( ^ωメ)は最低野郎のようです

2 名前: ◆iIJvateTqU[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:28:34 ID:96gQpY/U0

全5話の予定です。
一気に書いて投稿しようと思ったんですが書いてるうちに
ちゃんとできてるかどうか判らなくなってきたので一旦投下します。

元ネタは装甲騎兵ボトムズというアニメでオリジナルの外伝です。
一応できるだけ元を知らなくても解るように書いたつもりです。
1 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:27:45 ID:96gQpY/U0
アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントは、100年に及ぶ戦争を続けているが今はもう開戦理由も定かではない。
200を超える惑星を巻き込んだ銀河規模の戦争となり、戦闘は果てしない消耗戦へと展開していく。
両陣営とも戦力は疲弊の極みに達し,ついにはアストラギウス銀河暦7213年07/09ギルガメスとバララントの決着はつかぬまま休戦協定が結ばれた・・・・・・

ここはギルガメスの主星「惑星メルキア」戦時中バララントによる攻撃で、星の環境は破壊しつくされ人口は1/4まで減少している。
大地は荒れはて不毛となり、空からは酸の雨が降り地上を蝕んでいた。
その荒廃した星、メルキアに1人の男が現れる・・・・・・


3 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:29:39 ID:96gQpY/U0
第一話「復讐」

その男はギルガメス軍の標準的な朱色の耐圧服に、防弾仕様の分厚いフードつきマントを被っている。

( ^ωメ)「・・・」

無言で煙を立てているバイクの前に立ち尽くしていた。
周りには岩と赤茶けた土しかない。

( ^ωメ)「こりゃもうだめだな」

男はバイクを見捨てた。分厚いマントを翻し、道を歩き始める。
と、ちょうどそこにうしろから1台のトラックの走ってくる音が聞こえた。

(^ωメ )

男は振り返りトラックが通りかかるのを待つ。
見えたトラックは使い込まれ塗装もところどころ剥げている。

4 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:30:26 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「どうしたモナ?そこにあったバイクはあんたのモナ?」

トラックの運転手は窓から顔を出してのんきな声で男に聞く。

( ^ωメ)「ああ」

( ´∀`)「この先の町まで行くモナ?」

( ^ωメ)「そうだ」

( ´∀`)「こっから町まで歩いていける距離じゃないモナ。乗ってくモナ」

( ^ωメ)「すまない。助かる」

運転手は男を助手席に乗せた。

( ´∀`)「おいらはモナーモナ」

( ^ωメ)「ブーン」

( ´∀`)「よくまあこんなところに来たモナ。なーんもないところモナ。ここもおいらぐらいしか通らないモナ。あんた運がいいモナ」

モナーは会話相手に飢えていたらしい。

5 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:31:29 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「ところであんた見たところAT乗りみたいモナ」

AT アーマードトルーパーの略称。パイロットが乗り込む全高4メートル前後の人型のロボット。
100年戦争中開発されその生産性ゆえ大量に配備され戦況を左右する。
標準、広角、赤外線に切り替わるターレットスコープ、足裏に付けられたホイールによるローラーダッシュで高速、
移動炸薬でパンチを放つアームパンチ、などが標準的機能である。
操縦は人が乗り込み頭部カメラとヘッドディスプレイを繋ぎ操縦する。
装甲は薄くもろい箇所が多数あり、さらに、機体内を循環しているポリマーリンゲル液(PR液)は引火性が強く、すぐ爆発するという代物だった。
兵士たちの間では鉄の棺おけと揶揄されて、パイロットでさえ消耗品。
その過酷さ故、乗り込む人間は最低野郎(ボトムズ)と呼ばれる。

( ^ωメ)「よくわかったな」

( ´∀`)「おいらはATの整備兵だったモナ。腕のいいAT乗りは見ただけで解るモナ。見たところあんたは相当な腕モナ。どこの部隊にいたモナ?」

( ^ωメ)「第19メルキア方面隊 227機甲連隊」

( ´∀`)「第19ならミヨイテにいたモナ?」

( ^ωメ)「ああ、最前線にな」

( ´∀`)「あんな激戦区でよく生きてたモナ。やっぱり相当な腕モナ。左眼はそれで?」

( ^ωメ)「これはサンサだ」

( ´∀`)「サンサにもいたモナ!?本当によく生きてるモナ」

7 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:32:16 ID:96gQpY/U0
モナーは感心してうんうんと頷き、運転しながら矢継ぎ早に話しかけてくる

( ´∀`)「おいらはこの先の町で、電気工事や生活雑貨運んだり何でも屋やってるモナ」

( ´∀`)「あんたは町になんの用があるモナ?あそこはなんもない所モナ。観光名所なんて一つもないモナ」

ブーンは懐から写真を取り出しモナーにみせた。遠くから撮影した写真を拡大したような荒い画質だったが誰かははっきりわかる。
モナーは写真をみて気まずそうな顔をした。

(;´∀`)「ニダーの友達モナ?(まずい人間を乗せてしまったモナ)」

モナーは少し焦りながら聞いた。

( ^ωメ)「友達じゃないがちょっと挨拶をな・・・・・・・」

冷たいトーンで発したその言葉から、おおよそ酒を交わし旧交を温める仲ではないと解る。

( ^ωメ)「ニダーをよく知ってるのか?」

( ´∀`)「あいつはこの辺でチンピラ集めてヤクザまがいの商売してるモナ」

モナーは日ごろの鬱憤を晴らすかのごとく堰を切ったように話し始めた。

8 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:32:59 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「この辺は水質がもうダメモナ。酸の雨が降って浄水器もすぐダメになるモナ。飲める水や食料は全部軍が管理してるモナ。
町も軍から配給される物資じゃやっていけないモナ。そこに付け込んで、軍にコネのあるニダーが水と食料を持ってきて高く売るもモナ。
町の人も仕方なく高値で買ってるモナ。あいつは最低モナ」

( ´∀`)「あと、あいつは赤く塗ったカスタムATで威圧してくるけど。おいらから言わせればセンス0のカスタムモナ」

ブーンは急に口調を荒げるモナーに対してさして驚いた様子もなく聞いている。
その後も、モナーのおしゃべりは続き、ブーンは聞き流していた。

( ´∀`)「みえてきたモナ。あそこが町モナ」

( ^ωメ)「ありがとう。助かった」

( ´∀`)「どこ行くモナ?」

( ^ωメ)「とりあえず宿で寝たい」

( ´∀`)「ちょうどいいモナ。とりあえずおいらも宿のバーで一杯やるモナ」

トラックはそのまま町に入り、宿のある場所まで走っていく。
ブーンは窓から外を覗くがまだ昼なのに町はまるで活気がなかった。住人は暗い顔をして商店も開店しているかどうかわからない。

9 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:33:42 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「着いたモナ。あんたが何しようと勝手だが、ニダーとトラブル起こしてこの町に迷惑かけないでくれモナ」

( ^ωメ)「ああ」

着いた宿は寂れた宿だった
宿の扉を押して入ったが、中にはバーテンしか居なかった。

( ><)「いらっしゃいなんです!」

ブーンは入り口の棚の土産コーナーで足を止め、モナーはカウンターにコインを投げる。

( ´∀`)「いつものモナ」

( ><)「かしこまりなんです!そちらのかたは?」

( ^ωメ)「泊まりたい。あとこれを」

入り口の棚に置いてあった地図を出す。

( ><)「全部部屋空いてるんです!201号室の鍵なんです」

ブーンは地図と宿代を払い、鍵を受け取り、二階に消えていった。

10 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:34:28 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「全部空いてるとは、相変わらず不景気モナね」

( ><)「そうなんです!それにニダーがまた水と食料の値段吊り上げてきたんです!」

( ´∀`)「ひでぇ話モナ」

( ><)「もう町に買うお金はないんです!それでニダーが条件出したんです」

( ´∀`)「条件?なにモナ?」

( ><)「町長の娘さんのクーさんを差し出せば、借りはチャラで当分無料で供給するという条件です!」

(;´∀`)「えっ・・・」

モナーは一瞬声を失った。

(;´∀`)「町長はその条件飲んだの?」

( ><)「飲んだみたいです・・・・・・」

(;´∀`)「いつの話・・・・・?」

( ><)「明日の昼ニダーが町に来るみたいです」

(#´∀`)「!!!!!!」

11 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:35:23 ID:96gQpY/U0
モナーは必死の形相で階段を駆け上がり、201号室のドアを叩いた。

( ^ωメ)「開いてる」

モナーは勢いよくドアを開けた。
ブーンはベッドの上で拳銃を磨いていた。

(#´∀`)「ニダーを明日の昼までになんとかしてこの町に近づかないようにしてくれモナ!!」

( ^ωメ)「いいぜ」

( ´∀`)「できるモナ?」

( ^ωメ)「ああ殺してやる」

(;´∀`)「えっ・・・」

( ^ωメ)「協力してくれ」

ブーンは無言で部屋に入るようにジェスチャーし、
部屋のテーブルに地図を広げた。

12 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:36:09 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「本当にやるモナ・・・?」

( ^ωメ)「あぁ」

( ´∀`)「わかったモナ。協力するモナ」

( ^ωメ)「ニダーはどこにいる?」

( ´∀`)「やつらが根城にしてる鉱山跡はここモナ」

モナーは地図の鉱山跡を指差し、道をなぞる。

( ´∀`)「明日この町にニダーが来るからこの道を通るモナ。やつは手下を連れて集団で来ると思うモナ」

( ^ωメ)「そのルートで見通しのいい丘の下を通る所はあるか?」

( ´∀`)「あるモナ。ここモナ」

地図に載せた指で道をさらになぞり、その場所で止める。

13 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:36:51 ID:96gQpY/U0
( ^ωメ)「そこで待ち伏せしてニダーを撃つ」

( ´∀`)「本当にできるモナ?」

( ^ωメ)「今から言うものを調達してくれ」

( ^ωメ)「AT一機、AT用のライフル、精度が高いものがいい。あと爆薬と遠隔操作で起爆できる装置と無線と双眼鏡」

(;´∀`)「な、なんとか持ってくるモナ」

モナーは急ぎ足で部屋を飛び出し、宿を後にする。
ブーンはゆっくりと下の階のバーへと足を運んだ。

( ^ωメ)「ビール」

( ><)「かしこまりなんです!」

相変わらず誰もいない店内に一人の木箱を抱えた女性が現れた。

川 ゚ -゚)「注文のお酒もって来ました。伝票置いておきます」

( ><)「クーさんありがとうなんです」

女性は木箱を降ろしてブーンの隣に座った。

14 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:37:45 ID:96gQpY/U0
川 ゚ -゚)「見ない顔ですね」

( ^ωメ)「さっきついた」

川 ゚ -゚)「こんな町に何か御用でも?」

( ^ωメ)「昔の知り合いをな」

川 ゚ -゚)「どなたですか?町には詳しいですから案内しますよ?」

( ^ωメ)「ニダー」

沈黙が流れる。

(;><)「><」

川 ゚ -゚)「そうですか・・・・・・彼なら明日の昼ここに来ますよ」

( ^ωメ)「いや、会いにいく」

川 ゚ -゚)「わかりました」

クーは態度を崩さず店から出て行った。

15 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:38:48 ID:96gQpY/U0
(;><)「お客さんまずいんです」

( ^ωメ)「何が」

(;><)「なんでもなんです」

その後、ブーンは何かを考えてる様子でビールを飲み、部屋へと戻っていった。
日が落ち、あたりは暗くなった。町に灯りがともるが、弱弱しい光ばかりである。
バーテンが客をあきらめ早めに店じまいしようとしているところに、モナーがトラックにATを乗せ帰ってきた。

( ´∀`)「ブーン帰って来たモナ。いわれたもん持ってきたモナ」

宿の窓からブーンが覗く。
モナーは手招きをしてブーンが降りてきた。

( ´∀`)「標準的なスコープドック、PR液も交換したばかりモナ。ロングバレルマシンガンとマガジン3つ。無線と双眼鏡と遠隔操作できる爆薬も手に入ったモナ」

( ´∀`)「ATは借りもんだから壊さないでほしいモナ」

ブーンはトラックの荷台に乗り、調達してきたものを確かめる。

16 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:39:37 ID:96gQpY/U0
( ^ωメ)「行こう」

モナーはブーンをトラックに乗せ襲撃するポイントへと発進した。

( ´∀`)「ここモナ」

時間はもう深夜であたりは暗闇で地形はよく見えない。
ブーンは無線と遠隔操作のスイッチを手に取ってATに乗り込み、システムを立ち上げ操縦を始めた。
ATのカメラを暗視装置に切り替え確認する。
ついた先は指定したとおりの見晴らしのいい丘で、その下に道が通っている。

( ^ωメ)「爆薬を埋めるのを手伝ってほしい」

( ´∀`)「了解モナ」

二人はトラックの光を頼りにシャベルで穴を掘り、ATで爆薬を運ぶ。
その上にベアリングを固定し殺傷力を高め、砂をかけ隠した。

( ^ωメ)「モナーにはこの先でニダー達が通るのを見張ってやつらの戦力を報告してほしい」

(;´∀`)「わ、わかったモナ」

モナーはトラックへと乗り込み、道の先へと走っていった。
10数分後、モナーから無線に連絡が入る。

17 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:40:26 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「着いたモナ。そっから10キロくらい先モナ」

( ^ωメ)「了解」

ブーンは丘の上に陣取り朝が来るのを待った。

( ´∀`)「ちょっと聞いていいモナ?」

モナーが無線を使って話しかけてくる。

( ´∀`)「どうしてニダーを狙うモナ」

( ^ωメ)「昔ミヨイテに居たといったな」

( ´∀`)「聞いたモナ」

( ^ωメ)「そこでおれはある濡れ衣を着せられ有罪になった。俺を嵌めた連中の1人がニダーだ」

( ´∀`)「なるほど。どんな罪モナ?」

( ^ωメ)「味方の輸送する金塊を奪い、輸送していた兵士を殺した罪さ」

(;´∀`)「よく軍刑務所から出てこれたモナ」

( ^ωメ)「いや、軍の記録上俺は死んでる」

(;´∀`)「ふっ、複雑モナ」

18 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:42:05 ID:96gQpY/U0
話しているうちに、夜は明け淡い光が差していた。
ブーンは暗視からカメラを通常に切り替える。

( ´∀`)「ニダーを殺した後はどこにいくモナ?」

( ^ωメ)「俺を嵌めたほかの連中も殺しにいく」

(;´∀`)「大変モナー」

2人は無言で待つ。モナーはこれから起こることを想像して、腹のしたあたりが引き締められた。
ブーンは一切表情を変えずにただその瞬間を待った。

( ´∀`)「来たモナ!」

モナーから通信で、ブーンの体は自然と力がはいる。

( ´∀`)「見えるのはAT用トレーラーとバイク5台ジープ2台ATが2機モナ!」

( ^ωメ)「了解。ニダーのATは確認できるか?」

( ´∀`)「赤いやつは見えないモナ。多分トレーラーの中モナ」

( ^ωメ)「ok後は俺がやる」

通信を切り、爆薬の起爆装置を取り出し、ATを操作してカメラをズームにしマシンガンを構える。
約10分後ニダー達の上げる土煙がみえた。

19 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:42:48 ID:96gQpY/U0
( ^ωメ)「来たか」

そして、一団が仕掛けた爆弾の上に差し掛かったとき、ブーンはスイッチを押す。
けたたましい音とともに爆炎が舞い上がり、真上にいたバイクの破片が飛び散る。
ジープやバイクに乗っていた人間は鉄球の雨に曝されめちゃくちゃになり、2機のATは無事だったが何が起こったか状況がわからず呆然としている。

( ^ωメ)「素人か」

ブーンはすばやく照準を合わせ、操縦桿のトリガーを引く。
片方のATに銃弾が命中し、PR液に引火し爆散する。
続けざまにもう片方に照準あわせトリガーを引き、また爆発が起きる。
一瞬にしてトレーラー以外が全滅した。
ブーンはローラーダッシュで丘を降りていく。
トレーラーの後部が開き赤いATが飛び出した。

20 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:43:31 ID:96gQpY/U0
( ^ωメ)「ニダー!」

ブーン咄嗟にATの軌道を変え赤いATと距離をとる
赤いATはカービンタイプのマシンガンとミサイルポッドを積み大型ホイールを装備していた。
ブーンにAT用標準周波で通信が入る。

<ヽ;`∀´>「貴様何者ニダ!」

( ^ωメ)「ブーンだ」

<ヽ;`∀´>「!?」

ニダーは一瞬把握出来なかったが、すぐに理解した。

<ヽ;`∀´>「貴様生きていたのか!」

ブーンはローラーダッシュで一定の距離を保ちながら機会をうかがう。
ニダーもローラーダッシュで追いかけミサイルを乱射するが、両者が速いためミサイルの誘導が安定しない。
ミサイルを打ち切り、マシンガンの乱射を続ける。
ニダーは直線的に追いかけるのに対し、ブーンは円を書くように避け回り込む。
ニダーは翻弄され続けた。

21 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:44:36 ID:96gQpY/U0
<ヽ`∀´>「くそ!当たらんニダ!」

マシンガンの弾を撃ち切りマガジンを排出する。
ブーンはその動作にすばやく反応し、フルバーストに切り替え銃弾の雨を浴びせる。
ニダーのATはまともに弾を喰らい転倒し仰向けで停止した。ブーンは近づきアームパンチで頭部を吹き飛ばす。
コクピットに座っている無防備なニダーの体がさらされる。

<ヽ`∀´>「あのとき殺したはず、なぜ生きてるニダ・・・・・・?」

ニダーは腹部から血を流している。
ブーンはATの頭部を開きヘッドモニターを外し拳銃を構えた。

( ^ωメ)「復讐するためさ」

<ヽ`∀´>「殺さないでくれニダ。ウリも騙された被害者ニダ。あれだけ協力したのにはした金で捨てられたニダ」

( ^ωメ)「そうか」

<ヽ`∀´>「見逃してくれるニダ・・・?」

( ^ωメ)「・・・」

ブーンは無言で引き金を引き止めを刺した。

22 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:45:18 ID:96gQpY/U0
( ^ωメ)「おわった」

モナーに通信を入れる。

( ´∀`)「ちょうど今そっちに向かってるモナ」

ブーンは辺りを見回してATから降り、ニダーの死亡を確認した。
数分してモナーの乗ったトラックが到着する。

( ´∀`)「うへーすごいモナ。あんた1人でやったとは思えないモナ」

モナーは窓から顔をだしバイクやATの残骸から黒煙が立ち込めているのを眺めた。
ブーンはまたATに乗り込みトラックへ積み上げ荷台に固定する。
そして助手席に乗り込み、モナーが町へと発進させた。

( ´∀`)「これからどうするモナ?」

( ^ωメ)「他の俺をはめたやつらを殺しにいく」

( ´∀`)「そうモナか」

町に着くと見覚えのある女性暗い表情で立っている。

23 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:46:10 ID:96gQpY/U0
川 ゚ -゚)「モナーさんと宿にいたかた」

( ´∀`)「クーさん!」

2人はトラックから降りた。

川 ゚ -゚)「ニダーさんに会ってきたんですか?」

( ^ωメ)「ああ」

川 ゚ -゚)「用事は済んだんですか」

( ^ωメ)「殺してきた」

川 ゚ -゚)「えっ・・・・・・」

(;´∀`)「・・・」

クーは驚いた顔をしたがすぐに表情を戻す。

川 ゚ -゚)「そうですか」

川 ゚ -゚)「これから水と食料はどうすれば・・・・・・」

( ^ωメ)「しらん」

(;´∀`)「・・・」

気まずい空気が流れる。

24 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:46:57 ID:96gQpY/U0
気まずい空気が流れる。

(;´∀`)「おいら達の責任モナ!おいら達が稼いでなんとかするモナ!」

( ^ωメ)「達って」

( ´∀`)「当面はなんとか凌いでくださいモナ!必ずおいらたちが何とかしますモナ!」

川 ゚ -゚)「わかりました。とりあえず町の人たちと話し合います」

クーは人を集めるために町へ戻る。
二人は宿へ行きバーで飲むことにした。

( ´∀`)「いやーこれから大変モナ」

( ^ωメ)「・・・」

( ´∀`)「どうやって稼ぐモナ?」

( ^ωメ)「・・・」

(;´∀`)「ごめん、お願い、協力して」

( ^ωメ)「知らん」

クーが現れる。

25 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:47:50 ID:96gQpY/U0
川 ゚ -゚)「失礼します」

川 ゚ -゚)「町の人たちと話し合った結果、私達で一からなんとかしようということに決まりました」

( ´∀`)「そうですかモナ。おいら達もがんばるモナ」

川 ゚ -゚)「いえ、お気になさらずに。結果的にこれでよかったのかもしれません」

川 ゚ -゚)「それでは」

クーは立ち去った。

( ´∀`)「クーさんのためにもやっぱり何とかしてあげたいモナ」

( ^ωメ)「寝る」

宿に泊まり一夜明けた。
朝、モナーが部屋をノックする。

( ´∀`)「ブーン開けるモナ」

ドアの鍵を開けるとモナーが入ってくる。

26 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 02:48:36 ID:96gQpY/U0
( ´∀`)「話があるモナ」

( ^ωメ)「なんだ?」

( ´∀`)「おいらあんたの復讐に最後まで付き合うモナ。そんで復讐が済んだら一緒に金儲けするモナ」

( ^ωメ)「・・・」

( ´∀`)「いいモナ?」

( ^ωメ)「勝手にしろ」

( ´∀`)「決まりモナ」

宿からチェックアウトして、トラックへ乗り込む。

( ´∀`)「どこに向かうモナ」

( ^ωメ)「バカラ・シティ」

( ´∀`)「了解モナ」

第一話 終わり


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