- 2 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:29:04 ID:NfpS9HIs0
【オープニング代わりの「クリスマストーク」】
(-、-トソン「お久しぶりです皆さん。あなたの、病葉トソンです」
(゚ー゚トソン「尤も私は心も身体も彼一筋なので『あなたの』だなんてリップサービスでしかありませんけどね!」
(;^Д^)「読者に喧嘩売ってるんスかあんたは!!」
(-、-トソン「まあまあ。プギャーさんがどうしてもと仰るならば、ミニスカサンタコスを着ることも吝かではないんですよ……?」
(;*^Д^)「う、ぐ……“どうしても”!!」
( ・∀・)「お前にプライドはないのか」
(゚、゚トソン「――まあ着るのはクーさんなのですが」
(;^Д^)「アンタじゃねぇのかよ!!」
- 3 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:30:03 ID:NfpS9HIs0
(-、-*トソン「むぅ、クーさんよりも私の方がお好みですか? 嬉しいですけど私があなたのものになることは未来永劫ありえませんよ?」
(゚、゚トソン「想像だけは、許してあげても良いですが」
(;^Д^)「クリスマスがいくら寂しいからって先輩の彼女を寝取る想像して過ごすほど俺は暗くねぇよ!!」
川 ゚ー゚)「やはりお前はアレか? 美少女と一線を超える系の妄想の方が好きなのか?」
(;^Д^)「頭の中くらい好きにやっても良いでしょ!ってか、アンタこのままだとモロに卑猥な格好することになりますよ!?」
川*゚ -゚)「“モロ出しで卑猥”?」
(;*^Д^)「言ってねぇよ!! 年中性夜かアンタの頭の中は!」
川*-ー-)「しかしサンタのコスプレくらいはな……。流鏑馬ではあるぞ」
(;^Д^)「吝かではないのかよ!!」
川*゚ -゚)「私としては、ほら……。一人だと恥ずかしいし……な?」
( ^Д^)「魂胆が見え見えですよ、まったく……」
- 4 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:31:04 ID:NfpS9HIs0
( -∀-)「でもどうするよ、とりあえずトナカイは俺とお前がやるとしても……」
(;^Д^)っ「いやッ、なんで俺もトナカイ役やることになってるんスか!?」
( ・∀・)「二頭だと少ない感じするし、誰か呼ぶか?」
(;^Д^)「話聞けよ!!」
(-、-*トソン「しかしプギャーさん考えてもみて下さいよ。ミニスカサンタが乗るトナカイ。これは言わば騎乗位ではないですか?」
(;*^Д^)「確かに――って、サンタはトナカイじゃなくてソリに乗ってるし直にトナカイに乗ってるとしてもそれは騎乗ではあっても騎乗位じゃねぇよ!!」
川*゚ -゚)「なるほど、お前は乗られるよりも後ろからヤる方が好きか。相手を動物扱いなんだな」
(-、-*トソン「支配欲がお強いんですね」
(;^Д^)「話変わってるでしょ!まったく!!」
川*//-/)「トナカイじゃなくてお馬さんだったのね、キャッ! 馬並み馬並み!」
(;^Д^)「いい加減俺も怒りますよ!?」
- 5 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:32:04 ID:NfpS9HIs0
( ^Д^)「大体、誰だって後ろからやることくらいあるでしょ……」
(-、-トソン「そうですか?」
(-、-*トソン「私は基本、上に乗ってばかりですよ。そうじゃないと――彼の首が絞めれませんからね!!」
(;・∀・)っ「やめろ馬鹿! 折角久々でみんな内容忘れてるのに余計なことを……!」
(-、-*トソン「良いじゃないですか。恥ずかしがることないですよ」
(゚ー゚*トソン「―――皆さん、私のモララーは私に乗られて首を締められるのが好きな可愛いトコロがあるんですよー!!」
(;・∀・)「うわぁぁぁあああっ!! イメージ! 俺のカッコいい俺様系のイメージがっ!!」
( ^Д^)「……いや、モラ先輩は確かにカッコ良いと思いますけど、同時にカッコ良いのは顔だけです」
川 ゚ -゚)「これぞイマジンブレイク、いやさクビシメロマンチスト」
(^Д^ )「言っときますけど別に何一つ上手く言えてないですからね?」
- 7 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:33:21 ID:NfpS9HIs0
( ∀)「ルールルルー……」
(;^Д^)「(あーあ……)」
(-、-トソン「それで、なんの話でしたか」
(゚、゚トソン「クリスマスは厳粛に『ポケ●トの中の戦争』を見て過ごすという話でしたっけ?」
川 -)「嘘だといってよ、バーニィ……」
(;^Д^)「子供の夢ぶち壊しの爆弾仕掛けのサンタクロースの話はしてねぇよ! ってかポケ戦なんて今の子知らねぇよ!!」
(-、-トソン「あのザ●U改は『最も涙を流させたMS』というギネス記録が受賞できそうですよね」
(゚、゚トソン「対し、二回も●クに負けた情けないガンダムもいますが……」
(;^Д^)「強いでしょマド●ック!!」
川 ゚ -゚)「ユニバースでは火力高くて強かったな」
- 8 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:34:10 ID:NfpS9HIs0
(゚、゚トソン「ロボットで思い出しましたが、クリスマスに衛星兵器でレーザー攻撃という非リアの極みみたいな話がアレにありましたね」
(;^Д^)「アニメ版『鉄のライ●バレル』の話もいいんですよ!作品自体はちょっと最近になったけどあんま通じねぇよ!!」
川 -ー-)「まあそう熱くなるな。一緒に『グレ●リン』でも見ようじゃないか」
(;^Д^)っ「アニメが駄目って言ってるんじゃないんですよ!まったく!! せめて見るとしても『ダ●・ハード』にしましょうよ」
(-、-トソン「いえいえ。クリスマスに映画なんて寂しいことは言わず、欧米風に家族でパーティーして過ごしましょう」
(;^Д^)「なんでだよ! そもそも最初に映画の話を振ったのアンタだろ!!」
(゚ー゚トソン「まあホームパーティーと言いましても、私の家族は全員死んでいるので一人で祝うしかないんですけどね――これこそ“ホーム・アローン”!!」
(;^Д^)「ボケが重い!!」
(゚、゚トソン「上手いこと言ってみました」
- 9 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:35:10 ID:NfpS9HIs0
川 ゚ -゚)「しかし、トソにゃんには義理の両親がいるだろう?」
(-、-*トソン「あの人達はクリスマスは二人きりで出掛けるのでどちらにせよ家には一人ですよ。ああいう夫婦になりたいですね……」
( ^Д^)「トソさんの家事情はまた今度伺うとして、現状としてはクリスマスは恋人と過ごす人より家族や友人と過ごす人の方が多いらしいですね」
(゚、゚トソン「多少なりとも宗教を勉強した人間なら分かるでしょうが、処女から救世主が生まれた日に恋人と性行為というのはちぐはぐと言えなくもありません」
川 ゚ -゚)「厳密にはキリストの誕生日でもないので一体何を祝っているのか分からないな」
(-、-トソン「誰か分かりそうな人に訊いてみますか?」
( ><)「……それで僕が呼ばれたわけなんです?」
(゚、゚トソン「キリスト教徒でしたよね?」
(;><)「そうですけど……。言った覚えがないような……」
( ^Д^)「トソさんが妙な情報を知ってるのはいつものことですよ」
- 10 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:36:05 ID:NfpS9HIs0
( ^Д^)「ところでビロさん、今日は珍しくメイド服じゃないんですね」
( ><)「流石の僕でも公現祭期間中にあんな格好はしませんよ」
(;^Д^)「(じゃあ日頃から普通の格好してりゃいいのに……)」
( ><)「キリスト教におけるクリスマスとは、キリストの降誕祭のことです。宗教的なお祭りの日ですね」
( ^Д^)「さっき言った“公現祭”ってのは一月にあるやつでしたっけ?」
( ><)「そうですね。一月六日にある記念日です。この二つがどう違うのかは難しいので省きますが、どちらもカトリックや正教会には重要な祝日です」
( ><)「国によってはクリスマスイブから公現祭までの十二日間、ずっとお祝いする所もあります」
( ><)「ちなみにスペイン圏やポルトガル圏では子供がプレゼントを貰うのは公現祭の日、一月六日なんです」
(゚、゚トソン「どうしてですか?」
( ><)「キリストの誕生を祝いにやって来た賢者が贈り物を贈った日だからです」
( ><)「この場合、サンタクロース――聖ニコラウスは関係がないですね」
- 12 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:37:05 ID:NfpS9HIs0
( ><)「……何処の国でも少しずつ文化は変わっていくものなので、僕個人としては風習に拘る必要はないと思います」
川 ゚ -゚)「ちなみにお前は何をして過ごすんだ?」
( ><)「教会に行きますよ。クリスマスは多くの方がいらっしゃるので賑わうんです」
(-、-トソン「ありがとうございました。メリークリスマス」
( ><)「どうもありがとうございます。皆さんもハッピーホリデー」
(゚、゚トソン「――で、結局よく分からなかった気がしますが」
(;^Д^)「……そうですね」
川 ゚ -゚)「好きに過ごせば良いんじゃないのか?」
(-、-トソン「…………そう言えば、一つ重要なことを思い出しました」
( ^Д^)「なんですか突然」
- 13 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:39:15 ID:NfpS9HIs0
(゚、゚トソン「この作品の作中時間は夏ですし――しかもクリスマスまでには全ての話が終わってる予定です」
(;^Д^)「そうだけど!そうだけどさ!!」
(-、-トソン「ついでに現実でも今日は十二月二十六日です。クリスマス終わってます」
川 ゚ -゚)「つまり今日やるべきは独りで過ごした奴の残念会か」
(;^Д^)「悲しくなるわ!!」
( -∀・)「――じゃあ『ボクシング・デー』でも祝うか?」
(;^Д^)「え?」
( ・∀・)「“ボクシング”っつっても、俺がやってたボクシングじゃねー。“Boxing”の日だな」
川 ゚ -゚)「箱詰めにされそうな日だな」
- 14 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:40:03 ID:NfpS9HIs0
( ・∀・)「クリスマスを厳粛に祝うキリスト教圏でも使用人や執事、クリスマスカードを届ける郵便配達員やクリスマスグッズを販売していた人は当然働いてる」
( ^Д^)「まあ、道理ですよね」
( ・∀・)「そういった人達の為の祝日が『ボクシング・デー』だ。感謝を込めてプレゼント入りの箱を渡す日、だから“箱の日”なんだよな」
(-、-トソン「クリスマスが仕事でゆっくりできなかった方を労おうというわけですね」
( -∀-)「そーゆーこと。クリスマスは終わったが、クリスマスを満喫できなかった寂しい人達の為に今日の特別編を贈ろう」
川 -ー-)「付き合いで行きたくもない飲み会に行かなければならなかった奴や、恋人がいたのに次の日仕事でゆっくりできなかった奴もついでに労ってやる」
(゚、゚トソン「……で、どんな話にしますか?」
( ・∀・)「ここはアレだ。彼女ネタ抜きで微笑ましい話にしよう」
川 ゚ー゚)「つまりアレだな」
(;^Д^)「??」
三 (;#゚;;-゚)煤u――というわけで、特別編すたーとっ、です! (間に合った……)」
- 15 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:41:06 ID:NfpS9HIs0
EX‐Call Recording message
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「お兄ちゃんだけど、」
li イ*゚ー゚ノl|「愛さえあれば、」
(ノリ*^ー^ノリゝ『――関係ないよね!!』li イ*^ー^ノl|
……すたーとっ
- 16 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:42:02 ID:NfpS9HIs0
- 【―― 1 ――】
「サンタクロースをいつまで信じていたか」なんて他愛もないどうでも良い話から始まるライトノベルが昔あったが、さて俺がいつまで信じていたかと言えば、正直今でも信じていると言える。
これは俺が夢見がちだとか現実が見えてないとかいうことではなく神社の生まれという素性的に他宗教のことをよく知らないということを意味する。
俺の実家にはサンタは来ないし、それ故にそもそも信じるも信じないもない。
なのに「サンタを信じているか?」という問いに答えようとすれば「きっと何処かの国にはいるだろう」となってしまう。
「いない」と断言できるほど俺はサンタクロースのことを知らないのだ。
幽霊について訊かれ「俺は見たことがない」と言うのと同じ。
俺が見たことがなかったところで幽霊がいない証明にはならないし、俺が見たことがなくても白いカラスは何処かにはいる(らしい)。
サンタクロースに関しても同じだ。
家には来ないが、きっと寒い国とかにはいるのだろう。
よく知らないけれど。
( ^Д^)「……はあ」
だから俺にとってのクリスマスとはただのお祭りだ。
意味もなく騒ぐ為の日だった。
- 17 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:43:04 ID:NfpS9HIs0
あるいは多くの無宗教の人間にとってはそうなのかもしれない。
サンタの存在も、救世主意向も、ぶっちゃけどうでも良くてただ騒ぎたいから祝っている日。
適当そのものな祝日だ。
クリスマスを恋人と過ごす人間も多いのだろうが、残念ながら毎年数十センチ〜一メートルほど雪が積もるこのシベリア州ではイルミネーションを見に行く気にはなれない。
恋人の家に行く気すら削がれるような豪雪と極寒である。
この地方のクリスマスは下手に外出すると吹雪で帰れなくなる恐れがあるもの。
愛の炎でもどうしようもない。
だがそれでも、去年の俺は恋人の家でクリスマスを祝った。
炬燵に潜りっぱなしだったが楽しかった。
去年は――である。
(; Д)「はあぁぁ……」
溜息ばかりが出てしまう。
恋人がいないのなら友達と過ごせば良かったのだが、友達は俺がデレさんと別れたことを知らないのか誰も誘ってくれなかった。
寂しい。
- 18 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:44:03 ID:NfpS9HIs0
('A`)y━・~「うるせぇな。お前は家に帰ったら家族いるんだからマシだろ。俺はホントに独りだぞ」
隣を歩くドクオ先輩が咥えていた煙草を消しつつ言う。
コートを着ているとはいえ学生服のまま吸うのはやめて欲しい。
('A`)「俺は帰ったら可愛い妹がいるお前が羨ましい……」
( ^Д^)「先輩の家にもそろそろイトコだかハトコだかが帰ってくるんじゃないですか?」
('A`)「従兄弟も帰ってくるが、お前が言ってるであろうアレは戸籍的には妹だ」
( ^Д^)「…………妹いるじゃん」
('A`)「可愛くない妹は妹じゃない」
無茶苦茶言うな、いつものことだけど。
('A`)「しかも可愛げがないだけじゃなくクリスマスに帰ってきたらプレゼントを、正月に帰ってきたらお年玉をあげなきゃならないから余計に嫌だ」
( ^Д^)「意外にちゃんとしてますね」
- 19 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:45:04 ID:NfpS9HIs0
意外ってなんだよと先輩は言い、また煙草を取り出し火を付ける。
揺らめく炎を見ていると少しだが暖かくなれる気がする。
('A`)y━・「ちゃんとしてるのはアレだ、他に血縁がいないから関係を保っておかないと色々困るんだよ」
( ^Д^)「大変っスね」
('A`)「自由であると言ってくれ」
折角家に彼女が呼び放題なのに肝心の彼女がいないのだから人生というのはままならない。
まあこの人、口で言うほどモテないことを残念に思ってないけど。
女の子は大好きなのだろうが、特定の誰かを好きになることは好んでいない。
……多分、だから彼女ができないんだな。
('A`)y━・「今失礼なこと考えられた気がする」
( ^Д^)「別に誰も独り身の先輩のことを笑ったりしてませんよ」
('A`)y━・~「……その発言が既に失礼だよ」
- 21 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:46:04 ID:NfpS9HIs0
- 【―― 2 ――】
「クリスマスは平日」と言って憚らない先輩とクリスマスを過ごすわけにも行かず、俺は雪の降る中一人で家に帰った。
毎年ホワイトクリスマスだとありがたみもない。
家に帰ると、ツリーがあった。
(;^Д^)「は……?」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「お帰りお兄ちゃん!」
li イ*^ー^ノl|「お帰りー」
冰刃と雪吹――俺の妹二人が何かしらの針葉樹に飾り付けをしていた。
恐らくモミの木ではないだろう。
アレは寒い所では育たなかった気がする。
いや、そうではなく。
(;^Д^)「…………うち、神社なんだが」
- 22 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:47:36 ID:NfpS9HIs0
しかも数百年という歴史がある老舗の宗教施設だ。
信者や教徒は見たことがないが(まず本殿が山の中にある時点でこの季節は雪で誰も行けない)。
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「神社がクリスマス祝っちゃ駄目なんて決まってないでしょ?」
(;^Д^)「決まってるだろ。決まってるからこそ去年まで何もやってなかったんだろうが」
li イ*-ー-ノl|「それは去年までの話だよ、おにーちゃん」
( ^Д^)「いや今年もそうだよ」
何をしれっと風習変えようとしてるんだコイツ等。
(ノリ*^ -^ノリゝ「でももう粗方飾り付け終わっちゃったよ?」
( ^Д^)「大体お前、クリスマスの度に木切ってツリー作るなんて地球が怒るぞ」
li イ*゚ー゚ノl|「何言ってるの? 地球は怒らないよ?」
( ^Д^)「擬人法だよ分かれ」
- 23 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:48:27 ID:NfpS9HIs0
馬鹿かコイツは。
まあこの地方にいると地球温暖化の影響なんて分かりにくいが……。
今年も去年と変わらず、寒い上に大雪が降っている。
li イ*-ー-ノl|「でもねおにーちゃん、おにーちゃんの指摘も尤もで海外では使い終わったツリーを山に戻すこともやってるんだってー」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「その木がいつか大きくなって、いつかは暖炉に焼べる薪になるんだから……これは輪廻転生だね!」
( ^Д^)「違う。それはただのリサイクルだ」
そして輪廻思想は仏教かヒンドゥー教辺りの思想であって神社の思想じゃない。
(ノリ*-ー-ノリゝ「私達もいつかは円環の理に導かれて行ってしまうんだね……」
(;^Д^)「お前等は魔法少女なのか?」
ちなみに俺はあの作品はあまり好きではない。
ハッピーエンドが好きなのもあるが、絶望してそれで終わりだなんて悲し過ぎるし、何より甘過ぎる。
人間は絶望したとしても生きていかなければいけないのだ。
それはいつだったか兄貴が言っていた言葉。
- 24 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:49:12 ID:NfpS9HIs0
そう――例えば彼女と別れて独りでクリスマスを過ごすことになった俺もね!!
( ^Д^)「(絶望して終わりじゃなく、幸福になって終わりでもなく、死なない限りは人生という冒険はずっと続く)」
そういうものが人生なのだ。
不幸のままに死ねたなら、幸せのままに死ねたなら、それはそれで幸いなのかもしれないけれど。
そんなところで話を終わらせるのはただの無責任な奴だ。
俺はさっき「死なない限りは」なんて言ったが、実際は俺が死んだところで俺以外の人生は続いていく。
自分が死ねばそれで全部終わりだなんて烏滸がましい思想はセカイ系だけで十分だ。
……えーっと、なんの話だったか。
( ^Д^)「ああそうだ、お前等が魔法少女かどうかだったな」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「ん? そうだよ? 知らなかった?」
li イ*゚ー゚ノl|「プリティでキュアキュアだよ?」
(;^Д^)「年齢的にはちょうどなのかもしれないが、実際に自分の妹が魔法少女だとアレだな……」
- 25 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:50:04 ID:NfpS9HIs0
アレだ。
言葉もない。
( ^Д^)「ちなみにお前等は何を願って魔法少女になったんだ?」
(ノリ*^ -^ノリゝ「『お兄ちゃんの笑顔』……って言えたら良かったんだけど、実際は何も願ってないよ」
li イ*-ー-ノl|「好むと好まざるとに関わらず、だよ。ノブレス・オブリージュかなー?」
( ^Д^)「力を持つ者の義務、ね。才能があれば意思なんて関係がないってか。そりゃ随分と世知辛い魔法少女もいたもんだ」
実際問題、そういうものなのかもしれないが。
li イ*゚ー゚ノl|「サンタクロースさんだってそうかもしれないよー? 子供なんて好きじゃないけど、空を飛べるから仕方なくプレゼント配ってるのかも」
(;^Д^)「そりゃ……本当に世知辛いな」
嫌々やってたのか。
まあ今日デパートでケーキを売ってる販売員の多くは嫌々だろうが……。
もしくはお金の為か。
- 26 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:51:04 ID:NfpS9HIs0
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「でもさ、逆にサンタが子供好きでも怖いでしょ? 見知らぬオッサンが家族が寝静まった夜中に子供部屋に侵入し枕元まで来るんだよ?」
( ^Д^)「サンタのことを見知らぬオッサンと呼ぶな」
いや、俺にとっても見知らぬオッサンなのは確かなんだが。
そしてもう少し表現を考えろ。
それじゃただのロリコンの不審者だ。
( ^Д^)「あと、確かサンタはオッサンじゃなく白髭のジーさんじゃなかったか?」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「……そう言えば男の人って、女子の閉経に相当するものがなくてずっと子作りできるんだよね」
(;^Д^)っ「やめろ、この会話の流れでそんなことを言うな」
あと、何故そんなことを知ってるんだお前は。
保健体育の授業で習ったのか?
li イ*゚ー゚ノl|「ところで誰もサンタを見たことがないのにどうして白い髭を生やした赤い服の人って分かるんだろうね?」
- 27 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:52:05 ID:NfpS9HIs0
(;^Д^)「え? そりゃあ……見たことある誰かがそう説明したからじゃないか?」
li イ*-ー-ノl|「どうだろうなー。案外、青い髭かもしれないよー?」
( ^Д^)「それだと俺達が馬に乗ってお前等を助けに行かないといけなくなるだろうが」
分からない方は『青髭』という物語を読もう。
本当は怖いグリム童話。
あれから学べるのは「世の兄諸君は妹の婿の下調べをしっかりしよう」になるのだろうか。
とにかく。
(;^Д^)「……まあいいか。神棚にシャンパンでも備えておけば神様も怒らないだろう」
(ノリ*^ー^ノリゝ「やったー!」
li イ*-ー-ノl|「おにーちゃんのプレゼント、楽しみだなー」
( ^Д^)「いやプレゼントなんてねぇよ」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「ないの? 私達はお兄ちゃんを驚かせようと極秘にツリーの準備を進めてきたのに」
- 28 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:53:05 ID:NfpS9HIs0
(;^Д^)「いや極秘に準備されたからこそ俺はプレゼントを用意する暇がなかったんだろうが、まったく……」
事前に言ってくれればケーキくらいは買ってきた。
……今からはとても外に行く気にはなれない。
外は吹雪である。
li イ*^ー^ノl|「まあいいかー。おにーちゃんのプレゼント分は貯める方向で。今からゆっくりマフラー編んでくれても良いよー?」
(;^Д^)「編み終わる頃にはクリスマスどころか年が終わるぞ」
まあここでは二月までは余裕で雪が降るから冬の内には完成するだろうが……。
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「ほらお兄ちゃん、居間にどうぞ。もうご馳走もできてるよ!?」
( ^Д^)「それは重畳だな。七面鳥でも焼いたのか?」
li イ*-ー-ノl|「ううん。作ったのはちらし寿司ー」
(;^Д^)「なんでだよ! せめてチキンライスを作れよ!!」
- 29 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:54:03 ID:NfpS9HIs0
- 【―― 3 ――】
li イ*-ー-ノl|「おにーちゃんみかん取ってー」
( ^Д^)「ほら」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「私もー」
( ^Д^)「あ……もうねぇわ。台所にはあるから取って来い」
仲良くちらし寿司を食べ、ケーキは明日以降のお楽しみとすることで意見が纏まったので三人で炬燵に入りテレビを眺める。
どうでも良い内容の特番をぼーっと見つめる。
ああ、クリスマスかあ。
聖なる夜だなあ。
めでたいなあ。
……いや、違うだろ。
(;^Д^)「ちょっと待てよお前等。なんでクリスマスにちらし寿司食ってみかん貪って炬燵で寛いんでんだよ」
- 30 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:55:02 ID:NfpS9HIs0
なんという完全なるジャパニーズスタイルだろう。
今のところクリスマスらしさは欠片もない。
折角飾り付けしたツリーは玄関に放置してあり寒いし見に行く気にもなれない。
(;^Д^)「食べるならみかんじゃなくてケーキだろうが。なんでケーキ冷やしてみかん食べてんだ」
li イ*゚ー゚ノl|「冷凍みかんもあるよー?」
(;^Д^)「温度の話はしてねぇんだよ!! クリスマスなんだからケーキ食べろって話だよ、まったく!」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「分かってないなー。夜に甘いもの食べちゃったら太るんだよ?」
(;^Д^)「みかんだって甘いだろ!!」
クリスマスまで律儀に体重気にしてんじゃねぇよ、子供が。
お前等はチョコパフェとかイケメンとかにマジで夢中になってりゃいいんだよ。
( ^Д^)「加えてなんだよ、これは」
li イ*゚ー゚ノl|「?」
- 31 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:56:05 ID:NfpS9HIs0
(;^Д^)「クリスマスを祝う感じだったのにやってることいつもと変わらねぇじゃねぇか!!」
炬燵でみかん食べながらテレビ見るって、大体毎日こんな感じだろ。
li イ*^ー^ノl|「じゃあババ抜きでもするー?」
(;^Д^)「ババ抜きってこの少人数でやるもんじゃねぇだろ……。他にあるだろ、ほら」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「――分かったツイッターだね!!」
(;^Д^)「それを言うなら“ツイスター”だ! なんで『お家でクリスマスなう』とか呟かないといけねぇんだよ!!」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「『彼女損なう』?」
(;^Д^)「うるせぇよ!!」
ツイッターとか独りじゃない奴が露骨に分かって惨めになるだけだろうが!
ほぼ毎日TLにいる癖にイブだけいない奴とかなんなんだよ!
- 32 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:57:06 ID:NfpS9HIs0
li イ*゚ -゚ノl|「おにーちゃんあんないやらしーゲームしたいの?」
(;^Д^)「別にツイスターで組んず解れつしたいわけじゃなくてパーティーらしいことがしたいんだよ……」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「マリ●カートでもする?」
(;^Д^)「子供のお誕生日会か!!」
しかもよりによって●4である。
何世代前のハードだ。
(ノリ*゚ー゚ノリゝ「ぷよ●よもあるよ?」
(;^Д^)「なんでスー●ァミのやつなんだよ!懐かしいな!!」
どっちもD●で出てるのになんで旧世代のハードで楽しまなきゃいけないのだろう……。
li イ*-ー-ノl|「おにーちゃん。このぷ●ぷよ通は現在のぷよ●よの基礎になったと言っても過言ではない傑作なんだよ?」
(;^Д^)「知ってるよ!!」
- 33 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:58:07 ID:NfpS9HIs0
何を隠そうそれを買ったのは俺である。
今では二人の妹のどちらにも負けてしまうが……。
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「む、そう言うならお兄ちゃんもアイディア出してよ。それともお兄ちゃんは妹にミニスカサンタになれって言うの?」
li イ*//-/ノl|「きゃー!」
(;^Д^)「そんなことは一言足りとも言ってねぇし、この気温でミニスカート履いてたら風邪引くわ!!」
家の中は暖かいが、外は氷点下だ。
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「…………あ、そうだ。良いこと思い付いた」
( ^Д^)「お前が思い付いたことは大抵悪いことだった気がするが、とりあえず言ってみろ」
(ノリ*-ー-ノリゝ「そんなに寒いなら暖まれば良いんだよ」
( ^Д^)「今も十分に暖かいだろうが」
(ノリ* ーノリゝ「そうじゃなくってさ……ね?」
- 34 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 20:59:04 ID:NfpS9HIs0
- 【―― 4 ――】
( *^Д^)「はー……あったか」
というわけでお風呂である。
これも全然クリスマスらしくはないが――そんなことよりも他に気にするべきことがある。
(;^Д^)「――で、なんでお前等も一緒に入ってるんだよ」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「え?」
li イ*゚ー゚ノl|「ん?」
(;^Д^)「だから! 風呂に入るのは分かったが、なんでお前等も一緒に入ってるんだ!!」
かなり広めの湯船も子供とは言え三人が浸かるとかなり手狭に感じる。
両脇に妹を抱えた状態は、一つの傘に三人が入っているのをイメージすれば近いだろうか。
- 35 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:00:02 ID:NfpS9HIs0
当然、三人とも一糸纏わぬ姿だ。
これが他人ならば俺が警察のお世話になることもありえるが、兄妹ならばこんなのは日常茶飯事。
家族とはこんなものだ。
……いや違うかもしれない、自信なくなってきた……。
(;^Д^)「(中学生の妹と風呂に入るのは一般的じゃないかも……)」
だって俺はほとんど大人みたいなもんだし。
冰刃と雪吹にしたって身体付きはもうアレだし……。
li イ*-ー-ノl|「おにーちゃん妹のおっぱい触り過ぎー!」
(;^Д^)「誤解を招くようなことを言うな! お前が押し付けてるんだろうが!!」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「こういう組んず解れつなのがしたかったんだよね?」
(;^Д^)「だから一言も言ってねぇんだよ、そんなことは!!」
- 36 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:01:03 ID:NfpS9HIs0
(ノリ*゚ -゚ノリゝ『じゃあ――嫌なの?』li イ*-ー-ノl|
(;* Д)「いや、別に嫌じゃあ……ないけど……」
俺はこの妹達が大好きだ。
だから、嫌なはずがない。
誤解を恐れずに言えばむしろ楽しくて仕方がなかった。
こんな可愛い妹二人と。
一緒に過ごして、騒いで、遊ぶのは。
(;^Д^)「なあ……お前等」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「何?」
(;*^Д^)「脚を絡めるのは止めろ馬鹿。……お前等、もしかして俺を慰めようとしてくれたのか?」
li イ*-ー-ノl|「おにーちゃんがそう思ったならそうなんじゃないかなー。おにーちゃんの中では」
(;*^Д^)「なんで若干喧嘩腰なんだよ……。そして指を絡ませるのも止めろ」
- 37 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:02:03 ID:NfpS9HIs0
( ^Д^)「なんでって、そりゃ……」
確かにうちでは毎年クリスマスを祝うことはなかった。
けど妹達は――友達の多いコイツ等は、毎年のように友達の家のクリスマスパーティーに行っていた。
それが今年に限って。
何処にも行かず。
その上ツリーまで用意して。
これが恣意的なことじゃないとしたらなんなのだろう?
これが偶然だったとしたら――それこそ、俺にとってはクリスマスプレゼントだ。
( ^Д^)「…………はあ」
li イ*゚ー゚ノl|「おにーちゃん?」
(ノリ*//-/ノリゝ「お兄ちゃんでも身体をそんなに凝視されると恥ずかしい、かな……」
(;^Д^)「顔を見てたんだよ!身体じゃなくて!! 目が合ってんだから分かるだろ!!」
……まあ、胸もそれとなく見てたけど。
- 38 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:03:04 ID:NfpS9HIs0
( ^Д^)「とにかく、アレだ。なんつーか……。俺にとってはずっと昔からお前等がサンタであり、プレゼントだったんだろうなーって……」
コイツ等が生まれたのはもう十年以上も前になるのか。
今でも昨日のことのように思い出せるのに。
子供の頃は、俺だって他の奴と同じようにクリスマスのお祝いがしたかった。
けどそれがどうでも良くなったのはコイツ等が生まれた日から。
毎年寒い十二月の、特に凍えるように寒かったあの日に双子の妹ができて、俺は言葉じゃ表せないほど嬉しかったんだ。
家族が増えたことが――自分だけが、とても特別なプレゼントを貰った気がして。
( ^Д^)「だから……うん、ありがとうな二人共。俺の妹として生まれてきてくれて」
(ノリ*^ー^ノリゝ「うん!」
li イ*-ー-ノl|「これからも恋人がいない寂しいクリスマスは毎年一緒にいてあげるからね、おにーちゃん」
(; Д)「いやそれは……。まあ、ありがとう……」
そうして俺は片手で冰刃を抱き締めて、もう片方の手で雪吹の頭を撫でた。
冰刃は擦り寄って目を閉じ、雪吹は猫のように目を細めた。
来年もこういうクリスマスで良いかもなと思ってしまった俺は、おかしいのだろうか?
- 39 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:04:03 ID:NfpS9HIs0
(ノリ* -ノリゝ「お兄ちゃん、今日は一緒に寝ない?」
( ^Д^)「ああ、いいぞ」
li イ*-ー-ノl|「それでおにーちゃん、もう一つお願いしていい?」
( ^Д^)「なんだ?」
プレゼントのおねだりだろうか。
こんなに楽しい気持ちにさせてもらったのだ、多少値が張るものでも買ってやろう。
そして雪吹は言った。
li イ*゚ー゚ノl|「あのクリスマスツリーなんだけど――明日、庭に植え替えてくれない?」
(;^Д^)「…………は?」
li イ*-ー-ノl|「明日じゃなくても良いけど、近い内に」
- 40 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:05:03 ID:NfpS9HIs0
(;^Д^)「あの、外は吹雪なんだけど」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「明日には止んでるよ」
(;^Д^)「降ってなかったとしても積もってると思うんだが。しかもかなり」
li イ*-ー-ノl|「うん。だから私達じゃ無理かなーって。雪かきして穴掘って木を植えるなんて」
(;^Д^)「いや俺にも無理だ」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「何言ってるのお兄ちゃん。女の子とお風呂に入っておっぱいとか脚とか触って一緒に寝るなんて、風俗なら何万円って取られるよ?」
(;^Д^)「風俗じゃねぇだろここは!! 俺ん家だよ!!」
そしてお前等は風俗嬢じゃなく妹だ。
これは暖かな家族の交流だ。
- 42 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:06:11 ID:NfpS9HIs0
li イ*//-/ノl|「おにーちゃん……。私のおっぱい、どうだった……?」
(;*^Д^)「スベスベで柔らかくて将来が楽しみになった――って何言わせるんだ!!」
(ノリ*^ー^ノリゝ「良し言質取った! 他の人には黙っててあげるから木植えてね?」
(; Д)「えー、マジで……? マジでかぁ……?」
(ノリ*゚ -゚ノリゝ「勢いで買っちゃったんだけど困ってたんだよね。ありがとうね、お兄ちゃん」
(;^Д^)「木を勢いで買ってんじゃねぇよ!! 馬鹿かお前等はぁっ!!」
冰刃と雪吹。
俺のサンタクロースであり俺のプレゼント。
明日も外は寒いだろうが、彼女達の為ならば多少は頑張れるだろう―――。
――Merry Christmas, everyone!
- 43 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:07:08 ID:NfpS9HIs0
【あとがき代わりの「クリスマストーク」】
(-、-トソン「……もっと露骨に性的な話が良かったですかね?」
(;^Д^)「良くねぇよ!! 俺の妹ですよ!?」
川*゚ -゚)「ほらこの先、性の六時間の展開は想像で楽しむとしようじゃないか。さて宣言通りに騎乗位になるのか否か……」
(;^Д^)「ならねぇよ!!」
(゚、゚トソン「ではやはり前から後ろから……」
(;^Д^)「性的な展開は一切なしですよ!まったく!!」
(-、-トソン「中学生の妹二人とお風呂に入る時点で性的な展開じゃないんですか?」
(;^Д^)「う、ぐ……」
- 44 名前:作者。 投稿日:2012/12/26(水) 21:08:06 ID:NfpS9HIs0
( ・∀・)「で、実際妹とは何処までいったんだ? Cまでいったのか?」
(;^Д^)「Aもまだですよ!当たり前でしょ!!」
川 ゚ -゚)「Aを飛ばしてBやってるとは強者だな」
(-、-*トソン「所謂『ちゅーは初体験の後でした』ですね……」
(; Д)「もういいですよ……もう……」
(-、-トソン「それでは皆様、駄文失礼致しました。そして今年一年間お疲れ様でした」
川*-ー-)「世界も終わらなかったことだし来年からもよろしく頼む」
( -∀・)+「一定以上希望があれば、性的な展開ありなオマケもやっていきたいなーと思ってるぜ。それじゃ全員お疲れ様!」
(#^;;-^)「それでは、失礼します」
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