見とれてたのはホントだ。
紫陽花に、じゃなく紫色の傘をさしたツンにだけどさ。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:32:33.50 ID:sOsg+11nO
川;゚ -゚)「……暑い」

梅雨も明け、久しぶりの青空の下を僕達は歩いていた。

(;^ω^)「そりゃ夏だしこんだけ晴れてりゃ暑いお。
……ただの買い物なんだから無理してついて来なくてもよかったお?」

川 ゚ -゚)「せっかくの休みなんだ、ずっと一緒に居たい」

……こんな恥ずかしい事を表情一つ変えずに言ってのける素敵な女性、素直クールと一緒に。
僕が嬉しいやら恥ずかしいやらで顔をニヤつかせていると、前方から子供が突っ込んできた。

( ゚ω゚)「おうふ!」

子供「あ、ごめんなさーい!」

(;^ω^)「う、うん、人やものにぶつからないように気をつけるんだお」

子供「はーい!」

けっこう痛かったけど謝ってくれたのでよしとしよう。

川 ゚ -゚)「ふむ、今日は下校時間が早いようだな。終業式か」

そういえばもうそんな時期だったなあ、とか思って子供たちを見る。
うん。実に毎日が楽しそうだ。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:35:19.89 ID:sOsg+11nO
川 ゚ -゚)「ふむ」

いやに真剣な顔で子供を見つめるクー。

( ^ω^)「お?どうしたんだお?」

川 ゚ -゚)「いや、やはり夏休みが来るというのは子供たちにとって特別なんだな」

( ^ω^)「そりゃあ、一番長い休みだからお」

川 ゚ -゚)「君はどうだった?やっぱり夏休みは特別だったか?」

( ^ω^)「うーん……確かに夏休みは楽しみだったけど、僕は冬休みの方が好きだったお」

川 ゚ -゚)「ふむ、何故だ?」

( ^ω^)「宿題が多かったし、僕は暑いのが苦手なんだお」

それを聞いて、クーは僕の体をしげしげと見ながら「なるほど」とつぶやく。失礼な。

( ^ω^)「クーはどうだったんだお?」

川 ゚ -゚)「私か?私はやっぱり夏休みに特別な感情を抱いていたな」

川 ゚ -゚)「ブーンと逆で暑いのが好きだし、なにより」

川 ゚ -゚)「わくわくするからな(キリッ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:42:22.06 ID:sOsg+11nO
なんやかんや喋りながらスーパーについて適当に見て回る。

( ^ω^)「おっ、卵が今日安いのかお」

川 ゚ -゚)「卵と言えば最近の若者は卵かけご飯の事をTKGと呼ぶらしいな」

(;^ω^)「自分も若者の癖になにいってんだお。なんか卵かけご飯専用の味噌があるらしいおね」

川;゚ -゚)「味噌……だと……?、専用の醤油なら聞いた事があるが……」

( ^ω^)「愛知県にあるのは確かだお」

川;゚ -゚)「さすが味噌県と揶揄されるだけのことはあるな。……私は醤油がいいと思うよ」

( ^ω^)「大体の人はそうだと思うお」

( ^ω^)「今日は何食べたいお?」

久しぶりに二人っきりで過ごすんだから家でゆっくり食べたいなんて思って聞いてみたら、
何故か不機嫌な顔をして、

川#゚ -゚)「今日は私が作る」

などと言い出した。
いつもは僕が作ってるのに。

川 ゚ -゚)「だからこそだ。女がずっと食事を作ってもらっているだけではプライドが傷つく」

(;^ω^)(この子は昔から妙な所で古風だなあ……)

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:45:29.37 ID:sOsg+11nO
( ^ω^)「クーは僕より忙しいんだからそんなの気にしなくても」

川#゚ -゚)「いや、いつも甘えてばかりでは駄目だ!これからもずっと共に歩んで行くんだぞ!」

どうしてもこれは譲れなかったらしく、大声で反論してきた。
だけど、その台詞、凄く、プロポーズです……

(;^ω^)「クーちゃん、クーちゃん」

川#゚ -゚)「なんだ、それと『ちゃん』付けはやめろって前から言っているだろう!」

(;^ω^)「いや、周りに思いっきり聞こえてるから」

そこでようやく冷静になったクーは、周りがこっちを見ていることに気づき、

川;゚ -゚)

無表情で真っ青になったかと思えば、

川*゚ -゚)

これまた無表情で真っ赤になった。
ああ、くそ、可愛いなあ。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:51:32.54 ID:sOsg+11nO
その後逃げるようにして買い物を終え、外に出る。

(;^ω^)「なにこれ暑い。暑い」

川;゚ -゚)「二回言うほど暑いのか。いや確かに暑いが」

そういう彼女の顔は、汗こそかいているもののいつも通り涼しげで、
見ているこっちもなんだか暑さが紛れた気がする。

川;゚ -゚)「なんだ、人の顔をじっと見て。恥ずかしいだろう」

( ^ω^)「いや、可愛いなあと思って」

川* - )「……っ!その言葉は反則だ!」

クーにしては珍しく視線を横にそらす。お、こんな弱点があったなんて。
いつも僕ばかりいい思いをしているのはもったいないのでクーにもお返ししよう。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/03(水) 23:57:44.75 ID:sOsg+11nO
( ^ω^)「クー、愛してるお」

川* - )「あい……っ!」

効果はてきめんだったらしく、さっきより更に顔が赤くなった。だけどなんだか様子がおかしい。

川* ー )「……くくっ、ふふふふふ、はははははっ」

まさか暑さで頭が、なんて思った次の瞬間にはキスされていた。


川*゚ー゚)「私も大好きだ。愛してるぞ」

今回は勝ったと思ったけど完全にやられたなあ、なんて思いながら空を見る。
彼女の微笑みを思わせるような爽やかな青空だった。
今年の夏も暑くなりそうだ。


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:04:05.47 ID:97C7q1QFO
('A`)「今日はなんか面白いネタねーのかな」

8月ももう終わり頃になったが、相変わらず俺は部屋に引き込もっていた。
このままではいかん、そんなことはとうにわかっている。
わかってはいるがどうにかしようと動くことはない。

('A`)「どうしてこうなった、いつからこうなったんだろう……」

いや、原因は知っている。だけどあんまり思い出したくない。

('A`)「あいつらは元気でリア充してんのかなあ」

ずいぶんと前に連絡をとらなくなった友人達の顔を思い浮かべて窓の外を見る。
ちょうどあの頃と同じ夏真っ盛りだった。
――――俺がもう少しましだった頃の。

――――――――――――――――――――

('A`)「っあー……だりいー……」


( ´ω`)「集まったはいいけど暇だおー……」

(´・ω・`)「そんな君たちに朗報があるよ」

高校一年の八月、ブーン、ショボン、俺の三人は貴重な青春を浪費していた。
そんな折、ショボンが俺達においしい話があると持ちかけてきた。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:06:51.72 ID:97C7q1QFO
(;'A`)「寺の掃除だぁ?どこがいい話なんだよ」

簡単に説明するとショボンの知り合いが寺の子供で
お盆の準備をするために毎年この時期に掃除をするらしい。

(´・ω・`)「例年であれば近所の人が手伝いに来てくれるみたいなんだけど、
今年は都合が合わなかったらしくてね」

どうせ外の奴に頼むならイキのいい奴のがいいな、なんて感じでショボンにお鉢が回ってきたらしいが……
青春のせの字も感じないイベントじゃねえか!

(´・ω・`)「まあまあ、いい話って言ったろ?もちろんドクオにも、ブーンにも利益があるさ」

(´・ω・`)「まず、ご飯がおいしい」

( *^ω^)「マジでか」

ご飯と聞いた瞬間にブーンの目の色が変わる。
おい、騙されるなブーン、寺で出る食事なんざ豆腐とか野菜とかばっかりだぞ!

(´・ω・`)「浄土真宗の寺だから肉食は出来るよ。
って言うか今時精進料理だけの寺ってのもないけどね」

( ^ω^)「おk。行くお」

オイコラ、食い物に釣られてんじゃねーよ!
俺は行かんぞ。


(´・ω・`)「いいのかな、寺の娘さん二人は美人姉妹、大和撫子って有名なんだけd('A`)「行きます」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:11:25.87 ID:97C7q1QFO
そんなこんなで姉妹丼、いや違った美人姉妹の住んでいる町に上陸したわけだが、

(;'A`)「なんだこれは……クソ田舎じゃねーかよ」

見渡す限り山と田んぼしかねえ。
よく見たら電車も一時間、いや二時間に一度各駅停車が停まるぐらいだ。

(´・ω・`)「電車があるだけましだね。さあ行こうか」

(;'A`)・(;^ω^)「歩くんすか」

(´・ω・`)「歩くんす。大した距離じゃないよ」

確かに大した距離ではなかった。階段登りで死ぬかと思ったがな!

(;'A`)「先生助けて!ブーンちゃんが息をしてないの!」

息をしてないっていうのは冗談だが寺の石畳の上にひっくり返ってしまっている。
汗も尋常じゃない。

lw´‐ _‐ノv「それはいかん。そんな時は人間ポンプだ。あれ?電気あんまだったかな」

(;'A`)「どっちも違うだろ。人工呼吸と電気ショックだよ」

って言うか誰だよ。

(´・ω・`)「やあ、シューさん、お久しぶりだね」

lw´‐ _‐ノv「そういう君はジョナサン・ジョースター」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:15:08.44 ID:97C7q1QFO
(;´・ω・`)「相変わらずみたいで安心したよ。
とりあえずこの大きいのを涼しい所で休ませてやってくれないか」

lw´‐ _‐ノv「背に腹は変えられん」

俺とショボンでどうにかブーンを引っ張って寺の建物の中にぶち込む。

lw´‐ _‐ノv「そこで待ってろ。何か冷たいものを持ってくる」

(´・ω・`)「扇風機借りてもいいかい?」

lw´‐ _‐ノv「君も変わってないな。扇風機は涼むためにあるんだ」

存分に使うといい、と言ってその女の子は部屋を出ていった。

('A`)「あの娘がそうなのか」

(´・ω・`)「そう、あの人が姉のシュールさん。ちなみに僕達よりも二つ上だよ」

('A`)「なん……だと……」

中学生に見えたぞ……
(´・ω・`)「ですよねー」

確かに美人(というよりは可愛い)ではあったけどな。

(;´ω`)「う、うーん」

('A`)「気がついたか」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:20:00.58 ID:97C7q1QFO
いちおう目が覚めたらしいブーンに軽くいきさつを話す。

( ´ω`)「お……そりゃすまんかったお……」

('A`)「本当だぜ」

(´・ω・`)「まあ、あまり気に病むことはないよ。でもいちおうシューさんには謝っておこうか」

(;^ω^)「そうするお」

このやりとりが一段落ついた頃にシュールさんが部屋に入って来た。
なんだ?女の子と一緒みたいだけど。

lw´‐ _‐ノv「冷たいものを持ってきたぞ」

なにも持ってないけど……?と思っていたら、もう一人の女の子が口を開いた。

川 ゚ -゚)「ここの次女のクールと言います。よろしくお願いします」

(´・ω・`)「クーちゃん、久しぶり」

ショボンが話かけると何故かゴミを見るような目で、

川 ゚ -゚)「ショボンか、用が終わったらとっとと帰れよ」

と言い放った。

(;'A`)「まさか冷たいものって……」

lw´‐ _‐ノv「ああ、妹はショボンに対してなぜか冷たいんだ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:25:00.17 ID:97C7q1QFO
lw´‐ _‐ノv「昔は結構なついてたはずなんだが何をやらかしたんだ?」

(;´・ω・`)〜♪

なぜか顔をそらし口笛を吹くショボン。そんな古典的なごまかしがきくと思ってるのか?

lw´‐ _‐ノv「まあ、いいや。ちゃんと普通に冷たいものも持ってきたから飲め」

と言ってポカリとコップ三つを差し出すシュールさん。
俺達も喉が渇いてたから助かった。

( *^ω^)「おっ、ありがとうございますお!」

lw´‐ _‐ノv「気にするな。これからこき使わせてもらうからな」

――――――――――――

その言葉通り俺達はさんざんこき使われた。

(;'A`)「はー、ひー、」

(;゚ω゚)「ふー、へー」

(´・ω・`)「だらしないなぁ、これでもいつもより楽な方なんだよ?」

(;゚ω゚)「何……だ……と……」

(;゚A゚)「嘘……だろ……?」

(´・ω・`)「はいはいブリーチブリーチ。今年はクーちゃんが頑張ってくれたみたいだね」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:27:43.87 ID:97C7q1QFO
lw´‐ _‐ノv「そうだな、よっぽど君に頼るのが嫌だったようだ」

と言ってショボンの方を見るシュールさん。思いっきり逆方向を向くショボン。
本当に何やらかしたんだよ……

lw´‐ _‐ノv「冗談だ。どうもクーは私に負担をかけていると思ってるらしくてな、
寺の仕事を積極的に手伝ってくれるんだ」

どうもシュールさんの言うところによると、
長女であるシュールさんが寺を継ぐことになっているから負い目を感じているらしい。

(´・ω・`)「少なくとも寺の仕事をやってくれる旦那さんを探さないといけないからね」

lw´‐ _‐ノv「まあほっといても本山から人が来るわけだが……
さすがに実家を追い出されると言うのも癪にさわるからな」

いろいろ大変そうだなあ……なんて完全に他人事として考える俺。

lw´‐ _‐ノv「そんなわけで私が実家に縛り付けられることに心を痛めているようなのだよ」

( ^ω^)「シュールさんはそれでいいんですかお?」

lw´‐ _‐ノv「……彼女には夢があってな、児童文学の作家になる夢だ」

lw´‐ _‐ノv「本人は『家に居たってできる』などと言ってはいるが、
もし忙しくなった場合ずっと実家にいる訳にもいかないだろう」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:31:31.77 ID:97C7q1QFO
lw´‐ _‐ノv「私がしたいことなんかそれこそ家だって出来るんだ。クーが自分を殺してまで私に気を使う必要なんてない」

……なんか聞いちゃいけないこと聞いちまったかな。とか考えてると鼻水をすする音が聞こえてきた。
そっちを見ると……おいブーン、なに泣いてんだよ。

( ;ω;)「だっで、グズッ、ジューざんもグーぢゃんもいいごだなっで、ズルッ」

だとしてもこれだけ短い話で泣けるのはお前くらいだよ、まったく。

lw´‐ _‐ノv「……馬鹿だな、君は」

そう言いながらティッシュでブーンの顔を拭いてやるシュールさん。

(´・ω・`)「まあ馬鹿なところが取り柄なんだよ彼は」

lw´‐ _‐ノv「そうだな、幼なじみが君でなくブーン君だったら
クーとくっ付いて跡継ぎになってもらったかも知れんのになあ」

(;´・ω・`)「やだなあ、それが嫌だったから僕はクーに嫌がらせを……ゲフン!ゲフフッ!」

言った後、しまったと言うような顔をしてわざとらしい咳をするバカ。
やれやれ、少しフォローしてやるとしよう。

('A`)「やっぱりクーちゃんに跡継いで欲しかったんですか?」

lw´‐ _‐ノv「クーに継いで欲しかったと言うより、自分が継ぎたくなかったんだな」

ふらふらしてる方が性にあっているから、らしい。なんとなくわかる。

lw´‐ _‐ノv「当時はやりたいこともなかったし、このままふらふらとどこかへ行ってのたれ死ぬのもありだと思ってた」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:34:36.08 ID:97C7q1QFO
それってクーちゃんが家継いでたら最悪シュールさん死んでたってことかよ。恐ろしい話だな。

lw´‐ _‐ノv「まあ馬鹿正直に親にそれを話したらめちゃくちゃ叱られた訳だが」

そりゃあな。

lw´‐ _‐ノv「……さて、掃除も終わったことだし、こいつに着替えろ」

('A`)「浴衣ぁ?」

(´・ω・`)「今夜夏祭りがこの辺であるんだよ」

lw´‐ _‐ノv「どうせ日帰りのつもりもないだろ。服は明日返してやる」

――――――――――

(´・ω・`)「そんなわけで祭りにのこのことやって来たよ」

(;'A`)「誰に言ってんだ?」

(´・ω・`)「あの二人も着替えてからくるってさ」

('A`)「ふーん……」

クーちゃんは普通に浴衣だろうがシュールさんはどんな格好をしてくるやら……

「待たせたな、諸君」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:39:03.17 ID:97C7q1QFO
バァ―――lw´‐ _‐ノv―――ン

(゚A゚)「ゲェ――ッ!巫女服だとぉっ!?」

(´・ω・`)「まったく寺生まれらしくない格好をしてるね」

lw´‐ _‐ノv「寺生まれが巫女のコスプレをしてはいけないという決まりはない」

(;^ω^)「本物の巫女さんに喧嘩売ってないかお?」

lw´‐ _‐ノv「なに、私は乙女だからまったく問題ない」

川;゚ -゚)「質問の答えになってないような……」

(゚A゚)「フヒッ、ヒヒヒッ、ウヘヘヘヘッ」

(;^ω^)「ど、ドクオが壊れたお!」

(゚A゚)「来たでぇ……こいつはクリーンヒットやでぇ……」

川 ゚ -゚)「……もしもし警察ですか?……ええ、変質者が一人、……そうです、祭りの会場に……」

(;^ω^)「ちょ、クーちゃん!やめて!」

(´・ω・`)「さて、僕達は他人のふりをしようか」

lw´‐ _‐ノv「む、あっちに米菓子の屋台がある」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:44:16.93 ID:97C7q1QFO
 _,  パーン
川 ゚ -゚)
 ⊂彡☆))A゚)


(゚A゚)「ハッ!……ロリ巫女は?!」

川 ゚ -゚)「もう一発いきますか?」

(;^ω^)「やめてあげてください。……シュールさんならどっかに行っちゃったお」

('A`)「あ、そうなの?」

川 ゚ -゚)「姉一人にするといろいろ心配なので早く合流しましょう」

('A`)「そうだな」

そうして歩こうとした時、大量の人がこっちに向かって歩いてきた。

(;゚A゚)「あ?あれ、あれ?あれーっ!?」

(;゚ω゚)「ドクオおおおおおっ!?」

川 ゚ -゚)「……流されてしまったみたいですね」

(;^ω^)「まずはドクオを追いかけるお」

川 ゚ -゚)「はい」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:48:51.09 ID:97C7q1QFO
(;'A`)「大分別の方向に流れちまったみたいだ……」

lw´‐ _‐ノv「ほう、それは大変だな」

(;'A`)「ほんとにな。さっさと元のルートに……なんでシューさんがここに!?」

lw´‐ _‐ノv「なんでって君が人波にさらわれるのが面白くて追いかけていたんだが」

(;゚A゚)「見てたんなら止めて下さいよ!……あれ、着替えたんですか?」

lw´‐ _‐ノv「うむ、モノホンの巫女に間違えられたからやめた」

(;'A`)「モノホンって古ッ!」

lw´‐ _‐ノv「まあまあ、米菓子でも食いながら話でもしようじゃないか」

('A`)「……まあ、いいですよ。気になることもあるし」

lw´‐ _‐ノv「む。気になることとはなんだ?」

('A`)「いや、どうして心変わりしたのかなあって」

lw´‐ _‐ノv「なに。簡単だ。クーが、両親が本気で説得してくれたから、わたしはここに居ていいんだと思った」

わたしは出来が悪い子だったから不安だった、
なんて言葉を聞いて、俺も『自分の居場所がない』と思った時があった事をふと思い出した。
俺の場合は家族もそうだったけど、なによりブーンとショボンのおかげで思い直すことが出来たんだ。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:51:44.99 ID:97C7q1QFO
('A`)「……俺達、似てますね、なんか」

lw´‐ _‐ノv「む、嬉しくないな」

(;'A`)「酷いなおい!」

('∀`)「……ククッ、ハハハッ」

なんか笑いが込み上げてきて、ブーンとクーちゃんが来るまでずっと笑ってた。
シューさんも表情こそほとんど変わってなかったけど笑ってた(はず)。

それから寺に泊めてもらって翌日に昼飯まで食わせてもらって帰った。
確かにショボンの言ってた通り飯はほんとにうまかった。
特に米はすげえうまくてブーンは米をひたすらに食ってた。
帰ってからもしばらくはそこのことが頭にこびりついててまともに飯も食えなかった。
たぶん俺はシューさんに惚れてしまっていたんだ。
あの儚げで、つかみどころのない少女に。

――――――――――

彼女に会いに行きたいと思っていたけど結局それを実行に移すことはなかった。
半年後、彼女が京都の大学に進学したと知った時も俺は何もできなかった。
適当に決めた地元の大学に進学したけどどうしても周りに馴染めずに今、ひたすらに世間から逃げて引き込もっている。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:55:29.16 ID:97C7q1QFO
そこまで思い返したところで携帯電話の着信音が俺を現実に引き戻した。

('A`)「またブーンか……いい加減に諦めればいいのによ……」

ブーンもショボンも何回も何回も俺を外に出そうとしてくれた。
でも今回は無理だった。
俺はいつか彼女が俺を救ってくれるかもしれない、なんてあり得ない妄想をしていたんだ。
でも、もうやめよう。
まだ俺には手を差しのべてくれる友達がいるんだ。それでいいじゃないか。

('A`)「もしもし、ブーンか」

川 ゚ -゚)『あ、お久しぶりです。クールですが……ブーン、ドクオさんようやく電話に出たぞ』

(;゚A゚)「あ……?あ……?」

なんでブーンの電話からクーちゃんの声が!?

クー『いや、いつもブーンが電話をかけても出ないっていうから私がかけたら出るかもってブーンが』

(#゚A゚)「ブーンかわれゴルァァァァア!」

(;^ω^)『……えーと、お電話かわりましたブーンですお』

(#゚A゚)「何!?お前ら付き合ってんの?ズッコンバッコンなの!?」

(;^ω^)『えー。あー……うん。そn川 ゚ -゚)『婚約者です』……まあ、そういうわけなんだお』

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 00:58:29.32 ID:97C7q1QFO
(#;A;)「俺はいま、デスノートが欲しいと本気で思った」

(;^ω^)『ご、ごめんお。隠すつもりはまったくなかったんだお』

そりゃあね!?こっちから連絡絶ってたし家にもあげなかったけどね!?
いつの間にかそんな関係になってたなんておっさんまったく気づかなかったよ!?

(#;A;)「いつからだ……言ってみろいつからだ!いつからそんなふうになっちまったんだ!」

(;^ω^)『……あの、すみません、ドクオが引きこもりになったすこし後ぐらいです』

(#;A;)「ドヂグジョオオオオオオオ!!」

二年半か!約二年半も二人でイチャイチャラブラブやっとったんか!

川 ゚ -゚)『ドクオさんが引き込もったからどうにかして姉に連絡をとりたいってブーンが電話をかけてきて、それで』

なれ初めなんて聞きたくねえよおおおおお!……あれ、姉ってことはシューさん?

川 ゚ -゚)『ええ、ドクオさんがかなり姉の件でショックを受けてたと聞いたんで』

( A )「はは、まさか、月に何回か電話かけてきてたのは」

川 ゚ -゚)『はい、姉です。私がかけてみた時もあったけど』

……なんてこった。
救いの女神はちゃんと手を差しのべてくれていたんだ。

( A )「……情けねえ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 01:00:58.04 ID:97C7q1QFO
川 ゚ -゚)『……姉の番号、お教えしましょうか?』

('A`)「いや、いいよ、まだ着歴にあるから」

川 ゚ー゚)『こんなこと言うのが適切かどうかわからないんですが、……頑張ってくださいね』

ブーンにかわります、と言われたが断った。
まだイチャイチャパラダイスの罪は許してないから。
ありがとう、と小さくつぶやいて電話を切り、早速着信履歴を見る。
ブーンとショボン以外にも何回かかかってきていた番号があった。
きっとこれだ。
大きく深呼吸をして通話ボタンを押す。
コール音が鳴っている最中は気が気じゃなかった。

『はい、もしもし』

ああ、『彼女』の声だ。
間違えようがない。
何を話そう。……俺はちゃんと前に進めるだろうか。

('A`)「あの、お久しぶりです。ドクオです」

lw´‐ _‐ノv『ふう、ようやく君と再び話すことが出来たな』

――ああ、大丈夫だ。きっと立ち直れる。
彼女の声を聞いて確信した。


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 01:08:36.53 ID:97C7q1QFO
(゚、゚トソン『いちいちお題募集しないと何も書けないのかお前は?思考停止に陥るな自分で考えろや』

ネタに詰まって担当に助けを求めた私に対する第一声がこれだ。

川;゚ -゚)「うぐっ……」

(゚、゚トソン『……と編集長ならそう言うと思います』

川;゚ -゚)「……都村さん自身のアドバイスはないんですか?」

わらにもすがる思いでなんとかアイデアを引き出そうと粘ってみるも、

(゚、゚トソン『私も編集長と同意見です。自分でネタを引き出すことが出来なければこの先やっていけませんよ』

取りつく島もなくバッサリとやられた。

川;゚ -゚)「でも!担当編集者っていうのは作家と二人三脚d(゚、゚トソン『残念ですが私は他にも担当作家がいて、特定の作家に肩入れするわけにはいきませんので』」

(゚、゚トソン『私にそんなにいっぱい脚はついていませんし。二本で精一杯です』

(゚ー゚トソン『そういうわけなのでよろしくお願いします。では』

……お、横暴だ。
作家のネタ出しに協力しない編集がどこの世界にいると言うんだ。
それともこれが普通なのか?
……申し遅れたが私は素直クール。児童文学作家兼女子大学生だ。
バクマンじゃあるまいし仕事しながら学校なんて無理に決まってるだろ……
とか思っていたがどうにかこうにか両立出来ている。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 01:10:57.10 ID:97C7q1QFO
それもこれもいろいろと協力してくれている家族と我が愛しのブーンのおかげである。
しかし最近は二人の都合が合わずにまともに一緒にいられる時間がとれない。

川 ゚ -゚)「一番最近は五月の連休のときか……」

ブーン分が足りない。
なんか『ブーン分』ってどこぞの「草食系とかマジ勘弁」みたいだな、とか思ってしまった。
末期だ。

かくなるうえは……

( ^ω^)『はい、もしもし。ブーンですお。クーかお?』

川 ゚ -゚)「うん。ちょっと相談したいことがあって」

( ^ω^)『――――なるほど、それで僕にアドバイスを……
うーん、確かに編集さんの言うとおりかもしれんお』

( ^ω^)『あ、別にクーが悪い訳じゃなくて、
クー自身の作品なんだからクーが納得しないとなあって思ったんだお』

川 ゚ -゚)「むう」

……確かに私は少し人に頼りすぎてたかも知れないな。
自分でなりたくて選んだ道なのに。
でもやっぱり少し、寂しい。

( ^ω^)『……アイデアを出すのは無理だけど、気分転換に付き合うことはできるお』

川 ゚ -゚)「え?」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2010/11/04(木) 01:13:51.04 ID:97C7q1QFO
( *^ω^)『明日、会いたいなあって……』

川;゚ -゚)「い、いいのかっ!?」

それは私にとっては願ったり叶ったりの申し出だ。
『僕も今そう思っていた』なんて曲の一節が脳裏に浮かんだ。
だけどブーンだって忙しいはずじゃ……

( ^ω^)『君程じゃないお。むしろ僕の方こそわがまま言ってないかお?』

川;゚ -゚)「全っ然そんなことはないぞ!むしろこちらからお願いしたいくらいだ!」

(;^ω^)『そ、そうかお。なら明日朝から君の家にお邪魔させてもらうお』

川 ゚ー゚)「ああ。楽しみにしてるぞ。また明日。おやすみ」

( ^ω^)『おやすみおー』

川*゚ー゚)「ふふっ、ふふふふふふふ」

にやけが止まらない。
さっきまで悩んでいた事なんて全て吹き飛んでしまった。

川*゚ー゚)「ようし、頑張るぞ!」

ブーンに元気をもらった私は、気合いを入れてネタ出しにかかるのだった。


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