- 8 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:10:12.76 ID:txJRlRn00
―駅。
僕は今、駅に来ている。
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|三三lvl.V/^l |.丁.V.三三三三三三|| //|| //||:| ,、,、!
|三三|. | |ヽ_,..| .|::: |::三三三三三三三三三三 |(゚-゚,|
|三三・SHINJUKU・:三三三三|| //|| //|| //|| |(//.|
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|三三三三|| ! ゝ─-/ ヽ. ::||三┌─┐三| /ヽ!
|三三三三||. / . :||三三三三三|///|
|三三三三|| i ´` ´` . :::||三┌─┐三|///|
|三三三三|| i ー * ||三三三三三| 〜.|
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|__ JR 鳥 符 駅  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄||≡≡
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--´ ̄ ̄`--、 ヽヽ (コ` ) ) ,、,、
‘ー◎――◎ー' \\ ( ) ) ( ゚)
\\. ( )
- 10 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:14:32.79 ID:txJRlRn00
今頃、みどりの窓口で彼女は並んでいるだろう。
ここから奪戸駅まで新幹線か…かなり遠いな。県二つ分くらいは離れているか?
時間…座り続けて2時間、といったところか?
ああ、やれやれ。
川 ゚ -゚) 「私はキップを買ってきますので貴方は弁当でも見繕ってください」
とか言われた。正直いいなりになっているようで少々しゃくだが
それ以上に、見よ、見たまえ!このラインナップを!!
この鳥符市全域からこれでもかといわんばかりにかき集められた名物。
まんじゅうにスナック。弁当に当地ジュース。
いろいろあって目移りが忙しくて楽しい。
ううむ、たくさんあるのはいいが、私は新幹線の二時間だけかかる移動にも
小粋な旅行気分を味わいたいのだ。
新幹線の中で食事にふさわしい弁当をこの名物の山から引っ張り出さなければならないのだ。
さぁ、早速みてまわろうじゃないか!
- 14 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:18:37.04 ID:txJRlRn00
「鳥符まんじゅう」 デミタス評価ポイント ★★☆☆☆
桜と豆とプレーンの三色まんじゅう3セット九個で1200円。
わたしは甘いのは大好きなのだが、先日たい焼き3尾も食ったから今度にしよう…。
帰って来たときに買おうそうしよう。
「鳥符てりやき丼」 デミタス評価ポイント ★★★☆☆
鳥符産の鶏をてりやきでこってり弁当。箸休めにたくあん。800円。
うむ、悪くない。実に悪くないぞ。しかし、最近はちょっと胃腸の調子がわるい。
食欲があっても、こうもこってりした肉は遠慮しておきたい。もっと元気な時に食べよう…。
なんか一昨日から便詰まりしてるし。
- 16 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:22:14.63 ID:txJRlRn00
「鳥符名物弁当」 デミタス評価ポイント ★★★★★
文句なしの星五個!!いーやっふー。
右上から
鳥符鶏のから揚げ、シイタケと麩の煮もの、黒光りするひじき。
しっとりして甘い小豆煮、小ぶりのエビの乗ったシュウマイ、ホウレンソウの浸し。
さわらのみりん漬け、大学芋、卵の海苔巻き
しかもこの弁当は二重底になっていて、底にはなんと栗ごはん。
なんという贅沢極まり、自炊で作ろうと思えば三品目で投げ出すなるようなレシピだ。
中身もどれも悪くない。なによりもこの卵の海苔巻きが個人的にヒットした。クリティカルだ。
これ一箱で1000円…うふ、うふ、うふふふふ。
悪くない。悪くないな。そうだな、食べるタイミングは新速山トンネルを潜って開けた時に
広がるのんきな田んぼ風景。あそこは出発してから20分あたりで見えるはずだ。
あのあたりを肴にしながら食べよう。そうしよう。
いい、いいぞ。トンネルの中で彼女と軽く会話して、トンネルから出たら「弁当にしようか?」と
これをだそう。最高だ。最高すぎて濡れそう。
- 20 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:26:11.81 ID:txJRlRn00
ああ、そうだ。飲み物も欲しいな。折角のお高い健康弁当だ。
ビールもいいが、ちょっと無粋だ。酒ビンもいいけど、アルコールがちょっと強いかな?
ああ、しかし待てよ。第一彼女は仕事で来てるわけだから酒はやっぱりまずいだろうな。危ない危ない。
やはり、ここは無難にニラ茶でいこう。
むむ、「プーアル茶」もあるのか。「ヤム茶」もいいな。「アバ茶」も捨てがたい。
しかし、最初の直感を信じてニラ茶にしよう。自分を信じるのって大事だよ?
よし、決まった。ああ、ドキがムネムネする。
早く彼女と合流して新幹線に乗って、どんな話をしようか考え始めたい。
(´・_ゝ・`) 「ヘーイ、お姉ちゃん。鳥符名物弁当2つとウーロン茶2つ!」
- 22 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:30:43.07 ID:txJRlRn00
J( 'ー`)し 「あら、ごめんね。鳥符名物弁当、先着100名まででもう売り切れなの」
(´・_ゝ・`)
J( 'ー`)し 「ニラ茶二つで300円になります」
(´・_ゝ・`) 「あ、はい。えと、細かいの無いんで5000円札」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「ねぇ、ほんとに売りきれ?廃棄分とかない?」
- 25 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:35:16.20 ID:txJRlRn00
(´・_ゝ・`) 能力はまぁそこそこ使ってるようです
|================駅弁屋====|
|_____________|
:|| |新聞.130円| |お土産 | ||
:||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .|:鳥符名物:| ||
:|| ______ ~ ̄ ̄ ̄~. ||
:|| |::DRINK::| ||
:|| ||旦旦旦|| J('ー`;)し ||
:|| ||目 __||. ⊂||:GI:||) ||
:||.「_/::[]:::::ヽ_ ̄|-────-|
:||.|≡( ;´・_ゝ)~^^^|/.品品■■ |
| ̄ ̄ <;;;<Y>;;|つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|‖‖ ノ;;;;;;;|;;;; 」‖‖‖‖‖‖‖|
∪ ∪
第四話
- 29 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:38:16.54 ID:txJRlRn00
- _,,_
( ・_ゝ・ )
川 ゚ -゚)
_,,_
( ・_ゝ・ )
川 ゚ -゚)
_,,_
( ・_ゝ・ )
川 ゚ -゚) 「どうしたんですか?」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「鳥符名物弁当売りきれてた」
- 32 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:41:12.07 ID:txJRlRn00
川 ゚ -゚) 「ああ…あれは人気ありますから…」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「しょうがないから代わりの駅弁買ってきた」
川 ゚ -゚) 「何買ったんですか?お金は私のサイフからだしたんですから
変なのでしたら容赦…」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「シュウマイ弁当。JETBOXの奴」
川 ゚ -゚)
川*゚ -゚) 「お茶は買いましたか?新幹線は38分発ですから急ぎましょう」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「うれしそうですね」
- 35 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:42:55.78 ID:txJRlRn00
そして、僕たちは新幹線に乗り込む。
指定席か、結構結構。国の税金で座る席はさぞ気持ちよかろう。
これで弁当さえちゃんとそろっていればなぁ…。
川 ゚ -゚) 「デミさんこっちです」
(´・_ゝ・`) 「はいはい」
川 ゚ -゚) 「荷物を」
(´・_ゝ・`) 「いや、重いから自分でいれるよ」
弁当の入った袋だけ席に一旦おいて、「よっこらショット」っと僕の旅行鞄を
上棚に入れておく。
隣のクーからなんか軽快な破裂音が聴こえた。「プフッ」って。
ミルナの奴。ショット乱用してんのか。
- 37 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:45:48.73 ID:txJRlRn00
(´・_ゝ・`) 「あ、窓際座る?」
川 ゚ -゚) 「ありがとうございます」
(´・_ゝ・`)
しまったぁぁぁぁぁぁぁ!
言わなければよかった。
ああ、やれやれそう思ってもしょうがない。
しかしこの人すっごいスムーズに窓際に座りやがったな。狙っていやがったな。くそったれ。
そういえば僕のキップの席番号、窓際じゃねぇか。
譲らず番号通りに座ればよかった。ああああ、やれやれ!
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「………」
- 39 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:47:55.19 ID:txJRlRn00
川 ゚ -゚) 「デミさん」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「なんですか?」
川 ゚ -゚) 「改めて挨拶したいと思います。ミルナ刑事の命により
素直小空が貴方を無事、奪戸県のホテルまで護送します」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「あーあーはいはいこれはどうも御親切に」
川;゚ -゚)
_,,_
( ・_ゝ・ )
川;゚ -゚) 「あ、任務中はお互いなるべく素性を暴いてはいけませんので
私のことを呼ぶときはクーで結構です。小空(コクウ)のクーです」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「へぇ」
川;゚ -゚)
- 41 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:50:36.66 ID:txJRlRn00
川;゚ -゚) 「あ、あの席、やっぱり変わ」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「タバコ吸ってくる」
川;゚ -゚) 「あ、あの…」
と、デミタスはスクッと立ってズンズンズズンと休憩室に向かっていった。
どうしよう、すごい機嫌悪そうだ。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/11/06(土) 02:53:07.46 ID:txJRlRn00
やっぱり警察らしく冷たく接してたのか悪かったのかもしれない。
しかし、でも、同僚から「無情のクー」と呼ばれているからこそ
今更感情を出すのはやっぱりアレです。恥かしい。
あ、もしかして私が前にシャキンと戦った時、デミさんじゃ危ないかもって
ミルナさんに言ってたの、デミさん聞いてて怒ったのかも
ありえる。ああみえてプライドありそうだから。どうしよう。
あ、やばい。今デミさんが能力者襲われたら。やっぱり今おっかけて謝ろう?
どうやって謝ろう?こっちがクールなままでうまく謝れる方法はないだろうか?
川;゚ -゚) キリキリッ
川;゚ -゚) 「うう…胃が…」
川;゚ -゚) 「やっぱり私、警察むかないかも…」
川;゚ -゚) 「いった…水買いにいこうかな…」
- 48 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 02:58:41.66 ID:txJRlRn00
その頃、デミタス
(#´・_ゝ・`) 「ハァッ!!」 プスッ…
(´・_ゝ・`)
(#´・_ゝ・`) 「ヌゥン!!」 プ…フス…
(´・_ゝ・`)
(#´゚_ゝ゚`#) 「ぬもんちゅがぁっ!!」 プ…プス…ブリュリュッ
(*´・_ゝ・`*) 「あ、お、お、お、おおお」 ブリュリュリュリュ ブリュリュトプントプン
トイレで天国してた。
- 50 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:00:53.97 ID:txJRlRn00
(*´・_ゝ・`*) 「嗚呼…二日ぶりの便だ。やっぱり肉は危ないな。一昨日一人焼き肉やっちゃったからな」
(´・_ゝ・`) 「しかし、やれやれ、糞ひり出して落ち着くと、ちょっと大人げなかったな。僕は」
(´-_ゝ-`) 「弁当とか席とか…つまらん理由だよ。今更思えば」
(´・_ゝ・`) 「しかし、過ぎ去ったのはもうしょうがない。それよりも未来だ未来。
そもそも私はクーとおしゃべりを楽しみにして来たんだ。
さぁ、流してケツふいて行こうか。やっぱり一言謝ったほうがいいよな。いいだろうな」
( ´・_ゝ) カラ…
(´・_ゝ・`)
- 53 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:02:26.58 ID:txJRlRn00
( ´・_ゝ) がざごぞがざごぞ
(<_・` ) ごそごそごそごそ
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「フフッ、天罰かなこれは」
と、そこにドアの外に足音が聞こえる。光明ktkr。
すかさず呼びとめる。
(;´・_ゝ・`) 「あ、ちょっと待ってくれ!いま紙切らしてるから何かもってないか?!」
- 58 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:06:11.36 ID:txJRlRn00
「ミネラル売ってないってひど…あれ?デミさんですか?」
(´・_ゝ・`)
( ´・_ゝ)
(´・_ゝ・`) 「神よ、君ってもしかして売れっ子な小説家?」
「あのー…もしもし?」
(´・_ゝ・`) 「あ、うん、僕僕。デミタス」
「タバコじゃ…」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「ごめんなさい、恥かしくてウソついてました」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/11/06(土) 03:09:17.39 ID:txJRlRn00
プルルルル 発車します
御乗客の皆さま 安全のため お座りくださいませ
プルルル… ごと ごと ごと
タタン… トトン…
イイニニニニニイイニニニニニイイニニニニ
ノノ ノノ ノノ
┌─────┐ ┌────┐
│ / ‖ │ │ ‖ │
│/ ‖ Λ__Λ.ノノ从ハ )ミ )_ ∧_,,,_. ____
│ ‖ .(・く_・` ),(゚‐ ゚ 川川 ( )(ωФ ) ,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( )
└─────/:|Y⊂)::|」(:ノ⊂ |;;/三/∩|T|ノ::::|:/::::::::::::/三/
「:::T:::;(( 「,,,,,,,, ((二◎/ √:::((二/;;;;((二◎/
(;;しし;((;;;;;レレ;;;(;;;;;;;;;;;;;;; )Ц((;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;; )
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- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/11/06(土) 03:11:56.55 ID:txJRlRn00
川 ゚ -゚) 「ふー…」
少しだけ、腹痛がおさまってきた。
まさかデミさんがトイレの中であんなことになっていたとは。
でも正直プギャーm9(^Д^)する気になれない。
私たちはこれから彼、デミタスと共に北国の「奪戸県」へ行くことになった。
そのわけには四年前の『筆府大通り大事件』に関わった人達が
一堂に集まるということ。
いや、もっと詳しく言えば『振り向きペニサス』およびその他二名。
『子供好かれ屋ブーン』 『輪護謨魔王ロマネスク』
その三人に対する『討伐隊』を組むということ。
話ではデミタス含めて『プラス』プレイヤー上位ランキングの
五人の能力者が集まるらしい…。
なんともスケールが大きくてついていけそうにない。
うう、プレッシャーで腹が…
- 67 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:15:04.80 ID:txJRlRn00
(´・_ゝ・`) 「あーその、なんだ。すまんかった」
_,,_
川;゚ -゚) 「へ?あ、はい?トイレですか?」
(;´・_ゝ・`) 「いや、そういうのんじゃなくて…ちょっとピリピリしちゃってたなーと思って」
_,,_
川 ゚ -゚) 「え…あ、ああ。そうですね」
(´・_ゝ・`) 「やーすまんかったね。ちょっと糞の出がわるくてストレスたまっちゃって」
(´・_ゝ・`)
_,,_
川 ゚ -゚)
(´-_ゝ-`) 「デミタスったら悪い人だね…」
(´・_ゝ<`)^☆ 「レディの前に『糞』とか汚い言葉つかっちゃってw」
- 71 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:18:08.37 ID:txJRlRn00
- _,,_
川 ゚ -゚)
(´・_ゝ<`)
_,,_
川 ゚ -゚)
(´・_ゝ<`)
_,,_
川 ゚ -゚)
(´・_ゝ・`)
_,,_
川 ゚ -゚)
(´・_ゝ・`)
プァンッ
新幹線がトンネルから抜けた。
ああ、くそう、窓側からみえるただっぴろいたんぼ風景は広いなぁ。美しいなぁ。
予想通りの美しさだなぁ。クーの善意で譲ってくれた席から見える風景はきれいだなーこんちくしょー。
僕にもはやくこのトンネルから抜けだしたいです。
- 73 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:21:03.46 ID:txJRlRn00
川 ゚ -゚) 「………プフッ」
川 ;∀;) 「ぶふぉっほおwwwwっぞwwwぞぇwwww」
ヽヽ(;´・_ゝ・`)そ
川 ;∀;) 「くwwwwそwwwww糞ッwwwww」
(;´・_ゝ・`) 「く、クー君?!」
川 ;∀;) 「うんこwwwwwタバコ行ってうんこwwwww紙切れってwwwww」
川 ;∀;) 「よっこらショットwwwwとかwwwwミルナさんのまねwwwwwああもうwwwww」
川 ;∀;) 「なんてことをwwwww無情のクーwwwwの私wwwwがwwwww」
川 ;∀;) 「ほうぅふwwwwほうっふwwwwばーかばーかwwww」
(´・_ゝ・`) 「何だろう、軽蔑されたほうがずっとマシな気がする」
- 77 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:23:56.44 ID:txJRlRn00
川 ; -;) 「ハッハッハア…み…水…はぁ…」
(´・_ゝ・`) 「あい、ニラ茶」
川 ;∀;) 「にらちゃwwwwなついwwwwwwwwフォルァーwwwwwwww」
(´・_ゝ・`) 「あ、なんか君のキャラ分かった気がする」
イイニニニニニイイニニニニニイイニニニニ
ノノ ノノ ノノ
┌─────┐ ┌────┐
│ /静かにしようね? ブヒャハハハハハwwwww
│/ ‖ Λ__Λ. ノノ从ハ )ミ )_ ∧_,,,. ____
│ ‖ . (;´・_ゝ・),(;∀;川∩ ( )(ωФ;)((,,,,,,,,,,,,( )
└─────/:|Y⊂)::|」 (Σ⊂ |;;/三/::/Tノ::ノ|/::::::::::::/三/
「:::T:::;(( 「,,,,,,,バンバンッ◎/√;((二/;;;;((二◎/
(;;しし;((;;;;;レレ;;;(;;;;;;;;;;;;;;; )しし((;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;; )
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- 80 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:26:44.22 ID:txJRlRn00
川 ∩-∩)
(´・_ゝ・`) 「あの、もしもーし?」
川 ∩-∩) 「無情…無情のクー…私は無情のクー」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`) 「弁当しようか。ほら、シュウマイ弁当」
川*゚ -゚) 「わーい」
(´・_ゝ・`) 「ねぇ、君、本当に無情のクーって呼ばれてんの?」
川 ゚ -゚) 「そんな名前もう捨てました。これからは故障のクーです。ヨロシク」
(´・_ゝ・`) 「謝るから、もうちょっと自分を大事にしようね? ね?」
- 83 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:30:03.75 ID:txJRlRn00
そして、ごそごそとビニ袋からシュウマイ弁当を取りだす。
ふぅむ。ずっしりとしていい感じの重さだ。
ほんの僅かながら食欲と涎をださしてくれそうな香ばしい香りが
鼻にそっと触れさせてくれる。
そして、ジェットか…どういう仕組みなのかはしらんが、暖かくなるらしい。
すげー、最近の科学ってすげー。
川 ゚ -゚) 「私、実はこのジェットというものに憧れていたんですよ」
(´・_ゝ・`) 「へぇ?このジェットが?」
川 ゚ -゚) 「はい、私もこないだの昼ごはんで同僚が持ってきたのを見て、すごい食べたくて」
同僚
↓
( ゚∋゚) ハム…ハフハフッハフ!
- 85 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:33:06.22 ID:txJRlRn00
(´・_ゝ・`) 「ほー、そりゃまた偶然だな。じつは私にも友人から
『新幹線でジェットしゅうまいは鉄板』って聞いたんだよ」
友人
↓
( ・∀・) コドグルハ名作
川 ゚ -゚) 「さぁ、開けてみましょう!」
(´・_ゝ・`) 「ふむ!わくわくするな!この瞬間は!」
- 90 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:35:29.08 ID:txJRlRn00
封止めのシールをピリっと破い、シュウマイ弁当を開けてみると
中身は大きな白いビニール箱が、その中にキッチリと並べそろえた
シュウマイが並んでいる。
色よし、艶よし、形よし。おっと…タレはないのか。残念。
川 ゚ー゚) 「ふふふ、クックルさんから聞いたんですよ。
こういうのはちょっとだけジェットの蓋をあけた方がいいんですよ」
(´・_ゝ・`) 「へぇ?そうなの?」
川 ゚ -゚) 「はい、ちょっとだけ空けておくと水蒸気が溜まらず
シュウマイがベチョベチョにならないと同僚が言ってました」
(´・_ゝ・`) 「へーぇ、それはいいことを聞いたなぁ。えっと…こんな感じかな?」パコッ
(´・_ゝ・`) 「あとは…このビニールテープを引っ張るのか?」
川 ゚ー゚) 「あ…折角だから一緒に引っぱりましょうか」
(*´・_ゝ・`) 「ほほう、それはいいアイデアだ。それではえー…」
- 92 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:38:28.43 ID:txJRlRn00
(´・_ゝ・`) 「この先の旅に無事を祈って」
川*゚ー゚) 「なんですかそれはwでもそれですねw」
(*´・_ゝ・`) 「それじゃひっぱろうかwwww」
川*゚ ワ゚) 「わーいwwww」
(´・_ゝ・`) ズルズルズルズルズルズルズルズルッ
川 ゚ -゚) ズルズルズルズルズルズルズルズルッ
- 94 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:41:19.48 ID:txJRlRn00
シュゥ シュゥ シュゥ
イイニニニニニイイニニニニニイイニニニニ
ノノ ノノ ノノ
┌─────┐ ┌────┐
│ / オオッ | オオッ ‖ │
│/ ‖ Λ__Λ.ノノ从ハ )ミ )_ ∧_,,,_. ____
│ ‖ .(・く_・` ),(゚‐ ゚ 川川 ( )(ωФ ) ,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( )
└────[弁当]⊂)[弁当]⊂ |;;/三/∩|T|ノ::::|:/::::::::::::/三/
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(;;しし;((;;;;;レレ;;;(;;;;;;;;;;;;;;; )Ц((;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;; )
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シュゥ シュゥ シュゥ
イイニニニニニイイニニニニニイイニニニニ
ノノ ノノ ノノ
┌─────┐ ┌────┐
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│/ ( )Λ__( )从ハ )ミ )_ ∧_,,,_. ____
│ ( ).(・く_・`( )‐ ゚ 川川 ( )(ωФ ) ,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( )
└────[弁当]⊂)[弁当]⊂ |;;/三/∩|T|ノ::::|:/::::::::::::/三/
「:::T:::;(( 「,,,,,,,, ((二◎/ √:::((二/;;;;((二◎/
(;;しし;((;;;;;レレ;;;(;;;;;;;;;;;;;;; )Ц((;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;; )
|[][][][]||[][][][][]|||||||[][][][]||[][][][]||||||
- 97 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:44:26.49 ID:txJRlRn00
シュゥ シュゥ シュゥ
イイニニニニニ( ;;;;;;)ニニイイニニニニ
ノノ ノノ ( ;;;;)ノノ
┌─────┐ ;;;;; )─┐
│ / ( ;;;;人 ;;;;) ( ;;) │ !?
│/ ( )Λ__( ;;;;;)ハ )ミ )_ ∧_,,,_. そ____
│ ( ).((;;; ( ;;;;) (;;;;)川川 ( )(ωФ;) ,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( )
└────[弁当]⊂)[弁当]⊂ |;;/三/∩|T|ノ::::|:/::::::::::::/三/
「:::T:::;(( 「,,,,,,,, ((二◎/ √:::((二/;;;;((二◎/
(;;しし;((;;;;;レレ;;;(;;;;;;;;;;;;;;; )Ц((;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;; )
|[][][][]||[][][][][]|||||||[][][][]||[][][][]||||||
シュゥ シュゥ シュゥ
::: ::;;)
:::)
::: ::: ::: ウワァァァッ
::: ::: ;;;;;;;)_,,,_. _
::: ::: ::: ;;;;)Ф;) ,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( )
) つ;;;;;;)/::::::::::::/三/
::: ::: 「:::T:::;(( 「,,,,,,,, ((二◎/ √:::((二/;;;;((二◎/
(;;しし;((;;;;;レレ;;;(;;;;;;;;;;;;;;; )Ц((;;;;;;;;;;;;;(;;;;;;;;;;;; )
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- 102 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:49:49.60 ID:txJRlRn00
シュウ シュウ シュウ
::: ::: ::: :::
::: ::: ::: コレハッマサカッ! :::
::: ::: ::: フォックス!貴様カァァァ!! :::
::: ::: ::: ::: :::
::: ::: ::: :::
シュウ シュウ シュウ
- 106 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:53:38.58 ID:txJRlRn00
シュウ シュウ シュウ
シュウシュウシュウ
ヾ='二Å二ノ
}==={三二;、
/.´ :;:;ヽ.. \\
./ :;:;ヽ.. └┘
./ :;:;ヽ
/.:...:::::::::::::::::::::...::;:;:;ヽ,
ゝ、, ;:;:;:;:;''
`''''''''''''''''''''''""゙
「―………デミ?」
「デミ、朝ご飯よ」
- 109 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:57:45.22 ID:txJRlRn00
「ほら、起きて」
(
)
r;:'ニ:ヽ、___ 「ハイ、貴方の名前をしたコーヒーよ」
|` ー 彡|旦i
/!、._.___.;;!\
\`゙゙゙゙゙゙゙゙゙ / 「え?たくさん飲みたい?じゃあおかわりね!」
 ̄` ̄
「もう、洗濯物ばかりためちゃって」
/\
/:::::/
,. - 、 /:::::/ . 、
〃´⌒>':::::::/ ,. <::::::::〉
{{. /:::::/ヾ>:'´::::::;>'"´
く^>':::x=fム<´::::::>'"
/:::::厶イ:::::::,.>'´}}
く::;.:ィ´::::::::x<乂_/ノ
ヽ:>'"´ヽ.> ` ¬'´
「しょうがないなぁ、ホラ、デミも手伝って」
「うわ!カビてる!デミ〜せめて洗濯機の使い方くらい覚えようよ!」
- 111 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 03:59:49.96 ID:txJRlRn00
ノト |
彳ミ ノiミ
__,,.. .-‐ '''""~~""''' ‐-彡彡ミ .彡ミ..,,____
_,..-'''" 彡彡ミミ 彡;;;ミミ  ̄ ~~""''
__,,.. .-‐ '''""~ 彡彡ミミミミ彡彡ミミミ ____,,.. .-
__,,.. .-‐ '''""~""''' ‐- ...,,____,,.. .-‐ '''""~''''''''''''''''''''''''~""''' ‐-、_ii|__,,.. .-‐''""~
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- 114 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:01:41.18 ID:txJRlRn00
( 、 川 「デミ、みて。飛行機雲だよ」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「はいはいすごいすごい」
( 、 川 「デミ、みて。おもしろい雲の形」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「ハイハイワロスワロス」
( 、 川 「………」
_,,_
( ・_ゝ・ ) 「ああ、やれやれ」
- 116 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:04:36.76 ID:txJRlRn00
「Hey!デミのボーイ!うじうじするでないぞ!」。゚・ 。 。
, -' (.__,-'' , , , 。゜
, 川 , ) .,-'~ ,- ' / / i〜i /, 。
/ )ヽ(w i .,-'~ ,-'~ // , /// 〜 //,
.,/ / ヽヽヽ ,-/'~ ,ノ / //。゚ゝ。// '/ 「ちょっまっペニびぢゃあッ!」
/ ^)' _ l ゝ _)-'~ ,-'~ //, ' ⌒/∨ ̄∨ ⌒ヽ
/ /' ヽ ^ ̄ ,-'~ / / ヽ ゚ ・
(iiiiリ∫ ヽ ./ (⌒`〜〜' /i ノ ノ\ ヽ
ヽ─|〜' ノ/ ゙〜〜〜〜 | ./ `- '
|| ||l、_ / ,,, | / ゚ 。
|.| _|.|_,,,| | __-'',,-~ / /
.|.| ニ─、─''''| | =-''' / 、 ヽ
.|.| |.| .| | | l l
|.| |.| .| '、 _ _.| / ノ
.|.| ,,== ==.| l .|.| ,_,,-'',,,-| / | /
|.| ||_ノノ | | i、`''',,-'''' | / .| .|
.|.レ `-- ' | |  ̄ | .ノ | )
,- | | ..... | .| ||
`ヽ );;;::::::::''''' | | | .|
゙ - ''''''' ,- 、| | ,,,,,;;;;;;;;と__)''
\__);;;;;;;''''''
- 119 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:08:09.03 ID:txJRlRn00
- _,,_
( ;_ゝ; ) 「なにをするんだぁ―――ッ!!許さん!!」
( 、 川 「そこは『するダァー』でしょ?ほんと、わかってないんだからボーイは」
_,,_
( ;_ゝ; ) 「だれがボーイだ!ボーイだ!?」
( 、 川 「二回言うということは言われたくない言葉なんですねわかります。にゃっはっは。やーいガキー」
_,,_
( ;_ゝ; ) 「死ねッ!死ねッ!くそ!!未来予知してやるぞ!!」
( 、 川 「あーい無敵バリアー。シュビバビバー」
_,,_
( ;_ゝ; ) 「なんだよ!くそ!!もう!!」
( 、 川 「だ〜いいちさぁ〜」
- 122 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:11:08.51 ID:txJRlRn00
( 、 川 「就職失敗してひねくれるのはわかるけどずーっと遊んでばっかりというわけにも
いかないでしょう?毎日毎日プラスプラスプラス、ラブプラスじゃないよ。『プラス』。能力バトルゲーしてきちゃってもう、
まぁ、確かにそれなりに勝ち星稼いできてくれるからいいだろうけど報酬を本に指定するとかなに?バカなの?
かっこつけ?文系である自分の最後の誇り?読書だから大丈夫と言ってるけど小難しい本ばっか
集めて結局完読した本ゼロ冊。ちゃんと読んだのマンガばっかり。まぁ、あたしも本すきだけど、マンガとかそりゃもう
でもさ、流石にあれは無いと思うよ?一冊5000円の本とか?ねぇ?押入れみた?布団も入らないしくらい
買い集めちゃって。おまけに布団も押入れに仕舞えないから部屋もせまくなるし。
そこまで行ったのにさらにコーヒー?コーヒー制作キット?はぁ?空調とかゴリゴリする器械?
はぁ?『オレと同じ名前のコーヒーだ!オレはこれを極めるぞ!』はあぁぁ?もうねほんとに
あほかとばかかと。普段から全然未来予知使わない癖に、今も本気で使ってない癖に。
折角の能力もっと有意義に効率的につかおうよ。未来予知だよ?み・ら・い・よ・ち!
宝くじとかロトとか競馬とかそっちにつかえよ!犯罪?あたしが許す!もったいないだろ!
それによぉあたしぁね、毎日仕事いって気に入らない上司の前に何回も頭さげたりして
能力者のわたしが普通の人によ?なんか涙出るわ。上司普通に有能なんだけど。まぁ、つまり自分が悪いんだけど。
でもよ地下鉄の帰りに痴漢されて、その場でホームから線路まで飛び降りながらキン肉バスターかけてやったり
そんな毎日を送っているのにお前と言う奴はお前と言う奴はお前と言う奴は」
- 124 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:13:11.45 ID:txJRlRn00
‖ ,, -''´ ̄`''´ ̄⌒`ヽ ‖ |
| / 、 \ ‖
| ‖ / ノ 〉 |ヽ ヽ、 ___ |
‖ ,ノ / ノ | \ !uリノ ‖
┌ --―'⌒´ ,ノ |_/ ,l メ、 ` ー-- ,, __
〉 i _ ,,イ l__ | ノ ,ヽ、_. ,' i
!_/ノ ̄ ! 煤i 、。ゝ。, ,!,/ ,/  ̄ヽ ,! |
ヽ、 .∨ ̄( Д #川⌒ ノ `ー'
〈ヽ、ヽ /´〉 「いい加減、大人になりやがれってんだよ
| ヽ、ヽ ノ / | デミぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
| ‖ ( l /ノ ‖
| ‖ _ j ( _ |
‖ / `''ー 、_,,f, ,,''´/'⌒.i ‖
__ / ,, i , i ,|
〈 `ー'' _ノ `'' 、_ | ,--、 >
.ヽ、 _/ < `''ー '' `ー--'' ´ | /'''7 >
`''' 7 ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ / ∨_,ノ
- 127 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:17:13.12 ID:txJRlRn00
( 、 川 「まったくもう…」
( 、 川 「ほら、デミ立ちあがりな。折角なんだし、次の『プラス』に向けて特訓しようぜ!!」
( 、 川 「ほれ、デミ」
( 、 川
( 、 ;川 「ちょ〜〜〜っとだけ…や…やりすぎちゃったかな?」
- 129 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:20:38.25 ID:txJRlRn00
プウルルルルルルルル
奪戸駅に到着しました。
御乗客のみなさまお忘れ物を…
イイニニニニニイイニニニニニイイニニニニ
ノノ ノノ ノノ
┌─────┐ ┌────┐
│ / ‖ │ │ ‖ │
│/ ‖ │ ____. ____」 ____. ____
│ ‖ .│ (,,,,,,,,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( ) (,,,,,,,,,,,,,((,,,,,,,,,,,,( )
└─────┘/::::::::::::/::::::::::::/三/ /::::::::::::/::::::::::::/三/
/;((二/;;;;((二◎/ /;((二/;;;;((二◎/
___∠___∠___/三/∠___∠___/三/
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- 132 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:24:08.99 ID:txJRlRn00
川 ゚ -゚) 「どうしましたか?デミさん?」
(´・_ゝ・`) 「ん、いや,ちょっとだけ昔を思い出してた」
川 ゚ -゚) 「そうですか。じゃあちゃっちゃと行きましょう。
えーと、総合ヨーデスホテルで待ち合わせのハズです」
(´・_ゝ・`) 「あ、駅前ホテルなんだ?」
川 ゚ -゚) 「です」
んむっふ、いや実は私はこう見えても、奪戸に来るのは初めてなんだよね。
へーへーほー、鳥符ほどじゃないけど、わりと都会だなー。
でも、やっぱり違うな。駅中から見える大窓からでは同じビル群風景がみえるけど
なんか違う。密度というか雰囲気というか…
うーん、これだよね。旅行に来た感覚って。うんうん。
さぁ、僕はいま、駅中から、空の見える、大地へ。
いま、ここに偉大なる一歩がー…!!
- 134 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:26:35.86 ID:txJRlRn00
ー…曇天だ。無論、すごい寒い。
おかあさん、奪戸県はとても寒いところでした。
いや、これは寒いというよりも、冷たいという表現が正しい。かな?
新幹線の暖房のない、ホームの時点でそれは感じていたが
駅前の広場にでると一層それを強く感じるようになった。
ひたすらに低い温度をした空気が肌の表面をまとわり、突き刺してくる。
パッと口をあけてはぁっと息をしてみると透明でない空気がでてきた。
なるほど、これが北国か。
と、きしりに感心してから、素直に感情を言葉にしてみる。
(´・_ゝ・`) 「さみぃなぁ」
川 ゚ -゚) 「こういう日こそコーヒーを飲みたくなりますよね」
- 136 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:29:14.77 ID:txJRlRn00
(´・_ゝ・`) 「ああ、軽めにデミタスとか行きたいよね?」
川;゚ -゚) 「え?デミさんに行く…?」
(´・_ゝ・`) 「ああ、いやいや、それはちがうよ。コーヒー用語だよ」
(´・_ゝ・`) 「僕と同じ名前でね、通常のカップを半分くらい小さなコーヒーカップでね…」
(´・_ゝ・`) 「まぁ、ようするにちいさいコーヒーみたいと思えばいいさ」
川 ゚ -゚) 「へー、詳しいですね。自分でコーヒー入れたりするんですか?」
(´・_ゝ・`) 「ああ、若い頃にはね」
(´・_ゝ・`) 「僕がー…」
- 138 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:30:58.61 ID:txJRlRn00
まだ、ガキだった頃の話だ。
- 142 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:33:31.29 ID:txJRlRn00
- 144 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:35:37.51 ID:txJRlRn00
まだ?
- 146 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:37:52.38 ID:txJRlRn00
僕は今、ペニサスの言う「大人」になれたのか?
- 148 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:39:48.98 ID:txJRlRn00
それとも、僕は、『オレは』、まだあの頃のままなのだろうか
- 150 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:41:52.76 ID:txJRlRn00
―――― ああ
- 152 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:43:31.11 ID:txJRlRn00
_.. -ニ'''''‐、
,-ニ二‐'゙゛: : : : : ヘ
l: : : : : : : : : : : : : :ヘ
,ィ´): : : : : : : : : : _,..-ヘ ―――やれやれ だ
i!ァ _,_,..-'''" ヘ
!_tテ'''"゙´ □._,,..゙´_,ィ
/ヽゝ _,_,..-'''": : : :.ィ::::::l ,ノ ,, -‐
/ : :  ̄゛: : : : ; : : :rf〔:::::::::::::::l / _ -‐
(____二ニ=孑;;;;;;;;;;;;; i7い}::::l ,/ , '´
/ il ;:;:;:;:;::;:;:;: ノ;;;;;/ ,/
_,_人 :L "" _ "" ,, -‐
/οゞ、)/. ) ヽ _ ヽ""' --- _ -‐`
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- 155 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:46:25.76 ID:txJRlRn00
奪戸駅内、喫茶店―
そこに、男性と、女性。能力者は二人いた
- 157 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:48:40.90 ID:txJRlRn00
( ФωФ) 「久しぶりだな、同志」
( ) 「シューマイくせぇ」
(;ФωФ) 「四年ぶりの再会だというのに、それはひどくないか?」
( ) 「とりあえず臭い。ものっそい臭い。とりあえず半径10mは近寄るな」
(´ФωФ) 「しょうがないでしょ…温めるシュウマイのアレ、遭遇しちゃったんだから…
思わずフォックスが奇襲してきたのかと思ったよ」
( ) 「え?マジで?うわすっげ、すごい超貴重な経験したじゃん。
リアル孤独のグルメ?やったね!ロマネスク!」
(´ФωФ) 「なんかなー」
- 159 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:51:34.47 ID:txJRlRn00
( ) 「とりあえずその顔やめてよ。魔王なのに」
(´ФωФ) 「ただの輪ゴムの能力者なのになー」
( ФωФ) 「ああ、そうだ。ブーンはまだ来ていないのか?」
( ) 「あー…ブーン…いや、正直言ってあの人は置いていったほうが良くない?」
( ) 「危ないから」
( ФωФ) 「ふぅーむ、人のことをそう憑物みたいに言うのは好きじゃないが…」
( ) 「いいからいいから、ホラ、いこうぜ!ロマのボーイ!」
( ФωФ) 「ほんっと、お前は昔から変わらんな…」
( ФωФ) 「トソン」
(゚、゚トソン 「ふふん!」
- 161 名前: ◆zve30lFKRHKr 投稿日:2010/11/06(土) 04:54:29.22 ID:txJRlRn00
同時刻
―総合ヨーデスホテル・ラウンジ
川 ゚ -゚) 「デミさん、こちらの方がそうです」
(´・_ゝ・`) 「あ、どうもはじめまして、私デミタスです」
( ) 「デミタス?きみが最古のプレイヤーデミタス?安全地帯の?ほーぉ…」
( ) 「ああ、いや、これは失敬。俺も自己紹介してもらおうか」
( ) 「ー私は、ゲーム『プラス』の開発者にして、総合責任者」
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/11/06(土) 04:55:58.66 ID:txJRlRn00
プラマイゼロ
('A`) 「『黒くて白いドクオ』です」
―――第四話 おわり