- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:02:59.52 ID:l1q4zvnTQ
- ( ´∀`) 「……」
( ´∀`) 「……」
( ´∀`)つヾ カキカキ
( ´∀`) 「……」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:04:15.27 ID:l1q4zvnTQ
- 9月2日
暑さが残るこの日、読む本もなくなったので図書館へ行くことにした。
( ´∀`)(相変わらず誰もいないなぁ……)
平日昼間は静かで誰もいない。図書館の風景には少し残念な感じを覚えるが好きな場所ではある。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:05:09.92 ID:l1q4zvnTQ
- ( ´∀`)(適当な本があったらここで読むか)
⊂(=∀= )
□⊂(´∀` )
( ´∀`)(これでいいか)
( ´∀`)(蜜柑から始まる短編……か。何回か読んだけど好きだしこれでいいや)
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:07:02.11 ID:l1q4zvnTQ
( ´∀`)
(#゚;-゚)
いつも座る場所に行くとそこにいたのはたまに見かける女の子。同い年ぐらいだろうか?
( ´∀`)つヾ カキカキ
(#゚;-゚)
( ´∀`)『隣かまいませんか?』
(#゚;-゚) 「……」
( ´∀`) 「……」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:09:19.66 ID:l1q4zvnTQ
- 嫌な沈黙が10秒ほど続いた。彼女はおもむろに服の内側から一枚の紙とボールペンを取り出した。
(#゚;-゚)つヾ □カキカキ
(#゚;-゚) 『かまわんよ』
( ´∀`)つヾ カキカキ『ありがとう』
そんなやり取りがあって座ることが出来た。ちなみに彼女の手元にある本は『人間失格』これもまた数回読み終えた作品だ。
ただ、自分個人としての評価は高くない。あまり好みの作品ではなかった。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:10:31.09 ID:l1q4zvnTQ
- ( ´∀`) ペラッ
短編集を広げる。押し絵も何もなく扉には蜜柑と書いてある。
( ´∀`) ペラッ
この作品の難しいところは『どう思って電車の窓から娘が蜜柑を子供達に投げつけたか』
もしくは『男はどのような気持ちになったか』である。
意味もなく投げつけていてはただの奇人でしかない。
男もまた何も思っていなければ話が成り立たない
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:12:00.27 ID:l1q4zvnTQ
- ( ´∀`) ペラッ
( ´∀`)「……」
チョンチョン
づ( ´∀`)?
(´∀` )
(#゚;-゚)つ『あなたも筆談をするの?』
(´∀` )) コクコク
(#゚;-゚)つ『そっか、私もなんだ』
( ´∀`) 「……」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:12:41.34 ID:l1q4zvnTQ
(#゚;-゚)『じゃ、ありがとうね』
( ´∀`)
何か感謝されるようなことをしただろうか。自分にはわからない。
( ´∀`) 「……」
やっぱりわからない。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:14:44.98 ID:l1q4zvnTQ
- ( ´∀`) 「……」
( ´∀`) ペラッ
( ´∀`)(後の話は……いいか)
( ´∀`)(なんか適当な本を借りて帰ろう……)
(´∀` )
⊂(=∀= )
■⊂(´∀` )
( ´∀`)(誰がために鐘は鳴る……ヘミングウェイか、これを読もう)
ぅ■⊂
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:16:44.23 ID:l1q4zvnTQ
- -自宅-
( ´∀`) ペラッ
( ´∀`)(内戦……ふむぅ)
( ´∀`)ペラッ
( ´∀`)パタッ
(´∀` )
( ´∀`)
わからない……なぁ
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/02/14(日) 22:20:25.58 ID:l1q4zvnTQ
- ( ´∀`)つヾ カキカキ
( ´∀`)つヾ カキカキ
( ´∀`)つヾ カキカキ
本はやはり素晴らしい。知識を吸収した気分になる。だから楽しい。また本を借りたりして読もうと思う。
でも、図書館で会うあの子がよくわからない。何でもないことなんだけどどうして感謝されたのだろうか?
よくわからない。
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