- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:37:30.30 ID:0BQB4TaF0
その部屋には二人の人間がいた。
('A`)
一人は、ベッドに寝転んでマンガを読んでいる中学生くらいの少年。
川 ゚ -゚)
そしてもう一人は、机に向かって勉強をしている、長い黒髪が特徴的な高校生くらいの少女だ。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:38:13.39 ID:0BQB4TaF0
川 ゚ -゚) 新たに二人……か
少年に背を向けたまま、少女は静かにぽつりと呟いた。
('A`) ああ、ブーンにモララー、これで俺の知る限りセキラを使って戦ってるヤツは四人ってことになるな
相変わらずマンガからは顔を上げずに、少年は返答した。
川 ゚ -゚) 四人だと? ジョルジュはどうした?
('A`) ……
少女の言葉に少年は沈黙する。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:39:21.56 ID:0BQB4TaF0
川 ゚ -゚) だんまり……か。まぁいい、深くは詮索しないさ
少年の沈黙に何かを察したのだろう。彼女はその話題についてそれ以上の詮索を避け、話題を転換することにした。
川 ゚ -゚) それで? その二人の実力はどれほどのものなんだ?
('A`) モララーは強いな、かなりの腕前だ。ブーンのほうは戦闘素人で、でもかなりセンスはいいと思うよ
「戦ってみて、ヒヤリとされる局面が結構あったし」と、相変わらずマンガから顔を上げずに答える彼に、少女はふふん、とにやける。
川 ゚ -゚) なかなか高くかってるようじゃないか
('A`) まぁな。二人ともなかなか筋の通ってるやつらだし、これからどんどん強くなっていくんじゃない?
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:42:35.26 ID:0BQB4TaF0
からん、と机の上に少女がペンを置く音が部屋に響く。
('A`) ……興味沸いた?
マンガから顔を上げた少年が、ちらりと少女に視線を送る。
川 ゚ー゚) ああ、かなりな
椅子を回転させて少年の方に振り向く彼女の顔には、満面の笑みが浮かんでいる。
('A`) ちょっかい出すのは勝手だけどさ、ほどほどにな
川 ゚ー゚) わかってるさ……
「でもまぁ、最終的には相手次第ということになるがな」嬉しそうに言いながら、机から紙とペンを取り出し、何事か書き綴っていく少女を見ながら、少年は呆れたように、ひとつ溜息をついた。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:49:13.91 ID:0BQB4TaF0
( ^ω^)彼らは携帯電話を武器に戦うようです
第六話「協力」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:50:10.40 ID:0BQB4TaF0
あのデートの日から、約一週間が経過した。
昼休みの教室、そこではいつものメンバーと昼食を楽しむブーン達の姿がある。
ξ゚听)ξ それにしても、未だに信じられないのよねえ……
タコの形に切ったウインナーを口に運びながら、ツンがぼやく。
( ^ω^) お? 何がだお?
ξ゚听)ξ あんたたちの携帯電話とか、暴走TASIROとかの話よ
( ・∀・) またその話かい?
「なんなら今すぐロマにつないであげようか?」と笑いながら言うモララーに、ツンは「違うのよ、そういうことじゃなくて」と答える。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:51:40.61 ID:0BQB4TaF0
ξ゚听)ξ なんていうかさあ、実感が沸かないのよねぇ……あんたたちが暴走TASIROとかと、喋る携帯電話で戦ってるなんて言われてもさ
「なんだか現実味がなくて……」とツンは溜息をつく。それにブーンは「まぁ僕もその気持ちはわかるお」と答えた。
( ^ω^) 僕も未だに実感が沸かないお、まさかモララーがセキラで戦ってたなんて
( ・∀・) まぁねえ……ボクもブーンがセキラの剣を持ってTASIROと戦ってるのを見たときにはかなり驚いたし
「ま、『事実は小説よりも奇なり』ってヤツだね」とモララーは笑った。
ξ゚听)ξ あ、そういえば……
( ^ω^) お?
( ・∀・) ん?
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 20:56:58.87 ID:0BQB4TaF0
ξ゚听)ξ モララー、あんた何であのときニューソクデパートにいたのよ?
( ・∀・) ああ、そのことね
くつくつと愉快そうに笑いながら、モララーは答える。
( ・∀・) ずっと付かず離れずで、なかなかくっつかなかったカップルが、最近ようやくデートをすることになった、と小耳に挟んだものだからね
ξ#--)ξ つまりは出歯亀ね?
「悪趣味だわ」と吐き捨てるように言うツンに、「人聞きが悪いな、せめて見学といってよ」とモララーは笑った。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:09:05.04 ID:0BQB4TaF0
ξ#゚听)ξ そもそも私がブーンをデートに誘ったって、なんで知ってるのよ!?
( ・∀・) さぁ? そこはボクの情報網の広さによるものだろうね
ξ#--)ξ あんた、さてはあのとき教室の外で聞き耳たててたわね?
「さーてなんのことやら」と笑うモララーに、憤るツン。まったくもっていつも通りの、教室でのひととき。
( ^ω^)(平和だお……)
自分の弁当を突きながら、ブーンはそんなことを考えていた。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:10:11.81 ID:0BQB4TaF0
ξ゚听)ξ あのさ、今日もするの? 「訓練」とかってやつ
モララーとじゃれていたツンがふいに真顔に戻り、ブーンに向かって聞く。
( ^ω^) おっお、そのつもりだお
ξ゚听)ξ ……そう
明るく答えるブーンに、何故か表情を曇らせるツン。
その様子にモララーはふふんと笑った。
( ・∀・) なんだい、たまには恋人と一緒に家に帰りたいとか?
茶化すモララーに、ツンは冷静に「違うわよ、そんなんじゃなくて」と答える。
ξ゚听)ξ あの……あんまりムリ、ていうか危ないことするんじゃないわよ?
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:15:13.55 ID:0BQB4TaF0
心配そうな表情のツン。元気づけようと、ブーンは明るく答える。
( ^ω^) おっお、大丈夫だおツン
「訓練で怪我をすることなんて滅多にないから」と笑う彼。
ξ゚听)ξ 違うわよ、そっちじゃなくて……TASIROとかのこと
( ^ω^) お……
ξ゚听)ξ 心配……してるんだからね
うつむくツンに、なんと答えたらいいのか分からないブーンが黙る。
そのあとに来るのは、なんだか重苦しい沈黙。
( ・∀・) いいよねえ、心配してくれる彼女がいるひとはww
その空気を打ち壊そうとしたのだろう、モララーが笑いながらそう茶化した。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:20:30.15 ID:0BQB4TaF0
ξ゚听)ξ ブーンだけじゃないわ、あんただって心配よ
しかし、それにも真面目な表情でツンは答える。
( ・∀・) なんだい? はやくも二股かい?
「まったく、モテる男はつらいねえ」と笑うモララーに「あんたなんて死んでもごめんだわ」と痛烈な言葉を吐くツン。
ξ゚听)ξ 心配するのは当然よ、友達でしょう?
( ・∀・) ……
ξ;゚听)ξ な、なによ? 違うっての?
( ・∀・) いや〜、よくそんなクサい台詞を平然と吐けるなあ〜と
ξ#゚听)ξムッ
ぱこん、という音が響き、ツンは肩を怒らせながら教室から出て行った。
あとには、ため息を吐くブーンと頭を抑えるモララーだけが残った。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:26:55.27 ID:0BQB4TaF0
放課後、夕日に染まるフェンシング部の部室で「訓練」を終えたブーンとモララーは服を着替えていた。
(;^ω^)=3 はぁ、やっぱモララーには適わないお
( ・∀・) 当然だね、全国出場は伊達じゃないよ?
ここ最近、ブーンはフェンシング部の部室を借りて、モララーに剣の稽古をつけてもらっている。
やはりモララーは元全国出場者ということだけあって強い。
手の振り方、足の踏み込み一つとっても、自分とは全然違う。
( ・∀・) ブーンはもっと足の使い方に気をつけたほうがいいね、手の動きのほうはキミの武器がカバーしてくれるんだろう?
( ^ω^) おっお、足の動きのほうも一応脳内に流れてくるけど、セキラが回らない分、動きが鈍くなるみたいなんだお
そんな会話をしながら、二人がフェンシング部からでようとすると、ふいに部員に呼び止められた。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:28:19.79 ID:0BQB4TaF0
( ・∀・) なにか用かい?
「ああ、なんかさ、さっきこれをお前らに渡してくれって頼まれて」
そう言って彼らを呼び止めた男子部員は、白い封筒を手渡してきた。
封筒の表側には、蛇ののたくったような下手な字で何かが書かれている。
(;^ω^) なんだおこれ……『果たし状』?
( ・∀・) ……ごめん、これ、どんな人から渡されたか覚えてるかい?
「ああ、なんかすっげえ綺麗な人だったよ。黒髪の長い……」
言われてモララーは、何か考えるような顔をする。
( ・∀・) ブーン、キミの知り合いにそういう人はいるかい?
(;^ω^) お……皆目検討もつかないお
( ・∀・) ……そうかい、ボクもなんだよね
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:29:17.36 ID:0BQB4TaF0
「じゃ、俺はこれで」と言って更衣室に行く男子部員を見送りながら、モララーは「さて、どうしようか、これ」と問いかけてきた。
( ^ω^) とりあえず中身を見てみるお、考えるのはそれからでも遅くないお
言いながらブーンは封筒を開く。
中から出てきた手紙には、これまた汚い字で短い文章が綴られていた。
「本日、屋上にて待つ
三年 素直クール」
( ・∀・) 三年の素直さん……? ブーンは知ってる?
(;^ω^) いや、ぜんぜん
( ・∀・) ブーンもボクも知らない人、か。なんのようだろうね?
「まあ『果たし状』ってくらいだから、穏やかじゃないのは確かだけどね」と言うモララーの顔は、なぜだかとても楽しそうだ。
まるで新しいおもちゃを見つけた子どものそれである。
( ・∀・) とにかく行ってみよっか。セキラがらみってこともありうるし
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:33:51.59 ID:0BQB4TaF0
こころ無しかスキップ気味に廊下を歩くモララーと、それについていくブーン。
屋上に続く階段を上がり、屋上へと続く扉の前に立ったとき、ふいに二人の携帯電話が同時に鳴り始めた。
( ・∀・)】 ロマか、何?
( ^ω^)】 デレ、どうしたお?
通話の相手は、二人の携帯に宿るセキラからだった。
( ΦωΦ) モララー殿、この先から“我々”の匂いがするのである
ちなみに、モララーのセキラはブーンの声で喋る。
これはデレと同じく、携帯に残っていたブーンの音声データをサンプリングしたからだそうだが、自分の声で嫌にダンディな口調で話す彼を見ると、ブーンはなんだか違和感を覚えてしまう。
ζ(゚ー゚*ζ 私も感じました、それもかなり多くの量です
( ・∀・) 二人のセキラが同時に感知か……これは間違いなさそうだね
(;^ω^) おっお、慎重に行くお
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:38:47.15 ID:0BQB4TaF0
ドアノブを回し、少しだけ開けて外の様子を確認するブーン。
(;^ω^) お? 誰もいないお……?
そのままドアを開け、屋上に出る。
そのまま周囲を見渡すも、やはり人影は見当たらない。
ブーンが首を傾げていた、そのとき
(;ΦωΦ) いかん、上である! ブーン殿ッ!!
(;^ω^) ……お?
ロマの叫び声に、ブーンが思わず視線を上げる。
そこに移ったのは、こちらに向かってくる“赤い光”と、貯水タンクのある屋上の扉の上から携帯のカメラをこちらに向ける長い髪の少女の姿だった。
(;^ω^) お!!
とっさに後ろに飛ぶブーン。
彼が先程までいた場所に“赤い光”が到達し、小さな煙を上げた。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:45:45.29 ID:0BQB4TaF0
川 ゚ -゚) ほほう……成る程な、今のを避けるとはなかなかいい反射神経をしている
貯水タンク横にいる彼女は、感心したように顎をなでる。
長い黒髪に綺麗な容姿、先程の部員に聞いた特徴と一致している。では、この人が
(;^ω^) あんたが「素直クール」かお? 一体僕たちになんの用だお!!
川 ゚ -゚) いや、ドクオからね、面白いやつがいると聞いたものだから……ちょっとちょっかいを出してやろうと思ってね?
(;^ω^) ドクオ……? あんた、あいつの知り合いかお!?
訊ねるブーンに、彼女は答えず、代わりに襲い来るのは少女の携帯電話のカメラレンズから発射される赤い光の弾。
避けるブーンに、それは次々と襲いかかって来る。
( ・∀・) やれやれ、やる気まんまんって感じだねぇ
それを見ながら、モララーはなんだか嬉しそうに言って携帯に番号を入力し、軽くキスをしてから発信ボタンを押した。
( ΦωΦ)―Form Change:「Sword」―
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:48:27.74 ID:0BQB4TaF0
( ・∀・) それっと……!!
ブーンと同じ、スライド式の銀色の携帯から赤い光の刃を出したモララーは、ブーンの目の前に躍り出ると、少女の携帯から発射される赤い光の弾を最小限の動きで弾き飛ばした。
( ・∀・) ぼーっとしてる場合じゃないよ、ブーンもとっとと武器を出して!!
(;^ω^) お、助かるお! モララー
携帯を開き、番号を入力したブーンは叫びながら発信ボタンを押す。
(#^ω^) 行くお、デレ!!
ζ(゚ー゚*ζ―Form Change:「Fencer Gauntlet」―
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:49:43.94 ID:0BQB4TaF0
ブーンの右腕に出現する赤い光の刃と籠手。
(;^ω^) お……!!
それと同時に襲い来る、赤い光の弾。
それをブーンは自らの右腕を覆う、赤い光の籠手で防御する。
(;^ω^) 武器を出したはいいけど、このままじゃ相手に攻撃できないお!!
「どうすればいいんだお!?」と叫びながら防御を続けるブーン。その声を聞きながら、モララーが駆け出した。
( ・∀・) キミはそこで敵の攻撃をひきつけておいて! その間にボクがヤツを叩く!!
(;^ω^) お! 把握したお!!
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:51:43.95 ID:0BQB4TaF0
扉の横についている梯子を上り、上から彼らを狙う少女のもとに向かうモララー。
(;・∀・) くッ……!!
しかし、登った先に待ち受けていたのは
川 ゚ -゚) こちらに攻撃してくる相手を無視してまで、私がこちらに攻撃できない相手を狙う理由がどこにあるんだ?
こちらにカメラのレンズを向ける、少女の姿。
(;・∀・) ……なるほど、考えてみればまったくないね
川 ゚ -゚) なるほど、キミはバカなのだな
連続して響くシャッター音。おそらくはカメラの撮影モードを「連射」に設定してあるのだろう。
そして飛んでくるのは、無数の赤い光の弾。
(;^ω^) モララー!!
耳に届く、親友の声。
―――まったく、心配することなんて何もないっていうのに
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:55:59.48 ID:0BQB4TaF0
( ΦωΦ)―Form Change:「Fighter」―
川 ;゚ -゚)て なッ……!?
( ・∀−) 敵をだますにはまず味方から……ってね
クロスさせた腕から、赤い弾幕を受けきったことを示す煙をなびかせながら、モララーは目の前の少女に突撃する。
川 ;゚ -゚) ちッ……!!
モララーの拳を避けながら、少女は下へと飛び降りる。
そしてそこに待っているのは、我が親友の姿だ。
( ・∀・) 今だ! やれ、ブーン!!
モララーの声に、はっと気付いたブーンが、地面に下りたばかりで体勢が不安定な少女にむかって突撃する。
(#^ω^) おおおおおおおおお!!!!
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 21:57:46.62 ID:0BQB4TaF0
川 ;゚ -゚) !!
それに気付いた少女は、一瞬驚き
川 ー ) ……しかたないか
そしてにやりと笑った。
―Form Change:「Sword」―
(;^ω^) お!?
剣を受け止められ、一瞬驚いたブーンは
川 ゚ -゚) ふんッ!!
それとほぼ同時に、相手の体重をかけた両腕の押しに吹っ飛ばされた。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:04:49.13 ID:0BQB4TaF0
素直クール、彼女の携帯はブーンたちのスライド式のそれとは違い、折りたたみ式である。
黒く、細長いそれは開けば両手で持てるほどの長さになり
川 ゚ー゚) ドクオに聞いた通りだな、なかなか面白いやつらじゃないか
ゆえに、彼女は赤い光の刃の出る携帯電話を、両手で握っていた。
その姿はまるで、赤く輝く日本刀のようだ。
川 ゚ー゚) 私のことは気軽にクーと呼ぶといい。許可してやるぞ、ありがたく思え
不遜ともとれるそんな台詞を吐くと、彼女は“体当たり”によってふらついているブーンに斬りかかる。
川 ゚ー゚) 剣道部前部長、素直クール……いざ尋常に勝負!!
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:10:39.71 ID:0BQB4TaF0
斬りかかってくるクーの剣を、ブーンは右手の籠手でなんとか受け止める。
(;^ω^)(はやいお!!)
それを右手を動かして受け流すと、バックステップで間合いを取った。
川 ゚ー゚) 逃がさん!!
(;^ω^) お……!!
間合いを外したと油断していたブーンは、彼女の遠間からの斬り込みに対応しきれない。
(; ω ) ―――ッ!!
なんとか刃を受け止めるも、そのまま再び彼女の“体当たり”によって吹き飛ばされ、地面に倒れこむ。
川 ゚ー゚) 終わりだな……!!
倒れこんだ地面から、咄嗟に起き上がろうとすると、既にそこにはこちらに向かって突きを放つ彼女の姿があった。
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:13:52.57 ID:0BQB4TaF0
( ・∀・) 悪いけど、させないよ
ブーンの携帯電話に向かって放たれたクーの突きを、横から入ってきたモララーの拳が弾く。
モララーはそのままクーに回し蹴りを放ち、それを受け止めたクーは後方に吹っ飛んだ。
(;^ω^) た、助かったお。モララー
( ・∀・) ふふん、まだまだ精進が足りないねえブーン
軽口を叩く幼馴染に「面目ないお」と頬をかきながら、ブーンは立ち上がる。
( ^ω^) さて、どうするかお? とりあえずあのデバイスを壊さないと勝負は終わらないと思うけど……
そう言って、ブーンは相手の持つ携帯電話に目をやる。
両手で握られたそれを破壊しようとすれば、どうやっても彼女の手を傷つけてしまうだろう。
ブーンは、できることならそれは避けたいと思った。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:19:07.20 ID:0BQB4TaF0
( ―∀―) 「相手を傷つけたくない」とか考えてる?
(;^ω^) お……
表情に出ていたのだろうか? 図星を突かれたブーンが何も言えずにいるとモララーは、はぁとひとつ溜息を吐いた。
( ・∀・) 気持ちは分からないでもないけどさ、怪我をすることぐらい、あのひとも多分覚悟の上だと思うよ?
(;^ω^) ……
( ・∀・) 戦うことになった以上、どちらかが傷つくのはしかたのないこと
「誰も傷つけないなんてそんな虫のいいこと、誰にもできないんだからね」と言ってモララーは自分の下腹部に装着している携帯電話を取り外した。
( ΦωΦ)―Form Change:「Sword」―
彼の効き手である、左手に持った携帯に赤い光の刃を出現させたモララーは、その切っ先をこちらに向かって剣を構えるクーに向ける。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:23:28.43 ID:0BQB4TaF0
川 ゚ -゚) ……
静かに、黙ったまま間合いをつめてくるクー。
それとともに、モララーも徐々に間合いをつめていく。
そして、双方がそれぞれの攻撃範囲に入ったとき
( ・∀・) ―――ッ!!
川 ゚ -゚) ―――ッ!!
ぶつかり合う、二人の赤い刃。
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:27:12.49 ID:0BQB4TaF0
軽く、あくまで最小限の動きで敵を攻撃するモララーに対し、ゆっくりとした、しかし一撃一撃に体重を乗せるクーの斬撃。
性質の異なる二人の刃がせめぎ合い、ぶつかり合う。
その様子に、ブーンはただただ圧倒され、それを見ていることしかできなかった。
(;^ω^)(正直、これは次元が違うお……)
( ・∀・) ふん、なかなかやるじゃないか
クーが剣を振りかぶった瞬間、その手元に放った突きを打ち落とされたモララーが呟く。
川 ゚ -゚) ふむ、片手剣とは初めてやりあうが、なかなか面白いじゃないか
打ち落としのあとの第二撃をモララーに弾かれながら、クーがにやりと笑った。
そして二人は再びぶつかり合い、激しい剣撃の乱舞が始まる。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:30:55.91 ID:0BQB4TaF0
(;^ω^) ……
二人の戦いのレベルの高さに呆然と立ち尽くすブーン。
ζ(゚ー゚*ζ ……いいんですか、戦わなくて?
ふいに聞こえるデレの声に、彼ははっとしたように我に帰った。
(;^ω^) おっお……僕もできることなら加わりたいお。でも……
激しく戦う二人の姿を見ながら、ブーンは思う。
明らかに自分とは別次元の技のぶつかり合いが行われているあの場所に、自分が行ったところで邪魔になるだけなのではないかと
ζ(゚ー゚*ζ 別に、気にすることなんてないんじゃないでしょうか?
(;^ω^) お……?
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:40:38.01 ID:0BQB4TaF0
ζ(゚ー゚*ζ 確かに、あそこにいる二人はブーンさんに比べれば圧倒的に強いです
淡々と事実を述べるデレに、ブーンは少し落胆する。
ζ(゚ー゚*ζ でも、だからなんだっていうんです?
(;^ω^) お?
ζ(゚ー゚*ζ だって今までだって、そうだったじゃないですか。ドクオさんや、TASIROたちとの戦いのときだって、戦闘素人のブーンさんはいつだって彼らより弱かったはずです
(;^ω^) ……
ζ(゚ー゚*ζ でも、あなたは戦ってきた。たとえ彼らより弱くても、自分にできる全てを持って彼らとぶつかってきた。
そうだったかもしれない、とブーンは思った。
もともと喧嘩なんてものは大嫌いだった自分が、彼らに勝つにはそれしかなかったから、でも……
なおも反論しようとするブーンに、デレは続ける。
ζ(゚ー゚*ζ しっかりしてください、ブーンさん
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:45:01.98 ID:0BQB4TaF0
ζ(゚ー゚*ζ あなたは、「自分にできることをやる」。そうでしょう?
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:51:33.48 ID:0BQB4TaF0
( ^ω^) ……お!
そうだった、とブーンは思い出す。
確かに自分は、彼らに比べれば圧倒的に力不足かもしれない。
でも、考えてみればそんなことは関係なかった。自分は、自分にできることをただいつも通りやるだけなのだ。
ただ、それをやらなかったことによって後悔しないために。
ζ(゚ー゚*ζ ふっきれましたか?
( ^ω^) おっお、デレ、ありがとうだお!
そう言ってブーンは、なお激しい戦いを繰り広げている二人に目をやる。
モララーと一緒に自分が勝つため、自分にできることとは一体なんだろうか? と考える。
そして思い出すのは、先週のデートでのできごと
( ^ω^) お!
ζ(゚ー゚*ζ 何か思いつきましたか?
「おっお」と答えながらブーンは携帯に赤い光の刃と籠手を戻し、ある武器をイメージしながら携帯電話に番号を入力し、発信ボタンを押した。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 22:57:24.60 ID:0BQB4TaF0
( ^ω^) 行くお、デレ!
ζ(゚ー゚*ζ―Form Change:「Whip」―
デレの声と友に携帯電話から現れるのは、長いひも状の赤い光。
それはセキラで構成された『鞭』だった。
(#^ω^) いっくおー!!
ブーンの携帯電話から伸びる鞭が、蛇のようにくねる。
彼は、それを彼の親友と戦うクーの剣に狙いを定め、そして放った。
川 ゚ -゚) !?
モララーとの戦闘に集中していたクーは、突如自分に迫ってきた光の鞭に驚きながらも、それを自らの剣で防御する。
それはくるくると彼女の剣にまきつき、そして同化した。
川 ;゚ -゚) なんだこれは? ……とれない!?
必死に剣から鞭を外そうとする彼女。しかし、もはや剣と完全に同化しきったそれをとることは適わない。
( ^ω^) 今だお、モララー!!
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:07:20.27 ID:0BQB4TaF0
( ・∀・) はッ!!
突然の事態に一瞬たじろいたモララーだったが、どうやら自分の親友が相手の動きを封じてくれたらしいということを察すると、目の前の少女の剣の柄になっている、その携帯電話に向かって突きを放つ。
川; ゚ -゚) ―――ッ!
驚いた顔の少女に、モララーが自分たちの勝利を確信した。
しかし―――
川 ゚ー゚) ……なんてな
次の瞬間、彼女はにやりと笑ったのだ。
―Form Change:「Shot」―
消える彼女の光の刃、それと同時にブーンの鞭による拘束は解かれ、彼女は楽々とモララーの剣をかわす
(;・∀・) なにッ!?
空を斬るモララーの剣。それと同時にクーのカメラのレンズから放たれる、赤い光の弾。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:10:24.16 ID:0BQB4TaF0
(; ∀ ) ―――くッ!!
胸に命中する、セキラの弾丸。
胸に来る熱いような、痺れるような衝撃にモララーは思わず膝を付く。
(;^ω^) モララー!!
胸を押さえるモララーに、走り寄るブーン。
川 ゚ー゚) なるほど、ドクオの言ったとおりだ……一瞬だが本当にヒヤッとさせられた
うれしそうに微笑みながら、クーは携帯電話に番号を入力していく
川 ゚ー゚) 礼と言ってはなんだが見せてやろう、お前らに私の全力を!
―Get Set……―
川 ゚ー゚) アサルトッ!!
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:18:36.48 ID:0BQB4TaF0
―Assault:「大紅月弓・紅蓮」―
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:20:40.29 ID:0BQB4TaF0
携帯電話の液晶に文字が表示される。それと同時に、クーの持つ携帯電話の両端から赤い光の「弓身」が飛び出した。
それを確認したクーは、折りたたみ式の携帯電話を「く」の字に曲げると、その真ん中を携帯を持つ手とは逆の手でつまみ、ゆっくりと引っぱる。
それはまるで、矢を弓に番える侍の姿のようだ。
(;^ω^) お……!!
(;・∀・) これは……!!
そして、彼女の携帯電話は、ばちばちと音を立てる巨大なセキラの「矢」を番えた「弓」と化した。
川 ゚ー゚) 何をボーっとしている、私が本気を出すからにはお前たちも全力でこい
半身になり、二人に狙いを定めながらにやりと笑うクー。
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:21:29.69 ID:0BQB4TaF0
( ・∀・) ……ブーン
モララーが、静かに自分の名前を呼ぶのを聞いたブーンは、視線を目の前の少女からモララーに移動させる。
( ・∀・) ……『アレ』やるよ
(;^ω^) お、でも大丈夫なのかおモララー、その体で
( ・∀・) 問題ないよ、っていうか今『アレ』やらないとたぶん死ぬよ? ボクら
(;^ω^) お……たしかにそうだお
目の前の少女の、「弓」と化した携帯電話に番えられた巨大なセキラの「矢」に目をやりながら、ブーンは相槌を打つ。
たしかに、あれが当たれば大抵の人は死ぬだろう。
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:25:05.76 ID:0BQB4TaF0
( ・∀・) じゃ、行くよブーン?
( ^ω^) おっお、把握だお!
二人は一旦お互いの武器を消すと、新たに携帯に番号を入力し、発信ボタンを押した。
( ΦωΦ)―Form Change:「Fencer Gauntlet」―ζ(゚ー゚*ζ
二人の手に現れるのは、全く同じ光の刃と、ブーンは右腕を、モララーは左腕を覆う光の籠手。
川 ゚ー゚) ほぅ……?
感心したようにクーが声を上げる。
ブーンとモララーは、お互いに軽くアイコンタクトを交わすと、再び携帯電話に番号を入力した。
( ΦωΦ)―Get Set……―ζ(゚ー゚*ζ
耳に届くセキラの声を確認し、ブーンとモララーは同時に叫ぶ。
(#・∀・) アサルトッ!! (^ω^#)
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:27:09.36 ID:0BQB4TaF0
( ΦωΦ)―Assault:「ダブルクリムゾンドライブ」―ζ(゚ー゚*ζ
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:44:57.70 ID:0BQB4TaF0
(#・∀・) はあああああああ!!!
(^ω^#) おおおおおおおお!!!
叫びながらクーに向かい駆け出す二人。
その両足には手から移動させたセキラが、ばちばちと音を立てながら集まっていく。
そして、それがある程度溜まったのを確認すると、二人は視線で合図をし合い、そして飛んだ。
(#・∀・) く ら え!! (^ω^#)
常人ではありえない高さまで飛んだ二人は、その高さから最大限に活性化させたセキラの刃を、クーに向かって突き出す。
川 #゚ -゚) ―――ッ!!
それと同時に、クーも空中に飛んだ二人に向かって、巨大なセキラの矢を解き放った。
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:46:38.39 ID:0BQB4TaF0
(# ∀ ) くぉぉおおおおお!!!
( ω #) ―――ッ!!
激突する、二人の突きと巨大なセキラの矢。
セキラ同士がぶつかり合うことによって生じる赤い放電に、二人の視界が真っ赤に染まる。
二人の腕に襲い来るのは、手が千切れるんじゃないかと思えるほどの凄まじい衝撃。
(# ∀ ) !! ( ω #)
しかし、二人の腕はそれに屈することなく
川 ;゚ -゚) なにッ!?
そして、ついに二人の突きはクーの放ったセキラの矢を正面から打ち砕いた。
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:50:56.37 ID:0BQB4TaF0
(#・∀・) これで……終わりだ!! (^ω^#)
叫ぶ二人の突きが、眼前にせまってくるのを見てクーは己の敗北を確信した。
川 ; - ) ―――ッ!!
そして、次の瞬間襲い来る衝撃を彼女が覚悟したとき
('A`) ったく、だから「ほどほどに」って言ったのに……
―――なんだか聞き覚えのある声と友に、彼女の体は横に吹っ飛んでいた。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/26(金) 23:53:48.01 ID:0BQB4TaF0
ずどん、という音と友に砂煙が上がる
( ・∀・) どうやら、避けられちゃったみたいだね
( ^ω^) お……
自分たちの渾身の一撃がかわされてしまったことを確認した二人は、視界の右端で自分より年上の少女を抱きかかえている、野球帽をかぶった中学生くらいの少年に目をやった。
( ・∀・) ……で、もしかして次はキミが相手ってことなのかな? ドクオ
そう言ってモララーは、アサルトの使用により沈静化したセキラの刃を目の前のドクオという名前の中学生に向ける。
('A`)=3 いや、そのつもりはないよ
ため息を吐きながらそう言った少年は、自分の腕の中でむくれている少女に目をやる。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/27(土) 00:01:22.80 ID:AomZ98XQ0
川 - ) 助けてくれなんて頼んだ覚えはないぞ?
少女は心底機嫌悪そうにそう言った。
('A`) あのなぁ……助けてなきゃ大怪我するとこだったんだぜ、あんた
川 - ) 知るか、ばか
そのあとも腕の中で「ばーか」を連呼する年上の女性に、ドクオは呆れ果てたようにひとつ、大きなため息を吐くと、再び目の前の少年たちに目を戻す。
('A`) なんか……その、このバカが迷惑をおかけしたようで、ごめん
川 - ) 誰がばかだ!! ばかっていう方がばかなんだぞこのばか!!
まるで子どものようにそうのたまうクーを無視すると、少年はとても申し訳なさそうにもう一度謝った。
それを聞いた二人は、この少年も苦労が多いんだなあと同情すると同時に、なんだかひどくいたたまれない気持ちになる。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/27(土) 00:03:39.15 ID:AomZ98XQ0
(;^ω^) ま、その、あれだお。僕たちも結構勉強になったというか……
( ・∀・) うん……まあ新技試したりもできたし……
そう言う二人に対し、少年はもう一度ごめんと謝ると、そのまま屋上から出て行った。
そのあとに「いつまでお姫様だっこしてるつもりだ、このばか!!」という叫び声が聞こえ、彼らはさらにいたたまれない気持ちになった。
(;^ω^) みんな……いろいろと大変だお
( ・∀・) うん……そうだね……
すでに日も暮れかけた校舎の屋上。
人生の理不尽さを垣間見た少年たちの姿が、そこにはあった。
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/27(土) 00:04:47.46 ID:0BQB4TaF0
( ^ω^)彼らは携帯電話を武器に戦うようです
第六話「協力」
おわり
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/27(土) 00:08:53.07 ID:AomZ98XQ0
―次回予告―
('A`) ……悪ぃ、明日は無理だ
ξ///)ξ そ、そんなの言えるわけないじゃない!!
川 ゚ -゚)(このベーコンアスパラうまいな……)
( ^ω^)(僕はきっと、迷ってるお……少なくとも、この二人に比べれば)
第七話:「予兆」
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