( ^ω^)は空に想いを馳せるようです

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:16:53.38 ID:v3dlKM0ci
単座戦空機「新速」

操るはVIP国軍戦空機師団エースパイロット内藤ホライゾン。
この空を誰よりも早く翔ける

敵国は当然ながら自国からも撃墜王として恐れられている。


空戦一年目にして撃墜数は48
他の同期が20を超えていないのだからこの数は驚異的と言える。


内藤はそれを鼻にかけるでもなく当然の結果として受け止めていた。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:18:38.52 ID:v3dlKM0ci


雲の向こうの機影が徐々に大きくなる
翼を上下に動かし、味方へと注意を促す。
僚機もそれに従い内藤の機体へと近づいて来る。

三機は高度を保ったまま雲に隠れ、敵に忍び寄って行く。

こちらは三機編成の小隊が三つにあちらは十数機といったところか

数で劣るなら先手必勝と言わんばかりに味方編隊長が一斉放射を敢行した。


主翼をもがれた機体が海へ巨大な波紋を作り、爆砕する。

6 名前:>>4そうです 投稿日:2012/01/09(月) 22:20:17.53 ID:v3dlKM0ci
こちらの襲撃に気づいたのか、敵編隊が凄まじい勢いでこちらに向かって来る。

内藤は操縦桿を右に倒すと、錐揉み状に回転し砲撃をかわす。
そのまま機首を敵機機関部へと向け放射した。
機体は爆音と共に崩れ去る。

( ^ω^)「ぬるいお」

敵と味方が入り乱れる。

内藤の僚機も敵機においすがり、機銃弾を注ぎ込む。

内藤も次の標的を空域に見つけると、旋回し後部へ潜り込み銃撃。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:22:12.75 ID:v3dlKM0ci
小動物をかる肉食動物さながら自軍編隊は敵機を狩る。

正に圧倒的、圧巻の制圧


しかしその時、内藤の頭に冷たく鋭いものが突き刺さる。

このままでは終わらない、何かある、そう思わせる何かがあった。

エースとしての直感だ。

内藤は旋回勝負を繰り広げていた機体の主翼をあっさり奪うと、自機を上昇させ、戦域を見渡す。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:24:05.16 ID:v3dlKM0ci
その時だった。

(;^ω^)「なっ!」

味方編隊長の機体が黒煙をあげて堕ちていった。

まるで赤子の手をひねるが如くあっさりと撃墜されてしまった。

彼は決して弱くない。
並々ならぬ飛行時間と空戦経験もあったはずだ。
今ここで、落とされるような器ではない。

とすればよほど有能なパイロットなのか。

周りで激戦を繰り広げていた僚機も翼をもがれ機関部から黒煙を放ち堕ちて行く。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:26:07.41 ID:v3dlKM0ci

( ^ω^)「・・・・・」

内藤はかなり距離があるが目標をその機体に絞り、スロットルにブーストをかける。
敵機もこちらに気づいたのか高度を保ち旋回を始める。

( ^ω^)「後ろを取れば勝ちだお」

内藤は一直線に敵機へと向かう。

そしてお互いが騎馬戦のようにすれ違う一瞬の攻防に己の全てを賭ける。

あと数百メートル。
敵はもうスピードを緩める気はないらしい。
ならばこちらもと、内藤はスロットルを絞る。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:28:08.27 ID:v3dlKM0ci
そして敵機が銃撃をしかけんとするその直前、フットペダルを踏み機体を横に滑らせると、急旋回して機首を敵機側頭部へと向ける

今なら丸腰の側部に必殺の一撃を浴びせることができる

( ^ω^)「殺ったお」

勝利を確信し、機銃を放つ。
しかし、銃弾は虚空を駆けていった

(;^ω^)「きっ、消えた!?」

見ると敵機は急旋回を始めている。
完全に動きを読まれていた。

内藤はなんとか立て直そうと操縦桿を倒しアクロバットな飛行をするが間に合わない。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:30:06.36 ID:v3dlKM0ci
ぐんぐんと間を詰められ背後にピッタリと付けられる。

この距離では外せというほうが難しい


敵機は一撃必中の距離に近づくと銃撃を容赦なく浴びせる。

(;^ω^)「クッ・・・」

不吉な空気をはらんだそれは

まっすぐに内藤の機体の主翼へと突き刺さり


戦闘不能へといたらしめた。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:32:09.41 ID:v3dlKM0ci
この日VIP国はゲリラ戦においてエースを有していたにも関わらず歴史的敗退を喫した。



( ^ω^)は空に想いを馳せるようです

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:34:10.36 ID:v3dlKM0ci
上官室ーーーーー

(,,゚Д゚)「お前がいながらどういう事だゴルァ」

( ^ω^)「・・・すいませんお」

上官の叱責が耳に入らない。
内藤の腹は先の敗戦で煮え繰り返っていた。

(-_-)「申し訳ありません!しかし恐れながら大佐殿、内藤少尉の飛行は目を見張るものでした!およそ非の打ち所のない・・・」

( ^ω^)「樋木、いいお。僕がアイツに遅れをとったのは確かだお」

从 ゚∀从「オレらは運良く脱出出来ましたが他の機は・・・」

(,,゚Д゚)「・・・もういいぞゴルァ。内藤はそれなりの処罰を覚悟しておけよゴルァ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:36:11.62 ID:v3dlKM0ci
(♯^ω^)(運良くだと!?ふざけるなお!)

内藤は心中で歯噛みした。


先の空戦を生き延びたのは運などではない。

生かされた

のだと気づいていたからだ。
あの時かのパイロットの腕前なら操縦席を撃ち抜くことなど造作もなかったはず。
まして落下傘を上から撃ち抜くなど呼吸をするより簡単だったろう。


今まで無敗の内藤にとってそれが一番悔しく、許せない事だった。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:38:09.33 ID:v3dlKM0ci
機体性能で劣っていたのならいい。

不意を突かれたのならまだ言い訳もできる。


だが今回は機体性能はほぼ同等な上、不意を突いたのはこちら。
そのアドバンテージの中で内藤は圧倒的技量の差によって打ち取られたのだ。

愛機と共に内藤のプライドはズタズタに砕かれていた。


( ^ω^)「・・・では」

内藤は一礼すると、僚機ふたりを引き連れ司令室を後にした。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:40:07.41 ID:v3dlKM0ci
从 ゚∀从「なーんかやな感じっすよねーギコさんって」

(;-_-)「お、おい高岡!」

从 ゚∀从「だってそうだろー。下手くその癖に偉そうじゃん」

(;-_-)「一応上官だぞ!」

( ^ω^)「樋木フォローになってないお」

一見軽そうな風貌の高岡ハインと堅実そうな、悪く言えば地味な樋木ヒッキーが愚痴をこぼし合う。

性格的に言えば正反対の2人だが妙に気があったらしく、二人して内藤を師と仰ぎ僚機も務めている。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:42:02.50 ID:v3dlKM0ci
从# ゚∀从「でも内藤さんのこと馬鹿にしてやがったぞ!」

(;-_-)「だから落ち着けって」

( ^ω^)「高岡、いいんだお。」

( ^ω^)「確かに今回は僕が完全に負けてたお。おまけに手加減されてたし・・・」

にこやかに話す内藤の言葉の裏に棘があるのを感じ、二人は口をつぐむ。

从 ゚∀从(内藤さんキレてんな)

(-_-)(見逃されたのがムカついたんじゃないか?)

从 ゚∀从(あーあるわ。それだわ)

( ^ω^)「くだらないこと言ってないで整備に行くお」

そんな小声での会議も内藤に一瞥され即終了する。

早足で格納庫へと歩く内藤の後を二人はやはり小声で会議しながら追いかけていった。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:44:17.10 ID:v3dlKM0ci
VIP国から海を渡った先に数年前から戦争を繰り広げている国がある。

神聖ヒロユキ帝国。

飛空機械が発明された当初、VIP国は貿易と領土拡大のための政策に乗り出した。
その際に見つけたのが神聖ヒロユキ帝国。

彼らは「神の地を荒らすものは征伐する」と神威を掲げ、こちらの交渉を聞くこともなく問答無用で空戦を開始し、今に至るのだった。

お互いがお互いを野蛮人と罵り合う、そんな戦争が内藤はあまり好きではなかった。

ただ空を飛びたい。

そのために機銃を放ち敵を堕とす。
あまりにも不毛だ。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:46:27.84 ID:v3dlKM0ci
だからなるべくなら空戦はしたくないし、逃げて終われるなら終わりたい。


そう思っていたのだが、先の空戦で内藤は初めて自分から戦いたい、討ち取ってやりたい、そう思った。


( ^ω^)「次は、負けないお」

操縦桿を点検しながら一人呟く。


从 ゚∀从「お!内藤さんも負けん気あったんすねwwww」

(-_-)「僕も援護します」

( ^ω^)「いいから黙って整備しろお。同じ型とはいえ初めて乗るんだから勝手が違うかもしれないお」

从 ゚∀从「イェッサー少尉殿ー」

ハインは高らかに声をあげた。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:48:12.91 ID:v3dlKM0ci
三日後ーーーー

( ΦωΦ)「あー敵襲である、我ら第七中隊はこれより海上にて殲滅行動を開始するである」


内藤への処分は地位降格。
三機編成小隊の編隊長にまで落とされていた。
今まで自由にやってきた分、誰かの下につくというのは正直やりづらい。


从 ゚∀从「じゃあ俺らも行きますか」

単座戦空機「新速」が次々と離陸していく。
その数は10小隊にもおよび、ゲリラ戦としてはかなり大規模だといえる。

帝国も度重なる空戦で焦れてきているのだろうか。

( ^ω^)(これだけ大きい空戦なら必ず来る・・・)

そう確信し、内藤は大空へと飛び立った。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:50:01.60 ID:v3dlKM0ci
*****

(;-_-)「高岡!三時方向敵影!」

从# ゚∀从「分かってらぁ!」

高岡は機体を急上昇、反転させ、敵機の射程から逃れると鷹のごとく背後に詰め寄り、機銃を放射。

主翼から黒煙が立ち上る。


そのまま返す動きで機体を翻すと、機関部を射抜き、トドメを刺す。

从# ゚∀从「おっしゃあ!撃墜ぃ!」


仮にもエースの僚機を務める男、実力は伊達ではない。


(;-_-)「油断するな!来てるぞ」

ヒッキーは高岡を庇うように一気に前へ出ると前方へ威嚇射撃をする。

そして相手が怯んだ一瞬の隙を突き、操縦席へと直接銃弾を注ぎ込む。


その姿はまるで必殺の居合を振るう武士そのものだった。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:52:08.48 ID:v3dlKM0ci
从 ゚∀从「おーヒッキーないす!」

(-_-)「いつも油断するなって言ってるだろ!」

すぐに調子に乗るハインと少し臆病なヒッキー。
正反対なようでいち意気はピッタリだった。

从 ゚∀从「いやー、お前がいるから安心してトドメさせるってもんよ」

(-_-)「いいから次だって」

从# ゚∀从「おっしゃああああ!つぎつぎつぎぃ!」

( ^ω^)「お前らうるさいお」

从 ゚∀从「サーセン」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:53:02.40 ID:v3dlKM0ci
無線は小隊間で繋がっており、敵情報の共有が可能になっている。

また小隊長機に限り中隊長と無線が繋がり全体的な指令を受け取る。


本来なら雑談などしている余裕など無いのだが、彼らはその限りではなかった。

(-_-)「お前らって・・・僕もですか!?」

从 ゚∀从「連帯責任だ」

( ^ω^)「死にたくないなら黙れお」

内藤の一言で二人はまた目の前の敵に意識を注いだ。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:54:06.20 ID:v3dlKM0ci
*****

昔、まだヒッキーとハインが空軍に入りたての頃内藤に聞いた事があった。


(-_-)「なんで戦闘不能になった戦空機にわざわざ操縦士のトドメを刺しに行くんです?残酷です」

从 ゚∀从「そーだ・・・じゃなかった。そーですよ!」

( ^ω^)「あそこで殺しとかないとまた敵は戦空機に乗って来るお」

从 ゚∀从「また返り討ちにすりゃいい話じゃないすか」

( ^ω^)「次は爆撃機でくるかもしれないお。その時投下を防ぎきれなかったらどうするお?それは生かしておいた僕らの責任だお」

从 ゚∀从「・・・」

(;-_-)「操縦士を見逃せば結果的に多くの人が死ぬかもしれない・・・ってことですね?」

( ^ω^)「おっお。そうだお」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:56:35.65 ID:v3dlKM0ci
(-_-)「すいませんでした。生意気なことを・・・」

( ^ω^)「いいんだお。当然の疑問だお」

( ^ω^)「君たちは伸びる・・・从* ゚∀从「弟子にしてください!」

(;^ω^)「はい?」

从 ゚∀从「尊敬したっす!」

(;-_-)「ちょ、僕も!」

(;^ω^)「いや、弟子って言われても・・・」

从 ゚∀从「じゃあ自分達が僚機を務めるっす!」

(;^ω^)「はぁ・・・?」

*****

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 22:58:06.07 ID:v3dlKM0ci
( ^ω^)「危なっかしいおね」

僚機の空戦を眺めホッと一息つく。
お互いが足りないところを補い合ういいコンビだと思う。
ただまだ荒削りなところもあって時々肝を冷やすことがある。

( ^ω^)「死にたくないなら黙れお」

二人の言い争いを制してこちらへ向かって来た敵へと応戦する。

機体を右に左に小刻みに動かし、敵機を翻弄する。
いつもの内藤ならすぐさま後ろを取りに行くのだが今日だけはそうしなかった。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:00:02.36 ID:v3dlKM0ci
( ^ω^)「必ずあいつは来るお」

初めて敗北を味わされた相手へのリベンジばかりが頭を埋め尽くす。


もちろん夢中になって目の前の敵を疎かにするほど馬鹿では無い。
相手の銃撃を機敏に感じ取り回避行動をとりながら反撃する。

( ^ω^)「どこだお・・・。出て来いお」

自分がこの空域を制していると示さんがために出来るだけ派手な技を使い敵機を堕としていく。

そうすればいずれ奴が来る、そう確信していた。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:02:20.18 ID:v3dlKM0ci
この戦場で正々堂々決着をつけたい。
負けたままでは終わらせたくない。

今まで感じたことの無い感情が内藤を包んでいた。


機首をあげ戦域を見渡す。

あの時の操縦士はあり得ない挙動をやってのけた。
そこまで実力が突出しているなら見るだけでそれと分かるはずだ。



空を翔け、時折追って来る敵を瞬殺しつつ辺りを見回す。


( ^ω^)「・・・いない」

だがその影は見つかる事はなかった。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:04:05.98 ID:v3dlKM0ci
( ^ω^)「堕とされた・・・?」

そんなはずはない。
彼は類稀なる操縦士だ。
空に愛されている。
そう簡単に堕ちる筈が無い。

そして堕とせるのは自分以外にいない、そう自負していた。


从 ゚∀从「内藤さんなにブツブツ言ってんすか。集中してくださいよー」

(;^ω^)「わ、分かってるお!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:06:02.37 ID:v3dlKM0ci
(-_-)「あらかた堕とし終えましたね」


( ΦωΦ)「敵を殲滅した。全隊退却である。」

図ったかのように無線から中隊長の声が響く。

( ^ω^)「お前ら退却命令だお」

从 ゚∀从(-_-)「いえっさー」

从 ゚∀从「にしても、この前のあいつ来てなかったっすねぇ」

(-_-)「あいつ?」

从 ゚∀从「ほら、凄腕のやつだよ。内藤さん相当入れ込んでたみたいじゃないすか」

( ^ω^)「次きたら堕とすお」

(;-_-)(高岡余計な事を・・・)

*****

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:08:06.50 ID:v3dlKM0ci
滑走路に「新速」が続々と帰還して来る。

機体の数から察するに、こちらの被害はほとんど無いようだった。

幾人かに話を聞いてみたがやはり今回は奴は来ていなかったらしい。

从 ゚∀从「内藤さん、飯いきましょうよ飯!」

(-_-)「僕もお供します」

ハインとヒッキーに引き連れられ内藤は食堂へと向かった。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:12:48.32 ID:v3dlKM0ci
食堂ーーーー

从 ゚∀从「とそこで俺がズバーンと回転して討ち取ったんすよ!」

(-_-)「お前その後ピンチだったじゃないか」

どのテーブルでも操縦士たちが自分の手柄や武勇伝を話しあっている。

从; ゚∀从「あ、あれは油断させるために・・・」

( ^ω^)「おっお。二人ともまだまだ荒いけどかなり上達してたお」

从* ゚∀从「っすよね!ほら見ろヒッキー!」

(-_-)「すぐ調子に乗る」

从# ゚∀从「うるへーうるへー!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:15:02.77 ID:v3dlKM0ci
喧騒の中、よく通る声が響く。

爪'ー`)y‐ 「内藤っているか?」

煙草を片手に飄々と話す男が言うと、食堂にいた兵士全員が起立、敬礼をする。

( ^ω^)「僕ですお・・・」

(;-_-)「司令官殿!」

从 ゚∀从「え?偉いのあいつ?」

(;-_-)「ここ捨松基地の司令官、狐塚フォックスさんだぞ!」

从 ゚∀从「マジかよ」

ハインとヒッキーも他に習い敬礼をして待機。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2012/01/09(月) 23:16:23.17 ID:v3dlKM0ci
爪'ー`)y‐ 「おーお前ね。あとで話しあるから俺んとここい」

(;^ω^)「僕だけですかお?」

爪'ー`)y‐ 「そーんなかしこまんなって、説教とかじゃねぇから。そうだな、僚機も連れて来い」

(;^ω^)「・・・分かりましたお」

内藤の返事を確認すると、狐塚は踵を返した。

(;^ω^)「偉い事になったお」

(;-_-)「ですね・・・」

从 ゚∀从「え?なにが?」


終わり


戻る 次へ

inserted by FC2 system