('A`)ネクラ王子と( ・∀・)チャラ王子のようです

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/19(火) 21:38:30.56 ID:Px+9c2dy0

1.姫と魔女


 あるところに美しいお姫様がおりました。


ξ゚听)ξ「チョッ マァージ アリエナインデスケドー?」


 彼女は大国の姫。
 大きなお城、大勢の民、巨万の富に、美しい容姿を持っておりました。

 ありとあらゆる国に住む、ありとあらゆる王子が、ありとあらゆる手で彼女に求婚しました。

 が駄目。
 彼女は遊び真っ盛りのアゲアゲガール、結婚など微塵も考えていません。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/19(火) 21:41:02.59 ID:Px+9c2dy0

 困ったのは王様です。


/ ,' 3「いやマジやべえって大臣。これやべえよ」

(-@∀@)「お気持ちお察ししますキング荒巻。プリンセスツンデレも、今年で24歳。
      遊びに精を出すには少々お歳を召されすぎでしょう」

/ ,' 3「やっべえーこれどうっしょーこれ」

(-@∀@)「マザーオブプリンセス、クー様もこう仰っておりました」




   川  - )「鬼やべえ―――」




(-@∀@)「―――と」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/19(火) 21:46:54.88 ID:Px+9c2dy0

 そんなとき、もっとあり得んティーなことが、彼らの国、ドラスタ王国に起こってしまったのです。


ξ;゚听)ξ「チョチョチョ チョ マジ ヤメッテオマ ヤメッ チョ!」

('、`*川「なにギャーギャー騒いでんのよ。ほら、こっち来なさい」


 最果ての大地に住んでいた魔女が、ツンデレ姫をさらってしまったのです。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/19(火) 21:51:45.63 ID:Px+9c2dy0

 お姫様がさらわれるなんて。

 ドラスタ王国は混乱に包まれていました。
 特にマザークーの慌てようは凄まじく、荒巻国王は幾度も死にかけました。


/ ,' 3「やべえ。本格的にやべえ。主にワシの命が」

(-;@∀@)「魔女から手紙が送られてきました!」


 魔女はドラスタ王国に、こんな要求をしてきました。

 「魔女が 案全に暮らせる 国をつくれ」


/ ,' 3「字まちがえてね?」

(-@∀@)「うむむ、どうしましょう」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/19(火) 21:57:49.16 ID:Px+9c2dy0

 魔女の要求を呑まなければ、お姫様の命が危ない。
 しかし、かつての大戦の果てに、世界の隅に追いやった魔女に屈しては、王としての面子がありません。

 何よりも、かの戦で失った命に、背を向けることになります。


/ ,' 3「討伐しよう。討伐隊を作るのだ」


 王様は魔女を討伐することにしました。


(-@∀@)「わたくしも同じことを考えておりました。そこでお話があるのですが」


 そこに、悪知恵を働かせた大臣が、こんな提案をしました。




 「魔女を討伐すれば、ツンデレ姫と結婚することを許す、というお触れを出すのです」


 王様は、目を細めて、格子窓から遠くを見つめていました。
 ツンデレ姫のいるであろう、最果ての大地がある方角を。


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