( ・∀・)っ】コールアウターのようです!

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 19:51:36.06 ID:3xC+7hju0


【オープニング代わりの「会話文だけでシチュエーションを想像し興奮したら負けゲーム」】



(#^;;-^)「こんばんは、数日振りですね。でぃです」

リパ -゚ノゝ「…………ユキ、です、」

(;#゚;;-゚)「えっと……ドクオさんは?」

リパ -゚ノゝ「…………向こうの方で椅子になっていますけど『もっと!もっとぶって!』と言っているので大丈夫だと思います、」

(;#^;;-^)「……そうですか」


(*^;;-^)「皆さんルールは覚えて頂けたでしょうか? 今日も罰ゲームがあるので注意して下さいね」

リハ* -ノゝ「こ、今回の人は……その、あの……」

(#^;;-^)「――それでは、スタートです」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 19:56:12.38 ID:3xC+7hju0


【ゲームスタート】


( ・∀・)「――じゃ、行くぞ」

リハ* -ノゝ「せんぱい……あの、口じゃなきゃ、駄目ですか……?」

( -∀-)「他に何処から入れるんだよ。下から入れるのか?」

リハ*//-/ノゝ「しっ、下は……その、あの……」

リハ;//-/ノゝ「それにっ、この服装! こんな時に、メイド服だなんて……おかしいです……」

( -∀-)「……ユキ。可愛いよ、似合ってる」

リハ;//-/ノゝ「うぅぅぅ……っ! せんぱいの、いじわる……!」

( ・∀・)「はい、じゃあ膝立ちになって口開けるー」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:00:23.30 ID:3xC+7hju0

( ・∀・)「あ、そうだ」

リハ;//-/ノゝ「……?」

( -∀-)「おねだりの言葉が欲しいな。『せんぱい、私の口に下さい』みたいな」

リハ;//-/ノゝ「うぅぅぅ……っ!! ……分かりました。言います」


リハ;//-/ノゝΣ「せんぱい、私の口に下s――ぐッ!? ふぐううぅぅぅっ!!?」


(  ∀)「はい、どーぞ。っと」

( -∀・)「一気に食道まで行ったか? 喉、変な風に膨らんじゃってるぜ?」

リハ;//-/ノゝ「ふうっ、うぅぅぅ! ん、ぐっ……ふぐっ、ぅぐうっ!! ふううううッ!」

( *-∀-)「……まだ全部入ってねぇぞ? よっ――」

リハ;//-/ノゝΣ「ぐ、ふぅ……――っ!? うぅ、ぐうぅぅぅぅっ!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:04:08.68 ID:3xC+7hju0

( * ∀)「(あー……。上目遣い、エロいなぁ……。涙流して、涎垂らして……)」

:リハ;//-/ノゝ:「ひっ……うぐぅ、ぁ、ぅ……! うぐぅぅぅ……っ!!」ビクッ,ビクン!

(  ∀)っ「どうした、気持ち良いのか? 喉で感じられるなんて……お前は素質があるなー」ナデナデ


リハ;//-/ノゝ「(――違う。気持ち悪いんだ。苦しい、吐きたいよ……)」

リハ -ノゝ「(でも、なのに、なんで、)」


リハ*; -;ノゝ「(どうして、私は今――こんなに幸せな気分なんだろう……)」


( *-∀-)「さぁ、そろそろ出すぞ」

リハ;//-/ノゝ「ううッ、ん、ふ……んッ! ぐぅ……っ!」

( * ∀)「――く……ッ!!」

リハ*//-/ノゝ「ッ! ふぅぅ――――っ!!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:08:44.71 ID:3xC+7hju0

从#-∀从「はーい。検査しゅーりょー……だけど、お前ちょっと来い。しばくから」

( -∀-)っ「なんでですかー。もー」ナデナデ

リハ*;ー;ノゝ「うぅっ、げほっ……。う、ッ……けほ……っ。……えへへ」


【今回のシチュエーションは――『ユキがメイド服姿で健康診断中、モララーが胃カメラの補助をしている』でした】


リパ -゚ノゝ「…………私が“御奉仕”させられてるシーンを思い浮かべた人はバレンタインに貰ったチョコの数を書き込んで下さい。せんぱいはそんな酷いことしないです、」

( -∀・)「勃起させた奴は棒状の食べ物をいやらしく食べろ。抜いた奴は嫌いな食べ物を書き込んで、かつ明日の献立に盛り込め。そして吐きたい気持ちを我慢して食べろ」


(;^Д^)「(トソさんやクー先輩がドクオ先輩で遊んでる間を狙ってか……)」

リパ -゚ノゝ「…………ちなみに喉まで入れても全部入り切らない場合は四つん這いの状態で入れれば結構奥まで入ります、」

(^Д^;)「!!?」

(#^;;-^)「――本編スタートです!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:12:53.71 ID:3xC+7hju0


12‐Call Line is busy

(,,゚Д゚)「一飯の徳も心にか“なう”結果の為に東西をうし“なう”でも必ずつぐ“なう”つもり、なう!」




……すたーとっ



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:15:26.19 ID:3xC+7hju0



 人を見る目はないけれど、“敵”を見る目は持っている。

 せんぱいが言うに、現代の武道とは「自分の中の『弱さ』と戦うもの」らしいけれど、私には理解できない考え方だ。
 試合にせよ、死合にせよ。
 『為合い』が語源である限り――相手がいないと仕方がないのだ。


 為合う相手――因果を繋ぐ相手。

 つまり、



(,,^Д^)「ごめんね〜、こないだは。俺の勘違いで迷惑かけちゃって!」



 ――敵、が。



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:18:14.06 ID:3xC+7hju0

リハ* -ノゝ「…………はにゃさんの所為で私が酷い目に遭うことが決定しました、」

(,,^Д^)「うん、ごめんね」


(,,-Д-)「俺はいつだって正しいけど――ユキちゃんは、いつだって鋭いんだからね」


リパ -゚ノゝ「…………」


 この人に、褒められても。
 全然嬉しくないのは、どうしてなんだろうか。


 淳先輩は『マイナス方向のカリスマ』という風にはにゃさんのことを言っていたけど、それは彼女自身が“マイナス”だからそう思えるだけだろう。

 はにゃさんは、“マイナス”ではない。
 “負”の地点からはとっくに這い上がっていて既に“正”――それも、かなり大きな“プラス”だ。
 自宅にあるトロフィーでボウリングが出来てしまう程度には、成功している人間。


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:21:57.32 ID:3xC+7hju0

 ただ、この人には傷が残った。
 永遠に治らぬ傷が。
 いや……そんな生ぬるい言い方はすべきではないので、はっきり言おう。

  はにゃさんは――『人間』に“成り損なっている”

 詰まる所は、それだけだ。
 異常封じの異端潰しの所以は、“非道”な『人間』は“無道”な『非人間』に勝てないという――それだけの話なのだ。


(,,-Д-)「でもさっ。結果論にはなっちゃうけど……罰ゲームとは言えどモララーちゃんと会える約束ができた訳だし、良かったよね」

リパ -゚ノゝ「…………それは、」

(,,^Д^)「モララーちゃんの後輩ちゃんはトソンちゃんのことを一つ知れたし、トソンちゃんはまた一人『本当の友達』ができたし、」

(,,-Д-)「でぃちゃんは予定を前倒しして戸籍が手に入ったし、クルウ達はでぃちゃんに会えて嬉しかっただろうし、」

リパ -゚ノゝ「…………」

(,,゚Д゚)「俺が雇った人は報酬貰ったし、ハッカーさんには警告することができたし……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:24:52.32 ID:3xC+7hju0

(,,^Д^)「んで、クーちゃんは……“久々に憧れの先輩に会えて良かった”としちゃうと、自意識過剰かな?」


リハ -ノゝ「(――そう、)」


 だから、この人は信用ならない。

 “マイナス”に触れさせることで“プラス”を認識させる。
 人に『悪意』しか向けない癖に――多くの人を、『幸福』にする。

 ……でも、それは。


(,,^Д^)「ギコハハ。結果オーライ、なのかな? ……まあでも後輩を傷つけようとした意思は許される訳がないけどね〜」


 “人を不幸にする”と認識した存在には一切の容赦がない、ということも意味している。

 当たり前だ。
 自分が『正しい』のならば、相手は『間違っている』のだから。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:28:09.73 ID:3xC+7hju0

 ついでに言うならば、この人は基本的には『不幸な人間』に対して優しいものの、何故か“『不幸』に甘んじている人間”には厳しいところがある。
 『不幸』から抜け出そうと足掻かぬ存在には生きる価値すらないと、そう言外に示している。
 殺す価値すらないと言わんばかりで手を下さず、そういう人々にはただ“お願い”して消えて貰うのだ。

 異常封じの異端潰し。そして、ついでの異能殺し。
 望んだ『美しい世界』を作る為にヒビの入った窓を割り続ける。


(,,-Д-)「じゃあ、俺はちょっと行ってくるよ」

リパ -゚ノゝ「…………また『掃除』ですか?」

(,,^Д^)「ううん。汚れてるか、気持ち悪くないかを見てくるだけ。うっかり死なせちゃうかもしれないけどね」


 この人は間違っているとは思わないが、特に正しいとも思わない。
 そんなことは私の関知することではないのだ。

 だから、私はただ、空の続く場所で彼に割られるかもしれない“ヒビの入った窓”の冥福を祈っておこう。

 道から外れ、道に非ずな私が道の内側の誰かに対して負い目を感じるのはおかしいし。
 ――そもそも私のような“外道”で“非道”な『人間』が、彼のような“無道”な『非人間』に勝てるわけがないのだし。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:31:59.37 ID:3xC+7hju0


【――七月中旬・雨霧荘近く】


(;^Д^)「……あつ」


 あの訳の分からない――「はにゃ先輩」とか言う、先輩の先輩の起こした騒動より数日。
 落ちてくる隕石のような『非日常』は特に襲い掛かってくることもなく、平和そのものな日々が続いていた。

 バトル展開にならなくて本当に良かった。
 週刊連載の少年漫画じゃあるまいし……『非日常』は“非日常”として楽しめればいいのだ。
 危なくない程度に。

 うどんに入れる薬味のように。
 ちょっとした、“日常”のアクセントとして。


 そんな訳なので。
 俺は今日もこうして、大学からの帰り道をとぼとぼ歩いているわけである。



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:34:49.71 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「(っつーか、あの事件で一番驚いたのは“兄貴に”なんだけどな)」


 書類上はもうこの世にはいない……捜索が打ち切られてしまった兄貴は、実は凄い人だったらしい。
 どんなルートを使ったのかは知らないし、知りたくないし、多分知るべきではないのだろうが、あの人は人一人の戸籍を偽装していたのだ。
 出身地や経歴など、ありとあらゆることを。

 よって、俺の家族である「東郊でぃ」は七月十三日付で『連 禰子(むらじ ねいこ)』という戸籍を手にしたのだった。


( ^Д^)「いや、つーか」


 ……つーか『戸籍偽装』って。

 “戸籍の売り買い”じゃなく“偽装”って。
 暴力団とかシンジゲートとかそういうレベルでの……スゲェ違法行為なんじゃね?

 いや、“偽装した”というよりは“作り出した”ということになるのか? この場合。
 どっちにしろ、ただの大学生ができることではないだろう。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:37:08.18 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「……まあ、昔からそういう所はあったが」


 十四にして暗号解読の専門家となっていた兄貴は、海外に出かけることが多かった。
 学会研究会その他の要請や……あるいはただの私用で。
 そんな、出かけて数週間〜数ヶ月単位で帰って来ないような放浪癖がある彼が――何年か前に、中国から電話をかけてきたことがあった。
 
 ――の、だが。


( ^Д^)『もしもし? 兄貴? 久しぶりだn『――いいかいよく聞けよ僕の弟。ちゃんと聞かないと君の身が危ないから』

(;^Д^)『…………は?』

『そっちに何か送ることになるかも知れないけどその小包は絶対開けるな、開けちゃ駄目だ』

(;^Д^)『いや、アンタ宛の物は開けねぇよ……』

『冰刃と雪吹が開けないように見張ってくれ』

(;^Д^)『? ああ、分かったけど…………アンタ、今何してんだ?』

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:40:42.24 ID:3xC+7hju0

『今? 今は……』


『――原典ではないけど「螺湮城」関連の本を持って国際魔術結社から逃げているところ、かな』


(;^Д^)『…………はぁっ!?』

(;^Д^)『なんだそれ!? アンタ、いつまで経っても帰って来ないと思ったらそんなカミジョーさん的なことやってたの!!?』

『くつくつくつ、違うよ。魔導書ではあるがクトゥルフはむしろ主や精霊には反していて、焚書n(;^Д^)『どうでもいいわ、んな細かい設定は!!』


『< That is not dead which can eternal lie…』
『< マズイ,アノジジイナンカショウカンスルキノヨーダシ!? ドウスルンダシ!?』
『< シリマセンヨ,カッテニニゲテクダサイヨ. イマナイヨウオボエテマスカラダマッテクダサイ. モトハトイエバラウラサン,アナタノセイデコノジタイニ……』


(;^Д^)『おい、兄貴ッ!? 大丈夫なのか!?』

『……多分大丈夫だと思う。十二月までには帰るから。……じゃ』ブチッ!!

(;^Д^)『えっおい兄貴!? おい! もしもーし!!』

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:43:24.57 ID:3xC+7hju0

 と、まあそんな具合に、兄貴も兄貴で『非日常』に生きる人だったので不思議ではない。
 ……本当に何をしてたんだろうか、あの人。


( ^Д^)「…………」


 しかし――その時も結局無傷で帰ってきた兄貴も、行方不明になった。
 仕事中の事故、だったらしい。

 書類上は認定死亡制度により『死亡』となるらしいが……無理を言って、特別失踪扱いにして貰った。
 兄貴の死体は確認されていないのだ。
 もしかすると、そのうちひょっこり戻ってくるかもしれないし。

 それに戻ってこなくとも。
 失踪宣告制度によって死亡と認定されるまでの一年間で、気持ちの整理ぐらいはつけられるだろうから。


(;^Д^)「(『認定死亡』と『失踪宣告』の違いとか、使うことがもう二度とないであろう知識を得てしまった……)」


 一方は戸籍法上、他方は民法上のものらしい。
 詳しくは今度トソさんにでも聞いておこう。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:46:27.92 ID:3xC+7hju0

 そんなことを考えているうちに、アパートまで辿り着いた。
 竹箒をかけている幽翠な常時低血圧っぽい美人、葉守さん(今日は全裸ではない)に挨拶し、階段を上がる。


( ^Д^)「――お、」

(=゚ω゚)ノ「……いよう。久しぶりだよう」

( ^Д^)「お久しぶりです。今回は長かったですね」

(=-ω-)「色々あったんだよう」


 何のお仕事をされているのかは知らない(以前聞いた際は『魔法使い』とはぐらかされた)が、イヨウさんはたまに何日も部屋を空けることがある。
 かと思えば、平日の昼間からゲームに没頭していたり。
 まったく、隣人は謎だ。……いや俺もラノベみたいな設定持ってるから人のこと言えないけど。


(*=゚ω゚)「――特に最後の日の仕事終わりは玉の出が良くて!」

(;^Д^)「パチンコじゃないですか! 前言ってた“魔法使い”って“錬金術師”って意味か!!」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:49:15.42 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「……ああ、」

( ^Д^)「そう言えば、十号室に新しく人が入りましたよ。俺の大学の先輩なんですけど」

(=゚ω゚)「葉守さんから聞いたよう。…………凄い美人らしいね?」

(;^Д^)「ん、まぁ……そうですね」

(=-ω-)「含みがあるね? 美人に見せかけて――実は男! ……とかかよう?」

( ^Д^)「あはは、流石にそれはないっスけどね」




(;^Д^)「(ああ、そっか……。クー先輩は知らない人から見たら『スタイル抜群の凄い美人』なんだ……)」

(;^Д^)「(大学でも深窓の佳人っぽい雰囲気醸し出してるから……憧れてる人も多いんだろうなぁ。田中とか虎とか同学年の友達も色々言ってたし)」

(; Д)「(虎は『今度是非紹介してくりゃれ』とまで…………あれ、おっかしーな)」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:52:13.90 ID:3xC+7hju0

(; Д)「(――俺、才色兼備なお嬢様の超美人とお近づきになってるという傍目から見りゃ羨ましい状態なのに……何故か、ちょっと切ない)」


(=゚ω゚)「どうしたんだよう?」

(; Д)「いえ……。(なんだ、この胸を押し潰さんとするほどの強大な残念加減……。何が残念の元なんだ?)」

(;^Д^)「(幻滅するって観点で言えば、あの人ほどの『幻想殺し』もいねぇよな……。オタクだし傲慢だし下ネタばっかだし)」

(;-Д-)「(っかしーな……いつからああなった? 俺だって初対面の時はその美貌に心を揺さ振られて――)」



川 ゚ -゚)『男の屑だな。屑ついでに這い蹲れ。そして私の足を舐めろ』

川 ゚ー゚)『しかし、顔はいいな。私の奴隷にならないか?』



( ^Д^)「(――うん、よく考えるとド最初からああだったな。全然キャラ変更してねぇわ)」

( ^Д^)「(そして、心を奪われたのは美貌じゃなく脚線美だった)」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:55:26.36 ID:3xC+7hju0

(=゚ω゚)「なんでもいいけど、お客さんみたいだから早く行くといいよう」

( ^Д^)「え、マジっすか?」

(=-ω-)「うん。俺と同いぐらいの、カッコ良い人だよう」

( ^Д^)「そうっスか。じゃあもう失礼しますわ」


 カッコ良い人……か。
 誰だろう?

 順当に考えるとモラ先輩だよな。
 悪人面っぽいけど、笑顔が似合うかなり端整な顔立ちだ。白人系の血が入ってんのか肌は白めだし。
 っつーか、あの人スポーツできて頭良くて喧嘩強いって……反則級だよな。

 次点で……ビロ先輩、か?
 スゲェ女顔だがちゃんとした服装(本人的な正装ではなく性別とTPOに合ったもの)さえしていれば、絶世の美青年に見えるだろう。
 ……本当、なんであんな格好してるんだ?

 フサさんもありえそうだが……「カッコ良い」ってか「ワイルド」な感じだしなぁ。
 そもそも俺の部屋に来る理由がない。


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 20:59:47.33 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「(ドクオ先輩はありえない、し)」

(;-Д-)「(ブーンさんは……すいません、除外します。顔面偏差値じゃ俺も偉そうなこと言えないんだけど)」

( ^Д^)「すると――トソさんか」


 物凄く申し訳ないが、男って“胸のあるなし”で性別判断してることが多いんです。
 その点、あの人はなぁ……。

 帽子目深に被ってたら絶対女って分からねぇ。ショーパンとか、太腿の露出は多いけどスカートとか穿いてるの見たことねぇし。
 話し方は女の子らしいが、包帯や絆創膏などやたら傷が多いみたいだし。
 いや、トソさんの凄さって言うのは「たとえ男の子だとしても付き合いたい!」と思わせる可愛らしさなんだけどな。


(;^Д^)「“実は男でしたー”とか言う展開、ねぇよな……」

(;^Д^)「(暴動が起こるっての。……あ、でも温泉入ってたよな?)」

( ^Д^)「(いや、女性は女同士でも胸まで隠すんだっけ? あれ、それはリポーターだけか?)」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:02:51.60 ID:3xC+7hju0

 ……まったく。
 男だとか、女だとか。本来はどうでもいい要素のはずなのに、どうして俺達はこう勝手なんだろう。
 男女参画社会は何処行ったよ。

 そう考えると“プラス”も“マイナス”も同じことなのかもしれない。
 零地点から見れば、『同じ』なのかもしれない。


( ^Д^)「イギリスでは“巨乳=淫乱”だったんだし」


 ああ、そうだ。
 次にあの人に会ったら訊いてみようか。

 もしあの『最悪』に遭ったなら。

 ……いや万に一つでも遭いたくはないけど。
 コンビニでバッタリ、とかホントに“最悪”だから、仮定形のままでいいんだけど。


(;^Д^)「まあ全部、戯言だけどね……って、この台詞案外便利だな」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:05:06.77 ID:3xC+7hju0

ガチャリ


(,,^Д^)「あ、お帰りなさい。お邪魔してます〜」



( ;Д;)「――ちくしょぉぉぉっ!! 薄々予感あったわボケェェェエエッ!!」

(;#゚;;-゚)「あの、すみません……。つい……」


 仮定形が即効現在形に変わった。

 万が一……百だろうが千だろうが万だろうが億だろうが、那由他不可思議無量大数だろうが。
 全事象のうち一回しか起きないことは、一回目に起きるのだ。


(; Д)「あー……ちくしょ。ホントにちくしょう」

(;^Д^)「(噂をすれば影論理を避ける為にあえてこの人のことは挙げなかったのに、全然意味ねぇじゃねぇか)」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:08:04.80 ID:3xC+7hju0

 眉目秀麗。その四文字を具現化したような闇のように美しい姿。
 “光”なんてご大層なもんは意識すれば眼が焼けるが、“闇”という冷たいものは意識すれば心地良い。

 はにゃさんは、そういう人だ。


( ^Д^)「(……やれやれ)」


 さて、“ギャグ”という名の『日常』が“シリアス”という名の『非日常』に変わってしまわぬよう祈りながら。
 今日も――馬鹿話を始めようか。


(,,^Д^)「ごめんね。クーちゃんのトコ訊ねたら、いなくてさ」

( ^Д^)「……それで、どうしてうちに?」

(,,゚Д゚)「いや、それがね! そこの女の子――ええっと、連さん?がさ、見かねて入れてくれたんだよ!」

(;^Д^)「…………でぃが?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:11:41.78 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「(色気? ……いや、うちのでぃに限ってんなことはないだろう)」

(,,-Д-)「それで馬鹿みたいに寛いじゃってたけど……ごめん、俺かなり失礼だったよね。そろそろクーちゃん帰ってくるし、行くよ」

( ^Д^)「いや、別にそんなことは……」

( ^Д^)「クー先輩が帰ってくるまでぐらいなら、ゆっくりしてって下さい」

(;#゚;;-゚)「はい! そうですよ!」


(;#^;;-^)「――ゆっくりしていってね!!」


(^Д^ )「…………」

(゚Д゚,,)「…………」

(# ;;-)「……………………ごめんなさい」

(;^Д^)「いや、いいんだけどな……。(誰に教わったんだ? そんなネタ)」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:14:19.72 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「――まあ、アレっすよ」


( ^Д^)「モラ先輩は、あなたのこと嫌いじゃないといけないらしいですけど――俺はそうじゃないですしね」


(,,うД;)「プギャーちゃん…………ヤベ、ちょい泣きそう」

(;^Д^)「今の泣くほど良い台詞でした!?」

(,,っД-)「ううん、ありがとう。俺はいつだって正しいけど……君は、いつだってあまいんだね」

( ^Д^)「……ははっ、皮肉ですか? よく言われますよ」

(,,゚Д゚)「ううん! 皮肉なんかじゃないよ!」




(,,^Д^)「――ほら俺もオレンジジュースとか好きだしさっ!」

(;^Д^)「また“甘い”のか微妙な飲み物出してきたなあ!! それ、どっちかって言うと“酸っぱい”じゃないですか!?」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:17:05.83 ID:3xC+7hju0

(,,-Д-)「……まあ、今のは『酸いも甘いも噛み分ける』という慣用句を踏まえた会長ジョークだったんだけどね」

(;^Д^)「(分かりにくい……)」

(,,゚Д゚)「あっ、て言うか自己紹介まだだったよね?」

( ^Д^)「あれ? まだですっけ?」

(,,^Д^)「ギコハハ、まだだよ。……俺は、君のことは結構聞いちゃってるけど、一応ね」

( ^Д^)「“聞いちゃってる”?」




(,,゚Д゚)「――ツイッターとかでさ!」

(;^Д^)「ツイッターでスか!?」

(,,-Д-)「うん、クーちゃんから『今下僕と和(あまな)う』とかね〜」

(;^Д^)「いやクー先輩がツイッターとかしてたのも驚きなんですが何故“下僕と和う”という呟きが俺を指してるの!?」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:20:42.73 ID:3xC+7hju0

(,,゚Д゚)「そこで、トソンちゃんが『絵の練習してるうちに、のがなう』とかって」

(;^Д^)「なんやかんや言いつつ仲良いなあ!! っつーか“なう”ってそういう使い方するもんじゃねぇし!!」

(,,-Д-)「後輩なんかは『高校の弓道場で彎(ひきまかな)う』とか呟いて、俺が『モララーちゃんと寇(あた)なう』ってしたんだよね、」

(,,^Д^)「そしたらさ〜、トソンちゃんが『モララーなら私に諾(うべな)う』とか呟いて、も〜笑っちゃったよ!!」

(;^Д^)「なんだその無駄な連帯感!アンタ等って、VIPPERかなんかなんスか!?」


(#゚;;-゚) ポカ-ン


(;^Д^)「……悪い、説明する。“和う”は“仲良くする”って意味で、“のがなう”は“時間が流れる”っつー意味」

(,,-Д-)「“彎(ひきまかな)う”は“矢を射る準備をしている”で、“寇(あた)なう”は“敵対してる”だよ。“諾(うべな)う”は“謝罪する”とか“大人しく従う”とか言う意味ね」

(*゚;;-゚)「…………凄いです。全然知りませんでした」

(;^Д^)「いや、だって…………古語だもん」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:23:31.78 ID:3xC+7hju0

(;^Д^)「……はにゃさん。あなた、多分学生時代に『よーし、今日から受験勉強の為に形容詞全部英語ね〜』とか言ってた人でしょ」

(;゚Д゚)「凄い! どうして分かったの!?」

(;^Д^)「そのやり取り聞いてたら誰でも予想つくわ!!」

(;-Д-)「うっわ〜……。数ある会長ジョークの中でも一番面白いネタだったのに」

( ^Д^)「…………どうせ、それでツン先輩に『これだから高学歴は!』とか言わせて半泣きにさせてたんでしょ」

(;゚Д゚)「うわ、ホントに凄い!! 君ってエスパー!?」

(;^Д^)「だから誰でも予想つきますよ!! まったく……」




(,,^Д^)「――んじゃ一段落したしいい加減自己紹介しよっか」

(;^Д^)「あ、はい……」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:26:28.75 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「VIP大一年の『雨斎院卯杖』です。大抵この堅い名前は使われなくて……専ら『プギャー』って呼ばれてます」

(,,^Д^)「ギコハハ、よろしくね」

(,,゚Д゚)「俺は『ツヴァイ・アークライト=フォン・エンキド・ディケー=ハニャーン』だけど、」

( ^Д^)「…………長いっスね」

(,,-Д-)「そう! 長いんだよ。だから『はにゃ先輩』って呼ばれてるんだよね」

(,,゚Д゚)「ちなみに“ツヴァイ”が俺の諱、“アークライト”が氏、“フォン”が位を表してて“エンキド”は通称、“ディケー”は姓(かばね)で“ハニャーン”が苗字」

( ^Д^)「ああ、ピカソの方じゃなくて『源朝臣徳川次郎三郎家康』と同じ感じですか」

(,,-Д-)「そー。だから、仕事の時は“サー・アークライト”って呼ばれたりもする」




(#゚;;-゚) ポケー

( ^Д^)「長い名前は大体二種類で、屋号や地名を重ねて長くなってるのと、洗礼名で聖者や縁者の名前を連ねてるから長いやつがあるんだよ」

(#゚;;-゚)「……はぁ」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:29:19.74 ID:3xC+7hju0

(,,-Д-)「クーちゃんはピカソと同じ方……だから、」


(,,゚Д゚)「『パブロ=ディエーゴ=ホセ=フランシスコ・デ・パウラ=ホアン・ネポムセーノ=マリーア・デ・ロス・レメディオス=クリスピーン=クリスピアーノ=デ・ラ・サンティシマ・トリニダード――」

(,,-Д-)「――ルイス・イ・ピカソ』みたいになっちゃうから、普段は氏と家しか言わないんだよね」


(;#゚;;-゚)「は、はぁ……」

( ^Д^)「(スゲェな、ピカソのフルネーム暗唱か……)」




(;#゚;;-゚)「この流れだと私名乗りづらいんですけど……」

(,,-Д-)「気にしなくてもいいよ。俺はいつだって正しいけど、それでもおかしいのはおかしいから」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:32:12.34 ID:3xC+7hju0

(#゚;;-゚)「えっと……『連 禰子』と言います。普段は『でぃ』とだけ……」

(,,^Д^)「“連”か! 良い家柄なんだね。八色姓の一つだ」

(;^Д^)「(おっとっと……) え〜っとですね……でぃはその、記憶喪失でして」

(,,゚Д゚)「記憶喪失!」


(;^Д^)「彼女は十年間失踪してたんですけどこないだフラッと帰って来たらしくでも親御さんも既に亡くなっているので家は売り払われておりしかも頼れそうな親類もない、」

(;^Д^)「その為誰か頼れそうな人を当たっていったところ俺の兄貴『雨斎院威織』に当たったんだけど兄貴も兄貴で先日うっかり失踪して戻ってきていなかった、」

( ^Д^)「実家に引き取ろうにも一応は元老院である雨斎院に見ず知らずの家の子供が出入りしているとなれば問題だじゃあ仕方ないなあ家を継ぎそうにもない三男坊に任せよう!」


( ^Д^)「――と、こういう経緯で俺と一緒に暮らしています」

(;#゚;;-゚)「(…………え。私は、そんな凄い経緯の元でここにいることになっているんですか?)」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:35:06.05 ID:3xC+7hju0

(,,-Д-)「…………なるほど」


(;^Д^)「(書類上ではな……ってよくよく考えたらおかしいとこだらけじゃねぇか。嘘は上手いこと吐けよ)」

(;#゚;;-゚)「(分かりましたけど、この嘘は、通じないでしょう)」

(;^Д^)「(モラ先輩の交友関係における折原臨也ポジション、つまり黒幕と……絶対追及が来る。引っ掛けか、何か……)」



(,,;Д;)「――ぎこーん! なんて可哀想なんだろうっ!!」



(;^Д^)「(あっれぇぇぇぇえええ!? スゲェあっさり信じられた!!?)」

(;^Д^)「(この人、ただのお人好しか! パンツと小銭さえあれば何とかなるとまで言ってのけた放浪癖のある仮面ライダーかなんかぐらいのお人好しか!!)」

(;* ;;-)「(どうしよう……。前は、あんなに怖かったのに……今は、ちょっとだけ可愛いです……)」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:38:27.95 ID:3xC+7hju0

(,,うД;)「何が『天網恢々疎にして漏らさず』だよ!何が『求めよ、されば与えられん』だよ!」

(,,;Д;)「こんなっ、小さくて可愛らしい子を……十年間も親から引き離して再会もさせず記憶まで奪うだなんてっ! 神様なんていやしない!!」

(;^Д^)「え、ええ……。そうっスね……」

:(,,っД):「ぎみ゛の゛っ……、お兄ざん゛にしたっで、ざぁ゛……。人のことを、考え……ヒッグ……られる優しい人が、さぁ……っ!」

(;#゚;;-゚)「そうですね、ええ。本当にそうです……」




(;^Д^)「…何処が琴線に触れたんだと思う? アレか、クルウさんと同じタイプか? 不幸な奴大好きなのか?」ボソボソ

(;#゚;;-゚)「…あの嘘しかない経歴の何処かに共感できる部分があったんだと思います」ブツブツ

(;^Д^)「…何処にだよ。十年間の放浪か? 記憶喪失か? 両親との死別か?兄の失踪か? それとも見ず知らずの異性に引き取られたところか?」ボソボソ

(;#゚;;-゚)「…これでこの方も記憶喪失なら不謹慎ですが笑ってしまいそうです……」ボソボソ

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:41:07.40 ID:3xC+7hju0


【――数分後】


(,,うД-)「――ひっぐ……。ホントに、ごめんね……」

(;^Д^)「いえいえ。(この歳でハンカチ常備してるって……泣き上戸なのか? この人)」


( ^Д^)「ところで自己紹介の時の……」

(,,゚Д゚)「あ、呼び方? 『はにゃ先輩』でいいよ。俺も同じ大学だし」

( ^Д^)「VIP大の方だったんですか。お会いしたことはないはずですけど……何学部ってか、何専攻なんですか?」


(,,゚Д゚)「――心理だけど」


(;^Д^)「嘘だッ! アンタみたいな一流の悪党もどき(強い&だけど実は救われたいんです!)が心理とか学んでるはずない!!」

(,,-Д-)「君は初対面の人に中々失礼なこと言ってるよ。俺だからいいけど……」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:44:13.31 ID:3xC+7hju0

(;^Д^)「ええ、ええ!! ぶっちゃけこれも薄々予想付いてましたよ!!」

(;^Д^)「モラ先輩がやりたいこと(発達心理学)もクー先輩がやりたいこと(社会心理学)も――はにゃ先輩、アンタの影響か!アンタが大本か!!」

(,,-Д-)「ううん。俺が憧れたのは『仮面ライ●ー剣』の小夜子さんだから、その観点から言えば大本は東映プロだね〜」

(;^Д^)「あんな序盤で死んじゃうキャラに憧れたんですか!?」

(,,゚Д゚)「む、小夜子さんを馬鹿にするのは感心しないよ。自分の命を捨てても愛する人をm(;^Д^)「だからこのやり取りももうやったの!モラ先輩と前に!!」

(;-Д-)「えっ、そうなの? 困ったな〜……これは会長ジョークの中でも平成特撮ネタが通じる人に対してはかなり自信があるやつだったのに」

(;^Д^)「…………あのー。もしかして、俺ってツイッター上で先輩達に趣旨趣向バラされたりしてるんですか?」




(,,゚Д゚)「――いや、特撮の話はスカイプで聞いた。トソンちゃんに」

(;^Д^)「スカイプで!? やっぱアンタ等なんだかんだ言いつつスゲェ仲良いでしょ!!?」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:47:07.85 ID:3xC+7hju0

(,,^Д^)「いっや〜、普段はあんまり話さないんだけどね? 前の『海賊戦隊ゴー●イジャー』の次回予告で署長が出てたからさ〜」

(;^Д^)「ああ……そういやトソさん、いつだったか前に」


(゚、゚;トソン『私は署長に憧れて警察になろうと思って途中で銀河警察が実在しないことに気づき仕方ないから弁護士目指したんですよ!?』

(-、-;トソン『なんてことです……。現代っ子は地獄の番犬の、あの勇姿を知らないなんて……』

(う、;トソン『そして、見れば女の子はきっと●ワンさん的ポジションに憧れるのに……』


( ^Д^)「そんなようなことも、言ってた、気が……」

(,,^Д^)「ギコハハ。トソンちゃんは『正義の味方』が大好きだからね〜。彼女の凍っていた心を溶かしたのは地獄の番犬・デカマスターの心の炎なのさ!」

(;^Д^)「え、アンタが救ったんじゃなかったんスか!!?」


※五話のおまけ時に貼り付けた動画は消されていたので“あの勇姿”の内容説明。
 『特捜戦隊デカレンジャー』での“ボス”こと「ドギー・クルーガー」が『デカマスター』に初変身。
 そして必殺の銀河一刀流でドロイド相手に百人斬りを披露する、というものでした。


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:50:33.09 ID:3xC+7hju0

(,,゚Д゚)「――え? 俺は人を救ったりなんかしないよ? できないし」

( ^Д^)「いや、でも……」

(,,-Д-)「プギャーちゃん――それに、でぃちゃん。ここで一つだけ俺の考えを述べておくね」

(#゚;;-゚)「…………」

(,,゚Д゚)「平成特撮ネタに合わせて野上良太郎風に言えば、“弱い”とか“運がない”ってことは、確かに『やらない理由』にはならないよ」

(,,-Д-)「……でも、ね」


(,,゚Д゚)「――――“できない奴”が“やりたくもないこと”をやるのは、いつだって間違ってるんだよ」


(;^Д^)「“できない奴”が、“やりたくもないこと”を……」

(,,-Д-)「うん、そう。侑斗風に言えば『半端にうろうろするなら何もせずにジッと見てな』だね。せめて“やりたい奴”がやらなきゃ」

(,,^Д^)「素人が専門家の現場にいると邪魔、って言うと分かりやすいかな?」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:53:07.48 ID:3xC+7hju0

(#゚;;-゚)「(ああ、そうか……。だから、この人は……モララーさんの、『対極』なんだ)」

(,,-Д-)「クーちゃんはシェイクスピアの名言を持ち出したりするけどね。知ってる?」

(,,゚Д゚)「『偉大な人間には三種ある。生まれた時から偉大な人と努力して偉大になった人。そして、偉大になることを強いられた人だ』」

(; Д)「(“強いられた”……いや、違う。俺は、)」

(;^Д^)「(俺は“強いられた”んじゃなく、好きで――)」


(,,^Д^)「――でもさっ。最後のパターンの奴って、大抵土壇場で逃げるよね!」


(;^Д^)「っ!!」

(,,-Д-)「ひっどいよね〜。『僕は“本当は”こんなことしたくなかったんです』とか言っちゃって、期待したコッチの気持ちまるで考えないんだもん!」

(,,^Д^)「どんな悪いことしても『本当は』で、全部許されちゃう。“本当は”そうでも、その選択をしたのは紛れもなくその人自身なのにね〜」

(,,^Д^)「思わずツッコミ入れちゃうよ! 君の“心”は不都合になったら捨てられる付属品に過ぎなくて、“身体”に対するただのアタッチメントなの、ってさ!」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:56:09.24 ID:3xC+7hju0

(,,-Д-)「――っと、ごめんごめん。うちの家、職業意識が強くてさ。こういう考え方しかできないんだよね」

(; Д)「…………」

(,,^Д^)「ちょっとトイレ貸してくれるかな? 用を足したら、いい加減お暇するから」

(;#゚;;-゚)「あ、はい……」




(;#゚;;-゚)「――プギャーさん」

(; Д)「(俺は、デレさんから…………“逃げた”?)」

(; Д)「(……多分、“逃げた”だけじゃなく――)」

(;#゚;;-゚)っ「プギャーさん、しっかりして下さい! プギャーさん!!」

(; Д)「…………いや、大丈夫だ……」

(;^Д^)「……少し嫌な――違う。少し、昔の、ことを、思い、出して……」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 21:59:06.83 ID:3xC+7hju0

(;^Д^)「(ちくしょう、ビビッたぜ……。まるで俺とデレさんの昔を知ってるような口振りだったから、思わず……)」

(; Д)「あー……。背中に液体窒素を流し込まれたような気分だ……」

(;#゚;;-゚)「プギャーさん……」

(;^Д^)「大丈夫だよ、もう。……っつーか、なんでお前はあの人を部屋に入れたんだ? 前は、あんなに怖がってたじゃねぇか」
                                                                         川 ゚ -゚) ヒョコ
(;# ;;-)「それは、その……」


(;^Д^)「――まさかマジでアイツの色香にやられたのか!!?」

(;#゚;;-゚)「そっ、そんな訳がないじゃないですか! プギャーさんじゃあるまいし!!」



(; Д)「…………悪い」

(;# ;;-)「いえ、私も正直に言い過ぎました……」

(; Д)「(正直なところではそう思ってたのか……)」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:02:16.73 ID:3xC+7hju0

(#゚;;-゚)「――あの方を部屋に入れたのは、前のような威圧感がなかったことも理由の一つではあります」

( ^Д^)「そういや……今日は両目とも黒いよな。前は片目銀色だったのに」
                                                                          川 ゚ -゚)ノシ
(#゚;;-゚)「眼の色との関係性は、分かりませんが……一番の理由は、あの方が葉守様と言い争いをしていたことです」

(;^Д^)「“言い争い”? あの葉守さんが?」

(#゚;;-゚)「はい。聞く限りは普通の会話だったんですが――」



【―― 回想 ――】


(,,゚Д゚)『――おや、』

| l| - _-ノl 『…………! おやおや、この雨霧荘に何か用かな?』

(,,^Д^)『はい。後輩が、ちょっと』

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:05:13.84 ID:3xC+7hju0

| l| - _-ノl 『なるほど、後輩か……。確かに、良い物だよね。年下は』

(;゚Д゚)『あの、別に“年下”とは言ってないんですけど……』

| l| - _-ノl 『なんだと、君は“年上の後輩”という稀有なものを持っているわけなのかな?』

(;-Д-)『それは持ってないですけどね……』

(;#゚;;-゚)『――あっ、あの!』

(,,^Д^)『……どうも。こないだはごめんね〜』

| l| - _-ノl 『…………ふむふむ、君の知り合いだったわけか。どうやらお姉さんは余計な世話を焼いてしまったようだね』

(;#゚;;-゚)『いえ……』

| l| - _-ノl 『――きみきみ、彼女が幾ら可愛いからって手を出しちゃ駄目だよ。その場合はお姉さんも警察も黙っていないから』

(,,^Д^)『ギコハハ。分かりました、気をつけます』


【―― 回想、終了 ――】



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:08:10.50 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「――んで、なんでわざわざ割り込んでまで部屋に上げたんだ?」

(# ;;-)「それが……。葉守様も、はにゃーんさんも……膨大な『殺気』をぶつけ合っていた、ので……」

(;^Д^)「…………“殺気”?」
                                                                       川 ゚ -゚) ?
(#゚;;-゚)「“聞く限り”は、普通の会話だったんですが……“感じる限り”は、戦争そのものだったんです」

(#゚;;-゚)「葉守様がこのアパートを守るように薄く張っていた『殺気』に、はにゃーんさんが反応したんだと思います」

( ^Д^)「なるほどな……」


――『まあまあ、安心しなさい。セキュリティは万全なわけだから』


( ^Д^)「(あの言葉は冗談でも何でもなかったのか。防犯面にはそれなりに自信があったんだな)」

(;^Д^)「(しかし、あの巨乳管理人代理は何者なんだ? 知ったら知ったで、また『非日常』的要素が増える気がするが……)」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:11:05.91 ID:3xC+7hju0

(,,^Д^)「――あー、すっきりした」

(;゚Д゚)「んじゃ、すっきりしたところでそろそろ――――っ、クーちゃん!!?」

(;^Д^)「はぁっ!?」

(;#゚;;-゚)「っ!!」


                                                                        川 ゚ -゚)ノシ


(;^Д^)「またそれか! いつから居やがった!!」

                                                               川 -)φ キュッキュッキュ…
                                                               川 ゚ -゚)っ『後輩が、美少女にキスした辺りから』

(;゚Д゚)「マジで! やっぱり、そういう関係だったんだ……」

(;^Д^)「ちょっ、そういうの本気で止めて下さいっ!! 嘘を言うな嘘をっ!!」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:15:03.73 ID:3xC+7hju0

(,,-Д-)「って言うか――クーちゃん! そうやってすぐ俺の真似するの、いい加減止めなさい!!」

(^Д^;)「これもパターン読めてたけどやっぱりアンタが大本か!! “玄関が開いてなければベランダから”の大本はアンタか!!」

(#// -/)「き、きす……」

(;^Д^)「この状態でそういう可愛い反応すんの止めろ!誤解される!!」

(;-Д-)「あっ……なんか、ごめんね……。邪魔だったよね……」

(;^Д^)「違う違う! なんか“邪魔”のニュアンスが最初言ってた時と微妙に違ってる!!」

(;-Д-))) スス…「その……アレだよね。千差万別十人十色と言いますか……ウン、人の好みは様々だよね。世の中は多様性が認められるべきだよ」

(;^Д^)っ「そう言いつつ後ずさんな――じゃなくてッ! 俺はロリコンじゃねぇの!!」

(,,-Д-)「分かった、毅然とした態度で臨もう。元生徒会長として!」


(,,゚Д゚)「――はっきり言うけど大学生と中学生の男女が血縁関係もないのに同棲してるって、おかしいと思うよ!」


(;^Д^)「今更そこ!? さっき聞いた時は全然流してたじゃん! ねぇ!!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:18:21.39 ID:3xC+7hju0


【――数分後】


( ^Д^)「――で。」

(;#゚;;-゚)「…………」



川 ゚ -゚)っ「お、ポテチがあるぞ。山葵味とは渋いな」

(゚、゚*トソン「食べましょう食べましょう! 私、お茶淹れますね!」

(,,-Д-)「こら、二人共。人様の家で寛ぎ過ぎ。行儀が悪いよ」



(;^Д^)「――なんで出て行ってねぇんだよ!なんで一人増えてんだよ!!」

(゚、゚トソン「むっ、ちゃんと私は玄関から来ましたよ!」

(;^Д^)「当たり前です! 何を偉そうに!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:21:06.99 ID:3xC+7hju0

(;^Д^)「ごっ、ごめんねっ。今、出て行かせるからね」

(;^Д^)「いえ、俺もそんなに迷惑してるわけじゃ……」

(; Д)「(ぐおぉぉぉっ! 常識的な反応なのに身体がむず痒い!俺何も悪くないのにスゲェ申し訳ない気分!!)」

(;^Д^)「(ちくしょう、何故だ……。何故――)」



(゚、゚*トソン「スティックの紅茶オレがあります! ハーフの!」

川*゚ -゚)「私はトソンさんの淹れた紅茶が飲みたいぞ。そのような既製品ではなく」

(-、-トソン「ですが、茶葉もありませんし……」



(; Д)「――何故この非常識かつフリーダムな二人を見ている方が、安心するんだ……」

(,,-Д-)っ「ほらっ、二人共。もう行くよ〜」

(; Д)「(マトモなことを言ってるはずのはにゃ先輩が、凄く浮いて見えます……)」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:24:06.21 ID:3xC+7hju0

(; Д)「(なんだこれ……。いや、本気でなんだこれ。アレか、これがフーミンのようなツッコミキャラにかかる『ツッコミ症』か……?)」

(;#゚;;-゚)「(プギャーさん……御労しいです)」


※『ツッコミ症』とは……
 物語、あるいは日常生活における『ツッコミ』が“ボケに対してツッコミをいれずにいられなくなる”という、ツッコミキャラの末期症状。
 最も有名な症例は『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』に登場する「フーミン」。
 この病はツッコミキャラとしての宿命であり、そして長きに亘りツッコミ続けてきた猛者の証明でもある。


( っД)「頬が冷たい……。あ、涙かコレ……」

(,,;Д;)っ「ごごごご、ごめんっ! そんなに邪魔だった!? ごめん、ホントにごめんっ!!今すぐ出てくから!!」

(;^Д^)「いや、違うんです。そういうことじゃなくて……」


( *-Д-)「――でも、愛し合ってても発達し切ってない身体に昼間からそういうn(;^Д^)「――だからそのやり取りもモラ先輩ともうしたんです!!」


(;* Д)「(あー……。悔しいけど、充実感……)」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:27:12.22 ID:3xC+7hju0

(;^Д^)「そう? まあ、違うんならいいけど……」

( ^Д^)「あはは、言ったじゃないですか。俺とでぃはそういう関係ではないし、」


( ^Д^)「それにこういう騒がしいのは……嫌いじゃあないんです。一人は楽だけど――楽しくはない」


(,,^Д^)「…………そっか」

(#^;;-^)「……はい」




(,,-Д-)「――でも流石に今日の二人はフリーダム過ぎだよね。ちょっと言ってくるね」

(;^Д^)「え、あの二人止められんの!? モラ先輩でも無理なのに!?」

(,,^Д^)「ギコハハ。アイツは『北高四天王』の中でも強い方だけど……それでも、『最後の一人』である俺には及ばないよ!」

(;^Д^)「その馬鹿な呼ばれ方はジョークではなくガチなものだったの!!?」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:30:27.79 ID:3xC+7hju0

(,,゚Д゚)「――クーちゃん!トソンちゃん! いい加減にしないと、俺も怒るよ!!」

(-、-トソン「むぅ。良いじゃないですか、これぐらい」

川 ゚ー゚)「そうだぞ。……大体、はにゃ先輩は何様のつもりなんだ? もう生徒会長でも何でもない癖に」

(;-Д゚)「ぐ……。そりゃ家柄的にはクーちゃんに劣るけどさ……でも、先輩であることは変わりないんだからね!」




( ^Д^)「(あ、そうか。はにゃ先輩、『ハニャーン一族』なのか)」

( ^Д^)「(数千年前から戦争屋の職に就いてきた家系――人殺しの一族の跡取りってことか)」

(#゚;;-゚)「(……葉守さんは、それに気が付いたのでしょう)」

(; Д)「(あー……。またエリートな知り合いが増えちまった……。“サー・アークライト”の件で気づいても良さそうなもんだったのに、迂闊だった)」

(;^Д^)「(この人が『アークライト卿』か……)」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 22:59:13.85 ID:3xC+7hju0

(-、-トソン「大体なんですか、いつもいつも。先輩は私達のお母さんか何かですか!」

川 ゚ー゚)「私には乳母しかいないがな!」

(゚ー゚トソン「私も義母しかいないですけどね!」

(;-Д-)「俺には最初からいない――ってじゃ、ちょうどいいじゃん!!」

(,,うД;)「も〜……。そういう重たい話を軽くしちゃ駄目だっていつだって言ってたでしょ! なんで俺の言うこと聞かないの!泣くよ!」

川#゚ -゚)『先輩に威厳というものがないから(だ・ですよ)!!』(゚、゚#トソン




(;^Д^)「…………家族みてーだな」

(#^;;-^)「なんだが少し、微笑ましいです」

(;^Д^)「(っつーか、トソさんがすぐ泣くのってもしかしてこの先輩の影響か? どんだけ影響力あるんだよ、この人……)」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 23:02:08.06 ID:3xC+7hju0

(,,-Д-)「会長命令に二人が従わないなら……アレするよ!」

川 ゚ー゚)「ほう、暴力か? 最低だな、先輩」

(-、-トソン「軽蔑しますね」

(;^Д^)「(アンタ等が言うかそれを……)」

(,, Д)「警告はしたよ……」



(,,゚Д゚)「――トソンちゃんのバストサイズh(っ、;トソン「ごめんなさいごめんなさい許して下さいよぉ!私が悪かったですからぁ!!」

(,,-Д-)「――クーちゃんの部屋の机の上n川*//-/)「うわぁっぁぁあああっ!!止めろぉぉおおおっ!!!」



(;^Д^)「うわー……」

(;*^Д^)「(縋り付いてる、スゲェみっともない――そして二人共かなり可愛い。顔真っ赤だー)」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 23:05:12.97 ID:3xC+7hju0

(;、;トソン「ごめんなさいごめんなさい! あっ、そうだ処女あげますよ!」

(,,-Д-)「……君が処女だったなら俺も吃驚だよ」

(っ、;*トソン「モララーの!」

(,,゚Д゚)「………………殴るよ」

(、 トソン「ごめんなさい……」

川*//-/)「――ハッ! そうか!靴か! 靴を舐めればいいんだな、ご主人様!!」

(,,゚Д゚)「その黄金律的思考回路どうにかしなさい。大体今靴履いてねーよ」

川*//ー/)「じゃ、そうだ!気持ち良いことしよう! 先輩……私の部屋で、気持ち良いことしましょう!!」

(,,-Д-)「………………本気で、怒るよ」

川; -)「ごめんなさい……」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 23:08:07.46 ID:3xC+7hju0


【――そして玄関にて、】


(,,^Д^)「――んじゃあ、もうお暇するよ。ごめんね、迷惑かけて」

(;#゚;;-゚)「いえ……」

(;^Д^)「別に……」


(-、-*トソン「さ、先輩行きましょう」

(,,-Д-)「上目遣いは止めなさい。あと、さり気なく胸元を開けない。絆創膏貼ってあるから見せて大丈夫とか思ってないよね?」

川*゚ -゚)「よーし。先輩の右腕ゲットー!」

(,,-Д-)「腕絡ませると称して胸押し当てても対応は緩くならないから。……はぁ。二人共、全然反省してないね」


(;^Д^)「……珍しいものが見れて、」

(;#゚;;-゚)「楽しかったです……」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 23:11:20.94 ID:3xC+7hju0

( ^Д^)「――っつーか、結局何の用だったんですか?」

(,,゚Д゚)「ん? クーちゃんの引っ越しの総仕上げだよ。模様替えみたいなの」

( ^Д^)「んじゃ、俺も手伝いますけど」

川*//-/)「いやいい!遠慮する! これ以上迷惑かけたくない!!」

( ^Д^)「……?」

(,,^Д^)「ギコハハ。駄目だよ〜、プギャーちゃん。女の子の部屋のハードルは男子には高いもの、って相場は決まってるんだからさっ!」

(-、-トソン「プライベートなものもありますしね。(部屋を埋め尽くすほどの大量のぬいぐるみ(主に臓物アニマル)とか……)」

(#゚;;-゚)「はにゃーんさんは、男性ではないのですか?」

(,,^Д^)「男子だけどね〜。俺は、クーちゃんに異性として見られてないから!」




(,,うД)「………………自分で言って、悲しくなった」

(;^Д^)「(…………この人は、ホントに分からない……)」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/03/07(月) 23:14:59.35 ID:3xC+7hju0
(,,^Д^)「――ま、そういうわけだし。気持ちだけ頂いておくよ」

( ^Д^)「そうっスか……」

(#゚;;-゚)「お帰りになられるのでしたら、最後に一つ、質問してもよろしいでしょうか」

(,,^Д^)「いいよ! 俺に答えられることならね〜」



(#゚;;-゚)「――“せいとかいちょう”とは、なんですか?」



(;^Д^)「それ分からずに今までのやり取り聞いてたの!!?」

(゚、゚*トソン「久々に非日常系美少女の本領発揮ですね!」

(#゚;;-゚)「?」



 ――後半へ続く?




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