('A`)はスペックに目覚めるようです

35 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 16:07:00 ID:zBeinLusO


パトカーに乗るのは二度目だ。

一度目はブーンがパトカーでドライブしようぜ!と誘ってきた時。

俺もつい悪乗りしてパトカーで海まで行った。

ブーンは後で始末書を書かされたらしい。良い思い出だ。

ξ゚听)ξ「着いたわ、さあ降りて」

(;'A`)「警視庁……?あの殺人鬼はそんなにヤバイ奴なのか?」

ξ゚听)ξ「説明は後、とにかく一緒に来て頂戴」

36 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 16:09:39 ID:zBeinLusO


長い廊下を歩き、曲がり角を何度も曲がる。

('A`)「まるで迷路だな……警視庁ってのは」

ξ゚听)ξ

ツンは何も答えない、ただ俺の前を歩いていく。

ひやりとした空気だ。ブーンのいる所轄とは違う。

エレベーターに乗る。

ξ゚听)ξ「……私達の部署についたら大事な話があるわ」

('A`)「話?」

ξ゚听)ξ「そう……信じられないかもしれないけどね」

チーンッ

37 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 16:12:21 ID:zBeinLusO


(;'A`)

刑事がたくさんいる部屋に着いた。刑事達は俺の事をじっと見ている。

(;'A`)「ど、どうも」ペコリ

何人か会釈してくれた。

ξ゚听)ξ「こっちよ、あなたのお友達がお待ちかね」

('A`)「友達?」

ガチャッ

( ^ω^)

('A`)「ブーン!」

38 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 16:14:36 ID:zBeinLusO


( ^ω^)「よく来てくれたおドクオ」

('A`)「わざわざ所轄から来てくれたのか……」

( ^ω^)「……違うお」

('A`)「へ?」

ξ゚听)ξ「ブーンは本当はここの所属なのよ」

(;'A`)「え?ブーンって所轄の刑事じゃないの?」

( ^ω^)「それは表向きだお、本当は……僕の本当の仕事は……」

( ^ω^)「……『スペック』の捜査だお」

40 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 16:17:14 ID:zBeinLusO


(;'A`)「す、すぺっく?」

ξ゚听)ξ「私達はそう呼んでいるわ」

('A`)「なに?すぺっくって?美味しいの?」

ブーンは苦笑いをした。

( ^ω^)「スペックとは常識では考えられない人間の機能……簡単に言えば超能力だお」

('A`)「超能力……」

ξ゚听)ξ「信じられない?」

('A`)「……」

ξ゚ー゚)ξ「信じるしかないわよね?だってあなたもスペックを持つ能力者なんだから」

(;'A`)「……!」

(;^ω^)「ツン!」

44 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 18:43:59 ID:zBeinLusO


ツンの俺を見る目が鋭い。まるで犯罪者を見る目だ。

ξ゚听)ξ「あんたいつからスペックを使えるようになったの?」

(;^ω^)「ツン……焦っちゃ駄目だお……」

ξ゚听)ξ「スペックを使って犯罪を犯した事は?」

(;'A`)「え……」

ξ#゚听)ξ「答えなさい!」チャキッ

ツンは拳銃を抜き、俺に向けた。

(;゚A゚)「!?」

(;^ω^)「ツン!」

ブーンはツンの拳銃の銃口を手で覆い、俺を守るように立った。

46 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 18:47:51 ID:zBeinLusO


(#^ω^)「ツンやめるお!ドクオは犯罪なんかしない奴だお!」

ξ#゚听)ξ「何故そう断言できるの!?私達が今までどれだけのスペックの悪用を見てきたか……!」

(#^ω^)「だからって全ての能力者を犯罪者だと決め付けるのは間違ってるお!」

(;'A`)「あ、あの……!」

二人の視線が俺に集まる。

(;'A`)「お、俺が変なチカラに目覚めたのはつい最近の事で……!」

(;'A`)「まだ自分のチカラを完全に理解もできていないし……!だから犯罪に使うとかは……えと……」

ξ#゚听)ξ

( ^ω^)「ツン……銃をしまうお……」

ξ゚听)ξ「……ふん」スチャッ

47 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 18:51:40 ID:zBeinLusO


ξ゚听)ξ「まああんたには命を救ってもらったからね……とりあえず今はあんたを信じてあげる」

(;'A`)「ど、どうも……」

ξ゚听)ξ「ただし、スペックを欲望を満たすために使ったらすぐ射殺してやるからそのつもりでね」

(;'A`)「は、はひ……」

(;^ω^)「まったくツンは血の気が多いお……それだから彼氏ができないんだお」

ξ#゚听)ξ「それは今関係ないだろうが!」

ポカンッ!

(;´ω`)「いてえお!格闘技の達人が簡単に人を殴っちゃ駄目だお!」

ξ゚听)ξ「ふん、ブーンが余計な事言うからよ!」

(;´ω`)「それに銃の腕は警察トップクラスだお……マジで男以上に強いお……」

(;'A`)(ゾー)

48 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 18:56:05 ID:zBeinLusO


( ^ω^)「話を進めるお……ツンが言ってる通り、僕達はスペックを使った犯罪を取り締まっているお」

(;'A`)「そんなの聞いた事ないな……」

( ^ω^)「そりゃそうだお、このスペック対策本部の存在を知っているのは警察でもほんの上層部だけだお」

(;'A`)「なんでまた?」

ξ゚听)ξ「あんたバカァ?そんな化け物が街をウヨウヨしてるのがバレたらパニックよ」

(;^ω^)「ツン……」

(;-A-)「……いや、いいんだブーン」

(;-A-)「……自分でも自分の事を化け物だと思うし」

ξ゚ー゚)ξ「あら、謙虚なのね」

('A`)「……なあ、ブーン……」

( ^ω^)「何だお?」

('A`)「あのDQNのカップルは……俺が……」

49 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 18:58:49 ID:zBeinLusO


( ^ω^)

ξ゚听)ξ

( A )「……やっぱり」

(;A;)「やっぱりそうなんだな……」

( ^ω^)「ドクオ……ドクオは悪くないお……」

(;A;)「でも……!」

( ^ω^)「ドクオが何かしなくても彼らはその辺の塀にぶつかって死んでいたお」

( ^ω^)「それにドクオが止めていないと他の人が車に跳ねられていたかもしれないお」

(;A;)「うう……」

( ^ω^)「自分を責めちゃ駄目だお、ドクオ……」

50 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:31:33 ID:zBeinLusO


ξ゚听)ξ「……私出てるわね、女に涙は見せたくないだろうから」

ガチャッ

バタンッ

(;A;)「……う」

(;A;)「うわあああああああああ!」

〜廊下〜

ξ゚听)ξ

( ´∀`)「ツン」

ξ゚听)ξ「モナーさん……」

( ´∀`)「彼の様子はどうだい?」

51 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:34:42 ID:zBeinLusO


ξ゚听)ξ「……DQNの件を気にしてるみたいです」

( ´∀`)「彼は悪くないけど、そう簡単には折り合いを付けれないだろうね……」

ξ--)ξ「男のくせにピーピー泣いちゃって、ばっかみたい」

( ´∀`)「……君も泣いていたね」

ξ゚听)ξ「……昔の話はやめて下さい」

( ´∀`)「すまん、ただ君の中で整理が付けられたか気になってね」

ξ゚听)ξ「私は自分が悪い事をしたとは思っていません、仕事でやった事です」

( ´∀`)「うむ、私もそう思うよ」

( ´∀`)「……彼の事を頼んだよ」

ξ゚ー゚)ξ「それも仕事ですもんね」

( ´∀`)「ハハッ」

52 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:38:01 ID:zBeinLusO


( ^ω^)「……落ち着いたかお?ドクオ」

('A`)「ああ……すまない」

( ^ω^)「僕とドクオの仲だおw気にする事なんてないおwお互いの長さまで知ってる仲だおw」

('∀`)「アッー!w」

( ^ω^)「……さてドクオ、これからはシリアスな話になるお」

( ^ω^)「ぶっちゃっけ、ドクオはしばらく自由の身にはなれないお」

(;'A`)「え」

( ^ω^)「ドクオは自分のスペックの事を完全に把握してないんだお?」

( ^ω^)「いつ周囲を巻き込む事故を起こしかねない爆弾を、放っておくわけにはいかないんだお」

( ^ω^)「刑事としても……親友としてもだお」

('A`)「ブーン……」

53 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:40:42 ID:zBeinLusO


( ^ω^)「これから僕達の監視下で、ある秘密施設で生活してもらうお」

(;'A`)「秘密施設?」

( ^ω^)「そうだお、そこでドクオのスペックがどういうものなのか調べるお」

(;'A`)「……モルモットってわけか」

( ^ω^)「違うお、ドクオがスペックを使いこなせるように練習してもらうだけだお」

(;'A`)「……ホントにか?」

( ^ω^)「ホントだお、スペックのON、OFFを自由にできるようになれば周りの人達への危険は減るお」

( ^ω^)「ドクオ自身にもそれは言えるお、自身のスペックで死んでしまった人もいるんだお?」

(;'A`)「うへぇ……」

54 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:43:42 ID:zBeinLusO


ガチャッ

ξ゚听)ξ「で、私達の言う通りにするわけ?」

(;^ω^)(ツン……相変わらずデリカシーが無いお……)

('A`)「……するよ」

(;-A-)「もう俺のスペックで誰も傷つけたくないし……何より自分の事をちゃんと知りたいしな」

( ^ω^)「ありがとうだお……ドクオ……」

ξ゚听)ξ「命拾いしたわね、断ったらあんたを撃ち殺してやろうと思ってたのに」

そう言いながらツンはベルトに挟んだ拳銃を見せた。

(;'A`)「ブーン……この女から俺を守ってくれ……」

(;^ω^)「……自信ないお」

55 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:47:17 ID:zBeinLusO


〜どこかの夜道〜

一人の会社帰りのOLが夜道を歩いている。

コツコツコツ…

彼女は無防備だったといわざるを得ない。

彼女は発情している男に襲われるという事を想像できなかったのであろうか?

コツコツコツ…

バッグに入っている護身用のスタンガンと痴漢撃退スプレーが彼女を強気にさせたのであろう。

56 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:48:45 ID:zBeinLusO


だが、そんなものが効かない相手がいたとしたら……もしその可能性を考えていたら……

ブウウウウウン…

(……何?この車……)

ビュンッ!

「きゃああああああ!?」

彼女は、助かっていたのだろうか?

ブウウウウウン…

夜道にはもうOLの姿はない。

窓から黒い触手が飛び出た車が、走り去っていった……

???「……」ワッサワッサ

57 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:51:39 ID:zBeinLusO


(;゚A゚)「あんぎゃあああああああああ!」

「はーい、お疲れ様でしたー」

(;-A-)「ううう……初めてだったのに……」

俺がこの秘密施設に収容されてから1週間。

俺が今1番言いたい事……それは……

('A`)「ブーン氏ね」

何がモルモットにはならないだオラアアア!

あんなトコに手を挿れられるわ、あんなモノを採取されるわで俺のプライドズタボロだわああああ!

……だがまあ……ここに来て良かった事もあるよ……

(#'A`)「……ふんっ!」

スウウウ……

58 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:54:46 ID:zBeinLusO


ここで訓練する事で、微弱な光りの膜は自分の意志で出せるようになった。

でもほんの微弱だ、うすうすのコンドームみたいな光りの膜だ。

(;'A`)「……こんなんじゃ鳥の羽程度の物しか弾けないな」

俺のスペックはどうやらこの光りの膜に触れた物質を弾き飛ばすスペックらしい。

(;-A-)「……まだまだって事か」

ガチャッ

(*^ω^)「ドクオ!頑張っているみたいだお!?」

(#゚A゚)「てめええええ!俺の初めて返せえええええ!」

(;^ω^)「な、何のこっちゃ」

59 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 19:58:14 ID:zBeinLusO


( ^ω^)「ちょwwwそれマジウケるwww童貞の前に処女卒業かおwww」

(#'A`)「どどど童貞ちゃうわ!それに検査で指挿れられただけだわ!」

( ^ω^)「でもここに来たおかげでスペックを自由に出せるようになったんだお?」

('A`)「まだ全開のには遠く及ばないんだ……あのDQNの車を弾き飛ばした時のには……」

('A`)「……」

( ^ω^)「……」

(*^ω^)「今日はドクオにプレゼントがあって来たんだお!」

('A`)「プレゼント?」

(*^ω^)「エロ動画のたくさん詰まったPCだお!禁欲生活してたんだお?」

( A )「ブーン……」

ダキッ!

(*'∀`)「お前は俺の唯一無二の友だああああああ!」

( ^ω^)「ちょwwwくせえwww風呂入ってんのかおwww」

61 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 20:55:12 ID:zBeinLusO


〜警視庁〜

( ´∀`)「そうか、スペックを使いこなせるようになってきたか」

( ^ω^)「ONとOFFは自分の意志でできるようになったみたいですお」

ξ゚听)ξ「でも全力のはまだ自分の意志では出せないんでしょう?」

( ^ω^)「そのようだお」

ξ--)ξ「……ま、全力のは出せないままの方が良いかもね……」

ξ゚听)ξ「あんたのお友達に待っている未来は……苦しみか死かの二択だけよ」

( ^ω^)「……分かっているお」

62 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:00:17 ID:zBeinLusO


( ´∀`)「……ドクオ君の事はひとまず置いておいて、事件の捜査に集中しよう」

( ´∀`)「昨晩、仕事帰りのOLが消えた……現場らしき所にはこんなものが落ちていたそうだ」

モナーはうどんの麺程の太さの、黒い紐状のものを出した。

ξ゚听)ξ「これは……また……」

( ^ω^)「……鑑識の結果は?」

( ´∀`)「また同じだよ、人の毛髪……奴だ、ツンとドクオ君を襲った犯人だ」

ξ゚听)ξ「連続殺人鬼『うどん体毛』……これで27回目ね……彼女はおそらくこいつにさらわれて……たぶんもう……」

プルルルルル

ガチャッ

( ´∀`)「はい」

( ´∀`)

( ´∀`)「……分かった」

ガチャンッ

( ´∀`)「彼女は変死体で見つかったそうだ」

63 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:03:23 ID:zBeinLusO


ξ# )ξ「クソッ!」

ツンが壁を殴りつける。

ξ# )ξ「これだから能力者は!」

(;^ω^)「ツン……まだ能力者が犯人と決まったわけじゃ……」

ξ#゚听)ξ「スペックを持つ奴に決まってるわよ!まともな人間がこんなぶっとい髪生やしてると思うの!?」

(;^ω^)「……」

( ´∀`)「……ツンの言う通りだ、これまでの情報から見て、犯人はスペックを使える者に間違いないだろう」

( ^ω^)「……」

( ´∀`)「引き続き捜査を頼むよ、これ以上の被害者は出すな、いいね?」

( ^ω^)「……了解」

64 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:05:53 ID:zBeinLusO


〜休憩室〜

ひとりコーヒーを飲むブーン。

( ^ω^)「……ふぅ」

コツコツコツ…

ξ゚听)ξ「ブーン、おごってよ」

( ^ω^)「……嫌だお」

ξ゚听)ξ「ケチ……」

ツンはブーンの隣に腰掛け、足を組んだ。

ξ゚听)ξ

( ^ω^)「……」ズズ…

65 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:08:07 ID:zBeinLusO


ξ゚听)ξ「……あいつさ」

( ^ω^)「あいつ?」

ξ゚听)ξ「あのドクオとかいう童貞丸出しの泣き虫で根性無しの男よ」

( ^ω^)「……童貞なのは合ってるお」

ξ゚听)ξ「仲良いの?」

( ^ω^)「親友だお」

ξ゚听)ξ「ふぅん……」

…………

( ^ω^)

ξ゚听)ξ

…………

67 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:16:21 ID:zBeinLusO


ξ゚听)ξ「死ぬわよ、あいつ」

( ^ω^)「そんな事ないお」

ξ゚听)ξ「スペックを持つと悪用したくなるのが人間ってもんよ」

ξ゚听)ξ「そうなれば私達があいつを捕まえる事になるかもしれないわね」

(  ω )「ありえないお」

ξ゚听)ξ「そうなったらどうなると思う?スペックを持つ者を収容できる刑務所なんてどこにもないわよ」

(# ω )「僕がそんな事させないお!」

ξ゚听)ξ「……コーヒーこぼしたわよ」

68 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:20:10 ID:zBeinLusO


ξ゚听)ξ「ブーン……あんたは私情が入り過ぎている」

(  ω )「僕は刑事としていつも公平でいるつもりだお」

ξ゚ー゚)ξ「あんたを心配してやってるのよ?このワ・タ・シ・が♪」

ξ--)ξ「別にあんたが堕落しようが撃ち殺せば良いだけだけど、新しい相棒を探すのは面倒だしね」

ξ )ξ「……それに、あんたとは撃ちあいたくないし」

ツンはブーンの持っている紙コップからコーヒーをひとくち飲むと、立ち上がった。

ξ゚听)ξ「……あんた強いから、デブだけど」

ハイヒールの音を響かせながら、ツンは去っていった。

( ^ω^)「……ぽっちゃり系だお」

71 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:22:45 ID:zBeinLusO


ブウウウウウン…

車に乗っているブーンとドクオ。

('∀`)「ふひー、久し振りに吸う外の空気は上手いな」

('A`)「でも良いのか?もうでちまって」

( ^ω^)「ドクオはもう自分のスペックをコントロールできるお、もうあそこにいる必要はないお」

(*'A`)「嬉しいねぇ……で、どこに向かっているんだ?」

( ^ω^)「湖だお、久し振りに釣りでもどうかと思って」

(*'∀`)「いいねえ!釣りなんて久し振りだな!」

(*^ω^)「おっおっおっwどっちがデカイの釣れるか勝負だおw」

ブウウウウウン…

72 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:24:52 ID:zBeinLusO


〜湖〜

('A`)「クーラーボックス持ってきたのか」

( ^ω^)「ビールが入ってるお」

(*'A`)「おっ!気が利くな!飲みながら釣ろうぜ!」

( ^ω^)「駄目だお、ビールは釣りが終わってからのお楽しみだお」

('A`)「はぁ?……ん?」

先客だろうか、男が一人近付いてきた。

(-@∀@)「やあこんにちは、あなた方も釣りで?」

73 名前:無職四十郎 ◆lTQkQE3XtY 投稿日:2012/05/27(日) 21:27:53 ID:zBeinLusO


(*'A`)「そうです、あなたも釣りで?」

(-@∀@)「はい、そうです」

('A`)「あり?でも釣り竿が無いけど……」

(-@∀@)「釣り竿はいらないんです」

('A`)「へ?」

ヒュルヒュルヒュルッ!

男の体から黒い触手が飛び出てきた。

(;'A`)「!?」

(;^ω^)「!」

(-@∀@)「僕がしたいのは吊りですから」ワッサワッサ

第二話 おわり


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