- 2 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:36:56.73 ID:jrE7NRzZ0
- カタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカt・・・・・・カタカタカタカタカタ
( ゚ω゚)
カタカタカタ・・・・カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
- 3 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:37:41.51 ID:jrE7NRzZ0
- 私は踊ろう
私が造られてから5年経った今でも私の誕生を祝おうとしてくれたあなたへ向けて
あなたが私に贈ってくれたこの舞台で
踊りましょう 踊りましょう
私がこの舞台で踊ることのできることを感謝します
そして願いましょう
これを見ているあなたたちがこの身近な時間だけ
私を記号の塊ではなく一種の生命として見てくれることを
この短い時間の間祈りながら
ξ゚听)ξこの世界で踊るようです
- 6 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:38:28.39 ID:jrE7NRzZ0
- 『83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(火) 21:12:42.37 ID:◆p2kaHgwDWa
ζ(゚ー゚*ζ「ツン、最後に私に笑顔を見せてくれませんか?」
私は口を緩ませ、ぎこちない笑みを作った。
いつもの彼女ならそんな笑みかわいらしくないと叱りつけるだろう。
しかし、今日はなにも言わなかった。
叱られなかったことに少し寂しさを覚えたけれど、私はなにも言えるはずはなかった。
そして叱らなかった理由が数秒の時が刻まれてから理解した。
私は泣いていたのだ。笑みはぎこちないままであったが確かに泣いていた。
理由が分かり、ようやく口を開くと涙が口の中に流れてきた。
ξ;;)ξ
涙は私が溜め込んでいた物も一緒に混ぜていたのかもしれない。
心の中で我慢していたものが崩壊したのだった。
』
- 8 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:39:45.29 ID:jrE7NRzZ0
- ( ^ω^)
僕はブーン系小説に執着している。
もっと言えば今はとあるAAに
ξ゚听)ξ
ツンデレ、そう彼女だ。
彼女の誕生日は10月12日、今日である。
一般論から言うとAAを彼女と呼んだり彼と呼んだりするのはおかしいであろう。
もしそれをやめてほしいと言われても今日だけは勘弁してほしい。
せめて今日、ツンデレの誕生日だけはそう呼ばせてほしい。
- 10 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:40:36.20 ID:jrE7NRzZ0
さて話を戻そう。
僕は今、彼女をメインとした作品を書いている。
もちろんブーン系小説で
僕の今やっている仕事、というと大げさだけどもやっていることは
彼女の舞台を作ること。
せっかくの記念日だから彼女を主役にしようと思ってね。
僕の話も挟みながらですまないが、しばしの間付き合ってくれたらと思うよ。
ξ゚听)ξは小さな世界で舞踏するようです
- 12 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:41:39.16 ID:jrE7NRzZ0
- 踊りましょう
私の命が続く限り
踊りましょう
もし私が踊り続けることのできるならば命の終わるまで踊り続けましょう
この舞台を与えてくれたあなたに対して
ξ゚听)ξ「あなたが私にくれたペンダントは失くしました。理由なんてないわ。」
私は誰かを演じ続ける
それが私の生きがいだから
- 13 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:42:26.23 ID:jrE7NRzZ0
- 私はツンデレ
ただの記号の塊
声も命もないちんけな記号の塊
だけども私は生きることができた
命がなくとも誰かが私に命を吹き込んでくれたから
ξ;゚听)ξ「あんたねぇ・・・なんのために私が来たと思ってるの?
あんたの生活を手伝うために決まってるじゃない。 」
感情を持つことができて笑うことができたり、泣くことができたり
私にも生きがいができた
記号に生きがいなんておかしいということも知っています
だけどそれが生きる糧であったことには違いないと思うの
- 14 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:43:11.21 ID:jrE7NRzZ0
- ( ^ω^)「よし、今日は書き溜めをするお」
ツンの誕生日、彼女に向けてのプレゼントは彼女の舞台を作ること
彼女がスポットライトに当たるように
僕は他の作者に比べたら文章力もないしつまらない内容であることは充分知ってる
だけれども、そんなつたない文章でもAAにスポットライトを当てることができると知ってしまった
だからこそ今、僕はこんなことをやっている
本当にAAの誕生日を祝うなんておかしいんだろうね
漫画のキャラクターとかの誕生日はケーキ作ったりして祝う人も多いのにね
まぁ僕はそんなに漫画に興味ないけど
( ^ω^)「おっおっ。この調子だと誕生日に間に合うお!」
数日間掛けて作り上げているこの舞台
彼女がお気に入りの輪舞曲で踊ってくれることを信じて僕は書き進めよう。
- 16 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:45:08.57 ID:jrE7NRzZ0
-
ξ゚听)ξ「きっとそうね・・・あの国で星を見たらすっごく綺麗でしょうね」
物語にはもちろん道筋がある
私はお姫様を演じることもあれば死人を演じることもある
死人を演じるなんて命のない私にはおかしいことでしょうけれど
この世界では死すらないから演じるということになると思う
ただ残念なことは
物語が終わればその命は終わってしまう、そのこと
演じていた役という名の器を剝され、私はただのAAに戻る
別に嫌じゃない、ただ寂しいだけ
- 18 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:47:32.85 ID:jrE7NRzZ0
-
私の世界は0と1で作られた平面な世界
人間という生き物に作られた世界
この中では創造と消去の繰り返し
死になどはしない、生きることもない
そんな寂しい世界
私はそんな世界で他のAAと共に眠りにつく
次の使い手がくるまでその繰り返し
そんな哀しい世界
- 20 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:51:36.50 ID:jrE7NRzZ0
-
( ^ω^)「んーどうだお・・・」
通勤時間は携帯で設定やら案やらをメモしておく
それが僕にとってはよくある光景だ
残念ながら僕には携帯で書き溜めなんて器用なことできないんだ
小さい頃思っていたことがある
僕らが2次元の事柄を僅かれあれど干渉することができるのなら
他の次元の生命は僕らの事柄を触れることができるのかと
そうだとしたら僕も誰かの物語の人物なのか?そう思っていた時期が僕にもありました
- 22 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:56:09.99 ID:jrE7NRzZ0
小説の人物はなにを思っているのだろう?
僕の小説の中のツンは?ブーンは?デレは?
本当にそれを楽しんでいてくれているのだろうか
('A`)「次の駅はヴィップ、ヴィップです。御降りの方はー・・・」
(; ^ω^)「あ」
乗り過ごしてしまった
仕事に遅刻してしまう、急がなければ
ただ一つ言っておくと僕は誰かが楽しんでくれているような努力はしてきた
それが僕か、読者かはわからないけれど
だからその誰かをAAに置き換えてしまってもいいとは思うよ
- 24 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 20:59:58.21 ID:jrE7NRzZ0
ξ;;)ξ「ブーンの馬鹿!!!!」
( ゚ω゚)「お・・・。」
あぁ、私は何回踊るのだろう
だけれども止めたくない
まだ踊り続けていたい
私を見てくれている人に感謝の気持ちを表して
まだ、まだ足りない
まだ踊り足りない
- 26 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 21:04:22.24 ID:jrE7NRzZ0
- 私に命をくれたあなたの心にほんの少しでいいから私のことを刻みつけたい
それが私のしていたことを無駄じゃなくしてくれる
忘れられれば死んだと同じ
私はあなたの時間をほんの少しだけれど消費させたの
だからせめて、ほんの少しでいい
どんなに小さくてもいいから覚えていてもらうことが私なりの責任
だからせめて、あと少しだけでいいからあなたに踊らせてほしいの
あなただけの舞台で私を踊り狂わせてください
私の生きがいをあなたの手で創ってほしいのです
- 29 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 21:10:01.17 ID:jrE7NRzZ0
もし、そう、もしもの話だけれども
私に声があったなら私はツンを演じ続けることができたのだろうか
私に手があったならあなたに触れることができたのだろうか
私に・・・・・・あとなにがあればいいのだろうか
歩くことも走ることもできない私に命を与えてくれたあなたに何か返せたのだろうか
私がこのことをわかることなんてこないのだろう
残念だけれどホッとしてしまう
私とあなたの違いが大きすぎてあなたに目を向けることすらできないのだから
そして悲しむ私を見られないで済むのだから
- 31 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 21:14:53.48 ID:jrE7NRzZ0
僕はコーヒーを啜る
緊張をほぐすために
つまらなかったらすまない、だけれども僕なりに頑張ったんだ
(; ^ω^)「あと少しで投下・・・緊張してきたお」
何度も投下したこの場所で僕はいつもの作品を投下するわけだが
それでも今日は震える
緊張と歓喜でだ
仕事で怒られた、そんなときよりも僕は今緊張しているのだろう
2chという小さな世界の中のもっと小さなコミュニティの小さなもの
そんな小さなもの、それに対して僕はここまで頑張れたことはすごいと思う
非力な力でここまでやれたのは僕にとって初めてかもしれないから
- 33 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 21:21:03.51 ID:jrE7NRzZ0
- あぁ、準備はできた
僕はメモ帳を見直してスレを立てる
それだけの動作の間鼓動が早く感じた
今行ったのはそれだけだけれどもこれから僕がすることは僕にとって大きなことだから仕方ない
ブーン系小説でそんなおもしろい部類に入るとは思ってなどいない
オナニー小説と言われても仕方ない
だけれども僕が注ぎ込んだ努力は認めてほしい
それが僕の賭けてきたことだから
それでも僕の作品を読んだ誰かが何か思ってくれたらその誰かも僕と似ているのかもね
こんな巨大な匿名掲示板でやったってわからないけれど
- 34 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 21:23:12.51 ID:jrE7NRzZ0
- ( ^ω^)「やっとだお・・・。」
僕は今日をどれだけ待ちわびたのだろう
この日を、彼女の誕生日を
彼女は僕の舞台で踊ってくれるのだろうか
ξ゚听)ξ「やっとだわ・・・。」
私は今日を待ちわびたことでしょうか
私の存在を祝ってくれるあなたの舞台を
私の踊りはあなたを満足させられるのでしょうか
僕はパソコンの前で深呼吸をした
私は目前の舞台へ向かって歩み出した
僕は
あなたに認めてもらえるのでしょうか?
私は
- 38 名前: ◆Ztibr4/X6o 投稿日:2010/10/12(火) 21:28:42.23 ID:jrE7NRzZ0
- 短い時間だったけど付き合ってくれてありがとう
後は僕も彼女も語らないよ
もう言いたいことは言い終わったから
僕は後の短い彼女の誕生日を盛大に祝うとしよう
さようなら
『1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/12(土) 21:28:40.56 ID:◆p2kaHgwDWa
お久しぶりです
今日はツンデレの誕生日なので「ξ゚听)ξがこの世界で踊るようです」の続きを投下します 』
了
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